JPH074557B2 - 粉砕媒体を使用した気流粉砕方法 - Google Patents

粉砕媒体を使用した気流粉砕方法

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JPH074557B2
JPH074557B2 JP28543490A JP28543490A JPH074557B2 JP H074557 B2 JPH074557 B2 JP H074557B2 JP 28543490 A JP28543490 A JP 28543490A JP 28543490 A JP28543490 A JP 28543490A JP H074557 B2 JPH074557 B2 JP H074557B2
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JP
Japan
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crushing chamber
chamber
fluidized bed
gas
pulverized
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JP28543490A
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貫太郎 金子
睦泰 河島
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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  • Crushing And Grinding (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は空気や不活性ガスなどの気体を噴射して流動層
を形成して粉砕する気流粉砕方法に係る。
[従来の技術] 気流粉砕方法は気流粉砕機を使用して食品添加物、有機
顔料、その他の有機・無機の砕料を粉砕して微粉を得る
方法である。
気流粉砕機の歴史は特に新しいと言えるものではないか
らこれに関する幾多の技術開発も提案されてきた。一般
的な形態としては第3図に例示するように密封円筒状の
竪型の粉砕室1aの側壁へフィーダ2aを連結して砕料Maを
室内へ供給し、このフィーダの下方(場合によってはこ
れとともに、又はこの代りに粉砕室下端)に気体噴射ノ
ズル4aを設けて、水平に(又は斜め下方に、又は垂直上
方に)気体を噴射すると、砕料Maは粉砕室内の下方部
で、あたかも沸騰する液体のように流動層Aaを形成し、
砕料Maはこの層内で相互に衝突し擦過し合って微細化す
る。この層内で粉砕された微粉Faと所望の粒度に迄至っ
ていない粗粉Raも一部混じって流動層内から離脱し噴射
後の空気の流れに従って固気混合流として室内を垂直に
上昇し、粉砕室1aの頂部に内蔵する分級ロータ5aへ到達
する。この流体のうち微粉Faは排出口6aから吸引排出さ
れるが、粗粉Raは質量が大きいので高速回転する分級ロ
ータによる遠心力のため撥ね飛ばされ粉砕室内を落下し
て再び下部の流動層Aa内へ合流し繰返し粉砕作用を受け
る構成をとっている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の気流粉砕法においては、たとえば100μmの石英
粒子を噴射空気にのせて衝突粉砕するために必要な衝突
速度は、運動エネルギーがすべて粉砕エネルギーに変換
されると仮定しても理論上66m/sと算出される。このよ
うに粒子を強力に加速するには強大な噴射気体圧が必要
であり、しかも噴射気体を発生するために電気エネルギ
から粉砕エネルギへ置換する効率は一般に数%以下と言
う低率にとどまるから、ミル電力原単位(KWh/t)は膨
大なエネルギーロスのため大きくならざるを得ない。
反面、得られる製品の粒度は多くの噴射気体量を使用せ
ざるを得ないから分級ロータを通過後回収しても、平均
径が数μm程度にまで粉砕するのが限度であって、それ
以上の微粉化の要望が強くても応えられなかった。
したがって、この課題を克服するために粉砕機へ供給す
る前に予備粉砕を行ってフィーダへ供給する砕料Maは少
なくとも100μm以下とするように工程の設定を立てる
か、または第3図(特開平1−317554号公報)のように
粉砕室の中心位置にセラミックなどで作製したセンタコ
ア100を立設して流動層内に衝突の機会をさらに増加す
るように図るなど、装置の配置や形状を変更改善するこ
とが提案されている。
前者が煩瑣,非能率の謗りを免れ得ないことは言うまで
もなく、後者によってもその作用の顕著な活性化に直結
するほどの強烈なものとは必ずしも評価できない。
さらに従来方法の一般的課題として付着性のある砕料を
粉砕すると、粉砕室内壁に付着層が累積して砕料が充満
してしまい円滑な粉砕作用の進行を妨げ、時には運転に
支障を来すに至ることすらある。
本発明は以上に述べた課題を解決するため少ないミル電
力原単位によってより大きなフィードサイズの砕料から
より微細な粉砕製品を生産し、付着性の強い砕料であっ
てもこの性質に妨げられることなく長期間安定操業でき
る気流粉砕方法の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る気流粉砕方法は、密封円筒状の竪型の粉砕
室側壁へ設けたフィーダから砕料を粉砕室内へ供給し、
該フィーダより下方および/又は粉砕室最下端に装着し
た気体噴射ノズルから気体を噴射して粉砕室下方に累積
した砕料よりも比較的大径の粉砕媒体と供給落下した砕
料とを噴き上げてはげしく衝突擦過する流動層を形成
