JP3069879B2 - システム型枠 - Google Patents

システム型枠

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JP3069879B2
JP3069879B2 JP4317528A JP31752892A JP3069879B2 JP 3069879 B2 JP3069879 B2 JP 3069879B2 JP 4317528 A JP4317528 A JP 4317528A JP 31752892 A JP31752892 A JP 31752892A JP 3069879 B2 JP3069879 B2 JP 3069879B2
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陽児 諸井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄筋コンクリー
ト構造の地下室の外壁を構築するために用いられるシス
テム型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下室の外壁を鉄筋コンクリート
構造により構築するためには、山留壁と地下室内方との
空間との間に鉄筋を配置するとともに外壁の厚さに相当
する間隔を保持して型枠を配置し、前記山留壁と型枠と
の間にコンクリートを打設するようにしている。
【0003】ここで、型枠としては、山留壁からセパレ
ータをとりこれらのセパレータの寸法調整して相互に溶
接するようにしたもの(第1の従来例)や、山留壁に対
して所定間隔だけ離間させてせき板を設け、このせき板
の背面をフレームにより保持し、このフレームを床スラ
ブ上に載置するとともに前記フレームの下部のみを山留
壁あるいは床スラブに定着するようにしたもの(第2の
従来例)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の型枠では、セパレータの寸法調整や溶接に手間
がかかるとともに、型枠が返し壁となるから大きなせき
板を用いることができず手作業の割合が大きな比重を占
めるようになり、作業能率が一般部分に比べて著しく低
下するといった問題がある。
【0005】また、第2の従来例の型枠では、定着部分
がフレームの下部のみであるので、セパレータの数を大
幅に低減することができ、作業能率を向上させることが
できるが、コンクリートを打設した時にコンクリートの
重量が前記フレームと床スラブとの接触部分を介して床
スラブに伝達され、この床スラブの耐力が不足すること
がある。しかも、フレームを設置するためにクレーン等
を必要とするので、外壁を構築する部分の上方に切梁や
床スラブがある場合には第2の従来例の型枠を使用する
ことができないといった問題がある。また、第2の従来
例の型枠では、通常せき板の高さは一定高さに固定され
ているので、この高さ以内に切梁や床スラブがあると型
枠が納まらなくなるといった問題もある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、作業能率を飛躍的に向上させることができるるとと
もに、床スラブの耐力を向上させる必要がなく、上方に
切梁や床スラブがあっても使用することができるシステ
ム型枠を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシステム型枠
は、鉛直方向に延びるメインビーム材と、このメインビ
ーム材の少なくとも一端に前記メインビーム材の長さ方
向に進退可能に取り付けられるスライドビーム材と、こ
れらメインビーム材およびスライドビーム材により構成
されるビーム材の前面に着脱自在に取り付けられるせき
板と、前記メインビーム材の下部に取り付けられ該メイ
ンビーム材を水平方向に移動可能とするキャスター又は
台車とを備え、前記ビーム材の上下端を構築済みの構造
物に定着可能に構成してなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のシステム型枠によれば、メインビーム
材とスライドビーム材とにより構成されるビーム材全体
をその上下端で構築済みの構造物に定着することによ
り、そのビーム材の前面に取り付けたせき板を所定の位
置に配置することができるので、セパレータの調整や溶
接を行う必要がなくなり、作業能率を大幅に向上させる
ことができる。また、打設されたコンクリートの重量は
前記定着部分で前記構造物によって保持されるので、大
きな荷重が床スラブに伝達されることがなく、したがっ
て、床スラブの耐力が不足するといった事態が生ずるこ
