JPH074484A - オートテンショナの取付装置 - Google Patents

オートテンショナの取付装置

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JPH074484A
JPH074484A JP14756493A JP14756493A JPH074484A JP H074484 A JPH074484 A JP H074484A JP 14756493 A JP14756493 A JP 14756493A JP 14756493 A JP14756493 A JP 14756493A JP H074484 A JPH074484 A JP H074484A
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plate portion
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厚 染田
Kiyoharu Kiyama
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートテンショナAを固定体Cに取付ける際
に、締結ボルトを用いることなく容易に取付けられるよ
うにする。 【構成】 固定体Cに設けられた取付プレート部Bのテ
ンショナ取付中心Qまわりに、回動部材2の回動付勢方
向前端側に入口14bを有する一方、回動付勢方向後端
側に停止部14cを有する円弧状の係合溝14aが設け
られた係合部材14を周方向に配設し、かつオートテン
ショナAの固定部材1外周に係止片12を設ける。そし
て、オートテンショナAを回動付勢方向と反対側に回動
操作して、係止片12を係合溝14aに入口14bを通
って停止部14cに当接するように差し込むことによ
り、オートテンショナAを取付プレート部Bを介して固
定体Cに取付けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車エンジ
ンによる補機類駆動のためのVベルト等に所定の張力を
付与しかつ該張力の変動に応じてダンピング力を自動的
に変化させるようにしたオートテンショナを自動車エン
ジン等の固定体に取付けるための取付装置に関し、特に
オートテンショナの取付作業の容易化に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオートテンショナとしては、例
えば米国特許第4473362号で示されるものが一般
に知られており、駆動プーリと複数の従動プーリとの間
に巻き掛けられたベルトのプーリ間スパンを押圧して、
駆動プーリの回転力を全ての従動プーリに伝達させるた
めに用いられる。
【0003】上記従来のオートテンショナは、図6に示
すように、回動軸心P方向に延びる軸部aのボルト孔b
において例えば自動車エンジン等の固定体に固定される
固定部材cと、該固定部材cの軸部aにその先端側から
筒状樹脂部材dを介して摺動回転可能に外嵌合されたボ
ス部eを有するとともに、先端に回動軸心Pと平行な軸
心でプーリfを回転自在に支持するアーム部gが突設さ
れ、上記ボス部eにおいて固定部材cに回動可能に支持
された回動部材hと、上記固定部材cと回動部材hとの
間に介装された捩りコイルばねiとを備え、上記回動部
材hの回動付勢力によりプーリfにベルトを押圧させて
所定の張力を付与するのみならず、該張力の変動に応じ
て回動部材hに対するダンピング力を変化させるように
なされている。
【0004】つまり、上記プーリfにベルトが巻き掛け
られた状態では、上記筒状樹脂部材dと回動部材hのボ
ス部eとの摺接部位間にはベルト反力(ベルトからプー
リfにかかる反力)と捩りコイルばねiの付勢力とが合
わさってダンピング力が発生している。そして、この状
態で、上記ベルトの張力が減少方向に変動するとベルト
反力の減少によりダンピング力が小さくなり、このこと
でプーリfのベルトへの追随性が高くなってベルトの張
力低下が防止される。一方、ベルトの張りに対してはベ
ルト反力の増大によりダンピング力も大きくなり、この
ことでプーリfに大きな抵抗力が付与されてベルトのば
たつきが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオートテンショナでは、固定体に取付ける際、固定
部材cの軸部aにおけるボルト孔bや、固定部材cの外
周に突設された図外の取付フランジにおけるボルト孔等
に締結ボルトを挿通し、該締結ボルトをレンチ等の工具
を用いて固定体に予め設けられている螺着穴に螺着しな
ければならず、このようなボルト締めを伴うために取付
作業に手間がかかるという問題がある。
【0006】また、ベルトがボルト孔の回動軸心P方向
に交差している場合には、該ベルトと干渉してボルト締
め自体が困難であり、取付作業は一層手間のかかるもの
となる。
【0007】この発明は斯かる諸点に鑑みてなされたも
のであり、その主たる目的は、オートテンショナを固定
体に取付ける際に、締結ボルトを用いることなく容易に
取付けられるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、固定体の所定位置をテンショ
