JPH0744771A

JPH0744771A - 商品情報表示装置

Info

Publication number: JPH0744771A
Application number: JP20717793A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Kobayashi; 裕明小林; Takuto Hazama; 拓人硲; Akimasa Yamaguchi; 昭昌山口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-07-29
Filing date: 1993-07-29
Publication date: 1995-02-14

Abstract

(57)【要約】【目的】店舗内において商品の価格や特徴等を自動的
に変更表示する。【構成】ＰＯＳの商品在庫数データおよび時刻データ
に基づいて商品別売残り度合を判断し、これに基づいて
消費者に伝達すべき商品情報を変更し表示器１４ａ，１
４ｂに表示する。特に値下げ等の価格変更を自動的に行
うことで、労力を削減でき、担当者が忙しくても価格変
更作業等を自動的に行い得、計算間違いによる値下げミ
スや値下げ作業の遅れを防止でき、売れ残り商品の販売
促進を従来例より確実に実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スーパーマーケット等
の店舗内において商品の価格や特徴等を表示する商品情
報表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケット等の店舗業務におい
ては、価格や品質・特徴等の商品情報を消費者に適確に
伝えることは最重要なテーマであり、いかに商品情報を
伝達するかが各店舗の売上高を左右するといっても過言
ではない。ただ、価格等の情報は、商品の売れ残り具合
等の各種要因によって変化するものであるから、情報の
表示・出力については、ある程度の可変性を有する必要
がある。

【０００３】一般に、店舗内等における商品情報の伝達
は、購買時点（ポイントオブパーチェス：以下、ＰＯＰ
と略す）広告によって行っている。特に、商品の価格
は、商品陳列棚に差し替え可能とされた価格カードにて
ペン書き等で表示し、併せて商品に価格ラベルを貼付し
ていた。ここで、商品価格の値下げ等の変更は、バーコ
ード読み取り機等を備えた専用レジスタを有する販売時
点情報管理（ポイントオブセールス：以下、ＰＯＳと略
す）システムで集計されたデータをもとに、価格変更担
当者によって随時行われていた。

【０００４】また、商品の特徴等については、特設コー
ナー等の陳列棚にＰＯＰパネルを設置することで行って
いた。

【０００５】さらに、商品の特徴説明（商品アナウン
ス）は、各コーナーに店員を配置することで行ってい
た。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来、価格カードやＰ
ＯＰパネルの差し替えおよび商品アナウンスは、すべて
人手に頼っていたため、例えば、閉店間際に値下げをす
るときに、価格カード等の差し替え作業に多大な労力が
必要となっていた。

【０００７】また、価格変更担当者による価格変更は、
前述のようにＰＯＳシステムからのデータを利用してい
たが、データが価格変更担当者に伝わるまでにはどうし
てもタイムラグが生じてしまうため、必ずしも迅速な対
応を行うことができなかった。特に、価格変更担当者が
他の業務を兼ねている場合、担当者が忙しいときには価
格変更作業が大幅に遅れることもあった。また、価格変
更を人手にて行うため、計算間違い等による価格設定ミ
スが生じる恐れがあった。そして、商品が売れ残り気味
のときに値下げ作業の遅れや値下げミスがあると、売れ
残り商品を処分しきれず、大幅な損失を招くおそれがあ
った。

【０００８】さらに、「スペインフェア」、「バレンタ
インデー」、「ご入学プレゼント」、「母の日プレゼン
ト」等、大規模店舗の場合に店舗のテーマを統一する場
合やチェーン展開された各店舗に統一テーマを設定する
場合、すべての価格カードやＰＯＰパネルに同一の情報
を付与することがあるが、その差し替えはすべて人手に
頼っていたため、多大な労力が必要となっていた。ま
た、店内アナウンス等についても、同じ言葉を多数の店
員が別の場所で説明するのは非効率であった。

