JPH0743634A - 顔面または頭部装着型ディスプレイ - Google Patents

顔面または頭部装着型ディスプレイ

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JPH0743634A
JPH0743634A JP6045700A JP4570094A JPH0743634A JP H0743634 A JPH0743634 A JP H0743634A JP 6045700 A JP6045700 A JP 6045700A JP 4570094 A JP4570094 A JP 4570094A JP H0743634 A JPH0743634 A JP H0743634A
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JP
Japan
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image
light
external
optical
face
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Pending
Application number
JP6045700A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisami Kikuchi
久美 菊池
Seiichiro Tabata
誠一郎 田端
Yoichi Iba
陽一 井場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6045700A priority Critical patent/JPH0743634A/ja
Publication of JPH0743634A publication Critical patent/JPH0743634A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0018Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for preventing ghost images

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴーストとなる不所望な外界光を有効に減衰
できるシースルー機能を具える顔面または頭部装着型デ
ィスプレイを提供する。 【構成】 映像表示装置(1) と、この映像表示装置(1)
に表示された映像を観察者の眼球(5) に導くと共に、外
界像を眼球(5) に導く接眼光学系(2,3) とを有するシー
スルー機能を具える顔面または頭部装着型ディスプレイ
において、接眼光学系(2,3) に不所望な外界光を減衰す
る光学手段(4,6,7,8) を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像表示装置と、こ
の映像表示装置に表示された映像を映像光路を経て観察
者の眼球に導くと共に、外界像を外界像光路を経て前記
観察者の眼球に導くように、前記外界像光路の少なくと
も一部を前記映像光路の少なくとも一部に重ね合わせて
なる接眼光学系とを有するシースルー機能を具える顔面
または頭部装着型ディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シースルー機能を具える顔面または頭部
装着型ディスプレイとして、本願人は特願平4−330
370号において図19に示すようなものを提案してい
る。このディスプレイは、液晶パネル1、ハーフミラー
プリズム2、凹面鏡3および液晶シャッタ4を有し、液
晶パネル1に表示された映像を、ハーフミラープリズム
2を透過させて凹面鏡3で反射させ、さらにハーフミラ
ープリズム2で反射させて観察者の眼球5に導くと共
に、液晶シャッタ4を選択的に開くことにより、外界像
をハーフミラープリズム2を透過させて、液晶パネル1
での映像に重畳して眼球5に導くようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したディスプレイ
においては、液晶シャッタ4への印加電圧を制御するこ
とにより、外界像を液晶パネル1での映像に選択的に重
畳して観察できると共に、外界像の入射光量を任意に調
整できるという利点がある。
【0004】しかしながら、本発明者らの実験によれ
ば、上述したディスプレイにおいては、以下のような改
良すべき点があることが判明した。すなわち、ハーフミ
ラープリズム2および凹面鏡3の屈折率は、空気のそれ
よりも大きいため、外界像の観察において、外光の一部
が破線矢印で示すようにハーフミラープリズム2の端面
や凹面鏡3で全反射して眼球5に入射し、これらがゴー
