JPH0747222A - 有機蒸気含有排ガスの処理方法 - Google Patents
有機蒸気含有排ガスの処理方法Info
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- JPH0747222A JPH0747222A JP21234493A JP21234493A JPH0747222A JP H0747222 A JPH0747222 A JP H0747222A JP 21234493 A JP21234493 A JP 21234493A JP 21234493 A JP21234493 A JP 21234493A JP H0747222 A JPH0747222 A JP H0747222A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】有機蒸気含有排ガスを膜分離法と圧縮冷却法と
の組合せにより、一定の極低有機蒸気濃度で排気でき、
かつ高効率で有機成分を液化回収できる有機蒸気含有排
ガスの処理方法を提供する。 【構成】供給ライン1からの凝縮性有機蒸気含有ガスG
を圧縮機2と冷却器3とにより圧縮冷却して有機蒸気を
液化回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離
膜モジュ−ル4に導いて有機蒸気濃縮ガスG2と有機蒸
気希釈ガスG3とに分離し、有機蒸気濃縮ガスG2を上記
の供給ライン1に戻すと共に有機蒸気希釈ガスG3を有
機蒸気濃度を測定しつつ排出し、その有機蒸気濃度に応
じて上記圧縮機2による圧縮圧力または冷却器3による
冷却温度を制御する。
の組合せにより、一定の極低有機蒸気濃度で排気でき、
かつ高効率で有機成分を液化回収できる有機蒸気含有排
ガスの処理方法を提供する。 【構成】供給ライン1からの凝縮性有機蒸気含有ガスG
を圧縮機2と冷却器3とにより圧縮冷却して有機蒸気を
液化回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離
膜モジュ−ル4に導いて有機蒸気濃縮ガスG2と有機蒸
気希釈ガスG3とに分離し、有機蒸気濃縮ガスG2を上記
の供給ライン1に戻すと共に有機蒸気希釈ガスG3を有
機蒸気濃度を測定しつつ排出し、その有機蒸気濃度に応
じて上記圧縮機2による圧縮圧力または冷却器3による
冷却温度を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学工場等の工場から排
出される有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収し
つつその排ガスを極低有機蒸気濃度で排出する有機蒸気
含有排ガスの処理方法に関するものである。
出される有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収し
つつその排ガスを極低有機蒸気濃度で排出する有機蒸気
含有排ガスの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種有機溶剤や気化性有機化合物を取扱
う工場からは、凝縮性有機蒸気と空気又は窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが大量に排出される。而して、
この排ガスを無処理で排出することは環境安全を阻害す
るばかりか有機物質の損失にもなる。そこで、従来より
かかる有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収しつ
つその排ガスを低有機蒸気濃度で排出するために各種の
方法が開発されている。
う工場からは、凝縮性有機蒸気と空気又は窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが大量に排出される。而して、
この排ガスを無処理で排出することは環境安全を阻害す
るばかりか有機物質の損失にもなる。そこで、従来より
かかる有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収しつ
つその排ガスを低有機蒸気濃度で排出するために各種の
方法が開発されている。
【0003】特に、近来においては、ガス分離膜モジュ
−ルの利用が注目され、本出願人においては、膜分離法
と圧縮冷却法(凝縮法)との組合せにより有機蒸気含有
排ガスを処理する方法として、図2に示すように、有機
蒸気を含有した排ガスG'を圧縮機2'により加圧して冷
却器3'に導き、該冷却器3'によって有機蒸気を液化
し、この液化有機成分を回収管36'より回収し、不凝
縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離膜モジュ−ル4'
に導き、有機蒸気を膜に選択透過させ、この有機蒸気濃
縮透過ガスG2'を圧縮機2'の入口側に戻すと共に不透
過側の有機蒸気希釈ガスG3'を大気に放出することを既
に提案した(特願平2−306441号)。
−ルの利用が注目され、本出願人においては、膜分離法
と圧縮冷却法(凝縮法)との組合せにより有機蒸気含有
排ガスを処理する方法として、図2に示すように、有機
蒸気を含有した排ガスG'を圧縮機2'により加圧して冷
却器3'に導き、該冷却器3'によって有機蒸気を液化