【０００９】本発明は、上記課題に鑑み、表示情報の変
更に多大な労力を要さず、かつ値下げ等の際に価格設定
ミスを防止し得る商品情報表示装置の提供を目的とす
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明請求項１による課
題解決手段は、図１，２の如く、商品在庫数データが商
品販売時点ごとに更新される在庫更新手段１１と、該在
庫更新手段１１に記憶された商品在庫数データおよび時
刻データに基づいて商品別売残り度合を判断する売残り
判断手段１２と、該売残り判断手段１２にて判断された
商品別売残り度合に基づいて消費者に伝達すべき商品情
報を変更する商品情報変更手段１３と、該商品情報変更
手段１３にて変更された商品情報を表示する表示器１４
ａ，１４ｂとを有せしめられたものである。

【００１１】本発明請求項２による課題解決手段は、前
記商品情報変更手段１３が売残り判断手段１２での商品
別売残り度合の変更に応じて各商品の値下げ率または値
下げ幅を決定する値下げ部２１を備えたものである。

【００１２】本発明請求項３による課題解決手段は、前
記表示器１４ａは商品陳列棚２５に複数個設置されたも
のである。

【００１３】本発明請求項４による課題解決手段は、前
記表示器１４ｂは顧客が商品を投入して移動するための
カート２６ごとに設置され、商品陳列棚２５から前記カ
ート２６に向けて商品情報を発信する発信手段３１と、
該発信手段３１からの商品情報を受信して前記表示器１
４ｂに出力する受信手段３２とが設けられたものであ
る。

【００１４】本発明請求項５による課題解決手段は、音
声を出力する音声出力手段１６と、売残り判断手段１２
にて判断された商品別売残り度合に基づいて前記音声出
力手段１６の出力音声を設定する音声データ設定手段１
５とが設けられたものである。

【００１５】本発明請求項６による課題解決手段は、前
記値下げ部２１に、任意の時点で商品の価格を宣伝チラ
シ２３に印刷する印刷手段２４が設けられたものであ
る。

【００１６】本発明請求項７による課題解決手段は、店
舗の統一情報を設定する統一情報設定手段４１と、該統
一情報設定手段４１にて設定された統一情報を複数の表
示器１４ａ，１４ｂに一括して送信する送信手段４２
と、前記表示器１４ａ，１４ｂの表示を、前記送信手段
４２からの統一情報と商品情報変更手段１３にて変更さ
れた商品情報とに表示切替する表示切替手段とが設けら
れたものである。

【００１７】

【作用】上記請求項１による課題解決手段において、在
庫更新手段１１で商品在庫数データを商品販売時点ごと
に更新し、該商品在庫数データおよび時刻データに基づ
いて、売残り判断手段１２は商品別売残り度合を判断す
る。該商品別売残り度合に基づいて、商品情報変更手段
１３は消費者に伝達すべき商品情報を変更し、該商品情
報を表示器１４ａ，１４ｂに表示する。特に、請求項２
では、値下げ等の価格変更を自動的に行うことができる
ので、これらの作業を人手に頼っていた従来例に比べて
労力の大幅な削減を実施できる。しかも、在庫更新手段
１１で商品在庫数データを商品販売時点ごとに更新して
いるので、従来例に比べて迅速な対応を行うことがで
き、担当者が忙しくても価格変更作業等を自動的に行い
得る。さらに、計算間違い等による価格設定ミスを防止
できる。特に、商品が売れ残り気味のときに値下げ作業
の遅れや値下げミスを防止でき、売れ残り商品の販売促
進を従来例より確実に実施できる。

【００１８】請求項３では、表示器１４ａを商品陳列棚
２５に複数個設置しているので、商品ごとに商品情報を
表示できる。そうすると、従来用いていた商品カードや
商品ラベルを省略できる。

