JP7439983B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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JP7439983B2
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本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。
特許文献1には、下方視界を確保し開放感を高めたシースルー型のヘッドマウントディ
スプレイが開示されている。特許文献1の図5のヘッドマウントディスプレイは、液晶表
示素子と、偏光ビームスプリッタと、凹面ハーフミラーと、1/4波長板と、偏光性の回
折素子と、を備えている。偏光ビームスプリッタは、S偏光を反射し、P偏光を透過する
。偏光性の回折素子は、偏光ビームスプリッタによって反射される偏光方向の光を回折し
、偏光ビームスプリッタによって透過される偏光方向の光を透過する。
また、特許文献1の図7では、平面ハーフミラーと、平面ハーフミラーの使用者に対向
する側の面にルーバ手段とが設けられている。
特開平11-95160号公報
特許文献1の図5では、偏光性の回折素子を用いているため、回折光に波長依存性が生
じてしまう。下方からの外光を不要光として排除する場合、特定の波長の光が、表示光と
重畳されて視認されてしまうおそれがある。特許文献1の図7では、ルーバ手段が平面ハ
ーフミラーの使用者に対向する側の面に取り付けられている。従って、凹面ハーフミラー
からの光がルーバ手段で制限されてしまうおそれがある。具体的には、凹面ハーフミラー
の光軸から傾いた方向に進む光が、ルーバ手段を透過できなくなってしまうことがある。
よって、凹面ハーフミラーの光軸近傍の領域が、凹面ハーフミラーの端部近傍の領域より
も明るく見えてしまうという問題点がある。よって、引用文献1の構成では、外光と表示
光とを適切に重畳することができないという問題点がある。
本開示は上記の点に鑑みなされたものであり、開放感を得ながら外光と表示光とを適切
に重畳することができるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
本実施形態にかかるヘッドマウントディスプレイは、表示画像を形成するための表示光
と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバ
イナと、前記コンバイナと前記ユーザの眼との間に配置されたビームスプリッタであって
、前記表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射した前
記表示光を透過するビームスプリッタと、前記コンバイナで反射して前記ユーザの眼に向
かう表示光の光路よりも外側に配置されたルーバと、を備え、前記ルーバには複数の遮光
部が備えられており、前記複数の遮光部は前記ルーバの配置面に対して所定の傾斜角度を
有して配置され、前記所定の傾斜角度は、前記ルーバに入射する外光のうち、前記ビーム
スプリッタに向かう前記外光を遮光するとともに、前記ユーザの眼に向かう前記外光を透
過する角度である。
本実施形態にかかるヘッドマウントディスプレイは、表示画像を形成するための表示光
と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバ
イナと、前記コンバイナと前記ユーザの眼との間に配置されたビームスプリッタであって
、前記表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射した前
記表示光を透過するビームスプリッタと、前記コンバイナで反射して前記ユーザの眼に向
かう表示光の光路よりも外側に配置されたルーバと、を備え、前記ルーバには複数の遮光
部が備えられており、前記複数の遮光部は前記ルーバの配置面に対して所定の傾斜角度を
有して配置され、前記所定の傾斜角度は、前記ルーバに入射する外光のうち、前記ビーム
スプリッタに向かう前記外光を遮光する角度であり、ヘッドマウントディスプレイの側面
の一部を構成するよう配置された側部ルーバをさらに備え、前記側部ルーバは、前記ビー
ムスプリッタの側方から前記ビームスプリッタに向かって斜め前方に進む外光を遮光する
とともに、前記コンバイナの側方からユーザの眼に向かって斜め後方に進む外光を透過す
る。
本開示によれば、開放感を得ながら外光と表示光とを適切に重畳することができるヘッ
ドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイの一部の構成を示す図である。 本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイの機能ブロックを示す図である。 実施の形態1にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態3にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す上面図である。 ルーバ部材を上から見た図である。 ルーバ131Lの構成を示す斜視図である。 装着位置のずれを説明するための模式図である。 ルーバ間隔を可変とする変形例を示す上面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。ただし、本開示が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にする
ため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
実施の形態1.
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ、及びその表示方法について、図を
参照して説明する。図1はヘッドマウントディスプレイ100の一部の構成を模式的に示
す斜視図である。図2はヘッドマウントディスプレイ100の一部の機能ブロックを示す
図である。図1、図2では、主として、ヘッドマウントディスプレイ100の画像表示に
関する構成が示されている。図1では、ヘッドマウントディスプレイ100の内部構成が
示されており、実際には、図1に示す各構成要素がカバーなどで覆われていてもよい。
ヘッドマウントディスプレイ100は、ゲーム用、エンターテインメント用、産業用、
医療用、フライトシミュレータ用などの様々な用途に適用可能である。ヘッドマウントデ
ィスプレイ100は、例えばAR(Augmented Reality)ヘッドマウン
トディスプレイやMR(Mixed Reality)ヘッドマウントディスプレイであ
る。
以下、説明の明確化のため、XYZ3次元直交座標系を用いて説明を行う。ユーザを基
準として、前後方向(奥行方向)をZ方向、左右方向(水平方向)をX方向、上下方向(
鉛直方向)をY方向とする。前方向が+Z方向、後ろ方向が-Z方向、右方向を+X方向
、左方向を-X方向、上方向を+Y方向、下方向を-Y方向とする。
図示しないユーザが、ヘッドマウントディスプレイ100を装着している。ヘッドマウ
ントディスプレイ100は、表示素子部101と、フレーム102と、左眼用光学系10
3Lと、右眼用光学系103Rと、制御部105を備えている。制御部105は、制御部
105Lと制御部105Rとを備えている。
フレーム102はゴーグル形状や眼鏡形状を有しており、図示しないヘッドバンドなど
によりユーザの頭部に装着される。フレーム102には、表示素子部101、左眼用光学
系103L、右眼用光学系103R、制御部105L、制御部105Rが取り付けられて
いる。なお、図1では、両眼式のヘッドマウントディスプレイ100が図示されているが
、眼鏡形状を有するヘッドマウントディスプレイや、単眼式のヘッドマウントディスプレ
イであってもよい。
表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを備えている
。左眼用表示素子101Lは、左眼用の表示画像を生成する。右眼用表示素子101Rは
、右眼用の表示画像を生成する。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101R
はそれぞれ液晶モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタなどのフラットパネル
ディスプレイを備えている。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rは曲
