JP2020160424A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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【課題】開放感を得ながら外光と表示光を適切に重畳することができるヘッドマウントディスプレイを提供する。【解決手段】本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100は、表示画像を形成するための表示光PL11と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光PL21とを合成するコンバイナ121Lと、コンバイナ121Lとユーザとの間に配置されたビームスプリッタ122Lであって、表示光PL11をコンバイナ121Lに向けて反射するとともに、コンバイナ121Lで反射した表示光PL12を透過するビームスプリッタ122Lと、複数の遮光部1311が備えられたルーバ131Lと、を備え、複数の遮光部1311はルーバ131Lの配置面に対して所定の傾斜角度を有して配置され、所定の傾斜角度は、ルーバ131Lに入射する外光のうち、ビームスプリッタ122Lに向かう外光PL31を遮光する角度である。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。
特許文献1には、下方視界を確保し開放感を高めたシースルー型のヘッドマウントディスプレイが開示されている。特許文献1の図5のヘッドマウントディスプレイは、液晶表示素子と、偏光ビームスプリッタと、凹面ハーフミラーと、1/4波長板と、偏光性の回折素子と、を備えている。偏光ビームスプリッタは、S偏光を反射し、P偏光を透過する。偏光性の回折素子は、偏光ビームスプリッタによって反射される偏光方向の光を回折し、偏光ビームスプリッタによって透過される偏光方向の光を透過する。
また、特許文献1の図7では、平面ハーフミラーと、平面ハーフミラーの使用者に対向する側の面にルーバ手段とが設けられている。
特開平11−95160号公報
特許文献1の図5では、偏光性の回折素子を用いているため、回折光に波長依存性が生じてしまう。下方からの外光を不要光として排除する場合、特定の波長の光が、表示光と重畳されて視認されてしまうおそれがある。特許文献1の図7では、ルーバ手段が平面ハーフミラーの使用者に対向する側の面に取り付けられている。従って、凹面ハーフミラーからの光がルーバ手段で制限されてしまうおそれがある。具体的には、凹面ハーフミラーの光軸から傾いた方向に進む光が、ルーバ手段を透過できなくなってしまうことがある。よって、凹面ハーフミラーの光軸近傍の領域が、凹面ハーフミラーの端部近傍の領域よりも明るく見えてしまうという問題点がある。よって、引用文献1の構成では、外光と表示光とを適切に重畳することができないという問題点がある。
本開示は上記の点に鑑みなされたものであり、開放感を得ながら外光と表示光とを適切に重畳することができるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
本実施形態にかかるヘッドマウントディスプレイは、表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバイナと、前記コンバイナと前記ユーザの眼との間に配置されたビームスプリッタであって、前記表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射した前記表示光を透過するビームスプリッタと、前記コンバイナで反射して前記ユーザの眼に向かう表示光の光路よりも下側に配置されたルーバと、を備え、前記ルーバには複数の遮光部が備えられており、前記複数の遮光部は前記ルーバの配置面に対して所定の傾斜角度を有して配置され、前記所定の傾斜角度は、前記ルーバに入射する外光のうち、前記ビームスプリッタに向かう前記外光を遮光する角度である。
本開示によれば、開放感を得ながら外光と表示光とを適切に重畳することができるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイの一部の構成を示す図である。 本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイの機能ブロックを示す図である。 実施の形態1にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態3にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す上面図である。 ルーバ部材を上から見た図である。 ルーバ131Lの構成を示す斜視図である。 装着位置のずれを説明するための模式図である。 ルーバ間隔を可変とする変形例を示す上面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本開示が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
実施の形態1.
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ、及びその表示方法について、図を参照して説明する。図1はヘッドマウントディスプレイ100の一部の構成を模式的に示す斜視図である。図2はヘッドマウントディスプレイ100の一部の機能ブロックを示す図である。図1、図2では、主として、ヘッドマウントディスプレイ100の画像表示に関する構成が示されている。図1では、ヘッドマウントディスプレイ100の内部構成が示されており、実際には、図1に示す各構成要素がカバーなどで覆われていてもよい。
ヘッドマウントディスプレイ100は、ゲーム用、エンターテインメント用、産業用、医療用、フライトシミュレータ用などの様々な用途に適用可能である。ヘッドマウントディスプレイ100は、例えばAR(Augmented Reality)ヘッドマウントディスプレイやMR(Mixed Reality)ヘッドマウントディスプレイである。
以下、説明の明確化のため、XYZ3次元直交座標系を用いて説明を行う。ユーザを基準として、前後方向(奥行方向)をZ方向、左右方向(水平方向)をX方向、上下方向(鉛直方向)をY方向とする。前方向が+Z方向、後ろ方向が−Z方向、右方向を+X方向、左方向を−X方向、上方向を+Y方向、下方向を−Y方向とする。
図示しないユーザが、ヘッドマウントディスプレイ100を装着している。ヘッドマウントディスプレイ100は、表示素子部101と、フレーム102と、左眼用光学系103Lと、右眼用光学系103Rと、制御部105を備えている。制御部105は、制御部105Lと制御部105Rとを備えている。
フレーム102はゴーグル形状や眼鏡形状を有しており、図示しないヘッドバンドなどによりユーザの頭部に装着される。フレーム102には、表示素子部101、左眼用光学系103L、右眼用光学系103R、制御部105L、制御部105Rが取り付けられている。なお、図1では、両眼式のヘッドマウントディスプレイ100が図示されているが、眼鏡形状を有するヘッドマウントディスプレイや、単眼式のヘッドマウントディスプレイであってもよい。