【００１９】請求項４では、表示器１４ｂをカート２６
ごとに設置しているので、顧客の商品情報の見落としを
防止でき、価格訴求および広告訴求を確実に行い得る。

【００２０】請求項５では、音声出力にて商品アナウン
スを自動的に行い得、売り場の無人化を促進できる。ま
た、商品アナウンスを行う際、音声データ設定手段１５
が商品別売残り度合に基づいて音声出力手段１６の出力
音声を設定するので、売残り状況に即した商品アナウン
スを行い得、きめこまやかな販売促進を実現できる。請
求項６では、印刷手段２４にて、任意の時点で商品の価
格を宣伝チラシ２３に印刷でき、表示器１４ａをすべて
の商品ごとに揃えなくても、適正な価格変更を宣伝チラ
シ２３で表示できる。また、表示器１４ａの故障時に宣
伝チラシ２３を価格カードとして代用し表示できる。

【００２１】請求項７では、統一情報設定手段４１にて
店舗の統一情報を設定でき、かつ、該統一情報を送信手
段４２にて複数の表示器１４ａ，１４ｂに一括して送信
できるため、「スペインフェア」、「バレンタインデ
ー」、「ご入学プレゼント」、「母の日プレゼント」
等、大規模店舗の場合に店舗のテーマを統一する場合や
チェーン展開された各店舗に統一テーマを設定する場
合、各売り場の表示器１４ａ，１４ｂの情報を一括して
変更でき、労力を大幅に削減できる。また、商品によっ
て、統一情報より値下げ等の商品情報を優先させたいと
きには、表示切替手段にて表示器１４ａ，１４ｂを表示
切替すればよい。

【００２２】

【実施例】本発明一実施例の商品情報表示装置は、スー
パーマーケット等の店舗内において商品の価格や特徴等
を自動的に表示するものであって、図１，２の如く、商
品在庫数データが商品販売時点ごとに更新される在庫更
新手段１１と、該在庫更新手段１１に記憶された商品在
庫数データおよび時刻データに基づいて商品別売残り度
合を判断する売残り判断手段１２と、該売残り判断手段
１２にて判断された商品別売残り度合に基づいて消費者
に伝達すべき商品情報を変更する商品情報変更手段１３
と、該商品情報変更手段１３にて変更された商品情報を
表示する表示器１４ａ，１４ｂと、前記売残り判断手段
１２にて判断された商品別売残り度合に基づいて消費者
に伝達すべき出力音声を設定する音声データ設定手段１
５と、該音声データ設定手段１５にて設定された音声を
出力する音声出力手段１６とが設けられたものである。

【００２３】前記在庫更新手段１１は、既存のＰＯＳシ
ステムのホストコンピュータが利用され、各入力装置か
らの販売情報に基づいて販売時点での売上数量および在
庫数量を演算した後、これらの値が瞬時に主記憶装置に
記憶される。ここで、該在庫更新手段１１で演算する販
売時点在庫数量をＴ１、売上数量をＳ、当初商品仕入数
量をＱ、当初商品仕入前の在庫数量をＴ０とすると、商
品ごとの在庫数量の演算式は、（１）式のようになる。

【００２４】Ｔ１＝Ｔ０＋Ｑ−Ｓ …（１）なお、前記ＰＯＳシステムの入力装置は、販売時点で商
品の値札（タグまたはラベル）を読み取るバーコードリ
ーダーまたは文字読み取り（ＯＣＲ）ハンドスキャナ
と、数値入力用のテンキーとを含む。また、該ホストコ
ンピュータには、出庫データ等を磁気記録ディスク（フ
ロッピーディスク）やアウトプット帳票へ出力する出力
装置が接続される。

