JPH0743368A - 医療用分析機 - Google Patents
医療用分析機Info
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- JPH0743368A JPH0743368A JP20890393A JP20890393A JPH0743368A JP H0743368 A JPH0743368 A JP H0743368A JP 20890393 A JP20890393 A JP 20890393A JP 20890393 A JP20890393 A JP 20890393A JP H0743368 A JPH0743368 A JP H0743368A
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- nozzle
- suppressing
- reagent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分注ノズルの振動を防ぎ、分注ノズルから試
薬が飛散するのを防ぐ。 【構成】 分注ノズル1に発生する振動を検出する振動
検出部材6を分注ノズル1の側面に設ける。上記振動検
出部材6から発生する振動検出信号に応じて上記分注ノ
ズル1の振動を抑制する方向に力を発生させる振動抑制
部材7を分注ノズル1の側面に設ける。
薬が飛散するのを防ぐ。 【構成】 分注ノズル1に発生する振動を検出する振動
検出部材6を分注ノズル1の側面に設ける。上記振動検
出部材6から発生する振動検出信号に応じて上記分注ノ
ズル1の振動を抑制する方向に力を発生させる振動抑制
部材7を分注ノズル1の側面に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検体又は試薬を分注す
る医療用分析機に係り、詳しくは分注ノズルに発生する
振動を抑制し得るようにした医療用分析機に関する。
る医療用分析機に係り、詳しくは分注ノズルに発生する
振動を抑制し得るようにした医療用分析機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分注ノズル30は、図8に示すよ
うに支持部材31で支持され、この支持部材31をモー
タ32等で回転移動させることによって所定位置に搬送
される(特開昭62−263752号公報参照)。特
に、上記分注ノズル30は他の部材との干渉を避けるた
め、梁形状の支持部材31の先端部33に設けられてお
り、分注ノズル30は、モータ32と接続された支持部
材31の他端を中心とした円弧状を回転移動される。
うに支持部材31で支持され、この支持部材31をモー
タ32等で回転移動させることによって所定位置に搬送
される(特開昭62−263752号公報参照)。特
に、上記分注ノズル30は他の部材との干渉を避けるた
め、梁形状の支持部材31の先端部33に設けられてお
り、分注ノズル30は、モータ32と接続された支持部
材31の他端を中心とした円弧状を回転移動される。
【0003】分注ノズル30は、図9に示すように試薬
が入っている試薬ボトル34や、試薬と検体を反応させ
る反応セル35や、図示を省略した洗浄槽や検体の入っ
ている試験管等に搬送され、各位置において停止・移動
を急速に繰り返して分析動作を行う。なお、分注ノズル
30はリニアガイド等を用いて直線移動され、直線上を
急速に停止・移動する場合もある。
が入っている試薬ボトル34や、試薬と検体を反応させ
る反応セル35や、図示を省略した洗浄槽や検体の入っ
ている試験管等に搬送され、各位置において停止・移動
を急速に繰り返して分析動作を行う。なお、分注ノズル
30はリニアガイド等を用いて直線移動され、直線上を
急速に停止・移動する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
を図9及び図10を用いて説明する。図4には、試薬ボ
トル34から試薬を分注ノズル30内に吸引し、回転移
動して反応セル35に吐出する動作を一例として表して
いる。かかる場合、分注ノズル30を試薬ボトル34や
反応セル35の位置に正確に止めるために、分注ノズル
30を支持する支持部材31の先端部33を図示するよ
うなストッパー36等に当接して正確に位置決めしてい
る。
を図9及び図10を用いて説明する。図4には、試薬ボ
トル34から試薬を分注ノズル30内に吸引し、回転移
動して反応セル35に吐出する動作を一例として表して
いる。かかる場合、分注ノズル30を試薬ボトル34や
反応セル35の位置に正確に止めるために、分注ノズル
30を支持する支持部材31の先端部33を図示するよ
うなストッパー36等に当接して正確に位置決めしてい
る。
【0005】しかし、分析時間の短縮のために分注ノズ
ル30は高速に搬送され、ストッパー36に激しく衝突
するため、分注ノズル30はその衝撃力と慣性力によっ
て、衝突後に固有振動数で振動する。このため、図10
に示すように分注ノズル30内に吸引された試薬37が
分注ノズル30の振動によって吐出口から水滴38とな
って飛散し、適正量の試薬37が反応セル35に吐出さ
れなかったり、近接した反応セル39に水滴38が入っ
てしまったりして、正確な分析を損なう問題点が発生し
ていた。
ル30は高速に搬送され、ストッパー36に激しく衝突
するため、分注ノズル30はその衝撃力と慣性力によっ
て、衝突後に固有振動数で振動する。このため、図10
に示すように分注ノズル30内に吸引された試薬37が
分注ノズル30の振動によって吐出口から水滴38とな
って飛散し、適正量の試薬37が反応セル35に吐出さ
れなかったり、近接した反応セル39に水滴38が入っ
てしまったりして、正確な分析を損なう問題点が発生し
ていた。
【0006】なお、分注ノズル30の停止位置の位置決
めには、ホトセンサー等による回転角度検出信号によっ
て、支持部材31を回転移動するステッピングモータを
停止制御する方法もあるが、この場合にも分注ノズル3
0は急速に停止することになり、上記と同様な問題点が
生ずる。
めには、ホトセンサー等による回転角度検出信号によっ
て、支持部材31を回転移動するステッピングモータを