ナ取付中心とする複数の円弧状の係合部を設ける一方、
オートテンショナには上記各係合部に回動部材の反回動
付勢方向に係入可能な係止片をそれぞれ設け、オートテ
ンショナを反回動付勢方向に回動操作することにより、
係止片が係合部に係合して回動軸心方向において係止さ
れるようにした。
【0009】具体的には、この発明では、固定部材と、
該固定部材に回動軸心まわりに回動可能に支持され、先
端にベルトを押圧するプーリが回動軸心と平行な軸心で
回転自在に支持されたアーム部を有する回動部材と、上
記固定部材と回動部材との間に介装されて回動部材を固
定部材に対し所定方向に回動付勢する捩りコイルばねと
を備え、上記回動部材の回動付勢力により上記プーリに
ベルトを押圧させて所定の張力を付与し、かつ上記固定
部材と回動部材との摺動部位間で生じる回動部材に対す
るダンピング力を上記張力の変動に応じて変化させるよ
うにしたオートテンショナを固定体に取付けるための取
付装置が前提である。
【0010】そして、上記固定体に設けられた取付プレ
ート部と、該取付プレート部に所定位置をテンショナ取
付中心として円弧状に設けられ、各々、回動部材の回動
付勢方向前端側に入口を有する一方、回動付勢方向後端
側に停止部を有する複数の係合部と、上記オートテンシ
ョナの固定部材外周に設けられ、上記各係合部に入口を
通って停止部まで係入可能な複数の係止片とを備える。
その上で、上記取付プレート部のテンショナ取付中心に
オートテンショナの回動軸心が略一致した状態で該オー
トテンショナを回動部材の回動付勢方向と反対側に回動
操作して、上記係止片を上記係合部に入口を通って停止
部に当接するように係合させることにより、オートテン
ショナを取付プレート部を介して固定体に取付けるよう
に構成する。
【0011】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、取付プレート部は、固定体に一体形成された
ものとする。
【0012】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、取付プレート部を、固定体と別体に設ける。
【0013】請求項4の発明では、上記請求項2又は3
の発明において、取付プレート部の係合部を、オートテ
ンショナの係止片が停止部に当接するように係合された
ときに該係止片を係合部の回動軸心方向における係合面
に圧接させるようにする。
【0014】請求項5の発明では、上記請求項2又は3
の発明において、オートテンショナの係止片を、該オー
トテンショナが固定体に取付けられた状態で回動部材に
おけるアーム部先端のプーリに対してベルト反力が加わ
る方向と略平行で略回動軸心を通る線上の2箇所の位置
に設ける。その上で、取付プレート部の係合部を、上記
係止片が停止部に当接するように係合されたときに係止
片を係合部の回動軸心方向における両係合面間で挟圧保
持するようにする。
【0015】請求項6の発明では、上記請求項2又は3
の発明において、取付プレート部の係合部に係合された
オートテンショナの係止片が入口を通って回動部材の回
動付勢方向に抜け出るのを規制する抜止め手段を設け
る。
【0016】請求項7の発明では、上記請求項2又は3
の発明において、取付プレート部の係合部における停止
部の周方向位置を変更可能な停止部調整手段を設ける。
【0017】請求項8の発明では、上記請求項2又は3
の発明において、取付プレート部における係合部の取付
プレート部でのテンショナ取付中心まわりの周方向位置
を変更可能な係合部調整手段を設ける。
【0018】請求項9の発明では、上記請求項3の発明
において、取付プレート部を、該取付プレート部を固定
体に取付けるための締結ボルトが挿通される長孔を有し
ていて、締結ボルトが緩められたときに長孔の長手方向
において固定体表面に沿って移動可能とする。
【0019】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、オー
トテンショナを固定体に取付ける場合は、上記オートテ
ンショナの回動軸心を固定体における取付プレート部の
テンショナ取付中心に略一致させた状態で、該オートテ
ンショナを回動部材の回動付勢方向と反対側に回動操作
することにより、オートテンショナが固定体に取付けら
れる。すなわち、このオートテンショナの回動操作によ
り、固定部材外周に設けられた係止片の各々が、取付プ
レート部のテンショナ取付中心まわりに周方向に延びる
ように設けられた係合部に対し、該係合部の回動付勢方
向前端側に位置する入口を通って停止部に当接するよう
に係合される。そして、この係合状態では係止片が係合
部に回動軸心方向において係止されて回動軸心方向での
動きが規制され、このことでオートテンショナは固定体
に確実に取付けられる。また、このようにオートテンシ
ョナが取付けられた状態では、上記係止片の当接してい
る停止部が係合部の回動付勢方向後端側に位置している
ので、該係止片の回動付勢方向と反対側への動きが規制
され、このことで、オートテンショナにおける回動部材
のアーム部先端のプーリがベルトを押動する際、そのベ
ルト反力を受けて該オートテンショナ自体が回動付勢方
