JPH0746428A - リニアリティー補正回路 - Google Patents

リニアリティー補正回路

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Publication number
JPH0746428A
JPH0746428A JP18242193A JP18242193A JPH0746428A JP H0746428 A JPH0746428 A JP H0746428A JP 18242193 A JP18242193 A JP 18242193A JP 18242193 A JP18242193 A JP 18242193A JP H0746428 A JPH0746428 A JP H0746428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductance
horizontal
linearity
reactor
saturable
Prior art date
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Pending
Application number
JP18242193A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Endo
和彦 遠藤
Kyosuke Aoki
恭介 青木
Etsuko Sanpei
悦子 三瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0746428A publication Critical patent/JPH0746428A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可飽和リアクタだけを用いて水平リニアリティ
ーとS字補正を同時に行うようにする。 【構成】水平偏向コイル12に対して直列に第1と第2
の可飽和リアクタ30,40が接続され、これら可飽和
リアクタ30,40を流れる水平偏向電流によって一方
の可飽和リアクタ30のインダクタンスL1が小さくな
るときは、他方の可飽和リアクタ40のインダクタンス
L2が大きくなるように、上記第1と第2の可飽和リア
クタ30,40が接続され、これら可飽和リアクタ3
0,40の総合インダクタンス(L1+L2)が画面の左
右両端ほど大きくなるようにして水平リニアリティーの
補正とS字補正を行うようにする。この構成でS字補正
用のコンデンサが不要になる。コンデンサの切替回路も
要らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチスキャン対応
のコンピュータ用ディスプレーなどに適用して好適なリ
ニアリティー補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管(CRT)のリニアリテ
ィーを改善する目的で従来から図5に示すようなリニア
リティー補正回路10が設けられている。同図にあっ
て、12は水平偏向コイルで、この水平偏向コイル12
に対し直列に可飽和リアクタ14とコンデンサ16が直
列接続される。
【0003】可飽和リアクタ14は水平リニアリティー
を補正するためのコイル(HLC)である。水平リニア
リティーを補正する必要については周知であるので簡単
に説明する。
【0004】水平偏向コイル12にはそのコイル線材の
抵抗分のほかにリアクタンス成分があるので、このリア
クタンス成分の存在によって水平偏向コイル12を通る
電流ループは所定の時定数をもつことになる。そのた
め、図6のようにのこぎり波状の水平偏向信号(水平の
こぎり波信号)のうち画面の右端近傍(P点付近)がな
まる。これによって画面の左右両端でのビーム偏向量に
偏りが生じ、結果的に左側端部の方が右側端部より偏向
量が大きくなってしまう。
【0005】左端近傍(例えば、Waの領域)でのイン
ダクタンスLを大きくして水平のこぎり波電流を流れに
くくすれば、その分偏向量が少なくなり左右の偏向量を
ほぼ等しくできる。これによって水平リニアリティーが
補正される。
【0006】一方、図7に示すように電子ビームが照射
される蛍光面20はほぼフラットであるため、電子ビー
ムを同じ角度θだけ偏向した場合でも蛍光面20の中央
部での偏向幅Wbと画面の左右両端部での偏向幅Wcと
では、Wc>Wbの関係にある。
【0007】ビーム照射位置に拘らず蛍光面20上で一
定の偏向幅を得るためには左右両端部での偏向量を中央
部よりも少なくすればよい。この目的のためにS字補正
用のコンデンサ16が設けられ、水平のこぎり波信号を
このコンデンサ16に流すことによって図8に示すよう
な左右両端部で波形になまりをもったS字状の水平のこ
ぎり波信号を得ている。
【0008】さて、コンピュータ用ディスプレー(モニ
タ)などでは種々の水平周波数をもった映像情報が入力
ソースとして入力される場合が多い。現在では水平周波
数として28KHzから85KHz程度まで存在するこ
とが確認されている。
【0009】水平周波数が違うと水平偏向コイル12や
可飽和リアクタ14のインピーダンスが変化し、特に水
平周波数が高くなるとそのインピーダンスが大きくなる
から水平のこぎり波電流が流れにくくなり、そのままで
は画面サイズが小さくなってしまう。これを避けるため
に水平周波数が高くなったときには電源電圧も高くなる
ように制御して画面サイズが一定になるように制御して
いる。
【0010】リニアリティー補正回路10のインピーダ
ンスが変わるに伴ってS字補正用のコンデンサ16もま
た最適値に調整する必要がある。そのため、従来では図
