JPH0744304Y2 - オーバロックミシンのかがり幅調整装置 - Google Patents
オーバロックミシンのかがり幅調整装置Info
- Publication number
- JPH0744304Y2 JPH0744304Y2 JP1991063217U JP6321791U JPH0744304Y2 JP H0744304 Y2 JPH0744304 Y2 JP H0744304Y2 JP 1991063217 U JP1991063217 U JP 1991063217U JP 6321791 U JP6321791 U JP 6321791U JP H0744304 Y2 JPH0744304 Y2 JP H0744304Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thread
- sliding piece
- overlock
- piece
- sewing machine
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オーバロックミシンに
おけるかがり幅を変更するためのかがり幅調整装置に関
するものである。
おけるかがり幅を変更するためのかがり幅調整装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーバロックミシンによって縁か
がり縫製を行うとき、縫製品ワークの用途、あるいは布
地の種類や重ね枚数等によって、かがり幅を適切に選定
する必要がある。このかがり幅を変更するには、まず、
所定の糸滑り片幅を有する針板に交換するか、あるい
は、糸滑り片調整式の針板においては、その糸滑り片を
手動で左右/前後に調整し、ついで上記かがり幅に対す
る最適な布の縁切りメスの位置を決定するため、ミシン
テーブル下側面のカバーを外して、下メス位置を左右に
移動調整することが必要であった。
がり縫製を行うとき、縫製品ワークの用途、あるいは布
地の種類や重ね枚数等によって、かがり幅を適切に選定
する必要がある。このかがり幅を変更するには、まず、
所定の糸滑り片幅を有する針板に交換するか、あるい
は、糸滑り片調整式の針板においては、その糸滑り片を
手動で左右/前後に調整し、ついで上記かがり幅に対す
る最適な布の縁切りメスの位置を決定するため、ミシン
テーブル下側面のカバーを外して、下メス位置を左右に
移動調整することが必要であった。
【0003】これらの操作は、糸滑り片と下メス位置調
整の2つの作業が関連するため、極めて煩雑であり、特
に従来機構における下メス調整は、下メスホルダー軸を
固定している止めねじを弛めて目見当で移動調整して再
固定しなければならず、微調整が困難なため、正確な位
置設定には、上記操作を何度も繰返す必要があり、特に
初心者のオペレータにとっては困難であり、かつ時間を
要していた。
整の2つの作業が関連するため、極めて煩雑であり、特
に従来機構における下メス調整は、下メスホルダー軸を
固定している止めねじを弛めて目見当で移動調整して再
固定しなければならず、微調整が困難なため、正確な位
置設定には、上記操作を何度も繰返す必要があり、特に
初心者のオペレータにとっては困難であり、かつ時間を
要していた。
【0004】これらの問題点を解決する目的で、かがり
幅を変更するのに、糸滑り片と下メス位置の調整を、同
期して行う方法/機構が提案されている。図5にこの種
の従来提案を一例として実開昭59−67169号公報
に開示された考案の平面図を示す。詳細説明は上記引用
例と重複するため、概要のみを要約すると、21は針
板、22は、布送り方向(矢印A)に指向して針板21
から延設された糸支持片、23は、これと同方向に並設
された糸滑り片で、後端は、一体の取り付けブロック2
4を介して移動片26に上下にスライドして退避可能に
設けられている。
幅を変更するのに、糸滑り片と下メス位置の調整を、同
期して行う方法/機構が提案されている。図5にこの種
の従来提案を一例として実開昭59−67169号公報
に開示された考案の平面図を示す。詳細説明は上記引用
例と重複するため、概要のみを要約すると、21は針
板、22は、布送り方向(矢印A)に指向して針板21
から延設された糸支持片、23は、これと同方向に並設
された糸滑り片で、後端は、一体の取り付けブロック2
4を介して移動片26に上下にスライドして退避可能に
設けられている。
