JPH0744159A - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH0744159A
JPH0744159A JP5188525A JP18852593A JPH0744159A JP H0744159 A JPH0744159 A JP H0744159A JP 5188525 A JP5188525 A JP 5188525A JP 18852593 A JP18852593 A JP 18852593A JP H0744159 A JPH0744159 A JP H0744159A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録時の音声の特性を失うことなく発音する
ことができる自動演奏装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 CPU5は、演奏データメモリ10から音節
パラメータ番号PTNOを読み出すと、音節パラメータ
テーブルメモリ9を参照して、上記音節パラメータ番号
PTNOに対応する音節の子音パラメータ群および母音
パラメータ群を読み出し、音源回路7に供給する。音源
回路7は、この子音パラメータ群および母音パラメータ
群に基づいて、発生すべき音節のフォルマントの中心周
波数等を制御する。また、CPU5は、演奏データメモ
リ10から読み出したキーコードおよびキーオン信号を
音源回路7に供給し、音源回路7は、キーコードに基づ
いて音高を制御し、タイミングデータの示すタイミング
で、音声信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動演奏データを読
み出して再生する自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人間の音声をデジタル信号に変換
し、波形データとして波形メモリに記憶させ、鍵盤等の
操作に応じてこの波形データを読み出し、アナログ信号
に変換して再生するサンプリング装置が知られている。
このような装置では、再生時に、1つのメモリから同じ
波形データを異なったピッチで読み出すことにより、再
生する音声の音高を変えている。また、以上のようなサ
ンプリング装置を自動演奏装置に採用することにより、
鍵盤の操作によって楽音と同様に人間の音声を再生して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のサンプリング装置を用いた自動演奏装置において
は、再生時に音高を変更すると、それにより音声のフォ
ルマント周波数も変動して、再生された音声が記録時の
音声と異なり、違和感のあるものとなってしまうという
問題があった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、記録時の音声の特性を失うことなく発音する
ことができる自動演奏装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による自動演奏
装置は、楽音の音高情報を含むイベントデータと、前記
楽音に対応して発生する音節の子音情報および母音情
報、もしくは音節情報と、前記音節の発生タイミングを
示すタイミングデータとを記憶した記憶手段と、前記記
憶手段から前記イベントデータおよびタイミングデータ
と共に、前記子音情報および母音情報、もしくは音節情
報を読み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出
された前記子音情報および母音情報、もしくは音節情報
を、発生すべき音節の少なくともフォルマントの中心周
波数に対応するパラメータを含む制御パラメータに変換
する変換手段と、前記制御パラメータに基づき発生すべ
き音節のフォルマントの中心周波数を制御すると共に、
前記イベントデータに基づいて音高を制御し、前記タイ
ミングデータの示すタイミングで前記音節の音声信号を
発生する楽音発生手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】上記構成によれば、読出手段により記憶手段か
ら子音情報および母音情報、もしくは音節情報が読み出
されると、変換手段は、該子音情報および母音情報、も
しくは音節情報を制御パラメータに変換する。また、読
