JPH0745761A - 液冷式ハイブリッドic - Google Patents

液冷式ハイブリッドic

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JPH0745761A
JPH0745761A JP20694093A JP20694093A JPH0745761A JP H0745761 A JPH0745761 A JP H0745761A JP 20694093 A JP20694093 A JP 20694093A JP 20694093 A JP20694093 A JP 20694093A JP H0745761 A JPH0745761 A JP H0745761A
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JP
Japan
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substrate
frame body
liquid
cooling liquid
side plate
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JP20694093A
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Inventor
Takeo Yoshino
武夫 吉野
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却効率を高めると共に、耐衝撃性、耐振性
を高める。 【構成】 底面部の両端部から起立した両側壁部の上端
を上面部により接続して両側が開放したアルミニウム合
金製の枠体3と、枠体の両側に止着されて枠体の開口部
を塞ぐ金属製のアルミニウム合金製の側板4と、半導体
デバイス20がマウントされ、枠体の内面と側板の内面
とにより囲まれた装填空部5内に装填された基板1と、
装填空部内に注入された冷却液6と、を有し、上記基板
1の端縁から延出した弾性リード8を枠体と側板とから
なるパッケージ7に止着し、弾性リードを介して基板を
冷却液中で縦方向に向けた状態で弾性をもたせて支え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液冷式ハイブリッドI
Cに関するものであり、特に基板を弾性リードによって
冷却液中で弾性支持したものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なハイブリッドICは、ベ
ース基板上に半導体デバイスをマウントし、エポキシ系
樹脂等の封止材を充填してこれら半導体デバイスを保護
する構成である。したがって、この様なハイブリッドI
Cにおいては封止材を冷却することにより半導体の熱を
放出させなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、封止材
として使用される物質は熱伝導率が一般的に低いので、
従来のハイブリッドICにおいては効率良く冷却するこ
とが構造上極めて困難である。また、発熱量の大きな電
子部品を冷却するために液体を使用する場合があり、従
来の液体冷却構造としては、冷却板(コールドプレー
ト)と発熱体である電子部品との間に、液体を充填した
高分子の袋(リキッドヒートシンク)を介在させ、ヒー
トシンク内の液体が自然対流で高温端から低温端へ熱を
伝え、この熱を冷却板から大気中に放熱するようにした
ものがある。しかしながら、リキッドヒートシンクは、
液体を充填した袋を電子部品に接触させる構造なので、
袋の熱伝導率が問題となり、効率の良い冷却は期待でき
ない。また、袋を薄くして熱の伝達効率を高めると、振
動を受けた際に袋が破裂する虞れがある。また、液体の
蒸発冷却により電子部品の熱を冷却する方式もあるが、
これは電子部品を浸漬した蒸発器と、この蒸発器からの
蒸気を液化する凝縮器とが必要となるので構造が複雑に
なるばかりでなく、嵩張ってしまう。そこで、本発明
は、冷却液を外部に導き出すための外部配管や外部ポン
プを必要とすることなく、自然対流においても循環流を
確実に形成できるための極めて小型で冷却効率が高く、