向と反対側に回動される事態を防止でき、オートテンシ
ョナを、ボルト締めの手間をかけることなく、ベルト反
力に対応できる状態で固定体に取付けることができる。
【0020】請求項2の発明では、取付プレート部が固
定体に一体形成されたものであることにより、別体とし
た場合には必要となる取付プレート部の固定体への取付
作業が不要となり、該取付作業で必要とされる締結ボル
ト等の部品も不要である。
【0021】請求項3の発明では、上記とは逆に、取付
プレート部が固定体と別体に設けられているので、固定
体に取付プレート部を一体形成するのが困難な場合に
は、例えば該固定体に上記取付プレート部を予め取付け
ておくことにより、オートテンショナを取付プレート部
を介して固定体に取付けることができる。
【0022】請求項4の発明では、オートテンショナの
係止片が取付プレート部の係合部に停止部に当接するよ
うに係合されて、その回動軸心方向での動きが規制され
た状態にあるとき、オートテンショナの回動部材がベル
ト反力を受けると、オートテンショナ全体としては固定
体に固定されている固定部材の位置から回動軸心方向に
おいて回動部材の側に偏った位置に上記ベルト反力が加
えられることになる。このことで、オートテンショナは
ベルト反力方向において該ベルト反力の変動に応じて傾
動するため、各係止片が各々の係合部でがたつく虞れが
ある。これに対し、上記係止片が係合部の回動軸心方向
における係合面に圧接されているるので、該係止片の回
動軸心方向での動きが規制されて上記がたつきが抑制さ
れるようになり、このことでオートテンショナの傾動も
抑制される。
【0023】請求項5の発明では、オートテンショナの
係止片が、回動部材に加わるベルト反力の方向に略平行
でオートテンショナの略回動軸心を通る線上の2箇所に
それぞれ位置していると、この係止片の位置はオートテ
ンショナの傾動時に最も回動軸心方向においてがたつき
易い位置となる。このとき、上記各係止片は各々の係合
部の回動軸心方向における両当接面間で挟圧保持されて
いることによりそのがたつきが抑制されることになる。
したがって、最もがたつきの生じ易い位置にある係止片
自体のがたつきが防止されるので、オートテンショナの
傾動を効果的に抑制できることになる。
【0024】請求項6の発明では、取付プレート部の係
合部に係合されたオートテンショナの係止片が係合部か
ら入口を通って回動付勢方向に抜け出そうとするのは抜
止め手段で規制されている。このことにより、例えばオ
ートテンショナの回動部材に反力を与えているベルトが
切断した反動等により、オートテンショナ全体に回動付
勢方向への回動力が生じた場合でも、上記係止片の係合
部からの抜出によってオートテンショナが固定体から外
れるという事態が防止される。
【0025】請求項7の発明では、係合部における停止
部の周方向位置を停止部調整手段により変更できるの
で、オートテンショナの係止片が取付プレート部の係合
部に回動部材の回動付勢方向と反対側に係入されて停止
部に当接した際に、上記係止片の係合部での周方向位置
が変更され、このことでオートテンショナ全体の回動付
勢方向における回動位置が変更される。したがって、オ
ートテンショナの捩りコイルばねやその端部係止位置等
の内部装置を変更することなく、回動部材の回動付勢力
が調整され、停止部が回動付勢方向に変更されると、回
動付勢力は強くなり、逆に該回動付勢方向と反対側に変
更されると弱くなる。
【0026】請求項8の発明では、取付プレート部にお
ける係合部の周方向位置を係合部調整手段により変更で
きるので、オートテンショナの係止片が取付プレート部
の係合部に回動部材の回動付勢方向と反対側に係入され
て停止部に当接した際に、上記係止片の取付プレート部
での周方向位置が変更され、このことでオートテンショ
ナ全体の回動付勢方向における回動位置が変更される。
したがって、オートテンショナの捩りコイルばねやその
端部係止位置等の内部装置を変更することなく、回動部
材の回動付勢力が調整される。
【0027】請求項9の発明では、取付プレート部を固
定体に取付ける場合、該取付プレート部の有する長孔に
挿通された締結ボルトを固定体に螺着することにより、
取付プレート部を固定体に取付ける。このとき、上記ボ
ルトを緩めると取付プレート部は長孔の長手方向におい
て固定体表面に沿って移動可能となり、このことでオー
トテンショナの固定体への取付位置が調整可能となる。
例えば、ベルトを押圧する方向に長孔が設けられている
場合にはそのことでベルト長さに対応することができ、
また回動方向に沿って設けられている場合には回動付勢
力が調整されることになる。
【0028】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図3はこの実施例に係るオートテンショナAを
示し、該オートテンショナAは、例えば自動車エンジン
等の固定体に固定される金属製の固定部材1と、該固定
部材1に組付けられて回動軸心Pまわりに回動可能に支
持された金属製の回動部材2と、上記固定部材1と回動
部材2との間に介装され、回動部材2を固定部材1に対
し所定方向に回動付勢する捩りコイルばね3と、上記固
定部材1と回動部材2との間に介装され、回動部材2の
