JP2734797B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2734797B2
JP2734797B2 JP3089811A JP8981191A JP2734797B2 JP 2734797 B2 JP2734797 B2 JP 2734797B2 JP 3089811 A JP3089811 A JP 3089811A JP 8981191 A JP8981191 A JP 8981191A JP 2734797 B2 JP2734797 B2 JP 2734797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自然楽器音と同様に
変化する楽音を発生する電子楽器に関する。
【従来の技術】従来の電子楽器には、それぞれ音色が異
なる楽音波形に関する情報が記憶された複数の波形メモ
リからそれぞれの情報を所定の速度で読み出し、これら
の情報の混合比率を時間経過あるいは押鍵に伴うタッチ
レスポンス等に応じて所望の割合で変化させて楽音を形
成するものがある。尚、この種の技術の詳細について
は、本出願人が先に提案した電子楽器の公報(特公昭5
7−31156号公報)を参照されたい。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電子楽器においては、発音がなされた場合に、一方
の波形メモリから出力される波形の振幅を予め設定され
た増加関数に基づいて増加させ、他方の波形メモリから
出力される波形の振幅を予め設定された減少関数に基づ
いて減少させているのに過ぎないので、上述した複数の
楽音信号の混合比率の変化が類型的である。
【0003】従って、複数の楽音信号の混合比率の変化
をリアルタイムに制御することや直感的かつ感覚的に制
御することが充分にできないという欠点があった。この
発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、直感的か
つ感覚的に、しかも、リアルタイムで、複数の楽音信号
の混合比率の変化を制御することができる電子楽器を提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、それぞれ異
なる楽音信号を出力する複数の音源と、楽音の発生を指
示する指示手段と、外部から入力される信号の有声音度
と無声音度とを分析する分析手段と、前記分析手段の分
析結果に基づいて前記複数の音源から出力される複数
の楽音信号の切換えタイミングを決定し、該決定された
切換えタイミングにおいて前記複数の音源から出力され
る複数の楽音信号を切換える制御手段であって、前記楽
音発生指示からの経過時間を計時するとともに、前記決
定された切換えタイミングに優先して該計時結果に基づ
いて前記複数の音源から出力される複数の楽音信号を切
換えるものとを具備することを特徴とする電子楽器。
【0005】
【作用】この発明によれば、分析手段は、外部から入力
される信号の有声音度と無声音度とを分析する。これに
より、制御手段は、分析手段の分析結果に基づいて
数の音源から出力される複数の楽音信号の切換えタイミ
ングを決定し、その決定された切換えタイミングにおい
て複数の音源から出力される複数の楽音信号を切換え
る。その際、制御手段は、指示手段による楽音発生指示
からの経過時間を計時するとともに、決定された切換え
タイミングに優先してその計時結果に基づいて複数の音
源から出力される複数の楽音信号を切換えるようにして
いる
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による電
子楽器の構成を示すブロック図であり、この図におい
て、1は音高および発音指示等を行なうために演奏者に
よって操作される鍵盤等の演奏操作子、2は演奏操作子
1の操作を検出し、それに応じてキーオン信号KON、
キーオフ・パルス信号KOFFPおよびピッチ情報等の
データを出力する演奏操作検出回路である。
【0007】また、3は各種の設定パラメータを設定す
るために演奏者によって操作される設定操作部、4は制
御部であり、設定操作部3からの指示に従い、各種の設