【0005】この移動片26は、下メス16を保持する
下メスホルダ27に、案内みぞ28と押え板29を介し
て上下動可能にボルト止めされている。31は操作軸
で、下メスホルダ27のめねじ36と螺合するおねじ3
5を有し、この操作軸31の先端のつまみ37を回転す
ることにより、下メスホルダ27、下メスホルダ27に
装着された下メス16、および移動片26を介して糸滑
り片23が同時に布送り方向Aの直角方向左右に移動
し、一操作でかがり幅調整を行えるよう意図されたもの
である。
下メスホルダ27に、案内みぞ28と押え板29を介し
て上下動可能にボルト止めされている。31は操作軸
で、下メスホルダ27のめねじ36と螺合するおねじ3
5を有し、この操作軸31の先端のつまみ37を回転す
ることにより、下メスホルダ27、下メスホルダ27に
装着された下メス16、および移動片26を介して糸滑
り片23が同時に布送り方向Aの直角方向左右に移動
し、一操作でかがり幅調整を行えるよう意図されたもの
である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例にあっては、糸滑り片と下メス位置調整の
同時操作の目的は達せられるが、糸滑り片23は下メス
ホルダ27に縫製中もスライドして下方に退避できるも
のであるため、ミシンに布を供給中に作業者の手が誤っ
て糸滑り片に触れ、これを下方の不使用位置に移動させ
た場合には、かがり幅が極端に小さくなって、縫製不良
を生じるという問題があった。
ような従来例にあっては、糸滑り片と下メス位置調整の
同時操作の目的は達せられるが、糸滑り片23は下メス
ホルダ27に縫製中もスライドして下方に退避できるも
のであるため、ミシンに布を供給中に作業者の手が誤っ
て糸滑り片に触れ、これを下方の不使用位置に移動させ
た場合には、かがり幅が極端に小さくなって、縫製不良
を生じるという問題があった。
【0007】本考案は、以上のような従来提案例の問題
点にかんがみてなされたもので、糸滑り片と下メスとの
同時調整機能を保持すると同時に、糸滑り片を縫製中に
不使用位置に移動させるような誤動作を防止するように
したかがり幅調整装置の提供を目的としている。
点にかんがみてなされたもので、糸滑り片と下メスとの
同時調整機能を保持すると同時に、糸滑り片を縫製中に
不使用位置に移動させるような誤動作を防止するように
したかがり幅調整装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本考案におい
ては、ミシンフレームに、案内軸に沿って軸方向に移動
板を移動させ、この移動板によって同方向に移動する下
メスホルダを固設したホルダ軸を設け、かつ該移動板に
よって糸滑り片を軸方向に設定位置可変可能に固設した
糸滑り片切換軸を配設し、さらに該切換軸には、糸滑り
片の不使用位置への退避を縫製中は防止する手段を設け
ることにより上記目的を達成しようとするものである。
ては、ミシンフレームに、案内軸に沿って軸方向に移動
板を移動させ、この移動板によって同方向に移動する下
メスホルダを固設したホルダ軸を設け、かつ該移動板に
よって糸滑り片を軸方向に設定位置可変可能に固設した
糸滑り片切換軸を配設し、さらに該切換軸には、糸滑り
片の不使用位置への退避を縫製中は防止する手段を設け
ることにより上記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【作用】以上の構成により、後述実施例により詳述する
ごとく、縁かがり幅調整に伴う糸滑り片と下メス位置調
整を同時にでき、また、ミシン停止時のみ糸滑り片不要
のための切換退避させることが可能となる。
ごとく、縁かがり幅調整に伴う糸滑り片と下メス位置調
整を同時にでき、また、ミシン停止時のみ糸滑り片不要
のための切換退避させることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下に本考案を実施例に基づいて説明する。
図1中(a),(b),(c)は、それぞれ本考案に係
る調整装置の一実施例の要部側面図、正面図および上面
図、図2は、各構成要素の分解斜視図、図3および図4
は、それぞれ図1(b)におけるギヤ結合部および糸滑
り片部の説明図である。
図1中(a),(b),(c)は、それぞれ本考案に係
る調整装置の一実施例の要部側面図、正面図および上面
図、図2は、各構成要素の分解斜視図、図3および図4
は、それぞれ図1(b)におけるギヤ結合部および糸滑
