JPH0747115B2 - 微細気泡発生方法および微細気泡発生装置 - Google Patents

微細気泡発生方法および微細気泡発生装置

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JPH0747115B2
JPH0747115B2 JP3288954A JP28895491A JPH0747115B2 JP H0747115 B2 JPH0747115 B2 JP H0747115B2 JP 3288954 A JP3288954 A JP 3288954A JP 28895491 A JP28895491 A JP 28895491A JP H0747115 B2 JPH0747115 B2 JP H0747115B2
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仁藏 長廣
登紀男 堀
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長廣 仁蔵
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニュートン粘性流体、
非ニュートン粘性流体の各種液体中に、空気、不活性ガ
ス、その他各種のガス、芳香性ガス等の気体による微細
気泡を発生させる微細気泡発生方法および微細気泡発生
装置に関し、更に詳細にはエゼクタ式ガスノズルを用い
た微細気泡発生方法および微細気泡発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スポンジケーキ、淡雪かん、ホイップド
クリーム、アイスクリーム、マヨネーズの如く、食品中
に空気、N2 、CO2 等の無臭ガス、不活性ガス、ある
いは香気成分を添加されたガスを微細気泡として食品主
成分中に含ませると、それの消化吸収、テクスチャが改
善され、また味がマイルド化される等の感覚的機能が改
善され、更には食品の酸化、劣化が抑制される等の効果
が生じることは知られている。
【0003】また水耕栽培に於ける肥培液、魚介類養殖
に於ける淡水、海水中に空気の微細気泡を吹き込むこと
により、これら液体中の溶存酸素濃度を増大し、動植物
の育成を促進させることも知られている。
【0004】ところで従来、水、食用油等のニュートン
粘性液体、あるいは卵黄・卵白と小麦粉とのサスペンシ
ョン状分散液、ゼラチン溶液、溶解チョコレート、生ク
リーム液等の非ニュートン粘性液体に対する発泡処理
は、手動式、あるいは電動式の撹拌泡立て器、撹伴発泡
器等により行われている。
【0005】また液体中の溶存酸素濃度の増加、気液反
応速度の増大等を目的として、液体中に微細気泡を吹き
込む技術としては、多孔構造のノズルより気体を分散さ
せて液体中に噴出するもの、羽根付きの回転体を回転さ
せて気体を剪断分割して気泡を発生させるもの、液体を
共振させて気泡を微細化するもの、液体の液圧を変化さ
せて気泡を微細化するもの等、種々の技術が提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】手動式、あるいは電動
式の撹拌泡立て器、撹伴発泡器により得られる気泡の径
はおおよそ200〜800μm程度であり、撹伴部材の
形状等の改善が行われても撹拌泡立て器、撹伴発泡器で
は、それ以上に微細な気泡を安定して発生させることは
困難である。また前記は微細気泡の生成に於て発泡速度
が遅く、大量の微細発泡を発生させるためには多くの時
間を必要とし、動力消費が大きいと云う問題がある。
【0007】また液体中の溶存酸素濃度を増加する目的
等として液体中に微細気泡を吹き込む上述の如き従来技
術に於いては、生成される気泡の径は0.1〜5mm程
度で、これ以上の微細な気泡を生成することが困難であ
り、このため、溶存酸素濃度の増加、気液反応速度の増
大等に限界が生じる。
【0008】上述の如き問題点に鑑みて、気泡径が10
〜200μmの微細気泡を安定して連続的に高速度に発
生することができる微細気泡発生装置が、本願出願人に
よる特願昭60−30257号(特公平1−33211
号)にて提案されている。この微細気泡発生装置は、液
体ノズルとガスノズルとを有するエゼクタ式ガスノズル
を用い、前記液体ノズルより被発泡液体中に液体を噴出
し、当該液体の噴流による負圧により前記ガスノズルか
ら気体を前記被発泡液体中に吸引させ、その際に気体流
に作用する剪断作用により前記被発泡液体中に微細気泡
を発生させるものである。
【0009】本発明は、上述のエゼクタ式ガスノズルを
用いる微細気泡発生装置に於いて、生成する気泡の平均
径・気泡径範囲を、各種要求に応じて適正値に簡便に可
変設定できるようにする微細気泡発生方法および微細気
泡発生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、液体ノズルとガスノズルとを有するエゼク
タ式ガスノズルを用い、前記液体ノズルより被発泡液体
中に液体を噴出し、当該液体の噴流による負圧により、
前記ガスノズルからの気体を前記被発泡液体中に吸引さ
せて前記被発泡液体中に微細気泡を発生させる微細気泡
発生方法にして、前記ガスノズルに与える気体の流量を
定量的に可変制御して前記被発泡液体中に発生する微細
気泡径を制御することを特徴とする微細気泡発生方法に
