JPH0746740Y2 - 二サイクルエンジンのクランクシャフトシール装置 - Google Patents
二サイクルエンジンのクランクシャフトシール装置Info
- Publication number
- JPH0746740Y2 JPH0746740Y2 JP3196590U JP3196590U JPH0746740Y2 JP H0746740 Y2 JPH0746740 Y2 JP H0746740Y2 JP 3196590 U JP3196590 U JP 3196590U JP 3196590 U JP3196590 U JP 3196590U JP H0746740 Y2 JPH0746740 Y2 JP H0746740Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- seal
- spacer
- bearing
- crankcase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、二サイクルエンジンのクランクシャフトシ
ール装置の改良に関する。
ール装置の改良に関する。
〔従来の技術〕 二サイクルエンジンのクランクシャフトは、ベアリング
でクランクケースに回転自在に支承する。そして、クラ
ンクケースとクランクシャフトの間は、オイルシールな
どによって確実にシールし、クランク室の機密を保つ必
要がある。一方、クランクシャフトには、スペーサーを
挿入して間隔を一定に保ち、その外側に伝導ギヤーなど
を取付けるようにしている。この場合、第5図に示すよ
うに、クランクシャフトAをベアリングBでクランクケ
ースCに回転自在に支承し、ベアリングBの外側のクラ
ンクシャフトA部分に、二つのスペーサーD、Eを挿入
し、スペーサーD、Eの外周とクランクケースCの間に
オイルシールFを設け、内側のスペーサーDの内端にシ
ール片Gを取付け、クランクシャフトAとスペーサーD
の内周の間をシールして、機密を保っている。又、第6
図に示すように、スペーサーDの代りに、内周にシール
片Gを取付けたワッシャHをベアリングBとスペーサー
Eの間に挟むようにしたものもある。又、クランクシャ
フトのスペーサーを挿入する部分に溝を設けて、Oリン
グを挿入し、クランクシャフトとスペーサー内周の間を
シールするようにすることもある。例えば、実開昭55−
70621号公報参照。
でクランクケースに回転自在に支承する。そして、クラ
ンクケースとクランクシャフトの間は、オイルシールな
どによって確実にシールし、クランク室の機密を保つ必
要がある。一方、クランクシャフトには、スペーサーを
挿入して間隔を一定に保ち、その外側に伝導ギヤーなど
を取付けるようにしている。この場合、第5図に示すよ
うに、クランクシャフトAをベアリングBでクランクケ
ースCに回転自在に支承し、ベアリングBの外側のクラ
ンクシャフトA部分に、二つのスペーサーD、Eを挿入
し、スペーサーD、Eの外周とクランクケースCの間に
オイルシールFを設け、内側のスペーサーDの内端にシ
ール片Gを取付け、クランクシャフトAとスペーサーD
の内周の間をシールして、機密を保っている。又、第6
図に示すように、スペーサーDの代りに、内周にシール
片Gを取付けたワッシャHをベアリングBとスペーサー
Eの間に挟むようにしたものもある。又、クランクシャ
フトのスペーサーを挿入する部分に溝を設けて、Oリン
グを挿入し、クランクシャフトとスペーサー内周の間を
シールするようにすることもある。例えば、実開昭55−
70621号公報参照。
第5図に示すように、スペーサーDの内周にシール片G
を焼付けなどで取付けるものは、製作が複雑でコストが
高くつく。又、第6図に示すように、内周にシール片G
を取付けたワッシャHを用いるものは、スペーサーにシ
ール片を取付けるものに較べて安価にできるが、クラン
クシャフトの組立て分解時にワッシャHが落ちて芯合せ
が面倒であり、シール片Gを傷つけることがある。又、
クランクシャフトに周溝を設けてOリングを挿入するも
のは、強度上クランクシャフトを太くすることが必要で
具合が悪い。
を焼付けなどで取付けるものは、製作が複雑でコストが
高くつく。又、第6図に示すように、内周にシール片G
を取付けたワッシャHを用いるものは、スペーサーにシ
ール片を取付けるものに較べて安価にできるが、クラン
クシャフトの組立て分解時にワッシャHが落ちて芯合せ
が面倒であり、シール片Gを傷つけることがある。又、
クランクシャフトに周溝を設けてOリングを挿入するも
のは、強度上クランクシャフトを太くすることが必要で
具合が悪い。
この考案は、かかる点に鑑み、クランクシャフトに挿入
するスペーサーの内周とクランクシャフトの間をシール
ワッシャでシールすると共に、シールワッシャの芯合せ
をする手間が省けて便利な二サイクルエンジンのクラン
