JP3152438U

JP3152438U - 浚渫装置

Info

Publication number: JP3152438U
Application number: JP2009003299U
Authority: JP
Inventors: 昭憲宇都宮
Original assignee: 長濱産業株式会社
Priority date: 2009-05-21
Filing date: 2009-05-21
Publication date: 2009-07-30
Anticipated expiration: 2019-05-21

Abstract

【課題】ジェットポンプ（高揚程水中ポンプ）の性能を最大限に発揮させる為、配管抵抗を最小限に抑え、且つ、養生や保守・点検作業が容易に出来る噴射装置付攪乱サンドポンプ型の浚渫装置を提供する。【解決手段】ウォータージェットポンプ１ａと、リング状の噴射ノズルとを、吐出配管１ｂを介して近接して設け、ウォータージェットポンプ１ａの下部には、サンドポンプＳＰを設け、リング状の噴射ノズルから圧力水を噴射して、水底の土砂等を水中に巻き上げて、サンドポンプの吸い込み口ＳＰ′から高濃度の含水土砂Ｇ′を吸い上げる。リング状の噴射ノズルには、放射状方向に、且つ、水底に向けて伸びる複数本の攪乱用のノズルを設ける。【選択図】図３

Description

この考案は、噴射装置付攪乱サンドポンプ型の浚渫装置に関するものである。

従来の浚渫装置は、サンドポンプ本体に噴射ノズルを取り付けた装置やサンドポンプ吸込口にラッパ管を取り付けし、そのラッパ管に噴射ノズルを取り付けた装置で浚渫を行っている。噴射ノズルから出る圧力水は船上や陸上にジェットポンプを設置して噴射ノズルまで配管やホースを使用してサンドポンプまで圧力水の送水を行う。

しかし、その問題点として送水配管及びホース等を使用した場合は、その長さによって圧力損失により、ノズルから噴射する圧力水の圧力低下が生じる為、定期的に配管やホースの手入れ（養生）が必要に成る。更に、サンドポンプ吸込口にはラッパ管を使用している為、吸込み能力の低下が懸念される為、注意深く手入れする事が要求される。

これまでに出願されている浚渫装置に関する特許文献を参考の為、紹介する（特許文献１〜２参照）。
特開平９−０６００３４特開２００９−０３５９４８

そこで、上記課題を解決する為に、この考案はジェットポンプ（高揚程水中ポンプ）の性能を最大限に発揮させる為、配管抵抗を最小限に抑え、且つ、養生や保守・点検作業が容易に出来る噴射装置付攪乱サンドポンプ型の浚渫装置を開発・提供する事にある。

課題を解決するための手段として、海洋河川等の水底に堆積する土砂や軟泥を浚渫する浚渫装置であって、ウォータージェットポンプと、リング状の噴射ノズルとを、吐出配管）を介して近接して設け、前記ウォータージェットポンプの下部には、サンドポンプを設け、リング状の噴射ノズルから圧力水を噴射して、水底の土砂等を水中に巻き上げて、サンドポンプの吸い込み口から高濃度の含水土砂を吸い上げるものである。

又、リング状の噴射ノズルには、放射状方向に、且つ、水底に向けて伸びる複数本の攪乱用のノズルを設けたものである。

この考案の効果として、海洋河川等の水底に堆積する土砂や軟泥を浚渫する浚渫装置であって、ウォータージェットポンプと、リング状の噴射ノズルとを、吐出配管）を介して近接して設け、前記ウォータージェットポンプの下部には、サンドポンプを設け、リング状の噴射ノズルから圧力水を噴射して、水底の土砂等を水中に巻き上げて、サンドポンプの吸い込み口から高濃度の含水土砂を吸い上げ、又、リング状の噴射ノズルには、放射状方向に、且つ、水底に向けて伸びる複数本の攪乱用のノズルを設けた事で、圧力損失を最小源に抑え、ジェットポンプの性能を最大限に発揮し、且つ、浚渫作業の効率アップ及び養生や保守・点検作業の時間短縮や船上・海上・陸上作業スペースの縮小化、又は、廃止によるコスト削減が可能と成り、更に品質・性能・安全の向上に繋がる等、極めて有益なる効果を奏するものである。

この考案の一実施例を示し、平面図である。この考案の一実施例を示し、正面図である。この考案の使用例を示し、正面図である。

この考案を実施するための形態として、海洋河川等の水底に堆積する土砂や軟泥を浚渫する浚渫装置であって、ウォータージェットポンプ（１ａ）と、リング状の噴射ノズル（１ｃ）とを、吐出配管（１ｂ）を介して近接して設け、前記ウォータージェットポンプ（１ａ）の下部には、サンドポンプを設け、リング状の噴射ノズル（１ｃ）から圧力水を噴射して、水底の土砂等を水中に巻き上げて、サンドポンプの吸い込み口（ＳＰ'）から高濃度の含水土砂を吸い上げる事を特徴とする浚渫装置から構成される。

