JPH0743507U - 分岐継手の締付け治具 - Google Patents
分岐継手の締付け治具Info
- Publication number
- JPH0743507U JPH0743507U JP6768793U JP6768793U JPH0743507U JP H0743507 U JPH0743507 U JP H0743507U JP 6768793 U JP6768793 U JP 6768793U JP 6768793 U JP6768793 U JP 6768793U JP H0743507 U JPH0743507 U JP H0743507U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- branch
- tightening
- branch joint
- jig
- joint
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 分岐継手の締付けの際に与える損傷を未然に
防いで、継手本来の耐用寿命の延長を果たし、かつ締付
け作業の合理化を図る。 【構成】 接続口7と分岐口8とが直角に延びる分岐継
手4の締付けの際に用いられる締付け治具5である。こ
の治具5は、分岐継手4の本体6に外嵌合する筒体13
に形成され、その周壁面の一端縁部に凹所14が設けら
れる。この凹所14は、筒体13を嵌合したとき分岐口
8に係合することによって、締付け治具5の自由回転を
止める。
防いで、継手本来の耐用寿命の延長を果たし、かつ締付
け作業の合理化を図る。 【構成】 接続口7と分岐口8とが直角に延びる分岐継
手4の締付けの際に用いられる締付け治具5である。こ
の治具5は、分岐継手4の本体6に外嵌合する筒体13
に形成され、その周壁面の一端縁部に凹所14が設けら
れる。この凹所14は、筒体13を嵌合したとき分岐口
8に係合することによって、締付け治具5の自由回転を
止める。
Description
【0001】
本考案は、ガス管などの配管の途中に設けられる分岐継手を締付ける際に用い られる締付け治具に関し、もっと詳しくは、ねじ締めによって取付けられる分岐 継手とねじ締め用工具との間に介在させて、傷付き防止のために用いられる締付 け治具に関する。
【0002】
流体用配管、たとえばガス配管の途中からガスを取出すために、バルブティー と通称される分岐継手を配管に対してねじ締めによって分岐接続させることが多 い。図6および図7に一般的な分岐継手4の接続の態様が示される。配管1の管 壁に開けられたねじ孔に分岐継手4の接続口をねじ締めによって直接取付ける例 が図6であり、配管1の途中の切断個所に気密的に取付けたサドル形クランプ2 の接続口3に分岐継手4の接続口7をねじ締めによって取付ける例が図7である 。いずれの場合も、接続部で流体洩れが生じないようにシール材を介在させて強 くねじ締めする必要があり、また、分岐継手4の分岐口8を矢印で示される所定 の方向に正しく向けて固定するためにも、強くねじ締めすることが必要であって 、一般にパイプレンチなどの締付け工具を用いて締付けを行っている。
【0003】
パイプレンチなどの締付け工具は、ほとんどが滑り防止の目的で挟み面に山型 加工が成されているために、締付けられる側である分岐継手4の本体は山型によ って強く挟まれることによって傷が付くことが多い。従来は、締付けを行った後 、傷が付いた個所にテープなどを巻付かせて腐食の進行を防止させる方法がひろ く採用されていた。
【0004】 しかしながら、近年、分岐継手の外面を合成樹脂でライニングし、防食性能を 向上させたライニング継手が使用されるようになってきている。ライニングされ る合成樹脂は金属に比して柔軟な材質であるため、パイプレンチによる傷を受け 易く、最悪の場合、ライニング樹脂が剥離して金属部分が露出し、その結果、防 食性能を失う問題がある。
【0005】 本考案の目的は、分岐継手の締付けの際に、締付け工具による損傷を未然に防 止して、継手本来の耐用寿命を長期にわたり維持させるとともに、締付け作業の 合理化を図らせることにある。
【0006】
本考案は、筒状の本体の一端に、接続用のねじが外周に形成される接続口を有 し、本体の中間部に、ねじの軸線に直角に延びる分岐口を有する分岐継手の締付 け治具であって、 前記分岐継手の本体に外嵌合可能な筒体に形成されて、その周壁面の一端縁部 に、前記分岐口の外周に係合する凹所が設けられることを特徴とする分岐継手の 締付け治具である。
【0007】
本考案に従えば、締付け治具は、分岐継手の本体に外嵌合可能な筒体に形成さ れ、その周壁面の一端縁部には、分岐継手の分岐口の外周に係合する凹所が形成 される。分岐継手が作業者の手によって分岐接続部にねじ締めされると、前記締 付け治具をこの分岐継手に外嵌合する。その際、凹所が形成されている端部を先 側にして、分岐継手の本体に嵌め込み、凹所が分岐口の付け根部分に鞍座するよ うに係合する状態となるまで嵌め込ませる。