回動をダンピングするための筒状樹脂部材6とを備えて
いる。
【0029】上記固定部材1は、有底筒状のリヤカップ
部1aと、該リヤカップ部1aの底部中央から回動軸心
P方向に延びる軸部4とを有し、後述の取付プレート部
を介して固定体に固定するようになされている。また、
リヤカップ部1aの壁部には、該壁部を半径方向に貫通
する図外の基端側係止孔が形成されている。
【0030】上記回動部材2は、開口部が上記リヤカッ
プ部1aの開口部と対向する有底筒状のフロントカップ
部2aと、該フロントカップ部2aの底部中央から回動
軸心P方向に延び、かつ固定部材1の軸部4にその先端
側から上記筒状樹脂部材6を介して外嵌合されるボス部
7と、フロントカップ部2aの外周に突設され、先端に
回動軸心Pと平行な軸心でプーリ8が回転自在に支持さ
れたアーム部9とを有し、上記ボス部7において固定部
材1に回動可能に支持される。また、ボス部7は、固定
部材1の軸部4先端において図示しない抜止め手段によ
り軸部4からの抜止めがなされている。一方、上記プー
リ8には、例えば自動車エンジンにおける補機類駆動用
のVベルト等のような所定の張力を付与すべきベルトs
が巻き掛けられるようになされている。そして、上記フ
ロントカップ部2aの壁部には、該壁部を半径方向に貫
通する図外の先端側係止孔5が形成されている。また、
上記筒状樹脂部材6の内外周面は共に先端側が僅かなが
ら小径となる断面テーパ状に形成されており、これに応
じて軸部4の外周面及びボス部7の内周面も共に同様の
断面テーパ状をなしている。尚、筒状樹脂部材6は図外
の手段により固定部材1側に回り止めされている。
【0031】上記捩りコイルばね3は、本体が左巻き
で、その基端部及び先端部3aが何れも本体から半径方
向外方に向けて突出する形状とされている。上記基端部
は固定部材1のリヤカップ部1a壁部における基端側係
止孔に、また先端部3aは回動部材2のフロントカップ
部2a周壁における先端側係止孔5にそれぞれ半径方向
に貫通して係止されており、このことで基端部及び先端
部3aは周方向の移動が規制されている。そして、捩り
コイルばね3は、基端部及び先端部3aがそれぞれ係止
された状態で本体が拡径する方向に動作することによ
り、回動部材2を図1の反時計回り方向に回動付勢する
ようになされている。
【0032】上記捩りコイルばね3の本体基端側とボス
部7との間には、合成樹脂からなる円筒状のスプリング
サポート11が介装されている。このスプリングサポー
ト11の内周面はボス部7の外周面に摺接可能とされて
いる。さらに、スプリングサポート11の基端側開口縁
にはリヤカップ部1aの底部表面に接する外向きフラン
ジ11aが形成されている。そして、該外向きフランジ
11aが捩りコイルばね3の押圧力でリヤカップ部1a
の底部表面に押付けられることにより、スプリングサポ
ート11は固定部材1側に固定される。また、この固定
状態において、フロントカップ部2aが図1の時計回り
方向に回動したとき、捩りコイルばね3の本体が縮径す
ることで、スプリングサポート11は締付けられてその
内周面がボス部7の外周面に圧接するようになり、この
ことでもダンピング力が発生するようになされている。
【0033】上記固定部材1のリヤカップ部1a外周に
は、各々、半径方向外方に向けて突出する2つの偏平状
の係止片12がそれぞれ突設されている。図1に示すよ
うに、これら両係止片12,12は直径方向に互いに対
向する位置にあり、かつオートテンショナAの使用時に
回動部材2のアーム部9に支持されたプーリ8にかかる
ベルト反力の方向(図1の矢印方向)に略平行で略回動
軸心Pを通る線上に位置するようになされている。ま
た、各係止片12の固定体側の面はリヤカップ部1aの
外部底面と面一にそれぞれ形成されている。さらに、各
係止片12の突出方向における横断面形状は、回動部材
2の回動付勢方向における前側部位よりも後側部位の方
が若干薄肉となる楔状になされている。
【0034】一方、図4及び図5は上記オートテンショ
ナAを固定体に取付ける際に用いられる取付プレート部
Bを示し、該取付プレートPは固定体とは別体に設けら
れている。この取付プレート部Bは方形状をなし、四隅
には所定方向に略直線状に延びる長孔13がそれぞれ設
けられており、固定体への取付けはこれら長孔13に挿
通した締結ボルトを固定体に螺着して行うようになされ
ている。因みに、この実施例では、上記長孔13は取付
プレート部Bを介して固定体Cに取付けられたオートテ
ンショナAに作用するベルト力の方向に沿って設けられ
ている。
【0035】そして、上記取付プレート部Bには、その
中心位置をテンショナ取付中心Qとする円弧状の2つの
係合部材14が同心状にかつテンショナ取付中心Qを挾
んで相対向する位置にそれぞれ取付けられている。該各
係合部材14は取付けられた状態で取付プレート部Bと
の間で係合部としての断面凹字状の係合溝14aを係合
部材14の略周方向長さにわたって形成し、該係合溝1
4aはその溝底面を半径方向内方に向けている。これら
係合溝14aは、該係合溝14aにおける回動部材2の
回動付勢方向前端側に位置する入口14bと、回動付勢
方向後端側に位置する停止部14cとをそれぞれ有す
