JP4518444B2 - 平板型粘土瓦用セッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板型粘土瓦を焼成するときに、焼成炉内で平板型粘土瓦を多段に段積みするための、平板型粘土瓦用セッターの改良に関するものであって、特に、寸法の大きい雪止め突起を備えた平板型粘土瓦に適したセッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、全体がフラットに形成された平板型粘土瓦をトンネルキルンあるいはシャットルキルンなど適宜な焼成炉で焼成するときには、図4に例示するように平板型粘土瓦用セッター1に平板型粘土瓦2を1枚づつ水平状態に載置し、下側セッターの両端脚部11、11に上側セッターの同脚部11、11を乗せて、セッターを複数段に積み上げた状態で、炉内に配置して焼成されるものである。これらセッターは、被焼成物である粘土瓦とともに焼成されるので、高温強度や熱伝導率に優れた炭化珪素質などのセラミックス材で構成されており、粘土瓦を焼成過程においてこのセッターで下から支えるので、平板型粘土瓦2でも捩じれなどの焼成変形が生じにくくなるという利点が得られる。
【0003】
ところで、このような平板型粘土瓦用セッターを用いた焼成方法では、焼成炉内の収容効率を高めるため被焼成物である平板型粘土瓦とその上下に配置されることになるセッターとの間隔は可能なかぎり狭い間隔になるよう各寸法が設定されている。従って、最も多く用いられる平板型桟瓦は、形状がフラットで凹凸も少ないので、最も優れた収容効率で炉内に収容できるのであるが、上面に輪型などの雪止め突起を設けた粘土瓦の場合には、セッターの脚部11の高さを大きくしてその雪止め突起部分を収容するようにしなければならないことから、収容効率が極端に低下し、生産性が著しく劣るという問題があった。このため、雪止め突起の高さを十分に大きく設計できないので、雪止め効果も劣ることになるという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、上面に突起寸法の大きな大型雪止め突起を設けた平板型粘土瓦であっても、従来の寸法形状のセッターを利用可能とし、生産性の低下を防止できる平板型粘土瓦用セッターを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、次に詳述する、雪止め突起を上面に備えた平板型粘土瓦を載置し、かつ、両端部に設けた脚部を上下一致させて段積み可能とした平板型粘土瓦用セッターであって、前記脚部が設けられた両端部の間にわたって、セッター部材からなる複数の補強リブが、載置した前記平板型粘土瓦を裏面から支承するように形成されるとともに、直下に載置される平板型粘土瓦の雪止め突起の位置に対応する部分であって、2本の前記補強リブによって挟まれた部分に、雪止め突起とセッターの部材が干渉しないよう余裕を持った大きさの透孔を設けたことを特徴とする本発明の平板型粘土瓦用セッターによって解決することができる。
【0006】
本発明の段積み可能とした平板型粘土瓦用セッターでは、前記の通り、直下に載置される平板型粘土瓦の雪止め突起の位置に対応する部分に透孔を設けたことにより、直下の平板型粘土瓦の雪止め突起部分が、直上のセッター部材に接触することなく、その透孔の空間に配置されるから、突起寸法の大きな大型雪止め突起の場合にも従来のように段積みすることができる。従って、収容効率が低下しないという利点が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の平板型粘土瓦用セッターに係る実施形態について、図1〜3を参照しながら説明する。
図1は、本発明における平板型粘土瓦2と下側のセッター3と上側のセッター3aの関係を上下に開いた状態で示す図であり、下方に記載のセッター3に平板型粘土瓦2が載置され、それに上方に記載のセッター3aを、その脚部31、31aを上下一致させて段積みできる組合せが例示している。この段積み状態は、図示するように、各セッター3、3aは、その下方の脚部31、31に上方のセッターの脚部31aを乗せるようにして、複数のセッターを段積みするものであり、それぞれのセッター3、3aには、雪止め突起21を上面20に備えた平板型粘土瓦2を1枚づつ載置している。
【0008】
