JPH0744959Y2 - H型匣鉢 - Google Patents

H型匣鉢

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JPH0744959Y2
JPH0744959Y2 JP650192U JP650192U JPH0744959Y2 JP H0744959 Y2 JPH0744959 Y2 JP H0744959Y2 JP 650192 U JP650192 U JP 650192U JP 650192 U JP650192 U JP 650192U JP H0744959 Y2 JPH0744959 Y2 JP H0744959Y2
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JP
Japan
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tile
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flat
flat plate
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JP650192U
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JPH0566500U (ja
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聡 谷口
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、平板瓦の瓦素地を窯詰
めするときの平板瓦を支持するH型匣鉢に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、平板瓦の瓦素地を窯詰めに使
用する支持具は、瓦素地を水平に寝かせて使われる。こ
の種の支持具は、例えば台車上に立てられる支柱の上に
水平に平行になるように複数段設けられ、例えば図6
(B)に示すように、瓦素地1の表面が水平になるよう
に瓦素地1を支持する。このような上下方向に複数段に
配置される支持具に載せられた瓦素地1を窯詰めし、そ
の瓦素地1を焼成炉内で焼成する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の瓦支持具によると、例えば図7(B)に示す
ように、瓦素地1の表面に塗られる釉薬2が高温下で粘
性の低下によって重力で例えば矢印a方向に流動し、瓦
素地1の屈曲部1aから短脚部の端部1bにかけて釉薬
2が玉状になり、この玉状の釉薬2aが液滴となって重
力により落下したりあるいはこの玉状の釉薬2aがその
位置で固形化し、いびつな凸部が形成されるので、平板
瓦の品質が低下するという問題がある。
【0004】また、従来の平板瓦用焼成炉内における平
板瓦の支持方法によると、例えば図6(B)に示すよう
に、上下に多段状に瓦素地を水平に寝かせた状態で保持
する構成をとるため、例えば図6(B)に示す矢印dの
水平方向に炉内ガスは移動しやすいが、しかし最下段の
瓦素地1の下方部の炉内ガスが瓦素地1を横切って上方
向に移動するのは困難である。このため、上下方向へ風
が流通しにくいので、瓦素地の焼成に長時間を要し、迅
速焼成がはかれないという問題がある。
【0005】本考案が解決しようとする課題は、平板瓦
の釉薬の釉だれを確実に防止し、かつ平板瓦を迅速かつ
均質に焼成可能に支持するH型匣鉢を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本考案によるH型匣鉢は、縦断面形状がL字状の平板
瓦を焼成するときの瓦素地を支持するH型匣鉢におい
て、ガス流を流す穴を有するとともに、前記瓦素地を支
持する平板と、前記平板の両側端に設けられ、少なくと
も下端が直線状に面取りされる傾斜部を有する側枠とを
備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案のH型匣鉢によると、例えば図7(A)
に示すように、瓦素地1が斜めに傾斜して支持されるた
め、瓦素地1の表面の釉薬2が重力により流動すると
き、矢印b、cの相反する2方向に釉薬2が分散される
ので、玉状の釉だれの発生を防止することができる。ま
た、例えば図6(A)に示すように、傾斜して配置され
る複数の瓦素地1の間に矢印e方向の斜めに下側から上
側にガス流動が生じるため、加熱空気流の流れによって
多数の瓦素地1を均一に焼成することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。本考案の第1実施例を図1〜図5に示す。焼成炉
に窯詰めされる平板瓦の瓦素地は、図5に示す台車5の
頂面5aに支柱6が立てられ、支柱6の頂面に平板状の
棚板8が載せられる。棚板8の頂面にH型匣鉢10が傾
斜して棚板8の長手方向に並べられる。図1に示すよう
に、長手方向に傾斜する複数のH型匣鉢10の平板14
に平板瓦の瓦素地1が寝かせられる。
【0009】長手方向に平行に配置される棚板8の間に
は、図1に示すように、幅広の空間部8aが形成され
る。この空間部8aは、従来の空間部に比べ、幅lが大
きくとってある。これは、棚板8の下方にあるガスをこ
の空間部8aを通して上側に流し、さらに瓦素地1の表
面を傾斜して上方へ吹き抜けるようにガス流動を積極的
に導くためである。
【0010】図6(A)に示すように瓦素地1の間隔l
2 は、炉内ガスが矢印e方向に流れるのを許容する程度
の間隔に設定されている。これは、ガスの矢印方向への
移動を促し、高温ガスにより瓦素地1を迅速に焼成する
ためである。図2〜図4に示すH型匣鉢について詳述す
ると、H型匣鉢10は、方形状の平板14と、その両側
端に形成される側枠23、24とからなる。
【0011】平板14は、ガス流を流通可能な大穴1
5、16と小穴17、18が形成される。また小穴1
7、18の間には瓦素地1の下端を支持するための一対
の支持ピン19、20が形成される。裏面側にも同様に
一対の支持ピン21、22が形成される。側枠23、2
4は、ガス流を横方向に流通可能な凹溝25、26が形