クシャフトシール装置を得ることを目的とする。
するスペーサーの内周とクランクシャフトの間をシール
ワッシャでシールすると共に、シールワッシャの芯合せ
をする手間が省けて便利な二サイクルエンジンのクラン
クシャフトシール装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、この考案の二サイクルエン
ジンのクランクシャフトシール装置は、クランクシャフ
トをベアリングで回転自在にクランクケースに支承し、
クランクシャフトに挿入したスペーサーとクランクケー
スの間にオイルシールを挿入し、内周にシールリップを
取付けたシールワッシャをクランクシャフトに挿入して
クランクシャフトとスペーサー内端との間に挟み、シー
ルワッシャの外周に設けた曲げ縁をベアリングのインナ
ーレースに掛止めるようにしたことにある。
ジンのクランクシャフトシール装置は、クランクシャフ
トをベアリングで回転自在にクランクケースに支承し、
クランクシャフトに挿入したスペーサーとクランクケー
スの間にオイルシールを挿入し、内周にシールリップを
取付けたシールワッシャをクランクシャフトに挿入して
クランクシャフトとスペーサー内端との間に挟み、シー
ルワッシャの外周に設けた曲げ縁をベアリングのインナ
ーレースに掛止めるようにしたことにある。
クランクシャフトに挿入したスペーサーの外周とクラン
クケースの間はオイルシールでシールすることができ
る。そして、クランクシャフトとスペーサーの内周の間
は、シールワッシャのシールリップでシールできて、ク
ランク室の機密を保つことができる。シールワッシャの
外周の曲げ縁は、クランクシャフトのベアリングのイン
ナーレースに取付けてあるので、クランクシャフトの分
解組立てのときも、ベアリングにシールワッシャが取付
けられていて、芯合せなどの手間が省け、シールリップ
を傷つけることもない。
クケースの間はオイルシールでシールすることができ
る。そして、クランクシャフトとスペーサーの内周の間
は、シールワッシャのシールリップでシールできて、ク
ランク室の機密を保つことができる。シールワッシャの
外周の曲げ縁は、クランクシャフトのベアリングのイン
ナーレースに取付けてあるので、クランクシャフトの分
解組立てのときも、ベアリングにシールワッシャが取付
けられていて、芯合せなどの手間が省け、シールリップ
を傷つけることもない。
以下、本考案の実施例を第1図乃至第4図によって説明
する。
する。
クランクシャフト1の片側は、メーターギヤー又はオイ
ルポンプギヤー2、駆動ギヤー3、クラッチ4を取付け
るために長くできており、クランクシャフト1にスペー
サー5を挿入して、メーターギヤー又はオイルポンプギ
ヤー2などの取付け位置を正確に保つようにしている。
クランクシャフト1は、ベアリング6によって、クラン
クケース7に回転自在に支承する。クランクケース7と
スペーサー5の外周の間には、オイルシール8を取付け
てシールする。クランクシャフト1と、スペーサー5の
内端の間には、内周にシールリップ9を取付けたシール
ワッシャ10を、クランクシャフト1に挿入して挟み、シ
ールリップ9で、クランクシャフト1とスペーサー5の
内周の間をシールして、機密を保っている。シールワッ
シャ10は、外周を側方に起した曲げ縁11が設けてあり、
曲げ縁11を、ベアリング6のインナーレース12に軽く圧
入して掛止める。クランクシャフト1を分解組立てする
とき、シールワッシャ10は、ベアリング6のインナーレ
ース12に取付けられていて外れない。このため、組立て
時に、シールワッシャ10を芯合せしたり、シールリップ
9を傷つけるようなことがない。
ルポンプギヤー2、駆動ギヤー3、クラッチ4を取付け
るために長くできており、クランクシャフト1にスペー
サー5を挿入して、メーターギヤー又はオイルポンプギ
ヤー2などの取付け位置を正確に保つようにしている。
クランクシャフト1は、ベアリング6によって、クラン
クケース7に回転自在に支承する。クランクケース7と
スペーサー5の外周の間には、オイルシール8を取付け
てシールする。クランクシャフト1と、スペーサー5の
内端の間には、内周にシールリップ9を取付けたシール
ワッシャ10を、クランクシャフト1に挿入して挟み、シ
ールリップ9で、クランクシャフト1とスペーサー5の
内周の間をシールして、機密を保っている。シールワッ
シャ10は、外周を側方に起した曲げ縁11が設けてあり、
曲げ縁11を、ベアリング6のインナーレース12に軽く圧
入して掛止める。クランクシャフト1を分解組立てする
とき、シールワッシャ10は、ベアリング6のインナーレ
ース12に取付けられていて外れない。このため、組立て
時に、シールワッシャ10を芯合せしたり、シールリップ
9を傷つけるようなことがない。
以上説明したように、この考案は、上述のように構成し