ストとなって外界像が観察しにくくなる。
【0005】この発明は、上述した点に鑑みてなされた
もので、ゴーストとなる不所望な外界光を有効に減衰で
き、したがって外界像を明瞭に観察できるよう適切に構
成したシースルー機能を具える顔面または頭部装着型デ
ィスプレイを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、映像表示装置と、この映像表示装置に
表示された映像を観察者の眼球に導くと共に、外界像を
前記眼球に導く接眼光学系とを有するシースルー機能を
具える顔面または頭部装着型ディスプレイにおいて、前
記接眼光学系に、不所望な外界光を減衰させる光学手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0007】前記光学手段は、外界像光路上に設けら
れ、所定の偏光方向の外界光を透過する第1の偏光部材
と、映像光路上または前記外界像光路上に設けられ、前
記第1の偏光部材を経て入射する不所望な外界光の偏光
方向を変化させる偏光状態変化部材と、前記外界像光路
および前記映像光路が重なる光路上に設けられ、前記偏
光状態変化部材を経て入射する外界光を吸収する第2の
偏光部材とを具えることが、不所望な外界光の偏光方向
と、映像光の偏光方向とを異ならせて、不所望な外界光
が観察者の眼球に入射させないようにする点で好まし
い。また、前記光学手段は、外界像光路および/または
映像光路に設けられ、入射角によって光学特性が異なる
光学部材を具えることが、不所望な外界光を散乱させ
て、観察者の眼球に入射させないようにする点で好まし
い。さらに、前記光学手段は、映像光路上に設けられ、
不所望な外界光をより吸収する光吸収部材を具えること
をが、観察者の眼球に入射させないようにする点で好ま
しい。また、前記光学手段は、外界像光路上に設けら
れ、前記映像の波長とは異なる波長の光を透過する第1
の波長選択部材と、映像光路上に設けられ、前記映像の
波長を透過すると共に、前記第1の波長選択部材を経て
入射する不所望な外界光を吸収する第2の波長選択部材
とを具えることが、外界像の波長と映像の波長とを適切
に選択して、不所望な外界光を観察者の眼球に入射させ
ないようにする点で好ましい。さらに、前記光学手段
は、外界像光路上に設けられ、所定の偏光方向の外界光
を透過する第3の偏光部材と、映像光路上に設けられ、
前記第3の偏光部材を経て入射する不所望な外界光を吸
収する第4の偏光部材とを具えることが、不所望な外界
光を、その偏光方向を特定して吸収し、観察者の眼球に
入射させないようにする点で好ましい。さらにまた、前
記光学手段は、外界像光路上に設けたルーバー光学素子
とすることが、不所望な外界光を観察者の眼球に入射し
ないように反射させる点で好ましい。
【0008】
【作用】この発明においては、外界光は、不所望な光線
が光学手段により減衰されて観察者の眼球に入射するこ
とになる。したがって、ゴーストの発生を有効に防止す
ることが可能となる。
【0009】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例を示すもので
ある。この実施例は、液晶パネル1、ハーフミラープリ
ズム2、凹面鏡3および液晶シャッタ4を有する図19
に示したシースルー機能を具える顔面または頭部装着型
ディスプレイにおいて、液晶パネル1に表示された映像
を観察者の眼球5に導く映像光路上で、ハーフミラープ
リズム2の上下の端面にそれぞれ斜入射用のλ/4板
6,7を接着して設けると共に、ハーフミラープリズム
2と眼球5との間、すなわち外界像光路と映像光路とが
重なる部分に、液晶シャッタ4の透過軸と同方向の透過
軸を有する偏光板8を配置する。また、液晶パネル1の
表示面には補正用波長板9を設ける。なお、好適には、
λ/4板6,7は、広帯域の角度に対して一定のリタデ
ーションをもつよう構成すると共に、それらの屈折率お
よびハーフミラープリズム2との接着剤の屈折率は、ハ
ーフミラープリズム2の屈折率とほぼ同程度とする。
【0010】上記構成において、液晶シャッタ4を開と
して外界像を観察する場合、外界光は、液晶シャッタ4
の透過軸と平行な直線偏光(図1ではP偏光)が液晶シ
ャッタ4を透過してハーフミラープリズム2に入射す
る。ハーフミラープリズム2に入射した直線偏光の外界
光のうち、ハーフミラープリズム2をそのまま透過する
光は、液晶シャッタ4の透過軸と平行な透過軸を有する
偏光板8を透過して眼球5に入射する。
【0011】これに対して、破線矢印で示すように、ハ
ーフミラープリズム2の上下端に入射した光は、ハーフ
ミラープリズム2とλ/4板6,7とのそれぞれの接着
面では全反射せず、λ/4板6の上端面(空気との界
面)もしくは凹面鏡3で反射して、再び同じλ/4板