し、この液化有機成分を回収管36'より回収し、不凝
縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離膜モジュ−ル4'
に導き、有機蒸気を膜に選択透過させ、この有機蒸気濃
縮透過ガスG2'を圧縮機2'の入口側に戻すと共に不透
過側の有機蒸気希釈ガスG3'を大気に放出することを既
に提案した(特願平2−306441号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】出願人が提案したこの
圧縮冷却・膜分離法においては、圧縮機2'による圧縮
圧力をガス分離膜モジュ−ル4'の膜間差圧としても利
用している。而して、冷却器3'内のガス通路を余り長
くすると、そのガス通路での圧力低下が大となり、ガス
分離膜モジュ−ル4'の供給側圧力が低くなるから、ガ
ス分離膜モジュ−ル4'の透過速度上不利である。他
方、冷却器3'内のガス通路を短くすると、次ぎのよう
な不具合がある。
圧縮冷却・膜分離法においては、圧縮機2'による圧縮
圧力をガス分離膜モジュ−ル4'の膜間差圧としても利
用している。而して、冷却器3'内のガス通路を余り長
くすると、そのガス通路での圧力低下が大となり、ガス
分離膜モジュ−ル4'の供給側圧力が低くなるから、ガ
ス分離膜モジュ−ル4'の透過速度上不利である。他
方、冷却器3'内のガス通路を短くすると、次ぎのよう
な不具合がある。
【0005】すなわち、上記した工場から排出される有
機蒸気含有ガスG'においては、時間帯によってガス流
量が大幅に変動し、冷却器3'内のガス通路を短くする
と、ガス流速が高速になったとき、ガスの冷却が不十分
となり、凝縮が完結されずに、有機成分の液化回収率が
低下すると共に不凝縮ガスG3'中の有機蒸気濃度が増大
するに至り、不利である。
機蒸気含有ガスG'においては、時間帯によってガス流
量が大幅に変動し、冷却器3'内のガス通路を短くする
と、ガス流速が高速になったとき、ガスの冷却が不十分
となり、凝縮が完結されずに、有機成分の液化回収率が
低下すると共に不凝縮ガスG3'中の有機蒸気濃度が増大
するに至り、不利である。
【0006】本発明の目的は、有機蒸気含有排ガスを膜
分離法と圧縮冷却法との組合せにより、一定の極低有機
蒸気濃度で排気でき、かつ高効率で有機成分を液化回収
できる有機蒸気含有排ガスの処理方法を提供することに
ある。
分離法と圧縮冷却法との組合せにより、一定の極低有機
蒸気濃度で排気でき、かつ高効率で有機成分を液化回収
できる有機蒸気含有排ガスの処理方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の有機蒸気含有排
ガスの処理方法は、供給ラインからの凝縮性有機蒸気含
有ガスを圧縮機と冷却器とにより圧縮冷却して有機蒸気
を液化回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分
離膜モジュ−ルに導いて有機蒸気濃縮ガスと有機蒸気希
釈ガスとに分離し、有機蒸気濃縮ガスを上記の供給ライ
ンに戻すと共に有機蒸気希釈ガスを有機蒸気濃度を測定
しつつ排出し、その有機蒸気濃度に応じて上記圧縮機に
よる圧縮圧力または冷却器による冷却温度を制御するこ
とを特徴とする構成である。
ガスの処理方法は、供給ラインからの凝縮性有機蒸気含
有ガスを圧縮機と冷却器とにより圧縮冷却して有機蒸気
を液化回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分
離膜モジュ−ルに導いて有機蒸気濃縮ガスと有機蒸気希
釈ガスとに分離し、有機蒸気濃縮ガスを上記の供給ライ
ンに戻すと共に有機蒸気希釈ガスを有機蒸気濃度を測定
しつつ排出し、その有機蒸気濃度に応じて上記圧縮機に
よる圧縮圧力または冷却器による冷却温度を制御するこ
とを特徴とする構成である。
【0008】
【作用】ガス分離膜モジュ−ルに供給されるガス中の有
機蒸気濃度は、冷却器からの不凝縮ガスの有機蒸気濃度
に一致するから、冷却器内の圧縮圧力または冷却器内の
冷却温度により制御できる。また、ガス分離膜モジュ−
ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸気濃度はガス分離膜モジ
ュ−ルへの供給ガスの有機蒸気濃度に応じて変動する。
従って、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有
機蒸気濃度に応じて圧縮機による圧縮圧力または冷却器
の冷却温度を制御することにより、排ガス流速の変動に
もかかわらず、また、冷却器のガス通路の長さに関係な
く、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸
気濃度を一定にできる。
機蒸気濃度は、冷却器からの不凝縮ガスの有機蒸気濃度
に一致するから、冷却器内の圧縮圧力または冷却器内の
冷却温度により制御できる。また、ガス分離膜モジュ−
ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸気濃度はガス分離膜モジ
ュ−ルへの供給ガスの有機蒸気濃度に応じて変動する。
従って、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有
機蒸気濃度に応じて圧縮機による圧縮圧力または冷却器
