JP6633312B2 - 流体注入攪拌装置 - Google Patents

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Description

本発明は流体注入攪拌装置に係り、更に詳しくは、例えば、第1の流体の中に第2の流体を簡単な構成で効率よく注入しかつ撹拌できるようになる流体注入攪拌装置に関する。
一般的に、2種類以上の流体を混合したり、例えば、流体中に添加した各種粉末や薬品等を均一に分散させる場合、オートメーション機械以外では、薬品等を注入する工程と、攪拌する工程とは別々の工程であることが多い。また、注入工程では注入するための道具や装置を用い、攪拌工程では攪拌するための道具や装置が用いられている。
攪拌を行わない場合は、注入後の混合は各流体等の温度差や濃度さに起因する対流を利用したり、物質の拡散に期待することになり、その場合は、多くの時間が掛かるものとなっている。
そして、反応性物質の混合や、蒸気注入などによる加熱などの場合は、攪拌をすばやく行うことが望まれている。
従来、例えば、容器内の液体を均一になるように混合する容器内液体の撹拌装置が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された容器内液体の撹拌装置は、容器に収容された印刷インキ或いは石油化学などの液体を、溶剤などの混合物が均一になるように撹拌するものである。
特開平11−147032号公報
しかし、上記特許文献1に開示された容器内液体の撹拌装置では、次のような課題が生じている。
すなわち、上記容器内液体の撹拌装置では、先端に撹拌羽根が取付けられた回転軸を、エアモータを駆動して回転させるように構成されている。この撹拌羽根は、通常時には下向きの状態で、回転時には遠心力で回転軸に対して直交方向に開くようになっており、また、エアモータはクランプで支持され、クランプは伸縮自在な取付台に取付けられている。そのため、部品点数も多く、構造も複雑なものとなっている。
そのうえ、撹拌羽根は薄肉の羽根形状に形成されており、また、回転軸が長尺なので、慎重に取扱わないと思わぬ怪我を負うというおそれがある。
さらに、特許文献1に開示された容器内液体の撹拌装置では、容器内液体を攪拌するだけであり、攪拌するための流体を注入することは行われていない。
ところで、2種類以上の流体を撹拌する必要性は、例えば、容器内の液体を混合させるためだけには限らない。
すなわち、例えば、湖沼や池などでは、アオコとなるラン藻類などの大量増殖を抑えるように、淀んだ状態の水を撹拌する必要がある。
ここで、多くの湖沼や池などでは、その内部での水の対流がほとんど生じないので水は溜まったままとなり、淀んだ状態となることが多い。
そのため、湖沼や池などで、水の流動が少ない水域の場合、特に、夏場にアオコが発生して水面を覆い、嫌気性環境を作るために異臭が発生したり、水中生物に酸素欠乏を起こす等の影響がある。
アオコ対策としては、ポンプで汲み上げてろ過し除去する方法、超音波や紫外線を照射してアオコの細胞を破壊する方法、アオコが発生する上層水の温度をさげるために底部の低温層からの対流を促す水流発生装置および曝気装置から放出される空気の上昇によって起こる上昇流を利用する方法、アオコの栄養源を減らすために流入河川の水質改善方法等、広い分野にわたる技術が動因され、いずれもアオコ発生後の対処的で大規模、広範囲に行うものとして研究開発が行われている。
しかし、これらは、いずれも大掛かりな設備が必要となったり、技術的に困難であったり、また、設備費用も嵩んだりするため、低コストで済む実用的な手法は未だに得られていない。
アオコ対策が難しいのは、水域が存在する立地の条件がそれぞれ異なり、アオコとなるラン藻類が増殖するメカニズムの要因の組合わせ比率が異なる点が一例として挙げられる。
例えば、栄養装置一つをとっても、湖沼を形成する土壌・岩石の成分が溶解して得られるミネラル成分は千差万別であるし、流入河川があれば、そこに含まれる栄養成分もそれぞれ異なり、あるいは、水生生物の種類も当然異なる。
その結果、一つの対策で充分であるということは稀である。また、アオコ対策の為に他の水生生物への悪影響が起こらないようにする配慮も必要である。さらに、大規模な水域では問題にならないことでも、住居の近くにある水域においては、静粛性や景観などの課題も満足させる必要があり、小規模な沼や池では放置されるのが現状となっている。
前述のように、アオコが一旦大量増殖すると色々な弊害が生じてしまい、また、そのアオコを除去するのは困難である。そこで、アオコとなるラン藻類などの大量増殖を抑えることができれば、当然にアオコの大量発生を抑えることができる。
アオコの発生を防止するには、湖沼や池などの水が常に対流しており、これにより、水の淀んだ状態をなくし、また、水の表層と下層との温度差が生じないような状態にすることや酸欠状態をなくすことが重要である。そして、湖沼や池などの水に、常に対流を生じさせるためには、その水を効率よく撹拌することが必須条件である。
そこで、湖沼や池などの水の撹拌用として、例えば、前記特許文献1の容器内液体の撹拌装置を用いた場合、次のような課題が生じる。
すなわち、上記容器内液体の撹拌装置では、回転する撹拌羽根で液体を撹拌するだけであり、その撹拌の影響が及ぶ範囲が狭い。そのため、湖沼や池などの水を撹拌したとしても、撹拌羽根の回転範囲近傍の水が撹拌されるだけであり、その撹拌により、湖沼や池などの水全体に対流を生じさせて、水の表層と下層との混合を図るには、大量で高速の水流を作るような大規模な動力によらなければならず、また、水底側などの酸欠状態をなくすことはできない。
その結果、特許文献1の容器内液体の撹拌装置を利用して、アオコの大量発生を抑えることは困難である。
また、湖沼や池などに限らず、例えば、プールの水の入れ替えや消毒液注入では、従来は自然に混ざることを期待したり、バケツなどで予め希釈した消毒液を循環ポンプの出口付近に流すなどの注意喚起であったりすることが大半であり、十分な拡散には時間が掛かっていた。そのため、池やプールの水の入れ替えや消毒液注入などにおいても、それらの流体の十分な攪拌が必要となる。
〔発明の目的〕
本発明は、上記各問題点を解決するために提案されたものであり、第1の流体中に第2の流体を簡単な構成で効率よく注入しかつ撹拌できるようになる流体注入攪拌装置を提供することを、その目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る流体注入攪拌装置は、可撓性素材で形成されると共に先端に湖沼や池などの水中に水または空気を噴出するチューブ部を有するフレキシブルノズルを備え、前記湖沼や池などの水中にあって前記水または空気の噴出の際に生じる前記フレキシブルノズルの自励振動により前進性波動運動する前記フレキシブルノズルのフィン部が前記湖沼や池などの水中に作用して当該湖沼や池などの水中を撹拌する流体注入攪拌装置であって、
前記フレキシブルノズルを保持するノズル保持体と、このノズル保持体に前記水または空気を供給する流体供給手段と、を備え、
前記フレキシブルノズルを複数本で構成し、前記ノズル保持体を、前記湖沼等の水面側領域に配置された浮構造の水面部保持体と、前記水面部保持体に接続ホースを介して接続されると共に前記水面部保持体の下方の水底側水中領域に配置された水底部保持体とで構成し、前記複数本のフレキシブルノズルがそれぞれ独自の動作領域を維持した状態で前記水面部保持体および水底部保持体のそれぞれに保持されていることを特徴とする。