とがない。しかも、メインビーム材をキャスター又は台
車により水平方向に移動することによりこのシステム型
枠全体を所定の位置に配置することができるので、上部
に切梁や床スラブがあっても容易に設置することができ
る。さらに、メインビーム材にはスライドビーム材を進
退自在に取り付けてビーム材全体の高さ調節を可能とし
ており、かつビーム材の前面にせき板を着脱自在に取り
付けるようにしているので、上部に切梁や床スラブが構
築されていても、これらの高さに応じてスライドビーム
材を上下動してビーム材全体の高さを調節してその前面
に所望のせき板を取り付けることで支障なく対応するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
のシステム型枠について説明する。
【0010】本実施例のシステム型枠は、図1(a)に
示すように、鉛直方向に延びるメインビーム材10と、
このメインビーム材10の上下端にメインビーム材10
の長さ方向に進退可能に取り付けられたスライドビーム
材13,14と、これらメインビーム材10およびスラ
イドビーム材13,14から構成されるビーム材11全
体の前面を覆うように着脱自在に取り付けられたせき板
12,15,16と、前記メインビーム材10の下部に
取り付けられ該メインビーム材10を水平方向に移動可
能とするキャスター又は台車17とを備える。
【0011】前記メインビーム材10は、図2(b)に
示すように、平行に配置された柱部材18,19の中間
部を連結部材20にて連結したH形の本体21と、一方
の柱部材18の先端と他方の柱部材19の中間部にピン
25により連結されたブレース22,23とからなる。
前記柱部材18,19には前記ピン25が挿入される複
数のピン挿入孔24が長さ方向に所定間隔離間して設け
られている。
【0012】前記スライドビーム材13,14は、複数
のピン挿入孔32,33が長さ方向に所定間隔離間して
設けられた柱部材26,27と、この柱部材26,27
の端部に水平に連結された連結部材28,29と、前記
柱部材26,27の他端と連結部材28,29との間に
取り付けられたブレース30,31とからなる。柱部材
26,27は断面コ字状となっており、その中に前記メ
インビーム材10の柱部材18の外側から長さ方向に移
動可能に挿入されるようになっている。このようにスラ
イドビーム材13,14をメインビーム10に対して移
動することにより、図1(a)〜(c)に示すように、
メインビーム材10とスライドビーム材13,14とに
より構成されるビーム材11全体の高さ、すなわちシス
テム型枠の高さを適宜のものに調整できる。
【0013】また、メインビーム材10及びスライドビ
ーム材13,14には水平方向に延びる複数の横梁35
が固定されており、この横梁35にはビーム材11全体
の高さに対応した長さの複数の縦梁36が鉛直方向に伸
びかつ着脱自在に取り付けられるようになっており、こ
の縦梁36に対して前記せき板12,15,16が取り
付けられるようになっている。この横梁35と縦梁36
とによりせき板12,15,16に高い剛性を持たせる
ことができる。
【0014】なお、上側に位置するスライドビーム材1
4には、手摺33が取り付けられている。
【0015】次に、図3〜図6に基づいて本実施例のシ
ステム型枠の使用方法について説明する。本実施例のシ
ステム型枠は地下室の外壁を構築するものである。
【0016】まず、図3に示すように、本実施例のシス
テム型枠のメインビーム材10に対するスライドビーム
材13,14の突出量を調整してビーム材11全体の高
さを構築すべき外壁の高さに対応した高さにし、その高
さに対応させてせき板12,15,16を縦梁36を介
して取り付ける。そして、システム型枠全体をキャスタ
ー又は台車17により既設の床スラブ40上を水平方向
に移動させて、外壁を構築する部分に移動させる。この
外壁を構築する部分には鉄筋42が配置されている。
【0017】そして、図4に示すように、システム型枠
が外壁を構築する部分に配置された後に、図1(a)に
示すように、床スラブ40に形成されたアンカ44及び
梁41に形成されたアンカ43を利用してビーム材11
をその上下位置で既設の構造物に着脱自在に固定する。
この際、スライドビーム材14に設けた手摺33内に作
業者が入って作業をする。
【0018】次に、図5に示すように、ホース45を鉄
筋42が配置された空間内に接続し、この空間内にコン
クリートを打設する。なお、図5に示すように、構造物
の柱となる部分には前記と同様なシステム型枠を配置し
ておく。
