JPH0743817Y2 - 磁気テ−プカセット - Google Patents
磁気テ−プカセットInfo
- Publication number
- JPH0743817Y2 JPH0743817Y2 JP1987130107U JP13010787U JPH0743817Y2 JP H0743817 Y2 JPH0743817 Y2 JP H0743817Y2 JP 1987130107 U JP1987130107 U JP 1987130107U JP 13010787 U JP13010787 U JP 13010787U JP H0743817 Y2 JPH0743817 Y2 JP H0743817Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- hub
- magnetic tape
- plasma
- tape cassette
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オーディオ，ビデオ，テープレコーダなどに
使用される磁気テープカセットに関するものである。
使用される磁気テープカセットに関するものである。
〔従来技術〕 従来、ビデオ，テープレコーダに用いられる磁気テープ
カセットでは、オープンリールはともかくとしてクロー
ズリールでは強度及び摩擦などの特性上、一般にリール
ハブはポリアセタール樹脂（POM）が用いられ、磁気テ
ープやリーダーテープにはポリエチレンテレフタレート
などのポリエチレン樹脂（PET）が使用されているため
直接接合することが困難なためと、ハブとテープ端部を
接着剤などで接合しても界面の強度が弱く機械的強度に
充分満足することができないためクランプで係止結合す
ることが多用されている。即ち、テープ端部をテープ巻
取用のハブに定着するに際して、第４図に示すようにハ
ブＡに嵌着するクランプ、又はピンなど嵌合部材Ｂと嵌
合孔Ｃとの間にテープＴのテープ端部を挟持して固定し
たり、或いはハブ周面に形成したスリット又は特殊形状
に形成した分離面にテープを挿入して嵌着し、固定して
テープの取り外れや引き抜けがないように結合すること
が知られている。
カセットでは、オープンリールはともかくとしてクロー
ズリールでは強度及び摩擦などの特性上、一般にリール
ハブはポリアセタール樹脂（POM）が用いられ、磁気テ
ープやリーダーテープにはポリエチレンテレフタレート
などのポリエチレン樹脂（PET）が使用されているため
直接接合することが困難なためと、ハブとテープ端部を
接着剤などで接合しても界面の強度が弱く機械的強度に
充分満足することができないためクランプで係止結合す
ることが多用されている。即ち、テープ端部をテープ巻
取用のハブに定着するに際して、第４図に示すようにハ
ブＡに嵌着するクランプ、又はピンなど嵌合部材Ｂと嵌
合孔Ｃとの間にテープＴのテープ端部を挟持して固定し
たり、或いはハブ周面に形成したスリット又は特殊形状
に形成した分離面にテープを挿入して嵌着し、固定して
テープの取り外れや引き抜けがないように結合すること
が知られている。
この従来のテープ巻取りにはリールハブにスリットやク
ランプ嵌合孔などの成形加工を施さなくてはならず、嵌
合部材の付設で製作並びに組立工数も煩雑であると共
に、折れぐせによるテープ切れもあるほかハブとクラン
プの段差Ｄ（第５図）による転写ジワ或いはスリットに
よるテープ折れシワの影響でドロップアウトが発生しや
すく、特にDAT等のデジタル信号の場合、このドロップ
アウトは信号なしの状況になり音飛びとなってしまう不
具合が重大欠点となって現れるなど問題が大きかった。
ランプ嵌合孔などの成形加工を施さなくてはならず、嵌
合部材の付設で製作並びに組立工数も煩雑であると共
に、折れぐせによるテープ切れもあるほかハブとクラン
プの段差Ｄ（第５図）による転写ジワ或いはスリットに
よるテープ折れシワの影響でドロップアウトが発生しや
すく、特にDAT等のデジタル信号の場合、このドロップ
アウトは信号なしの状況になり音飛びとなってしまう不
具合が重大欠点となって現れるなど問題が大きかった。
本考案は、これら従来の欠点を適確に排除し、テープの
巻取りに真円度を著しく向上させ、ドロップアウトの発
生がなく、その結果にもクランプなどの部品や加工を要
することなくテープの取り外れや引き抜けがなくハブ形
状もシンプルで経済的な形態の磁気テープカセットを提
供することを目的としたものである。
巻取りに真円度を著しく向上させ、ドロップアウトの発
生がなく、その結果にもクランプなどの部品や加工を要