面形状を有するディスプレイでもよい。左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101
Rは、それぞれアレイ状に配置された複数の画素を備えている。ここでアレイ状の配置と
は、2次元行列の配置だけでなく、ペンタイル配列などでもよい。左眼用表示素子101
Lは右眼用表示素子101Rの左側(-X側)に配置されている。
表示素子部101の上方(+Y側)には、制御部105が設けられている。制御部10
5には、外部からの映像信号、制御信号、電源が供給されている。例えば、HDMI(登
録商標)などの有線接続、又はWiFi(登録商標)やBlueTooth(登録商標)
等の無線接続によって、映像信号等が制御部105に入力される。ヘッドマウントディス
プレイ100は、映像信号を生成する映像生成部(図示せず)を備えていてもよく、制御
部105には、映像生成部が生成した映像信号等が入力されてもよい。
制御部105L、制御部105RはCPU(Central Processing
Unit)、及びメモリなどのハードウェア資源を備えており、メモリに格納されたコン
ピュータプログラムにしたがって動作する。さらに、制御部105L、制御部105Rは
それぞれ、ディスプレイの駆動回路等を備えている。制御部105Lは、映像信号、制御
信号等に基づいて、左眼用画像の表示信号を生成して、左眼用表示素子101Lに出力す
る。これにより、左眼用表示素子101Lは、左眼用画像を表示するための表示光を出力
する。制御部105Rは、映像信号、制御信号等に基づいて、右眼用画像の表示信号を生
成して、右眼用表示素子101Rに出力する。これにより、右眼用表示素子101Rは、
右眼用の表示画像を表示するための表示光を出力する。つまり、制御部105は表示信号
を表示素子部101に出力する。
なお、表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを別々
の表示素子とする構成に限らず、単一の表示素子とする構成としてもよい。単一の表示素
子が、左眼用の表示画像と右眼用の表示画像とを生成してもよい。この場合、表示素子部
101は、ディスプレイの表示領域の片側の一部を用いて、左眼用画像を生成し、反対側
の一部を用いて、右眼用画像を生成する。
表示素子部101、制御部105等の一部又は全部は、フレーム102に固定されてい
る構成に限らず、フレーム102に対して脱着可能に設けられていてもよい。例えば、ス
マートフォン又はタブレットコンピュータ等をフレーム102に対して取り付けることで
、表示素子部101、制御部105等を実現してもよい。この場合、スマートフォン等に
ヘッドマウントディスプレイ用の表示画像を生成するアプリケーションプログラム(アプ
リ)を予めインストールしておけばよい。
左眼用光学系103Lは、左眼用表示素子101Lが出力した表示光を、左眼用画像と
してユーザの左眼ELに導く。右眼用光学系103Rは、右眼用表示素子101Rが出力
した表示光を、右眼用画像としてユーザの右眼ERに導く。左眼用光学系103Lは右眼
用光学系103Rの左側(-X側)に配置されている。左眼用光学系103Lは、ユーザ
の左眼ELの前方(+Z方向)に配置されている。右眼用光学系103Rは、ユーザの右
眼ERの前方(+Z方向)に配置されている。ユーザは、表示素子部101が生成した表
示画像の虚像を正面前方(+Z方向)に視認することができる。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100は、半透過型のヘッドマウン
トディスプレイ100である。従って、左眼用光学系103L、及び右眼用光学系103
Rは、後述するコンバイナを備えている。半透過型のヘッドマウントディスプレイ100
では、表示素子部101からの表示光と、外光とが、左眼EL及び右眼ERに入射する。
よって、ユーザは、前方(+Z方向)の景色に表示画像が重畳した重畳画像を視認するこ
とができる。
以下、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103R(以下、まとめて単に光学系と称
する)の例について説明する。図3は、光学系を模式的に示す側面図である。なお、左眼
用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、図3におい
ては、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
左眼用光学系103Lは、コンバイナ121Lと、ビームスプリッタ122Lと、下部
窓130Lと、を備えている。コンバイナ121L、ビームスプリッタ122L、及び下
部窓130Lは、図1で示したフレーム102に固定されている。
コンバイナ121Lは凹面鏡となっており、ビームスプリッタ122Lは平面鏡となっ
ている。コンバイナ121L、及びビームスプリッタ122Lはハーフミラー等のビーム
スプリッタであり、入射光の一部を反射して、一部を透過する。コンバイナ121Lの反
射の比率と透過の比率とが等しいとすると、コンバイナ121Lは、入射光のほぼ半分の
光量を透過し、残りの半分を反射する。同様に、ビームスプリッタ122Lの反射の比率
と透過の比率とが等しいとすると、ビームスプリッタ122Lは、入射光のほぼ半分の光
量を透過し、残りの半分を反射する。コンバイナ121L及びビームスプリッタ122L
は、反射の比率を増やし透過の比率を減らしてもよいし、反射の比率を減らし透過の比率
を増やしてもよい。
コンバイナ121L、及びビームスプリッタ122Lはユーザの左眼ELの正面前方(
+Z方向)に配置されている。また、コンバイナ121Lは、ビームスプリッタ122L
の前方(+Z方向)に配置されている。
ビームスプリッタ122Lの上方(+Y方向)には、左眼用表示素子101Lが配置さ
れている。左眼用表示素子101Lは表示画像を形成するための表示光PL11を出射す
る。つまり、左眼用表示素子101Lは、左眼ELの前方斜め上に配置されている。
下部窓130Lは、ビームスプリッタ122Lの下方(-Y方向)に配置されている。
つまり、下部窓130Lは、左眼ELの前方斜め下に配置されている。下部窓130Lは
、前方斜め下の視界を得るために設けられている。ユーザが下部窓130Lを介して前方
斜め下を視認することができる。ユーザは下部窓130Lの面積の大きさに応じた下方視
界を得ることができる。下部窓130Lは、XZ平面に平行に配置されている。もちろん
、下部窓130Lを設置する角度は特に限定されるものではない。例えば下部窓130L
は、-Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。下部窓
130Lは、コンバイナ121Lから左眼ELまでの表示光の光路の外側に配置されてい
る。
下部窓130Lは、ルーバ131Lを備えている。ルーバ131Lは、ビームスプリッ
タ122Lの下端よりも下側(-Y側)に配置されている。さらに、ルーバ131Lは、
コンバイナ121Lの下端よりも下側(-Y側)に配置されている。ルーバ131Lはコ
ンバイナ121Lで反射して左眼ELに向かう表示光PL12の光路よりも下側に配置さ
れている。左眼ELの上下方向(Y方向)の位置は、コンバイナ121Lの上下方向(Y
方向)における中心と同じ位置とするのが好ましい。
ルーバ131Lは、シート状又は板状に形成されている。ルーバ131Lは、XZ平面
に平行に配置されている。ルーバ131Lが配置されているルーバ131Lの上端面を、
ルーバの配置面とする。ルーバ131Lは、必ずしもXZ平面に平行に配置されていなく
てもよい。例えばルーバ131Lは、-Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜を
つけて配置されてもよい。
ルーバ131Lは、複数の遮光部1311を有している。遮光部1311は、長手方向
と短手方向とを有する板状に形成され、長手方向はX方向と平行に配置されている。複数
の遮光部1311は、前後方向(Z方向)に所定の間隔を隔てて繰り返し配置されている
。複数の遮光部1311は、一定の繰返し周期を持つ周期構造を構成している。遮光部1
311は、前方斜め下に傾斜した衝立となっている。つまり遮光部1311は、ルーバの
配置面に対して、傾斜角度を有して配置されている。前方斜め下からの左眼ELに向かう
外光PL41がルーバ131Lを透過する。遮光部1311は光を吸収するように黒色の
材料などから構成されている。ルーバ131Lは、光の進む方向に応じて、光を透過又は
遮光する。