出手段は、記憶手段からイベントデータおよびタイミン
グデータを読み出し、楽音発生手段に供給する。楽音発
生手段は、上記制御パラメータに基づいて発生すべき音
節の少なくともフォルマントの中心周波数を制御すると
共に、上記イベントデータに基づいて音高を制御し、タ
イミングデータの示すタイミングで、音声信号を発生す
る。
【0007】
【実施例】
§1.実施例の構成 以下、図面を参照して、この発明の一実施例について説
明する。図1はこの発明の一実施例による自動演奏装置
の構成を示すブロック図である。この図において、1は
鍵盤回路であり、複数の鍵を有する図示しない鍵盤の各
鍵が押鍵されると、押鍵状態であることを示すキーオン
信号KON、離鍵状態であることを示すキーオフ信号K
OFF、および該鍵に対応するキーコードKCをデータ
バス11へ出力する。2はスイッチ検出回路であり、図
示しないパネル面に配備された各種パネルスイッチのO
N/OFFを検出し、それらのON/OFF状態をデー
タバス11へ出力する。これらのパネルスイッチとし
て、自動演奏の開始/終了を指定するスタート/ストッ
プスイッチ、および音節パラメータ設定スイッチといっ
た各種パラメータを設定するパラメータ設定スイッチ等
が配置されている。
【0008】3はRAMからなるワーキングメモリであ
り、各レジスタおよび変数等が記憶される。このRAM
3には、以下のようなレジスタが記憶される。 ランフラグRUN……自動演奏の開始が指定されると
「1」が設定され、終了が指定されると「0」が設定さ
れる。 タイミングカウンタCNT……タイマ割込みが行われる
度にインクリメントされる。
【0009】4はROMからなるプログラムメモリであ
り、各種制御プログラム等が記憶されている。5はCP
Uであり、鍵盤回路1およびスイッチ検出回路2による
検出結果を取り込み、ワーキングメモリ3およびプログ
ラムメモリ4に記憶されたデータを読み込んで、音源回
路7等各部の制御を行う。6はタイマであり、所定時間
間隔毎、例えば96分長毎にCPU5に対してタイマ割
込みを行う。
【0010】次に、音源回路7は、後述する音節パラメ
ータテーブルメモリ9に記憶されたパラメータ、および
鍵盤回路1によって検出されるキーオン信号KON、キ
ーコードKC等が供給され、それらに基づき楽音信号を
形成する。8はサウンドシステムであり、音源回路7か
ら出力される楽音信号をアナログ信号に変換し、スピー
カから楽音として発音する。
【0011】音節パラメータテーブルメモリ9は、RO
Mからなり、図2に示す音節パラメータテーブルPTを
記憶する。図2に示すように、音節パラメータテーブル
PTには、「ソプラノ」、「アルト」、および「テノー
ル」等のような声質毎に、「あ」、「い」、「う」、…
「ば」、「び」、「ぶ」、…等の音節と、各音節に対応
するパラメータとが設定されている。各パラメータは、
子音パラメータ群CPと母音パラメータ群VPとからな
り、各々複数のパラメータによって構成されており、音
源回路7に供給される。これら子音パラメータ群CPお
よび母音パラメータ群VPを構成する各パラメータにつ
いては、後述する。また、各音節には、固有の音節パラ
メータ番号PTNOが付与されている。
【0012】図1において、10はRAMからなる演奏
データメモリであり、自動演奏データを記憶している。
この自動演奏データとしては、初期値として設定される
ボリュームおよびテンポ等からなるヘッダデータと、キ
ーオンデータONDT、キーオフデータOFFDT、音
色データ、テンポデータ、ボリュームデータ等からなる
イベントデータと、エンドデータとが記録されている。
上記キーオンデータONDTおよびキーオフデータOF
FDTを、図3に示す。この図に示すように、キーオン
データONDTとしては、タイミングデータTIM、キ
ーオンコードONCD、キーコードデータKCD、およ
び音節パラメータ番号PTNOが記録されている。この
音節パラメータ番号PTNOは、上述した音節パラメー
タテーブルPTに記録された音節パラメータ番号PTN
Oに対応している。更に、キーオフデータOFFDTと
しては、タイミングデータTIM、キーオフコードOF
FCD、およびキーコードデータKCDが記録されてい
る。
【0013】次に、図4に音源回路7の構成を示す。こ