本発明の流体注入攪拌装置によれば、本願発明の流体注入攪拌装置によれば、水又は空気がフレキシブルノズルに供給されると、その水又は空気の噴出注入により、フレキシブルノズルが自励振動を起こし、かつその自励振動により前進性波動運動をするフレキシブルノズルのフィン部が湖沼や池などの水中に作用し、不規則に触れ回るので、水又は空気が分散的に噴出されると共にチューブ部の触れ回り運動で湖沼や池などの水中が攪拌される。
その結果、湖沼や池などの水中に水または空気を簡単な構成で効率よく注入しかつ攪拌できる。
そして、本願発明の流体注入攪拌装置複数本のフレキシブルノズルをノズル保持体に保持させ、そのノズル保持体を、例えば、湖沼や池などの水中に配置した場合、複数本のフレキシブルノズルにより湖沼や池などの水中が攪拌されて対流が生じ、これにより、水の淀んだ状態が解消されると共に酸欠状態も解消されるので、アオコとなるラン藻類などの大量増殖を抑えることができる。その結果、アオコの大量発生を防止することができる。
また、ノズル保持体が、水面側水中領域に配置された水面部保持体と、水底側水中領域に配置された水底部保持体との2種類で構成されているので、湖沼や池などが大きく(広く)、また、水深が深い場合など、水面部保持体と水底部保持体とを、水面側と水底側とにそれぞれ配置することができる。そして、水面部保持体からの散水によって水面を波立たせることもでき、その結果、湖沼や池などの大きさ(広さ)や水深に十分に対応することができる。
本発明に係る流体注入攪拌装置の第1実施形態を示す全体図である。 図1におけるII矢視図である。 図1に開示した流体注入攪拌装置の主要部の詳細を示す断面図である。 図1に開示した流体注入攪拌装置を構成するノズルを示す全体正面図である。 図4に示したノズルを示す斜視図である。 図1に開示した流体注入攪拌装置を制御する制御図である。 図3,4に示したノズルが供給された流体により自励振動し水中を撹拌する状態を示す説明図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の第2実施形態を示す全体図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の第3実施形態を示す全体図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の第4実施形態を示す全体図である。 図10に示した配置状態のノズルの噴流による推力の説明図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の第5実施形態を示す全体図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の第6実施形態を示す全体図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の応用例1を示す全体図である。 本発明に係る流体注入攪拌装置の応用例2を示す全体図である。 図15の応用例2の変形例を示す全体図である。 に係る流体注入攪拌装置の応用例3を示す全体図である。 本発明の変形形態を示す全体簡略図である。
〔第1実施形態〕
以下に、図1〜図7に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の第1実施形態を説明する。
図1は流体注入攪拌装置1を示す全体図であり、図2は図1のII矢視図であり、図3は流体注入攪拌装置1の主要部の詳細を示す断面図であり、図4,5はノズルを示す正面図と斜視図である。
本第1実施形態の流体注入攪拌装置1は、第1の流体としての湖沼や池などの水中に、池などの水とは別の第2の流体としての水または空気を噴出注入し、かつ拡散して上記湖沼や池などの水を撹拌することで、そこに対流を生じさせ、酸欠状態を解消し、よって、湖沼や池などで発生するアオコとなるラン藻などの大量増殖を未然に防止しようとする装置である。
この流体注入攪拌装置1は、可撓性素材で形成されると共に先端に、第2の流体としての水または空気を噴出するフレキシブルチューブ部10dを有するフレキシブルノズル(以下、単にノズルという)10を備えて構成され、さらに、そのノズル10を湖沼や池などの水中で保持するノズル保持体13と、当該ノズル保持体13にノズル動作用の水または空気を供給する流体供給手段40と、を備えた構成となっている。
そして、流体供給手段40は、流体供給装置41と、その流体供給装置41から供給される水または空気をノズル10に搬送する流体用ホース42とを備えて構成されている。
ここで、ノズル10は、本出願人が出願した「特願2013−238060号公報」に開示したノズルを応用したもの、また、本出願人が出願して特許登録された「特許第4711112号公報」に開示したノズルと略同様の形状、自励振動を起こす機能を有するものが用いられている。
すなわち、ノズル10は、当該ノズル10から水または空気が噴出される際に発生する反動力で自励振動して屈曲運動を惹起し、この屈曲運動は前進性波動運動と呼ばれ魚の尾鰭とほぼ同じ運動であるので、推進力または攪拌力を生じる。そして、その屈曲運動により湖沼や池などの水を撹拌できるように、可撓性素材である、例えばシリコンゴムで形成され、かつ先端部にフレキシブルチューブ部10dを有する形状に形成されている。
また、図4,5に示すように、上記流体供給装置41とノズル10とは、管継手11を介して上記流体用ホース42で接続されており、この流体用ホース42を経由して流体供給装置41からノズル10に所定圧の水または空気が送り込まれるようになっている。
ノズル10をさらに詳細に説明する。
図4,5に示すように、ノズル10は、ノズル本体部10aと、このノズル本体部10aの基端部、つまり流体供給側に一体的に形成された細管挿入部10bと、上記ノズル本体部10aの先端側に一体的に形成されたガイドフィン部10cと、このガイドフィン部10cの先端に一体的に形成された細径状のフレキシブルチューブ部10dとを有して形成されている。
そして、フレキシブルチューブ部10dは、その内径寸法が例えば1mm、外径寸法が例えば2mmのものが使用されている。
そのため、弱い水圧またはエア圧により送り込まれる水または空気でもノズル10の、特にフレキシブルチューブ部10dの自励振動が可能となる。その結果、省エネ効果を期待できる。
また、細管部11aとフレキシブルチューブ部10dの内径寸法は1mm〜2mmの範囲のものが採用されているが、これらの寸法に限定されず、対流の発生が容易となるような適宜の径のものを採用することができる。
これに対して、前記管継手11には細管部11aが設けられており、この細管部11aをノズル10の細管挿入部10bに挿入することで、ノズル取付ホース18等を介して上記流体用ホース42とノズル10とが接続されるようになっている。
ここで、自励振動および前進性波動運動について簡単に説明する。
まず、自励振動について説明する。
自励振動をするノズルが流体に対する作用として、少なくとも3つの作用が挙げられる。