表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを備えている。左眼用表示素子101Lは、左眼用の表示画像を生成する。右眼用表示素子101Rは、右眼用の表示画像を生成する。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rはそれぞれ液晶モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタなどのフラットパネルディスプレイを備えている。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rは曲面形状を有するディスプレイでもよい。左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rは、それぞれアレイ状に配置された複数の画素を備えている。ここでアレイ状の配置とは、2次元行列の配置だけでなく、ペンタイル配列などでもよい。左眼用表示素子101Lは右眼用表示素子101Rの左側(−X側)に配置されている。
表示素子部101の上方(+Y側)には、制御部105が設けられている。制御部105には、外部からの映像信号、制御信号、電源が供給されている。例えば、HDMI(登録商標)などの有線接続、又はWiFi(登録商標)やBlueTooth(登録商標)等の無線接続によって、映像信号等が制御部105に入力される。ヘッドマウントディスプレイ100は、映像信号を生成する映像生成部(図示せず)を備えていてもよく、制御部105には、映像生成部が生成した映像信号等が入力されてもよい。
制御部105L、制御部105RはCPU(Central Processing Unit)、及びメモリなどのハードウェア資源を備えており、メモリに格納されたコンピュータプログラムにしたがって動作する。さらに、制御部105L、制御部105Rはそれぞれ、ディスプレイの駆動回路等を備えている。制御部105Lは、映像信号、制御信号等に基づいて、左眼用画像の表示信号を生成して、左眼用表示素子101Lに出力する。これにより、左眼用表示素子101Lは、左眼用画像を表示するための表示光を出力する。制御部105Rは、映像信号、制御信号等に基づいて、右眼用画像の表示信号を生成して、右眼用表示素子101Rに出力する。これにより、右眼用表示素子101Rは、右眼用の表示画像を表示するための表示光を出力する。つまり、制御部105は表示信号を表示素子部101に出力する。
なお、表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを別々の表示素子とする構成に限らず、単一の表示素子とする構成としてもよい。単一の表示素子が、左眼用の表示画像と右眼用の表示画像とを生成してもよい。この場合、表示素子部101は、ディスプレイの表示領域の片側の一部を用いて、左眼用画像を生成し、反対側の一部を用いて、右眼用画像を生成する。
表示素子部101、制御部105等の一部又は全部は、フレーム102に固定されている構成に限らず、フレーム102に対して脱着可能に設けられていてもよい。例えば、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等をフレーム102に対して取り付けることで、表示素子部101、制御部105等を実現してもよい。この場合、スマートフォン等にヘッドマウントディスプレイ用の表示画像を生成するアプリケーションプログラム(アプリ)を予めインストールしておけばよい。
左眼用光学系103Lは、左眼用表示素子101Lが出力した表示光を、左眼用画像としてユーザの左眼ELに導く。右眼用光学系103Rは、右眼用表示素子101Rが出力した表示光を、右眼用画像としてユーザの右眼ERに導く。左眼用光学系103Lは右眼用光学系103Rの左側(−X側)に配置されている。左眼用光学系103Lは、ユーザの左眼ELの前方(+Z方向)に配置されている。右眼用光学系103Rは、ユーザの右眼ERの前方(+Z方向)に配置されている。ユーザは、表示素子部101が生成した表示画像の虚像を正面前方(+Z方向)に視認することができる。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100は、半透過型のヘッドマウントディスプレイ100である。従って、左眼用光学系103L、及び右眼用光学系103Rは、後述するコンバイナを備えている。半透過型のヘッドマウントディスプレイ100では、表示素子部101からの表示光と、外光とが、左眼EL及び右眼ERに入射する。よって、ユーザは、前方(+Z方向)の景色に表示画像が重畳した重畳画像を視認することができる。
以下、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103R(以下、まとめて単に光学系と称する)の例について説明する。図3は、光学系を模式的に示す側面図である。なお、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、図3においては、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
左眼用光学系103Lは、コンバイナ121Lと、ビームスプリッタ122Lと、下部窓130Lと、を備えている。コンバイナ121L、ビームスプリッタ122L、及び下部窓130Lは、図1で示したフレーム102に固定されている。
コンバイナ121Lは凹面鏡となっており、ビームスプリッタ122Lは平面鏡となっている。コンバイナ121L、及びビームスプリッタ122Lはハーフミラー等のビームスプリッタであり、入射光の一部を反射して、一部を透過する。コンバイナ121Lの反射の比率と透過の比率とが等しいとすると、コンバイナ121Lは、入射光のほぼ半分の光量を透過し、残りの半分を反射する。同様に、ビームスプリッタ122Lの反射の比率と透過の比率とが等しいとすると、ビームスプリッタ122Lは、入射光のほぼ半分の光量を透過し、残りの半分を反射する。コンバイナ121L及びビームスプリッタ122Lは、反射の比率を増やし透過の比率を減らしてもよいし、反射の比率を減らし透過の比率を増やしてもよい。
コンバイナ121L、及びビームスプリッタ122Lはユーザの左眼ELの正面前方(+Z方向)に配置されている。また、コンバイナ121Lは、ビームスプリッタ122Lの前方(+Z方向)に配置されている。
ビームスプリッタ122Lの上方(+Y方向)には、左眼用表示素子101Lが配置されている。左眼用表示素子101Lは表示画像を形成するための表示光PL11を出射する。つまり、左眼用表示素子101Lは、左眼ELの前方斜め上に配置されている。
下部窓130Lは、ビームスプリッタ122Lの下方(−Y方向)に配置されている。つまり、下部窓130Lは、左眼ELの前方斜め下に配置されている。下部窓130Lは、前方斜め下の視界を得るために設けられている。ユーザが下部窓130Lを介して前方斜め下を視認することができる。ユーザは下部窓130Lの面積の大きさに応じた下方視界を得ることができる。下部窓130Lは、XZ平面に平行に配置されている。もちろん、下部窓130Lを設置する角度は特に限定されるものではない。例えば下部窓130Lは、−Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。下部窓130Lは、コンバイナ121Lから左眼ELまでの表示光の光路の外側に配置されている。
下部窓130Lは、ルーバ131Lを備えている。ルーバ131Lは、ビームスプリッタ122Lの下端よりも下側(−Y側)に配置されている。さらに、ルーバ131Lは、コンバイナ121Lの下端よりも下側(−Y側)に配置されている。ルーバ131Lはコンバイナ121Lで反射して左眼ELに向かう表示光PL12の光路よりも下側に配置されている。左眼ELの上下方向(Y方向)の位置は、コンバイナ121Lの上下方向(Y方向)における中心と同じ位置とするのが好ましい。
ルーバ131Lは、シート状又は板状に形成されている。ルーバ131Lは、XZ平面に平行に配置されている。ルーバ131Lが配置されているルーバ131Lの上端面を、ルーバの配置面とする。ルーバ131Lは、必ずしもXZ平面に平行に配置されていなくてもよい。例えばルーバ131Lは、−Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。