【0008】 この状態で締付け治具の周壁部にパイプレンチの挟み部を当て合わせて、この レンチを介して締付け方向に回転させると、この締付け治具は、分岐口に凹所が 係合した状態で分岐継手に対する回転が止められているため、該継手と一体にな って回転し、分岐継手のねじ締めが確実に成される。パイプレンチによる噛み傷 は、締付け治具に付けられるが、分岐継手にはねじ締め力に伴う傷が全然生じな い。
【0009】
図1は、本考案の実施例である締付け治具5の装着直前状態が示される配管分 岐接続部の斜視図であり、図2は同じく装着状態が示される配管分岐接続部の斜 視図である。配管1にサドル形クランプ2がボルト締めによって気密的に狭着さ れていて、このクランプ2に設けられる接続口3の雌ねじ部に、分岐継手4がね じ締付けによって取付けられる。
【0010】 上記分岐継手4の構造が図3に断面図で示される。この継手4は、筒状に形成 される本体6の一端に接続口7が設けられ、その外周部には接続用の雄ねじ9が 刻まれていて、該接続口7を分岐継手4の接続口3に螺合することができる。分 岐継手4は、本体6の中間部に分岐口8が突出して設けられる。分岐口8は、接 続口7の前記雄ねじ9の軸線に対して直角に延びて設けられ、本体6の筒内部で 前記接続口7に連通している。
【0011】 本体6は筒内壁に雌ねじが刻まれていて、封止のための閉子10が螺合して収 納され、さらに、蓋栓12が雌ねじに螺合される。
【0012】 一方、締付け治具5は、鋳鋼などの剛体によって作製され、分岐継手4の本体 6の大径部に対してわずかな遊びを存して外嵌合可能な筒体13に形成される。 この筒体13の周壁面の一端縁部に凹所14が削設される。前記凹所14は、分 岐継手4における分岐口8の根元部の管外周部分に係合することができる形状を 成していて、たとえば、分岐口8の前記管外周部分の外径寸法に対応する間隔で 平行に相対向する直壁部分と、この直壁部分に内方で連なって前記管外周部分に 対応する半円弧状を成している曲壁部分とを有する大略半円形の凹溝に形成され る。なお、筒体13の外面部に、滑り止めのために、スプライン加工、エンボス 加工などの凹凸を持たせた加工を施すのは好ましいことである。
【0013】 分岐継手4を前記接続口3に接続し固着させるには、以下説明する要領によっ て行うものである。分岐継手4は、予め雄ねじ9部分にテフロンテープなどのシ ール材を巻付かせ、また、閉子10を分岐口8よりも奥の接続口7寄り側までね じ込ませて接続口7と分岐口8との連通を遮断しておく。
【0014】 管1内の都市ガスなど流体の漏出をできるだけ少なくするために、ノーブロー 袋等を用いてサドル形クランプ2の接続口3に嵌め付けられている図示しない封 栓を外すと同時に、分岐継手4をその接続口7によって素早くねじ込ませて取付 ける。この取付けは作業員の手によって行われ、限度までねじ込まれると、締付 け治具5を図1に示すように、分岐継手4の本体6に嵌合し、凹所14が分岐口 8に係合するまで嵌め込ませる。
【0015】 締付け治具5を本体6に嵌合させた状態でパイプレンチなどの締付け工具を筒 体13に挟ませて、このパイプレンチを介して締付け方向に回転を与える。締付 け治具5は、分岐口8と凹所14との係合によって自由回転が止められているの で、分岐継手4と一体になって回転し、従って分岐継手4は所定位置まで固く締 付けられ、分岐口8を所要の方向に向かせて固定することができる。なお、接続 されている分岐継手4をサドル形クランプ2から外す必要がある場合は、同要領 によって締付け治具5を嵌合し、パイプレンチで逆方向に回転させ簡単に取り外 すことが可能である。
【0016】 図4は本考案の他実施例である締付け治具5の外観斜視図である。この図に示 される実施例は、図1図示例に類似していて、対応する部分には同一の参照符を 付している。この他実施例において注目すべきは、筒体13の外面において凹所 14が形成される側とは反対側の略半分長部分13Aが、六角面に面取り加工さ れていることである。このように六角面を形成することによって、ソケットレン チ、スパナレンチを用いて締付けを容易に行える。
【0017】 図5には、図4の他実施例に対応する締付け作業の態様が示される。ピット1 6内に配管1が敷設されるような場合、図5に示されるように、長柄形のソケッ トレンチ15を使用して、六角面の部分に嵌め込ませて、ピット16外の地上か ら締付け操作が可能であり、作業性が改善される利点がある。
