JPH0744361U - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JPH0744361U
JPH0744361U JP6137493U JP6137493U JPH0744361U JP H0744361 U JPH0744361 U JP H0744361U JP 6137493 U JP6137493 U JP 6137493U JP 6137493 U JP6137493 U JP 6137493U JP H0744361 U JPH0744361 U JP H0744361U
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casing
valve
valve body
lid
fluid
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JP6137493U
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Inventor
克己 桑原
準治 脇川
Original Assignee
サイエンス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆止効果の高い逆止弁を提供する。 【構成】 逆止弁Aをケーシング1と、該ケーシング1
に装着されている蓋体10と、ケーシング1と蓋体10
との間に設けられている弁体20と、該弁体20を弁座
6の方向に付勢しているコイルスプリング30とから構
成する。弁体20を、ケーシング1の通路5内にあって
弁体20の軸方向の移動を案内するガイド棒21と、流
体が逆方向に作用するとき受圧面となる受圧部24とを
有するように構成する。そしてケーシング1の通路5に
フィルタ9を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ケーシングと、該ケーシングに装着されている蓋体と、ケーシング と蓋体との間に設けられている弁体と、該弁体を弁座の方向に付勢しているコイ ルスプリングとからなり、順方向に流体を供給すると、弁体が弁座から離間して 流れ、逆方向に流体が作用すると、弁体が弁座に着座して流体の逆流が阻止され るようになっている逆止弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
順方向の流れは許容されるが、逆方向の流れは阻止されるようになっている弁 は、逆止弁あるいはチェクバルブとして文献名を挙げるまでもなく従来周知であ る。このような逆止弁は、一般に玉弁、板弁、蝶形弁等を備えている。そしてこ れらの弁は、重力により弁座に着座するようになっている。したがって、順方向 に流体を供給すると、これらの弁は重力に逆らって押し上げられ、流体は流れる が、逆方向に供給しようとすると、弁の重量と弁の両側に作用する差圧とにより 弁が弁座に着座し、逆流が阻止される。
【0003】 また重力の代わりに、比較的剛性の大きいコイルスプリングによって弁体が弁 座の方に付勢されている逆止弁も知られている。コイルスプリングで付勢されて いる逆止弁は、重力の方向と無関係に設置することができ、設置方向に融通性が 得られ、狭いスペースにも取り付けることができる。 ところで、上記のような逆止弁は、色々な産業分野で使用されているが、例え ば本出願人が実公平3ー31376号により提案した浴槽湯の清浄殺菌循環装置 等にも設けられている。すなわちオゾンガス発生器で発生するオゾンガスを浴槽 に導くパイプ中に逆止弁が介装され、オゾンガスは浴湯に供給することができる が、浴槽中の浴湯がオゾンガス発生器の方へ逆流しないようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 逆止弁には、構造的あるいは製作コスト的な要求もある程度求められるが、作 用的には流体の順方向の流れ抵抗が大きくならないことも求められるが、特に完 全な逆止作用が求められる。逆止時に漏れが生じると、機器を損傷することがあ るからである。例えば前述した浴槽湯の清浄殺菌循環装置において浴湯がオゾン ガス発生器の方へ逆流すると、電気機器であるオゾンガス発生器は損傷してしま う。 このように、逆止弁には逆止作用あるいは逆止効果が求められるが、従来の逆 止弁は逆止時に漏れが生じることがある。すなわち逆止弁に流体を供給するため には、流体を加圧するポンプ、エアコンプレッサ等を必要とするが、例えばエア コンプレッサが古くなってくると、シリンダ、ピストン等は摩耗するので、その 構成材料であるアルミニウムの細かい屑が、逆止弁の方へ流れパッキンに付着す る。そうすると、弁が弁座に着座するとき屑を挟み込み隙間が生じ、逆流時に漏 れが生じることがある。このことは本出願人が、逆止弁の漏れの原因を追求する 段階で判明している。
