JPH0747164B2 - 塗装鮮映性及びプレス加工性の優れた鋼板 - Google Patents

塗装鮮映性及びプレス加工性の優れた鋼板

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JPH0747164B2
JPH0747164B2 JP1343403A JP34340389A JPH0747164B2 JP H0747164 B2 JPH0747164 B2 JP H0747164B2 JP 1343403 A JP1343403 A JP 1343403A JP 34340389 A JP34340389 A JP 34340389A JP H0747164 B2 JPH0747164 B2 JP H0747164B2
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steel plate
roll
steel
dull
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基文 倉橋
雅謙 竹本
徹也 西浦
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/22Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
    • B21B1/227Surface roughening or texturing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塗装鮮映性及びプレス加工性の優れた鋼板に関
する。
(従来の技術) 自動車や家電製品に用いられる鋼板に塗装鮮映性が求め
られ、商品価値を高めることが知られているが、従来の
塗装鮮映性の向上は、塗料又は塗装方法の改善が重視さ
れてきた。
一方自動車用鋼板では塗料の密着性及びプレス加工性を
高めるために、その製造工程において、微小な凹凸を設
けたダルロールによって圧延し、一定の表面粗度が付与
されている。
ワークロール表面にダル加工を施すには、鋼製グリット
をロール表面に投射するショットブラスト法や、ロール
表面を放電エネルギーで溶融して凹凸を形成する放電加
工法が実用化されている。
又近年ダル加工のエネルギー源として制御性に優れたレ
ーザ光を用いたレーザダル加工法が提案され、例えば特
開昭62−151205号公報においてはレーザ加工によるダル
目付けを行ったスキンパスロールにより、スキンパス圧
延後に鋼板表面に規則的な粗度パターンを付与すること
が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 圧延においてはロール表面の凹凸パターンを鋼板表面に
転写してダル鋼板が製造されているが、ダル鋼板のプレ
ス成形性は鋼板のr値、伸び等の機械的特性の外に、鋼
板表面粗度あるいは潤滑油等も影響が大きい。
一般的には凹凸パターンの凹部にたまった潤滑油が均等
に凸部に供給されることにより、潤滑条件が良くなりプ
レス加工性、即ち型かじり、焼付けが防止される。
一方表面粗度を大きくすることは鋼板の鮮映性が低下
し、商品価値に影響するので、プレス成形性と鮮映性と
は両立しにくいと考えられている。
本発明は深絞り等プレス成形性に優れるとともに鏡面に
近い鮮映性を有する鋼板を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は鋼板圧延面に凹凸の粗面を保有し、その平坦率
A85%のダル目付を付与されたことを特徴とし、凹凸
の占める割合において、凹部が10〜90%の範囲であるこ
と、そして鋼板表面の凹凸の粗度を板幅中央付近は粗度
を細かく、両端部は粗度を粗くすること、及び鋼板表面
の凹凸のモチーフを板幅中央付近と両端部で異なるモチ
ーフを用いることを特徴とするものである。
以下本発明を詳述する。
一般にダル鋼板は圧延用ワークロール表面にダル加工
し、このロールで鋼板を圧延してダルパターンが圧延面
に転写され製造されるが、例えば特開昭63−112086号公
報では、ロール表面に高密度エネルギ放射によってクレ