より達成される。
【0011】また上述の如き目的を達成するため、本発
明による微細気泡発生装置は、液体ノズルとガスノズル
とを備えたエゼクタ式ガスノズルを有し、前記液体ノズ
ルより被発泡液体中に液体を噴出し、当該液体の噴流に
よる負圧により、前記ガスノズルからの気体を前記被発
泡液体中に吸引させて前記被発泡液体中に微細気泡を発
生させる微細気泡発生装置にして、前記ガスノズルに供
給する気体の流量を定量的に制御するガス流量制御弁を
有していることを特徴としている。
【0012】
【作用】上述の構成によれば、ガスノズルに与える気体
の流量がガス流量制御弁により定量的に可変制御され
る。したがって被発泡液体中に発生する気泡の平均径、
気泡径範囲が制御される。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0014】図1は本発明による微細気泡発生装置の一
実施例を示している。微細気泡発生装置は、発泡作用槽
1を有しており、発泡作用槽1にはエゼクタ式ガスノズ
ル3が装着されている。発泡作用槽1には被発泡液体A
が充填されており、この槽内には噴射液体槽5に貯容さ
れた噴射液体Bがエゼクタ式ガスノズル3より噴射され
るようになっている。この噴射液体Bは、多くの場合、
発泡作用槽1内の被発泡液体Aと同一の液体であってよ
い。
【0015】発泡作用槽1の上部には槽内の最高液位を
保つために液体溢流排出管7が設けられており、この液
体溢流排出管7の途中には開閉弁9が設けられている。
また発泡作用槽1には槽内温度を測定する温度計11が
取り付けられている。
【0016】噴射液体槽5には液体圧送ポンプ13が設
けられている。この液体圧送ポンプ13は、下端部にフ
ィルタ15を取り付けた液体汲み上げ管17より噴射液
体槽5の噴射液体Bを吸引し、吸引した噴射液体Bを加
圧して液体圧送管19へ圧送する。液体圧送管19はエ
ゼクタ式ガスノズル3と接続され、途中には液体流量制
御弁21と流量計23が取り付けられている。
【0017】液体流量制御弁21は可変絞り式の通常の
流量制御弁であってよく、これは、手動操作、あるいは
アクチュエータを用いて遠隔操作され、液体圧送管19
を流れる噴射液体Bの流量を定量的に制御(換言すれば
可変設定)する。
【0018】液体流量制御弁21よりエゼクタ式ガスノ
ズル3側の液体圧送管19には、これにより分岐して噴
射液体Bを噴射液体槽5に戻すための液体還流管25が
接続されている。液体還流管25の途中には液体圧力制
御弁27が取り付けらけている。
【0019】液体圧力制御弁27は、図2に示されてい
る如く、弁ケーシング29内にばね31により閉弁方
向、即ち弁座33へ向けて付勢されたボール状のチェッ
ク弁体35を有するリリーフ弁として構成され、開弁す
ることよりインレットポート37とアウトレットポート
39との連通を確立し、液体圧送管19を流れる噴射液
体Bの一部を液体還流管25により噴射液体槽5に戻し
て噴射液体Bの圧力を降下させる。チェック弁体35
は、インレットポート37より液体圧送管19の噴射液
体Bの圧力を開弁方向に及ぼされ、この圧力による開弁
力とばね31のばね力による閉弁力との平衡関係により
開閉駆動されるようになっている。
【0020】ばね31は、弁ケーシング29にねじ込み
量調整可能に螺合したアジャストボルト41より支持さ
れた可動のばねリテーナ43とチェック弁体35側のば
ねリテーナ44との間に弾装され、ばねリテーナ43の
弁ケーシング29に対するねじ込み量の調整により取付
予荷重を変化され、チェック弁体35の閉弁付勢力、即
ち液体圧力制御弁27のリリーフ圧を可変設定するよう
になっている。このリリーフ圧の可変設定範囲は5〜2
5kgf/cm2 程度に設定されている。
【0021】尚、アジャストボルト41には、これの弁
ケーシング29に対するねじ込み量を安定維持するため
にロックナット45が取り付けられている。
【0022】図1に示されている如く、液体圧送管19
には液体圧送管19を流れる噴射液体Bの温度を測定す
る温度計47と、液体圧送管19を流れる噴射液体Bの
圧力を測定する圧力計49とが接続されている。
【0023】また噴射液体槽5には、槽内温度を測定す
る温度計51が取り付けられていると共に、噴射液体槽
5に噴射液体Bを供給する噴射液体供給管53が設けら
れており、この噴射液体供給管53には開閉弁55が取
り付けられている。
【0024】次に図3、図4を用いてエゼクタ式ガスノ
ズル3について説明する。エゼクタ式ガスノズル3はノ
ズル本体57を有しており、ノズル本体57には液体圧
送管19を接続されて噴射液体Bを供給される液体通路
59が形成されている。ノズル本体57の先端側には液
体ノズル部材61が着脱可能に嵌合装着されており、液
体ノズル部材61の先端部にはノズル本体57の先端面
中心部より前方へ突出してノズル細管65が精密嵌合に
より固定装着されている。このノズル細管65に形成さ
れた液体噴孔63は、液体通路59と連通しており、液
体通路59より噴射液体Bを与えられて、これを前方へ
噴出するようになっている。ここに、ノズル細管65
は、全長2〜4mmが好適であるが、前記ノズル部材6
1中への嵌入長さが約1.5mm、ノズル部材61から
の突出長さが約1.5mmの、全長3mm程度が最適で
ある。また、ノズル細管65の外径d1 は0.6〜1.
