JPH0744310B2 - 半導体レ−ザ装置 - Google Patents

半導体レ−ザ装置

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JPH0744310B2
JPH0744310B2 JP17524787A JP17524787A JPH0744310B2 JP H0744310 B2 JPH0744310 B2 JP H0744310B2 JP 17524787 A JP17524787 A JP 17524787A JP 17524787 A JP17524787 A JP 17524787A JP H0744310 B2 JPH0744310 B2 JP H0744310B2
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JP
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diffusion
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勝彦 後藤
渉 須崎
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、OEIC(Optoelectronic Integrated Circui
t)化に適した光通信用半導体レーザ装置の電極構造の
改良に関するものである。
〔従来の技術〕 第2図は従来の基板への埋込みTJS(Transverse Juncti
on Stripe)レーザ装置の一実施例を示す断面図であ
る。図において、(1)は半絶縁性GaAs基板(2)は基
板(1)の主面に設けられた底辺の幅が約70μmの逆メ
サ溝で、その形成に当っては、先ず基板(1)上に、例
えばSi3N4膜(図示せず)を形成して後、写真製版法に
より<110>方向にストライプ状の窓(図示せず)を開
け、次いでSi3N4膜をマスクにして化学エッチング法或
いは反応性イオンビームエッチング法等により逆メサ溝
(2)を形成する。
(3)はn型AlGaAsの第1クラッド層、(4)はn型Ga
Asの活性層、(5)はn型AlGaAsの第2クラッド層、
(6)はn+型GaAsのキャップ層で、これらの各層は、例
えばMOCVD法(有機金属気相成長法)により逆メサ溝
(2)内に形成され、その後、上記Si3N4膜は除去され
る。このようにして形成された各半導体層(3)〜
(6)の頂面は、基板(1)の主面より高くなり段差が
つく。(7)はその段差部である。(8)はn側とp側
を電気的に分離するための分離溝で、キャップ層(6)
をエッチングして形成される。(9)は幅が約70μmの
Zn拡散p+領域、(10)は厚さが約2μmのZn拡散p領
域、(11)は各半導体層(3)〜(6)のn型領域上か
ら基板(1)上にわたって形成されるn側電極、(12)
は各半導体層(3)〜(6)及び基板(1)のZn拡散p+
領域上にわたって形成されるp側電極で、いずれも、例
えば真空蒸着法によりNi/Au・Ge/Au膜を3000〜4000Åの
厚さに形成される。
上記のように、形成されたTJSレーザ装置において、pn
接合はGaAs活性層(4)内に形成されるものとAlGaAs
第1,第2クラッド層(3),(5)内に形成されるもの
があるが、GaAsの禁制帯幅はAlGaAsのそれよりも狭いの
で、GaAsのpn接合の拡散電位はAlGaAsのそれよりも低
く、従って、n側電極(11)とp側電極(12)間に順方
向電圧を加えた場合、電流は拡散電位の低いGaAsのpn接
合部に集中して流れるので、GaAs活性層(4)のpn接合
部が活性領域となりレーザ発振が起る。
また、n型のGaAs活性層(4)のキャリア濃度は1×10
18cm-3程度にドープされているが、この程度の濃度にお
いてはp型GaAsの方がn型GaAsよりも屈折率が大きく、
そのpn接合界面に屈折率差を生じる。更に、GaAs活性層
(4)のZn拡散p+領域とZn拡散p領域とでは、不純物濃
度の大きいp+領域の方が屈折率は小さい。従って、GaAs
活性層(4)のZn拡散p領域の部分は両側を屈折率の小
さい領域で囲まれることになり、光の閉じ込め効果が得
られてレーザ光の横モードが安定化される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のTJSレーザ装置は上記のように構成されているの
で、逆メサ溝(2)内にMOCVD法により各半導体層
(3)〜(6)を成長させると、通常基板(1)の主面
と各半導体層(3)〜(6)の頂面間に高さの違いを生
じ、1〜2μm程度の段差部(7)ができるが、n側及