しかも耐衝撃性、耐振性にすぐれた液冷式のハイブリッ
ドICを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために提案されたもので、底面部の両端部から
起立した両側壁部の上端を上面部により接続して両側が
開放した金属製の枠体と、該枠体の両側に止着されて枠
体の開口部を塞ぐ金属製の側板と、半導体デバイスがマ
ウントされ、枠体の内面と側板の内面とにより囲まれた
装填空部内に装填された基板と、上記装填空部内に注入
された冷却液と、を有する液冷式ハイブリッドICであ
って、上記基板は対にして両基板の間に隙間を空けた状
態で装填空部内に配置し、基板の端縁から延出した弾性
リードを上記枠体と側板とからなるパッケージに止着
し、弾性リードを介して基板を冷却液中で縦方向に向け
た状態で支えたことを特徴とするものである(請求項
1)。また、対向する上下面が開口部として開放した金
属製の枠体と、該枠体の上下に止着されて枠体の開口部
を塞ぐ金属製の側板と、半導体デバイスがマウントさ
れ、枠体の内面と側板の内面とにより囲まれた装填空部
内に装填された基板と、上記装填空部内に注入された冷
却液と、を有する液冷式ハイブリッドICであって、上
記基板は対にして両基板の間に隙間を空けた状態で装填
空部内に配置し、基板の端縁から延出した弾性リードを
上記枠体と側板とからなるパッケージに止着し、弾性リ
ードを介して基板を冷却液中で水平方向に向けた状態で
支え、冷却液を水平方向に流す圧電素子によるポンプを
備えたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】基板は弾性リードによって冷却液中で弾性をも
って支持されているので、パッケージに衝撃や振動が与
えられた場合に、弾性リードが懸架スプリングとして機
能し、衝撃や振動を緩衝する。また、冷却液はダンパー
機能を発揮する。したがって、パッケージの衝撃や振動
がそのまま基板に伝わることがない。また、半導体デバ
イスが作動した際に発生する熱は、当該半導体デバイス
に直接接触している冷却液に伝わる。この様にして半導
体デバイスの熱を受けて温められた冷却液は比重が小さ
くなって上昇する。また、パッケージを構成する枠体と
側板は外気によって冷却されているので、暖まった冷却
液の熱は枠体や側板に伝わって外気に放出されて冷却さ
れる。したがって、半導体デバイスの熱を受けて暖まっ
たり、枠体や側板に熱を奪われて冷却されると冷却液が
自然対流し、これにより半導体デバイスの冷却効果を高
めることができる。また、第2の発明においては、パッ
ケージ内に内蔵したポンプの作用により、重力によら
ず、強制的に循環流を生じさせて、これにより冷却効率
を高めることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は2枚の基板1,1を装填した液冷式ハイ
ブリッドIC2の断面図である。このハイブリッドIC
2は、両側が開放した枠体3と、該枠体3の両側に止着
されて枠体3の開口部を水密状に密閉する左右の側板
4,4と、枠体3の内面と側板4の内面とにより囲まれ
た装填空部5内に装填された基板1と、装填空部5内に
注入された冷却液6などから構成されており、枠体3と
側板4とからなるパッケージ7に弾性リード8…を止着
して基板1,1を冷却液6中で弾性支持するように構成
されている。
【0007】図2に示す枠体3の実施例は、幅が14mm
で長さが92mmの細長い底面部9と、該底面部9の両端
部から起立した幅14mmで高さが57mmの側壁部10,
10と、両側壁部10,10の上端を接続する幅14mm
で長さが122mmの上面部11とからなる短尺な矩形管
である。そして、底面部9並びに上面部11の中央の肉
厚部、底面部9と側壁部10とが接続する肉厚部、およ
び、両側壁部10の上端と上面部11とが接続する肉厚
部には側板4を止着するための止着孔12を穿設し、側
壁部10の上端から左右に延出して取付部となる上面部
11の突出部分には取付孔13を穿設し、底面部9の側
端縁には深さ約0.5mmの凹部14を形成する。なお、
図中15は、上面部11から立設したコネクタガイド1
5であり、また、16はハイブリッドIC2の方向を示
