JPH0745198A - Crtバルブの再生方法及びその装置 - Google Patents
Crtバルブの再生方法及びその装置Info
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- JPH0745198A JPH0745198A JP19047793A JP19047793A JPH0745198A JP H0745198 A JPH0745198 A JP H0745198A JP 19047793 A JP19047793 A JP 19047793A JP 19047793 A JP19047793 A JP 19047793A JP H0745198 A JPH0745198 A JP H0745198A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フリット硝子5によりパネル2とファンネル
3を一体に接合したCRTバルブ6を再度パネル2とフ
ァンネル3に容易かつ安全に再生する。 【構成】 CRTバルブ6の接合部4が液面下になるよ
うに硝酸溶液12の液槽19内に浸漬する。液槽19内
に浸漬された前記接合部4の外周近傍に配設されたエア
ーノズル23より高圧エアーを噴出し、前記CRTバル
ブ6の接合部4の外面に露出したフリット硝子5に高圧
エアーの噴出により生じた硝酸溶液の液流25を投射す
ることにより前記フリット硝子5を溶解する。
3を一体に接合したCRTバルブ6を再度パネル2とフ
ァンネル3に容易かつ安全に再生する。 【構成】 CRTバルブ6の接合部4が液面下になるよ
うに硝酸溶液12の液槽19内に浸漬する。液槽19内
に浸漬された前記接合部4の外周近傍に配設されたエア
ーノズル23より高圧エアーを噴出し、前記CRTバル
ブ6の接合部4の外面に露出したフリット硝子5に高圧
エアーの噴出により生じた硝酸溶液の液流25を投射す
ることにより前記フリット硝子5を溶解する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフリット硝子によりパ
ネルとファンネルを一体化した陰極線管(以下CRTと
いう)を再度パネルとファンネルに分離して、再利用す
るためのCRTバルブの再生方法及びその装置に関す
る。
ネルとファンネルを一体化した陰極線管(以下CRTと
いう)を再度パネルとファンネルに分離して、再利用す
るためのCRTバルブの再生方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー用CRTなどパネルの内
面側にシャドウマスクを配置するCRT1は、図5に示
すように、扁平状に形成されたパネル2と漏斗状に形成
されたファンネル3をそれぞれの接合端面を突合わせ、
その接合部4をフリット硝子5で一体に接合した構造の
CRTバルブ6が使用されている。
面側にシャドウマスクを配置するCRT1は、図5に示
すように、扁平状に形成されたパネル2と漏斗状に形成
されたファンネル3をそれぞれの接合端面を突合わせ、
その接合部4をフリット硝子5で一体に接合した構造の
CRTバルブ6が使用されている。
【0003】このような構造のCRTバルブ6を用いた
CRT1は、例えば図6に示すように、パネル2の内面
側に蛍光膜7を塗布形成すると共に、パネル2の後端側
に立設されたフレーム8にマスク9を取付けて蛍光膜7
を介したパネル2の内面側に該マスク9を装着した後
に、内面に黒鉛10を塗布したファンネル3の接合端面
をパネル2の接合端面に衝合させ、両接合端面間にフリ
ット硝子5を介在させて400℃以上の熱処理を施し、
フリット硝子5を融着することにより一体に接合して製
造している。
CRT1は、例えば図6に示すように、パネル2の内面
側に蛍光膜7を塗布形成すると共に、パネル2の後端側
に立設されたフレーム8にマスク9を取付けて蛍光膜7
を介したパネル2の内面側に該マスク9を装着した後
に、内面に黒鉛10を塗布したファンネル3の接合端面
をパネル2の接合端面に衝合させ、両接合端面間にフリ
ット硝子5を介在させて400℃以上の熱処理を施し、