【0005】 また、重力により弁が弁座に着座するようになっている逆止弁によると、重力 は弁に均一に作用するので、弁は弁座に平均的に着座するが、弁体をバネ特性の 大きいコイルスプリングによって弁座の方へ付勢している逆止弁によると、弁体 が弁座に片寄って着座し、漏れを生じることもある。さらには、弁座の位置によ っては加工が困難で、コスト上弁座の加工精度を上げることができず、漏れが生 じることもある。 したがって、本考案は逆止作用あるいは逆止効果の高い逆止弁を提供すること も目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、ケーシングと、該ケーシングに装着さ れている蓋体と、前記ケーシングと蓋体との間に設けられている弁体と、該弁体 を弁座の方向に付勢しているコイルスプリングとからなり、 前記ケーシングの方から順方向に流体を供給すると、前記弁体が前記ケーシン グの弁座から離間して前記蓋体の方から流出し、前記蓋体の方から逆方向に流体 が作用すると、前記弁体が前記ケーシングの弁座に着座して流体の逆流が阻止さ れるようになっている逆止弁であって、 前記弁体は、前記ケーシングの通路内にあって前記弁体の軸方向の移動を案内 するガイド棒部と、流体が逆方向に作用するとき受圧面となる受圧部とを備え、 前記ケーシングの通路には、順方向に流れるとき前記弁体より上流側に位置す る部分にフィルタが設けられている。
【0007】 請求項2記載の考案は、ケーシングと、該ケーシングに装着されている蓋体と 、前記ケーシングと蓋体との間に設けられている弁体と、該弁体を弁座の方向に 付勢しているコイルスプリングとからなり、前記蓋体の方から順方向に流体を供 給すると、前記弁体が前記蓋体の弁座から離間して前記ケーシングの方から流出 し、前記ケーシングの方から逆方向に流体が作用すると、前記弁体が前記蓋体の 弁座に着座して流体の逆流が阻止されるようになっている逆止弁であって、前記 弁体は、前記ケーシングの通路内にあって前記弁体の軸方向の移動を案内するガ イド棒部と、順方向に流れるときは前記弁座から離間し、逆方向に流れるときに は当接する弁部とを備え、前記弁座は、前記蓋体の内側に突出した端面に形成さ れ、請求項3記載の考案は、ケーシングと、該ケーシングに装着されている蓋体 と、前記ケーシングと蓋体との間に設けられている弁体と、該弁体を弁座の方向 に付勢しているコイルスプリングとからなり、前記ケーシングの方から順方向に 流体を供給すると、前記弁体が前記ケーシングの弁座から離間して前記蓋体の方 から流出し、前記蓋体の方から逆方向に流体が作用すると、前記弁体が前記ケー シングの弁座に着座して流体の逆流が阻止されるようになっている逆止弁であっ て、前記弁体は、前記ケーシングの通路内にあって前記弁体の軸方向の移動を案 内するガイド棒部と、流体が逆方向に作用するとき受圧面となる受圧部とを備え 、前記ケーシングの通路の内周面と、前記ガイド棒部の外周面との隙間は0.3 mm以下に選定されている。
【0008】
【作用】 請求項1記載の考案は、次のように作用する。すなわち流体をケーシングの方 から順方向に供給する。そうすると、ケーシングの通路内に設けられているフイ ルタで濾過されてケーシングに流れ、弁体のガイド棒部を押す。弁体はケーシン グの通路内に位置しているガイド棒部に案内され、コイルスプリングを圧縮して 軸方向に移動する。したがって、弁体はケーシングの弁座から離間する。流体は 離間した弁体と弁座との間を通って蓋体の方から出ていく。 順方向の流体の流れがなくなると、あるいは順方向の流体圧が小さくなると、 弁体はコイルスプリングの復原力によりケーシングの弁座の方へ移動させられる 。 このときの移動もガイド棒部により案内される。このような状態で流体が蓋体の 方から逆方向に作用すると、逆方向の流体圧が弁体の受圧部に作用し、弁体は弁 座に圧着される。これにより流体の逆流が阻止される。 