【００２５】前記売残り判断手段１２は、市販の卓上コ
ンピュータに専用プログラムが組み込まれたもので、所
定の時刻ごとに売残り度合を判断するための在庫基準が
段階的に設定される基準記憶部１８と、該基準記憶部１
８の在庫基準と（１）式で求めた販売時点在庫数量Ｔ１
とを比較して売残り度合を決定する比較部１９とからな
る。ここで、図４は時刻１９：００に閉店する店舗につ
いて、前記基準記憶部１８に記憶された在庫基準の一例
を示すものである。ここでは前記売残り度合はＡランク
〜Ｆランクの６段階とされている。すなわち、１６：０
０の時点の在庫数が初期状態に対して５０％以上５５％
未満のときはＡランク、５５％以上６０％未満のときは
Ｂランク、６０％以上６５％未満のときはＣランク、６
５％以上７０％未満のときはＤランク、７０％以上のと
きはＥランクとし、１７：００の時点の在庫数が初期状
態に対して４５％以上５０％未満のときはＡランク、５
０％以上５５％未満のときはＢランク、５５％以上６０
％未満のときはＣランク、６０％以上６５％未満のとき
はＤランク、６５％以上のときはＥランクとし、１８：
００の時点の在庫数が初期状態に対して３５％以上４０
％未満のときはＡランク、４０％以上４５％未満のとき
はＢランク、４５％以上５０％未満のときはＣランク、
５０％以上５５％未満のときはＤランク、５５％以上の
ときはＥランクとし、１８：３０の時点の在庫数が初期
状態に対して１０％以上２０％未満のときはＡランク、
２０％以上３０％未満のときはＢランク、３０％以上４
０％未満のときはＣランク、４０％以上５０％未満のと
きはＤランク、５０％以上のときはＥランクとしてい
る。また、売残りが翌日へ繰り越した場合には売残り度
合をＦランクとする。

【００２６】前記商品情報変更手段１３は、前記売残り
判断手段１２とは異なる別の卓上コンピュータに専用プ
ログラムが組み込まれたもので、売残り判断手段１２で
の商品別売残り度合の変更に応じて各商品の値下げ率を
決定する値下げ部２１と、ＰＯＰ広告の内容を変更する
広告変更部２２とを備えている。

【００２７】前記値下げ部２１での値下げ率の一例を図
５に示す。図５中のステージ１は翌日が営業日である場
合、ステージ２は翌日が休業日である場合を夫々示して
いる。ステージ１では、前記売残り判断手段１２がＡラ
ンクと認定したときはその時点で当初の価格の５％の値
下げ率で値下げを行い、Ｂランクと認定したときはその
時点で当初の価格の１０％の値下げ率で値下げを行い、
Ｃランクと認定したときはその時点で当初の価格の１５
％の値下げ率で値下げを行い、Ｄランクと認定したとき
はその時点で当初の価格の２５％の値下げ率で値下げを
行い、Ｅランクと認定したときはその時点で当初の価格
の３５％の値下げ率で値下げを行い、Ｆランクと認定し
たときはその時点で当初の価格の５０％の値下げ率で値
下げを行うことを示す。いずれのランクにも該当しない
ときは、価格は当初の１００％に設定する。なお、一旦
値下げした価格は値上げしないものとする。また、ステ
ージ２では、翌日が休業日であるため、当日中の完売を
促す目的で各ランクの値下げ率を増加させておく。そし
て、該値下げ部２１には、任意の時点で商品の価格を図
２に示した宣伝チラシ２３に印刷する印刷手段２４が設
けられている。

【００２８】前記広告変更部２２は、前記値下げ部２１
での値下げ率の変更と同期して動作し、例えば、前記売
残り判断手段１２がＡランクないしＣランクと認定した
ときはその時点で広告の表示を「特価」または「お買い
得」と表示し、ＤランクないしＤランクと認定したとき
はその時点広告の表示を「超特価」または「処分品」と
表示する。そして、前記印刷手段２４には、該広告変更
部２２にて変更した広告の表示情報を送信し、所定のフ
ォーマットの宣伝チラシにその旨を印刷する機能を有せ
しめられている。