定パラメータを内部のメモリ等に記憶すると共に、装置
各部に設定パラメータを転送する。5は演奏者の音声に
応じた音声信号等の外部信号が入力される外部信号入力
端子、6は外部信号を増幅するアンプであり、制御部4
によってそのゲインが調整される。
【0008】さらに、7はアンプ6の出力信号をエリア
シングしてディジタル信号に変換するローパスフィルタ
(以下、LPFという)・A/D変換器であり、LPF
のカットオフ周波数等が制御部4によって制御される。
8は有声・無声分析回路であり、LPF・A/D変換器
7の出力信号の非同期性,周期性を検出するなどの処理
を行ない、無声音度Uおよび有声音度Vを算出する。無
声/有声の決定方法としては、ピッチ抽出法の1つであ
る変形相関法等のパラメータとPARCOR係数とを組
合せたりして行なうなど、音声分析の分野で種々提案さ
れ、公知となっているものを適宜用いればよい(ディジ
タル音声処理<P57〜P59>:古井貞煕著,東海大
学出版会発行参照)。尚、有声・無声分析部8は、リア
ルタイムで分析を行なうため、DSP(ディジタルシグ
ナルプロセッサ)等によって構成し、プログラムは内部
もしくは外部のROMやRAMに記憶しておき、制御部
4に制御されて動作するようにしておく。
【0009】加えて、9および10はそれぞれ音源であ
り、演奏操作検出回路2から出力されるキーオン信号K
ON、キーオフ・パルス信号KOFFPおよびピッチ情
報等のデータ並びに制御部4から転送される設定パラメ
ータに応じた楽音信号を出力する。尚、音源9は、例え
ば、非定常的成分の多いアタック部分を発生する音源と
し、音源10は、例えば、定常的成分の多い部分を発生
する音源とする。
【0010】また、11はクロスフェードエンベロープ
ジェネレータ(以下、クロスフェードEGという)であ
り、音源9および10それぞれから出力される楽音信号
の振幅を可変する乗算器12および13を制御するエン
ベロープ信号ENV1およびENV2を発生する。14
は乗算器12および13の出力信号を混合合成する混合
器、15は混合器14の出力信号、即ち、混合合成され
た楽音信号が出力される楽音信号出力端子である。
【0011】次に、図2にクロスフェードEG11の具
体的な回路の一例を示す。この図において、16は比較
器であり、有声・無声分析回路8において算出された有
声音度Vが、演奏者が設定操作部3を操作して予め設定
した有声音度Vのしきい値VTH以上になると、”H”レ
ベルの信号CMPOUTを出力する。17はオアゲート
であり、第1の入力端に演奏操作検出回路2から出力さ
れるキーオフ・パルス信号KOFFPが入力され、第2
の入力端に制御部4から出力される初期化信号ICが入
力される。18は第1の入力端に比較器16の出力信号
CMPOUTが入力されるオアゲートである。
【0012】また、19はDタイプのフリップフロップ
であり、データ入力端Dに演奏操作検出回路2から出力
されるキーオン信号KONが入力され、クロック入力端
CKにオアゲート18の出力信号が入力され、リセット
入力端Rにオアゲート17の出力信号が入力される。2
0はフリップフロップ19の出力信号が入力されるイン
バータ、21はアンドゲートであり、第1の入力端に演
奏操作検出回路2から出力されるキーオン信号KONが
入力され、第2の入力端にインバータ20の出力信号が
入力される。
【0013】さらに、22はキーオン信号KONを遅延
する可変遅延回路であり、演奏者が設定操作部3を操作
して予め設定した設定パラメータDLYに応じて遅延時
間が決定される。この可変遅延回路22は、例えば、段
数可変あるいは転送クロック可変のシフトレジスタや入
力信号が”H”レベルになると所定時間後に”H”レベ
ルの信号を出力するタイマ等によって構成される。ま
た、フリップフロップ19と同様、リセット入力端Rに
オアゲート17の出力信号が入力される。さらに、可変
遅延回路22の出力信号は、オアゲート18の第2の入
力端に入力される。
【0014】加えて、23はDタイプのフリップフロッ
プであり、データ入力端Dに演奏操作検出回路2から出
力されるキーオン信号KONが入力され、クロック入力
端CKに可変遅延回路22の出力信号が入力され、リセ