1つ目として、注入作用が挙げられる。これは、ノズル10の噴出口10dから、圧送されてきた水または空気(第2の流体)を、池などの水(第1の流体)中に注入する作用であるが、この注入作用は、自励振動とは関係がない。
2つ目として、散布作用が挙げられる。これは、ノズル10が自励振動をして、常に噴出口10dの位置や向きが変化しているので、環境の第1流体に対して、圧送されてきた第2の流体の注入位置を常に変えて注入するものである。この散布作用では、空間座標での注入箇所が多いのでランダムに注入することができる。そして、この散布作用は自励振動と関係がある。
3つ目として、撹拌作用が挙げられる。これは、ノズル10は進行性波動運動とも呼べる自励振動を継続しているので、環境の第1流体に対してかき回すという作用と、進行性波動運動による環境の第1流体を輸送することで流れを起こして第1流体を直接的に撹拌するという作用である。そして、この撹拌作用も自励振動と関係がある。
この3つの作用が同時に行われるものであり、単独では起こらないことと、また、注入を止めると全てが止まるという特徴がある。
次に、前進性波動運動について説明する。
前進性波動運動は、ノズル10の基端部から屈曲点がノズル先端部へ向かう波動運動であり、この屈曲点に概ね囲まれた環境の第1流体が波動運動によって運ばれることで、流れを生む。
そして、この流れは、ノズル10の注入点に新たな環境の第1流体を運ぶ作用と、流れ自身が流れを生じていない流体との接触点で摩擦を生み、この部分でも第1流体の撹拌を行っている。つまり、撹拌する容積が大きいので、ノズル10近傍での第1流体と第2流体との混合が促進されている。そのため、厳格に言えば、ノズル10は、第1流体(池などの水)と、第1流体および第2流体(水または空気)の混合流体とを撹拌することになる。
また、前進性波動運動による流れは、第1流体に対して対流を促す動力源となり、ノズル10の噴流によって起こる伴流だけによる場合よりも、大きな流れを促す力が大きい。そして、ノズル10から噴出される第2流体が持つエネルギーが同じであっても、より大きな流れを生むことは、それだけ撹拌効率が高いと言える。
前記流体注入攪拌装置1は、図1,2に示すように、上記ノズル10を複数本、それらの各ノズル10がそれぞれ独自の動作領域を維持した状態で保持する前記ノズル保持体13を備えて構成されている。
独自の動作領域を維持した状態とは、言い換えれば、複数本のノズル10同士が互いに干渉しない間隔を言い、各ノズル10同士は、例えば、30cm間隔で配置されている。
複数本のノズル10は、それぞれ湖沼や池などの水面側水中領域と水底側水中領域とに配置されている。そして、これらの各ノズル10は、それぞれノズル保持体13に保持されている。
このノズル保持体13は、湖沼や池などの水面部側水中領域に配置される水面部保持体14と、湖沼や池などの水底部側水中領域に配置される水底部保持体28とで構成されている。
水面部保持体14は、例えば、PP(ポリプロピレン)や塩ビ等の合成樹脂、防水処理した木材等で形成され、略有底円柱状の本体部15と、この本体部15に被せられる蓋部16とで構成されており、浮体構造に構成されている。
そして、蓋部16は、ボルト・ナット17により本体部15に着脱自在となっている。
水面部保持体14には、その本体部15の外周で水面に没した部分に、ノズル取付けホース18を介して、水面部ノズルとして4本のノズル10Aaが、本体部15の外周から所定寸法離れた位置で、かつ水面から比較的浅い位置となるように均等配置されている。
これらの各ノズル10Aaは、ノズル本体部10aおよびガイドフィン部10cが、池などの水中で図1の直交方向となるように、つまり、水面部保持体14の本体部15の側面と略平行となるように配置されている。そして、このとき、ノズル10Aaの先端のフレキシブルチューブ部10dは、水面部保持体14の本体部15の外周と反対方向に向いている。
また、本体部15の底面部15A(図1,3参照)には、図2に示すように、前記ノズル取付けホース18を介して水面部ノズルとして4本の底面側ノズル10Abが、本体部15の底面部15Aから所定寸法離れた位置で、かつ水面から比較的深い位置となるように均等配置されている。
これらの各ノズル10Abも上記同様、ノズル本体部10aおよびガイドフィン部10cが、水面部保持体14の本体部15の側面と略平行となるように配置されている。そして、このとき、各ノズル10Abは、その先端のフレキシブルチューブ部10dを含み、水面部保持体14における本体部15の底面部15Aからやや斜め下方を向いた状態で配置されている。
ここで、水面部ノズルとしてのノズル10Aaおよび底面側ノズル10Abと前記ノズル10とは、全く同一であるが、説明の都合上、符号を変えてある。
前記流体用ホース42および各ノズル10Aa,10Abを支持する各ノズル取付けホース18は、例えば、細径の薄肉銅パイプで形成されており、図3に示すように、金属製のマニホールド20に接続されている。
ノズル取付けホース18は、細径の薄肉銅パイプで形成されているので、比較的容易に所望の形状に曲げることができ、かつその状態を維持することができる。そのため、ノズル10Aa,10Abの位置、向きを調整することができるうえ、その状態で、ノズル10だけが自励振動するようになっている。
上記マニホールド20は、流体供給装置41から流体用ホース42を経由して送られてきた水または空気を、上記各ノズル10Aa,10Abに分配するものであり、その上部には、流体用ホース42の一端が流体ホース用管継手21を介して接続されている。
流体用ホース42は、水面部保持体14の本体部15の上面および蓋部16にあけられたホース用の貫通孔に、防水施工して挿通されるようになっている。
そして、流体供給装置41と流体用ホース42とで前記流体供給手段40が構成されている。
また、水面部ノズルとしての4本のノズル10Aa用のノズル取付けホース18は、その一端部がマニホールド20の側面均等位置に、それぞれ継手21を介して接続されている。
そして、ノズル取付けホース18は、水面部保持体14の本体部15の側面にあけられたノズル取付けホース18用の貫通孔に、防水施工して挿通されるようになっている。
さらに、底面部用ノズルとしての4本のノズル10Ab用のノズル取付けホース18は、その一端部がマニホールド20の底面の均等位置に、それぞれ前記継手21を介して接続されている。
そして、ノズル取付けホース18は、水面部保持体14の本体部15の底面にあけられたノズル取付けホース18用の貫通孔に、防水施工して挿通されるようになっている。
水面部保持体14の蓋部16の上面には、池などの水面に散水する水面散水装置23が設けられている。この水面散水装置23は、水面の上方から雨を降らせるように水面に散水するものであり、これにより、水面を波立たせようとするものである。
水面散水装置23は、蓋部16の上面にフランジ24Aを介して立設されたパイプ部材で形成された支柱24と、この支柱24の上端部に設けられたパイプ部材で形成された水平部材25と、支柱24の内部に挿通されると共に、上部が二股に分かれたノズル取付けホース26と、これらのノズル取付けホース26に前記管継手21を介して取付けられた散水用ノズル10Cとを備えて構成されている。
なお、散水用ノズル10Cは前記ノズル10と全く同一構造であるが、説明の都合上、異なる符号を付して。また、ノズル取付けホース26は、前記ノズル取付けホース18と同一素材の銅パイプ等で形成されている。