【００２９】なお、前記基準記憶部１８での各売残り度
合を判断する在庫基準変更、前記値下げ部２１での値下
げ率変更、および前記広告変更部２２での広告変更は、
土曜、日曜、祝日、月末等のスケジュール特性によって
夫々別々に設定可能とされ、これらのデータは随時差し
替え可能とされる。また、例えばチェーン店舗の場合、
在庫基準および値下げ率等は本部にて一律の在庫基準サ
ンプルをオンラインまたは磁気記録ディスク等の通信手
段を用いて各店舗へ通信可能とされ、さらに、備え付け
のキーボード等の入力装置にて各店舗の店格等に応じて
変更可能とされる。

【００３０】前記表示器１４ａ，１４ｂは、市販のＴＦ
Ｔカラー液晶表示パネルや、小型テレビジョン受像機等
の受像手段が用いられており、商品陳列棚２５の商品種
ごとに複数個設置されるとともに、顧客が商品を投入し
て移動するためのカート２６の前面にも設置される。前
記商品陳列棚２５に設置される複数の表示器１４ａは、
前記商品情報変更手段１３からの商品情報を画像処理信
号に変換する画像処理制御部としての画像表示制御機２
７およびその付属装置としての動画映像メモリ２７ａを
介してオンライン接続される。該表示器１４ａは後述の
送信手段４２からの統一情報や商品情報変更手段１３に
て変更された商品情報のみを表示するＰＯＰ表示パネル
１４ａａと、商品の価格情報のみを表示する価格表示パ
ネル１４ａｂとがある。該表示器１４ａ，１４ｂは、図
３の如く、各商品陳列棚２５等の前端に取付けられたレ
ール２５ａにて保持される。すなわち、該レール２５ａ
は、上溝２５ｂおよび下溝２５ｃを有せしめられ、該両
溝２５ｂ，２５ｃは側方に開放されている。これによ
り、該表示器１４ａ，１４ｂはレール２５ａに側方から
挿脱自在とされる。なお、該表示器１４ａ，１４ｂに信
号を送信するためのリード線２５ｄは、前記レール２５
ａの下溝２５ｃ内に収納され配線される。なお、図１中
の２５ｆは分別機である。

【００３１】また、前記各商品陳列棚２５付近の天井に
は、前記表示器１４ａへ送信する商品情報と同一または
異なった商品情報を前記カート２６に向けて発信する発
信手段３１が設けられ、また、前記各カート２６には、
前記該発信手段３１からの商品情報を受信して前記表示
器１４ｂに出力する受信手段３２が設けられている。前
記発信手段３１は、前記商品情報変更手段１３からの商
品情報としてのパルス信号をアナログ変換する変換回路
３３と、該変換回路３３からの信号を赤外光信号、電波
信号または磁波信号に変換する発信器３４とからなる。
該発信器３４の光照射範囲は、レンズ等の指向性手段を
用いて一定の指向角に限定される。前記受信手段３２
は、前記発信器３４からの信号を受信する受信器３５
と、該受信器３５からの電気信号に基づいて前記表示器
１４ｂで処理可能な画像処理信号を生成する画像処理制
御部３６とからなる。これにより、顧客は前記カート２
６を移動する際にある商品の付近に近接すると、当該商
品の情報をカート２６の前面の表示器１４ｂにて認識す
ることができる。

【００３２】前記音声出力手段１６は市販の小型スピー
カが用いられており、前記各商品陳列棚２５の表示器１
４ａに対応して取り付けられた立体音響用スピーカ１６
ａと、天井埋め込みスピーカ１６ｂの二種類のものが用
いられる。

【００３３】前記音声データ設定手段１５は、前記商品
情報変更手段１３の値下げ部２１の値下げ率変更や広告
変更部２２の広告変更と同期して動作し、予めマイクロ
コンピュータチップや光ディスク等の読取専用データ格
納子（ＲＯＭ）を用いたサンプリング音源１５ａおよび
音響用のオーディオソース１５ｂに格納された音声デー
タを選択的に抽出し、音声出力手段１６へ送信する。な
お、図１中の１５ｃはオーディオアンプである。