請求項2記載の考案は、蓋体の方から順方向に流体を供給すると、流体が弁体 を押すので、弁体はガイド棒部により案内されて軸方向に移動する。その結果、 弁体は蓋体の弁座から離間する。したがって、流体はケーシングの方から流出す る。 順方向の流体の流れがなくなると、あるいは順方向の流体圧が小さくなると、 弁体はコイルスプリングの復原力により蓋体の弁座の方へガイド棒部により案内 されて移動させられる。この状態でケーシングの方から逆方向に流体が作用する と、弁体が蓋体の弁座に着座する。これにより流体の逆流が阻止される。 請求項3記載の考案は、流体が順方向に流れるときフイルタで濾過されないだ けで、請求項1記載の考案と同様に作用する。すなわちケーシングの通路の内周 面と、ガイド棒部の外周面との隙間は0.3mm以下に選定されているので、弁 体は軸方向に半径方向の振れがない状態で移動する。
【0009】
【実施例】
初めに、図1により本考案の第1実施例を説明する。第1実施例に関わる逆止 弁Aは、略筒状を呈するケーシング1と、このケーシング1の開放端部に装着さ れている蓋体10と、ケーシング1内に軸方向に移動自在に設けられている弁体 20と、この弁体20を一方に付勢しているコイルスプリング30とから概略構 成されている。そしてこれらのケーシング1、蓋体10、弁体20等は例えば合 成樹脂から射出成形されている。
【0010】 ケーシング1は、小径部2と大径部3とを有する。そして小径部2の中心部に は、大径の孔4が軸方向に所定長さ明けられている。この大径の孔4には通路5 が連通し、この通路5は大径部3の略中央部まで延びている。そして通路5は、 大径の弁室7に連なっている。通路5と弁室7は、テーパ部で接続され、このテ ーパ部は後述する弁体20の弁部が着座する弁座6になっている。 ケーシング1の開放端部は、弁室7の径よりさらに拡大され、嵌合孔8が形成 されている。 上記のように構成されているケーシング1の大径の孔4には、例えば不錆鋼製 のスクリーン9が挿入されている。スクリーン9には、孔の径が200μ程度の ウレタン製のフイルタが取り付けられている。
【0011】 蓋体10も全体として、筒状をしている。そして略中央部の外周部に鍔部11 が形成され、鍔部11の図において左方が、ケーシング1の嵌合孔8に挿入され る挿入部12となっている。また右方の小径部13には例えばパイプが接続され る。 このように構成されている蓋体10の略中央部には、流体が流れる通路17が 軸方向に形成されている。 蓋体10の、図1において左側の端面14には、弁受15が突出して設けられ ている。そしてこの弁受15には側面からみてV字形を呈する切欠16が形成さ れている。したがって、弁体20が弁受15に当接しても、流体はこの切欠16 を通って通路17に流れる。
【0012】 弁体20は、棒状のガイド棒21と、このガイド棒21からテーパ状に拡径し ている着座部22と、この着座部22から軸方向に水平に延びている大径部23 とから構成されている。そして大径部23の、図において右端の端面が軸に垂直 な受圧面24となっている。受圧面24にはスプリング受25が設けられている が、このスプリング受25も、軸に直角な面を有し、軸方向の流体圧を受ける。 ガイド棒21は、弁体20が軸方向に移動するとき、ケーシング1の通路5内 にあって、弁体20を案内するのに充分の長さを有する。そして通路5の内周面 とガイド棒21の外周面との隙間は、例えば0.25mm程度に選定されている 。弁体20の着座部22には、例えばフッ素樹脂製のOリング26が装着されて いる。 前述した蓋体10の弁受15と、弁体20のスプリング受25との間にはコイ ルスプリング30が設けられている。コイルスプリング30のバネ特性は、本実 施例では小さく、弁体20はコイルスプリング30によりケーシング1の弁座6 の方へ軽く押さる。
【0013】 次に上記第1実施例の作用について説明する。ケーシング1の弁室7に、弁体 20をガイド棒21の方から入れ、そしてコイルスプリング30を入れる。次い でケーシング1の嵌合孔8に、蓋体10の挿入部12を装着する。また、ケーシ ング1の大径の孔4にスクリーン9を挿入する。これにより組立を終わる。 ケーシング1の小径部2と、蓋体10の小径部13とにパイプを接続し、ケー シング1側のパイプを例えばオゾンガス発生器に、そして蓋体10側のパイプを 例えば浴槽の循環管の戻り管に接続する。 エアコンプレッサを起動すると共に、オゾンガス発生器をオンすると、オゾン ガスを含んだ圧縮空気が逆止弁Aに供給される。スクリーン9で濾過された圧縮 空気は、弁体20のガイド棒21を押す。弁体20は、バネ特性の小さいコイル スプリング30を圧縮して右方へ移動する。コイルスプリング30のバネ特性は 小さいので、弁体20はスプリング受25が蓋体10の弁受15に当接するまで 移動する。