る。そして、上記入口14bを通って停止部14cに当
接するようにオートテンショナAの係止片12が該係合
溝14aに差込可能とされている。また、上記係合部材
14の入口14c近傍部位には、係合溝14aに差し込
まれた係止片12の抜止めを行う抜止め手段15が設け
られている。この抜止め手段15は、図5に示すよう
に、係合部材14を係合溝14aの部分において回動軸
心P方向に貫通する挿着孔15aと、該挿着孔15aに
挿着されて先端が係合溝14aを溝幅方向に略横断する
抜止めピン15bとからなる。
【0036】上記係合溝14aの回動軸心P方向におけ
る両係合面としての両側壁面のうちで、取付プレート部
B側の側壁面は取付プレート部Bの表側の面により構成
されていて、該一方の側壁面と係合部材14により構成
されている他方の側壁面とは互いに平行になされてい
る。また、両側壁面間の間隔寸法は、上記係合片12の
回動付勢方向における前端側部位の厚さ寸法よりも僅か
に小さく、かつ後端側部位の厚さ寸法よりも僅かに大き
い値に設定されており、このことで係止片12を係合溝
14aに容易に差し込むことができ、かつ差し込まれた
係止片12が両側壁面に圧接するようになされている。
【0037】上記係合部材14は、該係合部材14の取
付プレート部Bにおけるテンショナ取付中心Qまわりの
周方向位置を変更可能な係合部調整手段としての係合溝
調整手段16を有する。具体的には、該係合溝調整手段
16は、係合部材14の周方向両端部にそれぞれ設けら
れたねじ孔16aと、取付プレート部Bのテンショナ取
付中心Qまわりに周方向に所定ピッチ間隔で配設され、
上記ねじ孔16aに合致する螺着穴16bと、ねじ孔1
6aを挿通して螺着穴16bに螺着されることにより係
合部材14を締結固定するねじ16cとからなる。そし
て、上記ねじ孔16aを任意の螺着穴16bに合致させ
た状態で、上記ねじ16cをねじ孔16aに挿通して螺
着穴16bに螺着することにより、係合部材14の周方
向位置を上記所定ピッチ間隔毎に変更できるようになさ
れている。また、上記係合部材14の停止部14cには
停止部調整手段としての複数枚のシム17が備えられて
おり、任意枚数のシム17を回動方向に積層することで
停止部14cの周方向位置を回動付勢方向の側に微調整
変更できるようになされている。
【0038】さらに、上記各係合部材14は、オートテ
ンショナAにおける固定部材1のリヤカップ部1a外径
に比べて、半径方向外方に若干離れた位置に取付けられ
るようになされている。すなわち、係合部材14の内周
面とリヤカップ部1aの外周面との間、及び係合部材1
4における係合溝14aの溝底面と係止片12の先端と
の間には一定の隙間がそれぞれ形成されるようになさ
れ、このことで例えば上記オートテンショナAよりもリ
ヤカップ部1aの外径サイズの大きい別のオートテンシ
ョナであっても、この取付プレート部13への取付けが
可能となっている。
【0039】したがって、この実施例によれば、図1及
び図2に示すように、オートテンショナAを固定体Cに
取付ける際には、例えば、取付プレート部Bの長孔13
に挿通された締結ボルト13aを固定体Cに螺着するこ
とで、予め固定体Cに取付プレートBを取付けておく。
そして、上記取付プレート部BにオートテンショナAを
取付ける。具体的には、上記オートテンショナAの回動
軸心Pを取付プレート部Bのテンショナ取付中心Qに略
一致させた状態で該オートテンショナAを回動部材2の
回動付勢方向と反対側(図1の時計回り方向)に回動操
作する。すなわち、この回動操作により、オートテンシ
ョナAの係止片12の各々が取付プレート部Bの係合溝
14aに対し、入口14bを通って停止部14bに当接
するように差し込まれる。そして、この差込み状態では
係止片12が係合溝14aに回動軸心P方向において係
止されて回動軸心方向Pでの動きが規制され、このこと
でオートテンショナAは固定体Cに確実に取付けられ
る。また、このようにオートテンショナAが取付けられ
た状態では、上記係止片12の当接している停止部14
cにより係止片12の回動付勢方向と反対側への動きが
規制され、このことで、オートテンショナAにおける回
動部材2のアーム部9先端のプーリ8がベルトsを押動
する際、そのベルト反力を受けてオートテンショナA自
体が回動される事態を防止でき、オートテンショナA
を、ボルト締めの手間をかけることなく、ベルト反力に
対応できる状態で固定体Cに取付けることができる。
【0040】上記オートテンショナAが取付けられた状
態において、回動部材2がベルト反力を受けると、オー
トテンショナA全体としては、固定体Cに固定されてい
る固定部材1側の位置から回動軸心P方向に偏った回動
部材2側の位置に上記ベルト反力が加わることになる。
このことで、オートテンショナAはベルト反力方向にお
いて該ベルト反力の変動に応じて傾動し易い状態とな
り、これに伴い各係止片12が各々の係合溝14aでが
たつく虞れがある。これに対し、上記係止片12が係合
溝14aによりその回動軸心P方向における側壁面に圧
接されているるので、係止片12の回動軸心P方向での
動きが規制されて上記がたつきが抑制されるようにな
り、このことでオートテンショナAの傾動も抑制され