成される。また側枠23、24の両端には直線状に面取
りされる傾斜部28、29が形成される。この場合傾斜
部28、29の平板14の平面に対する傾斜角θは45
°に設定してある。
【0012】このようなH型匣鉢10が図1に示すよう
に長手方向に側板23、24の側面が接触されてコンパ
クトに重ね合わせて棚板8の上に載せられる。棚板8の
長手方向一端にはストッパ31の底面に形成される図示
しない2本のピンが2本の棚板8と8のピン穴8bに嵌
まり込むようにしてストッパ31が棚板8に固定され、
他端側では滑り止め板30の底面に形成される図示しな
いピンがピン穴8cに嵌合して2本の棚板8と8とを連
結する。これらのストッパ31と滑り止め板30の間の
棚板8の上にH型匣鉢10が載せられ長手方向への位置
決めを行う。
【0013】この実施例によると、図5および図6
(A)に示すように瓦素地1を傾斜して配置することに
より図示矢印e方向に下側から上側へ抜ける斜め方向の
ガス流動が積極的に形成されるから、瓦素地の焼成が速
められる。前記実施例の場合、図7(A)に示すよう
に、瓦素地1の表面の釉薬2が矢印bと矢印cの両方向
に重力で流れようとするから、釉薬2の流動方向が2方
向に分散されるので釉薬の後だれの発生率が低減され
る。これに対し、従来例のものでは、図7(B)に示す
ように、玉状の釉薬2aの後だれが発生し、平板瓦の品
質が低下する。
【0014】また前記実施例の場合、図6(A)に示す
ように、瓦素地1を台車の進行方向つまり炉長方向に傾
斜して配置されるから、瓦素地の配置スペースを節約す
ることができ、一時に焼成できる瓦の枚数を増大するこ
とができる。さらには、このように傾斜して配置される
瓦素地1の表面に矢印e方向にガスが下側から上側に流
れるから、ガスの流れにより迅速焼成される。これに対
し、従来のものでは図6(B)に示すように、炉長方向
の差圧が少ないことから矢印方向のガス流動は起こりに
くい状態であるから、瓦素地の焼成が長時間となる。
【0015】前記実施例においては瓦素地の傾斜角度θ
をほぼ45°としたが、この傾斜角度θは30°から7
5°の範囲が望ましく、特に45°〜60°がより効果
的である。また、瓦素地1を配置する間隔l2 は、例え
ば90〜100mmの範囲が望ましい。瓦素地1の下側
の圧力P1 、瓦素地1の上側の圧力P2 とすると、P1
−P2 >3(mmAq)となることから、大量の加熱空
気を瓦素地1と瓦素地1の間に流すため、瓦素地1の伝
熱面積を広くとることで均一加熱が可能となり、瓦素地
の迅速かつ均一な焼成が確保される。
【0016】前記実施例は、本考案の一実施態様を示す
ものであり、その他の実施例としては、ピン19、2
0、21、22がないもの、大穴15、16あるいは小
穴17、18の形状、位置、大きさ、個数を変更したも
の、平板14の表面と裏面とを左右対称に形成したもの
等が変形例として考えられるが、これらの実施例に本考
案は限定されるものではない。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のH型匣鉢
によると、瓦素地の釉薬だれ不良を低減し、品質の良好
な平板瓦を作製できるとともに、この平板瓦の焼成時間
を大幅に短縮することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるH型匣鉢と棚板を示す組
立分解構成図である。
【図2】本考案の実施例によるH型匣鉢を示す側面図で
ある。
【図3】図2に示す矢印A方向矢視平面図である。
【図4】図2に示す矢印B方向側面図である。
【図5】本考案の実施例による瓦素地の支持状態を示す
側面図である。
【図6】本考案の実施例による瓦素地の支持状態におけ
るガス流動状態と従来の瓦素地の支持状態におけるガス
流動状態を対比する説明図である。
【図7】本考案の実施例による瓦素地の支持状態と従来
の瓦素地の支持状態の作用を対比する説明図である。
【符号の説明】
1 瓦素地 10 H型匣鉢 14 平板 15、16 大穴 17、18 小穴 23、24 側枠 28、29 傾斜部 25、26 凹溝(穴)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦断面形状がL字状の平板瓦を焼成する
    ときの瓦素地を支持するH型匣鉢において、 ガス流を流す穴を有するとともに、前記瓦素地を支持す
    る平板と、 前記平板の両側端に設けられ、少なくとも下端が直線状
    に面取りされる傾斜部を有する側枠とを備えたことを特
    徴とするH型匣鉢。
JP650192U 1992-02-18 1992-02-18 H型匣鉢 Expired - Lifetime JPH0744959Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP650192U JPH0744959Y2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 H型匣鉢

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP650192U JPH0744959Y2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 H型匣鉢

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0566500U JPH0566500U (ja) 1993-09-03
JPH0744959Y2 true JPH0744959Y2 (ja) 1995-10-11

Family

ID=11640192

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JP650192U Expired - Lifetime JPH0744959Y2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 H型匣鉢

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