【0018】 本考案に係る締付け治具5は、以上説明する各実施例の構成の他、筒体13の 内面にゴムなど弾性材を内貼りし、分岐継手外面との当りを緩衝させ締付け治具 自体によって分岐継手を傷付けることがないようにすることは好ましい手段であ り、また、筒体13の凹所14が形成される側とは反対側の端部を塞がせた有頂 筒形と成して、この頂部に六角孔あるいは六角凹所を設けて、六角棒レンチの係 合部として用いる構造のもの、さらに、筒体13を大径筒側と小径筒側とを持つ 段付筒に形成して、両端縁部にそれぞれ凹所を設けて、口径が異なる2種のサイ ズの分岐継手4に使用可能な兼用構造としたものなど、種々の変型になる各例も 当然考慮されるものであって、それらの各変型例もまた、本考案に包含されるこ とは言うまでもない。
【0019】
以上述べたように本考案によれば、締付け治具を分岐継手に対して自由回転し ないように外嵌合することが可能であり、この締付け治具をパイプレンチなどの 締付け工具によって回して、分岐継手を確実にねじ接続させることができる。従 って、分岐継手に前記工具による傷が付くのを未然に防止することができ、分岐 継手装着のための作業性が改善されるとともに、分岐継手の耐用寿命を長く延ば す一石二鳥の効果を奏する。
【図1】本考案の実施例である締付け治具5の装着直前
状態が示される配管分岐接続部の斜視図である。
状態が示される配管分岐接続部の斜視図である。
【図2】図1に対応する装着状態が示される配管分岐接
続部の斜視図である。
続部の斜視図である。
【図3】図1図示分岐継手4の断面図である。
【図4】本考案の他実施例である締付け治具の外観斜視
図である。
図である。
【図5】図4の他実施例に対応する締付け作業態様を説
明する正面図である。
明する正面図である。
【図6】従来の分岐継手の接続態様を示す断面図であ
る。
る。
【図7】従来の分岐継手の接続態様を示す平面図であ
る。
る。
1 管 3 接続口 4 分岐継手 5 締付け治具 6 本体 7 接続口 8 分岐口 9 雄ねじ 13 筒体 14 凹所
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状の本体の一端に、接続用のねじが外
周に形成される接続口を有し、本体の中間部に、ねじの
軸線に直角に延びる分岐口を有する分岐継手の締付け治
具であって、 前記分岐継手の本体に外嵌合可能な筒体に形成されて、
その周壁面の一端縁部に、前記分岐口の外周に係合する
凹所が設けられることを特徴とする分岐継手の締付け治
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6768793U JPH0743507U (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 分岐継手の締付け治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6768793U JPH0743507U (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 分岐継手の締付け治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743507U true JPH0743507U (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=13352156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6768793U Pending JPH0743507U (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 分岐継手の締付け治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743507U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012189111A (ja) * | 2011-03-09 | 2012-10-04 | Waterworks Technology Development Organization Co Ltd | 水道配管系の流体機器撤去方法及びそれに用いられる撤去操作治具 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP6768793U patent/JPH0743507U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012189111A (ja) * | 2011-03-09 | 2012-10-04 | Waterworks Technology Development Organization Co Ltd | 水道配管系の流体機器撤去方法及びそれに用いられる撤去操作治具 |
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