すために面取した指標部である。
【0008】この様な構成からなる枠体3は、例えばア
ルミニウム合金製の長尺な押出し型材を所定の幅(本実
施例では14mm)に切断し、止着孔12を穿設したり凹
部14を切削したり、面取するだけで製作することがで
きるので、製作も極めて簡単である。
【0009】側板4は、図3に示すように、枠体3の開
口部よりも大きな(左右の幅が93mmで高さが67mm)
金属製の板材であり、外側の面には縦方向のフィン17
…をほぼ全面に形成し、内側の面には枠体3の内部の形
状と大きさに対応する部分に縦方向のフィン18…を形
成し、枠体3の止着孔12に対応する位置に取付孔19
を穿設してある。なお、この取付孔19を開設する部分
は他の部分よりも肉厚にして強度を高めてある。また、
この側板4は、枠体3と同様に、例えばアルミニウム合
金製の長尺な押出し型材を所定の長さに切断し、フィン
の一部分など不要な部分を切削するなどして簡単に製作
することができる。
【0010】基板1は、シリコン、銅、チタン、セラミ
ックス、ガラス・エポキシ等のベース基板上に半導体デ
バイス20を適宜にマウントし、これら半導体デバイス
20に導通したパターン配線部をベース基板の上端縁近
傍まで延在させ、この部分に弾性リード8を接続できる
ように構成されている。なお、比較的熱に弱い半導体デ
バイス20は基板1の下方に配置し、発熱量の大きい半
導体デバイス20は基板1の上方に配置することが望ま
しい。また、半導体デバイス20は、熱伝導を良好とす
るために、絶縁保護膜がコーティングされていないベア
チップであることが望ましい。また、ベース基板は、例
えばシリコン板に直接半導体およびパターン配線部を形
成したラージチップとしてもよい。
【0011】弾性リード8は、弾性を有する帯板状の金
属板を屈曲してなる。具体的には、図1に示すように、
帯板の一端を基板支持部8aとして逆U字状に屈曲し、
この部分の一方を上方に折り返し、折り返し部分の上端
を水平方向に屈曲し、水平部分8bの先端を止着部8c
として再度上方に屈曲させてなる。なお、弾性リード8
の水平部分8bの長さは、枠体3の幅の半分以下の長さ
に設定する。また、本実施例ではほぼ同じ構造の弾性リ
ード8を基板1の上端と下端に取り付け、上端に取り付
けた弾性リード8を通電用リードとして使用し、下端に
取り付けた弾性リード8を支持専用リードとして使用す
るが、上端に取り付ける弾性リード8は、コネクタ21
と接続するので、止着部8cの長さが下端用弾性リード
8よりも長く設定してある。
【0012】各部の構成が上記した通りであるハイブリ
ッドIC2を組み立てる場合、図4に示すように、先
ず、枠体3を水平に載置し、基板1を水平方向に向けた
状態で枠体3の内部の所定高さまで下降する。そして、
基板1の上端と下端となる端縁に弾性リード8の基板支
持部8aを差し込み、この基板支持部8aを半田付けに
より基板1に固定する。なお、基板1の上端側(図4中
左側)に固定する弾性リード8はベース基板のパターン
配線部に半田付けして半導体デバイス20と導通させ
る。また、各弾性リード8の止着部8cは、枠体3の凹
部14に載置して絶縁性のある接着剤で水密状に固定す
る。なお、基板1は、半導体デバイス20をマウントし
た面を下に向けて装着する。
【0013】次に、枠体3を反転し、前記と同様の操作
により他方の基板1を弾性リード8により水平方向に向
けた状態で枠体3の内部に装填する。なお、予め弾性リ
ード8を基板1に止着しておき、この状態で枠体3の内
部に装入してもよい。
【0014】上記の様にして枠体3の内部に2枚の基板
1を装填しても、弾性リード8の水平部分8bの長さが
枠体3の幅の半分以下の長さであるため、基板1の上端
側に止着した弾性リード8同士間に所定の隙間が確保さ
れ、両弾性リード8同士が接触することはないし、基板
止着部8cが反対側を向いているので、両基板1,1間
には接触することのない充分な隙間も確保される。そし
て、この隙間が、後述するように、冷却液6の上昇流路
となる。なお、半導体デバイス20をマウントした面を
下に向けて装着することは前記と同様である。この様に
して一対の基板1を枠体3の内部に装着すると、両基板