フリット硝子5を融着することにより一体に接合して製
造している。
【0004】ところで、このようにフリット硝子5で一
体化したCRTバルブ6はCRT1に作成した後、これ
を調査、分析するために、一体化したCRTバルブ6を
再度パネル2とファンネル3に分離することがあった。
また、分離したパネル2やファンネル3およびフレーム
8やマスク9等はこれを再生し、再度CRT1の部品と
して利用することがあった。
体化したCRTバルブ6はCRT1に作成した後、これ
を調査、分析するために、一体化したCRTバルブ6を
再度パネル2とファンネル3に分離することがあった。
また、分離したパネル2やファンネル3およびフレーム
8やマスク9等はこれを再生し、再度CRT1の部品と
して利用することがあった。
【0005】CRTバルブ6をパネル2とファンネル3
に分離するには、融着したフリット硝子5を溶解する必
要があり、通常10〜12%に調整した硝酸溶液が使用
されている。そして、従来は、図7に示すように、貯槽
11内に貯蔵された硝酸溶液12を循環ポンプ13によ
り配管14内を通し、チャンバー15内に設けたノズル
16から硝酸溶液12を高圧で噴出させ、チャンバー1
5内の架台17に装着したCRTバルブ6のパネル2と
ファンネル3の接合部4に硝酸溶液12を噴射して、接
合面に融着したフリット硝子5を溶解する方法が採用さ
れていた。そして、接合部4に露出したフリット硝子5
がCRTバルブ6の表面から約1/2〜2/3程度溶解
した時点で、パネル2の外面上から温水と冷水を交互に
シャワーして熱的衝撃を与え、パネル2とファンネル3
に分離し、その後、分離したパネル2とファンネル3の
各分離面に残留付着したフリット硝子5を手作業などで
拭って除去していた。
に分離するには、融着したフリット硝子5を溶解する必
要があり、通常10〜12%に調整した硝酸溶液が使用
されている。そして、従来は、図7に示すように、貯槽
11内に貯蔵された硝酸溶液12を循環ポンプ13によ
り配管14内を通し、チャンバー15内に設けたノズル
16から硝酸溶液12を高圧で噴出させ、チャンバー1
5内の架台17に装着したCRTバルブ6のパネル2と
ファンネル3の接合部4に硝酸溶液12を噴射して、接
合面に融着したフリット硝子5を溶解する方法が採用さ
れていた。そして、接合部4に露出したフリット硝子5
がCRTバルブ6の表面から約1/2〜2/3程度溶解
した時点で、パネル2の外面上から温水と冷水を交互に
シャワーして熱的衝撃を与え、パネル2とファンネル3
に分離し、その後、分離したパネル2とファンネル3の
各分離面に残留付着したフリット硝子5を手作業などで
拭って除去していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のCRTバル
ブの再生方法は硝酸溶液のノズル噴射方式であり、硝酸
溶液が飛散し易く、人体や衣服に付着する危険があっ
た。このため、チャンバー15は溶液が飛散しないよう
にカバーするなど安全面を考慮して製作する必要があ
り、再生装置が高価であった。また、硝酸溶液12を循
環するための循環ポンプ13が必要であり、装置保守が
大変で、耐久性が乏しいものであった。また、ノズル1
6から噴射する硝酸溶液12はポンプ圧を高めないとパ
ネル2とファンネル3の接合部4の奥深くに入り難い。
しかし、ポンプ圧を高めると硝酸溶液12が飛散して危
険であり、ポンプ圧をあまり高めることができないもの
であった。このため、フリット硝子5の溶解作業に時間
を要していた。また、分離したパネル2とファンネル3
に付着したフリット硝子5は手作業などで拭って除去し
ていたため、工数を要し、少数処理は出来るものの、多
数個の処理は困難なものであった。
ブの再生方法は硝酸溶液のノズル噴射方式であり、硝酸
溶液が飛散し易く、人体や衣服に付着する危険があっ
た。このため、チャンバー15は溶液が飛散しないよう
にカバーするなど安全面を考慮して製作する必要があ
り、再生装置が高価であった。また、硝酸溶液12を循
環するための循環ポンプ13が必要であり、装置保守が
大変で、耐久性が乏しいものであった。また、ノズル1