の冷却温度を制御することにより、排ガス流速の変動に
もかかわらず、また、冷却器のガス通路の長さに関係な
く、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸
気濃度を一定にできる。
【0009】而して、冷却器内でのガス通路長さを短く
し、当該冷却器内でのガス圧損を充分に小にし、圧縮機
の圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ルに効率よく伝達でき
る。また、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの
有機蒸気濃度を極低濃度の一定値にできる。
し、当該冷却器内でのガス圧損を充分に小にし、圧縮機
の圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ルに効率よく伝達でき
る。また、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの
有機蒸気濃度を極低濃度の一定値にできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明において使用する排ガス処理装置
の一例を示す説明図である。図1において、1は排ガス
供給ラインであり、工場から凝縮性有機蒸気含有排ガス
G、すなわち凝縮性有機蒸気と空気または窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが送られてくる。2は圧縮機で
あり、排ガス供給ライン1からの凝縮性有機蒸気含有ガ
スGが圧縮される。3はガス冷却器であり、熱交換チュ
−ブ31が水室32で包囲され、該水室32が冷水機3
3に循環パイプ34並びに循環ポンプ35を介して連通
されており、圧縮機2からの圧縮有機蒸気含有ガスが熱
交換チュ−ブ31を通過する際に冷却される。36は冷
却器に取付けられた液化有機成分回収管、37は減圧弁
である。
明する。図1は本発明において使用する排ガス処理装置
の一例を示す説明図である。図1において、1は排ガス
供給ラインであり、工場から凝縮性有機蒸気含有排ガス
G、すなわち凝縮性有機蒸気と空気または窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが送られてくる。2は圧縮機で
あり、排ガス供給ライン1からの凝縮性有機蒸気含有ガ
スGが圧縮される。3はガス冷却器であり、熱交換チュ
−ブ31が水室32で包囲され、該水室32が冷水機3
3に循環パイプ34並びに循環ポンプ35を介して連通
されており、圧縮機2からの圧縮有機蒸気含有ガスが熱
交換チュ−ブ31を通過する際に冷却される。36は冷
却器に取付けられた液化有機成分回収管、37は減圧弁
である。
【0011】4はガス分離膜モジュ−ルであり、膜には
上記排ガス中の有機蒸気に対して選択透過性を有する膜
が使用されており、不透過ガス排出管41に圧力調整弁
5が設けられている。6はガス分離膜モジュ−ル4の透
過側配管に設けられた真空ポンプ、7はリタ−ン配管で
あり、透過ガスが排ガス供給ライン1に帰還される。8
はガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガス排出管41に設
けられた有機蒸気濃度測定計、9はこの測定濃度に応じ
て圧力調整弁5の開閉度または冷水機33の冷水温度を
制御する制御部である。
上記排ガス中の有機蒸気に対して選択透過性を有する膜
が使用されており、不透過ガス排出管41に圧力調整弁
5が設けられている。6はガス分離膜モジュ−ル4の透
過側配管に設けられた真空ポンプ、7はリタ−ン配管で
あり、透過ガスが排ガス供給ライン1に帰還される。8
はガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガス排出管41に設
けられた有機蒸気濃度測定計、9はこの測定濃度に応じ
て圧力調整弁5の開閉度または冷水機33の冷水温度を
制御する制御部である。
【0012】この処理装置においては、排ガス供給ライ
ン1からの有機蒸気含有ガスGの有機蒸気濃度が冷却器
3内での圧力並びに冷却温度で定まる有機蒸気の飽和蒸
気濃度以上のとき、凝縮が完結されれば、飽和蒸気濃度
以上の有機成分量が凝縮液化され、不凝縮ガスG1の有
機蒸気濃度が飽和蒸気濃度となり、このガスG1がガス
分離膜モジュ−ル4の供給側に達すると、そのガス中の
有機蒸気が、膜の有機蒸気に対する透過係数と膜の膜間
差圧、すなわち、膜の供給側圧力と透過側圧力との差圧
で定まる透過流速で膜を透過し、ガス分離膜モジュ−ル
4の透過ガスG2が有機蒸気濃縮ガスとなり、ガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3が有機蒸気希釈ガスと
なる。
ン1からの有機蒸気含有ガスGの有機蒸気濃度が冷却器
3内での圧力並びに冷却温度で定まる有機蒸気の飽和蒸
気濃度以上のとき、凝縮が完結されれば、飽和蒸気濃度
以上の有機成分量が凝縮液化され、不凝縮ガスG1の有
機蒸気濃度が飽和蒸気濃度となり、このガスG1がガス
分離膜モジュ−ル4の供給側に達すると、そのガス中の
有機蒸気が、膜の有機蒸気に対する透過係数と膜の膜間
差圧、すなわち、膜の供給側圧力と透過側圧力との差圧