1,1の半導体デバイスマウント面同士が上昇流路内で
対向することになる。
【0015】基板1の装填が終了したならば、枠体3を
側板4上に載せる。この際、枠体3の下端面と側板4と
の間、弾性リード8と側板4との間など所定部分に接着
剤を塗布して水密状に接着する。なお、基板1の上端側
に止着されて枠体3から外部に突出した弾性リード8の
止着部8cの内側の面(図中では上面)は、コネクタ2
1との接触面となるので、接着剤が付着しないように注
意する。
【0016】接着剤が硬化したならば、枠体3の内部に
冷却液6を注入する。なお、冷却液6は、電気絶縁性と
化学的安定性と所定の沸騰温度を有する非導通性の液を
用いることは勿論のこと、注入する量は、満杯にならな
い適量とする。特に、沸騰冷却する場合には蒸気溜めと
なる空間を確保するために冷却液6は満杯にしない。冷
却液6の注入が終了したならば、前記と同様に、所定の
部分に接着剤を塗布した側板4を枠体3に被せ、これに
より枠体3の上面開口部を水密状に密閉するとともに、
各弾性リード8の止着部8cを固定する。そして、以上
の操作が終了したならば、止着孔12,取付孔19内に
ボルトを通して両側の側板4をボルトで締め付ける。
【0017】なお、冷却液6の封入方法は、前記した方
法に限定されるものではなく、例えば枠体3の側面に排
気用と注入用のパイプ(図示せず)を設けておき、注入
用パイプからパッケージ7の装填空部5内に冷却液6を
注入した後に各パイプの突出端部をかしめるなどして密
封してもよい。また、弾性リード8を、例えば図5に示
すように、屈曲方向を変えて2種類用意しておくと、枠
体3を反転することなく2枚の基板1を一方の開口部か
ら装填することができる。この場合、弾性リード8の屈
曲形状の差により振動特性が異なるが、できるだけこの
振動特性を揃えておくことが望ましい。但し、基板1,
1の重量を完全に一致させることまでは必要でない。
【0018】この様にして組み立てたハイブリッドIC
2を水平状態から図1に示す使用状態、即ちほぼ鉛直に
立てた状態に姿勢を変えると、基板1,1は冷却液6中
で水平方向から縦方向に向きを変えて、上方の弾性リー
ド8により基板上部が弾性的に吊り下げられて基板下部
が下方の弾性リード8により弾性的に支えられた状態に
なる。また、両基板1,1の間には所定の隙間が上昇流
路として形成され、各基板1と側板4との間には所定の
隙間が下降流路として形成される。
【0019】この状態で両側板4,4の上部とコネクタ
ガイド15,15とにより形成された接続空部にコネク
タ21を上方から差し込むと、コネクタ21の外側面に
配設してある接点が各弾性リード8の止着部8cの内面
に接触し、電気的接続が終了する。
【0020】そして、半導体デバイス20が作動して発
熱すると、この熱の大部分は上昇流路内の冷却液6に直
接伝わり、残りの熱はベース基板に伝わってベース基板
の裏面から下降流路内の冷却液6に伝わる。冷却液6が
熱を受けて暖まると比重が小さくなり、その度合は上昇
流路内の冷却液6の方が顕著である。また、下降流路内
の冷却液6は側板4の内面およびフィン18に接触して
おり、この接触により常に冷却されている。したがっ
て、上昇流路内の冷却液6が次第に上昇して上昇流とな
り、液面近くまで上昇すると反転して下降流路に流れ込
む。下降流路内に流れ込んだ冷却液6は側板4の内面と
フィン18に熱を伝えて次第に冷却され、この冷却に伴
って比重も大きくなる。したがって、下降流路内の冷却
液6は次第に下降する。そして、底面部9の近くまで下
降すると反転して上昇流路内に供給される。なお、側板
4のフィン18は、冷却液6との伝熱面積を増やして伝
導熱量を増加する機能ばかりでなく、冷却液6を円滑に
下降させる整流板としても機能する。
【0021】この様にして両基板1,1間に上昇流が、
各基板1と側板4との間に下降流が発生すると、全体と
して対流が発生したことになり、各基板1の半導体デバ
イス20は冷却液6の対流により効率良く冷却される。
なお、下方にファンを設けるなどして気流をパッケージ
7に当てると、側板4及び枠体3が気流によって冷却さ
れて温度が低下するので、冷却液6の温度を下げること
ができ、これにより半導体デバイス20の冷却を一層促
進して冷却効率を高めることができる。