ット入力端Rにオアゲート17の出力信号が入力され
る。24はアンドゲートであり、第1の入力端にフリッ
プフロップ23の出力信号が入力され、第2の入力端に
制御部4から出力される遅延制御信号DLYONが入力
される。25はオアゲートであり、第1の入力端にフリ
ップフロップ19の出力信号が入力され、第2の入力端
にアンドゲート24の出力信号が入力される。
【0015】また、26および27はそれぞれエンベロ
ープジェネレータ(以下、EGという)であり、図3に
示すように、入力信号EGONの立上がりのタイミング
で立上がり、入力信号EGONの立下がりのタイミング
で立下がる台形状のエンベロープ信号を出力する。ま
た、EG26および27は、それぞれ演奏者が設定操作
部3を操作して予め設定した設定パラメータEG1PA
RおよびEG2PARに応じて立上がりレートや立下が
りレート等が決定される。
【0016】さらに、28は加算器であり、有声・無声
分析回路8において算出された有声音度Vと、演奏者が
設定操作部3を操作して予め設定した音量に関する設定
パラメータVOL1とを加算する。29は乗算器であ
り、EG26から出力されるエンベロープ信号と加算器
28の出力信号とを乗算する。30は乗算器29の出力
信号、即ち、エンベロープ信号ENV1が出力されるエ
ンベロープ信号出力端子である。
【0017】加えて、31は加算器であり、有声・無声
分析回路8において算出された無声音度Uと、演奏者が
設定操作部3を操作して予め設定した音量に関する設定
パラメータVOL2とを加算する。32は乗算器であ
り、EG27から出力されるエンベロープ信号と加算器
31の出力信号とを乗算する。33は乗算器32の出力
信号、即ち、エンベロープ信号ENV2が出力されるエ
ンベロープ信号出力端子である。
【0018】このような構成において、演奏者が演奏操
作子1の鍵盤のあるキーを押鍵および離鍵操作すると共
に、図示せぬマイクロフォンに向かって発声すると、マ
イクロフォンにおいて音声が音声信号に変換された後、
外部信号として外部信号入力端子5に入力される。これ
により、演奏操作検出回路2から出力されるキーオン信
号KON、キーオフ・パルス信号KOFFPおよびピッ
チ情報等のデータ並びに制御部4から転送される設定パ
ラメータに応じて、音源9は、例えば、非定常的成分の
多いアタック部分の楽音信号を発生して出力し、音源1
0は、例えば、定常的成分の多い部分の楽音信号を発生
して出力する。
【0019】一方、アンプ6は、制御部4によって調整
されたゲインで音声信号を増幅して出力する。次に、L
PF・A/D変換器7は、アンプ6の出力信号を制御部
4によって制御されたカットオフ周波数でエリアシング
してディジタル信号に変換して出力する。そして、有声
・無声分析回路8は、LPF・A/D変換器7の出力信
号の非同期性,周期性を検出するなどの処理を行なって
無声音度Uおよび有声音度Vを算出して出力する。
【0020】次に、クロスフェードEG11は、演奏操
作検出回路2から出力されるキーオン信号KONおよび
キーオフ・パルス信号KOFFPと、有声・無声分析回
路8において算出された有声音度Vおよび無声音度U
と、演奏者が設定操作部3を操作して予め設定した音量
に関する設定パラメータVOL1およびVOL2等とに
応じて後に詳述する動作により、エンベロープ信号EN
V1およびENV2を発生して出力する。
【0021】これにより、音源9および10それぞれか
ら出力された楽音信号は、乗算器12および13におい
てエンベロープ信号ENV1およびENV2に応じてそ
れぞれの振幅が可変制御された後、混合器14において
混合合成され、楽音信号出力端子15から出力される。
【0022】次に、上述したエンベロープ信号ENV1
およびENV2を発生して出力する図2のクロスフェー
ドEG11の動作について説明する。まず、この電子楽
器に電源が投入されると、図1の制御部4は、初期化信
号ICを出力するので、この初期化信号ICがオアゲー
ト17を介してフリップフロップ19および23並びに
可変遅延回路22をリセットする。尚、可変遅延回路2
2をシフトレジスタによって構成した場合には、転送中