前記水底部保持体28は、前述のように、池などの水底上に載置した状態で配置され、接続ホース29で吊るされた状態で水面部保持体14と連結されている。そして、接続ホース29は、例えば、ナイロンチューブ等で構成されており、接続ホース29の一端部は前記マニホールド20に管継手30を介して接続されている。
図1,2に示すように、水底部保持体28はリング状に形成されており、前記接続ホース29の他端部と管継手30を介して接続されている。
水底部保持体28の外周には、前記管継手21を介して接続された前記ノズル取付けホース18が設けられ、これらのノズル取付けホース18にそれぞれ水底部ノズルとしての複数本のノズル10Bが取付けられている。
上記リング状の水底部保持体28は、例えば、SUS製パイプまたは銅パイプで形成されており、その内部を水または空気が流通するようになっている。
水底部ノズル10Bは、リング状の水底部保持体28の側面にノズル取付けホース18を介して均等配置された、例えば8本で構成されている。ノズル取付けホース18は、水底部保持体28の外周からその外方に所定寸法突出して設けられ、それぞれのノズル取付けホース18の先端部には、水底部ノズル10Bの先端のフレキシブルチューブ部10dが、水底部保持体28の反対方向に向いて設けられている。
また、各水底部ノズル10Bは、それぞれの本体部10aおよびガイドフィン部10cの略平らな表面部が池の底面と略平行となるように配置されている。
前記接続ホース29の長さ方向途中位置には、図1に示すように、浮力用ブイ31が取付けられている。この浮力用ブイ31は、その内部に注入される空気の量を調整することで、水底部保持体28の深度を調整できるようになっている。
また、浮力ブイ31を、例えば最大限に膨らませることで、水底部保持体28を引き上げる際に、引き揚げ作業を容易に行えるようになっている。
以上に説明した水面部ノズル10Aa,10Abおよび水底部ノズル10Bには、池などの水を撹拌するために、その水とは別の水または空気が選択的に送り込まれるようになっており、この操作は、図6に示す制御装置35によって行われるようになっている。
すなわち、制御装置35は、状況に応じて、流体供給装置41を構成するエアポンプ41B、または水道水用ポンプ41Aのいずれか一方から、エアまたは水を水面部ノズル10Aa,10Abおよび水底部ノズル10B等に送り込むものである。また、この水道水用ポンプ41Aは、水道水圧が低い場合に用いるが、一般の水道では付けなくても十分である。
エアポンプ41Bと浮力用ブイ33とは配管P1,P2で接続されており、エアポンプ41Bと水底部ノズル10Bとは配管P1,P3,P7で接続されている。これらの配管P2,P3の途中には、切替え用のバルブ36,36がそれぞれ設けられ、水底部ノズル10Bに通じる配管P4,P7には、エア圧をチェックする圧力計37と水圧をチェックする圧力計38とが設けられている。
また、上記水道水用ポンプ41Aと水底部ノズル10Bとは配管P4,P7で接続され、水道水用ポンプ41Aと水面部ノズル10Aa,10Abとは配管P1,P6,P61で接続され、水道水用ポンプ41Aと水面散水用ノズル10Bとは配管P1,P5で接続されている。
水道水用ポンプ41Aと水底部ノズル10Bを接続する配管P4の途中には、前記切替え用のバルブ36,36と、水圧をチェックする上記圧力計38とが設けられている。また、ポンプ41Aと水面部ノズル10Aa,10Abとを接続する配管P1,P6、およびポンプ41Aと散水用ノズル10Adとを接続する配管P5,P6,P61の途中には、切替え用の前記バルブ36がそれぞれ設けられている。
前記制御装置35の切替え用のバルブ36,36の切替えは、様々な条件を基にして、適宜手動により行われるようになっている。
すなわち、湖沼や池などの水質や水生植物、湖沼の岩石などの種類、流入する河川などの成分、日照、季節によって詳細な対応は異ならざるを得ない。
例えば、水生植物やある程度の藻が存在する場合は、日照の差により、日中と夜間とで切り替えるようにする。藻が光合成を行うと日中の水中酸素量は高いが夜間は低くなる。
それでも、夜間は藻なども酸素を消費するので魚類にとっては夜間に酸素不足に陥る環境となるので、このような場合は、夜間に空気に切り替えて酸素濃度がある程度高まるように制御すればよい。
大まかな目安として、水道は昼ONとして夜はOFFの状態とし、これに対して、空気を昼OFFとして夜はONの状態とすればよい。
なお、水または空気の送り量、つまり流量を制御するには、圧力計37,38をチェックしながら、切替え用のバルブ36,36の開き具合等により行われる。
次に、図7に基づいて、ノズル10、ここでは水底部ノズル10Bに水道水が送り込まれた時のその水底部ノズル10Bの不規則に振れ回る動きを説明する。
水底部ノズル10Bに所定圧の水道水が送り込まれ、その水底部ノズル10Bの先端のフレキシブルチューブ部10dから噴出されると、その噴出・注入により反動力が生じ、水底部ノズル10Bには、その反動力で自励振動による前進性波動運動と呼ばれる屈曲運動が起こる。そして、この屈曲運動により池などの水が撹拌され、その運動が繰り返されることで大きな対流Cが発生するので、上下層の水の入れ替えにより酸素不足が解消され、その結果、アオコとなるラン藻類などの大量発生を防止することができる。
(第1実施形態の効果)
以上のような構成の第1実施形態の流体注入攪拌装置1によれば、次のような効果が得られる。
(1)流体供給手段40から供給された水または空気がノズル保持体13に保持されたノズル10に供給されると、ノズル10がシリコンゴムで形成されているのでフレキシブル性を有しており、その水または空気の噴出注入により、ノズル10の特にフレキシブルチューブ部10dが湖沼や池などの水中で不規則に振れ回り、液体が拡散されるので湖沼や池などの水が攪拌される。その結果、2種類以上の流体を、簡単な構成で効率よく撹拌できる。
(2)ノズル10の先端のフレキシブルチューブ部10dから噴出される水または空気により、湖沼や池などの水を撹拌することができる。そのため、湖沼や池などの全体の水を対流させて循環させることができ、これにより、水の表層と下層との入れ替えが可能となり、湖沼や池などの水を、常時、対流・循環した状態とできるので、アオコとなるラン藻類などの大量発生が難くなり、アオコの大量発生を未然に防止可能とすることができる。
(3)本実施形態では、ノズル10がシリコンゴムで形成され、その先端のフレキシブルチューブ部10dは、その内径寸法が例えば1mm、外径寸法が例えば2mmのものが使用されているので、そのフレキシブルチューブ部10dは、弱い水圧またはエア圧により送り込まれる水または空気でも自励振動が可能となる。その結果、省エネ効果を期待できる。
(4)ノズル保持体13は、水面側水中領域に配置された水面部保持体14と、水底側水中領域に配置された水底部保持体28との2種類で構成されているので、湖沼や池などが大きく(広く)、また、水深が深い場合、両保持体14,15を、水面側と水底側とにそれぞれ配置することができる。その結果、湖沼や池などの大きさ(広さ)や水深に充分に対応することができる。
(5)水面部保持体14の蓋部16の上面には水面散水装置23が設けられており、この水面散水装置23の支柱24の上端部に設けられた散水用ノズル10から、水面に向かって雨を降らせるように散水することができる。これにより、水面を波立たせることで水面付近の水を撹拌することができる。