びp側電極ともこの段差部(7)を覆って形成されてい
るため、この部位で電極の途切れを生じてレーザが動作
不良を起すなどの問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、途切れなどの不具合を生じない、構造の電極を備
えた信頼性の高い半導体レーザ装置を得ることを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る半導体レーザ装置は、基板の主面に設け
られた溝内に、該基板の主面との間に段差部を有する第
1導電型の多層半導体層を形成し、該層の一部を含み、
該基板の主面に第2導電型の高濃度拡散領域を形成する
とともに、各導電型側の電極を、第1導電型側のものは
該多層半導体層上に、第2導電型側のものは該高濃度拡
散領域上に、それぞれ該段差部を避けて形成したもので
ある。
〔作用〕
この発明の半導体レーザ装置は、第1導電型の多層半導
体層及び第2導電型の高濃度拡散領域のいずれも幅広く
形成し、各導電型側の電極を、該多層半導体層上或いは
該高濃度拡散領域上の段差部を避けた位置に形成したの
で、電極に途切れを生じることがない。
〔発明の実施例〕
第1図は、この発明の一実施例を示す断面図であり、
(1)〜(12)は上記従来例におけるものと同一又は相
当のものである。
この発明における逆メサ溝(2)の底辺幅及びZn拡散p+
領域(9)の幅は、いずれも約100μm以上に広く形成
され、n側電極(11)はn型のキャップ層(6)上に、
p側電極(12)は基板(1)のZn拡散p+領域(9)上に
それぞれ形成される。
上記のような構成の半導体レーザ素子をトランジスタ等
の電子素子と共に同一基板上に集積化するOEICでは、半
導体レーザ素子の数はせいぜい1〜数個程度であり、従
って、逆メサ溝(2)の底辺幅やZn拡散p+領域(9)の
幅が若干広く形成されてもOEIC全体の寸法が大きくなる
程の影響は生じない。
なお、上記実施例ではn側電極(11)をキャップ層
(6)上に、p側電極(12)を基板(1)のp+領域上に
設けたものを示したが、n型多層半導体層(3)〜
(6)上と多層半導体層(3)〜(6)のp+領域上、に
それぞれ段差部(7)を避けて形成しても良い。また、
逆メサ溝(2)内にn型の各半導体層(3)〜(6)を
形成し、該層の一部を含み基板(1)の主面にZn拡散に
よりp+領域(9)を形成してn,p側の電極を備えたもの
を示したが、各半導体層(3)〜(6)の導電型をp型
とし、n型拡散源として例えばSi等を用いて拡散n+領域
を形成し、上記と同様の位置にp,n各側の電極を備える
ものであっても良い。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したとおり、電極が、基板の主面と
多層半導体層の頂面との間の段差部を避けて形成される
ので、電極途切れによる動作不良を起すことのない、信
頼性の高い半導体レーザ装置を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のTJSレーザ装置の一実施例を示す
断面図、第2図は、従来のTJSレーザ装置の一実施例を
示す断面図である。 図において、(1)は半絶縁性GaAs基板、(2)は逆メ
サ溝、(3)はn型AlGaAsの第1クラッド層、(4)は
n型GaAsの活性層、(5)はn型AlGaAsの第2クラッド
層、(6)はn型GaAsのキャップ層、(7)は段差部、
(9)はZn拡散p+領域、(11)はn側電極、(12)はp
側電極である。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の主面に設けられた溝内に、該基板の
    主面との間に段差部を有する第1導電型の多層半導体層
    が形成され、該層の一部を含み、該基板の主面に第2導
    電型の高濃度拡散領域が形成され、各導電型側の電極を
    備えている半導体レーザ装置において、第1導電型側の
    電極は該多層半導体層上に、第2導電型側の電極は該高
    濃度拡散領域上に、それぞれ該段差部を避けて形成され
    ていることを特徴とする半導体レーザ装置。
JP17524787A 1987-07-13 1987-07-13 半導体レ−ザ装置 Expired - Lifetime JPH0744310B2 (ja)

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JPS6418293A JPS6418293A (en) 1989-01-23
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