【0019】最後に、打設したコンクリートが固まった
後、前記アンカ43,44との連結を解き、システム型
枠をそのキャスター又は台車17により水平方向に後退
させる。この後、下の階の外壁を構築すべく、システム
型枠を下の階に移動させる。この際、下の階の外壁の高
さに対応してメインビーム材10からスライドビーム材
13,14を突出させてビーム材11の高さを調節する
ととともに、縦梁36をそれに対応するものに交換し、
せき板12,15,16の間に形成された間隙に、穴埋
め用のせき板46,47を挿入し、前記と同様な手順で
外壁を構築する。
【0020】本実施例のシステム型枠によれば、ビーム
材11の上下端を構築済みの床スラ 40及び梁41の
アンカ43,44により定着することにより、せき板1
2,15,16を所定の位置に配置することができるの
で、セパレータの調整や溶接を行う必要がなくなり、作
業能率を大幅に向上させることができる。
【0021】また、打設されたコンクリートの重量は前
記アンカ43,44を介して床スラブ40及び梁41に
よって保持されるので、大きな荷重が床スラブ40に伝
達されることがなく、したがって、床スラブ40の耐力
が不足するといった事態が生ずることがない。
【0022】しかも、メインビーム材10をキャスター
又は台車17により水平方向に移動することによりメイ
ンビーム材10を所定の位置に配置することができるの
で、上部に切梁や床スラブがあっても容易に設置するこ
とができる。
【0023】さらに、メインビーム材10にスライドビ
ーム材13,14を進退自在に取り付けてビーム材11
全体の高さを調節可能とし、そのビーム材11に対して
縦梁36を介してせき板12,15,16,46,47
を着脱自在としているので、上部に切梁や床スラブが構
築されていても、これらの高さに応じてスライドビーム
材13,14を上下動してビーム材11全体の高さを調
節してその前面に所望のせき板12,15,16,4
6,47を取り付けることで支障なく対応することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシステム
型枠によれば、鉛直方向に延びるメインビーム材と、こ
のメインビーム材の少なくとも一端に前記メインビーム
材の長さ方向に進退可能に取り付けられるスライドビー
ム材と、これらメインビーム材およびスライドビーム材
とにより構成されるビーム材の前面に着脱自在に取り付
けられるせき板と、前記メインビーム材の下部に取り付
けられ該メインビーム材を水平方向に移動可能とするキ
ャスター又は台車とを備え、前記ビーム材の上下端を構
築済みの構造物に定着可能に構成したので、作業能率を
飛躍的に向上させることができるるとともに、床スラブ
の耐力を向上させる必要がなく、上方に切梁や床スラブ
があっても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム型枠を示す側面図
である。
【図2】図1のシステム型枠を構成するメインビーム材
及びスライドビーム材を示す側面図である。
【図3】図1のシステム型枠を用いて地下室の外壁を構
築する第1工程を示す概略図である。
【図4】図1のシステム型枠を用いて地下室の外壁を構
築する第2工程を示す概略図である。
【図5】図1のシステム型枠を用いて地下室の外壁を構
築する第3工程を示す概略図である。
【図6】図1のシステム型枠を用いて地下室の外壁を構
築する第4工程を示す概略図である。
【符号の説明】
10 メインビーム材11 ビーム材 12 せき板 13,14 スライドビーム材 15,16 せき板 40 床スラブ 41 梁 43,44 アンカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 9/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向に延びるメインビーム材と、こ
    のメインビーム材の少なくとも一端に前記メインビーム
    材の長さ方向に進退可能に取り付けられるスライドビー
    ム材と、これらメインビーム材およびスライドビーム材
    により構成されるビーム材の前面に着脱自在に取り付け
    られるせき板と、前記メインビーム材の下部に取り付け
    られ該メインビーム材を水平方向に移動可能とするキャ
    スター又は台車とを備え、前記ビーム材の上下端を構築
    済みの構造物に定着可能に構成してなることを特徴とす
    るシステム型枠。
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