6,7を透過して偏光板8に入射する。すなわち、これ
らの外界光は、それぞれ同じλ/4板を2回透過するこ
とで、偏光方向が90°回転され、S偏光に変換され
る。したがって、これらの外界光は、偏光板8を透過せ
ず、これによりゴーストが除去される。
【0012】また、液晶パネル1での映像を観察する場
合、その映像光は、補正用波長板9、λ/4板6、ハー
フミラープリズム2およびλ/4板7を透過して凹面鏡
3で反射した後、λ/4板7を再び透過してハーフミラ
ープリズム2で反射され、偏光板8に入射する。ここ
で、λ/4板6,7は、斜入射に対しては、λ/4のリ
タデーションを持つが、垂直入射に対しては異なるリタ
デーションγを持つ。したがって、偏光板8に入射する
映像光は、補正用波長板9のリタデーションをΓとする
と、Γ+3γとなる。
【0013】この実施例では、映像光がλ/4板6,7
を透過することによって受ける3γのリタデーションを
考慮し、偏光板8に入射する映像光の偏光方向が、偏光
板8の透過軸と一致するように、補正用波長板9のリタ
デーションΓを設定する。このように構成することによ
り、液晶パネル1からの映像光を眼球5に有効に導くこ
とができる。
【0014】図2は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この実施例は、第1実施例において、ハーフミ
ラープリズム2の上端面に、液晶パネル1での映像を拡
大する平凹レンズ10を接合し、この平凹レンズ10と
ハーフミラープリズム2との間にλ/4板6を設けたも
ので、その他の構成は第1実施例と同様である。この場
合、λ/4板6に斜入射した外界光は、λ/4板6を透
過して平凹レンズ10の空気との界面で反射されるが、
ここで反射された外界光は再びλ/4板6を透過するの
で、すなわちλ/4板6を2回透過するので、S偏光に
変換され、偏光板8で遮光される。したがって、第1実
施例と同様に、外界像のゴーストの発生を有効に防止す
ることができる。
【0015】図3は、この発明の第3実施例を示すもの
である。この実施例は、図19に示す構成において、液
晶パネル1に表示された映像を観察者の眼球5に導く映
像光路上で、ハーフミラープリズム2の上下の端面にそ
れぞれ視野選択ガラス11,12を接着して設けたもの
である。ここで、視野選択ガラスは、図4に示すよう
に、垂直入射光はそのまま透過するが、入射角の大きい
光は散乱させるもので、例えば、日本板硝子製の「アン
グル21」を用いる。なお、これら視野選択ガラス1
1,12の屈折率は、好適にはハーフミラープリズム2
の屈折率とほぼ等しくする。
【0016】上記構成において、液晶シャッタ4を開と
して外界像を観察する場合、液晶シャッタ4を透過した
直線偏光の外界光のうち、ハーフミラープリズム2をそ
のまま透過する光は眼球5に入射する。これに対して、
視野選択ガラス11,12に斜入射する外界光は、その
入射角が大きい(約40°以上)ため、視野選択ガラス
11,12においてそれぞれ散乱または透過し、眼球5
にはほとんど入射しない。したがって、外界像のゴース
トの発生を有効に防止することができる。
【0017】また、液晶パネル1からの映像の観察にお
いては、映像光は、視野選択ガラス11,12に、小さ
い入射角(約10°以下)で入射するので、そのまま透
過して眼球5に導かれる。したがって、映像の観察に何
らの悪影響を及ぼすことがない。
【0018】図5は、この発明の第4実施例を示すもの
である。この実施例は、図19に示す構成において、外
界像光路上に、すなわち液晶シャッタ4と対向するハー
フミラープリズム2の端面に視野選択ガラス13を設け
たものである。この場合、視野選択ガラス13に斜入射
する不所望な外界光は、該視野選択ガラス13において
散乱されるので、ハーフミラープリズム2や凹面鏡3で
反射される不所望な外界光を有効に減衰することがで
き、したがって外界像のゴーストの発生を有効に防止す
ることができる。
【0019】図6は、この発明の第5実施例を示すもの
である。この実施例は、図3に示した視野選択ガラスに
代えて光吸収フィルタ14,15を設けたものである。
この実施例によれば、ゴーストとなる外界光は、光吸収
フィルタ14,15に斜入射するので、光吸収フィルタ
14,15を透過する光路長が長くなる。したがって、
光吸収フィルタ14,15での吸収率が高く、光量が有
効に減衰され、外界像のゴーストが有効に減衰される。
これに対して、液晶パネル1からの映像光は、光吸収フ
ィルタ14,15にほぼ垂直に入射し、これらを透過す
る光路長が極めて短いので、その減衰量は極めて少な
く、したがって映像の観察に悪影響を及ぼすことがほと
んどない。
【0020】図7は、この発明の第6実施例を示すもの
である。この実施例は、図19に示す構成において、液