6mm、内径d2 、即ち液体噴孔63の口径は0.3〜
1.2mm程度であってよい。尚、液体ノズル部材61
およびノズル細管65は、部品点数の削減のために、ノ
ズル本体57と一体に形成されていてもよい。
【0025】ノズル本体57には吸引ガス通路67が形
成されており、吸引ガス通路67は一端にてニップル6
9によりガス吸引管71と接続されている。ノズル本体
57の円筒部外周にはノズル取付フランジ部72を有す
る筒状のアウタケース73が、Oリング75により気密
状態にて嵌合装着されている。吸引ガス通路67は他端
にてノズル本体57とアウタケース73との間に形成さ
れた環状通路76に連通する。環状通路76は、ノズル
本体57の液体ノズル部材装着部の周りに形成されてノ
ズル本体57の先端面に開口した複数個の吸引ガス通路
77の各々と連通している。
【0026】ノズル本体57の先端部外周にはガスノズ
ル位置決め用のスペーサリング81とシムリング83
が、Oリング79により気密に着脱可能に嵌合装着さ
れ、更にキャツプ状のガスノズル部材85が交換可能に
ねじ係合により固定装着されている。ノズル本体57の
先端面とガスノズル部材85との間には前記吸引ガス通
路77と連通関係にある吸引ガス室86が形成されてお
り、この吸引ガス室86の中心部にノズル細管65がこ
れを横切って延在されている。
【0027】ガスノズル部材85の先端部中央には吸引
ガス室86よりガスノズル部材85の先端面に開口した
ガス噴孔87が形成されている。ガス噴孔87は、ノズ
ル細管65の外側にこれと同心に形成され、液体噴孔6
3の軸心と同心位置にて液体噴孔63よりの液体噴出方
向に沿って延在する平行通路部89を備えている。この
平行通路部89の長さLは1〜6mm程度に設定され、
またこれの内径dgは0.8〜2.0mm程度に設定さ
れてよい。
【0028】上述の如き寸法設定によりノズル細管65
の外周面と平行通路部89の内周面との間にガスリング
層が形成される。このガスリング層の厚さδgは(dg
−d1 )/2により決まり、これは0.1〜0.2mm
の範囲に設定される。また平行通路部89の始端に対す
るノズル細管65先端の相対位置ΔLは0〜−6mm程
度に設定され、これの調整は厚さが異なったシムリング
83の交換により行われる(なお前記ΔLは、平行通路
部89の始端に対するノズル細管65先端の座標値を表
すものであり、第4図に於いて、ノズル細管65が、平
行通路部89の内部に挿入されている場合に正の値を取
り、平行通路部89から引き出されている場合に負の値
を取る)。
【0029】エゼクタ式ガスノズル3の上述の如き各部
の寸法、およびその組合せは、噴射液体Bの種類、粘
性、要求発泡性等を勘案して決定される。このことに応
じたエゼクタ式ガスノズル3の6種類の仕様諸元例が表
1に、この6種類のエゼクタ式ガスノズルに於ける噴射
液体Bの種類に対する適正ノズル選択例が表2に各々示
されている。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】上述のガス吸引管71は、吸い込み口に
て、空気、オゾン、各種不活性ガス等のガス供給源に接
続され、所望のガスをエゼクタ式ガスノズル3の吸引ガ
ス通路67に供給するようになっている。ガス吸引管7
1には、図1に示されている如く、吸引ガス微少流量制
御弁91が接続されている。
【0033】吸引ガス微少流量制御弁91は、ニードル
弁等による微少可変絞りを有する流量制御弁等により構
成され、ガス吸引管71を流れるガス流量を定量的に可
変制御するようになっている。なお、93は、ガス流量
計である。
【0034】次に上述の如き構成よりなる微細気泡発生
装置の作用について説明する。
【0035】気泡発生に際しては、液体圧送ポンプ13
が運転され、これにより噴射液体槽5の噴射液体Bが加
圧されて液体圧送管19へ圧送される。噴射液体Bは液
体流量制御弁21により流量を制御される。また液体圧
力制御弁27が噴射液体Bの圧力に応じて開弁し、これ
により余剰の噴射液体Bが液体還流管25を通って噴射
液体槽5に戻される。したがって、液体圧送管19の噴
射液体Bの圧力は液体圧力制御弁27のリリーフ圧に応
じて調整される。
【0036】これによってエゼクタ式ガスノズル3の液
体通路59には、液体流量制御弁21により流量を制御
され、また液体圧力制御弁27により圧力を調整された
噴射液体Bが圧送される。従ってエゼクタ式ガスノズル
3の液体通路59に供給される噴射液体Bの流量は、液
体流量制御弁21の流量設定値に応じて定量的に可変設
定され、また噴射液体Bの圧力は液体圧力制御弁27の
設定リリーフ圧に応じて定量的に可変設定されることに
なる。
【0037】エゼクタ式ガスノズル3の液体通路59に
供給された噴射液体Bは液体ノズル部材61内を通過し
てノズル細管65の液体噴孔63よりガス噴孔87へ向
