JPH0743407Y2 - 窓ステーの開き止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は建材産業部材である窓ステーの開き止め装置と
して汎く利用できる窓ステーの取付部材金具に係るもの
である。

（従来構造） 開き窓のステー装置としては，特公昭59−第49994号を
始め出願人による実開昭63−第46574号，同第46575号等
数多く出願されており又開き窓の開き止め装置として
は，第６図に示すように開き窓取付部材ａのガイド溝に
係合ピンｂを突設し，この係合ピンを窓框ｃの連結アー
ムｄに設けた嵌合凹部ｅに係合させる合成樹脂成形によ
るステー構造体が先願公知技術として実施されている。

（本考案の解決すべき課題） 上述した従来の開き止め装置は第６図の開き窓装置（平
面図）に示すように取付部材ａの基部をＬ状に型成形し
た折曲片ｆによって形成される嵌合溝（図示省略）に設
けたピン突子ｂのピン軸が連結小アームｄの切欠凹部ｅ
に係合する構造のためピン突子ｂのピン軸が摩耗し易
く、かつ使用中にピンがガタついたり抜けたりする難点
や、案内側（in）に対する窓外（out）からの突風ｗは
閉じた窓枠ｃ′の障子に当って逆風となってはね返る場
合窓枠ｃ′や障子の外（out）面は負圧となるので閉め
た障子は反作用で嵌合凹部ｅに係合したピン突子ｂより
外れて窓が負圧方向（out）に開き易い。

従って従来のステー構造はロック作用に弱い難点があ
る。そこで出願人としては、機能上開き止め作用が強
く、かつ構成上加工成形が容易で実用性のある新規の開
き止め装置を提供することを目的としたものである。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達するため本考案は，窓ステーの摺動子に
連結ピンで枢着した連結小アームの下端部一角に嵌合突
部を設け，かつその下端部に合成樹脂製カバー体を一体
に被着すると共に，前記ガイド溝の折返し片に切欠凹部
を設け窓ステーを閉じた際，前記連結小アームの嵌合突
部が前記折返し片の切欠凹部に嵌合係着するように構成
した開き止め装置に係るものである。

（実施例） 図面において第１図は本考案に係る開き窓のステー装置
の全体図で１は障子側取付部材,2は障子側取付部材の支
持アーム,3は連結小アームで枠側取付部材４との連結金
具である。

各部材金具間は，連結ピン5a,5b,5c,5dで枢着し，枠側
取付部材４の開閉動作を自在とする。枠側取付部材４は
型材で成形し，取付部６の一端にＬ状の折返し片７を設
け，嵌合溝８を形成する。

8aは係合突部である。９は嵌合溝８に嵌合したプラスチ
ック製の摺動子で連結小アーム３の下端部3aにピン5aで
枢着し，溝内を摺動して障子側取付部材１の動作を案内
する。摺動子９に連結した連結小アーム３の下端部3aに
は，係合突部3bを，第４図で示す障子側取付部材１を閉
じる際摺動子９の摺動する矢視方向に設けると共に，取
付部材の折返し片７に切欠凹部10を設ける。切欠凹部の
切欠位置はステーが取付部材上に重合状に折畳まれて，
窓（障子）を閉じた際，連結小アームの係合突部3bが切
欠凹部10内に嵌合して，ステー装置が障子側取付部材１
に嵌合係着する位置に設ける。11は連結小アームの下端
部3aに被着するプラスチックカバーで，下端部3aに設け
たピン孔3cに前記カバー体の突部（図示省略）を嵌め込
んで連結小アームに固定状に被着又は接着する。

連結小アームに取着したカバー体11はその下端縁が取付
部材の折返し片７上に摺接状に接合するので窓ステーの
開閉時の際の取付部材と連結小アームの金属同志の摩耗
を防止し，かつ摺接作用がスムースになされる緩衝作用
を果す。

又取付部材に設けた切欠凹部10の形状は連結小アームの
角状係合突部3bが嵌合する際に入り易い様に傾斜状に形
成し，ステーが開く際は係合突部3bが切欠凹部10の直線
状の切欠部に係着して風圧による負圧力や，衝撃力に対
し強力にロックする。

（効果） 以上本考案のステー装置は図示詳説した様に取付部材金
具の折返し片に設けた切欠凹部10と，摺動子にピンが枢
着した連結小アームの係合突部3bとの嵌合係着によって
開き止め作用を果すもので，従来の難点が解消され，屋
外よりの風による負圧に対して室内よりの反作用で急激
に加わる圧力や衝撃力を阻止する機構であるので窓ステ
ーのロック作用を昂める上でより大きな効果を発揮す
る。

又ステー装置の開き止め機構は何れも金属材で構成する
ので強度性，耐摩耗性があり機能低下による交換や故障
も少なく実用上の利点が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ステー装置の開き時の全体図，第２図は
第１図の閉止時の全体図，第３図は第１図のＡ−Ａ線断
面図，第４図は本考案ステー装置のロック作用を示す要
部図，第５図は第４図のステー装置を閉止したロック時
の要部図，第６図は従来のステー装置の構造を示す全体
図。 図面において１は障子側取付部材,2は支持アーム,3は連
結小アーム,3aは下端部,3bは係合突部,4は枠側取付部
材,5は枢着ピン,6は取付部,7は折返し片,8は嵌合溝,9は
摺動子,10は切欠凹部,11はカバー体をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】枠側取付部材の嵌合溝に嵌合した摺動子を
   介して支持アーム及び連結アームに枢着した障子側取付
   部材を開閉する窓ステーにおいて、前記摺動子に連結ピ
   ンで枢着した連結小アームの下端部一角に係合突部を設
   け、かつその下端部に合成樹脂製カバー体を一体に被着
   すると共に、前記枠側取付部材嵌合溝の折返し片に切欠
   凹部を設け、窓ステーを閉じた際連結小アームの係合突
   部が、前記折返し片の切欠凹部に嵌合係着するように設
   けてなることを特徴とする窓ステーの開き止め装置。