【0014】 弁体20が図1において右方へ移動するので、Oリング26がケーシング1の 弁座6から離間する。これにより圧縮空気は、ケーシング1の弁室7に流れ、蓋 体10の弁受15の切欠16を通って、蓋体10の通路17からパイプを介して 浴槽の循環管の戻り管に噴射される。この流れが順方向の流れである。 エアコンプレッサを停止すると、空気圧がなくなるので、弁体20はコイルス プリング30の復元力で図1において左方に押され、Oリング26がケーシング 1の弁座6に軽く着く。このような状態で戻り管の浴湯がオゾンガス発生器の方 へ逆流しようとすると、浴湯が弁体20の受圧面24に作用し、Oリング26は ケーシング1の弁座6に圧着される。これにより浴湯の逆流が阻止される。
【0015】 以上のように、第1実施例の逆止弁Aによると、ケーシング1の大径の孔4に はスクリーン9が挿入されているので、例え供給される圧縮空気中にエアコンプ レッサ等で発生する異物が混入していても、スクリーン9で捕捉され、Oリング 26あるいは弁座6に異物が付着するようなことはない。したがって、Oリング 26は弁座6に密着し、浴湯がオゾンガス発生器の方へ逆流することはない。 また、ケーシング1の通路5の内周面と弁体20のガイド棒21の外周面との 隙間は小さく、0.25mm程度に選定されているので、弁体20が軸方向に案 内されるとき、半径方向に振れることはない。したがって、Oリング26は弁座 6の全周に均一に接し、そして押し付けられる。これによっても逆流が確実に阻 止される。また隙間を0.30mmにしてテストしたが、同様に半径方向のに振 れは見られなかった。 さらには、本実施例によると、コイルスプリング30のバネ特性が小さいので 、コイルスプリング30によってOリング26が弁座6に片寄って押しつけられ ることはない。すなわちOリング26を弁座6に押しつける主な力は流体の浴湯 であるが、浴湯は受圧面24に均一に作用するので、Oリング26は弁座6に均 一に押しつけられる。これによっても、逆方向の流れは確実に阻止される。
【0016】 上記第1実施例は色々変形できる。例えばケーシング1の通路5の径は、全長 にわたって一様でなく、図1において左方部分における通路5の内周面と弁体2 0のガイド棒部21の外周面との隙間を0.25mm程度に選定し、右方部分に おける隙間は、これより広くすることもできる。このように実施してもOリング 26がケーシング1の弁座6に近ずき、当接するときは半径方向に振れないので 、所期の目的が達成される。また右方部分における隙間が広くなっていると、弁 体20が右方向に移動すると、隙間が広くなるので、順方向に流れるときの抵抗 が小さくなる効果が得られる。 さらには、順方向の流れ抵抗を小さくするために、ガイド棒21の外周部に、 左端部から軸方向に所定長さの溝27、27を形成することもできる。このよう な溝27、27を形成すると、順方向に流れるとき弁体20が右方向に移動する と、溝27、27が弁室7に連通するので、流れ抵抗が小さくなる。なお、溝2 7、27は、圧力のバランスを考慮してガイド棒21の外周部の対称位置に設け るのが望ましい。 また、本実施例では、蓋体10のスプリング受15に切欠16が設けられてい るが、弁体20のスプリング受25側に設けることもできる。
【0017】 次に図2により本考案の第2実施例に係わる逆止弁Bについて説明する。なお 、第1実施例と同様な部材には同じ参照符号にダッシュ「’」を付けて簡略的に 説明する。 第2実施例に関わる逆止弁Bも、略筒状を呈するケーシング1’と、このケー シング1’の開放端部に装着されている蓋体10’と、ケーシング1’内に軸方 向に移動自在に設けられている弁体20’と、この弁体20’を蓋体10’の方 に付勢しているコイルスプリング30’とから概略構成されている。 ケーシング1’の内部には、軸方向に通路5’が明けられている。この通路5 ’は大径の弁室7’に連なっている。通路5’と弁室7’は、段部で接続され、 この段部は後述する弁体20’が当接する弁受6’になっている。