左眼用表示素子101Lからの表示光PL11について説明する。左眼用表示素子10
1Lの表示面は、下方(-Y方向)に面している。したがって、左眼用表示素子101L
からの表示光PL11は、下方(-Y方向)に出射される。左眼用表示素子101Lの下
方(-Y方向)には、ビームスプリッタ122Lが傾斜して配置されている。左眼用表示
素子101Lからの表示光PL11は、ビームスプリッタ122Lに入射する。ビームス
プリッタ122Lは、表示光PL11の一部を反射する。また、ビームスプリッタ122
Lを透過した残りの表示光PL11は、ルーバ131Lで吸収される。
ビームスプリッタ122Lで反射した表示光PL11は、前方(+Z方向)に反射され
る。そして、表示光PL11は、コンバイナ121Lに入射する。コンバイナ121Lは
、後方(-Z方向)に表示光PL11の一部を反射する。コンバイナ121Lで反射され
た表示光PL11を表示光PL12とする。さらに、コンバイナ121Lは凹面鏡であり
、表示光PL12を左眼ELに向けて集光するように、表示光PL11を反射する。コン
バイナ121Lで反射された表示光PL12は、ビームスプリッタ122Lに入射する。
ビームスプリッタ122Lは、表示光PL12の一部を透過する。
ビームスプリッタ122Lを透過した表示光PL12は、左眼ELに入射する。このよ
うに、左眼用光学系103Lが、左眼用表示素子101Lからの表示光PL11を、ユー
ザの左眼ELに導く。光学系により、ユーザの前方(+Z方向)に虚像を表示させること
ができる。また、コンバイナ121Lとして凹面鏡を用いているため、表示画像が拡大し
て表示される。
次に、ユーザの前方(+Z方向)からの外光PL21について説明する。外光PL21
の一部は、コンバイナ121Lを透過する。コンバイナ121Lを透過した外光PL21
は、ビームスプリッタ122Lに入射する。ビームスプリッタ122Lは、外光PL21
の一部を透過する。ビームスプリッタ122Lを透過した外光PL21は、左眼ELに入
射する。
ヘッドマウントディスプレイ100が半透過型であるため、コンバイナ121Lは、前
方(+Z方向)からの外光PL21と左眼用表示素子101Lからの表示光PL11を合
成する。ユーザの前方(+Z方向)にコンバイナ121Lを設けることで、ヘッドマウン
トディスプレイ100を光学シースルー方式とすることができる。ユーザの前方(+Z方
向)の景色に、表示画像が重畳される。つまり、ユーザは、表示画像が重畳された景色を
視認することができる。
次に、ヘッドマウントディスプレイ100の外部からルーバ131Lに入射する外光の
うち、上方(+Y方向)に進む外光PL31について説明する。外光PL31は、ビーム
スプリッタ122Lの真下(-Y側)からビームスプリッタ122Lに向かう光である。
ここで、ビームスプリッタ122Lの真下(-Y側)とは、ビームスプリッタ122Lか
ら-Y方向に延伸した位置である。
外光PL31は、下部窓130Lに入射する。ルーバ131Lに入射した外光PL31
は、遮光部1311に入射して吸収される。つまり、遮光部1311は、ビームスプリッ
タ122Lの真下(-Y側)からY方向と平行に入射する外光PL31を遮光するような
傾斜角度で配置されている。遮光部1311の傾斜角度は、例えばビームスプリッタ12
2Lと平行な角度で配置されている。また、遮光部1311の上端を-Y方向に延伸した
位置に、隣接する遮光部1311の下端が存在するように、遮光部1311の間隔を決定
する。つまり-Y側から下部窓130Lを見たときに、下部窓130Lが遮光部1311
で透き間なく覆われるようにする。したがって、外光PL31は、ルーバ131Lを透過
することができない。
このように、ルーバ131Lは、ビームスプリッタ122Lの真下(-Y側)からビー
ムスプリッタ122Lに向かう外光PL31を遮光する。外光PL31がビームスプリッ
タ122Lで左眼ELの方向に反射されることがない。これにより、ユーザの下方(-Y
側)からの外光PL31が、表示光PL12や外光PL21と重なって視認されることを
防ぐことができる。よって、視認性の低下及びコントラストの低下を防ぐことができる。
ヘッドマウントディスプレイ100の外部からルーバ131Lに入射する外光のうち、
前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41について説明する。外光PL41は、コン
バイナ121Lの下方(-Y側)から左眼ELに向かって斜め後方に進む光である。外光
PL41は、下部窓130Lに入射する。外光PL41は、遮光部1311の傾斜角度と
平行に近い方向に進むため、ルーバ131Lを透過する。
このように、ルーバ131Lは、コンバイナ121Lの下方(-Y側)から左眼ELに
向かって斜め後方に進む外光PL41を透過する。外光PL41はルーバ131Lを透過
して、左眼ELに入射する。前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41が左眼ELに
入射する。ルーバ131Lを下部窓130Lとして用いることで、ユーザが前方斜め下の
視界を得ることができる。
ルーバ131Lがビームスプリッタ122Lの真下(-Y側)からの外光PL31を遮
光するとともに、前方斜め下から左眼ELに向かう外光PL41を透過する。本実施の形
態の構成によれば、前方斜め下の視界を確保しながら、下方(-Y方向)からの外光PL
31が表示光PL12に重なるのを防ぐことができる。よって、コントラストの低下を抑
制することができる。開放感を得ながら外光と表示光を適切に重畳することができる。ル
ーバ131Lは、ヘッドマウントディスプレイ100の外部からルーバ131Lに入射す
る外光のうち、ユーザの左眼EL以外の部位に向かう外光については、遮光してもよいし
、透過してもよい。ユーザの左眼EL以外の部位とは、例えば図示しない額や鼻などであ
る。
ルーバ131Lは、樹脂材料等により形成されたシートであってもよい。ルーバ131
Lは、フレキシブルなフィルム状であってもよく、リジッドな板状であってもよい。例え
ば、スマートフォンに用いられるのぞき見防止フィルムなどのように、ルーバ131Lは
、微細加工により形成されたフィルムとすることが好ましい。これにより、ヘッドマウン
トディスプレイ100の軽量化、及び小型化を図ることができる。なお、ルーバ131L
は、切削加工や成形等により形成されたルーバ構造を有する金属板等を、遮光部1311
としてもよい。
ルーバ131Lは、遮光部1311の配置及び形状を変更することにより、視界を調整
することができる。遮光部1311の配置は、ZY平面視における傾斜角度、及び隣接す
る遮光部1311との間隔、などにより変更することができる。遮光部1311の形状は
、遮光部1311短手方向の長さなどにより変更することができる。つまり、得たい視界
の範囲に応じて、遮光部1311の短手方向の長さ、傾斜角度、及び間隔等を設計すれば
よい。例えば、Y方向に対する遮光部1311の傾斜角度を調整することで、視界の位置
及び広さを調整することができる。
ここで遮光部1311の傾斜角度とは、ZX平面を、X軸を回転中心として回転させた
角度とする。遮光部1311の傾斜角度の範囲は、ZX平面から時計回りにZY平面まで
回転させた角度の間の角度である。つまり、遮光部1311の傾斜角度の範囲は、ZY座
標平面において、Zは負の値、Yは正の値をとる第2象限の領域である。得たい視界の範
囲が下部窓130Lにおけるコンバイナ121Lに近い範囲(+Z側)である場合、遮光
部1311の傾斜角度は左眼ELからコンバイナ121Lの下端を結ぶ直線に近い角度と
するとよい。得たい視界の範囲が下部窓130Lにおけるユーザに近い範囲(-Z側)で
ある場合、遮光部1311の傾斜角度はZY平面に近い角度とするとよい。遮光部131
1の傾斜角度をY方向に近い角度とする場合、外光PL31がビームスプリッタ122L
に入射しないように、遮光部1311の短手方向の長さを大きくするか、又は前後方向(
Z方向)における遮光部1311の間隔を小さくすればよい。
図3は、光学系の一例を示すものであり、光学系は、図3の構成に限られるものではな
い。光学系は、表示素子部101からの表示光PL11、PR11と外光PL21、PR
21とを、左眼EL及び右眼ERに導くことができるものであればよい。例えば、ビーム
スプリッタ122Lとして、偏光状態に応じて光を透過又は反射する偏光ビームスプリッ
タを用いることができる。この場合、ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lと
の間に1/4波長板を配置してもよい。
実施の形態2.