晶シャッタ4と対向する外界像光路上のハーフミラープ
リズム2の端面にλ/2板16を設けると共に、ハーフ
ミラープリズム2と眼球5との間に、液晶シャッタ4の
透過軸と直交する透過軸を有する偏光板17を配置した
ものである。ここで、λ/2板16は、好適には、図8
に示すように、リタデーションがある角度α以上、すな
わちハーフミラープリズム2の上端面に直接入射する外
界光や凹面鏡3に入射する外界光のλ/2板16への入
射角度で0となるものを用いる。
【0021】この実施例において、外界像を観察する場
合、液晶シャッタ4を透過した直線偏光(P偏光)は、
λ/2板16に入射するが、その光うち垂直入射に近い
光は、λ/2板16によってS偏光に変換され、ハーフ
ミラープリズム2および偏光板17を透過して眼球5に
入射する。これに対して、ある角度α以上の入射角でλ
/2板16に入射した外界光は、λ/2板16でリタデ
ーションを受けないため、P偏光のままλ/2板16を
透過し、ハーフミラープリズム2の上端面や凹面鏡3で
反射されて偏光板17に入射するが、偏光板17の透過
軸はS偏光方向となっているので、これらの外界光は透
過しない。したがって、外界像のゴーストの発生を有効
に防止することができる。なお、この実施例において
は、好適には、液晶パネル1からの映像光をS偏光に設
定して、偏光板17を有効に透過させるようにする。
【0022】図9は、この発明の第7実施例を示すもの
である。この実施例は、図19に示した構成において、
映像表示装置を、液晶パネルに代えて所定の波長λ0
映像光を放射するLEDアレイ18を用いると共に、映
像光路上のハーフミラープリズム2の上下端面に波長フ
ィルタ19,20を設け、液晶シャッタ4と対向する外
界像光路上のハーフミラープリズム2の端面に波長フィ
ルタ21を設けたものである。ここで、波長フィルタ1
9,20は、図10(a)に示すように、波長λ0 を中
心とする狭帯域で透過率が高く、それ以外の帯域の光は
有効に吸収するフィルタをもって構成する。また、波長
フィルタ21は、図10(b)に示すように、波長λ0
を中心とする狭帯域で透過率が低く、すなわち、この帯
域での光を有効に吸収し、それ以外の帯域の光は有効に
透過するフィルタをもって構成する。
【0023】この実施例において、外界像を観察する場
合、液晶シャッタ4を透過した外界光は、波長フィルタ
21に入射し、ここで波長λ0 を中心とする狭帯域の光
が吸収され、それ以外の帯域の光が波長フィルタ21を
透過してハーフミラープリズム2に入射する。ハーフミ
ラープリズム2に入射した外界光のうち、ハーフミラー
プリズム2をそのまま透過する光は眼球5に入射する
が、波長フィルタ19,20に入射する外界光は、波長
フィルタ19,20が、波長フィルタ21を透過する光
を吸収する特性を有するので、その全てが吸収され、眼
球5には入射しない。したがって、外界像のゴーストの
発生を有効に防止することができる。また、LEDアレ
イ18による映像の観察においては、その映像光の波長
λ0 に対して、波長フィルタ19,20は高い透過率を
有するので、映像光は波長フィルタ19,20の影響を
受けることなく、眼球5に入射する。
【0024】図11は、この発明の第8実施例を示すも
のである。この実施例は、図19に示す構成において、
映像光路上のハーフミラープリズム2の上下端面に、液
晶シャッタ4の透過軸と直交する透過軸を有する偏光板
22,23を設けたものである。このように構成すれ
ば、外界像を観察する場合において、液晶シャッタ4を
透過した直線偏光(P偏光)のうち、ハーフミラープリ
ズム2の上端面および凹面鏡3に向かうP偏光は、偏光
板22および23でそれぞれ吸収されるので、ゴースト
の発生を有効に防止することができる。なお、この実施
例においては、好適には、液晶パネル1からの映像光を
S偏光に設定して、偏光板22,23を有効に透過させ
るようにする。
【0025】図12は、この発明の第9実施例を示すも
のである。この実施例は、図19に示す構成において、
液晶シャッタ4に代えて、ルーバー光学素子24を、ハ
ーフミラープリズム2の前面に貼付、または離間して設
けたものである。ルーバー光学素子24は、入射角0°
の外界光に対して透過率が最も高くなり、不所望な外界
光I1 およびI2 のそれぞれの入射角φ°(φ°<−α
°)およびθ°(θ°>+α°)に対しては、透過率が
0%となるように、図13に示すような透過率特性を有
するよう構成する。
【0026】このように構成すれば、ハーフミラープリ
ズム2の上面および凹面鏡3の下面で反射されてゴース
トとなる不所望な外界光I1 ,I2 は、ルーバー光学素
子24で有効に除去されるので、ゴーストの発生を有効
に防止することができる。
【0027】図14は、この発明の第10実施例を示す