ルーバ131Lは、複数の遮光部1311を有している。遮光部1311は、長手方向と短手方向とを有する板状に形成され、長手方向はX方向と平行に配置されている。複数の遮光部1311は、前後方向(Z方向)に所定の間隔を隔てて繰り返し配置されている。複数の遮光部1311は、一定の繰返し周期を持つ周期構造を構成している。遮光部1311は、前方斜め下に傾斜した衝立となっている。つまり遮光部1311は、ルーバの配置面に対して、傾斜角度を有して配置されている。前方斜め下からの左眼ELに向かう外光PL41がルーバ131Lを透過する。遮光部1311は光を吸収するように黒色の材料などから構成されている。ルーバ131Lは、光の進む方向に応じて、光を透過又は遮光する。
左眼用表示素子101Lからの表示光PL11について説明する。左眼用表示素子101Lの表示面は、下方(−Y方向)に面している。したがって、左眼用表示素子101Lからの表示光PL11は、下方(−Y方向)に出射される。左眼用表示素子101Lの下方(−Y方向)には、ビームスプリッタ122Lが傾斜して配置されている。左眼用表示素子101Lからの表示光PL11は、ビームスプリッタ122Lに入射する。ビームスプリッタ122Lは、表示光PL11の一部を反射する。また、ビームスプリッタ122Lを透過した残りの表示光PL11は、ルーバ131Lで吸収される。
ビームスプリッタ122Lで反射した表示光PL11は、前方(+Z方向)に反射される。そして、表示光PL11は、コンバイナ121Lに入射する。コンバイナ121Lは、後方(−Z方向)に表示光PL11の一部を反射する。コンバイナ121Lで反射された表示光PL11を表示光PL12とする。さらに、コンバイナ121Lは凹面鏡であり、表示光PL12を左眼ELに向けて集光するように、表示光PL11を反射する。コンバイナ121Lで反射された表示光PL12は、ビームスプリッタ122Lに入射する。ビームスプリッタ122Lは、表示光PL12の一部を透過する。
ビームスプリッタ122Lを透過した表示光PL12は、左眼ELに入射する。このように、左眼用光学系103Lが、左眼用表示素子101Lからの表示光PL11を、ユーザの左眼ELに導く。光学系により、ユーザの前方(+Z方向)に虚像を表示させることができる。また、コンバイナ121Lとして凹面鏡を用いているため、表示画像が拡大して表示される。
次に、ユーザの前方(+Z方向)からの外光PL21について説明する。外光PL21の一部は、コンバイナ121Lを透過する。コンバイナ121Lを透過した外光PL21は、ビームスプリッタ122Lに入射する。ビームスプリッタ122Lは、外光PL21の一部を透過する。ビームスプリッタ122Lを透過した外光PL21は、左眼ELに入射する。
ヘッドマウントディスプレイ100が半透過型であるため、コンバイナ121Lは、前方(+Z方向)からの外光PL21と左眼用表示素子101Lからの表示光PL11を合成する。ユーザの前方(+Z方向)にコンバイナ121Lを設けることで、ヘッドマウントディスプレイ100を光学シースルー方式とすることができる。ユーザの前方(+Z方向)の景色に、表示画像が重畳される。つまり、ユーザは、表示画像が重畳された景色を視認することができる。
次に、ヘッドマウントディスプレイ100の外部からルーバ131Lに入射する外光のうち、上方(+Y方向)に進む外光PL31について説明する。外光PL31は、ビームスプリッタ122Lの真下(−Y側)からビームスプリッタ122Lに向かう光である。ここで、ビームスプリッタ122Lの真下(−Y側)とは、ビームスプリッタ122Lから−Y方向に延伸した位置である。
外光PL31は、下部窓130Lに入射する。ルーバ131Lに入射した外光PL31は、遮光部1311に入射して吸収される。つまり、遮光部1311は、ビームスプリッタ122Lの真下(−Y側)からY方向と平行に入射する外光PL31を遮光するような傾斜角度で配置されている。遮光部1311の傾斜角度は、例えばビームスプリッタ122Lと平行な角度で配置されている。また、遮光部1311の上端を−Y方向に延伸した位置に、隣接する遮光部1311の下端が存在するように、遮光部1311の間隔を決定する。つまり−Y側から下部窓130Lを見たときに、下部窓130Lが遮光部1311で透き間なく覆われるようにする。したがって、外光PL31は、ルーバ131Lを透過することができない。
このように、ルーバ131Lは、ビームスプリッタ122Lの真下(−Y側)からビームスプリッタ122Lに向かう外光PL31を遮光する。外光PL31がビームスプリッタ122Lで左眼ELの方向に反射されることがない。これにより、ユーザの下方(−Y側)からの外光PL31が、表示光PL12や外光PL21と重なって視認されることを防ぐことができる。よって、視認性の低下及びコントラストの低下を防ぐことができる。
ヘッドマウントディスプレイ100の外部からルーバ131Lに入射する外光のうち、前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41について説明する。外光PL41は、コンバイナ121Lの下方(−Y側)から左眼ELに向かって斜め後方に進む光である。外光PL41は、下部窓130Lに入射する。外光PL41は、遮光部1311の傾斜角度と平行に近い方向に進むため、ルーバ131Lを透過する。
このように、ルーバ131Lは、コンバイナ121Lの下方(−Y側)から左眼ELに向かって斜め後方に進む外光PL41を透過する。外光PL41はルーバ131Lを透過して、左眼ELに入射する。前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41が左眼ELに入射する。ルーバ131Lを下部窓130Lとして用いることで、ユーザが前方斜め下の視界を得ることができる。
ルーバ131Lがビームスプリッタ122Lの真下(−Y側)からの外光PL31を遮光するとともに、前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41を透過する。本実施の形態の構成によれば、前方斜め下の視界を確保しながら、下方(−Y方向)からの外光PL31が表示光PL12に重なるのを防ぐことができる。よって、コントラストの低下を抑制することができる。開放感を得ながら外光と表示光を適切に重畳することができる。ルーバ131Lは、ヘッドマウントディスプレイ100の外部からルーバ131Lに入射する外光のうち、ユーザの左眼EL以外の部位に向かう外光については、遮光してもよいし、透過してもよい。ユーザの左眼EL以外の部位とは、例えば図示しない額や鼻などである。
ルーバ131Lは、樹脂材料等により形成されたシートであってもよい。ルーバ131Lは、フレキシブルなフィルム状であってもよく、リジッドな板状であってもよい。例えば、スマートフォンに用いられるのぞき見防止フィルムなどのように、ルーバ131Lは、微細加工により形成されたフィルムとすることが好ましい。これにより、ヘッドマウントディスプレイ100の軽量化、及び小型化を図ることができる。なお、ルーバ131Lは、切削加工や成形等により形成されたルーバ構造を有する金属板等を、遮光部1311としてもよい。
ルーバ131Lは、遮光部1311の配置及び形状を変更することにより、視界を調整することができる。遮光部1311の配置は、ZY平面視における傾斜角度、及び隣接する遮光部1311との間隔、などにより変更することができる。遮光部1311の形状は、遮光部1311短手方向の長さなどにより変更することができる。つまり、得たい視界の範囲に応じて、遮光部1311の短手方向の長さ、傾斜角度、及び間隔等を設計すればよい。例えば、Y方向に対する遮光部1311の傾斜角度を調整することで、視界の位置及び広さを調整することができる。