し、該流動層を離脱して上昇する固気混合流が粉砕室頂
部に内装した分級ロータへ到達すると、微粉のみを吸引
して粉砕室外へ排出し、粗粉は室内を落下して再び流動
層内へ巻き込まれ衝突擦過を受けることによって前記の
課題をすべて解決した。
[作用] 粉砕媒体としてはセラミックス,ガラス,スチールボー
ルなど一般に砕料よりも高硬度の材質が望ましいが、こ
れらに混えて、またはこれらに代えて砕料と同一材質を
媒体とする自己媒体でも製品純度の要請上通用する場合
もあり得る。しかし共通した原則として砕料に比べて大
径であることを必須の要件とする。
たとえば質量が1gの粉砕媒体を100μmの石英粒子に衝
突させて粉砕するのに必要な理論衝突速度は0.1m/sで十
分であり、これは既に述べた100μmの砕料(石英粒
子)同士を衝突させ自己粉砕させる場合の1/660に過ぎ
ない。100μmの石英粒子の質量は約1.4×10-6gであ
り、質量1gの粉砕媒体の衝突によって発生する運動エネ
ルギは桁違いに大きい。質量の小さい砕料は加速されて
も慣性力が小さいため僅かな空気抵抗に遭って簡単に失
速するが、噴射空気によって加速躍動して流動層を形成
する粉砕媒体はそれぞれに付加された動的なエネルギー
が大きく衝突時の粉砕力を強く長く維持して砕料をより
微細により効率的に粉砕する作用を発現する。
逆に言えばフィーダへ供給する砕料の粒度について何の
制約も受けず、したがって予備粉砕の必要性を免除する
ことができる。
また、粉砕室内壁へ付着する傾向の大きい砕料でも、流
動状の粉砕媒体が衝突して強い衝撃力を与えて叩き落と
す作用を生じ、内壁への砕料付着の懸念を大幅に軽減す
る。
[実施例] 第1図は本発明の実施例を示す垂直断面図である。
密封円筒状の竪型の粉砕室1の側壁へ取り付けたフィー
ダ2に砕料Mが投入され、フィーダ底部に装着したスク
リューフィダ21によって粉砕室内へ入り下方へ落下す
る。
粉砕室の下方にはセラミックスなど所望の材質で作製し
た砕料よりも比較的大径の粉砕媒体3が累積し、落下し
てきた砕料Mとともに気体噴射ノズル4A,4B,・・・から
噴射する気体によって流動層Aを形成する。したがって
空気の噴射量と粉砕媒体の累積量との間には明確な因果
関係があり、この関係に基づいて活性化が最適の流動層
を設定しなければならない。
第1図では空気の噴射は複数・水平に向けられている
が、粉砕室の円周を均等に分割して中心又は接線方向へ
向け、斜め下方又は上方を指向する場合や、第2図のよ
うに粉砕室の最下端に別の空気噴射ノズル14を取付けて
底から強力に上方へ噴き上げてもよい。流動層A内で十
分に衝突擦過を受け揉み出された微粉Fは一部の素粒R
とともに空気の流れに乗って固気混合流Bとして室内を
上昇し、頂部の分級ロータ5内へ到達する。
分級ロータは高速で回転しその軸心は粉砕室外へ通じる
排出パイプ6に連通し、排出パイプはさらに図示しない
捕集機へ繋がって負圧となっているから、微粉Fは分級
ロータの軸回りから吸引されて捕集機へ回収されるが、
粗粉Rは分級ロータの羽根付近にかかる遠心力を強力に
受け、吸引力に打ちかって粉砕室内を自然落下して再び
流動層Aへ戻る回帰流Cを形成する。
[発明の効果] 本発明に係る粉砕媒体を使用した気流粉砕方法は以上に
述べたような作用を経過するから、時間当りの粉砕処理
量が増加するか、又は気体噴射圧を小さくすることがで
きるので稼働に要するミル動力原単位(KWh/t)を低減
することができる。
また粉砕エネルギーが大きいから砕料をより微細化で
き、一方気体噴射圧を小さく抑えれば風量が少なくなり
分級ロータの回転数が同一であれば製品の微細化が実現
する。逆に予備粉砕を必要とせず比較的粗粉を直接フィ
ードしてもこれを粉砕して支障なく微細化する能力を具
備する。
さらに付着性の傾向を持つ砕料に対しても粉砕室内壁へ
の付着に煩わされることなく円滑な稼働を維持するなど
実施上もたらす効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図はそれぞれ異なる本発明の実施例を示す
垂直断面図、第3図は従来技術を例示する垂直断面図。 1……粉砕室、2……フィーダ 3……粉砕媒体、4……気体噴射ノズル 5……分級ロータ、6……排出パイプ 14……空気噴射ノズル M……砕料、F……微粉(製品) R……粗粉、A……流動層 B……固気混合流、C……回帰流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封竪型の粉砕室側壁へ設けたフィ−ダか
    ら砕料を粉砕室内へ供給し、該フィーダより下方および
    /又は粉砕室最下端に装着した気体噴射ノズルから気体
    を噴射して粉砕室下方に累積した砕料に対し比較的大径
    の粉砕媒体と供給落下した砕料とを噴き上げてはげしく
    衝突擦過する流動層を形成し、該流動層を離脱して上昇
    する固気混合流が粉砕室頂部に内装した分級ロータへ到
    達すると、微粉のみを吸引して粉砕室外へ排出し、粗粉
    は室内を逆行して再び流動層内へ巻き込まれ衝突擦過を
    受けることを特徴とする粉砕媒体を使用した気流粉砕方
    法。
JP28543490A 1990-10-23 1990-10-23 粉砕媒体を使用した気流粉砕方法 Expired - Lifetime JPH074557B2 (ja)

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JPH04161257A JPH04161257A (ja) 1992-06-04
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