JP2503826B2 - 気流式粉砕装置 - Google Patents

気流式粉砕装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広汎な分野で使用される
気流式粉砕装置に係る。
【0002】
【従来の技術】図3は従来から広く使用されている気流
式粉砕装置の一例を示す。図において、原料ビン21a
へ貯蔵された原料Mは駆動モータの起動により、原料供
給機2aから定量ずつ切り出され、供給管23aを経て
粉砕室11aの中に投入される。一方、高圧流体発生機
13aで発生させた高圧流体は導管を介して破砕ノズル
14aへ導かれ、該破砕ノズル14aから粉砕室11a
の中心に向けて噴射するとともに、駆動モータ31aの
起動により分級ロータ32aを高速回転させ、さらに排
気ブロア48aを起動すると、原料は噴射されたジェッ
ト噴流に巻き込まれて加速され、速度エネルギーをもっ
て相互に衝突や摩擦を繰り返すうちに粉砕され、粉砕室
内を浮遊しつつ上昇する。このように粉砕されて浮遊状
態にある微粉Fは、分級ロータ32aの高速回転による
遠心力によって、所定の分級点で分級される。分級ロー
タを通過した微粉Fは、気流とともに微粉排出管41a
を経て製品捕集機4aに導かれ、ここで微粉と気流とに
分離され、微粉は製品Pとして下部より排出され、気流
は排気ブロア48aにより大気に放出される。一方、前
記分級ロータを通過しない粗粉Rは下降し、再度ジェッ
ト噴流による解砕作用を受ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】気流式粉砕装置の特徴
は非常に高い効率で微粉が得られる点が挙げられ、この
特徴に着目して食品添加物、有機顔料その他の有機化合
物など従来アトマイザーなどを適用していた超微粉、あ
るいは気相法、液相法で生産されるセラミックス、合成
シリカなどの超微粉の生産に採用されるようになってい
る。品質的に見ても超微粉であるうえ、その粒度分布が
シャープに分級されているので分布の範囲が狭く、粒度
のばらつきの小さい微粉の得られることが確かめられて
いる。たとえば図4,図5はそれぞれ異なる粉砕条件お
よび分級条件で得られた炭化硅素製品の粒度分布を示し
た図であるが、図4については粒径が3.90〜11.
0μmの間で合計72%を超え、図5についても粒径が
44.0〜125μmの間の合計が54%は超え、明確
なピークがそれぞれ5.50〜7.80μmおよび6
2.0〜88μmに認められる。このようにシャープな
ピークを形成することが超微粉の品質を保証するうえで
大きな貢献をしている。
【0004】一方、セラミックスやカーボンの粉末を成
形して耐火物などの高級成形体を製造する場合には、逆
にこのことが一つの課題となる。粉末を凝集成形する場
合には、ほぼ一定の狭い粒度範囲内に集中していると凝
集後の成形体強度が却って高いレベルに到達しないとい
う性質がある。たとえばカーボン粉末を成形した電極の
強度は、カーボンの粒度が揃い過ぎると高くは望めず、
荷重が加わると折損するおそれがある。むしろ粗粉と微
粉とが適当な割合で混合している方が、微粉が一種の粘
結剤の働きを果たして成形後の強度を大幅に向上するこ
とができる。したがって粉末を成形体の原料として使用
する部門では、微粉と粗粉とがある割合で均等に混合
し、成形後に最も高い強度が得られる粒度分布を要望
し、そのために幅広い粒度分布、または2〜3点以上の
ピークが並存する粒度分布を指定し、自由に粒度の拡が
りを選択できる粉砕装置を求める声が高い。
【0005】この要望に応えるためには、 (1)微粉Fと粗粉Rを別々に製造して所定の割合で両
者を混合する。 (2)微粉Fを製造しながら分級室の外側へ開口部を設
けて粗粉Rを取り出し、所定の割合で両者を混合する。 (3)粉砕室に開口部を設けここから二次空気を吸引し
て微粉Fと同時に粗粉Rを取り出す。 という3通りの手段も考えられるが、そのうち(1),
(2)はホッパーと定量供給機、混合機が必要であり経
済的に好ましくなく、また(3)については二次空気分
だけ捕集機と排気ブロアを能力アップしなければなら
ず、これも経済的に好ましくない。またいずれの手段に
おいても均等に混合するという点で難点が残っている。
【0006】本発明は以上に述べた課題を解決するため
に、気流式粉砕機の特徴である超微粉を高能率で製造す
るとともに、粉末を成形した後の強度が最高となるよう
な粒度分布が自由に調整できる気流式粉砕装置の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る気流式粉砕
装置は、粉砕室の側壁に複数個の破砕ノズル及び該破砕
ノズルより上部に原料供給シュートを開口した気流式粉
砕機と、前記原料供給シュートに接続した原料供給機
と、前記粉砕室内上部の分級室中央に設けた気流式分級
機と、該分級機の排出側に接続した製品捕集機及び排気
ブロアからなり、分級機の排出側と接続し室外へ連通す
る微粉出口管と、分級室および/または粉砕室の側壁か
ら室外へ連通する粗粉出口管を少なくとも1ケ具え、か