ータ状の微小凹部を形成したダルパターンを有するロー
ルが提案されている。
ところでレーザ光を圧延ロール表面に照射すると、照射
箇所に加熱、溶融、凝固のプロセスにより数μmから数
+μmの突起を有するモチーフ(主調)が形成されるこ
とが知られている(特開平1−95804号公報)。
そこでこのロールを用いて圧延を行うと、第1図(a)
に示すように、圧延面1に照射による突起が転写されて
凹部2−1,2−2,2−3,2−nが非平坦部3となって形成
される。
実験によるとレーザ光照射によるクレータ状のダルパタ
ーンの平坦度Aは85%未満であることが確認されてい
る。
一般に焼付け塗装面の光沢として写像鮮明度光沢は、表
面に写る物の鏡像が明確で鮮明である度合がとられてい
るが、例えば塗膜の光沢の程度は60°鏡面光沢度試験法
がある(JIS Z 8741)。
従って本発明にいう平坦率Aは60°鏡面光沢度で測定さ
れる。
ところで前記の通りロールのダルパターンが圧延面に転
写されてダル鋼板が得られるので、第1図(a)のダル
ロールを用いた鋼板Sの平坦率Aは85%未満である。
平坦率が低いと凹凸パターンの凹部にたまった潤滑油が
均等に凸部に供給されて潤滑条件が良くなり、プレス成
形性、即ち型かじりが防止される利点はあるが、反面塗
装鮮映性は低下することとなる。
本発明者等の実験によると、鋼板Sの平坦率A≧85%の
とき、プレス成形性及び鮮映性に優れていることが確認
された。よって本発明においては鋼板圧延面に凹凸の粗
面を有し、その平坦率A≧85%、好ましくは平坦率A≧
87%と規定する。
第1図(b)は本発明の鋼板断面凹凸パターンの模式図
であるが、非平坦部3は圧延面1とロール凹部が転写さ
れた凸部5が形成されるが、その平坦率は極めて高く鏡
面に近い値となる。
又鋼板のプレス成形時における型かじり防止のためには
所定の潤滑条件が必要であるが、実験によると鋼板の凹
凸の占める割合において、凹部が10〜90%でよい。勿論
潤滑油の粘性等物理的性状にもよるが、50〜75%が実際
に適している。
鋼板表面の凹凸パターンの寸法範囲の一例を以下に示
す。
鋼板表面の凹部のピッチをP、凹部の縦および横長
さをそれぞれL1,L2と定義したとき、a)P/L1>1.7,P/
L1<0.85,P<5mm,L1,L2<5mm、b)P/L2>1.7,P/L2
0.85,P<5mm,L1/L2<5mmのa)およびb)のいずれか
を満足する範囲にあること 鋼板表面の凹部のピッチをP、凹部の縦および横長
さをそれぞれL1,L2と定義したとき、a)P/L1>1.7,P/
L1<0.85,P<5mm,L1,L2<5mm、b)P/L2>1.7,P/L2
0.85,P<5mm,L1/L2<5mmのa)およびb)のいずれか
を満足する範囲にあること 鋼板表面の凹部のピッチをP、凹部の平均直径をD
と定義したとき、P/D>1.7,P/D<0.85,P<5mm,D<5mmを
満足する範囲にあること 鋼板表面の凹部のピッチをP、凹部の平均直径をD
と定義したとき、P/D>1.7,P/D<0.85,P<5mm,D<5mmを
満足する範囲にあること 以上、〜の条件で別々に実験を行った結果、プレス
成形性等に有効に働くことが知見として得られた。
代表例を表1に示す。
つぎに本発明の鋼板を製造するダルロールの一例を次に
のべる。
圧延用ワークロールの表面に感光性レジスト剤もしくは
膜を被覆し、該ロールを回転しながら断続的にレーザ光
を照射することにより、レジスト層を硬化させ、該ロー
ルの未硬化部を洗浄して、ロール表面に1つもしくは複
数のモチーフを形成させる。
ついで該ロールを例えば塩化第2鉄等の化学腐食剤によ
って異方性エッチングを行い、ロール母材にエッチピッ
トを形成し、所望のモチーフを得る。
その後レジスト硬化層を洗浄はく離すると、凹凸パター
ンを有するダルロールをうる(以下リソグラフィ法ロー
ルという)。
この例によると、レジスト層の硬化層と未硬化層との境
界が非常にシャープに形成されるので、後処理の異方性
エッチング時に母材のシャープさが得られ、平坦度の面
積比を大きくすることに有効となる。
第2図は本発明の凹凸パターンの鋼板表面模式図の一例
を示す。