けて高速噴出される。この噴射液体Bの噴流束の外周部
には噴射液体Bの噴出流速に応じて負圧が発生し、これ
により吸引ガス室86のガス(気体)が噴射液体Bの噴
流束の外周部に沿ってガス噴孔87の平行通路部89内
に吸い込まれ、噴射液体Bの噴流により剪断されて微細
な気泡となって噴射液体Bと共に発泡作用槽1内の被発
泡液体A中へ噴出する。
【0038】ここに、本実施例においては、前記ノズル
細管65の全長が2〜4mmと短尺に構成されているた
め、前記ガス噴孔87に対するノズル細管65の先端部
の軸芯合わせを容易に行う事ができる。従って、前記ガ
スノズル85に対するノズル細管65の間隔|ΔL|
(|…|は、絶対値記号)が増大しても、液体ノズルと
ガスノズルとの間の軸芯誤差が所定値以上に大きくなる
ことはなく、安定した極微細気泡を発生させることが出
来る。これにより、結果的に微細気泡を高能率で、発生
させることができる(前記間隔|ΔL|を増大せしめる
と気泡発生効率が向上するからである)。
【0039】また、前記細管65の全長が短いため、液
体噴出速度を容易に増大せしめることができ、もって気
泡径を一層微小化することができる(図7および後述の
説明参照)。
【0040】図5は上述の如き気泡発生のメカニズムを
上述のエゼクタ式ガスノズル3と同一構造の可視化実験
用エゼクタ式ガスノズルにて顕微鏡観察し、また超高速
写真撮影により観察した結果を模式的に示している。こ
の模式図が示している如く、ノズル細管65の外径d1
が、0.6〜1.6mm好ましくは0.6〜1.2m
m、ガス噴孔87の平行通路部89の内径dgが0.8
〜2.0mm、好ましくは0.8〜1.4mm、平行通
路部89の長さLが1〜6mm、好ましくは3〜4mm
程度と云う微少空間よりなるガスノズルの負圧部に於け
る流体流れの基本的構造は、駆動流としての液体噴孔6
3よりの噴射液体Bの噴流Bjと、発泡作用槽1よりガ
ス噴孔87内に進入してこれの平行通路部89の内壁面
に付着する被発泡液体層流Asと、これらに挟まれて噴
射液体Bの噴出方向前方へ向かうに従って先細の三角形
状断面をもって噴射液体Bの噴流Bjの周りを取り囲ん
で存在する二次流としての吸引ガス流Giとにより構成
される。
【0041】この場合、吸引気体は、ノズル細管65の
先端よりガス噴孔87の平行通路部89へ向けて噴出し
た噴射液体Bの噴流Bjと平行通路部89の内壁面に付
着して流れる被発泡液体層流Asと間に挟まった状態と
なる。そして、噴射液体Bの噴流Bjの表面と当該噴流
Bjの周りを取り囲むガスとの間に働く粘性力の作用に
より、先細の三角形状断面をもって噴射液体Bの噴流B
jの周りを取り囲んで存在する吸引ガス流Giとしてガ
ス噴孔87内に引きずり込まれる。しかして、符号Cに
より示される吸引ガス流Giと噴射液体Bの噴流Bjと
の接触周辺部に於て、噴射液体Bの噴流Bjと吸引ガス
流Giとの相対運動により、吸引ガス流Giのガスが剪
断されることにより微細気泡Gbが発生する。
【0042】エゼクタ式ガスノズル3を用いた微細気泡
発生装置に於て、これの発泡性能に及ぼす因子は、液体
ノズル、(即ち液体噴孔63)よりの噴射液体Bの噴出
速度VL 、ガス噴孔87の平行通路部89の長さL、平
行通路部89始端に対するノズル細管65先端の相対位
置ΔL、ガスリング厚さδg、ノズル細管65の外径d
1 、内径d2 、噴射液体Bの動粘性、表面張力、密度等
の物性値である。
【0043】これらのうち発泡性能に最も大きい影響を
与える因子は液体噴孔63よりの噴射液体Bの噴出速度
VL である。
【0044】液体噴孔63よりの噴射液体Bの噴出速度
VL は、液体噴孔63の入口部の噴射液体Bの圧力によ
り決まり、この圧力が高いほど噴出速度VL は速くな
る。従って噴射液体Bの噴出速度VL の大小は、液体噴
孔63の入口部の噴射液体Bの圧力の大小に等しいと理
解されてよい。
【0045】この液体噴孔63の入口部の噴射液体Bの
圧力は、液体流量制御弁21の流量設定値と液体圧力制
御弁27の設定リリーフ圧により定量的に可変に設定さ
れる。これにより噴射液体Bの噴出速度VL が20〜5
0m/sの範囲で可変制御され、発泡性能、即ち被発泡
液体A中に発生する気泡量、気泡平均径、気泡径範囲が
可変制御される。
【0046】図6は、表1に於けるノズル種類名がLN
6とLN8のノズルを用い、20℃の水を噴射液体Bと
して液体噴孔63より噴出速度VL にて噴出した場合の
噴出速度VL と吸引ガス流量Qgとの関係および、吸引
ガス流量Qgと液体噴孔63からの流体噴出流量QL と
の比、即ち流量比ζ=(Qg/QL )×100%を示す
実験結果である。
【0047】この場合、例えばノズル種類名がLN8の
ものに於いては、噴出速度VL が40m/s付近になる
と、吸引ガス流量Qgは約900ml/minとなり、
吸引ガス流量Qgはこの時の水の噴出流量QL の約2.