で定まる透過流速で膜を透過し、ガス分離膜モジュ−ル
4の透過ガスG2が有機蒸気濃縮ガスとなり、ガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3が有機蒸気希釈ガスと
なる。
【0013】上記の装置を使用して本発明により凝縮性
有機蒸気含有排ガスを処理するには、標準の排ガス流量
のもとで、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
有機蒸気濃度を所定の極低濃度とするように、圧縮機2
による圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ル4の圧力調整弁
5により調整し、また冷水機33の冷水温度を調整し、
冷却器3でガス中の有機蒸気を凝縮させ、冷却器3内の
液化有機成分を回収管36より回収すると共にガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3を大気中に放出してい
く。
有機蒸気含有排ガスを処理するには、標準の排ガス流量
のもとで、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
有機蒸気濃度を所定の極低濃度とするように、圧縮機2
による圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ル4の圧力調整弁
5により調整し、また冷水機33の冷水温度を調整し、
冷却器3でガス中の有機蒸気を凝縮させ、冷却器3内の
液化有機成分を回収管36より回収すると共にガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3を大気中に放出してい
く。
【0014】この排ガス処理中に排ガスGの供給流量が
増大し、冷気器3を通過するガス流速が高速になり、凝
縮が完結されずに、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3の有機蒸気濃度が上記所定の極低濃度より上昇す
ると、有機蒸気濃度測定計5がこの濃度上昇を検知し、
制御装置9が作動して冷水機33の冷水温度が低くさ
れ、冷却器3の冷却温度が低下して有機蒸気の液化速度
が速められるか、または、ガス分離膜モジュ−ル4の圧
力調節弁5が絞られて圧縮圧力が増大され、冷却器3で
の有機蒸気液化速度が速められると共にガス分離膜モジ
ュ−ル4の有機蒸気透過流量が増大されて、ガス分離膜
モジュ−ル4の不透過ガスG3の有機蒸気濃度が上記所
定の極低濃度に回復される。
増大し、冷気器3を通過するガス流速が高速になり、凝
縮が完結されずに、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3の有機蒸気濃度が上記所定の極低濃度より上昇す
ると、有機蒸気濃度測定計5がこの濃度上昇を検知し、
制御装置9が作動して冷水機33の冷水温度が低くさ
れ、冷却器3の冷却温度が低下して有機蒸気の液化速度
が速められるか、または、ガス分離膜モジュ−ル4の圧
力調節弁5が絞られて圧縮圧力が増大され、冷却器3で
の有機蒸気液化速度が速められると共にガス分離膜モジ
ュ−ル4の有機蒸気透過流量が増大されて、ガス分離膜
モジュ−ル4の不透過ガスG3の有機蒸気濃度が上記所
定の極低濃度に回復される。
【0015】例えば、図1において、有機蒸気含有排ガ
スGが塩化メチレン蒸気と空気との混合ガスで、塩化メ
チレン濃度が40vol%であり(温度15℃、圧力1at
m)、ガス分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス
分離膜モジュ−ルNTGS−2200−S4P(膜面積5m2)2本
を並列接続で使用し、圧縮機2に定格11kwの容積式ド
ライ型圧縮機を、冷却器3に多管式水冷コンデンサを、
真空ポンプ6に定格3.7kwの容積式ドライ型真空ポン
プを、有機蒸気濃度測定計8にオンライン型自動クロマ
トグラフをそれぞれ使用する場合、排ガス流量12Nm3/
hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷却水温度を15℃、
ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力200Toorとするこ
とにより、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
塩化メチレン蒸気濃度を10ppm、塩化メチレン回収
率を99,99%以上にできるが、排ガス流量が12Nm
3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却水温度が非調整
であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスの塩化
メチレン蒸気濃度が次第に増加し、塩化メチレン回収率
が次第に減少していき、排ガス流量が24Nm3/hrとなる
と、ガス分離膜モジュ−ルの不透過ガスG3の塩化メチ
レン蒸気濃度が120ppmにまで増加するに至る。而
るに、本発明によれば、排ガス流量が12Nm3/hr以上を
越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大され、排ガス流量
