JPH074554B2 - 湿式ボールミルの破砕方法 - Google Patents

湿式ボールミルの破砕方法

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JPH074554B2
JPH074554B2 JP30781290A JP30781290A JPH074554B2 JP H074554 B2 JPH074554 B2 JP H074554B2 JP 30781290 A JP30781290 A JP 30781290A JP 30781290 A JP30781290 A JP 30781290A JP H074554 B2 JPH074554 B2 JP H074554B2
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JP
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cobblestone
ceramic
natural
ball mill
boulders
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JP30781290A
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一秋 中野
利明 小串
隆文 桜井
正男 山本
和己 福尾
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ろう石等の原石を粗砕し、次に該粗砕した原
石を細磨する湿式ボールミルの粉砕メディアに関する。
〔従来技術〕
窯業においては、原料としてろう石・石灰・粘土等を用
いるのであるが、ろう石等の原石は粉の状態まで粉砕す
る必要があり、その為に原石を粗砕し、細磨し、更に製
粉する工程が設けられているのである。
しかし、前記粗砕・細磨・粉砕の3工程の中では、湿式
ボールミルにより行う細磨の工程に最も時間を要し、そ
の後の工程の遅れの原因となっていたのである。
〔発明が解決すべき課題〕
該細磨の工程は、湿式ボールミル内に、粉砕メディアと
原石とを投入し、回転容器を長時間にわたり回転しなが
ら、粉砕メディアの間で原石を細磨するのである。
この細磨の工程は、主に粗粒を粉砕する「粉砕初期」の
部分と、更に微粒及びそれ以下まで粉砕する「粉砕中・
終期」とに分けることが出来る。
従来の天然玉石のみを使用した時の粉砕時間と粒度(粉
砕された泥漿を篩に通し、残渣物の重量を測定する。)
の関係をみると、「粉砕初期」はそれほど遅くはないの
であるが、「粉砕中・終期」に掛けて、徐々に粉砕時間
が長く、効率が悪くなるのである。
この「粉砕中・終期」の部分に於ける粉砕効率を良く
し、粉砕時間を短縮する為には、この「粉砕中・終期」
の時点の被粉砕物(原料)の粒径に適した、そして天然
玉石よりも小さめ(直径15〜20mm)のしかも、硬度の高
いセラミック玉石を用いるのが良いのである。
しかしこの天然玉石を全量、セラミック玉石に置き代え
た場合は、高価なセラミック玉石の摩耗が大きくなり、
全面変更は大きなコストの上昇となるのである。
本発明は、粉砕メディアとして従来から使用されている
天然玉石も使用し、それに加えてセラミック玉石を粉砕
メディアに加えることにより、天然玉石の細磨減少量
も、セラミック玉石の摩耗減少量も大きくせずに、細磨
に要する時間を短縮することが出来たものである。
〔課題を解決する手段〕
本発明の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課
題を解決する手段を説明する。
原石1と粉砕メディアを投入し、ボールミルの回転容器
3を回転することにより、原石1の微粉砕を行う湿式ボ
ールミルMにおいて、粉砕メディアをセラミック玉石2
と天然玉石4の2種類を混合して投入し、セラミック玉
石2の重量比率を天然玉石4の重量比率よりも小とした
のである。
〔作用〕
本発明の解決すべき手段は以上の如くであり、次に作用
を説明する。
回転容器3の内部に、原石1とセラミック玉石2と天然
玉石4を混合して投入し、駆動モーター7により回転容
器3を回転するのである。
これにより該回転容器3の内部で、原石1とセラミック
玉石2と回転容器3が混合状態で回転し、天然玉石4と
天然玉石4の衝突や、天然玉石4とセラミック玉石2の
衝突や、セラミック玉石2とセラミック玉石2の衝突す
る部分の間に、原石1が挟まれて、細磨されるのであ
る。
従来は天然玉石4と天然玉石4のみの衝突の間に原石1
が挟まれて細磨されていたので、硬度がそれほど高くな
い天然玉石4の衝突であったので、細磨に時間を要した
のであるが、本発明の場合には、一方がセラミック玉石