4倍になり、この吸引ガス流量Qgによるガスが微細気
泡となって被発泡液体A中に発泡するようになる。
【0048】尚流量比ζ=(Qg/QL )×100%
は、噴射液体Bと吸引ガスの種類により異なり、噴射液
体Bの物性、特に表面張力の影響が大きい。流量比ζの
最大値は、水で約230%、タマリンド水溶液で約50
%、サラダ油で約30%程度である。
【0049】図7及び図8は、上述の如き微細気泡発生
装置によって液体中に微細気泡を発生させた場合の気泡
径分布状態を示している。
【0050】このうち、図7は、表1に於けるノズル種
類名LN6のノズルを用いて動粘度が40μm2 /sの
サラダ油中に、液体噴孔63よりの液体の噴出速度VL
を各々、20m/s、25m/s、30m/sとして、
サラダ油を40秒間連続噴出させた場合の、噴出速度V
L が気泡径分布に及ぼす影響を示す実験結果である。こ
の実験結果に於ける気泡径と発生気泡数は以下の方法に
より得られたものである。すなわち、まず10×10m
2 の青色アクリル樹脂板製の気泡径・気泡個数密度測
定板と、これに2mm間隔にて相対する透明アクリル樹
脂製の発泡作用槽との間の体積0.2ミリリットルのサ
ラダ油中に発生した気泡群を三ケ所より写真撮影する。
そして、これを印画紙に引伸現像して、これを目盛り付
きルーペで全気泡個数と気泡径別個数とを各々計数す
る。
【0051】図7が示している如く、サラダ油の噴出速
度VL が速くなるに従って最大発生個数の気泡径は小さ
くなり、また気泡径分布が小径側に移行する。尚、何れ
の場合も全発泡個数の90%以上の気泡の径が200μ
m以下で、その平均気泡径ADgは136〜141μm
と、非常に小さい。
【0052】図8は、液体噴孔63よりの液体の噴出速
度VL を30m/s一定として、液体噴孔を、表1に於
けるノズル種類名がLN8、LN10、LN12のもの
に変化させて、動粘度が1600μm2 /sの高粘性タ
マリンド水溶液を同一動粘度のタマリンド水溶液に噴出
した場合の実験結果である。この実験結果に於ける気泡
径と発生気泡数の観測・計数は図7に於けるそれと同様
の要領にて行った。
【0053】この場合は、液体噴孔のノズル径が大きく
なるに従って小径気泡の発生率が増加し、これに従って
平均気泡径ADgも小さくなる。
【0054】また液体噴孔63よりの液体の噴出速度V
L を、30m/sにて一定として、噴出液体の物性値
(即ち動粘性、表面張力、密度)のうち、いずれの因子
が発泡性能に大きな影響を及ぼすかについて実験を行っ
た。この結果、動粘度及び密度の大小が発泡性能に及ぼ
す影響は少く、発泡性能に大きい影響を及ぼす因子は図
9に温度との関係を示す表面張力であることが分った。
【0055】液体温度を20℃とした場合の実験では、
ガス噴孔87の平行通路部89の負圧部に吸引される吸
引空気流量Qgは、動粘度が400μm2/sのサラダ
油を1とした場合、動粘度が1600μm2 /sのタマ
リンドガム水溶液では3程度、動粘度が1μm2 /sの
水では6〜9と云う結果を得た。このことから、液体の
表面張力の大小が発泡性能に及ぼす影響は非常に大きい
ことが分った。
【0056】図7のサラダ油、図8のタマリンド水溶液
の中に発泡した場合の気泡径別発泡分布比率は、吸引ガ
ス微少流量制御弁91の開度を全開にした状態にて、液
体噴孔63からの液体噴出速度VL が所定値となるよ
う、液体流量制御弁21の開度と液体圧力制御弁27の
リリーフ圧を調整して行った実験結果を示したものであ
る。この実験に於いて発生した気泡群の平均気泡径は、
サラダ油の場合、約130〜140μmであるのに対
し、タマリンド水溶液の場合は約240〜280μm
と、サラダ油の2倍近く大きい。この理由は以下の通り
である。すなわち、サラダ油の場合、表面張力が小さ
く、吸引ガス流量Qgが少く(液体噴出速度VLが40
〜50m/sのように速い場合は別として)液体噴出速
度VL が20〜30m/sの範囲内では噴流速度が0に
なる衝突最先端部(到達最先端部)に於ける擾乱流中の
気泡の合体成長現象が殆どない。これに対してタマリン
ド水溶液の場合は、これの噴流の到達先端部に於ける擾
乱流による気泡の成長が生じる。さらに、タマリンド水
溶液の場合、液体の動粘度が1600μm2 /sと非常
に高いことから、成長気泡の上昇散逸現象の発生が少
く、当該合体成長気泡が液体中に長く閉じ込められるの
で、この写真撮影が容易である。このような理由からタ
マリンド水溶液中の気泡の平均気泡径は大きくなってい
る。
【0057】尚、気泡径別発泡分布比率は、水の場合、