又、リング状の噴射ノズル（１ｃ）には、放射状方向に、且つ、水底に向けて伸びる複数本の攪乱用のノズルを設けた事を特徴とする浚渫装置から構成される。

そこで、この考案の一実施例を図１〜図２に基づいて詳述すると、攪乱サンドポンプ（ＳＰ）は、仕様や用途に応じたものを使用し、その攪乱サンドポンプのモーター部分にサンドポンプの吸込み能力に適合した掘削補助装置（１）を装着したものである。この掘削補助装置（１）は攪乱サンドポンプ（ＳＰ）の本体に固定金具や補強金具で強固に係止されている。

又、掘削補助装置（１）はＮ値（硬度指数）５を超え、１０〜１５位までの土砂を掘削する場合に有効なウォータージェットポンプ（１ａ）と、逆Ｕ字状に屈曲させ両端部にフランジ継ぎ手を溶着して設けた逆Ｕ字状吐出配管（１ｂ）と、リング状配管の上部に上向き垂直方向のフランジ継ぎ手を溶着し、且つ、外周部下向き方向に逆Ｌ字状に折り曲げ形成した複数の噴射ノズル付タコ足状配管をそれぞれ溶着して設けたタコ足状噴射ノズル付配管（１ｃ）をそれぞれボルト・ナット・ワッシャー等の係止部材で連結して設けたものである。

次に、この考案の噴射装置付攪乱サンドポンプ型の浚渫装置の使用要領について説明すると、図３に示す様に浚渫装置と浚渫装置を移動操作する建設機械間はキャプタイヤケーブル（Ｃ）を経由して電源スィッチに接続され遠隔操作される。そして、浚渫装置を装置の上部に設けた吊り用フック（Ｆ）部にワイヤーロープ等の吊り具（ＷＲ）を係止してクレーンや油圧ショベル等の建設機械で吊り上げて目的の浚渫場所に移動し、海底に設置する。

そして、目的の浚渫場所に設置されたら攪乱サンドポンプ（ＳＰ）とウォータージェットポンプ（１ａ）の電源スィッチを入力して両方のポンプを作動させる。するとタコ足状噴射ノズル付配管（１ｃ）の複数の噴射ノズル先端部から圧力水が噴射され、海底に堆積した土砂や軟泥（Ｇ）が掘削され、更に掘削された土砂や軟泥（Ｇ）は攪乱サンドポンプ（ＳＰ）の吸込み口（ＳＰ'）から連続的に海水と共に吸い込まれ、高濃度の含水土砂（Ｇ'）として排送ホース（Ｈ）を経由して船上又は陸上に設けられた一時保管場所に排出される。

又、浚渫する場所はクレーンや油圧ショベル等の建設機械によって、その都度位置をずらしながら掘削深度が一律に成る様に移動させながら浚渫作業を行う。

この考案の噴射装置付攪乱サンドポンプ型の浚渫装置は、ウォータージェットポンプ（高揚程水中ポンプ）の性能を最大限に発揮させる為、配管抵抗を最小限に抑え、且つ、養生や保守・点検作業が容易に出来る為、多くの関係市場に寄与する為、産業上の利用可能性を有する。

１掘削補助装置
１ａウォータージェットポンプ
１ｂ逆Ｕ字状吐出配管
１ｃタコ足状噴射ノズル付配管
Ｃキャプタイヤケーブル
Ｆ吊り用フック
Ｇ土砂や軟泥
Ｇ' 含水土砂
ＳＰ攪乱サンドポンプ
ＳＰ' 吸込み口
Ｈ排送ホース
ＷＲワイヤーロープ等の吊り具

Claims

海洋河川等の水底に堆積する土砂や軟泥を浚渫する浚渫装置であって、ウォータージェットポンプ（１ａ）と、リング状の噴射ノズル（１ｃ）とを、吐出配管（１ｂ）を介して近接して設け、前記ウォータージェットポンプ（１ａ）の下部には、サンドポンプを設け、リング状の噴射ノズル（１ｃ）から圧力水を噴射して、水底の土砂等を水中に巻き上げて、サンドポンプの吸い込み口（ＳＰ'）から高濃度の含水土砂を吸い上げる事を特徴とする浚渫装置。
リング状の噴射ノズル（１ｃ）には、放射状方向に、且つ、水底に向けて伸びる複数本の攪乱用のノズルを設けた事を特徴とする請求項１記載の浚渫装置。