ここで遮光部1311の傾斜角度とは、ZX平面を、X軸を回転中心として回転させた角度とする。遮光部1311の傾斜角度の範囲は、ZX平面から時計回りにZY平面まで回転させた角度の間の角度である。つまり、遮光部1311の傾斜角度の範囲は、ZY座標平面において、Zは負の値、Yは正の値をとる第2象限の領域である。得たい視界の範囲が下部窓130Lにおけるコンバイナ121Lに近い範囲(+Z側)である場合、遮光部1311の傾斜角度は左眼ELからコンバイナ121Lの下端を結ぶ直線に近い角度とするとよい。得たい視界の範囲が下部窓130Lにおけるユーザに近い範囲(−Z側)である場合、遮光部1311の傾斜角度はZY平面に近い角度とするとよい。遮光部1311の傾斜角度をY方向に近い角度とする場合、外光PL31がビームスプリッタ122Lに入射しないように、遮光部1311の短手方向の長さを大きくするか、又は前後方向(Z方向)における遮光部1311の間隔を小さくすればよい。
図3は、光学系の一例を示すものであり、光学系は、図3の構成に限られるものではない。光学系は、表示素子部101からの表示光PL11、PR11と外光PL21、PR21とを、左眼EL及び右眼ERに導くことができるものであればよい。例えば、ビームスプリッタ122Lとして、偏光状態に応じて光を透過又は反射する偏光ビームスプリッタを用いることができる。この場合、ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間に1/4波長板を配置してもよい。
実施の形態2.
本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ100について、図4を用いて説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成に減光フィルタ132L、及び減光フィルタ132Rが追加されている。減光フィルタ132L、及び減光フィルタ132R以外の構成は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。なお、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、図4においては、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
下部窓130Lは、減光フィルタ132L及びルーバ131Lを備えている。下部窓130Lは、減光フィルタ132L及びルーバ131Lの2層構造を有している。よって、前方斜め下からの外光PL41は、減光フィルタ132Lを透過して、ルーバ131Lに入射する。そして、外光PL41は、ルーバ131Lを透過して、左眼ELに入射する。なお、図4では、減光フィルタ132Lがルーバ131Lの下方に設けられているが、減光フィルタ132L及びルーバ131Lの配置は上下逆であってもよい。つまり、ルーバ131Lが減光フィルタ132Lの下方(−Y方向)に配置されてもよい。この場合、減光フィルタ132Lは、反射防止コーティングなどを施した吸収型減光フィルタであるとよい。
減光フィルタ132Lは、シート状に形成されており、ルーバ131Lに貼り付けられている。例えば、減光フィルタ132Lとしては、例えば、フレキシブルな減光フィルムを用いることができる。あるいは、減光フィルタ132Lをリジッドな板状にして、ルーバ131Lをフレキシブルなフィルム状としてもよい。減光フィルタ132Lとしては、例えば、ND(Neutral Density)フィルタを用いることができる。
なお、減光フィルタ132Lとルーバ131Lとを貼り付ける手法は特に限定されるものではない。例えば、減光フィルタ132L、ルーバ131Lの少なくとも一方を接着シートとしてもよく、減光フィルタ132L、ルーバ131Lとの間に透明な接着剤又は両面テープを設けてもよい。あるいは、ルーバ131Lと減光フィルタ132Lとは接着されていなくてもよい。例えば、ルーバ131Lと減光フィルタ132Lとが離間して配置されていてもよい。
減光フィルタ132Lは、前方(+Z方向)の景色の明るさと前方斜め下の景色の明るさを揃えるために設けられている。なお、前方の景色は、コンバイナ121L及びビームスプリッタ122Lを介して視認する景色であり、その明るさは外光PL21に対する透過率に依存する。前方斜め下の景色は、下部窓130Lを介して視認する景色であり、その明るさは外光PL41に対する透過率に依存する。
例えば、コンバイナ121Lとビームスプリッタ122Lとがそれぞれ透過率50%のハーフミラーであるとする。外光PL21は、コンバイナ121Lとビームスプリッタ122Lとを透過することで、光量が25%に減衰する。
ルーバ131L単体での透過率が25%よりも十分高い場合、実施の形態1の構成では、前方(+Z方向)の景色が、前方斜め下の景色に比べて暗くなってしまう。例えば、コンバイナ121Lと下部窓130Lとの境界部分での明るさの違いが顕著になる。そこで、本実施の形態では、前方(+Z方向)の景色の明るさと前方斜め下の景色の明るさを揃えるために、減光フィルタ132Lが設けられている。具体的には、下部窓130L全体の透過率が25%となるように、減光フィルタ132Lの透過率を設定する。ルーバ131Lの透過率をTl、減光フィルタ132Lの透過率をTfとする。下部窓130L全体の透過率をTwとすると、Tw=Tf*Tl=25%となる。
もちろん、各素子の透過率の値は上記の値に限定されるものではない。コンバイナ121Lの透過率をTc、ビームスプリッタ122Lの透過率をTsとして一般化すると、Tw=Tc*Ts=Tl*Tfとなるように設定する。つまり、Tf=Tc*Ts/Tlとなる減光フィルタ132Lを用いればよい。これにより、前方(+Z方向)の景色と前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。もちろん、TwがTc及びTsの積と厳密に一致していなくてもよい。
さらに、ルーバ131Lの左眼ELから見た透過率は、視野角依存性を持つ。つまり、左眼ELとルーバ131Lの位置関係から、左眼ELに入射する外光PL41に対するルーバ131Lの透過率が空間的に不均一となる。例えば、ZY平面視で見た場合に、ルーバ131LにおけるZ位置に応じて、左眼ELからルーバ131Lを結ぶ直線の角度が変化する。遮光部1311の配置及び形状が均一であるとすると、該直線と遮光部1311の傾斜角度が平行となっている箇所周辺で、左眼ELから見た透過率が高くなる。
したがって、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率は、Z位置に応じて変化する。このような場合、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率の空間分布を打ち消すように、減光フィルタ132Lが透過率の分布を有していることが好ましい。Z位置に応じて、減光フィルタ132Lの透過率を設定することが好ましい。換言すると、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率が高いZ位置では、減光フィルタ132Lの透過率を低くする。反対に、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率が低いZ位置では、減光フィルタ132Lの透過率を高くする。このようにすることで、前方斜め下の景色の明るさを均一にすることができる。
実施の形態3.