の図において、12は子音生成回路であり、CPU5に
よって音節パラメータテーブルメモリ9から読み出され
る子音パラメータCP1が供給され、フォルマント形状
を有するノイズ音信号NSGを出力する。13はエンベ
ロープ波形発生回路であり、キーオン信号KON、キー
オフ信号KOFF、および子音パラメータCP2が供給
され、それらに基づき、所定のクロックパルスφのタイ
ミングで各時点におけるノイズ音の振幅を表すエンベロ
ープ波形信号ENVを発生する。また、14は乗算器
であり、子音生成回路12から出力されるノイズ音信号
NSGと、エンベロープ波形発生回路13から出力され
るエンベロープ波形信号ENV1とを乗算する。
【0014】また、15は母音生成回路であり、キーオ
ン信号KON、キーオフ信号KOFF、およびキーコー
ドKCと共に、母音パラメータVP1が供給され、音声
の母音部を構成する特徴的なフォルマント音信号FSG
を発生する。16はエンベロープ波形発生回路であり、
キーオン信号KON、キーオフ信号KOFF、および母
音パラメータVP2が供給され、それらに基づき、所定
のクロックパルスφのタイミングで各時点におけるフォ
ルマント音の振幅を表すエンベロープ波形信号ENV2
を発生する。また、17は乗算器であり、母音生成回路
15から出力されるフォルマント音信号FSGと、エン
ベロープ波形発生回路16から出力されるエンベロープ
波形信号ENV2とを乗算する。更に、18は加算器で
あり、乗算器14および乗算器17の乗算結果を加算し
て、出力信号として出力する。
【0015】次に、図5により、図4に示す子音生成回
路12について説明する。なお、この子音生成回路12
は、構成上特開平2−271397号公報記載の「ノイ
ズ音発生回路」と同様なものである。従って、各部の詳
細については省略する。図5において、19はホワイト
ノイズ発生回路であり、例えばM系列発生器等からな
り、ホワイトノイズ、すなわちフラットなスペクトルを
有するノイズ信号を発生する。20はFIRフィルタで
あり、CPU5より子音パラメータCP1−2が供給さ
れる。FIRフィルタ20は、この子音パラメータCP
1−2によりスペクトル包絡線を制御し、ホワイトノイ
ズ発生回路19の出力するホワイトノイズを、右下がり
のスペクトル特性を有するノイズ信号となるよう加工す
る。
【0016】また、21は位相発生回路であり、子音パ
ラメータCP1−1が供給される。この子音パラメータ
CP1−1は、発生するノイズ音のフォルマント中心周
波数foおよびその変化に対応する値に設定されてい
る。そして、位相発生回路21は、所定のクロックパル
スφに同期してこの子音パラメータCP1−1を累算
し、この累算値を、Sin波発生回路22の読出しアド
レス信号として順次出力する。Sin波発生回路22に
は、Sin波の1周期の順次サンプル点振幅値が記憶さ
れており、位相発生回路21から出力されるアドレス信
号に基づき、Sin波振幅値が順次読み出される。23
は乗算器であり、FIRフィルタ20から出力されるノ
イズ信号と、Sin波発生回路22から出力されるSi
n波振幅値とを乗算し、フォルマント形状を有するノイ
ズ音信号NSGを出力する。
【0017】次に、図6により、図4に示す母音生成回
路15について説明する。なお、この母音生成回路15
は、構成上特開平2−254497号公報記載の「フォ
ルマント音発生装置」と同様なものである。図6におい
て、母音生成回路15は、4個のフォルマント発生部F
Sn(n=1〜4)から構成されている。このフォルマ
ント発生部FSnは、各々位相発生回路24、Sin波
発生回路25、エンベロープ発生器26、および乗算器
27からなる。
【0018】各フォルマント発生部FSnの位相発生回
路24には、キーオン信号KONと共に、CPU5より
母音パラメータVP1−1n(n=1〜4)が供給され
る。この母音パラメータVP1−1nは、フォルマント
中心周波数fcn(n=1〜4)を表している。そして、
位相発生回路24は、所定のクロックパルスφに同期し
てこのフォルマント中心周波数fcnの値を順次累算し、
キーオン信号KONが供給されることにより、この累算
値を、Sin波発生回路25の読出しアドレス信号とし
て順次出力する。Sin波発生回路25には、Sin波
の1周期の順次サンプル点振幅値が記憶されており、位