の信号がクリアされ、タイマによって構成した場合に
は、計時が中止され、その値がリセットされる。
【0023】これにより、フリップフロップ19および
23並びに可変遅延回路22の出力信号は、すべて”
L”レベルとなる。従って、フリップフロップ19の”
L”レベルの出力信号が入力されるインバータ20の出
力信号は”H”レベルとなるので、アンドゲート21の
第2の入力端は”H”レベルとなり、アンドゲート21
のゲートが開く。また、アンドゲート24の第2の入力
端には、制御部4から出力される”H”レベルの遅延制
御信号DLYONが入力されているものとする。従っ
て、アンドゲート24のゲートは開いている。
【0024】このような状態において、上述したよう
に、演奏者が演奏操作子1の鍵盤のあるキーを押鍵操作
すると共に、図示せぬマイクロフォンに向かって発声す
ると、演奏操作検出回路2から出力されるキーオン信号
KON(図4(b)参照)がアンドゲート21を介して
EG26に信号EG1ON(図4(e)参照)として入
力されると共に、フリップフロップ19および23のデ
ータ入力端並びに可変遅延回路22の信号入力端に入力
される。
【0025】これにより、EG26は、入力信号EG1
ONの立上がりのタイミングで、演奏者が設定操作部3
を操作して予め設定した設定パラメータEG1PARに
応じた立上がりレートでエンベロープ信号の出力を開始
する。そして、時間が経過して有声・無声分析回路8か
ら出力される有声音度Vが、演奏者が設定操作部3を操
作して予め設定した有声音度Vのしきい値VTH■以上に
なる(図4(a)参照)と、比較器16は、図4(d)
に示す”H”レベルの信号CMPOUTを出力する。
尚、今の場合、キーオン信号KONが”H”レベルにな
ってから有声音度Vがしきい値VTH以上になるまでの時
間Tの方が可変遅延回路22に設定されている遅延時間
dよりも短いものとする。
【0026】信号CMPOUTは、オアゲート18を介
してフリップフロップ19のクロック入力端に入力され
るので、この信号CMPOUTの立上がりのタイミング
でフリップフロップ19から”H”レベルの信号が出力
され、インバータ20に入力される。これにより、アン
ドゲート21の第2の入力端は”L”レベルとなり、ア
ンドゲート21のゲートが閉じるので、アンドゲート2
1の出力信号EG1ONは、図4(e)に示すよう
に、”L”レベルとなる。従って、EG26は、入力信
号EG1ONの立下がりのタイミイングで、演奏者が設
定操作部3を操作して予め設定した設定パラメータEG
1PARに応じた立下がりレートでエンベロープ信号の
減衰を開始する。
【0027】一方、フリップフロップ19の”H”レベ
ルの出力信号は、オアゲート25の第1の入力端にも入
力されるので、オアゲート25の出力信号EG2ON
は、図4(f)に示すように、フリップフロップ19の
出力信号の立上がりのタイミングで”H”レベルとな
る。これにより、EG27は、入力信号EG2ONの立
上がりのタイミングで、演奏者が設定操作部3を操作し
て予め設定した設定パラメータEG2PARに応じた立
上下がりレートでエンベロープ信号の出力を開始する。
【0028】そして、演奏者が演奏操作子1の鍵盤の先
に押鍵操作したキーを離鍵操作すると、演奏操作検出回
路2からは、今まで”H”レベルであったキーオン信号
KONが図4(b)に示すように”L”レベルとなって
出力されると共に、図4(c)に示すように、キーオフ
・パルス信号KOFFPが出力される。これにより、キ
ーオフ・パルス信号KOFFPがオアゲート17を介し
てフリップフロップ19および23並びに可変遅延回路
22をリセットする。これにより、フリップフロップ1
9および23並びに可変遅延回路22の出力信号は、す
べて”L”レベルとなる。従って、フリップフロップ1
9の”L”レベルの出力信号が入力されるインバータ2
0の出力信号は、”H”レベルとなるので、アンドゲー
ト21の第2の入力端は”H”レベルとなり、アンドゲ
ート21のゲートが開くが、キーオン信号KONも同時
に”L”レベルとなるので、アンドゲート21の出力信
号EG1ONは”L”レベルのままである。
【0029】また、今、アンドゲート24の第2の入力