実施の形態2で説明したように、遮光部1311の傾斜角度が一定であるとすると、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率は視野角依存性を持つ。そこで、本実施の形態では、ルーバ131Lに設けられた遮光部1311の配置及び形状の空間分布を不均一にしている。本実施の形態におけるルーバ131Lの構成について、図5を用いて説明する。なお、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、図5においては、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
図5に示すように、ルーバ131Lは、遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cを備えている。遮光部1311aは遮光部1311bの後方(−Z方向)にあり、遮光部1311cは遮光部1311bの前方(+Z方向)にある。さらに遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cはそれぞれ傾斜角度が異なっている。
ZY平面視における遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cの傾斜角度について説明する。遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cの傾斜角度は、左眼ELからそれぞれの位置を結ぶ直線の傾斜角度に応じて設定されている。例えば、遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cの中で、遮光部1311aの傾斜角度がY方向と平行な方向に最も近くなっており、遮光部1311cがZ方向と平行な方向に最も近くなっている。
ルーバ131Lにおける前後方向(Z方向)の位置(Z位置)に応じて、遮光部1311a〜1311cの傾斜角度が異なっている。ルーバ131Lにおける前方(+Z方向)ほど傾斜角度がZ方向に近くなり、後方(−Z方向)ほど傾斜角度がY方向に近くなる。このようにすることで、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率の空間分布をより均一にすることができる。また、遮光部1311a〜1311cの傾斜角度だけでなく、隣接する遮光部1311との間隔や短手方向の長さを徐々に変化させてもよい。例えば、実施の形態1では遮光部1311が等間隔に配置されていたが、本実施の形態では、遮光部1311の間隔が変化するように配置することも可能である。ルーバ131Lにおける前方(+Z方向)の遮光部1311cほど間隔を広くし、前方(+Z方向)の遮光部1311aほど間隔を狭くしてもよい。
Z位置に応じて、ルーバ131Lに設けられた遮光部1311の配置及び形状が異なるように、遮光部1311a〜1311cを配置する。つまり、左眼ELとの位置関係に応じて、遮光部1311による配置及び形状の空間分布を不均一にする。このようにすることで、Z位置に応じた透過率のばらつきを打ち消すことができ、左眼ELから見た透過率の空間分布をより均一に近づけることができる。よって、下部窓130Lを介して視認される前方斜め下の視界の明るさを揃えることができる。
なお、図5では、ルーバ131Lが3種類の傾斜角度の遮光部1311a〜1311cを有しているが、ルーバ131Lが2種類以上の傾斜角度であればよい。もちろん、遮光部1311a〜1311cの傾斜角度をより細かく変えていくことで、左眼ELから見た透過率の空間分布をより均一にすることができる。全ての遮光部1311の傾斜角度、隣接する遮光部1311との間隔、及び短手方向の長さが異なっていてもよい。つまり、すべての遮光部1311の配置及び形状が異なっていてもよい。なお、実施の形態3においても、実施の形態2で示した減光フィルタ132Lを設けてもよい。これにより、前方(+Z方向)と前方斜め下の景色の明るさを揃えるにすることができる。もちろん、ルーバ131L単体で、前方(+Z方向)と前方斜め下の景色の明るさを揃えてもよい。つまり、ルーバ131Lに設けられた遮光部1311の配置及び形状を最適化することで、明るさを揃えることができる。
実施の形態4.
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100について、図6、図7を用いて説明する。図6は、ヘッドマウントディスプレイ100の光学系を模式的に示す側面図である。図7は、ヘッドマウントディスプレイ100の光学系を模式的に示す上面図である。実施の形態4では、実施の形態1の構成に対して、側部窓140L、140Rが追加されている。
側部窓140L、140R以外の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。側部窓140L、140Rはそれぞれ側部ルーバ141L、141Rを備えている。側部ルーバ141L、及び側部ルーバ141Rは、ルーバ131Lと同様に、遮光部が繰り返し配置された周期構造を有している。また、図7では、説明の明確化のため、左眼用表示素子101L、右眼用表示素子101Rを省略している。
側部ルーバ141Lは、ヘッドマウントディスプレイ100の左側面のうち、ビームスプリッタ122Lと下部窓130Lとの間の空間の左側方(−X側)に配置されている。ヘッドマウントディスプレイ100の左側面とは、ヘッドマウントディスプレイ100における左側方(−X側)の端面のことである。つまり、側部ルーバ141Lは、ヘッドマウントディスプレイ100の側面の一部を構成するように配置されている。具体的には、ビームスプリッタ122L及び下部窓130Lよりも左側(−X側)に、側部ルーバ141Lが配置されている。ZY平面視において、側部ルーバ141Lは、ビームスプリッタ122Lの傾斜角度に応じた三角形状の窓になっている。もちろん、側部ルーバ141Lの形状は、三角形以外の形状であってもよい。
側部ルーバ141Lには、複数の遮光部1411が設けられている。遮光部1411は、外光PL51がビームスプリッタ122L、及びビームスプリッタ122Rに入射しないように配置されている。遮光部1411は、遮光部1311と同様に傾斜して配置されている。ここで側部ルーバ141Lに設けられた遮光部1411の傾斜角度とは、ZY平面を、Y軸を回転中心として回転させた角度とする。遮光部1411の傾斜角度の範囲は、ZY平面から反時計回りにXY平面まで回転させた角度の間の角度である。つまり、遮光部1411の傾斜角度の範囲は、XZ座標平面において、Xは負の値、Zは正の値をとる第2象限の領域である。遮光部1311と同様に、得たい視界の範囲に応じて遮光部1411の配置及び形状を変更すればよい。
側部ルーバ141Lは、左側(−X側)の側部窓140Lとして機能する。図7を参照して、側方からの外光PL51、PL61について説明する。側部ルーバ141Lはコンバイナ121Lの左側(−X側)からユーザの左眼ELに向かって斜め後方に進む外光PL61を透過する。よって、ユーザが、左斜め前方に視界を得ることができる。ユーザは側部ルーバ141Lを介して左斜め前方の景色を視認することができる。ユーザはコンバイナ121Lよりも左側(−X側)に視界を得ることがきる。