24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmとされるか、また
は、冷却水温度が0℃とされて、ガス分離膜モジュ−ル
の不透過ガスの塩化メチレン蒸気濃度が10ppmの一
定値に保持される。
スGが塩化メチレン蒸気と空気との混合ガスで、塩化メ
チレン濃度が40vol%であり(温度15℃、圧力1at
m)、ガス分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス
分離膜モジュ−ルNTGS−2200−S4P(膜面積5m2)2本
を並列接続で使用し、圧縮機2に定格11kwの容積式ド
ライ型圧縮機を、冷却器3に多管式水冷コンデンサを、
真空ポンプ6に定格3.7kwの容積式ドライ型真空ポン
プを、有機蒸気濃度測定計8にオンライン型自動クロマ
トグラフをそれぞれ使用する場合、排ガス流量12Nm3/
hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷却水温度を15℃、
ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力200Toorとするこ
とにより、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
塩化メチレン蒸気濃度を10ppm、塩化メチレン回収
率を99,99%以上にできるが、排ガス流量が12Nm
3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却水温度が非調整
であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスの塩化
メチレン蒸気濃度が次第に増加し、塩化メチレン回収率
が次第に減少していき、排ガス流量が24Nm3/hrとなる
と、ガス分離膜モジュ−ルの不透過ガスG3の塩化メチ
レン蒸気濃度が120ppmにまで増加するに至る。而
るに、本発明によれば、排ガス流量が12Nm3/hr以上を
越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大され、排ガス流量
24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmとされるか、また
は、冷却水温度が0℃とされて、ガス分離膜モジュ−ル
の不透過ガスの塩化メチレン蒸気濃度が10ppmの一
定値に保持される。
【0016】また、図1において、有機蒸気含有排ガス
Gがトリクレン蒸気と空気との混合ガスで、トリクレン
濃度が6vol%であり(温度15℃、圧力1atm)、ガス
分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス分離膜モ
ジュ−ルNTGS−2200−S4P1本を使用し、圧縮機2に定格
7.5kwの容積式ドライ型圧縮機を、冷却器3に多管式
水冷コンデンサを、真空ポンプ6に定格2.2kwの容積
式ドライ型真空ポンプを、有機蒸気濃度測定計8にオン
ライン型自動クロマトグラフをそれぞれ使用する場合、
排ガス流量12Nm3/hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷
却水温度を15℃、ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力
100Toorとすることにより、ガス分離膜モジュ−ル4
の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度を10ppm、
トリクレン回収率を99,99%以上にできるが、排ガ
ス流量が12Nm3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却
水温度が非調整であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不
透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度が次第に増加し、ト
リクレン回収率が次第に減少していき、排ガス流量が2
4Nm3/hrとなると、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3のトリクレン蒸気濃度が50ppmにまで増加す
るに至る。而るに、本発明によれば、排ガス流量が12
Nm3/hr以上を越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大さ
れ、排ガス流量24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmと
されるか、または、冷却水温度が0℃とされて、ガス分
離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃
度が10ppmの一定値に保持される。
Gがトリクレン蒸気と空気との混合ガスで、トリクレン
濃度が6vol%であり(温度15℃、圧力1atm)、ガス
分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス分離膜モ
ジュ−ルNTGS−2200−S4P1本を使用し、圧縮機2に定格