2である衝突の場合には、セラミック玉石2の硬度によ
り細磨が行われるので、セラミック玉石2の量が少ない
にも関わらず、セラミック玉石2のみの場合と同等の細
磨が行われるのである。
〔実施例〕
本発明の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如く
であり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明す
る。
第1図はインペラブレーカにより構成した粗砕機Bと、
次工程として細磨の為に配置された湿式ボールミルMの
側面図、第2図は本発明の湿式ボールミルの破砕方法に
よる細磨試験の結果を示す図面である。
第1図において、トラック5により搬入された原石1
が、コンベア装置6の上に搬出されて、該コンベア装置
6によりインペラブレーカにより構成された粗砕機Bに
より供給されている。
該粗砕機Bにより粗砕された原石1が、湿式ボールミル
Mの回転容器3に投入されるのである。
また該回転容器3に粗砕された原石1が投入される際
に、同時に、粉砕メディアを構成するセラミック玉石2
と回転容器3が投入されるのである。
そして、該原石1とセラミック玉石2と天然玉石4が混
合されて投入された状態で、駆動モーター7により、回
転容器3が回転されて、内部において、セラミック玉石
2と天然玉石4と原石1が混合された状態で回転し、粉
砕メディアの間に原石1が挟まれて細磨されていくので
ある。
該構成において、従来はコストの安い天然玉石4を主体
とした粉砕メディアにより、細磨が行われていたのであ
る。
しかし該天然玉石4は硬度が低いものが殆どであり、原
石1を細磨するのが遅く、長時間を要していた。
本発明は、この従来技術の不具合いを解消する為に、高
価なセラミック玉石2を粉砕メディアとして使用するも
のである。
しかし、従来の天然玉石4に変更して、セラミック玉石
2のみとすると、セラミック玉石2が大量に必要であ
り、コストが上昇し、セラミック玉石2のみであると、
セラミック玉石2同士の衝突により、摩設減少量も大と
なり、この面からのコストの上昇が大きいのである。
本発明はこのような不具合いを解消する為に、天然玉石
4を主体として、これに半分以下のセラミック玉石2を
混合し、重量比率を天然玉石4の方を大きくすることに
より、セラミック玉石2の量を減少し、またセラミック
玉石2同士の衝突が少なく、セラミック玉石2と天然玉
石4の衝突が増加することにより、セラミック玉石2の
磨耗減少量も少なくし、コストの上昇を抑えて、かつ天
然玉石4のみの場合よりも、速い時間で所定の粒径まで
細磨可能としたものである。
第2図において、天然玉石4のみの場合と、天然玉石4
とセラミック玉石2を混合した場合の、実施例を比較す
ると。
曲線(M)が天然玉石4のみの場合に総回転数−平均粒
径の曲線、曲線(m)が同じく天然玉石4のみ場合の、
総回転数−350mesh残渣重量の曲線である。
また曲線(N)が、天然玉石4とセラミック玉石2の混
合粉砕メディアの場合の、総回転数−平均粒径の曲線、
曲線(n)が同じく混合粉砕メディアの場合の総回転数
−350mesh残渣重量の曲線である。
また第2図の上部には、天然玉石4のみの場合の比重
と、天然玉石4とセラミック玉石2の混合した場合の比
重の変化を、回転容器3の総回転数1000回毎に測定して
記載している。
天然玉石4のみの場合は、天然玉石100%であるが、天
然玉石4とセラミック玉石2の混合の場合には、第2図
の実施例においては、天然玉石4が重量比率69%で、セ
ラミック玉石2が重量比率31%としている。
この状態で、回転容器3が1分間に19回転させ、総回転
数1000回毎に、試料を取出し、350meshの篩に掛けて、
総回転数−350mesh残渣重量を測定している。
該総回転数−350mesh残渣重量が略6gとなると、細磨が
終了するのであるが、天然玉石4のみの場合には、粉砕
中期の効率が悪く、10000回転時において、ようやく終
期に入ることができ、この総回転数−350mesh残渣重量
が6gとなるまでに13000回転で11時間30分が必要であ
る。
これに対して、天然玉石4とセラミック玉石2の混合粉
砕メディアの場合には、5000回転以降に既に終期に入っ
ており、7時間5分で所定の総回転数−350mesh残渣重
量に達することが判明した。
総回転数−平均粒径も、総回転数−350mesh残渣重量と
同様に、天然玉石4とセラミック玉石2の混合粉砕メデ
ィアの方が、早く平均粒径が小となることが判明した。
そして、天然玉石4の摩耗減少量を、天然玉石のみの場
合に測定すると、1バッチの細磨毎に換算すると、約66
0円程度の摩耗金額となる。
天然玉石4とセラミック玉石2を混合した場合の、天然
玉石4の摩耗減少量を、1バッチに換算すると、この場