【0022】また、冷却液6に低温沸騰液を選択する
と、発熱量が小さい間は前記と同様の対流による冷却が
行なわれ、発熱量が極めて大きくなった場合には冷却液
6が沸騰し、この沸騰の際の蒸発冷却により一層大きな
冷却効果を得られる沸騰冷却に切り替わる。なお、冷却
液6が沸騰した際に発生した蒸気は気泡となって上昇
し、液面と枠体3内面との間の空間に一旦溜り、枠体3
の内面によって冷却されて凝縮し、液体に戻る。
【0023】ベース基板の材質がシリコン、枠体3と側
板4の材質が例えばアルミニウム合金の場合、膨張率は
ほぼ4倍異なるが、冷却液6が高温になってベース基板
の伸びが枠体3と側板4の伸びと大きく異なっても、ベ
ース基板は弾性リード8によりそれぞれ挙動的に絶縁さ
れているので、伸縮の差に起因する支障は発生しない。
【0024】また、基板1は弾性リード8により充分な
弾性をもって支持されているので、パッケージ7に衝撃
や振動が与えられた場合、この衝撃や振動は懸架スプリ
ングとしても機能する弾性リード8…により緩衝されて
しまう。また、衝撃や振動が与えられた場合に冷却液6
がダンパーとしても機能する。したがって、基板1の耐
衝撃性、耐振性が著しく高められる。このため、ベース
基板の厚さを従来よりも薄くすることも可能であり、従
来は強度が低くてベース基板として使用できなかった材
質の板材であっても補強板を必要とすることなく使用が
可能になる。
【0025】なお、上記した実施例では基板1を対にし
て両基板1,1の間に隙間を空けた状態で枠体3の内面
と側板4の内面とにより囲まれた装填空部5内に装填し
て冷却液6中に浸漬したが、本発明における基板1はこ
れに限定されるものではなく、例えば1枚の基板1を装
填するだけでもよいし、或は複数枚の基板1…を対にし
て装填してもよい。
【0026】また、上記した実施例では枠体3と側板4
との間に弾性リード8を通すことにより組立作業の簡略
化を図ったが、枠体3の例えば上面部11および底面部
9に貫通孔を開設し、この貫通孔内に弾性リード8の止
着部8cを挿通し、止着部8cと貫通孔内周面との間に
シーリング材を充填してもよい。
【0027】図6に示す他の実施例は、基板1が水平方
向に向いた状態で使用できるようにしたものである。こ
の液冷式ハイブリッドIC2′は、対向する上下面が開
口部として開放した金属製の枠体3′と、該枠体3′の
上下に止着されて枠体3′の開口部を塞ぐ金属製の側板
4′と、半導体デバイス20がマウントされ、枠体3′
の内面と側板4′の内面とにより囲まれた装填空部5′
内に装填された基板1と、上記装填空部5′内に注入さ
れた冷却液6と、を有し、基板1の端縁から延出した弾
性リード8を上記枠体3′と側板4′とからなるパッケ
ージ7′に止着し、弾性リード8を介して基板1を冷却
液6中で水平方向に向けた状態で支え、冷却液6を水平
方向に流すポンプ22を備えている。即ち、先に説明し
た第1実施例と基本的な構成については同様であり、第
1実施例を水平方向に設置するとともに、冷却液6を強
制循環させるポンプとしての圧電素子22を設け、さら
には液圧吸収用ベローズ23を設けたものである。な
お、ここにおいて、ポンプとして圧電素子22を用いた
が、他に例えば、電気モータとプロペラによるポンプを
用いてもよいが、小型化、内蔵化、メンテナンスフリ
ー、省電力の点で、圧電素子を用いるのが望ましい。
【0028】具体的に説明すると、枠体3の内面にポン
プとして圧電素子22を両基板1,1の隙間に向けて設
け、その反対側に開設した貫通流路24にベローズ23
を連通させて設ける。圧電素子22を作動させて圧力波
を発生させると、この圧力波は主として両基板1,1の
隙間を伝播するので、これにより両基板1,1の隙間内
にある冷却液6が圧力波の伝播方向に移動する。したが
って、両基板1,1の隙間内には圧電素子22側から反
対側に向けて流れる冷却液6の流れが発生し、また、基
板1と側板4との間には反対方向の流れが発生する。即
ち、冷却液6は圧電素子22の圧力波により循環流とな
り、重力の有無に関わることなく基板1の半導体デバイ
ス20を効率良く冷却することができる。
【0029】なお、側板4′や枠体3′を気流により冷