その結果、水面散水装置23による水面付近の水の撹拌効果と、水面部保持体14に設けられた各ノズル10Aa,10Abによる水面部側領域の水中の撹拌効果と、水底部保持体28に設けられた各ノズル10Bによる水底部側領域の水中の撹拌効果と、を得ることができるので、湖沼や池などの水をより効果的に撹拌でき、これにより、アオコとなるラン藻類などの増殖が難くなり、アオコの大量発生を未然に防止可能とすることができる。
(6)水面部保持体14の上面には水面散水装置23が設けられており、この水面散水装置23の支柱24の上端部に設けられた散水用ノズル10から、水面に向かって雨を降らせるように散水することができる。その結果、水面を波立たせることで水面付近の水を撹拌する効果の他、藻が発生し始めた湖沼や池などに、本実施形態の流体注入攪拌装置1を配置した場合は、水面上方からの散水によりその藻の細胞を切断することもでき、さらに、散水状態を視認することで流体注入攪拌装置1の稼働状態を確認することもできる。
(7)接続ホース29の長さ方向途中位置には浮力ブイ31が取付けられており、その内部に注入される空気の量を調整することで、水底部保持体28の深度を調整できるので、水底部保持体28を池などの水深に対応させることができるうえ、最大限に近い状態まで膨らませることで、水底部保持体28を引き上げる際に、引き揚げ作業を容易に行える。
(8)各ノズル10Aa,10Ab等に送られる水または空気の切替えは、切替え用のバルブ36,36を操作して実行されるが、水または空気のそれぞれの送り量、つまり流量を制御するには、配管の途中に設けられている圧力計37,38をチェックしながら、切替え用のバルブ36,36の開き具合、閉じ具合等により行えばよいので、水または空気のそれぞれの送り量の制御が容易である。
〔第2実施形態〕
次に、図8に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の第2実施形態を説明する。
本第2実施形態の流体注入攪拌装置1Aは、前記ノズル10を保持するリング状のノズル保持体44を備えて構成されている。そして、制御装置45が電磁切替え弁46を備えた構成とし、この電磁切替え弁46により、前記複数本のノズル10に送り込まれる水または空気を自動的に切替えることができるような構成としたものである。
本第2実施形態のリング状のノズル保持体44は浮体構造とされており、水面に浮かんだ状態で配置されるようになっている。
ノズル保持体44は、前記リング状部材31と同様にSUSまたは銅のパイプ部材で形成されており、前記接続ホース29を介して水または空気が送り込まれるようになっている。
また、ノズル10は、前記ノズル取付けホース18を介してノズル保持体44に取付けられている。なお、リング状のノズル保持体44を、前記第1実施形態の水底部保持体28と同様に水底に配置する構造としてもよい。
制御装置45は、前記水道水用ポンプ41Aからノズル保持体44側に水道水を送り込む配管P10と、エアポンプ41Bからノズル保持体44側にエアを送り込む配管P11と、これらの配管P10,P11の途中に設けられた電磁切替え弁46と、この電磁切替え弁46とプログラマブルコントローラ47とを接続する配管12と、電磁切替え弁46とノズル保持体44とを接続する配管13、つまり前記流体用ホース42とを備え、前記プログラマブルコントローラ47には各種の制御指令を与える制御指令入力部48が接続されている。
なお、プログラマブルコントローラ47は、水または空気の送り量、つまり流量を制御する流量制御機能を有している。
そして、制御装置45の電磁切替え弁46の切替えは、様々な条件を基にして、予めプログラマブルコントローラ47に設定されている。
すなわち、湖沼や池などの水質や水生植物、湖沼の岩石などの種類、流入する河川などの成分、日照、季節によって詳細な対応は異ならざるを得ない。
例えば、水生植物やある程度の藻が存在する場合は、日照の差により、日中と夜間とで切り替えるようにする。藻が光合成を行うと日中の水中酸素量は高いが夜間は低くなる。
それでも、夜間は藻なども酸素を消費するので魚類にとっては夜間に酸素不足に陥る環境となるので、このような場合は、夜間に空気に切り替えて酸素濃度がある程度高まるように制御すればよい。
大まかな目安として、プログラマブルコントローラ47に、水道は昼ONとして夜はOFFの状態とし、これに対して、空気を昼OFFとして夜はONの状態となるように設定しておけばよい。
以上のような構成の第2実施形態の流体注入攪拌装置1Aによれば、前記(1)〜(3)の各効果の他、次のような効果を得ることができる。
(9)流体供給装置41からノズル保持体44側に、水または空気を選択的に送り込むための切替えを、制御指令入力部48からの指令により、プログラマブルコントローラ47に予め設定された条件の下、電磁切替え弁46を作動させて行うので、手動により切替える場合に比較して、切替え操作が容易である。
〔第3実施形態〕
次に、図9に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の第3実施形態を説明する。
本第3実施形態の流体注入攪拌装置1Bは、前記第2実施形態の流体注入攪拌装置1Aにおけるノズル保持体44にPH判定器50を設け、また、水道水用ポンプ41Aからノズル保持体44側に水道水を送り込む配管P20の途中に電気的酸性水生器51を設けた構成としたものである。
なお、本第3実施形態の流体注入攪拌装置1Bと第2実施形態の流体注入攪拌装置1Aとは、基本的な構造は同じなので、各同一構成部材には同一符号を付して説明する。
ここで、アオコが発生する水域では、アオコの光合成によりアルカリ性に傾きアオコの発生を促進するので、中性ないし弱酸性に調整するとアオコの発生を抑制できるとの説もある(閉鎖性水域における異常発生藻類の抑制技術より抜粋)。
そのため、第3実施形態の流体注入攪拌装置1Bでは、水道水と電磁切換え弁46の間に、電気的酸性水生器51を挿入してノズル10から弱酸性水を注入するように切り替え可能な構成としたものである。
すなわち、対象水域においてPH判定器50のプローブ52が所定のPHよりアルカリにあると判定した場合に、電気的酸性水生器51をONにして、ノズル10から弱酸性水を注入するようにすればよい。
流体注入攪拌装置1Bにおける制御装置49は、前記水道水用ポンプ41Aからノズル保持体44側に水道水を送り込む配管P20と、エアポンプ41Bからノズル保持体44側にエアを送り込む配管P21と、これらの配管P20,P21の一端部に設けられた電磁切替え弁46と、この電磁切替え弁46とプログラマブルコントローラ53とを接続する配管P22と、電磁切替え弁46とノズル保持体44とを接続する配管23、つまり前記流体用ホース42とを備え、このプログラマブルコントローラ53に各種の制御指令を与える制御指令入力部54を備えて構成されている。
また、ノズル保持体44には湖沼や池などの水中に配置されその水と接触するプローブ52が設けられ、このプローブ52とプログラマブルコントローラ53とを接続する配管P24の途中には前記PH判定器50が設けられている。
なお、プログラマブルコントローラ53は、水または空気の送り量、つまり流量を制御する流量制御機能を有している。