測定することは難しい。なぜならば、表面張力が他の液
体に比較して大きいため、吸引ガス流量Qg、即ち発泡
気泡数が非常に大きく、しかも動粘度が1μm2 /sと
非常に小さいので、液体中での発生気泡の動きが早い。
また噴流の速度が0になる衝突最先端部では、ここまで
到達した極微細気泡が、この擾乱流の中で衝突して合体
により成長気泡となって直径を増大する。この大きくな
った気泡は、他の微細気泡より早く浮上して大気中に散
逸し、カメラ撮影では気泡の発生数量を正確に測定する
ことができないのである。
【0058】以上を総括すれば、液体噴孔63よりの液
体の噴出速度VL は、噴出液体の物性値、即ち動粘性、
表面張力、密度に応じて適正値に設定される。例えば、
表2に示されている如く、水等の低粘性液体の場合は3
0m/s以上に、卵白、卵黄液、食用油等の中粘性液体
の場合は20m/s以上に、溶解チョコレート、生クリ
ーム液、塗料等の高粘性液体の場合は25m/s以上に
設定される。
【0059】このことに応じて液体の噴出速度VL を決
定する液体噴孔63の入口部の噴射液体Bの圧力、換言
すれば液体圧力制御弁27のリリーフ圧は、低乃至中粘
性液体に於いては6〜15kgf/cm2 に、高粘性液
体に於いては10〜20kgf/cm2 に設定される。
【0060】被発泡液体A中に発生した全発生気泡量の
大きさを、例えば100μm以下とした超極微細気泡群
にしたり、発生気泡数量は少くなってもよいが、気泡径
をさらに小さくしたり、噴流到達先端部における極微細
気泡の衝突合体による成長気泡の発生を最少限に抑えて
極微細気泡のみを発生させたい場合、即ち発生気泡径制
御を行う場合の制御方法を以下に説明する。
【0061】標準的な制御方法では、まず液体流量制御
弁21と吸引ガス微少流量制御弁91の各々の開度を相
互に関連制御する。
【0062】この場合、まず吸引ガス微少流量制御弁9
1を全開した状態で、液体流量制御弁21の開度を調整
し、ガス噴孔87の平行通路部89内の負圧部にガス吸
引管71を通って吸引されるガス流量Qg、即ち被発泡
液体A内への極微細気泡発生量が最大となるようにす
る。そしてこの発泡状態が連続安定して行われるよう、
液体圧力制御弁27のばね力、即ちリリーフ圧を調整す
る。
【0063】次いで、吸引ガス微少流量制御弁91の開
度を、被発泡液体A内へ噴出した液体噴流の到達先端の
擾乱流内に於いて、微細気泡の衝突による気泡の合体成
長現象がなくなるまで微調整する。
【0064】これにより、特に、前記吸引ガス流量制御
弁91の開度を小さくするにしたがって、より小さい微
細気泡を発生させることができる。
【0065】上述の手順による制御操作は標準的制御方
法によるものであるが、これとは別に、発生気泡数量は
ある程度犠牲にしても、発生した気泡群の平均気泡径を
水中で煙霧発泡状態となるような、例えば、微細気泡の
径を50μm乃至60μmに極微細に設定したいと云う
場合がある。このような場合は、液体流量制御弁21の
開度調整、液体圧力制御弁27のリリーフ圧調整に加え
て吸引ガス微少流量制御弁91の開度調整を行う。そし
て後者によりガス吸引管71を通って平行通路部89内
の負圧部に吸引されるガス流量Qgを制限する。この場
合は、液体流量制御弁21の開度と液体圧力制御弁27
のリリーフ圧と吸引ガス微少流量制御弁91の開度の三
者を相互に関連させて調整することになる。即ち、この
場合は、まず液体流量制御弁21の開度と液体圧力制御
弁27のリリーフ圧とを相互調整して被発泡液体A中へ
の発泡状況を監視しつつ適正と判断する発泡量にて気泡
が安定連続的に発生することを確認した後、吸引ガス微
少流量制御弁91の開度を微調整して要求される煙霧発
泡を実現するようにする。この場合にも、前記吸引ガス
流量制御弁91の開度を小さくするにしたがって、より
小さい微細気泡を発生させることができる。より具体的
には、吸引ガス微少流量制御弁91により、ガス流量Q
gを全開時に比して約1/2に絞ると、気泡径が100
μm以下の超極微細気泡が発生し、更にガス流量Qgを
全開時に比して約1/3に絞ると、水中で浮遊する極微
細の煙霧状気泡が発生するようになる。
【0066】尚、超極微細発生等に於いて、発生気泡数
量(個数密度)が不足で、発生気泡数量をもっと多くし
たいときは、発泡作用槽1に装着するエゼクタ式ガスノ
ズル3の個数を複数個に増加すればよく、これにより自
由に求める要求量の気泡を発生させることができる。
【0067】本発明は、上述の如く食品中に微細気泡を
含ませるための手段としてばかりでなく、以下の如き他