相発生回路24から出力されるアドレス信号に基づき、
Sin波振幅値が順次読み出される。
【0019】また、エンベロープ発生器26には、キー
オン信号KON、キーコードKCが取り込まれると共
に、CPU5から母音パラメータVP1−2nが供給さ
れる。エンベロープ発生器26は、上述した特開平2−
254497号公報に記載されているピッチ制御信号発
生手段および窓関数発生手段と同様な動作を行うのもで
あり、母音パラメータVP1−2nによって窓関数を選
択し、キーコードKCを基本ピッチ周波数データとして
取り込んで窓関数の繰り返し周期T2を制御する。これ
により、エンベロープ発生器26は、ハミング窓等の窓
関数を繰り返し発生する。また、この発生タイミング
は、キーオン信号KONによって制御される。
【0020】27は乗算器であり、Sin波発生回路2
5から出力されるSin波振幅値と、エンベロープ発生
器26から出力される窓関数とを乗算し、出力波OUT
nとして出力する。また、28は加算器であり、各フォ
ルマント発生部FSnの出力波OUTnを加算し、フォ
ルマント音信号FSGとして出力する。
【0021】§2.実施例の動作 通常の鍵盤演奏 次に、本実施例による自動演奏装置の動作について、図
7および図8のフローチャートを参照して説明する。こ
の自動演奏装置の電源(図示せず)が投入されると、C
PU5は図7にフローを示すメインルーチンの実行を開
始する。まず、ステップSA1に進み、初期設定を行
う。この初期設定により、制御用の各種レジスタ等の初
期化が行われる。そして、ステップSA2に進み、CP
U5は、鍵盤回路1によりいずれかの鍵のON/OFF
イベントが検出されたか否かを判断する。この判断結果
が「NO」の場合、すなわち、いずれの鍵のON/OF
Fイベントも検出されない場合は、ステップSA4に進
む。
【0022】また、演奏者によりいずれかの鍵が操作さ
れた場合、ステップSA2における判断結果が「YE
S」となり、ステップSA3に進み、通常のキーイベン
ト処理を行う。すなわち、オンイベントが検出された場
合は、CPU5は、キーオン信号KONおよび検出され
たキーコードKCを音源回路7へ出力し、音源回路7
は、それらのデータに基づく楽音信号を形成し、サウン
ドシステム8は該楽音信号をアナログ信号に変換してス
ピーカより発音する。また、オフイベントが検出された
場合は、CPU5は、キーオフ信号KOFFおよびキー
コードKCを音源回路7へ出力し、音源回路7による楽
音信号の発生を終了させる。そして、ステップSA4に
進む。
【0023】ステップSA4において、CPU5は、ス
イッチ検出回路2によりスタート/ストップスイッチの
オンイベントが検出されたか否かを判断し、スタート/
ストップスイッチが操作されていない場合には、ステッ
プSA9に進む。そして、ステップSA9において、ス
イッチ検出回路2により音節パラメータ設定スイッチの
オンイベントが検出されたか否かを判断する。演奏者に
よって音節パラメータ設定スイッチが操作され、上述し
た子音パラメータ群CPもしくは母音パラメータ群VP
のいずれかが設定されると、ステップSA9における判
断結果が「YES」となり、ステップSA10に進む。
そして、ステップSA10において、CPU5は、設定
された子音パラメータ群CPもしくは母音パラメータ群
VPの各パラメータを、音源回路7に出力する。次に、
ステップSA11に進み、音色、テンポ、ボリューム等
のスイッチが操作されている場合はそれらの設定を行
い、自動演奏データの記録時には演奏データを演奏デー
タメモリ10に書き込む等の処理を行う。以降、鍵盤回
路1により鍵のオンイベントが検出されると、ステップ
SA3において、音源回路7により上記パラメータに基
づく音声信号が形成され、サウンドシステム8より発音
される。
【0024】<タイマ割込み処理>また、上述のメイン
ルーチンの実行と並行して、CPU5は、タイマ6によ
るタイマ割込みが行われることによりタイマ割込み処理
を実行する。図8に、このタイマ割込み処理の処理フロ
ーを示す。まず、ステップSB1において、ランフラグ
RUNが「1」であるか否かを判断する。自動演奏開始
が指定されていない場合、この判断結果が「NO」とな
り、タイマ割込処理を終了する。
【0025】自動演奏 次に、スタート/ストップスイッチが押下されることに
