JPH0743676Y2 - 船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構造 - Google Patents
船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構造Info
- Publication number
- JPH0743676Y2 JPH0743676Y2 JP1989001753U JP175389U JPH0743676Y2 JP H0743676 Y2 JPH0743676 Y2 JP H0743676Y2 JP 1989001753 U JP1989001753 U JP 1989001753U JP 175389 U JP175389 U JP 175389U JP H0743676 Y2 JPH0743676 Y2 JP H0743676Y2
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- JP
- Japan
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- vertical
- ship
- superstructure
- wall
- cement
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構造に関する。
例えば放射性物質を搭載する船舶では、第４図側面図に
示すように、乗組員の居住区画である上部構造の前壁に
はコンクリートの遮蔽体を設けることが必要となり、遮
蔽体の構造としては、そのＶ部を示す第５図部分縦断面
図及び第６図斜視図に示す構造が一応考えられる。
示すように、乗組員の居住区画である上部構造の前壁に
はコンクリートの遮蔽体を設けることが必要となり、遮
蔽体の構造としては、そのＶ部を示す第５図部分縦断面
図及び第６図斜視図に示す構造が一応考えられる。
すなわち、上図において１は居住区、２は遮蔽構造体、
３は甲板であり、構造体２は垂直板5,6よりなり、各垂
直板にそれぞれ力骨7A、7Bの垂直部材を付し、甲板３の
前端を垂直板６まで延長し、甲板３には桁材4Aを、垂直
板５〜６間には桁材4Bをそれぞれ設ける。
３は甲板であり、構造体２は垂直板5,6よりなり、各垂
直板にそれぞれ力骨7A、7Bの垂直部材を付し、甲板３の
前端を垂直板６まで延長し、甲板３には桁材4Aを、垂直
板５〜６間には桁材4Bをそれぞれ設ける。
ここで、8Aは最上部からセメントを流し込むための開口
であり、最上部開口は全セメント打設工事が終了したの
ち、溶接にて閉鎖する。
であり、最上部開口は全セメント打設工事が終了したの
ち、溶接にて閉鎖する。
しかしながら、このような遮蔽構造体では、セメントの
固化に伴い、コンクリートは収縮するので、特に高さ方
向では甲板３の下方にすきまが発生するから、放射線は
このすきまを通過し、線源からのストリーミング効果等
で遮蔽構造体による遮蔽効果が減少する。
固化に伴い、コンクリートは収縮するので、特に高さ方
向では甲板３の下方にすきまが発生するから、放射線は
このすきまを通過し、線源からのストリーミング効果等
で遮蔽構造体による遮蔽効果が減少する。
特に、大型構造体となれば、甲板３が遮蔽構造体２の中
に多く入り、そのストリーミング効果により遮蔽能力は
大きく減少する。
に多く入り、そのストリーミング効果により遮蔽能力は
大きく減少する。
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、流
し込まれたセメントの収縮により鋼板との間にすきまが
発生することを防止する安全な船舶の上部構造の放射線
遮蔽壁構造を提供することを目的とする。
し込まれたセメントの収縮により鋼板との間にすきまが
発生することを防止する安全な船舶の上部構造の放射線
遮蔽壁構造を提供することを目的とする。
そのために本考案は、鋼板で囲繞された壁空間内部にセ
メントを充填してなり放射線の侵入を防止する放射線遮
蔽壁構造において、適宜間隔で平行に立設された前後１
対の垂直鋼板を横方向の適宜間隔で複数の縦竪鋼板を介
して連結することにより複数の竪通トランクに仕切り、
上記各竪通トランクの上端開口よりセメントを流し込ん
だのち上端開口を鋼板で閉塞したことを特徴とする。
メントを充填してなり放射線の侵入を防止する放射線遮
蔽壁構造において、適宜間隔で平行に立設された前後１
対の垂直鋼板を横方向の適宜間隔で複数の縦竪鋼板を介
して連結することにより複数の竪通トランクに仕切り、
上記各竪通トランクの上端開口よりセメントを流し込ん
だのち上端開口を鋼板で閉塞したことを特徴とする。
このような構成によれば、遮蔽壁構造内には水平部材を
配設しないので、水平部材下部にセメント固化時のすき
まが発生しないから、ストリーミング効果も生ずること
はなく、安全な遮蔽壁が得られる。
配設しないので、水平部材下部にセメント固化時のすき
まが発生しないから、ストリーミング効果も生ずること
はなく、安全な遮蔽壁が得られる。
本考案の一実施例を図面について説明すると、第１図は
船舶の上部構造物を示す側面図、第２図は第１図のII部
を示す部分縦断面図、第３図は第１図のII部を示す斜視
図である。
船舶の上部構造物を示す側面図、第２図は第１図のII部
を示す部分縦断面図、第３図は第１図のII部を示す斜視
図である。
上図において、第４〜６図と同一の符番はそれぞれ第４
〜６図と同一の部材を示し、本考案構造が、第４〜６図
の構造と大きく相違するところは、第４〜６図における
垂直板5,6間の甲板4Bを省略したことである。
〜６図と同一の部材を示し、本考案構造が、第４〜６図
の構造と大きく相違するところは、第４〜６図における
垂直板5,6間の甲板4Bを省略したことである。
すなわち、第１〜３図に示すように、甲板３の前端は垂
直板５までで止め、垂直板５〜６間には水平部材は設け
ず、その代わりに垂直板５〜６間に構造用部材として縦
竪板７を複数枚設け、構造体としての骨材は縦竪板７の
みとする。
直板５までで止め、垂直板５〜６間には水平部材は設け
ず、その代わりに垂直板５〜６間に構造用部材として縦
竪板７を複数枚設け、構造体としての骨材は縦竪板７の
みとする。