側部ルーバ141Lは、ビームスプリッタ122Lの左側(−X側)からビームスプリッタ122L又はビームスプリッタ122Rに向かって斜め前方に進む外光PL51を遮光する。左斜め後方からの外光PL51がビームスプリッタ122L又はビームスプリッタ122Rで反射されて左眼ELに入射することを防ぐことができる。つまり、外光PL51が表示光PL12及び外光PL21(図6、図7では不図示)と重なって視認されることを防ぐことができる。コントラストの低下を抑制することができ、表示品質の劣化を防ぐことができる。
側部ルーバ141Rは、ヘッドマウントディスプレイ100の右側面のうち、ビームスプリッタ122Rと下部窓130Rとの間の空間の右側方(+X側)に配置されている。ヘッドマウントディスプレイ100の右側面とは、ヘッドマウントディスプレイ100における右側方(+X側)の端面のことである。つまり、側部ルーバ141Rは、ヘッドマウントディスプレイ100の側面の一部を構成するように配置されている。具体的には、ビームスプリッタ122R及び下部窓130Rよりも右側(+X側)に、側部ルーバ141Rが配置されている。ZY平面視において、側部ルーバ141Rは、ビームスプリッタ122Rの傾斜角度に応じた三角形状の窓になっている。もちろん、側部ルーバ141Rの形状は、三角形以外の形状であってもよい。
側部ルーバ141Rには、複数の遮光部1411が設けられている。遮光部1411は、外光PR51がビームスプリッタ122L、及びビームスプリッタ122Rに入射しないように配置されている。遮光部1411は、遮光部1311と同様に傾斜して配置されている。ここで側部ルーバ141Rに設けられた遮光部1411の傾斜角度とは、ZY平面を、Y軸を回転中心として回転させた角度とする。遮光部1411の傾斜角度の範囲は、ZY平面から時計回りにXY平面まで回転させた角度の間の角度である。つまり、遮光部1411の傾斜角度の範囲は、XZ座標平面において、Xは正の値、Zは正の値をとる第1象限の領域である。遮光部1311と同様に、得たい視界の範囲に応じて遮光部1411の配置及び形状を変更すればよい。
側部ルーバ141Rは、右側(+X側)の側部窓140Rとして機能する。側部ルーバ141Rは、コンバイナ121Rの右側(+X側)から右眼ERに向かって斜め後方に進む外光PR61を透過する。よって、ユーザが、右斜め前方に視界を得ることができる。ユーザは側部ルーバ141Rを介して右斜め前方の景色を視認することができる。ユーザはコンバイナ121Rよりも右側(+X方向)に視界を得ることがきる。
側部ルーバ141Rは、ビームスプリッタ122Rの右側(+X側)からビームスプリッタ122R又はビームスプリッタ122Lに向かって斜め前方に進む外光PR51を遮光する。右斜め後方からの外光PR51がビームスプリッタ122R又はビームスプリッタ122Lで反射されて右眼ERに入射することを防ぐことができる。つまり、外光PR51が表示光PR12及び外光PR21(図6、図7では不図示)と重なって視認されることを防ぐことができる。コントラストの低下を抑制することができ、表示品質の劣化を防ぐことができる。
ヘッドマウントディスプレイ100の側面の一部領域に側部ルーバ141L、141Rを配置することで、左右両側に広い視界を得ることができる。よって、外光と表示光とを適切に重畳させながら、さらに開放感を高めることができる。
なお、実施の形態4の構成と、実施の形態2及び実施の形態3の少なくとも一方の構成と組み合わせてもよい。例えば、側部窓140L、140Rは、側部ルーバ141L、141Rに貼り付けられた減光フィルタを有していてもよい。側部ルーバ141L、141Rに設けられた遮光部1411の配置及び形状が、前方(+Z方向)から後方(−Z方向)に向かうにしたがって変化していてもよい。さらに、実施の形態2〜4を全て組み合わせてもよい。
図3〜図7は、光学系の一例を示すものであり、光学系は、図3〜図7の構成に限られるものではない。光学系は、表示素子部101からの表示光と外光とを、左眼EL及び右眼ERに導くことができるものであればよい。例えば、コンバイナ121Lとして、平面鏡のハーフミラーを用いることができる。この場合、表示光を左眼ELに集光するためのレンズ等をビームスプリッタ122Lと左眼用表示素子101Lとの間に配置すればよい。
実施の形態5.
本実施の形態では、ルーバ131L、131Rの遮光部1311の形状が異なっている点で実施の形態1〜4と異なっている。なお、遮光部1311の形状以外の基本的な構成は、実施の形態1〜4と同様であるため、適宜説明を省略する。
本実施の形態について、図8、図9を用いて説明する。図8は、ルーバ131L、131Rを有するルーバ部材1300を上から見た図である。図9は、ルーバ部材1300の一部分、具体的にはルーバ131Lを示す斜視図である。ルーバ部材1300は一体的な樹脂成型品である。つまり、ルーバ131L、131Rが一体的なルーバ部材1300で形成されている。ルーバ部材1300がフレーム102(図8では不図示)の下側に取り付けられることで、下部窓130L、130Rとなる。ルーバ部材1300は、例えば、3Dプリンタにより作製されている。なお、左右のルーバ131L、131Rは左右対称な構造となっている。
本実施の形態では上面視における左眼ELの想定位置及び右眼ERの想定位置を、図8に示す位置とする。例えば左眼ELの想定位置と右眼ERの想定位置との間隔は、瞳孔間距離の標準値とする。対称軸SLは上面視において、左眼ELの想定位置から左眼用表示画像の中心に向かう軸である。対称軸SRは上面視において、右眼ERの想定位置から右眼用表示画像の中心に向かう軸である。右眼用表示画像の中心、左眼用表示画像の中心とは、それぞれの表示画像の虚像の中心である。対称軸SL、SRはZ方向と平行となっていてもよい。対称軸SLは表示光PL12の光軸と一致してもよく、対称軸SRは表示光PR12の光軸と一致してもよい。
上記の実施の形態では、それぞれの遮光部1311が平行平板となっているのに対して、本実施の形態では、それぞれの遮光部1311が湾曲している。ルーバ131Lでは、遮光部1311は、対称軸SLから左端(−X側の端)に向かうにつれて、遮光部1311が前側(+Z側)から後ろ側(−Z側)に向かうように湾曲している。ルーバ131Rでは、対称軸SRから右端(+X側の端)に向かうにつれて、遮光部1311が前側(+Z側)から後ろ側(−Z側)に向かうように湾曲している。つまり、遮光部1311は、左右方向(X方向)において対称軸SL、SRに近くなるにつれて前側(+Z側)に向かい、左右方向(X方向)において対称軸SL、SRから離れるにしたがって、後ろ側(−Z側)に向かう。対称軸SL、SRがそれぞれの遮光部1311の前端になっている。