端には、制御部4から出力される”H”レベルの遅延制
御信号DLYONが入力されており、アンドゲート24
のゲートは開いているが、フリップフロップ19および
23がリセットされ、フリップフロップ19および23
の出力信号が共に”L”レベルとなったので、オアゲー
ト25の出力信号EG2ONは、図4(f)に示すよう
に、”L”レベルとなる。従って、EG27は、入力信
号EG2ONの立下がりのタイミイングで、演奏者が設
定操作部3を操作して予め設定した設定パラメータEG
2PARに応じた立下がりレートでエンベロープ信号の
減衰を開始する。
【0030】ところで、以上説明した動作においては、
キーオン信号KONが”H”レベルになってから有声音
度Vがしきい値VTH以上になるまでの時間Tの方が可変
遅延回路22に設定されている遅延時間Tdよりも短い
ものとしていた。次に、アンドゲート24の第2の入力
端に制御部4から出力される”H”レベルの遅延制御信
号DLYONが入力されており、かつ、時間Tが遅延時
間Tdよりも長い場合について説明する。まず、この電
子楽器に電源が投入されると、図1の制御部4は、初期
化信号ICを出力するので、この初期化信号ICがオア
ゲート17を介してフリップフロップ19および23並
びに可変遅延回路22をリセットする。
【0031】これにより、フリップフロップ19および
23並びに可変遅延回路22の出力信号は、すべて”
L”レベルとなる。従って、フリップフロップ19の”
L”レベルの出力信号が入力されるインバータ20の出
力信号は”H”レベルとなるので、アンドゲート21の
第2の入力端は”H”レベルとなり、アンドゲート21
のゲートが開く。また、アンドゲート24の第2の入力
端には、制御部4から出力される”H”レベルの遅延制
御信号DLYONが入力されているので、アンドゲート
24のゲートは開いている。
【0032】このような状態において、上述したよう
に、演奏者が演奏操作子1の鍵盤のあるキーを押鍵操作
すると共に、図示せぬマイクロフォンに向かって発声す
ると、演奏操作検出回路2から出力されるキーオン信号
KON(図4(b)参照)がアンドゲート21を介して
EG26に信号EG1ON’(図4(g)参照)として
入力されると共に、フリップフロップ19および23の
データ入力端並びに可変遅延回路22の信号入力端に入
力される。
【0033】これにより、EG26は、入力信号EG1
ONの立上がりのタイミングで、演奏者が設定操作部3
を操作して予め設定した設定パラメータEG1PARに
応じた立上がりレートでエンベロープ信号の出力を開始
する。そして、キーオン信号KONが入力されてから時
間Tdが経過すると、可変遅延回路22は、”H”レベ
ルの信号を出力する。
【0034】可変遅延回路22の出力信号は、オアゲー
ト18を介してフリップフロップ19のクロック入力端
に入力されるので、この信号の立上がりのタイミングで
フリップフロップ19から”H”レベルの信号が出力さ
れ、インバータ20に入力される。これにより、アンド
ゲート21の第2の入力端は”L”レベルとなり、アン
ドゲート21のゲートが閉じるので、アンドゲート21
の出力信号EG1ON’は、図4(g)に示すよう
に、”L”レベルとなる。従って、EG26は、入力信
号EG1ONの立下がりのタイミイングで、演奏者が設
定操作部3を操作して予め設定した設定パラメータEG
1PARに応じた立下がりレートでエンベロープ信号の
減衰を開始する。
【0035】一方、可変遅延回路22の出力信号は、フ
リップフロップ23のクロック入力端にも入力されるの
で、この信号の立上がりのタイミングでフリップフロッ
プ23から”H”レベルの信号が出力され、アンドゲー
ト24を介して出力される。これにより、オアゲート2
5の第2の入力端は”H”レベルとなるので、オアゲー
ト25の出力信号EG2ON’は、図4(h)に示すよ
うに、”H”レベルとなる。従って、EG27は、入力
信号EG2ON’の立上がりのタイミイングで、演奏者
が設定操作部3を操作して予め設定した設定パラメータ
EG2PARに応じた立上がりレートでエンベロープ信
号の出力を開始する。
【0036】そして、演奏者が演奏操作子1の鍵盤の先