6から噴射する硝酸溶液12はポンプ圧を高めないとパ
ネル2とファンネル3の接合部4の奥深くに入り難い。
しかし、ポンプ圧を高めると硝酸溶液12が飛散して危
険であり、ポンプ圧をあまり高めることができないもの
であった。このため、フリット硝子5の溶解作業に時間
を要していた。また、分離したパネル2とファンネル3
に付着したフリット硝子5は手作業などで拭って除去し
ていたため、工数を要し、少数処理は出来るものの、多
数個の処理は困難なものであった。
【0007】したがって、本発明は上記に鑑みなされた
ものであり、パネル2とファンネル3が容易かつ安全に
分離でき、分離後、パネル2とファンネル3に付着した
フリット硝子5を人手をかけることなく除去できるCR
Tバルブの再生方法およびその装置を得ることを目的と
している。
ものであり、パネル2とファンネル3が容易かつ安全に
分離でき、分離後、パネル2とファンネル3に付着した
フリット硝子5を人手をかけることなく除去できるCR
Tバルブの再生方法およびその装置を得ることを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のCR
Tバルブの再生方法は、フリット硝子によりパネルとフ
ァンネルを一体に接合したCRTバルブの再生方法であ
って、前記一体に接合されたCRTバルブを、前記接合
部が液面下になるように硝酸溶液中に浸漬し、浸漬され
た前記接合部に向けて高圧エアーを噴出し、前記高圧エ
アーの噴出により生じた硝酸溶液の液流により、前記接
合部に付着した前記フリット硝子を溶解し、前記一体に
接合されたCRTバルブをパネルとファンネルに分離す
るようにしたことを特徴としている。
Tバルブの再生方法は、フリット硝子によりパネルとフ
ァンネルを一体に接合したCRTバルブの再生方法であ
って、前記一体に接合されたCRTバルブを、前記接合
部が液面下になるように硝酸溶液中に浸漬し、浸漬され
た前記接合部に向けて高圧エアーを噴出し、前記高圧エ
アーの噴出により生じた硝酸溶液の液流により、前記接
合部に付着した前記フリット硝子を溶解し、前記一体に
接合されたCRTバルブをパネルとファンネルに分離す
るようにしたことを特徴としている。
【0009】また、本発明のCRTバルブの再生方法
は、前記CRTバルブの分離されたパネルまたはファン
ネルを、前記分離部分が液面下になるように硝酸溶液中
に浸漬し、浸漬されたパネルまたはファンネルの前記分
離部分に向けて高圧エアーを噴出し、前記高圧エアーの
噴出により生じた硝酸溶液の液流により、前記分離部分
に付着した前記フリット硝子を溶解させて除去するよう
にしたことを特徴としている。
は、前記CRTバルブの分離されたパネルまたはファン
ネルを、前記分離部分が液面下になるように硝酸溶液中
に浸漬し、浸漬されたパネルまたはファンネルの前記分
離部分に向けて高圧エアーを噴出し、前記高圧エアーの
噴出により生じた硝酸溶液の液流により、前記分離部分
に付着した前記フリット硝子を溶解させて除去するよう
にしたことを特徴としている。
【0010】また、上記再生方法に使用する本発明のC
RTバルブの再生装置は、フリット硝子によりパネルと
ファンネルとを一体に接合したCRTバルブの再生装置
であって、前記フリット硝子を溶解する硝酸溶液が収容
さた液槽と、前記接合部が前記液槽内の硝酸溶液中に浸
漬されるように前記CRTバルブを支持するチャック体
と、前記液槽内の硝酸溶液中に浸漬されたCRTバルブ
の接合部の外周近傍に配設され、その接合部に向けて高
圧エアーを噴出して硝酸溶液の液流を発生させ、その液
流を接合部のフリット硝子に付与するエアーノズルとを
具備したことを特徴としている。
RTバルブの再生装置は、フリット硝子によりパネルと
ファンネルとを一体に接合したCRTバルブの再生装置
であって、前記フリット硝子を溶解する硝酸溶液が収容
さた液槽と、前記接合部が前記液槽内の硝酸溶液中に浸
漬されるように前記CRTバルブを支持するチャック体
と、前記液槽内の硝酸溶液中に浸漬されたCRTバルブ
の接合部の外周近傍に配設され、その接合部に向けて高