り片部の説明図である。
【0011】図中、Fはミシンフレーム、Pは針板、M
は下メス、8は糸滑り片である。フレームFには図2に
示すように3個の平行穴が穿設され、それぞれ、対応す
る3個の穴を有する移動板5を貫入して、3本の軸、す
なわち、案内軸4、下メスホルダ軸7および糸滑り片切
換軸9が配設されている。また、これら3軸に平行し
て、調整つまみ軸1がフレームにねじで固設されたブラ
ケット17に回動可能に軸支されている。調整つまみ軸
1の両端にはそれぞれ、調整つまみ1aおよび調整ギヤ
(歯車)2が固設されている。案内軸4の中間部には、
おねじ4aを備え、めねじ3aを有する従動ギヤ3が螺
合し、各ギヤ2、3は互いに噛合っている。
は下メス、8は糸滑り片である。フレームFには図2に
示すように3個の平行穴が穿設され、それぞれ、対応す
る3個の穴を有する移動板5を貫入して、3本の軸、す
なわち、案内軸4、下メスホルダ軸7および糸滑り片切
換軸9が配設されている。また、これら3軸に平行し
て、調整つまみ軸1がフレームにねじで固設されたブラ
ケット17に回動可能に軸支されている。調整つまみ軸
1の両端にはそれぞれ、調整つまみ1aおよび調整ギヤ
(歯車)2が固設されている。案内軸4の中間部には、
おねじ4aを備え、めねじ3aを有する従動ギヤ3が螺
合し、各ギヤ2、3は互いに噛合っている。
【0012】案内軸4は対応するフレームFの穴に固着
され、他端から対応する穴に軸方向に摺動可能に挿通し
た移動板5は従動ギヤ3と当接可能に対向配置されてい
る。さらにこの案内軸4の一端には、糸滑り片ストッパ
13がねじ止めされ、他端の自由端は、隣接する下メス
ホルダ軸7の一端に固着された下メスホルダ6の一外縁
に形成された二また状みぞ6b内を、軸方向に摺動可能
に嵌装されている。
され、他端から対応する穴に軸方向に摺動可能に挿通し
た移動板5は従動ギヤ3と当接可能に対向配置されてい
る。さらにこの案内軸4の一端には、糸滑り片ストッパ
13がねじ止めされ、他端の自由端は、隣接する下メス
ホルダ軸7の一端に固着された下メスホルダ6の一外縁
に形成された二また状みぞ6b内を、軸方向に摺動可能
に嵌装されている。
【0013】下メスホルダ軸7は対応するフレームF及
び移動板5のそれぞれに対応する穴に摺動可能に挿通さ
れ、中間部には止め輪R1が配設され、圧縮コイルばね
10により、止め輪R1は常に移動板5に当接するよう
偏倚されている。下メスホルダ6には凹設されたみぞ6
a中に下メスMが、下メス押え板Maおよび下メス支え
板Mbを介してそれぞれねじ止めされており、また、ホ
ルダ6には、糸滑り片切換軸9の貫通穴6cと、糸滑り
片8の退避位置用ストッパピン15が設けられている。
び移動板5のそれぞれに対応する穴に摺動可能に挿通さ
れ、中間部には止め輪R1が配設され、圧縮コイルばね
10により、止め輪R1は常に移動板5に当接するよう
偏倚されている。下メスホルダ6には凹設されたみぞ6
a中に下メスMが、下メス押え板Maおよび下メス支え
板Mbを介してそれぞれねじ止めされており、また、ホ
ルダ6には、糸滑り片切換軸9の貫通穴6cと、糸滑り
片8の退避位置用ストッパピン15が設けられている。
【0014】上記糸滑り片切換軸9は先端に糸滑り片切
換つまみ9aを有し、糸滑り片8を先端に有する支持体
8aを、つまみ9aに隣接して軸9上に、止ねじ9bに
より軸方向に調整可能に固定している。軸9の他端は、
下メスホルダ6の穴6c、移動板5の対応穴およびフレ
ームFの対応穴をそれぞれ貫通し、圧縮コイルばね11
を介してフレームFに取り付けられ、軸端末には前記糸
滑り片ストッパ13係合用の各切欠きみぞa1,a2を
備えた切換板12が止めねじにより固設され、切換板1
2の折曲げ耳部と前記糸滑り片ストッパ13との間には
引張コイルばねの切換ばね14を介装して、両切欠きa
1,a2の中間部を死点とする切換板12の両回転方向
への死点通過時の自動引張り方向切換作用を行わせてい
る。これら切換板12、糸滑り片ストッパ13、切換ば
ね14により切替え手段を構成している。
換つまみ9aを有し、糸滑り片8を先端に有する支持体
8aを、つまみ9aに隣接して軸9上に、止ねじ9bに
より軸方向に調整可能に固定している。軸9の他端は、
下メスホルダ6の穴6c、移動板5の対応穴およびフレ
ームFの対応穴をそれぞれ貫通し、圧縮コイルばね11
を介してフレームFに取り付けられ、軸端末には前記糸