することなくテープの取り外れや引き抜けがなくハブ形
状もシンプルで経済的な形態の磁気テープカセットを提
供することを目的としたものである。
本考案は、ケース内に回転可能に備えた一対のテープ巻
取用のハブに、磁気テープをテープ端部において保持し
て巻装した磁気テープカセットであって、前記ハブの周
面またはテープの接合面にプラズマ処理またはプラズマ
重合による処理膜を形成し、テープ端部を前記ハブの周
面の少なくとも一部に沿って接着固定したことを特徴と
する磁気テープカセットである。
取用のハブに、磁気テープをテープ端部において保持し
て巻装した磁気テープカセットであって、前記ハブの周
面またはテープの接合面にプラズマ処理またはプラズマ
重合による処理膜を形成し、テープ端部を前記ハブの周
面の少なくとも一部に沿って接着固定したことを特徴と
する磁気テープカセットである。
この磁気テープカセットでは、テープリールハブにクラ
ンプなどの部品がなくハブの周面の少なくとも一部に沿
って磁気テープのテープ端部を接着した直付けで巻取り
テープにハブクランプの段差による転写シワができず、
また真円度の向上が可能であり、特にハブ及び／又はテ
ープにプラズマ処理面又はプラズマ重合による接合膜を
介在し貼着されているので接着強度も大幅に上げられ、
材料限定もなく直接接合することも可能となってテープ
をハブに結合でき、理想的な巻取り、テープの取り外れ
や引き抜きがなく安全に用いられるものである。
ンプなどの部品がなくハブの周面の少なくとも一部に沿
って磁気テープのテープ端部を接着した直付けで巻取り
テープにハブクランプの段差による転写シワができず、
また真円度の向上が可能であり、特にハブ及び／又はテ
ープにプラズマ処理面又はプラズマ重合による接合膜を
介在し貼着されているので接着強度も大幅に上げられ、
材料限定もなく直接接合することも可能となってテープ
をハブに結合でき、理想的な巻取り、テープの取り外れ
や引き抜きがなく安全に用いられるものである。
本考案の実施例を第１〜３図例の磁気テープカセットに
ついて説明すると、ケース１内に回転可能に備えられ、
かつ磁気テープ２を巻き取れる一対のテープ巻取用のハ
ブ３の周面の少なくとも一部に沿って、前記磁気テープ
２のテープ端部をハブとテープとの接合面に形成される
処理面又は接合膜４を介して貼着結合して磁気テープカ
セットとしてある。
ついて説明すると、ケース１内に回転可能に備えられ、
かつ磁気テープ２を巻き取れる一対のテープ巻取用のハ
ブ３の周面の少なくとも一部に沿って、前記磁気テープ
２のテープ端部をハブとテープとの接合面に形成される
処理面又は接合膜４を介して貼着結合して磁気テープカ
セットとしてある。
テープ２とハブ３との接合面としてはいずれかの面或い
は両面ともにプラズマ処理又はプラズマ重合によって形
成される処理面又は超薄膜の接合膜４を備えれば材料を
特定することなく、接着強度を大幅に高められて有効で
ある。前記テープ２は前記ハブ３の接合面側の片面のみ
に接合膜４を形成する処理をすればよいが、両面にこの
接合膜４を形成する処理をしてもよいし、ハブ３の周面
にテープ２を巻装する際に一回転以上に巻付け結合する
ことも任意に選んでできる。
は両面ともにプラズマ処理又はプラズマ重合によって形
成される処理面又は超薄膜の接合膜４を備えれば材料を
特定することなく、接着強度を大幅に高められて有効で
ある。前記テープ２は前記ハブ３の接合面側の片面のみ
に接合膜４を形成する処理をすればよいが、両面にこの
接合膜４を形成する処理をしてもよいし、ハブ３の周面
にテープ２を巻装する際に一回転以上に巻付け結合する
ことも任意に選んでできる。
なお、前記プラズマ処理としてはO,N,Hなどを含む無機
ガス例えばＮ2,H2,NH3,NO,H2O,N2O,NOx又は有機ガスな
どのガスを処理ガスとして用い10kHz〜20kHzの周波数の
プラズマでハブ又はテープを処理するもので、印加電
流，処理時間は樹脂材料によって適宜配慮されて行われ
る。いずれにしてもこのプラズマ処理又はプラズマ重合
を施された面は接触角が低下し、しかもフーリエ交換赤
外吸収スペクトルにより表面が改質されCOOH結合やＮ−
Ｈ結合が生じ接着強度を著しく強化させうる処理面又は
超薄膜を備えられていて界面の接着強度を上げて通常の
接着強度の10倍以上、コロナ処理の４倍以上の強度アッ
プが計られている。
ガス例えばＮ2,H2,NH3,NO,H2O,N2O,NOx又は有機ガスな
どのガスを処理ガスとして用い10kHz〜20kHzの周波数の
プラズマでハブ又はテープを処理するもので、印加電
流，処理時間は樹脂材料によって適宜配慮されて行われ