また、PH判定器50は、本第3実施形態の流体注入攪拌装置1Bのノズル保持体44に設けた図略のソーラーパネルと電池を電源とし、近距離通信などで通信することで電気配線をしないようにすることもできる。
以上のような構成の第3実施形態の流体注入攪拌装置によれば、前記(1)〜(3),(9)の各効果の他、次のような効果を得ることができる。
(10)流体注入攪拌装置1Bは、PH判定器50および電気的酸性水生器51を備えており、対象水域においてPH判定器50がプローブ52から出力される信号により所定のPHよりアルカリにあると判定した場合に、電気的酸性水生器51をONにして、ノズル10から弱酸性水を注入するようになっているので、対象水域の湖沼や池などの水を酸性に調整することができ、これにより、アオコの発生をより効率よく抑制することができる。
〔第4実施形態〕
次に、図10,11に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の第4実施形態を説明する。
本第4実施形態の流体注入攪拌装置1Cは、前記第1実施形態の流体注入攪拌装置1における水底部保持体28と略同一の構成、形状の水底部保持体28Aを備え、その水底部保持体28Aに水底部ノズル10Baを、第1実施形態の水底部ノズル10Bと取付けの向きを変えて設けたものである。
また、この本第4実施形態の水底部ノズル10Baと、第1実施形態の水底部ノズル10Bとは同一のものであり、また、前記ノズル10と同一構成のものである。
また、水底部保持体28Aの上方には、図10には図示しないが、図1,2に示すような前記水面部保持体14が配置されている。
リング状に形成された水底部保持体28Aは、前記接続ホース29により、前記水面部保持体14と接続されており、水底部保持体28Aは、図示しない手段により接続ホース29に固定されている。
水底部保持体28Aの外周側面には、前記ノズル取付けホース18が前記継手21を介して設けられ、これらのノズル取付けホース18の先端にそれぞれノズル10Baが取付けられている。
ノズル取付けホース18は、ノズル10Baが水底部保持体28Aのリング状の外周と接する外接線に対して、外側にかつ下向きに傾斜した状態となるように、水底部保持体28Aに取付けられている。
そのため、ノズル10によって生じる推進力が円を描く方向に生じるので、リング状の水底部保持体28Aを水中におくことで、そのリング状の水底部保持体28Aと略平行な循環流Cを発生させることができる。これにより、循環流Cという大きな流れを構成できるので池などの水の淀みを解消でき、その結果、アオコとなるラン藻類などの大量発生を防止することができる。
ここで、ノズル10の推進力は、当該ノズル10の水などの噴流による推力の反力と、前述のように、当該ノズル10から水などが噴出される際に発生する反動力で発生する自励振動による前進性波動運動による推進力との和である。そして、この推進力の方向は、ノズル10の基端部側のX軸方向に働く。
しかし、ノズル10の基端部はノズル取付けホース18を介してリング状の水底部保持体28Aに固定されているので、ノズル10に生じた推進力は、ノズル10に働く反力としての水寸力を生んだ噴流や前進性波動運動が前記水底部保持体28Aと略平行な循環流CFを発生させることになる。
以上のような構成の第4実施形態の流体注入攪拌装置によれば、前記(1)〜(3)の各効果の他、次のような効果を得ることができる。
(11)ノズル10Baが水底部保持体28Aのリング状の外周と接する外接線に対して、外側に傾斜した状態となるように水底部保持体28Aに取付けられており、ノズル10の前進性波動運動によって生じる水力が円を描く方向に生じるので、リング状の水底部保持体28Aと略平行な循環流CFを発生させることができる。これにより、循環流CFという大きな流れを構成できるので池などの水の淀みを解消でき、その結果、アオコの大量発生を防止することができる。
〔第5実施形態〕
次に、図12に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の第5実施形態を説明する。
本第5実施形態の流体注入攪拌装置1Dは、比較的小さな池などに設置されるものであり、複数本のノズル10を支持するノズル保持体55を備えて構成されている。
そして、ノズル保持体55は、パイプ部材で形成された柱状部材で構成され、その内部を水または空気が流通するようになっている。
また、流体注入攪拌装置1Dは、ノズル保持体55側に水または空気を供給する前記流体供給手段40を備えている。流体供給手段40を構成する前記流体用ホース42は、前記ホース用継手20を介してノズル保持体55に接続されている。
ノズル保持体55の下端部はケーソン基礎56に固定され、ノズル保持体55は、そこから立設状態で設けられている。
ノズル保持体55の下端部と上端部とにはエンドプレート(図略)が設けられている。
また、複数本のノズル10は、ノズル保持体55に横方向に向いた状態で、かつその高さ方向に順次配置されている。
すなわち、図10に示すように、複数本(3本)のノズル10は、ノズル保持体55の高さ方向途中位置、つまり、上段部、中段部、下段部の3位置に順次設けられている。
各ノズル10は、それぞれ前記ノズル取付けホース18を介して設けられている。また、各ノズル10は、わずかに斜め下向き(例えば、45°程度の傾き角度)となるように配置されている。そのため、池などの底部から水面までの層に対して注入や拡散や撹拌を行うことができる。
ここで、上段部に配置されているノズル10は、水面から突出した状態で設けられている。そのため、各ノズル10から水を噴射注入する場合、水面から突出した最上段部のノズル10からは自然降雨に近い液滴散布が行われるため、景観が損なわれることがない。
また、中段部に配置されているノズル10は、一部が水面中に没しており、そのため、そのノズル10が不規則な振れ回り運動をしたとき水が攪拌され、水面を波立たせることになる。
さらに、水位が可変して中段部に配置されているノズル10が水面から突出する場合であっても、そのノズル10からは自然降雨に近い液滴散布ができるため、景観が損なわれることがない。
以上のような構成の第5実施形態の流体注入攪拌装置1Dによれば、前記(1)〜(3)の効果の他、次のような効果を得ることができる。
(12)ノズル保持体55の高さ方向中段部および下段部に配置されているノズル10から水が注入されると共に、拡散されるので、小さな池などの水を充分に攪拌することができ、その結果、アオコの大量発生を防止することができるようになる。
(13)水面から突出した上段部のノズル10からは、自然降雨に近い液滴散布ができる。その結果、水面を波立たせることができ、また、水面に藻が発生し始めた段階の池などに流体注入攪拌装置1Dを設置した場合では、液滴散布により、藻の細胞を切断することも可能となり、その結果、アオコとなるラン藻類などの増殖が難くなり、アオコの大量発生を抑制することができるようになる。
〔第6実施形態〕
次に、図13に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の第6実施形態を説明する。
本第6実施形態の流体注入攪拌装置1Eは、注入・攪拌をワンタッチで行えるような注入・攪拌器60として構成されたものである。