の分野に於ける発泡手段としても有用である。
【0068】(1)極微細気泡を多量に含んだ水を出産
日浅い幼豚に与えると、消化器の末梢神経が活性化し、
飼料の消化吸収がよくなり、幼豚の肥育を促進すること
がてきる。本発明の極微細気泡発生装置はこれに関し有
用である。
【0069】(2)極微細気泡は水との接触面積が大き
いので、水中への溶存酸素増大効果が多い。したがっ
て、極微細気泡は淡水魚や海水魚の養殖池、水域への酸
素補給に有用である。特に本件発明の極微細気泡発生装
置は10〜200μmの極微細気泡を連続・安定して大
量発生できるので、溶存酸素増大に最適である。
【0070】(3)ホイップドクリーム、アイスクリー
ム、淡雪かん等の含気泡菓子は食品のテクスチャーの改
善、味覚の向上など食品の感覚機能を向上する。また、
含気泡を空気でなく、CO2 やN2 ガスなど不活性ガス
とし、またこれらに香気成分を含ませると、食品の劣化
防止や芳香性を与える等の効果が生じる。本発明の極微
細気泡発生装置はこれに関し有用である。
【0071】(4)極微細気泡は水との接触表面積が大
きいので、これはO2 やO3 ガスの水中への溶解、即ち
気液反応効率を向上させる。特に、脱臭、脱色、殺菌効
果の大きいオゾン水の製造に際して、本発明の極微細気
泡発生装置により生成される水中で煙霧状をなす超極微
細気泡は1〜3ppmのオゾン水を効率よく生成する上
で有用である。
【0072】(5)本発明の極微細気泡発生装置は、数
μmから数100μmの極微細気泡を連続安定的に高速
大量発生することができるので、殆どが1〜5mm程度
の微細気泡しか発生することができない従来技術の微細
気泡発生装置より、化学物質製造工程中の気泡反応を効
率よく行うことができる。
【0073】(6)上記(2),(3),(5)は、養
豚、養牛施設などに於ける屎尿浄化処理に有用である。
【0074】(7)本発明の極微細気泡発生装置は、自
動車シートや応接用皮張り椅子セットなどの原皮表面の
傷を隠し、美しくする原皮表面の含気泡薄膜ウレタン塗
装に有用である。皮革表面の塗装は気泡を含まないと、
皮が「バリバリ」して柔軟性を失うが、数10μmから
100μm以下の気泡を含んだ塗料で塗装した含気泡皮
革はなめし皮の柔軟性を失うことはない。
【0075】これに関し、本発明の極微細気泡発生装置
を使い、動粘度が12μm2 /sのアクリル系塗料と、
動粘度が2000μm2 /sと、非常に粘度の高いウレ
タン塗料の混合塗料中に同一塗料を、表1のノズル種類
名がLN8(液体ノズル内径d2 =0.5mm)と、L
N10(液体ノズル内径d2 =0.65mm)の液体ノ
ズルを使ってエゼクタ式ガスノズルの入口圧力を20k
g/cm2 として噴射して極微細気泡を発生させ、これ
を含気泡塗装用特殊ロールを使って塗装したところ、3
0〜100μm以下の気泡を多量に均一に含んだ含気泡
薄膜ウレタン塗装に成功した。
【0076】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
【0077】
【発明の効果】以上の説明から理解されるごとく、本発
明による微細気泡発生方法および微細気泡発生装置によ
れば、ガスノズルに与えられる気体の流量がガス流量弁
により定量的に可変制御され、これにより被発泡液体中
に発生する気泡の平均気泡径が50〜150μm程度の
範囲において安定的に可変制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微細気泡発生装置の一実施例を示
す概略構成図である。
【図2】本発明による微細気泡発生装置に用いられる液
体圧力制御弁の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明による微細気泡発生装置に用いられるエ
ゼクタ式ガスノズルの一実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明による微細気泡発生装置に用いられるエ
ゼクタ式ガスノズルの噴孔部の拡大縦断面図である。
【図5】本発明による微細気泡発生装置気による泡発生
のメカニズムを模式的に示す説明図である。
【図6】各種寸法の液体ノズルを用いて水を噴射液体と
して液体噴孔より噴出した場合の噴出速度と吸引ガス流
量との関係と、吸引ガス流量と液体噴孔より水の噴出流
量比を示すグラフである。
【図7】サラダ油中に液体噴孔よりのサラダ油を、その
噴出速度を変化されて噴出させた場合に噴出速度が気泡
径分布に及ぼす影響を気泡径分布状態にて示すグラフで
