JP2825913B2 - 光ファイバコイルの端末固定構造 - Google Patents

光ファイバコイルの端末固定構造

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JP2825913B2 JP2038736A JP3873690A JP2825913B2 JP 2825913 B2 JP2825913 B2 JP 2825913B2 JP 2038736 A JP2038736 A JP 2038736A JP 3873690 A JP3873690 A JP 3873690A JP 2825913 B2 JP2825913 B2 JP 2825913B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、コイル状に巻いた巻線部から光ファイバ
を引出しながら使用する移動体誘導用光ファイバコイル
などの端末固定構造に関する。
[従来の技術] 従来、光ファイバコイルの端末固定構造には、第4図
に示したようなものがある。すなわち、光ファイバ1を
ボビン2の外周に複数層巻回して巻線部3が構成され、
この巻線部3の最外層からボビン2の軸方向に引出線4
が引出され、最外層のうちの引出線4に近い付近の数10
ターン分が接着剤により塗り固められて固定されてなる
ものである。そして上記巻線部3から引出線4を、接着
部の接着力より強い力Fで引出すことによって、巻回さ
れた光ファイバ1が順にほどけるようになっており、こ
れをボビン2の軸方向に順次引出して使用に供してい
た。
[発明が解決しようとする課題] ところがこのような構造では、上記接着部の接着力の
大小によって、種々の問題が発生した。
すなわち、接着部の接着を比較的強い接着力で行った
場合には、引出線4を引き出す際に、引出作業をスムー
ズに進行できない不都合があった。また接着部と引出線
4との境界部分Aが極端に曲がってしまって、この部分
の光ファイバに側圧がかかり、伝送損失の増加を招くと
いう都合があった。また逆に、接着部の接着を比較的弱
い接着力で行った場合には、この光ファイバコイルの運
搬や設置作業等の種々の取り扱い作業中に、上記巻線部
3がほどけたり緩んだりして光ファイバ1が上記ボビン
2からはずれてしまい、非常に取り扱い性が悪いという
問題があった。
上記欠点を解決する目的で、本発明者らによって第5
図および第6図に示した端末固定構造が提案されてい
る。(特願平1−178580号) この固定構造は、引出線4を固定シート6によって巻
線部3の外周上に接着固定するものである。この固定シ
ート6は、第6図に示したように、2つに折り曲げられ
て折曲部6aを引出線4の引き出し方向と反対側に向けた
状態で、剥離部6bの外面が巻線部3に接着されるととも
に、固定部6cの外面が引出線4に接着される。
そして第6図中に符号Fで示したように、ボビン2の
軸に対して角度αを有する力Fで引っ張ることにより、
剥離部6bを巻線部3から剥離して、引出線4を引き出す
ことができる。
ところが、ボビン2の軸に対する力Fの角度αが大き
かったり、運搬時の振動等により力Fが断続的に加えら
れたりすると、力Fのボビン2の直径方向成分の力Fbが
大きくなり、固定シート6の接着強度が低下し、引出線
4がずれたり、不必要に剥離する可能性があった。
さらに、折曲部6aが一たん剥離しはじめると、それを
くい止める機構がないので、固定シート6が剥離してし
まう可能性もあった。
この発明は上記課題を解決するためになされたもので
あって、光ファイバ1を巻線部3からスムーズに引出し
可能で、かつ固定シート6の接着強度が低下て光ファイ
バコイルのずれる可能性のない光ファイバコイルの端末
固定構造を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] この発明の光ファイバの端末固定構造は、光ファイバ
をボビンに複数層巻回してなる巻線部の最外層から、ボ
ビンの軸方向に向けて引出された引出線の一部が、略平
行状態とされた固着部と剥離部とを折曲部を介して環状
あるいは袋状に接合してなる固定部材により巻線部外周
上に固定されてなる光ファイバコイルの端末固定構造で
あって、上記折曲部がボビンの軸方向を向くように剥離
部の外面を巻線部の外周上に接着するとともに、この剥
離部と巻線部との接着力よりも強い接着力で、固着部の
外面に引出線の一部を接着固定することを解決手段とし
た。
[作用] 固定部材を用いて引出線の一部を固定したので、巻線
部から光ファイバの引出をスムーズに行うことができ
る。
またこの固定部材は、略平行状態にされた固着部と剥
離部とが、折曲部を介して環状あるいは袋状に接合され
てなるもので、上記複数の折曲部が共働して抵抗すると
ともに、一つの折曲部が剥離しても残りの折曲部によっ
て剥離をくい止めることができる。
以下、この発明を詳しく説明する。
第1図および第2図は、いずれもこの発明の光ファイ
バコイルの端末固定構造の一例を示したものである。
第1図および第2図に示した端末固定構造が第4図お
よび第5図に示したものと異なるところは、固定部材5
である。
この固定部材5は、第2図に示したように、ボビン2
の軸に沿って上下2つの折曲部5a、5aを介して、剥離部
5bと固着部5cとを円環状に接続したものである。剥離5b
と固着部5cは、共にシート状体であり、これらは折曲部
5aを介して略平行状態とされている。このような固定部
材5は、強度が高くかつ温湿度等の環境変化に強いもの
が用いられ、たとえば長繊維の化学シートや塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等の各
種合成樹脂製シート等が好適である。可撓性材料から固
定部材5を作成する場合には、可撓性材料により円筒体
を作成し、この円筒体を2枚の板材に挾むなどして、直
径方向に偏平に押しつぶすことによって、互いに略平行
状態とされた剥離部5bと固着部5cとを形成することがで
きる。そして固定部材5は、折曲部5aがボビン2の軸方
向を向くように、剥離部5bの外面が巻線部3に、また固
着部5cの外面が光ファイバの引出線4に、それぞれ接着