却すると半導体デバイス20の冷却効果を一層高めるこ
とができることは前記した実施例と同様である。また、
本実施例では液圧吸収用ベローズ23を設けてあるので
冷却液6を満杯に封入してもよいが、振動や衝撃を吸収
し易くするため、及び、気泡混入による冷却効果低下を
防止するためには、冷却液6を満杯にしないでパッケー
ジ7′内に少し空間ができる程度までの量にすることが
望ましい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体デバイスが冷却液に直接接触して冷却されるし、冷
却液は循環流となって移動しながら半導体デバイスの熱
を奪うので、効率の良い冷却を期待することができる。
また、基板は弾性リードによって弾性をもった状態で支
えられているので、パッケージに衝撃や振動が与えられ
た場合、この衝撃や振動は弾性リードによって緩衝さ
れ、直接基板に伝達しない。したがって、磁気シールド
性、電界シールド性に優れるばかりでなく、耐衝撃性、
耐振性に優れたハイブリッドICを提供することができ
る。さらにまた、枠体や側板は押出し型材を切断して製
作できるので、パッケージを簡単で安価に製造すること
ができるし、弾性リードも帯板を屈曲して製作できるの
で、液冷式ハイブリッドICを簡単な工程で製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚の基板を装填した液冷式ハイブリッドIC
の断面図である。
【図2】(a)は枠体の正面図、(b)は枠体の底面図
である。
【図3】(a)左半は側板の外側面の正面図,右半は側
板の内側面の正面図、(b)は側板の一部断面図、
(c)は側板の側面図である。
【図4】組立の手順を示す断面図である。
【図5】弾性リードの他の実施例により基板を支持した
状態を示す断面図である。
【図6】冷却液を循環させるポンプを設けた液冷式ハイ
ブリッドICの断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 液冷式ハイブリッドIC 3 枠体 4 側板 5 装填空部 6 冷却液 7 パッケージ 8 弾性リード 9 枠体の底面部 10 枠体の側壁部 11 枠体の上面部 14 凹部 20 半導体デバイス 22 ポンプ 23 液圧吸収用ベローズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部の両端部から起立した両側壁部の
    上端を上面部により接続して両側が開放した金属製の枠
    体と、 該枠体の両側に止着されて枠体の開口部を塞ぐ金属製の
    側板と、 半導体デバイスがマウントされ、枠体の内面と側板の内
    面とにより囲まれた装填空部内に装填された基板と、 上記装填空部内に注入された冷却液と、 を有する液冷式ハイブリッドICであって、 上記基板は対にして両基板の間に隙間を空けた状態で装
    填空部内に配置し、基板の端縁から延出した弾性リード
    を上記枠体と側板とからなるパッケージに止着し、弾性
    リードを介して基板を冷却液中で縦方向に向けた状態で
    支えたことを特徴とする液冷式ハイブリッドIC。
  2. 【請求項2】 対向する上下面が開口部として開放した
    金属製の枠体と、 該枠体の上下に止着されて枠体の開口部を塞ぐ金属製の
    側板と、 半導体デバイスがマウントされ、枠体の内面と側板の内
    面とにより囲まれた装填空部内に装填された基板と、 上記装填空部内に注入された冷却液と、 を有する液冷式ハイブリッドICであって、 上記基板は対にして両基板の間に隙間を空けた状態で装
    填空部内に配置し、基板の端縁から延出した弾性リード
    を上記枠体と側板とからなるパッケージに止着し、弾性
    リードを介して基板を冷却液中で水平方向に向けた状態
    で支え、冷却液を水平方向に流す圧電素子によるポンプ
    を備えたことを特徴とする液冷式ハイブリッドIC。
JP20694093A 1993-07-30 1993-07-30 液冷式ハイブリッドic Pending JPH0745761A (ja)

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