第2図(a)は鋼板S上に圧延面1とロール凹部が転写
された凸部5から形成された角形状凹凸パターンを示
す。
第2図(b)は鋼板S上に圧延面1とロール凹部が転写
された凸部5から形成された丸形状パターンを示す。図
中のPはピッチを示す。
第3図は本発明の他の例を示す。第3図(a)において
鋼板の圧延方向にみて中央域の表面粗度を細かくし、両
サイドを粗くした例を示す。即ち表面粗度を鋼板中央域
と両サイドで区別して、所定の平坦率Aを選択するとき
は、プレスによる型かじりの厳しいゾーンと塗装鮮映性
の要求の強いゾーンを鋼板に自由に付与することができ
る。
第3図(b)は鋼板圧延方向にみて、中央域のモチーフ
を丸形両サイドを角形にした例を示す。これによりモチ
ーフを鋼板中央域と両サイドで区別して所定の平坦率A
を選択するときは、プレスによる型かじりの厳しいゾー
ンと、塗装鮮映性の要求の強いゾーンを、鋼板に自由に
付与することができる。
第3図(c)は鋼板の圧延方向にみて中央域の表面粗度
を細かくし、両サイドを粗くした例を示す。即ち表面粗
度のモチーフの形状を円形、角形に区別して所定の平坦
率Aを選択するときは、プレスによる型かじりの厳しい
ゾーンと、塗装鮮映性の要求の強いゾーンを鋼板に自由
に付与することができる。
第4図は本発明の凹凸部のピッチおよびモチーフ等の1
例について示す。
第4図(a)は凹凸が角形状の例を示しており、第4図
(b)は凹凸が丸形状の例を示しているが、特にこのモ
チーフにこだわるものではなく、他のモチーフを用いて
も同様の効果は得られる。
図中のPはピッチを示し、L1,L2は角形状の場合の縦横
長さを示し、Dは丸形状の場合の平均直径を示してい
る。
尚、本発明の鋼板は薄鋼板である冷延鋼板および亜鉛メ
ッキ鋼板、錫メッキ鋼板等の表面処理鋼板を対象とし
て、塗装鮮映性およびプレス成形性に優れた効果を有す
る鋼板である。
本発明は、薄鋼板に限定するものではなく、熱延鋼板、
厚板鋼板等の厚鋼板にも同等の効果を有するものであ
る。
(実施例) 表2に示す化学組成の鋼片から常法により熱延−冷延工
程を経て、板厚0.8mmの冷延鋼板を得た。この冷延鋼板
を焼鈍してスキンパス圧延(圧下率0.8%)を行った。
スキンパスロールはショットブラスト、レーザ加工及び
リングラフィ法によるものを使用した。
表3にプレス成形性及び鮮映性の評価を示す。
本発明の範囲内のものはいずれも優れた評価であった。
(発明の効果) 本発明はダル鋼板の平坦率A85%としたので、プレス
成形性及び鮮映性ともに優れて工業的効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は従来法のロール表面の模式図、第1図
(b)は本発明のロール表面の模式図、第2図(a)及
び(b)は本発明の鋼板表面の模式図、第3図(a),
(b),(c)は本発明の他の実施例の鋼板表面の模式
図、第4図(a)の(イ),(ロ)及び(b)は本発明
の鋼板のモチーフの例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−168602(JP,A) 特開 昭63−132702(JP,A) 特開 昭64−57905(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板圧延面に凹凸の粗面を保有し、その平
    坦率A≧85%のダル目付を付与し、粗面の凹凸の占める
    割合において、凹部が10〜90%の範囲であると共に鋼板
    表面の凹凸の粗度を板幅中央付近は粗度を細かく、両端
    部は粗度を粗くしたことを特徴とする塗装鮮映性及びプ
    レス加工性の優れた鋼板。
  2. 【請求項2】鋼板表面の凹凸のモチーフを板幅中央付近
    と両端部で異なるモチーフを用いた請求項1記載の鋼
    板。
JP1343403A 1989-12-29 1989-12-29 塗装鮮映性及びプレス加工性の優れた鋼板 Expired - Lifetime JPH0747164B2 (ja)

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