合にも約612円で、天然玉石4の摩耗金額としては、ど
ちらも大差無いことが判明した。
また混合粉砕メディアの場合に於ける、セラミック玉石
2の摩耗減少量は、1バッチに対して約448円であり、
前述の天然玉石4の減少金額と合わせると、玉石の摩耗
減少金額は1060円程度で、あり、玉石のみの減少金額66
0円に比して、400円の増加で、4時間25分の細磨時間の
短縮が図れるのである。
〔発明の効果〕
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏
するものである。
第1に、天然玉石4のみの場合に比して、天然玉石4に
セラミック玉石2を混合することにより、大幅に1バッ
チの細磨に要する、湿式ボールミルMの総回転数と所要
時間を短くすることが出来るのである。
第2に、所要時間は短くなり乍ら、天然玉石4とセラミ
ック玉石2の玉石の摩耗減少金額は、僅かしか上昇しな
いので、玉石の補充に要するコストも、それほど上昇し
ないのである。
第3、天然玉石4の全量をセラミック玉石2に変更する
と、セラミック玉石2同士の衝突により、セラミック玉
石2の摩耗減少量が大きくなるのであるが、天然玉石4
も混合しておくことにより、高価なセラミック玉石2の
摩耗を減らすことができるのである。
第4に、セラミック玉石2を50%以下の重量比率である
が、混合しておくことにより、セラミック玉石2と天然
玉石4の間での衝突は、天然玉石4同士の衝突よりも細
磨力が大であり、細磨所要時間を短縮することができる
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はインペラブレーカにより構成した粗砕機Bと、
次工程として細磨の為に配置された湿式ボールミルMの
側面図、第2図は本発明の湿式ボールミルの破砕方法に
よる細磨試験の結果を示す図面である。 B……粗砕機 M……湿式ボールミル 1……原石 2……セラミック玉石 3……回転容器 4……天然玉石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正男 愛知県常滑市鯉江本町3丁目6番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 福尾 和己 愛知県常滑市鯉江本町3丁目6番地 株式 会社イナックス内 (56)参考文献 特許171417(JP,C1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原石と粉砕メディアを投入し、ボールミル
    の回転容器を回転することにより、原石の微粉砕を行う
    湿式ボールミルにおいて、粉砕メディアをセラミック玉
    石と天然玉石の2種類を混合して投入し、セラミック玉
    石の重量比率を天然玉石の重量比率よりも小としたこと
    を特徴とする湿式ボールミルの破砕方法。
JP30781290A 1990-11-13 1990-11-13 湿式ボールミルの破砕方法 Expired - Lifetime JPH074554B2 (ja)

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JP30781290A JPH074554B2 (ja) 1990-11-13 1990-11-13 湿式ボールミルの破砕方法

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JP30781290A JPH074554B2 (ja) 1990-11-13 1990-11-13 湿式ボールミルの破砕方法

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Publication Number Publication Date
JPH04180850A JPH04180850A (ja) 1992-06-29
JPH074554B2 true JPH074554B2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=17973515

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JP30781290A Expired - Lifetime JPH074554B2 (ja) 1990-11-13 1990-11-13 湿式ボールミルの破砕方法

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JPH04180850A (ja) 1992-06-29

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