たので、クランクシャフトに挿入したスペーサーの外周
とクランクケースの間はオイルシールでシールでき、ク
ランクシャフトとスペーサーの内周の間は、シールワッ
シャのシールリップでシールできて、クランク室の機密
を保持できる。シールワッシャは、シールリップを板状
で容易に焼付けることができて安価にできる。そして、
シールワッシャは、外周の曲げ縁をベアリングのインナ
ーレースに掛止めるので、ベアリングに取付けられて落
ちることがなく、分解組付け時に芯合せする必要がなく
て、組付けが楽にできる。そして、シールリップを傷つ
けることもない。又、クランクシャフトも細くできる。
たので、クランクシャフトに挿入したスペーサーの外周
とクランクケースの間はオイルシールでシールでき、ク
ランクシャフトとスペーサーの内周の間は、シールワッ
シャのシールリップでシールできて、クランク室の機密
を保持できる。シールワッシャは、シールリップを板状
で容易に焼付けることができて安価にできる。そして、
シールワッシャは、外周の曲げ縁をベアリングのインナ
ーレースに掛止めるので、ベアリングに取付けられて落
ちることがなく、分解組付け時に芯合せする必要がなく
て、組付けが楽にできる。そして、シールリップを傷つ
けることもない。又、クランクシャフトも細くできる。
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、第1図は
要部の縦断面図、 第2図はシールワッシャの正面図、 第3図は、同縦断面図、 第4図は全体の縦断面図、 第5図及び第6図は各々従来例を示す縦断面図、であ
る。 1…クランクシャフト、5…スペーサー、6…ベアリン
グ、7…クランクケース、8…オイルシール、9…シー
ルリップ、10…シールワッシャ、11…曲げ縁、12…イン
ナーレース。
要部の縦断面図、 第2図はシールワッシャの正面図、 第3図は、同縦断面図、 第4図は全体の縦断面図、 第5図及び第6図は各々従来例を示す縦断面図、であ
る。 1…クランクシャフト、5…スペーサー、6…ベアリン
グ、7…クランクケース、8…オイルシール、9…シー
ルリップ、10…シールワッシャ、11…曲げ縁、12…イン
ナーレース。
Claims (1)
- 【請求項1】クランクシャフトをベアリングで回転自在
にクランクケースに支承し、クランクシャフトに挿入し
たスペーサーとクランクケースの間にオイルシールを挿
入し、内周にシールリップを取付けたシールワッシャを
クランクシャフトに挿入してクランクシャフトとスペー
サー内端との間に挟み、シールワッシャの外周に設けた
曲げ縁をベアリングのインナーレースに掛止めるように
したことを特徴とする二サイクルエンジンのクランクシ
ャフトシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3196590U JPH0746740Y2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 二サイクルエンジンのクランクシャフトシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3196590U JPH0746740Y2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 二サイクルエンジンのクランクシャフトシール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03123950U JPH03123950U (ja) | 1991-12-17 |
JPH0746740Y2 true JPH0746740Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=31534781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3196590U Expired - Lifetime JPH0746740Y2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 二サイクルエンジンのクランクシャフトシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746740Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-29 JP JP3196590U patent/JPH0746740Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03123950U (ja) | 1991-12-17 |
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