つ該粗粉出口管はそれぞれ流量の調整自在に前記微粉出
口管と合流して製品捕集機へ連結していることによって
前記の課題を解決した。
【0008】
【作用】本発明に係る気流式粉砕装置は、気流式分級機
によって選別された微粉と、粉砕室・分級室から適宜取
り出してきた粗粉を、所望の割合に応じて合流した出口
管内で混合しつつ吸引させて、製品捕集機へ到達したと
きは完全な均質に混合した所要の粒度分布を形成した製
品として捕集される。図2は本発明を実施した製品の粒
度分布の一例を示し、広い範囲に拡散した粒度によって
製品が形成されている。この粒度分布は、成形体となっ
た後に求められる強度や微粉と粗粉間の凝集力の相互関
係など複雑な要素を組み合わせて経験的、または実験的
に把握して決定されるものであり、技術上の重要なノウ
ハウとしてそれぞれ独自に知得されるものである。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す縦断正面図であ
る。図3に示した従来技術と同様、気流式粉砕機1は竪
型円筒形の粉砕室11およびその上方の分級室12とか
らなり、エアコンプレッサー13で圧縮した空気Aは、
給気管14を通って粉砕室11の下方において筒芯へ向
けて複数個水平に取り付けた破砕ノズル14から噴射さ
れる。原料供給機2は原料ホッパー21,原料フィーダ
ー22,原料供給シュート23からなり、原料ホッパー
21へ装入された原料Mは、定量ずつ粉砕室11の下方
へ供給され、噴き上げる空気に乗って原料同士が激しく
衝突し粉砕されつつ上昇気流とともに分級室12へ達す
る。
【0010】分級室12の中央付近に気流分級機3が配
置されている。分級機ではインバータモーター31によ
って所望の回転数になるよう調整された分級ローター3
2が回転し、微粉Fは連通する製品捕集機4の負圧に吸
引されて微粉出口管41へ案内されて室外へ排出され
る。一方粗粉Rはこの負圧よりも分級ローターの回転に
よって生じる遠心力の方が勝り、分級ローター外へ撥き
飛ばされて自重に従って分級室,粉砕室の側壁に沿って
自然落下しようとする。
【0011】本実施例では粉砕室11から一ケ所、分級
室12から一ケ所、合計二ケ所の粗粉出口管42,43
を取り付け、粗粉出口管42からは比較的細かい粗粉R
1 を、また、粗粉出口管43からは比較的粗い粗粉R2
をそれぞれ負圧によって室外へ吸引排出する。その排出
される量は管路の途中にそれぞれ介装した絞り弁(ダン
パーが実際的である。)44,45によって求める粒度
分布が得られるように調整する。出口管41,42,4
3は微粉出口管41の管端において合流し、微粉と粗粉
の混合した製品Pは捕集管46へ集合して捕集本体47
で分離回収され、清浄な空気Aは排気ブロア48から大
気中へ放出される。
【0012】
【発明の効果】本発明の気流式粉砕装置は、以上述べた
ように多様化する需要者の要求に応え、所望の粒度分布
を形成する粉砕製品を必要量だけ製造することができ
る。また、供給する原料に超微粉を入れておくと、直ち
に微粉Fとなって捕集機へ送られるので、異なる成分の
原料を均等に付加したいときには即時に対応することが
できる。
【0013】またこの異なる成分の原料が表面処理剤で
あるときは、粉砕室、分級室、出口管の経路を流動中に
粗粉Rが表面処理されることとなり、表面処理剤が液
状、固状を問わず粗粉は粉砕されつつ表面処理を同時に
受け、能率的に均質な製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】本発明の実施例における製品の粒度分布を示
す。
【図3】従来技術の一例を示す縦断正面図である。
【図4】従来技術による製品の粒度分布を示す。
【図5】従来技術による製品の別の粒度分布を示す。
【符号の説明】
1 気流式粉砕機 2 原料供給機 3 気流分級機 4 製品捕集機 11 粉砕室 12 分級室 14 破砕ノズル 23 原料供給シュート 41 微粉出口管 42 粗粉出口管 43 粗粉出口管 M 原料 F 微粉 R 粗粉 A 空気 P 製品

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕室の側壁に複数個の破砕ノズル及び
    該破砕ノズルより上部に原料供給シュートを開口した気
    流式粉砕機と、前記原料供給シュートに接続した原料供
    給機と、前記粉砕室内上部の分級室中央に設けた気流式
    分級機と、該分級機の排出側に接続した製品捕集機及び
    排気ブロアからなる微粉体の気流式粉砕装置において、
    分級機の排出側と接続し室外へ連通する微粉出口管と、
    分級室および/または粉砕室の側壁から室外へ連通する
    粗粉出口管を少なくとも1ケ具え、かつ該粗粉出口管は
    それぞれ流量の調整自在に前記微粉出口管と合流して製
    品捕集機へ連結していることを特徴とする気流式粉砕装
    置。
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