る。いずれにしてもこのプラズマ処理又はプラズマ重合
を施された面は接触角が低下し、しかもフーリエ交換赤
外吸収スペクトルにより表面が改質されCOOH結合やＮ−
Ｈ結合が生じ接着強度を著しく強化させうる処理面又は
超薄膜を備えられていて界面の接着強度を上げて通常の
接着強度の10倍以上、コロナ処理の４倍以上の強度アッ
プが計られている。
なお、この処理には樹脂基体或いは磁性層上にもプラズ
マ重合膜を形成してもよく、プラズマガスは原料ガスを
２種以上用いてもよいし、プラズマ発生源としては高周
波放電のほかにマイクロ波放電，直流放電，交流放電等
いずれでも利用できる。
マ重合膜を形成してもよく、プラズマガスは原料ガスを
２種以上用いてもよいし、プラズマ発生源としては高周
波放電のほかにマイクロ波放電，直流放電，交流放電等
いずれでも利用できる。
さらに前記磁気テープ２のテープ端部をハブドラム面円
周の少なくとも一部分に直付けするに際してテープ厚み
を考慮してハブ周面を肉取り又は面取りしてもよいし、
段付きとならないように接線方向に漸減させた曲面にし
て周面に沿わせることもできるほか、前記ハブドラム面
及び／またはテープ端部にプラズマ処理又はプラズマ重
合を施し接着剤、例えば有機高分子系接着剤、例えばシ
アノアクリレート接着剤（Eastman 910），アクリル樹
脂接着剤，エポキシ樹脂接着剤などを介して接合した形
態とするのが効果的である。
周の少なくとも一部分に直付けするに際してテープ厚み
を考慮してハブ周面を肉取り又は面取りしてもよいし、
段付きとならないように接線方向に漸減させた曲面にし
て周面に沿わせることもできるほか、前記ハブドラム面
及び／またはテープ端部にプラズマ処理又はプラズマ重
合を施し接着剤、例えば有機高分子系接着剤、例えばシ
アノアクリレート接着剤（Eastman 910），アクリル樹
脂接着剤，エポキシ樹脂接着剤などを介して接合した形
態とするのが効果的である。
図中、５はリール、６はロール、７はヘッドパッドであ
る。
る。
本考案は、ハブの周面またはテープの接合面にプラズマ
処理またはプラズマ重合による処理膜を形成して接着し
たので、接合面としてプラズマ処理またはプラズマ重合
を施された面は接触角が低下し、しかもフーリエ交換赤
外吸収スペクトルにより表面が改質されCOOH結合やＮ−
Ｈ結合が生じ接着強度を著しく強化させうる処理面又は
超薄膜を備えられていて界面の接着強度を上げて通常の
接着強度の10倍以上、コロナ処理の４倍以上の強度アッ
プで接着性を向上すると共にテープ巻き込みの真円度の
向上が容易であり、かつクランプやスリットを使用しな
いため、段部やテープ折れ曲り部がなく転写ジワによる
ドロップアウトの発生がなく、音飛びのような不具合は
発生せず、またクランプなどの部品が必要なく、ハブ形
状もシンプルになり、経済性に優れるほかテープの折曲
りがなくてテープ切れがなく安全に用いられるし、結合
強度も向上させて巻取用ハブからテープの取り外れや引
き抜き防止にも役立ち磁気テープの保護を確実にし、信
頼性を高め構成・取扱簡単で量産性に優れたものとする
ことができるものである。
処理またはプラズマ重合による処理膜を形成して接着し
たので、接合面としてプラズマ処理またはプラズマ重合
を施された面は接触角が低下し、しかもフーリエ交換赤
外吸収スペクトルにより表面が改質されCOOH結合やＮ−
Ｈ結合が生じ接着強度を著しく強化させうる処理面又は
超薄膜を備えられていて界面の接着強度を上げて通常の
接着強度の10倍以上、コロナ処理の４倍以上の強度アッ
プで接着性を向上すると共にテープ巻き込みの真円度の
向上が容易であり、かつクランプやスリットを使用しな
いため、段部やテープ折れ曲り部がなく転写ジワによる
ドロップアウトの発生がなく、音飛びのような不具合は
発生せず、またクランプなどの部品が必要なく、ハブ形
状もシンプルになり、経済性に優れるほかテープの折曲
りがなくてテープ切れがなく安全に用いられるし、結合
強度も向上させて巻取用ハブからテープの取り外れや引
き抜き防止にも役立ち磁気テープの保護を確実にし、信
頼性を高め構成・取扱簡単で量産性に優れたものとする
ことができるものである。
第１図はオーディオカセットの平面図、第２図はビデオ
カセットの分離状態の斜視図、第３図はハブの平面図、
第４図は従来例のハブの平面図、第５図はその使用状態
の平面図である。 １……ケース、２……磁気テープ、３……ハブ、４……
接合膜。
カセットの分離状態の斜視図、第３図はハブの平面図、
第４図は従来例のハブの平面図、第５図はその使用状態