すなわち、注入・攪拌器60では、注入用流体を収容する容器61と、この容器61に設けられた蓋62と、この蓋62に設けられた吸い上げパイプ63およびポンプ64と、蓋62の部分に設けられた吐出パイプ65と、この吐出パイプ65の先端に設けられた前記ノズル10と、容器61に取付けられた取手66およびスイッチ67を備えた一体構造となっている。そして、取手66にはポンプ作動用の電池(図略)が内蔵された構成となっている。
このような注入・攪拌器60は、図13に示すように、例えば溶剤等の流体が収容された収容容器100内にノズル10を差込み、スイッチ67を作動させて注入用流体を注入する。そうすると、そのことによりノズル10とそのガイドフィン部10cとが前進性波動運動を起こし、周囲の流体に推進力を与えるので、結果的に容器100内の流体を、素早くかつ効率よく攪拌することができる。
〔応用例1〕
次に、図14に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の応用例1を説明する。
本応用例1の流体注入攪拌装置1Gは、前記ノズル10を用いて構成された冷風機80としたものである。
すなわち、本応用例1の冷風機80では、前記ノズル10によって、室内空間にランダムな水滴を放出させることで、その水滴を、室内空間の空気と接触させ、かつ送風機で送られる風により気化熱が奪われる、と言う原理を応用したものである。
冷風機80は、内部に前記ノズル保持体を装備したケース本体81を備えている。このケース本体81の下端部には水タンク82が設けられ、ケース本体81の内部には、仕切り板83が垂直方向に設けられ、これにより、ケース本体81の内部が、広い第1室81Aとそれより狭い第2室81Bとに仕切られている。そして、仕切り板83の下端部は、水タンク82の上面と隙間をあけて配置されている。
上記第1室81Aの内部には、先端部に上向きになった3本の前記ノズル10を装備した導水管84が図示しない固定具により固定されている。導水管84の後端部は上記ケース本体81の外部に位置しており、その位置で、供給ポンプ86に接続された別の導水管85と接続されている。
なお、上記導水管84が前記ノズル保持体を構成している。
上記供給ポンプ86は、ケース本体81の外部に配置されると共に前記水タンク82と連通されており、水タンク82内の水は、供給ポンプ86で吸い上げられ、導水管85,84を介して、第1室81Aにおいて、3本のノズル10から上向きに噴出注入されるようになっている。
また、ケース本体81の上部の一部には、送風機87が設けられており、この送風機87の反対側位置で第2室81Bの上部には、送風ダクト88が設けられている。
ここで、一般的な蒸発式冷風機は、ハニカムコア状の表面積を大きくしたドラムを水に浸して表面を濡らしてそこに風を当てるか、給水率が高い布や不織布などを水に浸して風を当てるなどして、水の気化熱によって水の温度が下がり、空気の熱を奪って空気を湿球温度付近まで下げている。
小規模であれば表面積と体積の比を大きく設計が容易であるが、規模を大きくするに従って表面積と体積の比が相対的に小さくなるため、大型化には限度がある。また、蒸発表面には水に溶け込んでいた物質が残るため、定期的に蒸発表面を清掃または交換する必要がある。
これに対して、前記ノズルを利用して小径の水滴を室内空間にランダムに放出して空気との接触を得て蒸発し、気化熱を奪う送風機式の冷風機では、大型化して室内の容積が増しても、空間あたりの水滴密度を一定に保つことができ、表面積は水滴の表面の和であるため、一般的な機械が制約を受ける表面積と体積の比の問題が生じない。
また、蒸発表面は水滴の表面であり、水滴の粒径を選ぶことによって、送風機87の風を受けて蒸発しきったり、風に乗ってケース本体81の外に出てしまったり、濡れた風を出してしまう、ということも避けられる。
さらに、従来方式のように、ドラム式の蒸発機の駆動や交換のための仕組みなど、複雑な機構を必要としない。
また、ケース本体81の上部を透明な素材で形成した場合、ノズル10が雨のように水滴を撒き散らす様子を見て、楽しむこともできる。
〔応用例2〕
次に、図15,16に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の応用例2を説明する。
本応用例2の流体注入攪拌装置1Fは、その主要部を洗浄ガン70に応用したものである。
すなわち、この洗浄ガン70は、パイプ状の長尺アーム71の先端に、ロール台72を介して前記ノズル10を取付け、長尺アーム71の基端に取手部73を設け、さらに、取手部73を経由して長尺アーム71に連通する高圧ホース74、水栓レバー75、ロール台ハンドル76を備えた構成とされている。上記ロール台72は、ロール台ハンドル76を回すことでノズル10の向きを変えられるようになっている。また、取手部73の近傍には、高圧ホース74からの水の流量を制御する図略の流量制御弁が設けられている。
そして、ノズル10から水、あるいは洗浄液が混合された洗浄水を注入・散水して、例えば、高所の部位の洗浄等を行えるようになる、という効果がある。
また、図15に示すように、上記長尺アーム71を、関節部78を介して第1のアーム71Aと、第2のアーム71Bとで構成すると共に、前記取手部73にアーム関節操作ハンドル77を設け、このアーム関節操作ハンドル77を操作することで、アーム71を屈曲させ、これにより、複雑な形状の部位で、例えば、橋桁等の高所の上側の死角部位、あるいは、下側の死角部位の洗浄を行うことができるようになっている。
なお、水の流量を制御する弁が取手部73の近傍に設けられている(図略)。
ここで、従来の洗浄用ノズルは、ノズルの噴出方向が固定であり、洗浄する部分に狙ってノズルを向けることを目的に作られている。したがって、いわゆるガンタイプの取手に銃身状の棒の先端が噴出口となっていた。
これに対して、本応用例2の洗浄ガン70では、ノズル10が不規則に振動しながら水等を噴出するため、ノズル中心を中心軸とした広い範囲に流体を噴出することが可能であり、ノズル10は概ね水等を当てたい方向に向けさえすればよい。そうすれば、死角部位へも噴流を到達可能である。
さらに、取手73から先のアーム71Bを屈曲させることで、ノズル10を向ける範囲を拡大できるため、例えば、張出し床の裏側などにも床面上から洗浄液を噴出して洗浄することができる、という効果がある。
〔応用例3〕
次に、図17に基づいて、本発明に係る流体注入攪拌装置の応用例3を説明する。
本応用例3の流体注入攪拌装置1Hは、図17に示すように、前記フレキシブルノズルの自励振動を利用して、空気中に浮揚する程度の微粉体を噴出し、その微粉体を均一に散布する微粉体散布装置90としたものである。
すなわち、微粉体散布装置90は、粉体を収容する容器91と、この容器91の一端部に設けられたエジェクター式ミキサー92と、このエジェクター式ミキサー92に接続された前記フレキシブルノズル10と、容器91に接続されたエアポンプ93と、このエアポンプ93に取付けられた電池内臓の取手94と、この取手94に設けられた作動用のスイッチ95と、を備えた構成とされている。
そして、スイッチ95を入れることで、容器91内の粉体がエジェクター式ミキサー92により微粉体状態に粉砕され、それと同時に、その微粉体がフレキシブルノズル10Aから空気中の所定の位置に散布されるようになっている。
