JPH0746459B2

JPH0746459B2 - 情報ディスク自動再生装置におけるキャリヤのカ−トリッジ把持装置

Info

Publication number: JPH0746459B2
Application number: JP61080230A
Authority: JP
Inventors: 栄田町
Original assignee: 株式会社日協製作所
Priority date: 1986-04-09
Filing date: 1986-04-09
Publication date: 1995-05-17
Anticipated expiration: 2010-05-17
Also published as: JPS62239377A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、情報ディスク自動再生装置において、情報記
録用ディスクが入っている複数のカートリッジを収納し
ている収納棚と、前記ディスクの記録を再生するプレー
ヤとの間で、カートリッジを搬送する時に使用されるキ
ャリヤのカートリッジ把持装置に関する。

〔従来の技術〕

収納棚に収納されている多数のビデオディスクの中か
ら、所要のものを取り出して、ビデオディスク用プレー
ヤ（以下、プレーヤという）に装着したり、または、プ
レーヤ上のビデオディスクを、収納棚内の所定の位置に
戻したりするようにした大型のビデオディスク移動再生
装置においては、従来、ビデオディスクは、縦方向に多
段状となっている収納棚上に、横向き状態で載置されて
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のビデオディスクは、単体の状態で収納棚の各棚板
上に載置されているので、これを把持するには、ビデオ
ディスクの両側端部を把持しなければならなず、把持ア
ームの移動距離が長くなる。

また、ビデオディスクをカートリッジ内に収納したもの
においては、カートリッジの重量が大となって、棚板の
前端が下がり、カートリッジの支持状態が不安定とな
る。そのため、カートリッジは、縦向きの状態で収納棚
内に収納することが望ましいが、この場合、カートリッ
ジの下側端面は、収納棚の底板上に載置されているの
で、カートリッジの上下両側端部の中央部を把持アーム
で把持することは難しい。

縦向き状態のカートリッジの前部を、収納棚から延出さ
せておけば、カートリッジの前部の両端部を、把持アー
ムで把持することは可能であるが、カートリッジの前部
を把持するので、カートリッジの把持状態は安定しな
い。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、情報記録用ディスクを収納している複数のカ
ートリッジを前向きの開口より出し入れ自在に収納して
なる収納棚と、前記ディスクの記録を再生するプレーヤ
との間を、カートリッジを把持した状態のキャリヤによ
り搬送して、所望のディスクをプレーヤに着脱するよう
にした情報ディスク自動再生装置において、前記キャリ
ヤに、カートリッジを把持するための１対の把持アーム
を設けるとともに、各把持アームの後端に、可動アーム
の前端を枢着し、各可動アームに、カートリッジを挟持
した状態で前後に送るための複数の駆動ローラを前後に
並べて設けるとともに、前後に並ぶ駆動ローラを、同期
して同一方向に回転させる駆動手段を設け、さらに、モ
ータにより同時に前後に移動させられるようにした１対
の連結板を各可動アームに止着することにより、両連結
板の前後移動に伴って、各可動アームを開閉させるよう
にしたことにより、前述の問題点の解消を図ったもので
ある。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を、図面に基づいて説明する。

第１図において（１）は、大型の情報ディスク自動再生
装置、（２）（３）（４）は、前面が開口しているカー
トリッジ収納棚、（５）は、各収納棚（２）（３）
（４）内に縦向きの状態で収納されているビデオディス
ク等の光ディスクや磁気ディスク等の情報記録用ディス
クの入ったカセット、（６）（７）は、プレーヤ（８）
が載置されている基板、（９）は、プレーヤ（８）の再
生部、（11）は、収納棚（２）（３）（４）の前方にお
いて、側方移動自在に立設されたチャンネル状のコラ
ム、（12）（13）は、コラム（11）の上下部をガイドす
る横向きのガイド杆、（14）は、コラムの下部に螺合
し、かつ両端を支持板（15）に枢着された送りねじ、
（16）は、送りねじを正逆転させるための駆動部、（1
7）（18）は、コラム（11）内の上下部に軸装されたプ
ーリ、（19）は、両プーリ（17）（18）に掛けられたベ
ルト、（21）は、プーリ（18）を正逆方向に回転させる
駆動部、（22）は、ベルト（19）の適所に止着されてい
る昇降部材である。