このような構造２の中にセメントを最上端開口８から流
し込むと、セメントの固化に伴う収縮により生ずるすき
まは開口８が設けられた最上レベルのみとなり、後から
更にセメントを流し込むことも可能となり、すきまは発
生しないことになる。
し込むと、セメントの固化に伴う収縮により生ずるすき
まは開口８が設けられた最上レベルのみとなり、後から
更にセメントを流し込むことも可能となり、すきまは発
生しないことになる。
従って、ストリーミング効果は発生せず安全な遮蔽体構
造が得られる。
造が得られる。
要するに本考案によれば、鋼板で囲繞された壁空間内部
にセメントを充填してなり放射線の侵入を防止する放射
線遮蔽壁構造において、適宜間隔で平行に立設された前
後１対の垂直鋼板を横方向の適宜間隔で複数の縦竪鋼板
を介して連結することにより複数の竪通トランクに仕切
り、上記各竪通トランクの上端開口よりセメントを流し
込んだのち上端開口を鋼板で閉塞したことにより、流し
込まれたセメントの収縮により鋼板との間にすきまが発
生することを防止する安全な船舶の上部構造の放射線遮
蔽壁構造を得るから、本考案は産業上極めて有益なもの
である。
にセメントを充填してなり放射線の侵入を防止する放射
線遮蔽壁構造において、適宜間隔で平行に立設された前
後１対の垂直鋼板を横方向の適宜間隔で複数の縦竪鋼板
を介して連結することにより複数の竪通トランクに仕切
り、上記各竪通トランクの上端開口よりセメントを流し
込んだのち上端開口を鋼板で閉塞したことにより、流し
込まれたセメントの収縮により鋼板との間にすきまが発
生することを防止する安全な船舶の上部構造の放射線遮
蔽壁構造を得るから、本考案は産業上極めて有益なもの
である。
第１図は本考案を船舶の上部構造に適用した一実施例を
示す側面図、第２図は第１図のII部を示す部分縦断面
図、第３図は第１図のII部を示す斜視図である。 第４図は従来の放射性貨物を運搬する船舶の上部構造を
示す側面図、第５図は第４図の縦断面図、第６図は第５
図の拡大斜視図である。 １……居住区、2a……遮蔽構造体、３……甲板、４……
桁材、5,6……垂直板、７……縦竪板、８……最上端開
口。
示す側面図、第２図は第１図のII部を示す部分縦断面
図、第３図は第１図のII部を示す斜視図である。 第４図は従来の放射性貨物を運搬する船舶の上部構造を
示す側面図、第５図は第４図の縦断面図、第６図は第５
図の拡大斜視図である。 １……居住区、2a……遮蔽構造体、３……甲板、４……
桁材、5,6……垂直板、７……縦竪板、８……最上端開
口。
フロントページの続き (72)考案者 菅 利彦 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通７丁目１番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 (72)考案者 三里 毅 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通７丁目１番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−7100（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】上甲板上に立設され鋼板で囲繞された壁空
間内部にセメントを充填してなり複数層の中間デッキに
より構成された上部構造の壁を放射線の侵入を防止する
放射線遮蔽壁構造となした船舶において、適宜間隔を存
して平行的に立設された前後１対の外側，内側垂直鋼板
を横方向の適宜間隔で複数の縦竪鋼板を介して連結する
ことにより上記遮蔽壁構造の壁内部を複数の竪通トラン
クに仕切り、上記各竪通トランクの上端開口よりセメン
トを流し込んだのち上端開口を鋼板で閉塞し、上記各中
間デッキの前端は上記内側垂直鋼板に達する位置に止め
たことを特徴とする船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989001753U JPH0743676Y2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989001753U JPH0743676Y2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0293800U JPH0293800U (ja) | 1990-07-25 |
| JPH0743676Y2 true JPH0743676Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=31201917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989001753U Expired - Lifetime JPH0743676Y2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 船舶の上部構造の放射線遮蔽壁構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743676Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5909012B1 (ja) * | 2015-04-24 | 2016-04-26 | 市川 雅英 | 放射能遮蔽構造物の構築方法 |
| JP6893203B2 (ja) * | 2018-01-19 | 2021-06-23 | 三菱造船株式会社 | 船舶の検査方法、船舶の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0339756Y2 (ja) * | 1985-06-28 | 1991-08-21 |
-
1989
- 1989-01-11 JP JP1989001753U patent/JPH0743676Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0293800U (ja) | 1990-07-25 |
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