滑り片ストッパ13係合用の各切欠きみぞa1,a2を
備えた切換板12が止めねじにより固設され、切換板1
2の折曲げ耳部と前記糸滑り片ストッパ13との間には
引張コイルばねの切換ばね14を介装して、両切欠きa
1,a2の中間部を死点とする切換板12の両回転方向
への死点通過時の自動引張り方向切換作用を行わせてい
る。これら切換板12、糸滑り片ストッパ13、切換ば
ね14により切替え手段を構成している。
【0015】前記糸滑り片切換軸9上には止め輪R2用
のみぞ9cが設けられ、止め輪R2は、ばね11の偏倚
作用によって、常に移動板5前面に当接されている。こ
れら止め輪R1,R2の偏倚作用によって移動板5後面
は従動ギヤ3に当接されいる。つぎに、以上の構成にお
ける動作を説明する。
のみぞ9cが設けられ、止め輪R2は、ばね11の偏倚
作用によって、常に移動板5前面に当接されている。こ
れら止め輪R1,R2の偏倚作用によって移動板5後面
は従動ギヤ3に当接されいる。つぎに、以上の構成にお
ける動作を説明する。
【0016】(a) かがり幅調整時 調整つまみ1aを時計/反時計方向いずれかの方向へ回
転させると。調整ギヤ2が回転し、これに噛合った従動
ギヤ3はフレームFに固定された案内軸4上を従動回転
して、軸方向に移動し、めねじ3a端部に当接させてい
た移動板5の背面ボス部を既述のばね偏倚作用によって
軸方向に移動させる。
転させると。調整ギヤ2が回転し、これに噛合った従動
ギヤ3はフレームFに固定された案内軸4上を従動回転
して、軸方向に移動し、めねじ3a端部に当接させてい
た移動板5の背面ボス部を既述のばね偏倚作用によって
軸方向に移動させる。
【0017】一方、移動板5の前面は、下メスホルダ軸
7の止め輪R1と糸滑り片切換軸9の止め輪R2がばね
偏倚作用により常に当接しているため、下メスホルダ軸
7を介して下メスホルダ6は布送り方向Aに対して直角
の左右方向へ移動し、同時に下メスMおよび糸滑り片切
換軸9と糸滑り片8とが移動する。したがって、かがり
幅の変更は調整つまみ1aをどちらかへ回転操作するの
みで容易にかつ精密に行われ、かつ、縫製中においても
任意に実施することができる。
7の止め輪R1と糸滑り片切換軸9の止め輪R2がばね
偏倚作用により常に当接しているため、下メスホルダ軸
7を介して下メスホルダ6は布送り方向Aに対して直角
の左右方向へ移動し、同時に下メスMおよび糸滑り片切
換軸9と糸滑り片8とが移動する。したがって、かがり
幅の変更は調整つまみ1aをどちらかへ回転操作するの
みで容易にかつ精密に行われ、かつ、縫製中においても
任意に実施することができる。
【0018】(b) 糸滑り片8と下メスMとの相対位
置調整 つぎに、既述のように、かがり幅の変更と単独に布の縁
切り幅を変更したいときには、糸滑り片8の支持体8a
は、前記のごとく糸滑り片切換軸9に対して、止めねじ
9bにより軸方向固定位置を変更することができるの
で、糸余り等を吸収するよう対処することができ、縫製
品質を向上させることができる。
置調整 つぎに、既述のように、かがり幅の変更と単独に布の縁
切り幅を変更したいときには、糸滑り片8の支持体8a
は、前記のごとく糸滑り片切換軸9に対して、止めねじ
9bにより軸方向固定位置を変更することができるの
で、糸余り等を吸収するよう対処することができ、縫製
品質を向上させることができる。
【0019】(c) 糸滑り片8の不要位置への退避 かがり幅をほとんど必要としないとき、すなわち、極細
の縁かがり、ないし巻縫時には、糸滑り片8を不要位置
へ退避させることが必要になる。調整つまみ軸1を、か
がり幅最大位置よりさらに若干時計方向に回動すると、
止め輪R2に連動する糸滑り片切換軸9は糸滑り片切換
つまみ9a方向に移動し端末に固着された切換板12の
切欠みぞa1は、糸滑りストッパ13との係合が軸方向
移動によって離脱する。このとき、糸滑り片8は、切換
ばね14の作用により離脱された状態の上方向位置に保
持されている。
の縁かがり、ないし巻縫時には、糸滑り片8を不要位置
へ退避させることが必要になる。調整つまみ軸1を、か
がり幅最大位置よりさらに若干時計方向に回動すると、
止め輪R2に連動する糸滑り片切換軸9は糸滑り片切換
つまみ9a方向に移動し端末に固着された切換板12の
切欠みぞa1は、糸滑りストッパ13との係合が軸方向
移動によって離脱する。このとき、糸滑り片8は、切換
ばね14の作用により離脱された状態の上方向位置に保