【0018】 蓋体10’も全体として筒状をしている。そして図において左方は縮径され、 ケーシング1’の弁室7’に挿入される挿入部12’となっている。また略中央 部には軸方向に通路17’が形成されている。 蓋体10’の挿入部12’は、前述したように縮径されているので、その先端 面は全体としてみると、突出した形になっている。この突出した先端面は、軸に 垂直で、本実施例では弁体20’が着座する弁座14’になっている。この弁座 14’にはフッ素樹脂等で成形されている円盤状のパッキン28’が着座する。 これにより蓋体10’の通路17’が閉鎖される。
【0019】 弁体20’は、ガイド棒21’と、比較的大径の弁部22’とから構成されて いる。弁部22’は、図において右端の軸に垂直な着座部24’と、左側の受部 25’とから構成されている。この着座部24’が、パッキン28’を介して蓋 体10’の突出した弁座14’に圧接される。また、弁部22’の受部25’は 、弁体20’が左行するときケーシング1’の段部6’に当接する。受部25’ には切欠26’が設けられている。 前述したケーシング1の段部6’と、弁部22’の受部25’との間にはコイ ルスプリング30’が設けられている。コイルスプリング30’のバネ特性は、 本実施例においても比較的小さい。 なお、本実施例においてもガイド棒21’は、弁体20’が軸方向に移動する とき、ケーシング1’の通路5’内にあって、弁体20’を案内するが、通路5 ’の内周面とガイド棒21’の外周面との隙間は、前述した第1実施例のように 厳密には選定されていない。
【0020】 次に、第2実施例の作用を説明する。第1実施例と同様にして組み立てる。そ うして同様にして使用する。本実施例では、蓋体10’の方から例えば前述した ようにオゾンガスを含んだ空気を供給するときが順方向である。順方向に圧縮空 気を供給すると、圧縮空気がパッキン28’を図において左方向に押し弁体20 ’はコイルスプリング30’を圧縮して左行する。そして弁体20’の受部25 ’がケーシング1’の段部6’に当接する。したがって、圧縮空気は蓋体10’ の通路17’、ケーシング1’の弁室7’、受部25’の切欠26’およびケー シング1’の通路5’を通って、前述したように例えば浴槽の循環管の戻り管に 噴射される。
【0021】 圧縮空気の供給が停止すると、弁体20’はコイルスプリング30’の復元力 で図2において右方に押され、図2に示されている位置になる。このような状態 で戻り管の浴湯がオゾンガス発生器の方へ逆流しようとすると、浴湯が弁体20 ’のガイド棒21’の端面および弁部22’の受部25’に作用し、着座部24 ’は、パッキン28’を介して蓋体10’の突出した弁座14’に圧着される。 これにより浴湯の逆流が阻止される。
【0022】 第2実施例によると、パッキン28’が当接するのは、蓋体10’の突出した 弁座14’であるので、密着度が高い。すなわち弁体20’が逆になって、ケー シング1’の段部6’が、弁体20’が着座する弁座になっていると、段部6’ は、ケーシング1’の内部に位置するので、加工精度あるいは成形精度がでにく いが、第2実施例によると、弁体20’が着座する弁座14’は蓋体10’の突 出した端面であるので、高精度にしかも容易に加工することができ、逆流を完全 に阻止することできる。 なお、本実施例においても、第1実施例と同様に、弁体20’のガイド棒21 ’に順方向に流れるときの抵抗を低減するための溝等を設けることもできる。
【0023】 図3には、本考案の第3実施例に係わる逆止弁Cが示されている。第3実施例 は、前述した第1実施例に比較すると、スクリーン9が設けられていない点、ケ ーシング1および蓋体10に小径部がない点で、相違し他の部分は略同じである 。したがって、第1実施例と同じ参照符号を付けて重複説明はしない。また、第 3実施例がスクリーン9が奏する効果が得られないだけで、第1実施例と同様な 作用効果が得られることは明らかであるので、作用・効果の説明も省略する。
【0024】
【考案の効果】