本発明は、このような雪止め突起21を上面20に備えた平板型粘土瓦2を載置して、このように段積みすることを可能とした平板型粘土瓦用セッターを前提として、その特徴とするところは、図1とその段積み状態の断面略図である図2に示すように、直下に載置される平板型粘土瓦2の雪止め突起21の位置に対応するセッター3aの部分に透孔32を設けた点にある。そして、この透孔32は、直下に位置する雪止め突起21とセッター3aの部材が相互に干渉しないよう余裕をもった大きさに穿設しておく必要がある。
【0009】
また、本発明では、そのセッターの脚部31aが設けられた両端部の間には、複数(図1、2では4本の)のセッター部材を凸条に盛り上げた補強リブ33が形成されていて、この補強リブ33が載置された平板型粘土瓦2を裏面から支承しているのであるが、前記透孔32は、その2本の補強リブ33によって挟まれた部分に配置されるよう設定するのが、強度の低下を補うことができ、特にセッターの高温強度を維持する観点から好ましい。
【0010】
また、雪止め突起のための前記透孔32の他に、図1、2に例示したように、セッター3のほぼ中央部分に、適宜サイズの通気透孔34を形成しておけば、焼成時に加熱雰囲気を流通させることができ、載置した平板型粘土瓦2の焼成温度むらなどを少なくすることができる利点が得られる。
【0011】
さらに、図3に例示するように、セッター3に設けられる補強リブ33および脚部31のそれぞれをセッター3の上面と下面のそれぞれにおいて、左右対称または回転対称の位置、形状、および高さに形成することにより、上下引っ繰り返してリバーシブルに使用できるようになる。そのような場合には、雪止め突起を収める透孔32も、上下または左右対称になるよう2個配置するのが好ましい。このように上下リバーシブル可能なセッターに構成すれば、焼成処理時に生じる若干の歪みなどの焼成変形は相殺されるので、セッターの耐用年数が長くなるという品質、コストともに効果的な利点が得られる。
【0012】
このようにして、図示したような段積み構造において、その段積みピッチが、例えば、通常の約70〜80mmとしたときには、従来タイプのセッターの場合には、雪止め突起の高さは、30mm以上には設計できなかったが、本発明のセッターの場合には、その高さを最大55mmのまで大型に設計できるようになった。本発明では、このように雪止め突起の高さを約2倍とすることが可能となったので、デザインの自由度が増える他、雪止め効果を実質的に大幅に向上させることができるようになった。さらに、透孔によって焼成温度のむらを少なくでき、上下リバーシブルに使用可能としてセッターの耐用年数を延長できるなどの利点も得られるのである。
【0013】
【発明の効果】
本発明の平板型粘土瓦用セッターは、以上に説明したように構成されているので、上面に突起高さの大きな大型雪止め突起を設けた平板型粘土瓦であっても、従来の寸法形状のセッターが利用できるから、収容効率の低下に伴う生産性の低下を有効に防止できる。また、雪止め効果の大なる平板型粘土瓦を生産できるという優れた効果がある。よって本発明は従来の問題点を解消した平板型粘土瓦用セッターとして、その工業的価値は極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための展開斜視図。
【図2】実施形態を示す要部断面図。
【図3】他の実施形態を示す斜視図。
【図4】従来のセッターと粘土瓦の関係を示す展開斜視図。
【符号の説明】
2 平板型粘土瓦、20 上面、21 雪止め突起、22 、23 、3 セッター、3a セッター、31、31a 脚部、32 透孔、33 補強リブ、34 通気透孔。

Claims (1)

  1. 雪止め突起を上面に備えた平板型粘土瓦を載置し、かつ、両端部に設けた脚部を上下一致させて段積み可能とした平板型粘土瓦用セッターであって、前記脚部が設けられた両端部の間にわたって、セッター部材からなる複数の補強リブが、載置した前記平板型粘土瓦を裏面から支承するように形成されるとともに、直下に載置される平板型粘土瓦の雪止め突起の位置に対応する部分であって、2本の前記補強リブによって挟まれた部分に、雪止め突起とセッターの部材が干渉しないよう余裕を持った大きさの透孔を設けたことを特徴とする平板型粘土瓦用セッター。
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