9に示すようにS字補正用のコンデンサ16として値の
異なる複数、本例では4つのコンデンサ16a〜16d
を用意し、これらのうちからその水平周波数にとって最
適なコンデンサを切替スイッチ24で適宜選択する構成
を採っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
マルチスキャン対応のリニアリティー補正を行うために
は、複数のコンデンサ16とこれを選択するための切替
スイッチ24を用意しなければならず、構成が複雑化す
る欠点に加え、複数のコンデンサを基板にマウントさせ
なければならないので基板スペースも必要になり基板の
小型化の障害となっていた。
【0012】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、コンデンサの切り替えなしに
マルチスキャン対応のリニアリティー補正を実現したリ
ニアリティー補正回路を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、水平偏向コイルに対して直列
に第1と第2の可飽和リアクタが接続され、これら可飽
和リアクタを流れる水平偏向電流によって一方の可飽和
リアクタのインダクタンスが小さくなるときは、他方の
可飽和リアクタのインダクタンスが大きくなるように、
上記第1と第2の可飽和リアクタが接続され、これら可
飽和リアクタの総合インダクタンスが画面の左右両端ほ
ど大きくなることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】水平のこぎり波電流が第1と第2の可飽和リア
クタ30,40に流れたとき、第1の可飽和リアクタ3
0のインダクタンスL1は図2の曲線35に示すように
画面の右側程小さくなるように変化し、第2の可飽和リ
アクタ40のインダクタンスL2は上述のインダクタン
スL1とは逆に図2の曲線45に示すように画面の左側
程小さくなるような特性となされているから、その合成
インダクタンス(L1+L2)は曲線50のように画面の
左右両端で大きく、その中央部で最小となるようなパラ
ボラ波状の変化特性を示す。
【0015】画面の左右両端部で合成インダクタンスが
大きくなるため水平のこぎり波電流が流れにくくなり、
これによってビーム偏向特性がほぼS字特性を示す。ま
た、電流遮断時のインダクタンスL1とL2はL1>L2の
ように選ばれているため、図2のように左右両端部近傍
での同一偏向位置DL,DRにおけるインダクタンスL
L,LRはLL>LRとなり、右側より左側のインダクタン
スの方が大きくなる。したがって、画面の左右両端部近
傍で比較すると、左側偏向時の方が水平のこぎり波電流
が流れにくくなるため水平リニアリティーが改善され
る。
【0016】
【実施例】続いて、この発明に係るコンバージェンス補
正回路の一例を詳細に説明する。図1はマルチスキャン
に対応したコンバージェンス補正回路10の具体例であ
って、水平偏向コイル12に対し第1と第2の可飽和リ
アクタ30,40が直列接続されて構成される。第1と
第2の可飽和リアクタ30,40のインダクタンス変化
特性は相補特性を示すように、一方のインダクタンスが
大きくなるときには他方のインダクタンスは小さくなる
ように選ばれる。
【0017】すなわち、このインダクタンス特性は第1
及び第2の可飽和リアクタ30,40を流れる水平のこ
ぎり波電流の極性と大きさに依存するものであって、こ
の例では図2の曲線35で示すようにインダクタンスL
1については、水平周期の前半(画面の左半分)では大
きく、水平周期の後半(画面の右半分)ほど小さくなる
ような曲線を描くような特性となされる。他方のインダ
クタンスL2は曲線45のようにインダクタンスL1とは
全く逆の特性(完全な逆特性ではない)となるように、
第1と第2の可飽和リアクタ30,40のコイル線材の
巻き始めが反対となるようになされている。図1の中
で、「・」印が巻き始めを示す。
【0018】その結果、インダクタンスL1,L2の合成
インダクタンス(L1+L2)は曲線50のようになり、
Y軸(垂直軸)上で最小になり、左右両端ほど大きくな
るから、水平周期の中心より左右両端ほど偏向量が少な
くなる。これによってリニアリティーのS字補正が行わ
れる。したがって、従来のS字補正用コンデンサ16は
不要である。微調用にS字補正用コンデンサを付けた
り、他の目的にコンデンサを付けることは可能である。
【0019】インダクタンスは電流に依存しないので、
水平周波数によって電源電圧を制御して画面サイズが一
定となるように制御した場合でも図2の特性曲線は不変
である。つまり、水平周波数が変わってもそれに応じて
インダクタンスを変える必要はない。
【0020】ここで、インダクタンスL1とL2との関係
は、L1>L2のように選ばれている。そのため、図2の
ように左右の同じ偏向位置DR,DLでもLL>LRの関係
にあるので、右側よりも左側の偏向量が少なくなり、こ
れによって水平リニアリティーを改善できる。つまり、
図1の構成とすることによって水平リニアリティーとS
字補正を同時に達成できる。
【0021】図3と図4は第1および第2の可飽和リア
クタ30,40の一例を示す構成図である。第1の可飽
和リアクタ30は図3のようにI型コア31と固定バイ
アス磁界発生用の永久磁石32とで構成され、I型コア
31にはリアクタコイルL1が巻かれる。この構成にお
いて固定バイアス磁界HFに対し、リアクタコイルL1に
よって発生する磁界HL,HRはこのリアクタコイルL1
に流れる電流の方向によって相違する。
【0022】この例では正極性の水平のこぎり波電流
(画面の右側偏向時)が流れたとき破線矢印の磁界HR