より、自動演奏が行われる場合について説明する。ま
ず、図7に示すフローのステップSA4における判断結
果が「YES」となり、ステップSA5に進む。そし
て、ステップSA5において、CPU5は、ランフラグ
RUNを「0」から「1」に反転する。次に、ステップ
SA6に進み、ランフラグRUNが「1」であるか否か
を判断し、この判断結果が「YES」である場合は、ス
テップSA7に進む。
【0026】そして、ステップSA7において、タイミ
ングカウンタCNTのリセット、および演奏データメモ
リ10からのボリュームデータおよびテンポデータ等の
読み出しといった自動演奏開始処理を行う。そして、ス
テップSA9に進み、スイッチ検出回路2により音節パ
ラメータ設定スイッチのオンイベントが検出されたか否
かを判断し、音節パラメータ設定スイッチが操作されて
いない場合には、ステップSA11に進む。
【0027】<タイマ割込処理>次に、自動演奏におけ
るタイマ割込み処理について説明する。まず、ステップ
SB1において、ランフラグRUNが「1」であるか否
かを判断し、自動演奏開始が指示されている場合、この
判断結果が「YES」となり、ステップSB2に進む。
そして、ステップSB2において、演奏データメモリ1
0から自動演奏データを読み出し、ステップSB3に進
んで読み出したデータがエンドデータであるか否かを判
断する。読み出したデータがエンドデータである場合
は、この判断結果は「YES」となり、タイマ割込み処
理を終了する。また、読み出したデータがエンドデータ
でない場合は、ステップSB3における判断結果は「N
O」となり、ステップSB4に進む。
【0028】そして、ステップSB4において、各イベ
ントデータに付されたタイミングデータTIMとタイミ
ングカウンタCNTとから、再生のタイミングであるか
否かを判断する。再生のタイミングでない場合は、この
判断結果は「NO」となり、ステップSB5に進んでタ
イミングカウンタCNTをインクリメントし、割込み処
理ルーチンを終了する。また、再生のタイミングである
場合は、ステップSB4における判断結果は「YES」
となり、ステップSB6に進む。そして、ステップSB
6において、読み出したデータがキーオンデータOND
Tであるか否かを判断する。キーオンデータONDTを
読み出した場合は、この判断結果は「YES」となり、
ステップSB7に進む。
【0029】次に、ステップSB7において、CPU5
は、キーオンデータONDT内の音節パラメータ番号P
TNOから、音節パラメータテーブルメモリ9の音節パ
ラメータテーブルPTを参照する。そして、当該音節パ
ラメータ番号PTNOに対応する音節のパラメータ群を
読み出し、子音パラメータ群CPおよび母音パラメータ
群VPを音源回路7に出力する。次に、ステップSB8
に進み、キーオンコードONCDおよびキーコードデー
タKCDを、キーオン信号KONおよびキーコードKC
として音源回路7に出力する。これにより、音源回路7
において上記キーコードKCに基づいて楽音信号が形成
され、サウンドシステム8のスピーカより発音される。
そして、ステップSB2に戻り、次の演奏データを読み
出す。
【0030】一方、読み出したデータがキーオフデータ
OFFDTである場合、ステップSB6における判断結
果が「NO」となり、ステップSB9に進む。そして、
ステップSB9において、読み出したデータがキーオフ
データOFFDTであるか否かを判断し、この判断結果
が「YES」となってステップSB10に進む。そし
て、ステップSB10において、キーオフコードOFF
CDおよびキーコードデータKCDをキーオフ信号KO
FFおよびキーコードKCとして音源回路7に出力す
る。これにより、音源回路7において、キーコードKC
に対応する楽音信号の発生が終了する。また、読み出し
たデータがキーオンデータONDTおよびキーオフデー
タOFFDTでない場合、すなわち、音色データ、テン
ポデータ、もしくはボリュームデータである場合は、ス
テップSB11に進み、音色、テンポ、もしくはボリュ
ーム等の変更を行う。そして、演奏データメモリ10か
らエンドデータが読み出され、ステップSB3における
判断結果が「YES」となるまで、上述のタイマ割込み
処理を繰り返す。CPU5は、演奏データメモリ10か
らエンドデータを読み出すと、当該タイマ割込み処理を
終了する。