本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ100について、図4を用いて説明する。
本実施の形態では、実施の形態1の構成に減光フィルタ132L、及び減光フィルタ13
2Rが追加されている。減光フィルタ132L、及び減光フィルタ132R以外の構成は
実施の形態1と同様であるため説明を省略する。なお、左眼用光学系103Lと右眼用光
学系103Rとは同様の構成となっているため、図4においては、左眼用光学系103L
についてのみ説明を行う。
下部窓130Lは、減光フィルタ132L及びルーバ131Lを備えている。下部窓1
30Lは、減光フィルタ132L及びルーバ131Lの2層構造を有している。よって、
前方斜め下からの外光PL41は、減光フィルタ132Lを透過して、ルーバ131Lに
入射する。そして、外光PL41は、ルーバ131Lを透過して、左眼ELに入射する。
なお、図4では、減光フィルタ132Lがルーバ131Lの下方に設けられているが、減
光フィルタ132L及びルーバ131Lの配置は上下逆であってもよい。つまり、ルーバ
131Lが減光フィルタ132Lの下方(-Y方向)に配置されてもよい。この場合、減
光フィルタ132Lは、反射防止コーティングなどを施した吸収型減光フィルタであると
よい。
減光フィルタ132Lは、シート状に形成されており、ルーバ131Lに貼り付けられ
ている。例えば、減光フィルタ132Lとしては、例えば、フレキシブルな減光フィルム
を用いることができる。あるいは、減光フィルタ132Lをリジッドな板状にして、ルー
バ131Lをフレキシブルなフィルム状としてもよい。減光フィルタ132Lとしては、
例えば、ND(Neutral Density)フィルタを用いることができる。
なお、減光フィルタ132Lとルーバ131Lとを貼り付ける手法は特に限定されるも
のではない。例えば、減光フィルタ132L、ルーバ131Lの少なくとも一方を接着シ
ートとしてもよく、減光フィルタ132L、ルーバ131Lとの間に透明な接着剤又は両
面テープを設けてもよい。あるいは、ルーバ131Lと減光フィルタ132Lとは接着さ
れていなくてもよい。例えば、ルーバ131Lと減光フィルタ132Lとが離間して配置
されていてもよい。
減光フィルタ132Lは、前方(+Z方向)の景色の明るさと前方斜め下の景色の明る
さを揃えるために設けられている。なお、前方の景色は、コンバイナ121L及びビーム
スプリッタ122Lを介して視認する景色であり、その明るさは外光PL21に対する透
過率に依存する。前方斜め下の景色は、下部窓130Lを介して視認する景色であり、そ
の明るさは外光PL41に対する透過率に依存する。
例えば、コンバイナ121Lとビームスプリッタ122Lとがそれぞれ透過率50%の
ハーフミラーであるとする。外光PL21は、コンバイナ121Lとビームスプリッタ1
22Lとを透過することで、光量が25%に減衰する。
ルーバ131L単体での透過率が25%よりも十分高い場合、実施の形態1の構成では
、前方(+Z方向)の景色が、前方斜め下の景色に比べて暗くなってしまう。例えば、コ
ンバイナ121Lと下部窓130Lとの境界部分での明るさの違いが顕著になる。そこで
、本実施の形態では、前方(+Z方向)の景色の明るさと前方斜め下の景色の明るさを揃
えるために、減光フィルタ132Lが設けられている。具体的には、下部窓130L全体
の透過率が25%となるように、減光フィルタ132Lの透過率を設定する。ルーバ13
1Lの透過率をTl、減光フィルタ132Lの透過率をTfとする。下部窓130L全体
の透過率をTwとすると、Tw=Tf*Tl=25%となる。
もちろん、各素子の透過率の値は上記の値に限定されるものではない。コンバイナ12
1Lの透過率をTc、ビームスプリッタ122Lの透過率をTsとして一般化すると、T
w=Tc*Ts=Tl*Tfとなるように設定する。つまり、Tf=Tc*Ts/Tlと
なる減光フィルタ132Lを用いればよい。これにより、前方(+Z方向)の景色と前方
斜め下の景色との明るさを揃えることができる。もちろん、TwがTc及びTsの積と厳
密に一致していなくてもよい。
さらに、ルーバ131Lの左眼ELから見た透過率は、視野角依存性を持つ。つまり、
左眼ELとルーバ131Lの位置関係から、左眼ELに入射する外光PL41に対するル
ーバ131Lの透過率が空間的に不均一となる。例えば、ZY平面視で見た場合に、ルー
バ131LにおけるZ位置に応じて、左眼ELからルーバ131Lを結ぶ直線の角度が変
化する。遮光部1311の配置及び形状が均一であるとすると、該直線と遮光部1311
の傾斜角度が平行となっている箇所周辺で、左眼ELから見た透過率が高くなる。
したがって、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率は、Z位置に応じて変化する。
このような場合、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率の空間分布を打ち消すように
、減光フィルタ132Lが透過率の分布を有していることが好ましい。Z位置に応じて、
減光フィルタ132Lの透過率を設定することが好ましい。換言すると、左眼ELから見
たルーバ131Lの透過率が高いZ位置では、減光フィルタ132Lの透過率を低くする
。反対に、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率が低いZ位置では、減光フィルタ1
32Lの透過率を高くする。このようにすることで、前方斜め下の景色の明るさを均一に
することができる。
実施の形態3.