圧エアーを噴出して硝酸溶液の液流を発生させ、その液
流を接合部のフリット硝子に付与するエアーノズルとを
具備したことを特徴としている。
【0011】
【作用】液槽内の硝酸溶液中に配置したノズルで高圧空
気を噴出するため硝酸溶液が飛散することはない。従っ
て、再生作業の安全性が得られ、装置が安価に構成でき
る。また、硝酸溶液を循環させる必要がないため、循環
ポンプが不要である。従って、装置保守が容易となり、
耐久性が得られる。ノズルのエアー圧、ノズル径、ノズ
ルとCRTバルブの接合部との距離を適宜調整すること
で、硝酸溶液をパネルとファンネルの接合部の奥まで投
射させることができ、接合端面に融着したフリット硝子
を短時間に溶解処理することができる。また、分離後、
パネルとファンネルに付着したフリット硝子は手作業な
どで拭って除去することなく、CRTバルブの処理と同
様に溶解処理ができ、多数個のCRTを人手を要するこ
となく再生処理することができる。
気を噴出するため硝酸溶液が飛散することはない。従っ
て、再生作業の安全性が得られ、装置が安価に構成でき
る。また、硝酸溶液を循環させる必要がないため、循環
ポンプが不要である。従って、装置保守が容易となり、
耐久性が得られる。ノズルのエアー圧、ノズル径、ノズ
ルとCRTバルブの接合部との距離を適宜調整すること
で、硝酸溶液をパネルとファンネルの接合部の奥まで投
射させることができ、接合端面に融着したフリット硝子
を短時間に溶解処理することができる。また、分離後、
パネルとファンネルに付着したフリット硝子は手作業な
どで拭って除去することなく、CRTバルブの処理と同
様に溶解処理ができ、多数個のCRTを人手を要するこ
となく再生処理することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
述する。
述する。
【0013】図1は本発明に係るCRTバルブの再生装
置18の一例であり、パネル2とファンネル3を接合し
たフリット硝子5を溶解し、再度パネル2とファンネル
3に分離するための装置である。同図において、19は
液槽であり、液槽19内には濃度10〜12%に調整さ
れた硝酸溶液12が充填してある。液槽19の上方には
CRT1のパネル2を下方に向け、ファンネル3のネッ
ク部20を着脱自在に支持するネックチャック21が昇
降可能に配設されていて、下降時、パネル2とファンネ
ル3の接合部4を液槽19内の所定高さに降下すると共
に、接合部4が硝酸溶液12の液面下に十分浸漬される
ように構成されている。
置18の一例であり、パネル2とファンネル3を接合し
たフリット硝子5を溶解し、再度パネル2とファンネル
3に分離するための装置である。同図において、19は
液槽であり、液槽19内には濃度10〜12%に調整さ
れた硝酸溶液12が充填してある。液槽19の上方には
CRT1のパネル2を下方に向け、ファンネル3のネッ
ク部20を着脱自在に支持するネックチャック21が昇
降可能に配設されていて、下降時、パネル2とファンネ
ル3の接合部4を液槽19内の所定高さに降下すると共
に、接合部4が硝酸溶液12の液面下に十分浸漬される
ように構成されている。
【0014】液槽19の硝酸溶液12中に降下されたC
RT1の周囲近傍には前記パネル2とファンネル3の接
合部4を囲んで高圧のエアー配管22が配設され、該エ
アー配管22の内面側に、ノズル孔23aを前記CRT
1の接合部4側に向けた多数のエアーノズル23が並列
状に配設されている。また、エアー配管22の液槽19
を貫通した外壁の近傍には高圧エアーを導入する弁24
が配設されている。
RT1の周囲近傍には前記パネル2とファンネル3の接
合部4を囲んで高圧のエアー配管22が配設され、該エ
アー配管22の内面側に、ノズル孔23aを前記CRT
1の接合部4側に向けた多数のエアーノズル23が並列
状に配設されている。また、エアー配管22の液槽19
を貫通した外壁の近傍には高圧エアーを導入する弁24
が配設されている。
【0015】次に、このように構成されたCRTバルブ
の再生装置18を用い、CRT1のCRTバルブ6をパ
ネル2とファンネル3に分離する時の再生作業と各部の