ものである。この実施例は、上記の第9実施例におい
て、ルーバー光学素子24として、異なる角度の第1の
遮光壁24aおよび第2の遮光壁24bを有するものを
用いたものである。ここで、ルーバー光学素子24がな
い場合に、ハーフミラープリズム2の上面で反射されて
ゴーストとなる不所望な外界光の入射角ξ1 は、α°≦
ξ1 ≦β°の範囲にあり、また凹面鏡3の下面で反射さ
れてゴーストとなる不所望な外界光の入射角ξ2は、φ
°≦ξ2 ≦θ°の範囲にある。そこで、この実施例で
は、ルーバー光学素子24を、その第1の遮光壁24a
における透過率特性が、図15(a)に示すように、α
°≦ξ1 ≦β°において小さくなるように、また第2の
遮光壁24bにおける透過率特性が、図15(b)に示
すように、φ°≦ξ2 ≦θ°において小さくなるように
構成する。
【0028】このように、ルーバー光学素子24とし
て、角度の異なる2種類の遮光壁24a,24bを有す
るものを用れば、不所望な外界光をより効果的に除去す
ることができ、ゴーストの発生をより有効に防止するこ
とができる。
【0029】図16は、この発明にかかる顔面または頭
部装着型ディスプレイの一例の使用態様を示すものであ
る。この例は、ゴーグルタイプの顔面装着型ディスプレ
イを示すもので、ディスプレイ装置本体25と、これを
観察者26の顔面に保持するためのヘッドバンド27と
を有し、ディスプレイ装置本体25には、観察者26の
左右の眼球に対応して第1〜第10実施例に示した光学
系が設けられている。この顔面装着型ディスプレイは、
例えば、図17に示すように、テレビチューナ28に接
続したり、あるいは図18に示すように、映像処理手段
29を介してビデオデッキ30に接続して使用する。
【0030】なお、図17においては、テレビチューナ
28に、例えば、電源のオンオフスイッチ31、選局つ
まみ32、受信アンテナ33、イヤホーン34およびビ
デオ信号出力端子(図示せず)を設けると共に、必要に
応じてスピーカ(図示せず)を設け、ビデオ信号出力端
子をケーブル35を介してディスプレイ装置本体25に
接続して、左右の液晶パネルに映像を表示させると共
に、音声信号をイヤホーン34を介して、あるいはスピ
ーカから出力させるようにする。また、図18において
は、例えば、ヘッドバンド27にヘッドホン36L,3
6Rを設け、ビデオデッキ30からの映像信号および音
声信号を映像処理手段29およびケーブル37を介して
ディスプレイ装置本体25に接続して、映像信号を左右
の液晶パネルに映像を表示させると共に、音声信号をヘ
ッドホン36L,36Rから出力させるようにする。
【0031】この発明は、上述した実施例にのみ限定さ
れるものではなく、幾多の変形または変更が可能であ
る。例えば、図2に示した平凹レンズ10は、第3〜1
0実施例においても、同様に設けることができる。ま
た、図1,図2,図3,図6,図9および図11では、
映像光路上のハーフミラープリズム2の上下端面に、不
所望な外界光を減衰する光学部材、すなわちλ/4板
(図1,図2)、視野選択ガラス(図3)、光吸収フィ
ルタ(図6)、波長フィルタ(図9)および偏光板(図
11)を設けたが、同様の光学部材を各図においてハー
フミラープリズム2の紙面と平行な両端面にも設けるこ
ともできる。このようにすれば、より確実にゴーストを
除去することができる。
【0032】また、図3および図5とを組み合わせて、
ハーフミラープリズム2の上下端面および液晶シャッタ
4と対向する端面にそれぞれ視野選択ガラスを設けるこ
ともできるし、さらに眼球5と対向する端面を除くハー
フミラープリズム2の全端面に視野選択ガラスを設ける
こともできる。さらに、図3,図5,図6および図9に
おいては、ハーフミラープリズム2に入射する外界光が
直線偏光である必要はないので、液晶シャッタ4を省略
したり、あるいは液晶シャッタ4に代えて機械的なシャ
ッタを設けることもできる。
【0033】また、図9においては、映像表示装置とし
て所定の波長λ0 の映像光を放射するLEDアレイ18
を用いたが、波長フィルタ19,20を透過する波長の
映像光を放射するものであれば、液晶パネル等の任意の
映像表示装置を用いることができる。
【0034】さらにまた、第9実施例あるいは第10実
施例に示したルーバー光学素子24は、第1〜第8実施
例および上述した種々の変形例の各々に組み合わせて用
いることもできる。このようにルーバー光学素子24を
組み合わせれば、さらに確実にゴーストを除去すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、接眼
光学系に不所望な外界光を減衰する光学手段を設けたの
で、これによりゴーストとなる不所望な外界光を有効に