る。さらに、オートテンショナAの係止片12が、ベル
ト反力の方向に略平行でオートテンショナAの略回動軸
心Pを通る線上の2箇所の最もがたつき易い位置にあ
り、かつ各係止片12が各々の係合溝14aの両側壁面
に挟圧保持されてがたつかない状態に拘束されているこ
とにより、オートテンショナaの傾動を効果的に抑制す
ることができる。
【0041】また、上記係止片12が係合溝14aから
入口14bを通って回動付勢方向に抜け出そうとするの
は抜止め手段15で規制される。このことにより、オー
トテンショナAの回動部材2に反力を与えているベルト
sが例えば切断してしまい、その反動でオートテンショ
ナA全体が回動付勢方向に回動しようとする場合でも、
係止片12が係合溝14aから抜け出てオートテンショ
ナAが固定体Cから外れるという事態を防止することが
できる。
【0042】一方、オートテンショナAを固定体Cに取
付ける際に、上記係止片12と停止部14cとの間に調
整シム17を選択的に介装することにより、上記停止部
14cの周方向位置を微調整変更することができる。し
たがって、このことで、オートテンショナAの回動付勢
方向における回動位置を微調整することができ、オート
テンショナAの捩りコイルばね3自体やその端部係止位
置等の内部構造を変更することなく回動部材2の回動付
勢力を調整することができる。また、回動付勢力を大き
く調整する場合には、係合溝調整手段16により係合部
材14の取付プレート部Bでの周方向位置を変更するこ
とで行える。尚、その場合に、上記調整シム17を併用
してもよい。
【0043】さらに、取付プレート部B自体の固定体C
に対する取付位置も調整することができる。すなわち、
取付プレート部Bの長孔13に挿通された締結ボルト1
3aを固定体Cに螺着する際、上記ボルト13aを緩め
ると取付プレート部Bは長孔13の長手方向において固
定体C表面に沿って移動可能となる。これにより、オー
トテンショナAの固定体Cへの取付位置を調整すること
ができる。具体的には、上記長孔13はオートテンショ
ナAに作用するベルト応力の方向に沿って設けられてい
るので、この方向における取付プレート部Bの取付位置
を調整することにより、ベルトsへの押圧力を調整する
ことができる。したがって、ベルトsの長さが例えば長
期間の使用で伸びて所定長さよりも長くなっているいる
場合には、取付プレート部Bの取付位置をベルト押圧側
に変更することができる。
【0044】以上のようにして固定体Cに取付けられた
オートテンショナAでは、回動部材2のプーリ8にベル
トsが巻き掛けられると、オートテンショナAにおいて
ダンピング部材6と回動部材2のボス部7内周面との
間、及びスプリングサポート11内周面とボス部7外周
面との間に、それぞれベルト反力と捩りコイルばね3の
付勢力とが合わさってダンピング力が生じるようにな
る。そして、この状態で上記ベルトsの張力が減少する
と、ベルト反力の減少によりダンピング力が小さくな
る。すると、回動部材2が回動し易くなってプーリ8の
ベルトsに対する追随性が高くなり、このことでベルト
sの張力低下を速やかに防止することができる。一方、
ベルトsの張りに対してはベルト反力の増大により上記
ダンピング力も大きくなり、このことでプーリ8に大き
な抵抗力を付与してベルトsのばたつきを防止すること
ができる。
【0045】尚、上記実施例では、取付プレート部Bを
固定体Cとは別体に設けているが、一体成形としてもよ
い。その場合には、別体の場合では必要な取付プレート
部の固定体への取付作業が不要となり、取付けるための
締結ボルト等の部品も不要となる。
【0046】また、上記実施例では、取付プレート部B
の長孔13を直線状にかつ一方向のみに設けているが、
例えば円弧状に設けてもよいし、複数方向に設けて選択
使用するようにしてもよい。
【0047】また、上記実施例では、係合部材14の内
周面とオートテンショナAの固定部材1におけるリヤカ
ップ部1a外周面との間に半径方向の隙間を設けている
が、両者を摺接可能に構成することで、係合部材の内周
面をオートテンショナの取付プレートでの取付位置を決
める位置決め手段や、回動操作時のオートテンショナを
回動可能に半径方向において支持する支持手段等として
利用してもよい。
【0048】また、上記実施例では、オートテンショナ
Aの係止片12を半径方向外方に向けるとともに係合溝
14aの開口側を半径方向内方に向けているが、両者の
向きを逆にしてもよい。
【0049】さらに、上記実施例では、係合溝14aの
両側壁面間の溝幅寸法を一定にしているが、停止部側が
徐々に狭くなる断面テーパ状にしてもよい。また、その
場合に、オートテンショナの係止片が停止部に当接する
位置で少なくとも一方の側壁面に段差を設け、この段差
で上記係止片がロックされるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、オートテンショナを固定体に取付ける場合にお
いて、オートテンショナの固定部材外周に複数の係止片
を設ける一方、固定体の取付プレート部に上記各係止片
が係合される円弧状の係合部を形成しておき、オートテ
ンショナをその回動部材の回動付勢方向と反対側に回動