【００３４】また、前記画像表示制御機２７内には、多
商品にわたる統一情報を設定する統一情報設定手段４１
と、該統一情報設定手段４１にて設定された統一情報を
複数の表示器１４ａ，１４ｂに一括して送信する送信手
段４２とが内蔵されている。なお、前記統一情報設定手
段４１の統一情報は、全国的にチェーン展開されたチェ
ーン店舗等において全国的に統一された情報（例えば
「スペインフェア」、「バレンタインデー」、「ご入学
プレゼント」、「母の日プレゼント」等）、個別の店舗
にあって全売り場で統一された情報、または売り場毎に
統一された情報等、目的に応じて設定すればよい。

【００３５】上記構成の商品情報表示装置において、販
売時点で商品の値札をＰＯＳシステムのバーコードリー
ダー等で読み取り、売上数量を累積加算する。これと同
時に、ホストコンピュータ内の在庫更新手段１１は、前
記（１）式にて販売時点在庫数量Ｔ１を演算する。

【００３６】ここで、所定の時刻、すなわち、１６：０
０、１７：００、１８：００、１８：３０および翌日の
営業開始時刻になったら、売残り判断手段１２の比較部
１９は、在庫更新手段１１から販売時点在庫数量Ｔ１を
得た後、この値と図４に示す基準記憶部１８の在庫基準
とを比較し、売残り度合がＡランク〜Ｆランクのいずれ
かを判断する。そして、商品情報変更手段１３の値下げ
部２１にて図５のステージ１またはステージ２に示すよ
うに各商品の値下げ率を決定する。Ａランク〜Ｆランク
のいずれのランクにも該当しないときは、価格は当初の
１００％に設定する。この値下げ率の決定と同時に、広
告変更部２２にてＰＯＰ広告の内容を変更する。そし
て、上記価格情報および広告内容情報を画像表示制御機
２７を介して各表示器１４ａに送信し、商品陳列棚２５
の商品種ごとに表示する。また、これらの商品情報は発
信手段３１にて受信手段３２に送信し、カート２６の前
面の表示器１４ｂに表示する。

【００３７】これらの表示と同期して、音声データ設定
手段１５で消費者に伝達すべき出力音声を設定し、設定
された音声を音声出力手段１６から出力する。この音声
出力は定期的に繰り返し行う。

【００３８】また、必要があれば、印刷手段２４にて任
意の時点で商品の価格を所定のフォーマットで宣伝チラ
シを印刷する。また、かかる宣伝チラシ２３を価格カー
ドとして代用してもよい。

【００３９】このように、値下げ等の価格変更、その表
示変更、および商品アナウンスをすべて自動的に行うこ
とができるので、これらの作業を人手に頼っていた従来
例に比べて労力の大幅な削減を実施できる。しかも、価
格変更に必要なデータをＰＯＳシステムから自動的に送
信しているので、従来例に比べて迅速な対応を行うこと
ができ、担当者が忙しくても価格変更作業等を自動的に
行い得る。さらに、計算間違い等による価格設定ミスを
防止できる。特に、商品が売れ残り気味のときに値下げ
作業の遅れや値下げミスを防止でき、売れ残り商品の販
売促進を従来例より確実に実施できる。

【００４０】さらに、「スペインフェア」、「バレンタ
インデー」、「ご入学プレゼント」、「母の日プレゼン
ト」等、大規模店舗の場合に店舗のテーマを統一する場
合やチェーン展開された各店舗に統一テーマを設定する
場合、すべての価格カードやＰＯＰパネルに同一の情報
を付与することがあるが、この商品情報の変更は、統一
情報設定手段４１および送信手段４２にて一律に送信で
き、労力の大幅な削減が実施できる。また、店内アナウ
ンス等についても、同じ言葉を多数の売り場で効率的に
行うことができる。また、商品によって、統一情報より
値下げ等の商品情報を優先させたいときには、表示切替
手段（図示せず）にて表示器１４ａ，１４ｂを表示切替
すればよい。