すなわち、前記各実施形態等で用いられているフレキシブルノズル10の前記ガイドフィン部10cの形状を、本応用例3の流体注入攪拌装置1Hでは、図17に示すように、フレキシブルノズル10Aのガイドフィン部10ccを略団扇形状として大きく形成したものである。
これにより、本応用例3の流体注入攪拌装置1Hでは、フレキシブルノズル10Aの前進性波動運動が団扇と同じような働きをするため、空気を大きく攪拌して風を起こすことができる。
そのため、微粉体がフレキシブルノズル10から噴出されると、フレキシブルノズル10の自励振動により、微粉体は所定の位置に均一に散布される。
ここで、例えば日本酒の醸造では、蒸した原料米に酵母菌を振り掛ける作業工程があるが、均一に振り掛ける作業が難しく、均一に振り掛けられるようになるには、かなりの年季が必要であると言われている。
また、例えば、塗装用のスプレーガンで均一に吹き付ける作業も、スプレーガンを頻繁に振りながら噴出方向を満遍なく変える必要があり、塗装液を単に吹き付けるだけでは均一に仕上げることは困難である。
本実施形態では、上記のような各作業にも適用させることができる。
以上、前記各実施形態および各応用例を参照して本発明を説明したが、本発明は前記各実施形態および各応用例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることが出来る。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、ノズル10を、ガイドフィン部10c、フレキシブルチューブ部10dを備えた構成としたが、これに限らず、図18に示すように、所定長さの1本のチューブ80で構成してもよい。チューブ80はその基端部を、前記継手11の細管部11a内に挿入して取付けられている。
また、チューブ80の、例えば基端部側には、所定厚さでかつ極小の略半楕円形状の2枚のガイドフィン部80cが設けられており、これらのガイドフィン部80cがチューブ80の前進性波動運動の役割を果たしている。
さらに、チューブ80は、図18には示さないが、前記流体供給装置41から供給される水または空気を噴出し、湖沼や池などの水中を十分に撹拌できるだけの内径寸法、および長さを有するものを用いればよい。例えば、チューブ80の寸法を、前記フレキシブルチューブ部10dの内径寸法と略同じ内径寸法、例えば1mm、外径寸法を例えば2mmに形成すればよい。そして、このチューブ80もシリコンゴムで形成することが好ましい。
また、チューブの内径や外径、長さなどは、流体1や流体2の粘度や密度や混合物の性状によって選択されるべきであり、例えば応用例3の微粉体散布装置90用として用いた場合、粉体の粒径によっては内径を少し大きくして、粉体が吐出パイプ96に詰まりにくくしてもよい。
さらに、本発明の流体注入攪拌装置を、プールでの水の入れ替え時に、消毒液を注入する際にも用いることができる。
すなわち、図示しないが、流体注入攪拌装置を、例えば、1本のノズルを保持するノズル保持体側のノズルに流体用ホースの先端部を接続させ、その流体用ホースをプールサイドの水道の蛇口に接続し、ノズル保持体をプールの循環ポンプの出口近傍に設置した構成とする。
そして、水道水を、流体用ホースを介してノズルに送り込むと、ノズルのフレキシブルチューブ部が不規則に振れ回り、循環ポンプの出口近傍の水を攪拌する。これにより、投入された消毒液をすばやく、かつ効率よく攪拌することができる。
また、前記第1〜6実施形態では、流体としての水(液体)の中に、流体としての水または空気を注入し、拡散・攪拌するものであり、応用例1,2では、空気中に流体としての水を注入し、拡散するものであり、応用例3では、空気中に微粉体をエア圧により噴出するものであったが、フレキシブルノズルの利用方法はこれに限らない。
例えば、室内に芳香性ガスを撒く例、あるいは殺菌チャンバーに殺菌用ガスを注入する例など、空気中に気体を噴射する方法として利用してもよい。
本発明の流体注入攪拌装置は、2種類以上の流体を効率よく撹拌したい場合に等に利用できる。
1 流体注入攪拌装置(第1実施形態)
1A〜1E 流体注入攪拌装置(第2〜6実施形態)
1F〜1H 流体注入攪拌装置(応用例1〜応用例3)
10 フレキシブルノズル
13 ノズル保持体(第1実施形態)
14 水面部保持体
18 ノズル取付ホース
19 マニホールド
23 水面散水装置
28 水底部保持体
29 接続ホース
35 制御装置
36 切替え弁
37 空圧用圧力計
38 水圧用圧力計
40 流体供給手段
41A 流体供給装置
41B 流体用ホース
42 流体供給手段を構成する流体用ホース
44 ノズル保持体(第2,3実施形態)
46 電磁切替え弁
47 プログラマブルコントローラ
49 PH判定器
50 電気的酸性水生器
52 プローブ
55 ノズル保持体(第4実施形態)

Claims (4)

  1. 可撓性素材で形成されると共に先端に湖沼や池などの水中に水または空気を噴出するチューブ部を有するフレキシブルノズルを備え、前記湖沼や池などの水中にあって前記水または空気の噴出の際に生じる前記フレキシブルノズルの自励振動により前進性波動運動する前記フレキシブルノズルのフィン部が前記湖沼や池などの水中に作用して当該湖沼や池などの水中を撹拌する流体注入攪拌装置であって、
    前記フレキシブルノズルを保持するノズル保持体と、このノズル保持体に前記水または空気を供給する流体供給手段と、を備え、
    前記フレキシブルノズルを複数本で構成し、
    前記ノズル保持体を、
    前記湖沼等の水面側領域に配置された浮構造の水面部保持体と、前記水面部保持体に接続ホースを介して接続されると共に前記水面部保持体の下方の水底側水中領域に配置された水底部保持体とで構成し、
    前記複数本のフレキシブルノズルがそれぞれ独自の動作領域を維持した状態で前記水面部保持体および水底部保持体のそれぞれに保持されていることを特徴とする流体注入攪拌装置。
  2. 請求項1に記載の流体注入攪拌装置において、
    前記水面部保持体の外周側面には、水面部用として複数本の前記フレキシブルノズルがそれぞれノズル取付けホースを介して水平方向に取付けられ、
    前記水面部保持体の底面部には、水面部用として複数本の前記フレキシブルノズルがそれぞれ前記ノズル取付けホースを介して下向きで取付けられていることを特徴とする流体注入攪拌装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の流体注入攪拌装置において、
    前記水底部保持体はリング状に形成され、
    前記リングの外周には、水底用として複数本の前記フレキシブルノズルがそのフィン部を前記水底と平行な状態で取付けられていることを特徴とする流体注入攪拌装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の流体注入攪拌装置において、
    前記水底部保持体はリング状に形成され、
    前記リングの外周には、水底用として複数本の前記フレキシブルノズルが前記リングの外接線に対して外側に傾斜した状態で取付けられていることを特徴とする流体注入攪拌装置。
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