【0031】また、演奏者により、スタート/ストップ
スイッチが操作されて自動演奏の終了が指定されると、
図7のフローチャートのステップSA5においてランフ
ラグRUNが「1」から「0」に反転する。そして、ス
テップSA6における判断結果が「NO」となり、ステ
ップSA8に進み、自動演奏データの再生をストップす
る。
【0032】<音源回路7の動作>次に、音源回路7の
具体的な動作について説明する。ここでは、読み出され
た自動演奏データのキーオンデータONDTに、「ソプ
ラノ」の「ぱ(PA)」に対応する音節パラメータ番号
PTNOが記録されているとする。まず、CPU5がこ
のキーオンデータONDTを読み出すと、図8に示すフ
ローのステップSB7において、音節パラメータ番号P
TNOから音節パラメータテーブルメモリ9を参照す
る。そして、「ソプラノ」の「ぱ(PA)」を構成する
子音「P」に対応した子音パラメータ群CP、および母
音「A」に対応した母音パラメータ群VPを読み出す。
次に、図4に示す子音生成回路12に子音パラメータC
P1を供給し、エンベロープ波形発生回路13に子音パ
ラメータCP2を供給する。また、母音生成回路15に
母音パラメータVP1を供給し、エンベロープ波形発生
回路16に母音パラメータVP2を供給する。
【0033】図5に示す子音生成回路12において、F
IRフィルタ20に子音パラメータCP1−2が供給さ
れると、ホワイトノイズ発生回路19によって発生され
るノイズ信号が、この子音パラメータCP1−2に応じ
た右下がりスペクトル特性を有するノイズ信号として出
力される。また、位相発生回路21は、子音パラメータ
CP1−1が供給されると、所定のクロックパルスφに
同期してこの子音パラメータCP1−1を累算する。こ
の累算値により、Sin波発生回路22から、各時点の
子音パラメータCP1−1に対応して遷移するフォルマ
ント中心周波数foを有するSin波の順次サンプル点
振幅値が、クロックパルスφに従って順次出力される。
【0034】そして、乗算器23により、FIRフィル
タ20から出力されるノイズ信号と、Sin波発生回路
22から出力されるSin波振幅値とが乗算され、これ
により、フォルマント形状を有するノイズ音信号NSG
が得られる。図9に、このノイズ音信号NSGの周波数
特性を示す。この図に示すように、上記ノイズ音信号N
SGは、フォルマント中心周波数をfoとする振幅スペ
クトルを有する。
【0035】一方、図6に示す母音生成回路15におい
て、各フォルマント発生部FSnの位相発生回路24に
対し、母音パラメータVP1−1nが各々供給される。
これにより、位相発生回路24は、母音パラメータVP
1−1n、すなわちフォルマント中心周波数fcnの累算
を開始する。また、CPU5より、各フォルマント発生
部FSnのエンベロープ発生器26に対し母音パラメー
タVP1−2nが供給され、エンベロープ発生器26に
おいて窓関数が選択される。
【0036】次に、図8のフローに示す割込み処理のス
テップSB8において、CPU5は音源回路7に対し、
キーオンコードONCDおよびキーコードデータKCD
を出力する。これにより、エンベロープ波形発生回路1
3は、キーオンコードONCDをキーオン信号KONと
して取り込み、キーオン信号KONおよび子音パラメー
タCP2に基づき、所定のクロックパルスφのタイミン
グでエンベロープ波形信号ENV1を発生する。そし
て、乗算器14により、子音生成回路12から出力され
るノイズ音信号NSGと、エンベロープ波形信号ENV
1とが乗算される。この結果、エンベロープ波形に従っ
て振幅が時間的に変化するフォルマント状の子音「P」
に相当する音声信号が得られる。
【0037】また、母音生成回路15において、位相発
生回路24は、キーオンコードONCDがキーオン信号
KONとして供給されると、上述したフォルマント中心
周波数fcnの累算値をSin波発生回路25に対するア
ドレスデータとして出力する。この結果、Sin波発生
回路25から上記累算値に対応するSin波振幅値が出
力される。
【0038】一方、エンベロープ発生器26は、キーコ
ードデータKCDをキーコードKCとして取り込むと、
このキーコードKCを基本ピッチ周波数データとして、
母音パラメータVP1−2nによって選択した窓関数の
繰り返し周期T2を制御する。そして、キーオンコード