操作して、係止片を取付プレート部の係合部に係合させ
るようにしたことにより、ワンタッチの回動操作でボル
ト締めなしにオートテンショナを固定体に容易に取付け
ることができる。しかも、取付けられた状態では上記係
止片の回動付勢方向と反対側への動きを上記係合部の回
動付勢方向後端側に位置する停止部にて規制することが
できるので、ベルト反力に対し確実に取付けることがで
き、オートテンショナ本来のベルト張力調整機能を損な
うことはない。
【0051】請求項2の発明によれば、取付プレート部
を固定体に一体形成したことにより、取付プレート部の
固定体への取付作業が不要であり、また取付けるための
部品も不要になる。
【0052】請求項3の発明によれば、取付プレート部
を固定体と別体に設けたことにより、固定体が取付プレ
ート部を一体形成するのが困難なものである場合でも、
固定体に上記取付プレート部を取付けておけば、この取
付プレート部を介してオートテンショナを固定体に容易
に取付けることができる。
【0053】請求項4の発明によれば、オートテンショ
ナの係止片が取付プレート部の係合部に係合されたオー
トテンショナの取付状態で、上記係止片を係合部の回動
軸心方向における係合面に圧接するようにしたことで、
上記係止片の回動軸心方向での動きを抑制することがで
き、オートテンショナの取付部分でのがたつきを抑える
ことができる。
【0054】請求項5の発明によれば、オートテンショ
ナの係止片が取付プレート部の係合部に係合された状態
で、上記係止片を係合部の回動軸心方向における両係合
面間で挟圧保持するようにしたことにより、オートテン
ショナの取付部分におけるがたつきを確実に抑えること
ができ、かつオートテンショナの係止片を、オートテン
ショナが固定体に取付けられた状態で該オートテンショ
ナに加わるベルト反力の方向に略平行で略回動軸心を通
る線上の2箇所の最もがたつきの生じ易い位置に設けた
ことにより、上記オートテンショナがベルト反力を受け
て傾動するのを効果的に抑えることができる。
【0055】請求項6の発明によれば、オートテンショ
ナの係止片が取付プレート部の係合部から回動付勢方向
に抜け出そうとするのを抜止め手段で規制するようにし
たことにより、オートテンショナの回動部材に反力を与
えているベルトが切れた反動等によりオートテンショナ
が回動付勢方向に回動した場合でも、オートテンショナ
が固定体から不用意に外れるのを防止することができ
る。
【0056】請求項7の発明によれば、取付プレート部
の係合部に係合されたオートテンショナの係止片に当接
してオートテンショナの回動方向での位置決めを行う停
止部の周方向位置を、停止部調整手段により変更するよ
うにしたので、オートテンショナ全体の回動付勢方向に
おける回動位置を容易に変更することができ、このこと
でオートテンショナの捩りコイルばねやその端部係止位
置等の内部構造を変更することなく、回動部材の回動付
勢力を調整することができる。
【0057】請求項8の発明によれば、取付プレート部
における係合部の周方向位置を、係合部調整手段により
変更するようにしたので、係止片に当接してオートテン
ショナの回動方向での位置決めを行う停止部の周方向位
置を変更することができ、上記請求項7の発明と同様の
効果を得ることができる。
【0058】請求項9の発明によれば、オートテンショ
ナを固定体にそれとは別体の取付プレート部を介して取
付ける際に、取付プレート部に締結ボルトが挿通される
長孔を形成し、この締結ボルトが緩められている状態
で、該取付プレート部を上記長孔の長手方向に移動可能
としたことにより、オートテンショナの固定体への取付
位置を容易に調整することができる。したがって、例え
ばベルトを押圧する方向に長孔を設けておけば、実際の
ベルト長さが設計値と合わない場合でも該ベルト長さに
応じた位置にオートテンショナを取付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例においてオートテンショナが
取付プレート部を介して固定体に取付けられた状態を示
す正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】オートテンショナの要部を断面して示す右側面
図である。
【図4】取付プレート部を示す正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】従来のオートテンショナを示す図3相当図であ
る。
【符号の説明】
1 固定部材 2 回動部材 3 捩りコイルばね 8 プーリ 9 アーム部 12 係止片 13 長孔 14a 係合溝(係合部) 14b 入口 14c 停止部 15 抜止め手段 16 係合溝調整手段(係合部調整手段) 17 シム(停止部調整手段) A オートテンショナ B 取付プレート部 C 固定体 P 回動軸心 Q テンショナ取付中心

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、 上記固定部材に回動軸心まわりに回動可能に支持され、
    先端にベルトを押圧するプーリが回動軸心と平行な軸心
    で回転自在に支持されたアーム部を有する回動部材と、 上記固定部材と回動部材との間に介装されて回動部材を