第２図に示すように、昇降部材（22）の右側部に固着さ
れているチャンネル状のガイド片（23）は、コラム（1
1）の左側方に設けられたレール（図示略）に嵌合して
いる。

昇降部材（22）は、垂直板（24）と、その上端より横向
きに延出している受箱部（25）とからなっている。第３
図および第４図に示すように、受箱部（25）の下面に
は、台形状をなして前後方向を向くレール（26）の上面
が固着されている。

枠体（27）の上部に、上記レール（26）と嵌合している左右１対のガイド部材
（28）（28）が上面に固着されている枠体（27）は、昇
降部材（22）に前後動自在に支持されている。

左右１対のガイド部材（28）（28）の中間において枠体
（27）の上面には、連結部材（29）が固着されており、
その上端（29a）は、第２図に示すように、受箱部（2
5）の底板に設けた前後方向の長孔（31）を貫通して上
方に延出している。

受箱部（25）内には、モータ（32）および連係機構から
なる駆動部（33）が設けられ、上記連結部材（29）の上
端（29a）は、駆動部（33）により前後方向に駆動され
るようになっている。

枠体（27）内の下部には、中間部に従動歯車（34）が固
着された、前後方向の可動軸（35）が枢着されている。

枠体（27）より延出している可動軸（35）の前端には、
縦向きの支持板（36）の中央部が固着されている。

枠体（27）の背面には、モータ（37）および歯車列（3
8）からなる第１駆動部（39）が設けられている。モー
タ（37）の正逆いずれかの回転により、可動軸（35）お
よび支持板（36）は、いずれかの方向に90゜回動させら
れる。

第５図および第６図に示すように、支持板（36）の上下
両端には、開口が可動軸（35）の軸線方向を向く凹溝
（41）を有する上下１対の把持アーム（42）の前端が、
それぞれ固着されている。把持アーム（42）の凹溝は、
カートリッジ（５）の両側部（5a）を後述するようにし
てガイドし、かつ把持するものである。

後端上部が、それぞれ上下の把持アーム（42）に固着さ
れている保持板（43）の前端は、支持板（36）に固着さ
れている。

把持アーム（42）の後端には、可動アーム（44）の前端
が、軸（45）により枢着されている。可動アーム（44）
は、第７図に示すように、平行をなして前後方向を向く
左右１対の板材（46）（46）を、連結板（47）をもって
一体的に固着したものである。

第５図に示すように、上下両端がそれぞれ可動アーム
（44）（44）に止着されている作動板（48）には、前後
２個の長孔（49）が穿設され、各長孔（49）には、保持
板（43）に固着された前後１対のピンが貫通している。

作動板（48）の後端上下には、上下１対の連結板（52）
の内端が軸（53）により枢着され、両連結板（52）の外
端は、それぞれ可動アーム（44）の前部に固着されてい
る。

保持板（43）の後部に設けられた折曲片（43a）と、前
記連結板（52）とには、引張りばね（54）が張設されて
いる。この引張りばね（54）により、可動アーム（44）
（44）には、後端が拡開する向きの回動習性が与えられ
ている。

作動板（48）の後端に設けられた折曲片（55）は、通常
は、折曲片（43a）に設けられたストッパ（56）に当接
した状態にある。この状態では、可動アーム（44）（4
4）は、鎖線で示すように拡開している。

（57）は、出力軸にウォーム（58）を有し、かつ保持板
（43）に固着されたモータ、（59）は、プーリ（61）と
一体であって、軸（62）により保持板（43）に枢着され
た従動歯車、（63）は、ウォーム（58）と従動歯車（5
9）間に設けられた中間歯車、（64）は、モータ（57）
および歯車列（63）等により構成された第２駆動部、
（65）は、一端をプーリ（61）に巻回されている線材
（66）をガイドするガイドプーリ、（67）は、両端を作
動板（48）と線材（66）の他端とに張設されている引張
りばね、（68）は、作動板（48）の前端を検知するスイ
ッチである。