作用について図1乃至図2を用いて述べる。
の再生装置18を用い、CRT1のCRTバルブ6をパ
ネル2とファンネル3に分離する時の再生作業と各部の
作用について図1乃至図2を用いて述べる。
【0016】先ず、再生分離するCRT1をCRTバル
ブ6のパネル2側を下方に向け、上方のファンネル3の
ネック部20をネックチャック21に装着する。つい
で、ネックチャック21を液槽19内に降下させ、CR
Tバルブ6のパネル2とファンネル3の接合部4を硝酸
溶液中に浸漬すると共に、接合部4をエアー配管22の
ノズル23と対向した位置に配置する。なお、再生分離
するCRT1は真空排気後の製品の場合には、ネック部
あるいは排気管部を破壊してリークさせ、CRTバルブ
6内に空気を流入しておく。
ブ6のパネル2側を下方に向け、上方のファンネル3の
ネック部20をネックチャック21に装着する。つい
で、ネックチャック21を液槽19内に降下させ、CR
Tバルブ6のパネル2とファンネル3の接合部4を硝酸
溶液中に浸漬すると共に、接合部4をエアー配管22の
ノズル23と対向した位置に配置する。なお、再生分離
するCRT1は真空排気後の製品の場合には、ネック部
あるいは排気管部を破壊してリークさせ、CRTバルブ
6内に空気を流入しておく。
【0017】次に、弁24を開いてノズル23の先端か
ら高圧エアーを噴射させ、CRTバルブ6の接合部4に
硝酸溶液の液流25を投射する。
ら高圧エアーを噴射させ、CRTバルブ6の接合部4に
硝酸溶液の液流25を投射する。
【0018】図2は高圧エアーの噴射によりノズル23
の前方側に形成された硝酸溶液の液流25が液槽19内
に降下されたCRTバルブ6の接合部4のフリットガラ
ス5に投射される状況を示している。
の前方側に形成された硝酸溶液の液流25が液槽19内
に降下されたCRTバルブ6の接合部4のフリットガラ
ス5に投射される状況を示している。
【0019】図示するように、CRTバルブ6の接合部
4の液槽19内に露出したフリットガラス5に高圧エア
ーで押出された硝酸溶液の液流25が当たり、この外表
面から溶解する。
4の液槽19内に露出したフリットガラス5に高圧エア
ーで押出された硝酸溶液の液流25が当たり、この外表
面から溶解する。
【0020】接合部4のフリット硝子5の厚さは通常、
0.3mm程度以下であり、CRTバルブ6を単に硝酸
溶液12中に侵漬するだけでは、接合部4内に硝酸溶液
12が入り込み難く、フリット硝子5の溶解に時間がか
かる。しかしながら、上記のように硝酸溶液の液流25
を形成することで、接合部4内に硝酸溶液12が入り込
み、フリット硝子5の溶解が急速に進む。
0.3mm程度以下であり、CRTバルブ6を単に硝酸
溶液12中に侵漬するだけでは、接合部4内に硝酸溶液
12が入り込み難く、フリット硝子5の溶解に時間がか
かる。しかしながら、上記のように硝酸溶液の液流25
を形成することで、接合部4内に硝酸溶液12が入り込
み、フリット硝子5の溶解が急速に進む。
【0021】この接合部4内のフリット硝子5の溶解速
度は硝酸溶液の液流25の形状とも関係があり、高圧エ
アー圧を1〜2kgf/cm2、ノズル孔径を2〜5m
mφおよびノズル23とCRTバルブ6間の距離をl0
〜40mmに設定して良好な結果が得られた。
度は硝酸溶液の液流25の形状とも関係があり、高圧エ
アー圧を1〜2kgf/cm2、ノズル孔径を2〜5m
mφおよびノズル23とCRTバルブ6間の距離をl0
〜40mmに設定して良好な結果が得られた。
【0022】次に、このように接合部4内のフリット硝
子5を溶解したCRT1は、フリット硝子5がCRTバ
ルブ6の外表面から約1/2〜2/3程度溶解した時点
でネックチャック21を液槽19から上昇させて、CR
Tバルブ6を再生装置18から取出し、従来と同様にし
て、パネル2の外面上から温水と冷水を交互にシャワー
して、熱衝撃によりパネル2とファンネル3に分離す
る。
子5を溶解したCRT1は、フリット硝子5がCRTバ
ルブ6の外表面から約1/2〜2/3程度溶解した時点
でネックチャック21を液槽19から上昇させて、CR