ある。
【図8】タマリンド水溶液中に液体噴孔よりタマリンド
水溶液を、各種寸法の液体ノズルノズルより噴出された
場合にそのノズル寸法が気泡径分布に及ぼす影響を気泡
径分布状態にて示すグラフである。
【図9】各種液体の表面張力と温度との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 発泡作用槽 3 エゼクタ式ガスノズル 13 液体圧送ポンプ 21 液体流量制御弁 27 液体圧力制御弁 57 ノズル本体 61 液体ノズル部材 63 液体噴孔 65 ノズル細管 73 アウタケース 85 ガスノズル部材 86 吸引ガス室 87 ガス噴孔 89 平行通路部 91 微少流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47J 43/12 2114−4B B01F 5/04 B29B 7/32 9350−4F (56)参考文献 特開 平3−238032(JP,A) 特開 昭52−45668(JP,A) 実開 昭55−155526(JP,U) 特公 昭61−15697(JP,B2) 特公 昭52−15065(JP,B2) 特公 平2−39955(JP,B2) 実公 昭63−33626(JP,Y2)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径がdg=0.8〜2.0mmで長さ
    がL=1〜6mmの平行通路部(89)を形成するガス
    ノズル(85)と、 内径がd2=0.3〜1.2mmを有すると共に外径
    は、前記平行通路部(89)の内周面との間に、厚さδ
    g=0.1〜0.2mmのガスリング層を形成する大き
    さを有し、かつ、前記平行通路部(89)の始端に対し
    て先端部をΔL=0〜−6mmの位置に配置した液体ノ
    ズル(63)と、 前記液体ノズル(63)から、噴出速度VL=20m/
    s〜50m/sで噴出液体を噴出すべく前記液体ノズル
    (63)へ液体を供給する液体圧送ポンプ(13)と、 を備えた装置により微細気泡を発生させる方法にして、 前記ガスノズル(85)へ供給されるガス流量を微少流
    量制御弁(91)で調整することにより、発生する微細
    気泡の平均気泡径を、50〜150μm程度の範囲で調
    整することを特徴とする微細気泡発生方法。
  2. 【請求項2】 前記ガス流量の調整は、噴出液体の流量
    および圧力を調整し、所定の状態で、気泡が安定連続的
    に発生することを確認した後行うことを特徴とする請求
    項1に記載の微細気泡発生方法。
  3. 【請求項3】 前記噴出速度VLの大小を調整すること
    により、微細気泡の平均気泡径を、50〜150μm程
    度の範囲で調整することを特徴とする微細気泡発生方
    法。
  4. 【請求項4】 内径がdg=0.8〜2.0mmで長さ
    がL=1〜6mmの平行通路部(89)を形成するガス
    ノズル(85)と、 内径がd2=0.3〜1.2mmを有すると共に外径
    は、前記平行通路部(89)の内周面との間に、厚さδ
    g=0.1〜0.2mmのガスリング層を形成する大き
    さを有し、かつ、前記平行通路部(89)の始端に対し
    て先端部をΔL=0〜−6mmの位置に配置した液体ノ
    ズル(63)と、 前記液体ノズル(63)から、噴出速度VL=20m/
    s〜50m/sで噴出液体を噴出すべく前記液体ノズル
    (63)へ液体を供給する液体ポンプ(13)と、 発生する微細気泡の気泡径を100μm程度またはそれ
    以下の領域で調整すべく、前記ガスノズル(85)へ供
    給されるガス流量を制御する微少ガス流量制御弁(9
    1)と、 を備えたことを特徴とする、100μm程度またはそれ
    以下の大きさの微細気泡を発生する微細気泡発生装置。
  5. 【請求項5】 前記液体ノズルは、ノズル本体(57)
    に固定された大径の液体ノズル部材(61)と、内径が
    d2=0.3〜1.2mmを有すると共に外径はd1=
    0.6〜1.6mmのノズル細管(65)とからなり、
    前記ノズル細管(65)は、2〜4mmの長さを有し全
    長の半分程度を前記液体ノズル部材(61)に嵌入して
    なることを特徴とする請求項4に記載の微細気泡発生装
    置。
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