7.5kwの容積式ドライ型圧縮機を、冷却器3に多管式
水冷コンデンサを、真空ポンプ6に定格2.2kwの容積
式ドライ型真空ポンプを、有機蒸気濃度測定計8にオン
ライン型自動クロマトグラフをそれぞれ使用する場合、
排ガス流量12Nm3/hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷
却水温度を15℃、ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力
100Toorとすることにより、ガス分離膜モジュ−ル4
の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度を10ppm、
トリクレン回収率を99,99%以上にできるが、排ガ
ス流量が12Nm3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却
水温度が非調整であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不
透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度が次第に増加し、ト
リクレン回収率が次第に減少していき、排ガス流量が2
4Nm3/hrとなると、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3のトリクレン蒸気濃度が50ppmにまで増加す
るに至る。而るに、本発明によれば、排ガス流量が12
Nm3/hr以上を越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大さ
れ、排ガス流量24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmと
されるか、または、冷却水温度が0℃とされて、ガス分
離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃
度が10ppmの一定値に保持される。
【0017】
【発明の効果】本発明の有機蒸気含有排ガスの処理方法
は、上述した通りの構成であり、排ガス流量が変動して
も、冷却器内でのガス通路の長さに関係なしに、ガス分
離膜モジュ−ルの不透過ガス中の有機蒸気濃度を一定の
極低濃度にすることが可能であり、冷却器内でのガス通
路の長さを充分に短くして圧縮機の圧縮圧力をガス分離
膜モジュ−ルに効率よく伝達し得、有機蒸気の透過流速
を高くでき、また、ガス流速に応じた適切な凝縮条件に
より、過剰圧縮又は過剰冷却によるエネルギ−損失を排
除したエネルギ−効率のよい凝縮を保障できる。
は、上述した通りの構成であり、排ガス流量が変動して
も、冷却器内でのガス通路の長さに関係なしに、ガス分
離膜モジュ−ルの不透過ガス中の有機蒸気濃度を一定の
極低濃度にすることが可能であり、冷却器内でのガス通
路の長さを充分に短くして圧縮機の圧縮圧力をガス分離
膜モジュ−ルに効率よく伝達し得、有機蒸気の透過流速
を高くでき、また、ガス流速に応じた適切な凝縮条件に
より、過剰圧縮又は過剰冷却によるエネルギ−損失を排
除したエネルギ−効率のよい凝縮を保障できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する排ガス処理装置の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
1 排ガス供給ライン 2 圧縮機 3 冷却器 33 冷水機 36 回収管 4 ガス分離膜モジュ−ル 5 圧力調整弁 7 リタ−ン配管 8 不透過ガスの有機蒸気濃度測定計 9 制御部
Claims (1)
- 【請求項1】供給ラインからの凝縮性有機蒸気含有ガス
を圧縮機と冷却器とにより圧縮冷却して有機蒸気を液化
回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離膜モ
ジュ−ルに導いて有機蒸気濃縮ガスと有機蒸気希釈ガス
とに分離し、有機蒸気濃縮ガスを上記の供給ラインに戻
すと共に有機蒸気希釈ガスを有機蒸気濃度を測定しつつ
排出し、その有機蒸気濃度に応じて上記圧縮機による圧
縮圧力または冷却器による冷却温度を制御することを特
徴とする有機蒸気含有排ガスの処理方法。
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---|---|---|---|
JP21234493A JP3291369B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH0747222A true JPH0747222A (ja) | 1995-02-21 |
JP3291369B2 JP3291369B2 (ja) | 2002-06-10 |
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JP21234493A Expired - Lifetime JP3291369B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 |
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