実施の形態2で説明したように、遮光部1311の傾斜角度が一定であるとすると、左
眼ELから見たルーバ131Lの透過率は視野角依存性を持つ。そこで、本実施の形態で
は、ルーバ131Lに設けられた遮光部1311の配置及び形状の空間分布を不均一にし
ている。本実施の形態におけるルーバ131Lの構成について、図5を用いて説明する。
なお、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、
図5においては、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
図5に示すように、ルーバ131Lは、遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮
光部1311cを備えている。遮光部1311aは遮光部1311bの後方(-Z方向)
にあり、遮光部1311cは遮光部1311bの前方(+Z方向)にある。さらに遮光部
1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cはそれぞれ傾斜角度が異なってい
る。
ZY平面視における遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cの傾
斜角度について説明する。遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311c
の傾斜角度は、左眼ELからそれぞれの位置を結ぶ直線の傾斜角度に応じて設定されてい
る。例えば、遮光部1311a、遮光部1311b、及び遮光部1311cの中で、遮光
部1311aの傾斜角度がY方向と平行な方向に最も近くなっており、遮光部1311c
がZ方向と平行な方向に最も近くなっている。
ルーバ131Lにおける前後方向(Z方向)の位置(Z位置)に応じて、遮光部131
1a~1311cの傾斜角度が異なっている。ルーバ131Lにおける前方(+Z方向)
ほど傾斜角度がZ方向に近くなり、後方(-Z方向)ほど傾斜角度がY方向に近くなる。
このようにすることで、左眼ELから見たルーバ131Lの透過率の空間分布をより均一
にすることができる。また、遮光部1311a~1311cの傾斜角度だけでなく、隣接
する遮光部1311との間隔や短手方向の長さを徐々に変化させてもよい。例えば、実施
の形態1では遮光部1311が等間隔に配置されていたが、本実施の形態では、遮光部1
311の間隔が変化するように配置することも可能である。ルーバ131Lにおける前方
(+Z方向)の遮光部1311cほど間隔を広くし、前方(+Z方向)の遮光部1311
aほど間隔を狭くしてもよい。
Z位置に応じて、ルーバ131Lに設けられた遮光部1311の配置及び形状が異なる
ように、遮光部1311a~1311cを配置する。つまり、左眼ELとの位置関係に応
じて、遮光部1311による配置及び形状の空間分布を不均一にする。このようにするこ
とで、Z位置に応じた透過率のばらつきを打ち消すことができ、左眼ELから見た透過率
の空間分布をより均一に近づけることができる。よって、下部窓130Lを介して視認さ
れる前方斜め下の視界の明るさを揃えることができる。
なお、図5では、ルーバ131Lが3種類の傾斜角度の遮光部1311a~1311c
を有しているが、ルーバ131Lが2種類以上の傾斜角度であればよい。もちろん、遮光
部1311a~1311cの傾斜角度をより細かく変えていくことで、左眼ELから見た
透過率の空間分布をより均一にすることができる。全ての遮光部1311の傾斜角度、隣
接する遮光部1311との間隔、及び短手方向の長さが異なっていてもよい。つまり、す
べての遮光部1311の配置及び形状が異なっていてもよい。なお、実施の形態3におい
ても、実施の形態2で示した減光フィルタ132Lを設けてもよい。これにより、前方(
+Z方向)と前方斜め下の景色の明るさを揃えるにすることができる。もちろん、ルーバ
131L単体で、前方(+Z方向)と前方斜め下の景色の明るさを揃えてもよい。つまり
、ルーバ131Lに設けられた遮光部1311の配置及び形状を最適化することで、明る
さを揃えることができる。
実施の形態4.
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100について、図6、図7を用い
て説明する。図6は、ヘッドマウントディスプレイ100の光学系を模式的に示す側面図
である。図7は、ヘッドマウントディスプレイ100の光学系を模式的に示す上面図であ
る。実施の形態4では、実施の形態1の構成に対して、側部窓140L、140Rが追加
されている。
側部窓140L、140R以外の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため説明
を省略する。側部窓140L、140Rはそれぞれ側部ルーバ141L、141Rを備え
ている。側部ルーバ141L、及び側部ルーバ141Rは、ルーバ131Lと同様に、遮
光部が繰り返し配置された周期構造を有している。また、図7では、説明の明確化のため
、左眼用表示素子101L、右眼用表示素子101Rを省略している。
側部ルーバ141Lは、ヘッドマウントディスプレイ100の左側面のうち、ビームス
プリッタ122Lと下部窓130Lとの間の空間の左側方(-X側)に配置されている。
ヘッドマウントディスプレイ100の左側面とは、ヘッドマウントディスプレイ100に
おける左側方(-X側)の端面のことである。つまり、側部ルーバ141Lは、ヘッドマ
ウントディスプレイ100の側面の一部を構成するように配置されている。具体的には、
ビームスプリッタ122L及び下部窓130Lよりも左側(-X側)に、側部ルーバ14
1Lが配置されている。ZY平面視において、側部ルーバ141Lは、ビームスプリッタ
122Lの傾斜角度に応じた三角形状の窓になっている。もちろん、側部ルーバ141L
の形状は、三角形以外の形状であってもよい。
側部ルーバ141Lには、複数の遮光部1411が設けられている。遮光部1411は
、外光PL51がビームスプリッタ122L、及びビームスプリッタ122Rに入射しな
いように配置されている。遮光部1411は、遮光部1311と同様に傾斜して配置され
ている。ここで側部ルーバ141Lに設けられた遮光部1411の傾斜角度とは、ZY平
面を、Y軸を回転中心として回転させた角度とする。遮光部1411の傾斜角度の範囲は
、ZY平面から反時計回りにXY平面まで回転させた角度の間の角度である。つまり、遮
光部1411の傾斜角度の範囲は、XZ座標平面において、Xは負の値、Zは正の値をと
る第2象限の領域である。遮光部1311と同様に、得たい視界の範囲に応じて遮光部1
411の配置及び形状を変更すればよい。
側部ルーバ141Lは、左側(-X側)の側部窓140Lとして機能する。図7を参照
して、側方からの外光PL51、PL61について説明する。側部ルーバ141Lはコン
バイナ121Lの左側(-X側)からユーザの左眼ELに向かって斜め後方に進む外光P
L61を透過する。よって、ユーザが、左斜め前方に視界を得ることができる。ユーザは
側部ルーバ141Lを介して左斜め前方の景色を視認することができる。ユーザはコンバ
イナ121Lよりも左側(-X側)に視界を得ることがきる。
側部ルーバ141Lは、ビームスプリッタ122Lの左側(-X側)からビームスプリ
ッタ122L又はビームスプリッタ122Rに向かって斜め前方に進む外光PL51を遮