さらに、上面視において、それぞれの遮光部1311が円弧状に湾曲している。ルーバ131Lの複数の遮光部1311は、同心円の円弧となっており、その円中心は対称軸SLの延長線上にある。例えば、上面視において、複数の遮光部1311の円中心は、想定位置にある左眼ELの眼球中心点(回旋点)とすることができる。ルーバ131Lの遮光部1311の円弧の中心は、左眼ELの眼球に一致するように設計されていてもよい。ルーバ131Lに設けられた複数の遮光部1311は、それぞれ異なる曲率半径を持っている。前側(+Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が大きくなる。後ろ側(−Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が小さくなる。このように、ルーバ131Lに設けられている複数の遮光部1311は、同心円の円弧状に形成されている。
同様に、ルーバ131Rの複数の遮光部1311は、同心円の円弧となっており、その円中心は対称軸SRの延長線上にある。例えば、上面視において、複数の遮光部1311の円中心は、想定位置にある右眼ELの眼球中心点(回旋点)とすることができる。ルーバ131Rの遮光部1311の円弧の中心は、右眼ERの眼球に一致するように設計されていてもよい。ルーバ131Rに設けられた複数の遮光部1311は、それぞれ異なる曲率半径を持っている。前側(+Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が大きくなる。後ろ側(−Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が小さくなる。このように、ルーバ131Rに設けられている複数の遮光部1311は、同心円の円弧状に形成されている。
ここまで、遮光部1311は円弧であるとした。しかし遮光部1311の形状は円弧に限られたものではなく、楕円の弧でもよいし、放物線状または双曲線状の曲線形状でもよい。遮光部1311が楕円の弧である場合には、楕円の長軸と短軸との交点は上面視において対称軸SL,SRの延長線上に位置する。上面視において対称軸SL、SRを遮光部1311の楕円の短軸と一致させてもよい。上面視において遮光部1311の楕円の長軸と短軸との交点は、想定位置にある左眼EL、右眼ERの眼球中心点(回旋点)としてもよい。遮光部1311が放物線状の曲線形状である場合には、上面視において対称軸SL、SRが遮光部1311の放物線の軸となる。遮光部1311が双曲線状の曲線形状である場合には、上面視において対称軸SL、SRが遮光部1311の双曲線の焦点と頂点とを結んだ直線となる。つまり遮光部1311は上面視において、対称軸SL、SRを中心として左右均等に湾曲していればよい。
このようにすることで、それぞれの遮光部1311を前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41、及び前方斜め下から右眼ERに向かう外光PR41に沿った角度で配置させることができる。例えば、遮光部1311が湾曲していない場合、それぞれの遮光部1311において、左右方向における位置に応じて、眼球の想定位置からの距離が異なる。遮光部1311を眼球の想定位置を中心とする円弧状に形成することで、左右方向の任意の位置において、外光PL41、PR41と遮光部1311の傾斜角度とが平行に近くなる。ユーザが、隣接する遮光部1311の間から前方斜め下を視認することができる。これにより、左前方斜め下、及び右前方斜め下の視界をより広くすることができる。
左眼EL及び右眼ERの瞳孔間距離、眼球の大きさ、及び眼球中心点についてはユーザ毎に差がある。そのためユーザによっては想定位置とは異なる位置に左眼EL及びERが位置する場合がある。そのような場合でも、遮光部1311を楕円の弧または双曲線状の曲線形状にすることで、より多くのユーザが隣接する遮光部1311の間から前方斜め下を視認することができる。
このように、光学設計により規定された左右の眼球の想定位置に、遮光部1311の円中心を配置すればよい。Z方向におけるそれぞれの遮光部1311間の間隔は、例えば、1cm〜数cm程度であり、それぞれの遮光部1311の厚さは、0.3mm〜0.5mm程度とすることができる。上記の説明では、ルーバ131L、及びルーバ131Rが一体的なルーバ部材1300で形成されていたが、別々の成型品により形成しても良い。
図8、図9には支柱1320が示されている。支柱1320はそれぞれの遮光部1311を支持して形成されている。左眼用の支柱1320は、対称軸SLよりも−X側に、Z軸に対して平行に形成されている。左眼用の支柱1320の形状はこれに限られるものでなく、例えば左眼ELの想定位置から斜め左前(−X方向及び+Z方向)に向かう方向に形成されてもよい。右眼用の支柱1320は、対称軸SRよりも+X側に、Z軸に対して平行に形成されている。右眼用の支柱1320の形状はこれに限られるものでなく、例えば右眼ERの想定位置から斜め右前(+X方向及び+Z方向)に向かう方向に形成されてもよい。
さらに、上記の構成により、ヘッドマウントディスプレイ100を正しく装着するように、ユーザを促すことが可能となる。例えば、ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を正しい位置に装着していない場合、円弧の中心が、眼球の想定位置からずれる。眼球の想定位置に円弧の中心が一致しないと、ルーバ131L、131Rを透過すべき前方斜め下からの外光PL41、PR41が遮光部1311で遮光されてしまう。装着位置や装着角度(以下、装着位置等とする)が正しくない場合、ユーザがルーバ131L、131Rから前方斜め下を視認することができなくなってしまう。ユーザはルーバ131L、131Rを介して前方斜め下を視認することができるように、ヘッドマウントディスプレイ100の装着位置等を調整する。
眼球が想定位置に配置されるように、ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を装着する。このため、ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を正しい装着位置かつ正しい装着角度で装着することが可能となる。前方斜め下に十分な視界が確保できていない場合に、ユーザはヘッドマウントディスプレイ100の装着位置等を調整する。ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を正しく装着した場合、外光PL21、PR21と表示光PL12,PR12とを適切に重畳することができ、ユーザが虚像を理想的な状態で視認することができる。
遮光部1311の傾斜角度、隣接する遮光部1311との間隔、及び短手方向の長さ(Y方向サイズ)は、光学設計により規定することができる。例えば、眼球の想定位置からそれぞれの遮光部1311までの相対的な位置関係等により、遮光部1311の傾斜角度、間隔、Y方向サイズを規定することができる。さらに、本実施の形態では、3Dプリンタによりルーバ部材1300を作製している。このため、遮光部1311毎に、傾斜角度、間隔、及びY方向サイズを異ならせることが可能となる。それぞれの遮光部1311の傾斜角度、間隔、Y方向サイズを最適化することができる。
さらに、遮光部1311の傾斜角度、間隔、及びY方向サイズの少なくとも一つを調整することで、装着位置等のずれに対して、マージンを持たせることが可能となる。例えば、ある程度の装着位置、又は角度が許容される場合、つまり、装着位置等がある程度ずれていたとしても、表示に対する影響が少ない場合がある。このような場合、装着位置等の許容量に応じて、遮光部1311の傾斜角度、間隔、及びY方向サイズを設計してもよい。