前記昇降部材（22）、枠体（27）、把持アームおよび可
動アーム（44）等により、カートリッジ（５）の搬送さ
せるキャリヤ（60）が形成されている。

第７図において、（69）は、従動歯車（71）と一体であ
り、かつ軸（72）により可動アーム（44）に枢着されて
いる駆動ローラ、（73）は、従動歯車（74）と一体であ
り、かつ軸（75）により可動アーム（44）に枢着されて
いる駆動ローラ、（76）は、両従動歯車内（71）（74）
を接続する中間歯車、（71）は、軸（45）に固着された
駆動歯車、（78）は、駆動歯車（77）と従動歯車（74）
とを接続する中間歯車列、（79）は、出力軸にウォーム
（81）を有し、かつ、把持アーム（42）の側部にそれぞ
れ固着されたモータ、（82）は、ウォーム（81）と噛合
し、かつ軸（45）の端部に固着されているウォームホィ
ール、（83）は、モータ（79）、ウォーム（81）、ウォ
ームホィール（82）および駆動歯車（77）等からなる駆
動ローラ（69）（73）用の駆動手段である。

駆動ローラ（69）（73）と駆動手段（83）とにより、カ
ートリッジ（５）用の送り装置（84）が形成されてい
る。

第１図におけるカートリッジ収納棚（２）（３）（４）
の中から、所望のカートリッジ（５）を取り出してプレ
ーヤ（８）に装着するには、駆動部（21）により昇降部
材（22）を上昇または下降させて、所望のカートリッジ
（５）が収納されているカートリッジ収納棚（２）
（３）（４）の一つを選択する。

さらに駆動部（16）により、コラム（11）を所要の位置
まで側方移動させて、把持アーム（42）を所望のカート
リッジ（）の前方に位置させる。

この状態で、第２図における駆動部（33）を作動させ
て、枠体（27）を後方へ移動させる。このとき、第５図
における鎖線位置にある可動アーム（44）の後部は、カ
ートリッジ（５）の両側面（第５図において上下面）と
対向した状態となっている。

この状態で、第２駆動部（64）を作動させて、プーリ
（61）で線材（66）を巻込み、作動板（48）を、鎖線の
位置から実線で示す位置に前進（第５図の右方）させ
る。

作動板（48）の前端がスイッチ（68）により検知された
とき、第２駆動部（64）は停止する。作動板（48）の前
進により、可動アーム（44）は閉じる向きに回動し、駆
動ローラ（69）（73）は、カートリッジ（５）の側面に
当接する。

次に、第７図に示す駆動手段（83）が作動して、駆動ロ
ーラ（69）（73）を、第５図における矢印方向に回転さ
せ、カートリッジ（５）を矢印方向に前進させる。

カートリッジ（５）が、把持アーム（42）の凹溝（41）
にガイドされて前進し、所定の位置に到達したことを、
図示しないスイッチが検知すると、駆動手段（83）は停
止させられる。

カートリッジ（５）を把持している把持アーム（42）
は、キャリヤ（60）を、前進、昇降または側方移動させ
て、基板（６）（７）上のいずれかのプレーヤ（８）の
前方へもたらす。

この移動中に、第２図における第１駆動部（39）が作動
し、支持板（36）をいずれかの向きに90゜回動させて、
カートリッジ（５）のＡ面、Ｂ面を選択し、カートリッ
ジ（５）を横向きの状態とする。

この状態で、駆動手段（83）は前記の作用と逆に作動し
て、第５図に示す駆動ローラ（69）（73）を、矢印と反
対方向に回動させる。これにより、横向き状態のカート
リッジ（５）は、矢印と反対の方向に移動させられて、
把持アーム（42）は送り出され、プレーヤ（８）の所定
位置にきたときに、駆動手段（83）は停止する。