に押鍵操作したキーを離鍵操作すると、演奏操作検出回
路2からは、今まで”H”レベルであったキーオン信号
KONが図4(b)に示すように”L”レベルとなって
出力されると共に、図4(c)に示すように、キーオフ
・パルス信号KOFFPが出力される。これにより、キ
ーオフ・パルス信号KOFFPがオアゲート17を介し
てフリップフロップ19および23並びに可変遅延回路
22をリセットする。これにより、フリップフロップ1
9および23並びに可変遅延回路22の出力信号は、す
べて”L”レベルとなる。従って、フリップフロップ1
9の”L”レベルの出力信号が入力されるインバータ2
0の出力信号は、”H”レベルとなるので、アンドゲー
ト21の第2の入力端は”H”レベルとなり、アンドゲ
ート21のゲートが開くが、キーオン信号KONが”
L”レベルになるので、アンドゲート21の出力信号E
G1ON’は”L”レベルのままである。
【0037】また、今、アンドゲート24の第2の入力
端には、制御部4から出力される”H”レベルの遅延制
御信号DLYONが入力されており、アンドゲート24
のゲートは開いているが、フリップフロップ19および
23がリセットされ、フリップフロップ19および23
の出力信号が共に”L”レベルとなったので、オアゲー
ト25の出力信号EG2ON’は、図4(h)に示すよ
うに、”L”レベルとなる。
【0038】従って、EG27は、入力信号EG2O
N’の立下がりのタイミイングで、演奏者が設定操作部
3を操作して予め設定した設定パラメータEG2PAR
に応じた立下がりレートでエンベロープ信号の減衰を開
始する。以上説明した動作によりEG26において生成
され、出力されたエンベロープ信号は、乗算器29にお
いて、加算器28の加算結果、即ち、有声音度Vと音量
に関する設定パラメータVOL1との和と乗算された
後、エンベロープ信号出力端子30からエンベロープ信
号ENV1として出力される。
【0039】一方、EG27において生成され、出力さ
れたエンベロープ信号は、乗算器32において、加算器
31の加算結果、即ち、無声音度Uと音量に関する設定
パラメータVOL2との和と乗算された後、エンベロー
プ信号出力端子33からエンベロープ信号ENV2とし
て出力される。
【0040】以上説明したように、外部信号を分析し、
その無声/有声構成比の検出結果から複数の音源から出
力される楽音信号の混合比や振幅エンベロープ等を制御
するようにしたので、従来に比べて直感的かつ感覚的
に、しかも、自由に、制御することができる。例えば、
演奏者がキーオン時に、まず、「サァ」と発音すれば、
楽音の立上がりにノイズ音が出、次に、「ア」と発音す
れば、ノイズ音が出なくなる。従って、フルートやサキ
ソフォン、バイオリン等の楽音の立上がりの一部など、
ノイズ音や非整数倍音がある定常音と非定常音によって
構成される楽音を上述したように音声等の外部音の無声
/有声構成比の検出結果を用いてリアルタイムで定常音
と非定常音それぞれの混合比を制御することにより、自
由にかつ容易に楽音の制御が可能となり、表現力が向上
する。
【0041】同様に、この電子楽器を用いて演奏する
際、通常音と非通常音、例えば、サキソフォンにおいて
通常に演奏される音と曲にアクセントをつけるための通
常よりも多くの倍音を含んだ歪んだ音との制御も自由に
かつ容易に制御することができる。また、このほか、F
M音源の変調レべルやフォルマント合成における個々の
フォルマントレベルなどの制御に上述した制御を適用す
れば、多種多様な制御が可能である。
【0042】尚、上述した一実施例において、外部信号
の有声音度Vがしきい値VTH以上になるという条件の他
に、可変遅延回路22を用いてEG26から出力される
エンベロープ信号の減衰とEG27から出力されるエン
ベロープ信号の出力とを開始させているのは、以下に示
す理由よる。即ち、音源9から出力される楽音信号が過
渡的な減衰音信号(例えば、ピアノのアタック部分な
ど)であり、かつ、音源9から出力される楽音信号と音
源10から出力される楽音信号とを時間的にクロスフェ
ードさせるように制御する場合、音源9の楽音信号の発
音時間に応じて可変遅延回路22の遅延時間を設定して