ONCDがキーオン信号KONとして供給されることに
より、上記窓関数を出力する。
【0039】そして、乗算器27は、Sin波発生回路
25から出力されるSin波振幅値と、エンベロープ発
生器26から出力される窓関数とを乗算する。これによ
り、図10に示すように、エンベロープ発生器26によ
って選択された窓関数の時間幅をT1とすると、周波数
がフォルマント中心周波数fcnに一致したSin波と、
時間幅がT1である窓関数との乗算波が、繰り返し周期
2の周期で出力される。この各フォルマント発生部F
Snの出力波OUTnの周波数特性の例を、図11に示
す。この図に示すように、各出力波OUTnは、フォル
マント中心周波数をfcnとする振幅スペクトルを有す
る。そして、こらら各出力波OUTnは、加算器28に
よって加算され、フォルマント音信号FSGとして出力
される。
【0040】また、図4に示すエンベロープ波形発生回
路16は、キーオンコードONCDをキーオン信号KO
Nとして取り込み、キーオン信号KONおよび母音パラ
メータVP2に基づき、所定のクロックパルスφのタイ
ミングでエンベロープ波形信号ENV2を発生する。そ
して、乗算器17により、母音生成回路15から出力さ
れるフォルマント音信号FSGと、エンベロープ波形信
号ENV2とが乗算される。この結果、エンベロープ波
形に従って振幅が時間的に変化するフォルマント状の母
音「A」に相当する音声信号が得られる。
【0041】そして、加算器18により、乗算器14の
出力信号と乗算器17の出力信号とが加算され、音節
「ぱ」を表す音声信号として出力される。ここで、図1
2に、エンベロープ波形信号ENV1、およびエンベロ
ープ波形信号ENV2の各波形を示す。この図に示すよ
うに、エンベロープ波形信号ENV1は、ノイズ音(子
音)の振幅の時間的推移を表しており、エンベロープ波
形信号ENV2は、フォルマント音(母音)の振幅の時
間的推移を表している。すなわち、子音部「P」および
母音部「A」から構成される音節「ぱ」を発生させる場
合、まず、子音部「P」を発音し、次第に母音部「A」
の発音に移行する。
【0042】以上のような自動演奏装置において、電源
投入後、演奏者が、スタート/ストップスイッチを操作
すると、CPU5によって、演奏データメモリ10から
自動演奏データが読み出される。自動演奏データのイベ
ントデータのうちキーオンデータONDTが読み出され
ると、まず、音節パラメータ番号PTNOに対応する音
節の子音パラメータ群CPおよび母音パラメータ群VP
が、音節パラメータテーブルメモリ9から読み出され
る。それらパラメータ群は、音源回路7に供給され、そ
の後、キーオン信号KONおよびキーコードKCが音源
回路7に供給される。
【0043】例えば、読み出されたキーオンデータON
DTに、音節「ぱ(PA)」の発音の指定がなされてい
る場合、音源回路7の子音生成回路12によりノイズ音
信号NSGが生成され、このノイズ音信号NSGとエン
ベロープ波形発生回路13から発生するノイズ音の振幅
を表すエンベロープ波形信号ENV1とが乗算され、子
音「P」が生成される。また、母音生成回路15により
フォルマント音信号FSGが生成され、このフォルマン
ト音信号FSGとエンベロープ波形発生回路16から発
生するフォルマント音の振幅を表すエンベロープ波形信
号ENV2とが乗算され、母音「A」が生成される。そ
して、各乗算結果である子音「P」と母音「A」とが加
算され、この加算結果が音節「ぱ」を表す音声信号とし
てサウンドシステム8に出力される。これにより、サウ
ンドシステム8のスピーカより、音節「ぱ」の音声が発
音される。
【0044】また、演奏者が、音節パラメータ設定スイ
ッチを操作して子音パラメータもしくは母音パラメータ
を設定した場合、設定された各パラメータは音源回路7
に供給される。そして、それらに応じた音声信号が生成
され、鍵が操作されて鍵盤回路1からキーオン信号KO
Nが出力されることにより、対応する音声が発音され
る。
【0045】なお、上記実施例においては、音節パラメ
ータテーブルPTを参照する際、音節パラメータ番号P
TNOにより音節を指定するようにしたが、各音節を構
成する子音および母音を別々に指定するようにしてもよ
い。また、子音生成回路12を、実施例のような構成で