Tバルブ6を再生装置18から取出し、従来と同様にし
て、パネル2の外面上から温水と冷水を交互にシャワー
して、熱衝撃によりパネル2とファンネル3に分離す
る。
【0023】次に、このように分離したパネル2aとフ
ァンネル3aは、図3および図4に示すCRTバルブの
再生装置26及び27にかけ、分離部分28の近傍に残
余して付着したフリット硝子5を溶解除去する。
ァンネル3aは、図3および図4に示すCRTバルブの
再生装置26及び27にかけ、分離部分28の近傍に残
余して付着したフリット硝子5を溶解除去する。
【0024】上記CRTバルブの再生装置26及び27
は、パネル2a用のCRTバルブの再生装置26のパネ
ルチャック29がCRTバルブの再生装置18のネック
チャック21と異なるのみで、その他の構成は両再生装
置26、27共上記CRTバルブの再生装置18と同様
の構成であり、同じ機能部品は図1と同一参照符号を付
し、その説明は省略する。
は、パネル2a用のCRTバルブの再生装置26のパネ
ルチャック29がCRTバルブの再生装置18のネック
チャック21と異なるのみで、その他の構成は両再生装
置26、27共上記CRTバルブの再生装置18と同様
の構成であり、同じ機能部品は図1と同一参照符号を付
し、その説明は省略する。
【0025】上記分離した各分離パネル2aと分離ファ
ンネル3aはそれぞれ分離部分28を下方に向けてパネ
ルチャック29とネックチャック21に支持され、分離
部分28が液面下になるように液槽19内の硝酸溶液1
2中に浸漬される。ついで、液槽19内に配置されたエ
アーノズル23から高圧エアーが噴出され、浸漬された
分離パネル2aと分離ファンネル3aの分離部分28に
向けて硝酸溶液の液流25が投射される。この硝酸溶液
の液流25により、分離パネル2aと分離ファンネル3
aの分離部分28の近傍表面に付着したフリット硝子5
が溶解し、完全に除去される。
ンネル3aはそれぞれ分離部分28を下方に向けてパネ
ルチャック29とネックチャック21に支持され、分離
部分28が液面下になるように液槽19内の硝酸溶液1
2中に浸漬される。ついで、液槽19内に配置されたエ
アーノズル23から高圧エアーが噴出され、浸漬された
分離パネル2aと分離ファンネル3aの分離部分28に
向けて硝酸溶液の液流25が投射される。この硝酸溶液
の液流25により、分離パネル2aと分離ファンネル3
aの分離部分28の近傍表面に付着したフリット硝子5
が溶解し、完全に除去される。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明はフリット硝子に
よりパネルとファンネルを一体に接合したCRTバルブ
を接合部が液面下になるように液槽内の硝酸溶液中に浸
漬し、接合部の外周近傍に高圧エアーを噴出して、接合
部外面に露出したフリット硝子に硝酸溶液の液流を投射
するように構成したから、硝酸溶液が周囲に飛散するこ
とがなく、CRTバルブの再生作業の安全性が得られ、
再生装置を安価に構成できる。また、硝酸溶液を循環さ
せる必要がないため、循環ポンプが不要となり、装置保
守が容易で、装置の耐久性が得られる。また、分離後の
パネルとファンネルに付着したフリット硝子は手作業な
どで拭って除去することなく溶解処理ができ、多数個の
CRTを人手かけることなく再生処理することができ
る。
よりパネルとファンネルを一体に接合したCRTバルブ
を接合部が液面下になるように液槽内の硝酸溶液中に浸
漬し、接合部の外周近傍に高圧エアーを噴出して、接合
部外面に露出したフリット硝子に硝酸溶液の液流を投射
するように構成したから、硝酸溶液が周囲に飛散するこ
とがなく、CRTバルブの再生作業の安全性が得られ、
再生装置を安価に構成できる。また、硝酸溶液を循環さ
せる必要がないため、循環ポンプが不要となり、装置保
守が容易で、装置の耐久性が得られる。また、分離後の
パネルとファンネルに付着したフリット硝子は手作業な
どで拭って除去することなく溶解処理ができ、多数個の
CRTを人手かけることなく再生処理することができ
る。
【図1】本発明のCRTバルブの再生装置の側面図。