持されている。
【0020】つぎに糸滑り片切換つまみ9aを時計方向
(糸滑り片を下方向)に回動すると、切換ばね14の作
用点が変化し、死点位置を超えると、切換板12の切欠
きみぞa2と、糸滑り片ストッパ13とが合致した位置
で、下メスホルダ6上に凸設されたストッパピン15に
より当接して、退避位置に停止する。この状態で調整つ
まみ1aを若干反時計方向(かがり幅小方向)に回動す
ると、切換板12の切欠きみぞa2と糸滑り片ストッパ
13とが嵌合され、糸滑り片8は下方向の位置で定着承
支される。
(糸滑り片を下方向)に回動すると、切換ばね14の作
用点が変化し、死点位置を超えると、切換板12の切欠
きみぞa2と、糸滑り片ストッパ13とが合致した位置
で、下メスホルダ6上に凸設されたストッパピン15に
より当接して、退避位置に停止する。この状態で調整つ
まみ1aを若干反時計方向(かがり幅小方向)に回動す
ると、切換板12の切欠きみぞa2と糸滑り片ストッパ
13とが嵌合され、糸滑り片8は下方向の位置で定着承
支される。
【0021】この状態から、糸滑り片8を再び上方の使
用位置に切換える場合には、同様に調整つまみ1aを時
計方向に回転して、糸滑り片ストッパ13を切換板12
の切欠きみぞa2から離脱させ、ついで糸滑り片切換つ
まみ9aを反時計方向に回転し、糸滑り片8が針板Pの
下面に当接した位置で、切換板12の切欠きみぞa1と
糸滑り片ストッパ13とが合致する。この状態で、調整
つまみ1aを反時計方向に回転すると、切換板12の切
欠きみぞa1とストッパ13とが嵌合され、糸滑り片8
は上位置に承支される。
用位置に切換える場合には、同様に調整つまみ1aを時
計方向に回転して、糸滑り片ストッパ13を切換板12
の切欠きみぞa2から離脱させ、ついで糸滑り片切換つ
まみ9aを反時計方向に回転し、糸滑り片8が針板Pの
下面に当接した位置で、切換板12の切欠きみぞa1と
糸滑り片ストッパ13とが合致する。この状態で、調整
つまみ1aを反時計方向に回転すると、切換板12の切
欠きみぞa1とストッパ13とが嵌合され、糸滑り片8
は上位置に承支される。
【0022】したがって、通常のかがり幅縫い時には、
切換板12と糸滑り片ストッパ13とは嵌合状態にある
ため、糸滑り片8の切換が不可能となり、誤操作による
事故等を安全に防止し得る。前記実施例においては、調
整つまみ軸に平歯車機構を用いたが、傘歯車組を使用す
ることによりつまみの位置を実施例の角度位置と任意に
変更し得る。また要すれば歯車比を自由に選定すること
もできる。
切換板12と糸滑り片ストッパ13とは嵌合状態にある
ため、糸滑り片8の切換が不可能となり、誤操作による
事故等を安全に防止し得る。前記実施例においては、調
整つまみ軸に平歯車機構を用いたが、傘歯車組を使用す
ることによりつまみの位置を実施例の角度位置と任意に
変更し得る。また要すれば歯車比を自由に選定すること
もできる。
【0023】また、本実施例における各構成部分間の運
動機構は図示例のみに限定されないことはもちろんであ
る。
動機構は図示例のみに限定されないことはもちろんであ
る。
【0024】
【考案の効果】以上、実施例に基づいて説明してきたよ
うに、本考案によれば、オーバロックミシンにおける縁
かがり幅の調整における糸滑り片と下メス位置との調整
を、1個の調整つまみの操作によって行うことができる
と共に、調整つまみ軸をかがり幅の最大位置をこえて糸
滑り片を移動した時にのみ糸滑り片の退避操作を可能に
したので、縁かがり縫製中は実質的に糸滑り片の退避は
防止され、縫製不良による事故を生じることがなくな
り、これによって操作者は安心して縫製することができ
る。
うに、本考案によれば、オーバロックミシンにおける縁
かがり幅の調整における糸滑り片と下メス位置との調整
を、1個の調整つまみの操作によって行うことができる
と共に、調整つまみ軸をかがり幅の最大位置をこえて糸
滑り片を移動した時にのみ糸滑り片の退避操作を可能に
したので、縁かがり縫製中は実質的に糸滑り片の退避は
防止され、縫製不良による事故を生じることがなくな
り、これによって操作者は安心して縫製することができ
る。
【図1】(a),(b),(c)はそれぞれ本考案によ
る調整装置の一実施例要部の側面図、正面図および上面
図
る調整装置の一実施例要部の側面図、正面図および上面
図
【図2】各構成要素の分解斜視図
【図3】図1中の(b)の細部説明図