光する。左斜め後方からの外光PL51がビームスプリッタ122L又はビームスプリッ
タ122Rで反射されて左眼ELに入射することを防ぐことができる。つまり、外光PL
51が表示光PL12及び外光PL21(図6、図7では不図示)と重なって視認される
ことを防ぐことができる。コントラストの低下を抑制することができ、表示品質の劣化を
防ぐことができる。
側部ルーバ141Rは、ヘッドマウントディスプレイ100の右側面のうち、ビームス
プリッタ122Rと下部窓130Rとの間の空間の右側方(+X側)に配置されている。
ヘッドマウントディスプレイ100の右側面とは、ヘッドマウントディスプレイ100に
おける右側方(+X側)の端面のことである。つまり、側部ルーバ141Rは、ヘッドマ
ウントディスプレイ100の側面の一部を構成するように配置されている。具体的には、
ビームスプリッタ122R及び下部窓130Rよりも右側(+X側)に、側部ルーバ14
1Rが配置されている。ZY平面視において、側部ルーバ141Rは、ビームスプリッタ
122Rの傾斜角度に応じた三角形状の窓になっている。もちろん、側部ルーバ141R
の形状は、三角形以外の形状であってもよい。
側部ルーバ141Rには、複数の遮光部1411が設けられている。遮光部1411は
、外光PR51がビームスプリッタ122L、及びビームスプリッタ122Rに入射しな
いように配置されている。遮光部1411は、遮光部1311と同様に傾斜して配置され
ている。ここで側部ルーバ141Rに設けられた遮光部1411の傾斜角度とは、ZY平
面を、Y軸を回転中心として回転させた角度とする。遮光部1411の傾斜角度の範囲は
、ZY平面から時計回りにXY平面まで回転させた角度の間の角度である。つまり、遮光
部1411の傾斜角度の範囲は、XZ座標平面において、Xは正の値、Zは正の値をとる
第1象限の領域である。遮光部1311と同様に、得たい視界の範囲に応じて遮光部14
11の配置及び形状を変更すればよい。
側部ルーバ141Rは、右側(+X側)の側部窓140Rとして機能する。側部ルーバ
141Rは、コンバイナ121Rの右側(+X側)から右眼ERに向かって斜め後方に進
む外光PR61を透過する。よって、ユーザが、右斜め前方に視界を得ることができる。
ユーザは側部ルーバ141Rを介して右斜め前方の景色を視認することができる。ユーザ
はコンバイナ121Rよりも右側(+X方向)に視界を得ることがきる。
側部ルーバ141Rは、ビームスプリッタ122Rの右側(+X側)からビームスプリ
ッタ122R又はビームスプリッタ122Lに向かって斜め前方に進む外光PR51を遮
光する。右斜め後方からの外光PR51がビームスプリッタ122R又はビームスプリッ
タ122Lで反射されて右眼ERに入射することを防ぐことができる。つまり、外光PR
51が表示光PR12及び外光PR21(図6、図7では不図示)と重なって視認される
ことを防ぐことができる。コントラストの低下を抑制することができ、表示品質の劣化を
防ぐことができる。
ヘッドマウントディスプレイ100の側面の一部領域に側部ルーバ141L、141R
を配置することで、左右両側に広い視界を得ることができる。よって、外光と表示光とを
適切に重畳させながら、さらに開放感を高めることができる。
なお、実施の形態4の構成と、実施の形態2及び実施の形態3の少なくとも一方の構成
と組み合わせてもよい。例えば、側部窓140L、140Rは、側部ルーバ141L、1
41Rに貼り付けられた減光フィルタを有していてもよい。側部ルーバ141L、141
Rに設けられた遮光部1411の配置及び形状が、前方(+Z方向)から後方(-Z方向
)に向かうにしたがって変化していてもよい。さらに、実施の形態2~4を全て組み合わ
せてもよい。
図3~図7は、光学系の一例を示すものであり、光学系は、図3~図7の構成に限られ
るものではない。光学系は、表示素子部101からの表示光と外光とを、左眼EL及び右
眼ERに導くことができるものであればよい。例えば、コンバイナ121Lとして、平面
鏡のハーフミラーを用いることができる。この場合、表示光を左眼ELに集光するための
レンズ等をビームスプリッタ122Lと左眼用表示素子101Lとの間に配置すればよい

実施の形態5.
本実施の形態では、ルーバ131L、131Rの遮光部1311の形状が異なっている
点で実施の形態1~4と異なっている。なお、遮光部1311の形状以外の基本的な構成
は、実施の形態1~4と同様であるため、適宜説明を省略する。
本実施の形態について、図8、図9を用いて説明する。図8は、ルーバ131L、13
1Rを有するルーバ部材1300を上から見た図である。図9は、ルーバ部材1300の
一部分、具体的にはルーバ131Lを示す斜視図である。ルーバ部材1300は一体的な
樹脂成型品である。つまり、ルーバ131L、131Rが一体的なルーバ部材1300で
形成されている。ルーバ部材1300がフレーム102(図8では不図示)の下側に取り
付けられることで、下部窓130L、130Rとなる。ルーバ部材1300は、例えば、
3Dプリンタにより作製されている。なお、左右のルーバ131L、131Rは左右対称
な構造となっている。
本実施の形態では上面視における左眼ELの想定位置及び右眼ERの想定位置を、図8
に示す位置とする。例えば左眼ELの想定位置と右眼ERの想定位置との間隔は、瞳孔間
距離の標準値とする。対称軸SLは上面視において、左眼ELの想定位置から左眼用表示
画像の中心に向かう軸である。対称軸SRは上面視において、右眼ERの想定位置から右
眼用表示画像の中心に向かう軸である。右眼用表示画像の中心、左眼用表示画像の中心と
は、それぞれの表示画像の虚像の中心である。対称軸SL、SRはZ方向と平行となって
いてもよい。対称軸SLは表示光PL12の光軸と一致してもよく、対称軸SRは表示光
PR12の光軸と一致してもよい。
上記の実施の形態では、それぞれの遮光部1311が平行平板となっているのに対して
、本実施の形態では、それぞれの遮光部1311が湾曲している。ルーバ131Lでは、
遮光部1311は、対称軸SLから左端(-X側の端)に向かうにつれて、遮光部131
1が前側(+Z側)から後ろ側(-Z側)に向かうように湾曲している。ルーバ131R
では、対称軸SRから右端(+X側の端)に向かうにつれて、遮光部1311が前側(+
Z側)から後ろ側(-Z側)に向かうように湾曲している。つまり、遮光部1311は、
左右方向(X方向)において対称軸SL、SRに近くなるにつれて前側(+Z側)に向か
い、左右方向(X方向)において対称軸SL、SRから離れるにしたがって、後ろ側(-
Z側)に向かう。対称軸SL、SRがそれぞれの遮光部1311の前端になっている。
さらに、上面視において、それぞれの遮光部1311が円弧状に湾曲している。ルーバ
131Lの複数の遮光部1311は、同心円の円弧となっており、その円中心は対称軸S
Lの延長線上にある。例えば、上面視において、複数の遮光部1311の円中心は、想定
位置にある左眼ELの眼球中心点(回旋点)とすることができる。ルーバ131Lの遮光
部1311の円弧の中心は、左眼ELの眼球に一致するように設計されていてもよい。ル
ーバ131Lに設けられた複数の遮光部1311は、それぞれ異なる曲率半径を持ってい
る。前側(+Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が大きくなる。後ろ側(-Z側