さらに、第２駆動部（64）が前記と逆方向に作動して、
可動アーム（44）を第５図の鎖線で示す位置に拡開させ
る。

プレーヤ（８）からカートリッジ（５）を取出して、収
納棚（２）（３）（４）の所定の棚内へ戻す作用は、キ
ャリヤ（60）を上述した作用と逆に作用させることによ
り行なわれる。

上述の実施例における両駆動ローラ（69）（73）のまわ
りに、ゴム等からなる搬送ベルトを掛けまわし、この搬
送ベルトにより、カートリッジ（５）を挟持した状態で
進退させるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

（ａ）可動アームに、カートリッジを挟持した状態で前
後に送るための複数の駆動ローラを、前後に並べて設け
るとともに、これらローラを、同一方向に同期して回転
させるようにいてあるため、カートリッジを、奥の方ま
で、安定よく確実に出し入れすることができる。

（ｂ）モータにより１対の連結板を前後移動させること
により、それに連結された各可動アームは、同時に確実
に開閉させられて、カートリッジを挟持したり解放した
りする。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を適用した情報ディスク自動再生装置
の斜視図、第２図は、キャリヤの斜視図、第３図は、キャリヤの左側面図、第４図は、第３図におけるIV−IV線断面図、第５図は、把持アームおよび可動アームの側面図、第６図は、第５図におけるVI−VI線断面図、第７図は、第５図におけるVII−VII線矢印図である。（１）情報ディスク自動再生装置（２）（３）（４）カートリッジ収納棚（５）カートリッジ（６）（７）基板（８）プレーヤ（９）再生部（11）コラム（12）（13）ガイド杆（14）送りねじ（15）支持板（16）駆動部（17）（18）プーリ（19）ベルト（21）駆動部（22）昇降部材（23）ガイド片（24）垂直板（25）受箱部（26）レール（27）枠体（28）ガイド部材（29）連結部材（29a）上端（31）長孔（32）モータ（33）駆動部（34）従動歯車（35）可動軸（36）支持板（37）モータ（38）歯車列（39）第１駆動部（41）凹溝（42）把持アーム（43）保持板（44）可動アーム（45）軸（46）板材（47）連結板（48）作動板（49）長孔（51）ピン（52）連結板（53）軸（54）引張りばね（55）折曲片（56）ストッパ（57）モータ（58）ウォーム（59）従動歯車（60）キャリヤ（61）プーリ（62）軸（63）中間歯車（64）第２駆動部（65）ガイドプーリ（66）線材（67）引張りばね（68）スイッチ（69）駆動ローラ（71）従動ローラ（72）軸（73）駆動ローラ（74）従動歯車（75）軸（76）中間歯車（77）駆動歯車（78）中間歯車列（79）モータ（81）ウォーム（82）ウォームホィール（83）駆動手段（84）送り装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】情報記録用ディスクを収納している複数の
カートリッジを前向きの開口より出し入れ自在に収納し
てなる収納棚と、前記ディスクの記録を再生するプレー
ヤとの間を、カートリッジを把持した状態のキャリヤに
より搬送して、所望のディスクをプレーヤに着脱するよ
うにした情報ディスク自動再生装置において、前記キャリヤに、カートリッジを把持するための１対の
把持アームを設けるとともに、各把持アームの後端に、
可動アームの前端を枢着し、各可動アームに、カートリッジを挟持した状態で前後に
送るための複数の駆動ローラを前後に並べて設けるとと
もに、前後に並ぶ駆動ローラを、同期して同一方向に回
転させる駆動手段を設け、さらに、モータにより同時に前後に移動させられるようにした１
対の連結板を各可動アームに止着することにより、両連
結板の前後移動に伴って、各可動アームを開閉させるよ
うにしたことを特徴とする情報ディスク自動再生装置に
おけるキャリヤのカートリッジ把持装置