以上のように本考案によると、ケーシングの通路には、順方向に流れるとき弁 体より上流側に位置する部分にフィルタが設けられているので、供給される流体 中にゴミ等の固形物が含まれていても、フィルタで除去される。したがって、逆 方向に流体圧が作用する時に弁体が着座する弁座等に固形物が付着するようなこ とはない。それゆえ逆方向に流体圧が作用しても漏れない。 請求項2記載の考案によると、逆方向に流体圧が作用する時に弁体が着座する 弁座は、蓋体の内側に突出した端面に形成されているので、弁座を低コストで高 精度に加工することができる。したがって、弁体が着座するとき、弁体と弁座は 密着し、逆流は完全に阻止される。また請求項3記載の考案によると、ケーシン グの通路の内周面と、ガイド棒部の外周面との隙間は0.3mm以下に選定され ているので、弁体が軸方向に移動するとき、ガイド棒部により半径方向に振れが ない状態で案内される。したがって、弁体は弁座の全周にわたって均一に着座し 、逆流時の漏れは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】本考案の第2実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【図3】本考案の第3実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1’ ケーシング 5、5’
通路 6 弁座 9
スクリーン 10、10’1 蓋体 20、20’
弁体 21、21 ガイド棒 24
受圧面 30、30’ コイルスプリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに装着され
    ている蓋体と、前記ケーシングと蓋体との間に設けられ
    ている弁体と、該弁体を弁座の方向に付勢しているコイ
    ルスプリングとからなり、 前記ケーシングの方から順方向に流体を供給すると、前
    記弁体が前記ケーシングの弁座から離間して前記蓋体の
    方から流出し、前記蓋体の方から逆方向に流体が作用す
    ると、前記弁体が前記ケーシングの弁座に着座して流体
    の逆流が阻止されるようになっている逆止弁であって、 前記弁体は、前記ケーシングの通路内にあって前記弁体
    の軸方向の移動を案内するガイド棒部と、流体が逆方向
    に作用するとき受圧面となる受圧部とを備え、 前記ケーシングの通路には、順方向に流れるとき前記弁
    体より上流側に位置する部分にフィルタが設けられてい
    ることを特徴とする逆止弁。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、該ケーシングに装着され
    ている蓋体と、前記ケーシングと蓋体との間に設けられ
    ている弁体と、該弁体を弁座の方向に付勢しているコイ
    ルスプリングとからなり、 前記蓋体の方から順方向に流体を供給すると、前記弁体
    が前記蓋体の弁座から離間して前記ケーシングの方から
    流出し、前記ケーシングの方から逆方向に流体が作用す
    ると、前記弁体が前記蓋体の弁座に着座して流体の逆流
    が阻止されるようになっている逆止弁であって、 前記弁体は、前記ケーシングの通路内にあって前記弁体
    の軸方向の移動を案内するガイド棒部と、順方向に流れ
    るときは前記弁座から離間し、逆方向に流れるときには
    当接する弁部とを備え、 前記弁座は、前記蓋体の内側に突出した端面に形成され
    ていることを特徴とする逆止弁。
  3. 【請求項3】 ケーシングと、該ケーシングに装着され
    ている蓋体と、前記ケーシングと蓋体との間に設けられ
    ている弁体と、該弁体を弁座の方向に付勢しているコイ
    ルスプリングとからなり、 前記ケーシングの方から順方向に流体を供給すると、前
    記弁体が前記ケーシングの弁座から離間して前記蓋体の
    方から流出し、前記蓋体の方から逆方向に流体が作用す
    ると、前記弁体が前記ケーシングの弁座に着座して流体
    の逆流が阻止されるようになっている逆止弁であって、 前記弁体は、前記ケーシングの通路内にあって前記弁体
    の軸方向の移動を案内するガイド棒部と、流体が逆方向
    に作用するとき受圧面となる受圧部とを備え、前記ケー
    シングの通路の内周面と、前記ガイド棒部の外周面との
    隙間は0.3mm以下に選定されていることを特徴とす
    る逆止弁。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003042320A (ja) * 2001-08-01 2003-02-13 Mns:Kk 弁装置及びこれを用いた空気枕
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