おくことにより、音源9から出力される楽音信号と音源
10から出力される楽音信号とが時間的に分離してしま
うことを避けることができるからである。この動作を行
なわせるためには、上述したように、制御部4から”
H”レベルの遅延制御信号DLYONを出力するように
すればよい。但し、可変遅延回路22の遅延時間以内に
外部信号の有声音度Vがしきい値VTH以上になれば、そ
の時点で音源9から出力される楽音信号と音源10から
出力される楽音信号とのそれぞれの音量が適宜制御さ
れ、音色の変化が得られる。
【0043】また、特に音源9から出力される楽音信号
と音源10から出力される楽音信号との時間的な分離を
考慮しなくてもよい場合には、制御部4から”L”レベ
ルの遅延制御信号DLYONを出力するようにすればよ
い。この場合には、音源9から出力される楽音信号と音
源10から出力される楽音信号とのミキシングのタクミ
ング的な制御は、外部信号の有声音度Vと無声音度Uに
応じて制御される。
【0044】尚、上述した一実施例においては、外部信
号として演奏者の音声信号を入力した例を示したが、こ
れに限定されず、各種楽器の演奏音でもよい。また、上
述した一実施例においては、EG26および27から出
力されるエンベロープ信号を簡単な立上がりで一定レベ
ルそして簡単な立下がりの台形状のエンベロープ信号と
した例を示したが、これに限定されず、他の形状のエン
ベロープ信号でもよい。さらに、EG26および27か
ら出力されるエンベロープ信号は、別々の形状でもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、直感的かつ感覚的に、しかも、リアルタイムで、複
数の楽音信号の切換えを制御することができるという効
果がある。さらに、制御手段が、楽音発生指示からの経
過時間を計時するとともに、決定された切換えタイミン
グに優先して計時結果に基づいて複数の音源から出力さ
れる複数の楽音信号を切換えるようにしているので、複
数の音源から出力される楽音信号が時間的に離散してし
まうということを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すブロック図である。
【図2】 図1のクロスフェードEG11の具体的な回
路の一例を示す回路図である。
【図3】 図2のEG26および27から出力されるエ
ンベロープ信号の波形の一例を示す図である。
【図4】 図1および図2の回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1……演奏操作子、2……演奏操作検出回路、3……設
定操作部、4…… 制御部、5……外部信号入力端子、
6……アンプ、7……LPF・A/D変換器、8……有
声・無声分析回路、9,10……音源、11……クロス
フェードEG、12,13,28,31……乗算器、1
4……混合器、15……楽音信号出力端子、16……比
較器、17,18,25……オアゲート、19,23…
…フリップフロップ、20……インバータ、21,24
……アンドゲート、22……可変遅延回路、26,27
……EG、28,31……加算器、30,33……エン
ベロープ信号出力端子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる楽音信号を出力する複数
    の音源と、楽音の発生を指示する指示手段と、 外部から入力される信号の有声音度と無声音度とを分析
    する分析手段と、 前記分析手段の分析結果に基づいて前記複数の音源か
    ら出力される複数の楽音信号の切換えタイミングを決定
    し、該決定された切換えタイミングにおいて前記複数の
    音源から出力される複数の楽音信号を切換える制御手段
    であって、前記楽音発生指示からの経過時間を計時する
    とともに、前記決定された切換えタイミングに優先して
    該計時結果に基づいて前記複数の音源から出力される複
    数の楽音信号を切換えるものとを具備することを特徴と
    する電子楽器。
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