)にある遮光部1311ほど、曲率半径が小さくなる。このように、ルーバ131Lに設
けられている複数の遮光部1311は、同心円の円弧状に形成されている。
同様に、ルーバ131Rの複数の遮光部1311は、同心円の円弧となっており、その
円中心は対称軸SRの延長線上にある。例えば、上面視において、複数の遮光部1311
の円中心は、想定位置にある右眼ELの眼球中心点(回旋点)とすることができる。ルー
バ131Rの遮光部1311の円弧の中心は、右眼ERの眼球に一致するように設計され
ていてもよい。ルーバ131Rに設けられた複数の遮光部1311は、それぞれ異なる曲
率半径を持っている。前側(+Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が大きくなる
。後ろ側(-Z側)にある遮光部1311ほど、曲率半径が小さくなる。このように、ル
ーバ131Rに設けられている複数の遮光部1311は、同心円の円弧状に形成されてい
る。
ここまで、遮光部1311は円弧であるとした。しかし遮光部1311の形状は円弧に
限られたものではなく、楕円の弧でもよいし、放物線状または双曲線状の曲線形状でもよ
い。遮光部1311が楕円の弧である場合には、楕円の長軸と短軸との交点は上面視にお
いて対称軸SL,SRの延長線上に位置する。上面視において対称軸SL、SRを遮光部
1311の楕円の短軸と一致させてもよい。上面視において遮光部1311の楕円の長軸
と短軸との交点は、想定位置にある左眼EL、右眼ERの眼球中心点(回旋点)としても
よい。遮光部1311が放物線状の曲線形状である場合には、上面視において対称軸SL
、SRが遮光部1311の放物線の軸となる。遮光部1311が双曲線状の曲線形状であ
る場合には、上面視において対称軸SL、SRが遮光部1311の双曲線の焦点と頂点と
を結んだ直線となる。つまり遮光部1311は上面視において、対称軸SL、SRを中心
として左右均等に湾曲していればよい。
このようにすることで、それぞれの遮光部1311を前方斜め下から左眼ELに向かう
外光PL41、及び前方斜め下から右眼ERに向かう外光PR41に沿った角度で配置さ
せることができる。例えば、遮光部1311が湾曲していない場合、それぞれの遮光部1
311において、左右方向における位置に応じて、眼球の想定位置からの距離が異なる。
遮光部1311を眼球の想定位置を中心とする円弧状に形成することで、左右方向の任意
の位置において、外光PL41、PR41と遮光部1311の傾斜角度とが平行に近くな
る。ユーザが、隣接する遮光部1311の間から前方斜め下を視認することができる。こ
れにより、左前方斜め下、及び右前方斜め下の視界をより広くすることができる。
左眼EL及び右眼ERの瞳孔間距離、眼球の大きさ、及び眼球中心点についてはユーザ
毎に差がある。そのためユーザによっては想定位置とは異なる位置に左眼EL及びERが
位置する場合がある。そのような場合でも、遮光部1311を楕円の弧または双曲線状の
曲線形状にすることで、より多くのユーザが隣接する遮光部1311の間から前方斜め下
を視認することができる。
このように、光学設計により規定された左右の眼球の想定位置に、遮光部1311の円
中心を配置すればよい。Z方向におけるそれぞれの遮光部1311間の間隔は、例えば、
1cm~数cm程度であり、それぞれの遮光部1311の厚さは、0.3mm~0.5m
m程度とすることができる。上記の説明では、ルーバ131L、及びルーバ131Rが一
体的なルーバ部材1300で形成されていたが、別々の成型品により形成しても良い。
図8、図9には支柱1320が示されている。支柱1320はそれぞれの遮光部131
1を支持して形成されている。左眼用の支柱1320は、対称軸SLよりも-X側に、Z
軸に対して平行に形成されている。左眼用の支柱1320の形状はこれに限られるもので
なく、例えば左眼ELの想定位置から斜め左前(-X方向及び+Z方向)に向かう方向に
形成されてもよい。右眼用の支柱1320は、対称軸SRよりも+X側に、Z軸に対して
平行に形成されている。右眼用の支柱1320の形状はこれに限られるものでなく、例え
ば右眼ERの想定位置から斜め右前(+X方向及び+Z方向)に向かう方向に形成されて
もよい。
さらに、上記の構成により、ヘッドマウントディスプレイ100を正しく装着するよう
に、ユーザを促すことが可能となる。例えば、ユーザがヘッドマウントディスプレイ10
0を正しい位置に装着していない場合、円弧の中心が、眼球の想定位置からずれる。眼球
の想定位置に円弧の中心が一致しないと、ルーバ131L、131Rを透過すべき前方斜
め下からの外光PL41、PR41が遮光部1311で遮光されてしまう。装着位置や装
着角度(以下、装着位置等とする)が正しくない場合、ユーザがルーバ131L、131
Rから前方斜め下を視認することができなくなってしまう。ユーザはルーバ131L、1
31Rを介して前方斜め下を視認することができるように、ヘッドマウントディスプレイ
100の装着位置等を調整する。
眼球が想定位置に配置されるように、ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を装
着する。このため、ユーザがヘッドマウントディスプレイ100を正しい装着位置かつ正
しい装着角度で装着することが可能となる。前方斜め下に十分な視界が確保できていない
場合に、ユーザはヘッドマウントディスプレイ100の装着位置等を調整する。ユーザが
ヘッドマウントディスプレイ100を正しく装着した場合、外光PL21、PR21と表
示光PL12,PR12とを適切に重畳することができ、ユーザが虚像を理想的な状態で
視認することができる。
遮光部1311の傾斜角度、隣接する遮光部1311との間隔、及び短手方向の長さ(
Y方向サイズ)は、光学設計により規定することができる。例えば、眼球の想定位置から
それぞれの遮光部1311までの相対的な位置関係等により、遮光部1311の傾斜角度
、間隔、Y方向サイズを規定することができる。さらに、本実施の形態では、3Dプリン
タによりルーバ部材1300を作製している。このため、遮光部1311毎に、傾斜角度
、間隔、及びY方向サイズを異ならせることが可能となる。それぞれの遮光部1311の
傾斜角度、間隔、Y方向サイズを最適化することができる。
さらに、遮光部1311の傾斜角度、間隔、及びY方向サイズの少なくとも一つを調整
することで、装着位置等のずれに対して、マージンを持たせることが可能となる。例えば
、ある程度の装着位置、又は角度が許容される場合、つまり、装着位置等がある程度ずれ
ていたとしても、表示に対する影響が少ない場合がある。このような場合、装着位置等の
許容量に応じて、遮光部1311の傾斜角度、間隔、及びY方向サイズを設計してもよい
例えば、図10は、眼球位置が上下方向(Y方向)にずれた場合を示している。許容さ
れる上限位置にある左眼を左眼EL-Uとし、下限位置にある左眼を左眼EL-Dとする
。図10に示すルーバ131Lは左眼EL-U、及び左眼EL-Dのいずれの場合でも、
斜め前方下の視界を確保することができる。許容量が大きいほど、遮光部1311の間隔
を広く、Y方向サイズを小さくする。換言すると、許容量が小さく、厳密な装着位置等が
要求される場合、遮光部1311の間隔を狭く、Y方向サイズを大きくする。このように
することで、ユーザは、装着位置等の調整を容易に行うことができる。前方の景色の適切