(HFと同一方向)が発生し、負極性の水平のこぎり波
電流(画面の左側偏向時)が流れたとき鎖線矢印の磁界
HL(HFと逆方向)が発生するようにリアクタコイルL
1の巻き方向が選ばれている。
【0023】これによって、右側偏向時には磁界HRと
HFとが加わるためそのときのインダクタンスL1が小さ
くなり、磁界HRがHFによって減算されるときはインダ
クタンスL1が大きくなるので、図2の曲線35のよう
な特性が得られる。
【0024】第2の可飽和リアクタ40は、第1の可飽
和リアクタ30と全く逆のインダクタンス特性となるよ
うにリアクタコイルL2の巻き方向が選ばれている。し
たがって右側偏向時は(HR−HF)の磁界の大きさとな
り、左側偏向時は(HR+HF)の磁界の大きさとなって
曲線45の変化特性となる。その他の構成は同一であっ
て、41はI型コア、42は永久磁石である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
第1、第2の可飽和リアクタを用いてその合成インダク
タンスによりビーム偏向量を制御するようにしたもので
ある。
【0026】これによれば、第1と第2の可飽和リアク
タだけで水平リニアリティーの補正とS字補正の双方を
同時に実現できるから、従来のように特にS字補正のた
めの複数のコンデンサや切替回路が不要になって構成の
大幅な簡略化、基板スペースの改善などを図り得る。
【0027】したがってこの発明はマルチスキャン対応
のリニアリティー補正回路に適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るリニアリティー補正回路の一例
を示す系統図である。
【図2】インダクタンス特性を示す図である。
【図3】第1の可飽和リアクタの構成図である。
【図4】第2の可飽和リアクタの構成図である。
【図5】従来のリニアリティー補正回路の系統図であ
る。
【図6】水平リニアリティーの説明図ある。
【図7】S字補正での説明図である。
【図8】S字補正での説明図である。
【図9】マルチスキャン対応のリニアリティー補正回路
の系統図である。
【符号の説明】
10 リニアリティー補正回路 12 水平偏向コイル 14 水平リニアリティー補正用可飽和リアクタ 16 S字補正用コンデンサ 30 第1の可飽和リアクタ 40 第2の可飽和リアクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向コイルに対して直列に第1と第
    2の可飽和リアクタが接続され、 これら可飽和リアクタを流れる水平偏向電流によって一
    方の可飽和リアクタのインダクタンスが小さくなるとき
    は、他方の可飽和リアクタのインダクタンスが大きくな
    るように、上記第1と第2の可飽和リアクタが接続さ
    れ、 これら可飽和リアクタの総合インダクタンスが画面の左
    右両端ほど大きくなるようにしてリニアリティーを補正
    するようにしたリニアリティー補正回路。
  2. 【請求項2】 上記第1の可飽和リアクタは左側偏向時
    よりも右側偏向時の方がそのインダクタンスが小さくな
    るように構成されたことを特徴とする請求項1記載のリ
    ニアリティー補正回路。
  3. 【請求項3】 同一の水平偏向位置でのインダクタンス
    は第1の可飽和リアクタの方が第2の可飽和リアクタよ
    りも大きくなされて水平リニアリティーが補正されるよ
    うになされたことを特徴とする請求項1記載のリニアリ
    ティー補正回路。
JP18242193A 1993-07-23 1993-07-23 リニアリティー補正回路 Pending JPH0746428A (ja)

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JP18242193A JPH0746428A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 リニアリティー補正回路

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JP18242193A JPH0746428A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 リニアリティー補正回路

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JP18242193A Pending JPH0746428A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 リニアリティー補正回路

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JP (1) JPH0746428A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100262904B1 (ko) * 1995-11-21 2000-08-01 모리 가즈히로 화상왜보정장치
KR100662573B1 (ko) * 1999-12-23 2006-12-28 삼성전자주식회사 영상표시기기의 수평편향 보정회로

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100262904B1 (ko) * 1995-11-21 2000-08-01 모리 가즈히로 화상왜보정장치
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