【００４１】以上のことから、表示情報の変更に多大な
労力を要さず、かつ値下げ等の際に価格設定ミスを防止
し得る商品情報表示装置を提供できる。

【００４２】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。

【００４３】例えば、上記実施例では、商品情報変更手
段１３の値下げ部２１は商品別売残り度合の変更に応じ
て各商品の値下げ率を決定していたが、商品ごとの値下
げ幅を決定するものであってもよい。

【００４４】また、上記実施例では、表示切替手段を表
示器１４ａ，１４ｂに設けていたが、売残り判断手段１
２および商品情報変更手段１３が組み込まれた卓上コン
ピュータまたは画像表示制御機２７に内蔵してもよい。
この場合、各表示器１４ａ，１４ｂのアドレスを指定可
能とし、指定された表示器１４ａ，１４ｂのみを表示切
替すればよい。

【００４５】そして、前記表示器１４ａ，１４ｂには、
その表示を前記送信手段４２からの統一情報と商品情報
変更手段１３にて変更された商品情報とに表示切替する
表示切替手段を設けてもよい。該表示切替手段は、例え
ばキーボードの「改行キー」等を押すことで表示切替を
行うよう構成すればよい。

【００４６】さらに、店舗の環境照明やスポット照明等
の照明機器５１として、その照度を照明コントロール機
５２にて調光制御できるよう構成し、該照明機器５１の
照度を時刻や、基準記憶部１８での在庫基準によって変
化させてもよい。さらに、照明機器５１の照度は、音声
データ設定手段１５の音声に同期してリアルタイムに調
光変化させてもよい。

【００４７】

【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項１によると、在庫更新手段で商品在庫数データを商
品販売時点ごとに更新し、該商品在庫数データおよび時
刻データに基づいて、売残り判断手段は商品別売残り度
合を判断し、該商品別売残り度合に基づいて、商品情報
変更手段は消費者に伝達すべき商品情報を変更し、該商
品情報を表示器に表示できるので、表示情報の変更に多
大な労力を要さず、かつ値下げ等の際に価格設定ミスを
防止し得る商品情報表示装置を提供できる。

【００４８】請求項２によると、値下げ等の価格変更を
自動的に行うことができるので、これらの作業を人手に
頼っていた従来例に比べて労力の大幅な削減を実施でき
る。しかも、在庫更新手段で商品在庫数データを商品販
売時点ごとに更新しているので、従来例に比べて迅速な
対応を行うことができ、担当者が忙しくても価格変更作
業等を自動的に行い得る。さらに、計算間違い等による
価格設定ミスを防止できる。特に、商品が売れ残り気味
のときに値下げ作業の遅れや値下げミスを防止でき、売
れ残り商品の販売促進を従来例より確実に実施できる。

【００４９】請求項３によると、表示器を商品陳列棚に
複数個設置しているので、商品ごとに商品情報を表示で
きる。そうすると、従来用いていた商品カードや商品ラ
ベルを省略できる。

【００５０】請求項４によると、表示器をカートごとに
設置しているので、顧客の商品情報の見落としを防止で
き、価格訴求および広告訴求を確実に行い得る。

【００５１】請求項５によると、音声出力にて商品アナ
ウンスを自動的に行い得、売り場の無人化を促進でき
る。また、商品アナウンスを行う際、音声データ設定手
段が商品別売残り度合に基づいて音声出力手段の出力音
声を設定するので、売残り状況に即した商品アナウンス
を行い得、きめこまやかな販売促進を実現できる。