固定される。ここで用いられる接着剤の種類は特に限定
されないが、通常エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、ウ
レタン樹脂系などの合成樹脂製接着剤が用いられる。な
おここで剥離部5bの接着より固着部5cの接着の方がより
強い接着力となるような条件で行なわれることが必要で
ある。具体的には、剥離部5bは50〜500g程度、固着部5c
は10〜1kg程度の接着力でそれぞれ接着される。
また、この固定部材5による引出線4の固定は、引出
線4と接着部との境界部分Aが極端に折れ曲がることが
ないように行なわれることが必要である。これは、折曲
による光ファイバ1の伝送損失の増加を防止するもので
ある。
このような構造とすると、運搬時の振動等により引出
線4に、ボビン2の軸方向に対してαの角度で力Fが断
続的に加えられた場合にも、2つの折曲部5a、5aが共働
して、ボビン2の直径方向成分の力Fbに対抗するので、
剥離部5bの接着強度が低下することがない。また、一方
の折曲部5aが剥離しても、他方の折曲部5aによって剥離
部5bが巻線部3から完全に剥離するのを防止することが
できるので、固定部材5の無用な剥離可能性を低下させ
ることができる。
なお、第1図および第2図に示した例にあって円環状
の固定部材を用いたが、この発明の端末固定構造に用い
られる固定部材はこれに限定されるものではなく、たと
えば矩形断面や三角断面の環状体やさらには袋状体をも
用いることができる。
[実施例] (実施例) 径0.4mmの光ファイバをボビンの外周上に複数層巻回
して、その最外層のうちの引出側に近い30ターン分をエ
ポキシ系接着剤により5gの接着力で接着した。
次にこの巻線部の最外層から光ファイバをボビンの軸
方向に向けて曲率半径4cmとなるように湾曲させながら
引き出して引出線とし、この湾曲部分を巻線部を接着し
たと同様のエポキシ系接着剤により5gの接着力で接着し
た。
一方、塩化ビニル製の円筒形の固定部材を用意し、こ
れを径方向に偏平となるように押しつぶして略平行状態
の剥離部と固着部とを形成した。そして剥離部と固着部
とを接続する折曲部がボビンの軸方向を向くようにし
て、剥離部の外面を巻線部の外周面に固定するととも
に、固着部に上記引出線を接着固定した。この固定部材
による接着は、剥離部の巻線部への接着を300gの接着力
で行い、固着部の引出線への接着を2kgの接着力で行っ
た。
(比較例) 塩化ビニル製の固定シートを用意し、これを2つに折
り曲げて剥離部と固着部とに分けて、上記折り曲げ部を
光ファイバの引き出し方向と反対側に向けた状態で、剥
離部の外面を巻線部の外周面に固定するとともに、固着
部に引出線を接着固定した。この固定シートによる接着
力の大きさは、上記実施例と全く同様に、剥離部の巻線
部への接着を300g、固着部の引出線への接着を2kgとし
た。
(試験例1) 上記実施例および比較例のコイルから、それぞれ引出
線を引き出す操出性と、引き出された光ファイバの伝送
損失増を調べた。この結果を第1表に示した。
(試験例2) 固定部材が接着固定されている部分から引き出し方向
にむかって20cmの位置にある引出線を、第3図に示した
ように、ボビンの軸方向に対して0゜から45゜まで曲げ
る操作を1回/秒の速度で100回施して、固定部材の接
着強度の減少率を調べた。なお引出線への張力はボビン
の軸方向に対して0゜において2kgとなるようにした。
この結果を第1表に併せて示した。
上記第1表より、試験例1においては実施例と比較例
との間に違いは見られないが、試験例2では明らかに実
施例の固定構造の方が接着力の減少率が小さことが確認
できた。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の端末固定構造は、引
出線を、略平行状態とされた固着部と剥離部とが折曲部
を介して環状あるいは袋状に接合されてなる固定部材に
より巻線部外周上に固定してなるものであるので、引出
線に力がかかっても複数の折曲部が抵抗するので、固定
部材と巻線部とを接着する接着力の低下が少なく、その
結果、引出線がずれたり、無用にほどけることがなくな
る。よって信頼性と取り扱い性に優れた固定構造とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の光ファイバの端末固定構造の一例
を示した概略構成図、第2図は第1図の概略断面図、第
3図は試験例2を示した概略断面図、第4図は従来の光
ファイバの端末固定構造を示した概略構成図、第5図は
本願発明者らが先に特許出願した光ファイバの端末固定
構造の一例を示した概略構成図、第6図は第5図の概略
断面図である。 1……光ファイバ、2……ボビン、 3……巻線部、4……引出線、 5……固定部材、5a……剥離部、 5b……折曲部、5c……固着部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−200201(JP,A) 実開 昭60−162545(JP,U) 実開 平2−16018(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 336 B65H 65/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバをボビンに複数層巻回してなる
    巻線部の最外層から、ボビンの軸方向に向けて引出され
    た引出線の一部が、略平行状態とされた固着部と剥離部
    とを折曲部を介して環状または袋状に接合してなる固定
    部材により巻線部外周上に固定されてなる光ファイバコ
    イルの端末固定構造であって、 上記折曲部がボビンの軸方向を向くように剥離部の外面
    を巻線部の外周上に接着するとともに、この剥離部と巻
    線部との間の接着力よりも強い接着力で、固着部の外面
    に引出線の一部を接着固定することを特徴とする光ファ
    イバコイルの端末固定構造
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