の平面図である。 １……ケース、２……磁気テープ、３……ハブ、４……
接合膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 津一 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)考案者 佐藤 孝輝 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)考案者 上田 国博 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 ティ ーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−31079（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭50−11775（ＪＰ，Ｂ１) 米国特許3489371（ＵＳ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】ケース内に回転可能に備えた一対のテープ
巻取用のハブに、磁気テープをテープ端部において保持
して巻装した磁気テープカセットであって、前記ハブの
周面またはテープの接合面にプラズマ処理またはプラズ
マ重合による処理膜を形成し、テープ端部を前記ハブの
周面の少なくとも一部に沿って接着固定したことを特徴
とする磁気テープカセット。 - 【請求項２】前記ハブとテープとの接合面を接着剤を介
して接着固定した請求項１記載の磁気テープカセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987130107U JPH0743817Y2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 磁気テ−プカセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987130107U JPH0743817Y2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 磁気テ−プカセット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6437975U JPS6437975U (ja) | 1989-03-07 |
| JPH0743817Y2 true JPH0743817Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=31384975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987130107U Expired - Lifetime JPH0743817Y2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 磁気テ−プカセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743817Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3489371A (en) | 1968-04-26 | 1970-01-13 | Tally Corp | Take-up reel |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5311350B2 (ja) * | 1973-06-04 | 1978-04-20 | ||
| JPS6331079A (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-09 | Polyplastics Co | プラスチツクス製リ−ルの巻芯部にテ−プを固定する方法 |
-
1987
- 1987-08-28 JP JP1987130107U patent/JPH0743817Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3489371A (en) | 1968-04-26 | 1970-01-13 | Tally Corp | Take-up reel |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6437975U (ja) | 1989-03-07 |
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