【００５２】請求項６によると、印刷手段にて、任意の
時点で商品の価格を宣伝チラシに印刷でき、即時的に宣
伝可能となる。また、表示器の故障時に宣伝チラシを価
格カードとして代用的に使用できる。

【００５３】請求項７によると、統一情報設定手段にて
店舗の統一情報を設定でき、かつ、該統一情報を送信手
段にて複数の表示器に一括して送信できるため、「スペ
インフェア」、「バレンタインデー」、「ご入学プレゼ
ント」、「母の日プレゼント」等、大規模店舗の場合に
店舗のテーマを統一する場合やチェーン展開された各店
舗に統一テーマを設定する場合、各売り場の表示器の情
報を一括して変更でき、労力を大幅に削減できるといっ
た優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明一実施例の商品情報表示装置の概略を示
すブロック図

【図２】本発明一実施例の商品情報表示装置が適用され
た店舗を示す図

【図３】本発明一実施例の商品情報表示装置の表示器が
商品陳列棚に取付けられた状態を示す断面図

【図４】基準記憶部の在庫基準を示す図

【図５】商品情報変更手段の値下げ部における各商品の
値下げ率を示す図

【符号の説明】

１１在庫更新手段１２売残り判断手段１３商品情報変更手段１４ａ，１４ｂ表示器１５音声データ設定手段１６音声出力手段２１値下げ部２３価格カード２４印刷手段２５商品陳列棚２６カート３１発信手段３２受信手段４１統一情報設定手段４２送信手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者硲拓人大阪府大阪市東淀川区井高野１丁目30番 16−404号 (72)発明者山口昭昌和歌山県和歌山市塩屋５丁目５番43号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】商品在庫数データが商品販売時点ごとに
更新される在庫更新手段と、該在庫更新手段に記憶され
た商品在庫数データおよび時刻データに基づいて商品別
売残り度合を判断する売残り判断手段と、該売残り判断
手段にて判断された商品別売残り度合に基づいて消費者
に伝達すべき商品情報を変更する商品情報変更手段と、
該商品情報変更手段にて変更された商品情報を表示する
複数の表示器とを有せしめられたことを特徴とする商品
情報表示装置。
【請求項２】請求項１記載の商品情報表示装置におい
て、商品情報変更手段は売残り判断手段での商品別売残
り度合の変更に応じて各商品の値下げ率または値下げ幅
を決定する値下げ部を備えたことを特徴とする商品情報
表示装置。
【請求項３】請求項１記載の商品情報表示装置におい
て、表示器は商品陳列棚に複数個設置されたことを特徴
とする商品情報表示装置。
【請求項４】請求項１記載の商品情報表示装置におい
て、表示器は顧客が商品を投入して移動するためのカー
トごとに設置され、商品陳列棚から前記カートに向けて
商品情報を発信する発信手段と、該発信手段からの商品
情報を受信して前記表示器に出力する受信手段とが設け
られたことを特徴とする商品情報表示装置。
【請求項５】請求項１記載の商品情報表示装置におい
て、音声を出力する音声出力手段と、売残り判断手段に
て判断された商品別売残り度合に基づいて前記音声出力
手段の出力音声を設定する音声データ設定手段とが設け
られたことを特徴とする商品情報表示装置。
【請求項６】請求項２記載の商品情報表示装置におい
て、値下げ部に、任意の時点で商品の価格を宣伝チラシ
に印刷する印刷手段が設けられたことを特徴とする商品
情報表示装置。
【請求項７】請求項１記載の商品情報表示装置におい
て、店舗の統一情報を設定する統一情報設定手段と、該
統一情報設定手段にて設定された統一情報を複数の表示
器に一括して送信する送信手段と、前記表示器の表示
を、前記送信手段からの統一情報と商品情報変更手段に
て変更された商品情報とに表示切替する表示切替手段と
が設けられたことを特徴とする商品情報表示装置。