例えば、図10は、眼球位置が上下方向(Y方向)にずれた場合を示している。許容される上限位置にある左眼を左眼EL−Uとし、下限位置にある左眼を左眼EL−Dとする。図10に示すルーバ131Lは左眼EL−U、及び左眼EL−Dのいずれの場合でも、斜め前方下の視界を確保することができる。許容量が大きいほど、遮光部1311の間隔を広く、Y方向サイズを小さくする。換言すると、許容量が小さく、厳密な装着位置等が要求される場合、遮光部1311の間隔を狭く、Y方向サイズを大きくする。このようにすることで、ユーザは、装着位置等の調整を容易に行うことができる。前方の景色の適切な位置に表示画像を重畳させることができる。
変形例
実施の形態5の変形例について説明する。変形例では、ユーザの瞳孔間距離PDに応じて、ルーバ131Lとルーバ131Rの間隔を調整可能となっている。図11は、ルーバ131Lとルーバ131Rとの間隔を可変とする構成を模式的に示す上面図である。
ルーバ131L、131Rはガイド機構1301を介して、フレーム102(図11では不図示)に取り付けられている。ガイド機構1301は、左右方向(X方向)に沿って設けられている。ガイド機構1301は、ルーバ131Lとルーバ131Rの左右方向(X方向)に移動可能に保持している。ルーバ131Lとルーバ131Rはガイド機構1301に沿って左右方向(X方向)に移動する。
左眼用のルーバ131Lと右眼用のルーバ131Rとは別々の樹脂成型品で形成されている。したがって、ユーザは、ルーバ131Lとルーバ131Rとを独立して左右方向にスライド移動させることができる。ユーザの瞳孔間距離PDに応じて、ルーバ131L及びルーバ131Rを適切な位置に調整することができる。つまり、瞳孔間距離PDが広いユーザは、ルーバ131Lを左方向(−X方向)に、ルーバ131Rを右方向(+X方向)に移動させる。これにより、ルーバ131Lとルーバ131Rとを遠ざけることができる。反対に、瞳孔間距離PDが狭いユーザは、ルーバ131Lを右方向(+X方向)に、ルーバ131Rを左方向(−X方向)に移動させる。これにより、ルーバ131Lとルーバ131Rとを近づけることができる。ユーザの瞳孔間距離PDに適したルーバ間隔とすることができる。
ユーザは、上記のように前方斜め下の視界を確認しながら、ルーバ間隔を調整することができる。つまり、ルーバ間隔が適切でない場合、斜め下からの外光PL41、PR41が遮光部1311で遮光される。ユーザがルーバ131L、131Rを介して前方斜め下を視認することができない。ユーザがルーバ131L、131Rを介して前方斜め下を適切に視認することができるように、ルーバ131L、131Rの位置を左右に調整すればよい。これにより、瞳孔間距離PDが異なる様々なユーザに対しても、正しい装着状態に装着するように促すことができる。
なお、実施の形態5の構成は、他の実施の形態と組み合わせることができる。例えば、実施の形態4に示す側部ルーバ141L、141Rの遮光部1411を円弧状に形成してもよい。また、実施の形態2に示した減光フィルタ132L,132Rを実施の形態5の構成に追加してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。上記の実施の形態の2つ以上を適宜組み合わせることも可能である。
EL 左眼
ER 右眼
100 ヘッドマウントディスプレイ
101 表示素子部
101L 左眼用表示素子
101R 右眼用表示素子
102 フレーム
103L、 左眼用光学系
103R 右眼用光学系
121L、121R コンバイナ
122L、122R ビームスプリッタ
130L、130R 下部窓
131L、131R ルーバ
132L、132R 減光フィルタ
1311、1411 遮光部
140L、140R 側部窓
141L、141R 側部ルーバ
PL11、PL12、PR11、PR12 表示光
PL21、PR21 外光
PL31、PR31 外光
PL41、PR41 外光
PL51、PR51 外光
PL61、PR61 外光
1300 ルーバ部材
1301 ガイド機構
1320 支柱

Claims (8)

  1. 表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバイナと、
    前記コンバイナと前記ユーザの眼との間に配置されたビームスプリッタであって、前記表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射した前記表示光を透過するビームスプリッタと、
    前記コンバイナで反射して前記ユーザの眼に向かう表示光の光路よりも下側に配置されたルーバと、を備え、
    前記ルーバには複数の遮光部が備えられており、
    前記複数の遮光部は前記ルーバの配置面に対して所定の傾斜角度を有して配置され、
    前記所定の傾斜角度は、前記ルーバに入射する外光のうち、前記ビームスプリッタに向かう前記外光を遮光する角度であるヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記ユーザから見て前後方向の位置に応じて、前記複数の遮光部の配置が異なっている請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記ユーザから見て前後方向の位置に応じて、前記複数の遮光部の形状が異なっている請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記ルーバに貼り付けられた減光フィルタをさらに備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. ヘッドマウントディスプレイの側面の一部を構成するよう配置された側部ルーバをさらに備え、
    前記側部ルーバは、前記ビームスプリッタの側方から前記ビームスプリッタに向かって斜め前方に進む外光を遮光するとともに、前記コンバイナの側方からユーザの眼に向かって斜め後方に進む外光を透過する請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 上面視において、前記複数の遮光部のそれぞれが、湾曲している請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記ルーバがユーザの左眼及び右眼に対してそれぞれ設けられており、
    上面視において、前記複数の遮光部は、対称軸を中心として左右均等に湾曲しており、前記対称軸は前記ユーザの眼の想定位置から前記表示画像の中心に向かう軸である請求項6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 左眼用の前記ルーバと右眼用の前記ルーバとの間隔が可変である請求項6、又は7に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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