    固定部材に対し所定方向に回動付勢する捩りコイルばね
    とを備え、 上記回動部材の回動付勢力により上記プーリにベルトを
    押圧させて所定の張力を付与し、かつ上記固定部材と回
    動部材との摺動部位間で生じる回動部材に対するダンピ
    ング力を上記張力の変動に応じて変化させるようにした
    オートテンショナを固定体に取付けるための取付装置で
    あって、 上記固定体に設けられた取付プレート部と、 上記取付プレート部に所定位置をテンショナ取付中心と
    して円弧状に設けられ、各々、回動部材の回動付勢方向
    前端側に入口を有する一方、回動付勢方向後端側に停止
    部を有する複数の係合部と、 上記オートテンショナの固定部材外周に設けられ、上記
    各係合部に入口を通って停止部まで係入可能な複数の係
    止片とを備え、 上記取付プレート部のテンショナ取付中心にオートテン
    ショナの回動軸心が略一致した状態で該オートテンショ
    ナを回動部材の回動付勢方向と反対側に回動操作して、
    上記係止片を上記係合部に入口を通って停止部に当接す
    るように係合させることにより、オートテンショナを取
    付プレート部を介して固定体に取付けるように構成した
    ことを特徴とするオートテンショナの取付装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオートテンショナの取付
    装置において、 取付プレート部は固定体に一体形成されたものであるこ
    とを特徴とするオートテンショナの取付装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のオートテンショナの取付
    装置において、 取付プレート部は固定体と別体に設けられていることを
    特徴とするオートテンショナの取付装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のオートテンショナ
    の取付装置において、 取付プレート部の係合部は、オートテンショナの係止片
    が停止部に当接するように係合されたときに該係止片を
    係合部の回動軸心方向における係合面に圧接させるよう
    に構成されていることを特徴とするオートテンショナの
    取付装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載のオートテンショナ
    の取付装置において、 オートテンショナの係止片は、該オートテンショナが固
    定体に取付けられた状態で回動部材におけるアーム部先
    端のプーリに対してベルト反力が加わる方向と略平行で
    略回動軸心を通る線上の2箇所の位置に設けられ、 取付プレート部の係合部は、上記係止片が停止部に当接
    するように係合されたときに係止片を係合部の回動軸心
    方向における両係合面間で挟圧保持するように構成され
    ていることを特徴とするオートテンショナの取付装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載のオートテンショナ
    の取付装置において、 取付プレート部の係合部に係合されたオートテンショナ
    の係止片が入口を通って回動部材の回動付勢方向に抜け
    出るのを規制する抜止め手段を設けたことを特徴とする
    オートテンショナの取付装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は3記載のオートテンショナ
    の取付装置において、 取付プレート部の係合部における停止部の周方向位置を
    変更可能な停止部調整手段を設けたことを特徴とするオ
    ートテンショナの取付装置。
  8. 【請求項8】 請求項2又は3記載のオートテンショナ
    の取付装置において、 取付プレート部における係合部の取付プレート部でのテ
    ンショナ取付中心まわりの周方向位置を変更可能な係合
    部調整手段を設けたことを特徴とするオートテンショナ
    の取付装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載のオートテンショナの取付
    装置において、 取付プレート部は、該取付プレート部を固定体に取付け
    るための締結ボルトが挿通される長孔を有していて、締
    結ボルトが緩められたときに長孔の長手方向において固
    定体表面に沿って移動可能とされていることを特徴とす
    るオートテンショナの取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1618317A2 (en) * 2003-04-23 2006-01-25 Dayco Products, Llc. Belt tensioner having an automatically adjustable travel stop
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