な位置に表示画像を重畳させることができる。
変形例
実施の形態5の変形例について説明する。変形例では、ユーザの瞳孔間距離PDに応じ
て、ルーバ131Lとルーバ131Rの間隔を調整可能となっている。図11は、ルーバ
131Lとルーバ131Rとの間隔を可変とする構成を模式的に示す上面図である。
ルーバ131L、131Rはガイド機構1301を介して、フレーム102(図11で
は不図示)に取り付けられている。ガイド機構1301は、左右方向(X方向)に沿って
設けられている。ガイド機構1301は、ルーバ131Lとルーバ131Rの左右方向(
X方向)に移動可能に保持している。ルーバ131Lとルーバ131Rはガイド機構13
01に沿って左右方向(X方向)に移動する。
左眼用のルーバ131Lと右眼用のルーバ131Rとは別々の樹脂成型品で形成されて
いる。したがって、ユーザは、ルーバ131Lとルーバ131Rとを独立して左右方向に
スライド移動させることができる。ユーザの瞳孔間距離PDに応じて、ルーバ131L及
びルーバ131Rを適切な位置に調整することができる。つまり、瞳孔間距離PDが広い
ユーザは、ルーバ131Lを左方向(-X方向)に、ルーバ131Rを右方向(+X方向
)に移動させる。これにより、ルーバ131Lとルーバ131Rとを遠ざけることができ
る。反対に、瞳孔間距離PDが狭いユーザは、ルーバ131Lを右方向(+X方向)に、
ルーバ131Rを左方向(-X方向)に移動させる。これにより、ルーバ131Lとルー
バ131Rとを近づけることができる。ユーザの瞳孔間距離PDに適したルーバ間隔とす
ることができる。
ユーザは、上記のように前方斜め下の視界を確認しながら、ルーバ間隔を調整すること
ができる。つまり、ルーバ間隔が適切でない場合、斜め下からの外光PL41、PR41
が遮光部1311で遮光される。ユーザがルーバ131L、131Rを介して前方斜め下
を視認することができない。ユーザがルーバ131L、131Rを介して前方斜め下を適
切に視認することができるように、ルーバ131L、131Rの位置を左右に調整すれば
よい。これにより、瞳孔間距離PDが異なる様々なユーザに対しても、正しい装着状態に
装着するように促すことができる。
なお、実施の形態5の構成は、他の実施の形態と組み合わせることができる。例えば、
実施の形態4に示す側部ルーバ141L、141Rの遮光部1411を円弧状に形成して
もよい。また、実施の形態2に示した減光フィルタ132L,132Rを実施の形態5の
構成に追加してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発
明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることは言うまでもない。上記の実施の形態の2つ以上を適宜組み合わせることも可
能である。
EL 左眼
ER 右眼
100 ヘッドマウントディスプレイ
101 表示素子部
101L 左眼用表示素子
101R 右眼用表示素子
102 フレーム
103L、 左眼用光学系
103R 右眼用光学系
121L、121R コンバイナ
122L、122R ビームスプリッタ
130L、130R 下部窓
131L、131R ルーバ
132L、132R 減光フィルタ
1311、1411 遮光部
140L、140R 側部窓
141L、141R 側部ルーバ
PL11、PL12、PR11、PR12 表示光
PL21、PR21 外光
PL31、PR31 外光
PL41、PR41 外光
PL51、PR51 外光
PL61、PR61 外光
1300 ルーバ部材
1301 ガイド機構
1320 支柱

Claims (7)

  1. 表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの
    前方からの外光とを合成するコンバイナと、
    前記コンバイナと前記ユーザの眼との間に配置されたビームスプリッタであって、前記
    表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射した前記表示
    光を透過するビームスプリッタと、
    前記コンバイナで反射して前記ユーザの眼に向かう表示光の光路よりも外側に配置され
    たルーバと、を備え、
    前記ルーバには複数の遮光部が備えられており、
    前記複数の遮光部は前記ルーバの配置面に対して所定の傾斜角度を有して配置され、
    前記所定の傾斜角度は、前記ルーバに入射する外光のうち、前記ビームスプリッタに向
    かう前記外光を遮光するとともに、前記ユーザの眼に向かう前記外光を透過する角度であ
    るヘッドマウントディスプレイ。
  2. ヘッドマウントディスプレイの側面の一部を構成するよう配置された側部ルーバをさら
    に備え、
    前記側部ルーバは、前記ビームスプリッタの側方から前記ビームスプリッタに向かって
    斜め前方に進む外光を遮光するとともに、前記コンバイナの側方からユーザの眼に向かっ
    て斜め後方に進む外光を透過する請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記ユーザから見て前後方向の位置に応じて、前記複数の遮光部の配置が異なっている
    請求項1または2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記ユーザから見て前後方向の位置に応じて、前記複数の遮光部の形状が異なっている
    請求項1~3のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記ルーバに貼り付けられた減光フィルタをさらに備えた請求項1~4のいずれか1項
    に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 上面視において、前記複数の遮光部のそれぞれが、湾曲している請求項1~5のいずれ
    か1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの
    前方からの外光とを合成するコンバイナと、
    前記コンバイナと前記ユーザの眼との間に配置されたビームスプリッタであって、前記
    表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射した前記表示
    光を透過するビームスプリッタと、
    前記コンバイナで反射して前記ユーザの眼に向かう表示光の光路よりも外側に配置され
    たルーバと、を備え、
    前記ルーバには複数の遮光部が備えられており、
    前記複数の遮光部は前記ルーバの配置面に対して所定の傾斜角度を有して配置され、
    前記所定の傾斜角度は、前記ルーバに入射する外光のうち、前記ビームスプリッタに向
    かう前記外光を遮光する角度であり、
    ヘッドマウントディスプレイの側面の一部を構成するよう配置された側部ルーバをさら
    に備え、
    前記側部ルーバは、前記ビームスプリッタの側方から前記ビームスプリッタに向かって
    斜め前方に進む外光を遮光するとともに、前記コンバイナの側方からユーザの眼に向かっ
    て斜め後方に進む外光を透過するヘッドマウントディスプレイ。
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