【図2】図1のCRTバルブの再生装置の動作説明図。
【図3】本発明の他のCRTバルブの再生装置の側面
図。
図。
【図4】本発明の他のCRTバルブの再生装置の側面
図。
図。
【図5】CRTの構造例を示す側面図。
【図6】CRTの要部構造を示す部分断面図。
【図7】従来のCRTバルブの再生装置の側面図。
1 陰極線管(CRT) 2 パネル 3 ファンネル 4 接合部 5 フリット硝子 6 CRTバルブ 12 硝酸溶液 18 CRTバルブの再生装置 19 液槽 21 ネックチャック 22 配管 23 エアーノズル 25 硝酸溶液の液流 26 CRTバルブの再生装置 27 CRTバルブの再生装置 28 分離部分 29 パネルチャック
Claims (3)
- 【請求項1】 フリット硝子によりパネルとファンネル
を一体に接合したCRTバルブの再生方法であって、 前記一体に接合されたCRTバルブを、前記接合部が液
面下になるように硝酸溶液中に浸漬し、浸漬された前記
接合部に向けて高圧エアーを噴出し、前記高圧エアーの
噴出により生じた硝酸溶液の液流により、前記接合部に
付着した前記フリット硝子を溶解し、前記一体に接合さ
れたCRTバルブをパネルとファンネルに分離するよう
にしたことを特徴とするCRTバルブの再生方法。 - 【請求項2】 前記CRTバルブの分離されたパネルま
たはファンネルを、前記分離部分が液面下になるように
硝酸溶液中に浸漬し、浸漬されたパネルまたはファンネ
ルの前記分離部分に向けて高圧エアーを噴出し、前記高
圧エアーの噴出により生じた硝酸溶液の液流により、前
記分離部分に付着した前記フリット硝子を溶解させて除
去するようにしたことを特徴とする請求項1記載のCR
Tバルブの再生方法。 - 【請求項3】 フリット硝子によりパネルとファンネル
とを一体に接合したCRTバルブの再生装置であって、 前記フリット硝子を溶解する硝酸溶液が収容さた液槽
と、前記接合部が前記液槽内の硝酸溶液中に浸漬される
ように前記CRTバルブを支持するチャック体と、前記
液槽内の硝酸溶液中に浸漬されたCRTバルブの接合部
の外周近傍に配設され、その接合部に向けて高圧エアー
を噴出して硝酸溶液の液流を発生させ、その液流を接合
部のフリット硝子に付与するエアーノズルとを具備した
ことを特徴とするCRTバルブの再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19047793A JPH0745198A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | Crtバルブの再生方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19047793A JPH0745198A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | Crtバルブの再生方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0745198A true JPH0745198A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16258764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19047793A Withdrawn JPH0745198A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | Crtバルブの再生方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0745198A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 1993-07-30 JP JP19047793A patent/JPH0745198A/ja not_active Withdrawn
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