【図4】図1中の(b)の細部説明図
【図5】従来提案装置例の平面図
1 調整つまみ軸 2 調整ギヤ 3 従動ギヤ 4 案内軸 5 移動板 6 下メスホルダ 7 下メスホルダ軸 8 糸滑り片 9 糸滑り片切換軸 12 切換板 13 ストッパ F ミシンフレーム M 下メス
Claims (1)
- 【請求項1】 オーバロックミシンの針穴に近接し送り
方向に前後して配置した糸滑り片と下メスとを送り方向
に交差して移動調整するオーバロックミシンのかがり幅
調整装置において、 ミシンの布送り方向に交差する左右方向に配置した一固
定軸線に沿って移動可能とした移動板と、 この移動板に従動して同方向に移動可能とし、さらに使
用位置と不使用位置に切換え可能な糸滑り片と、 この移動板に従動して同方向に移動可能とした下メス
と、 この移動板をつまみの回動により一方向または他方向に
移動調整可能とした調整手段と、機枠に支持され、 つまみの回動により糸滑り片を使用す
るかがり縫いの範囲内の糸滑り片の切換移動経路と交差
する位置に配置して糸滑り片の不使用位置への移動を阻
止し、かがり縫いの範囲を越えて糸滑り片を移動したと
きに糸滑り片の切換移動経路から外れる位置に配置して
糸滑り片の不使用位置への移動を許す切替え手段とより
構成したことを特徴とするオーバロックミシンのかがり
幅調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063217U JPH0744304Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | オーバロックミシンのかがり幅調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063217U JPH0744304Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | オーバロックミシンのかがり幅調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580473U JPH0580473U (ja) | 1993-11-02 |
JPH0744304Y2 true JPH0744304Y2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=13222820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991063217U Expired - Lifetime JPH0744304Y2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | オーバロックミシンのかがり幅調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744304Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4822247B2 (ja) * | 2005-04-01 | 2011-11-24 | Juki株式会社 | ミシンのかがり幅調整装置 |
WO2012053338A1 (ja) * | 2010-10-20 | 2012-04-26 | 株式会社ジャガーインターナショナルコーポレーション | かがり縫いにおけるミシンの糸たるみ調整装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5967170U (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-07 | 株式会社ジユ−キ | オ−バ−ロツクミシンのかがり幅調節装置 |
JPS5967169U (ja) * | 1982-10-29 | 1984-05-07 | 株式会社ジユ−キ | オ−バ−ロツクミシンのかがり幅調節装置 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP1991063217U patent/JPH0744304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0580473U (ja) | 1993-11-02 |
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