はなく、波形メモリ発生回路として構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、音節のフォルマント
と音高とが別々に指定されるため、音高の変化によりフ
ォルマントが変動することがなくなり、再生された音声
が記録時の音声と異なって違和感のあるものとなること
がなく、記録時の音声の特性を失うことなく発音するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による自動演奏装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例における音節パラメータテーブルP
Tを示す図である。
【図3】 同実施例における演奏データメモリ10に記
憶された(a)キーオンデータONDTおよび(b)キ
ーオフデータOFFDTのフォーマットを示す図であ
る。
【図4】 同実施例における音源回路7の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 同実施例における子音生成回路12の構成を
示すブロック図である。
【図6】 同実施例における母音生成回路15の構成を
示すブロック図である。
【図7】 同実施例におけるCPU5の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 同実施例におけるCPU5の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 同実施例におけるノイズ音信号NSGの周波
数特性を示す図である。
【図10】 同実施例におけるフォルマント発生部FS
nの出力波形OUTnを示す図である。
【図11】 同実施例における出力波OUTnの周波数
特性を示す図である。
【図12】 同実施例におけるエンベロープ波形発生回
路13および16の発生するエンベロープを示す図であ
る。
【符号の説明】
5……CPU(読出手段、変換手段)、7……音源回路
(楽音発生手段)、9……音節パラメータテーブルメモ
リ(変換手段)、10……演奏データメモリ(記憶手
段)、12……子音生成回路、13,16……エンベロ
ープ波形発生回路、15……母音生成回路、19……ホ
ワイトノイズ発生回路、21,24……位相発生回路、
22,25……Sin波発生回路、26……エンベロー
プ発生器、PTNO……音節パラメータ番号(子音情報
および母音情報、音節情報)、TIM……タイミングデ
ータ、KCD……キーコードデータ(音高情報)、CP
……子音パラメータ群(制御パラメータ)、VP……母
音パラメータ群(制御パラメータ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の音高情報を含むイベントデータ
    と、前記楽音に対応して発生する音節の子音情報および
    母音情報、もしくは音節情報と、前記音節の発生タイミ
    ングを示すタイミングデータとを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段から前記イベントデータおよびタイミング
    データと共に、前記子音情報および母音情報、もしくは
    音節情報を読み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出された前記子音情報および
    母音情報、もしくは音節情報を、発生すべき音節の少な
    くともフォルマントの中心周波数に対応するパラメータ
    を含む制御パラメータに変換する変換手段と、 前記制御パラメータに基づき発生すべき音節のフォルマ
    ントの中心周波数を制御すると共に、前記イベントデー
    タに基づいて音高を制御し、前記タイミングデータの示
    すタイミングで前記音節の音声信号を発生する楽音発生
    手段とを具備することを特徴とする自動演奏装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10240264A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Yamaha Corp 楽音合成装置および方法

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