減衰でき、したがって外界像を明瞭に観察することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図である。
【図2】同じく、第2実施例を示す図である。
【図3】同じく、第3実施例を示す図である。
【図4】図3に示す視野選択ガラスの作用を説明するた
めの図である。
【図5】この発明の第4実施例を示す図である。
【図6】同じく、第5実施例を示す図である。
【図7】同じく、第6実施例を示す図である。
【図8】図7に示すλ/2板の光学特性を示す図であ
る。
【図9】この発明の第7実施例を示す図である。
【図10】図9に示す波長選択フィルタの特性を示す図
である。
【図11】この発明の第8実施例を示す図である。
【図12】この発明の第9実施例を示す図である
【図13】図12に示すルーバー光学素子の一例の透過
率特性を示す図である。
【図14】この発明の第10実施例を示す図である。
【図15】図14に示すルーバー光学素子の一例の透過
率特性を示す図である。
【図16】この発明にかかる顔面または頭部装着型ディ
スプレイの一使用態様を示す図である。
【図17】同じく、外部装置との一接続態様を示す図で
ある。
【図18】同じく、他の接続態様を示す図である。
【図19】本願人が先に提案したシースルー機能を具え
る顔面または頭部装着型ディスプレイの構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 ハーフミラープリズム 3 凹面鏡 4 液晶シャッタ 5 眼球 6,7 λ/4板 8 偏光板 9 補正用波長板 10 平凹レンズ 11,12,13 視野選択ガラス 14,15 光吸収フィルタ 16 λ/2板 17 偏光板 18 LEDアレイ 19,20,21 波長フィルタ 22,23 偏光板 24 ルーバー光学素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像表示装置と、この映像表示装置に表
    示された映像を観察者の眼球に導くと共に、外界像を前
    記眼球に導く接眼光学系とを有するシースルー機能を具
    える顔面または頭部装着型ディスプレイにおいて、 前記接眼光学系に、不所望な外界光を減衰させる光学手
    段を設けたことを特徴とする顔面または頭部装着型ディ
    スプレイ。
  2. 【請求項2】 前記光学手段は、外界像光路上に設けら
    れ、所定の偏光方向の外界光を透過する第1の偏光部材
    と、映像光路上または前記外界像光路上に設けられ、前
    記第1の偏光部材を経て入射する不所望な外界光の偏光
    方向を変化させる偏光状態変化部材と、前記外界像光路
    および前記映像光路が重なる光路上に設けられ、前記偏
    光状態変化部材を経て入射する外界光を吸収する第2の
    偏光部材とを具えることを特徴とする請求項1記載の顔
    面または頭部装着型ディスプレイ。
  3. 【請求項3】 前記光学手段は、外界像光路および/ま
    たは映像光路に設けられ、入射角によって光学特性が異
    なる光学部材を具えることを特徴とする請求項1記載の
    顔面または頭部装着型ディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記光学手段は、映像光路上に設けら
    れ、不所望な外界光をより吸収する光吸収部材を具える
    ことを特徴とする請求項1記載の顔面または頭部装着型
    ディスプレイ。
  5. 【請求項5】 前記光学手段は、外界像光路上に設けら
    れ、前記映像の波長とは異なる波長の光を透過する第1
    の波長選択部材と、映像光路上に設けられ、前記映像の
    波長を透過すると共に、前記第1の波長選択部材を経て
    入射する不所望な外界光を吸収する第2の波長選択部材
    とを具えることを特徴とする請求項1記載の顔面または
    頭部装着型ディスプレイ。
  6. 【請求項6】 前記光学手段は、外界像光路上に設けら
    れ、所定の偏光方向の外界光を透過する第3の偏光部材
    と、映像光路上に設けられ、前記第3の偏光部材を経て
    入射する不所望な外界光を吸収する第4の偏光部材とを
    具えることを特徴とする請求項1記載の顔面または頭部
    装着型ディスプレイ。
  7. 【請求項7】 前記光学手段は、外界像光路上に設けた
    ルーバー光学素子からなることを特徴とする請求項1記
    載の顔面または頭部装着型ディスプレイ。
JP6045700A 1993-05-14 1994-03-16 顔面または頭部装着型ディスプレイ Pending JPH0743634A (ja)

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