停止制御する方法もあるが、この場合にも分注ノズル3
0は急速に停止することになり、上記と同様な問題点が
生ずる。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであって、分注ノズルの振動による試薬・検
体の飛散を防止し、正確な分析を行うことができる医療
用分析機を提供することを目的とする。
されたものであって、分注ノズルの振動による試薬・検
体の飛散を防止し、正確な分析を行うことができる医療
用分析機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、検体・試薬を分注する分注ノズルと、こ
の分注ノズルを搬送する搬送機構とを有する医療用分析
機において、上記分注ノズルに発生する振動を検出する
振動検出部材を分注ノズルの側面に設けるとともに、上
記振動検出部材から発生する振動検出信号に応じて上記
分注ノズルの振動を抑制する方向に力を発生させる振動
抑制部材を分注ノズルの側面あるいは分注ノズルの支持
部材に設けて構成した。
に、本発明は、検体・試薬を分注する分注ノズルと、こ
の分注ノズルを搬送する搬送機構とを有する医療用分析
機において、上記分注ノズルに発生する振動を検出する
振動検出部材を分注ノズルの側面に設けるとともに、上
記振動検出部材から発生する振動検出信号に応じて上記
分注ノズルの振動を抑制する方向に力を発生させる振動
抑制部材を分注ノズルの側面あるいは分注ノズルの支持
部材に設けて構成した。
【0009】そして、上記振動検出部材及び振動抑制部
材は圧電素子を用いてもよい。
材は圧電素子を用いてもよい。
【0010】
【作用】分注ノズルが急速停止する際に発生する振動
は、分注ノズルが支持される部分の固定端を節、分注ノ
ズルの吐出口を腹とする一次の屈曲振動である。この振
動の大きさ及び方向を検出するために、振動検出部材を
分注ノズルの側面に設置する。振動検出部材からは振動
に呼応した振動検出信号が得られ、この振動検出信号を
用いて、振動抑制部材から振動を抑制する方向に同じ大
きさの振動力を分注ノズルに伝達することにより振動を
打ち消し、分注ノズルの発生する一次の屈曲振動を防止
する。これにより、分注ノズルの振動は極端に小さくな
り、また、振動が短時間で停止するため、分注ノズル内
の試薬・検体が吐出口から水滴となって飛散することが
皆無となる。
は、分注ノズルが支持される部分の固定端を節、分注ノ
ズルの吐出口を腹とする一次の屈曲振動である。この振
動の大きさ及び方向を検出するために、振動検出部材を
分注ノズルの側面に設置する。振動検出部材からは振動
に呼応した振動検出信号が得られ、この振動検出信号を
用いて、振動抑制部材から振動を抑制する方向に同じ大
きさの振動力を分注ノズルに伝達することにより振動を
打ち消し、分注ノズルの発生する一次の屈曲振動を防止
する。これにより、分注ノズルの振動は極端に小さくな
り、また、振動が短時間で停止するため、分注ノズル内
の試薬・検体が吐出口から水滴となって飛散することが
皆無となる。
【0011】
【実施例1】図1から図3は本発明の実施例1を示し、
図1はストッパーに分注ノズルが位置決めされている状
態の側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3はスト
ッパーに分注ノズルが衝突した直後における振動検出部
材及び振動抑制部材を設置した部分の拡大図である。図
4は振動検出部材から検出される振動検出信号及び振動
抑制部材を強制する強制信号を示す波形図である。
図1はストッパーに分注ノズルが位置決めされている状
態の側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3はスト
ッパーに分注ノズルが衝突した直後における振動検出部
材及び振動抑制部材を設置した部分の拡大図である。図
4は振動検出部材から検出される振動検出信号及び振動
抑制部材を強制する強制信号を示す波形図である。
【0012】図において1は分注ノズルで、支持ブロッ
ク2に図示を省略した締結部材等で上下方向に固定され
ている。ブロック2は、図8に示す従来例のような分注
ノズル搬送機構の梁状支持部材31の先端部33に設け
られ、分注ノズル1を所定位置に停止し得るようにスト
ッパー8と当接自在となっている。
ク2に図示を省略した締結部材等で上下方向に固定され
ている。ブロック2は、図8に示す従来例のような分注
ノズル搬送機構の梁状支持部材31の先端部33に設け
られ、分注ノズル1を所定位置に停止し得るようにスト
ッパー8と当接自在となっている。
【0013】分注ノズル1は耐食性を有するステンレス
材で形成されている。分注ノズル1の下端部には細径に
絞った吐出口3が形成され、もう一方の上端部には図示
省略したポンプに連結したパイプ4が接続されている。
分注ノズル1の側面には、支持ブロック2による支持部
5の近傍において2個の圧電素子が、分注ノズル1の搬
送方向(矢印B)の軸線状で対向して接着固定されてお
り、その一方を振動検出部材6、他方を振動抑制部材7
として用いている。
材で形成されている。分注ノズル1の下端部には細径に
絞った吐出口3が形成され、もう一方の上端部には図示
省略したポンプに連結したパイプ4が接続されている。
分注ノズル1の側面には、支持ブロック2による支持部
5の近傍において2個の圧電素子が、分注ノズル1の搬
送方向(矢印B)の軸線状で対向して接着固定されてお
り、その一方を振動検出部材6、他方を振動抑制部材7
として用いている。
【0014】上記圧電素子からなる振動検出部材6及び
振動抑制部材7は、図2に示すように分注ノズル1の外
形に合致するような曲率を有する円弧形状に形成され、
内側から外側にかけて厚み方向に分極されている(分極
方向E)。また、振動検出部材6と振動抑制部材7の内
側及び側側には、それぞれ銀を蒸着して電極が形成され
ており、内側電極をアースG、外側電極を振動検出信号
取り出し用電極及び振動抑制信号用電極としてある。す
なわち、振動検出部材6から分注ノズル1の振動に呼応
した振動検出信号VI が図示を省略した制御回路に入力
され、この制御回路で反転増幅された振動抑制信号VO
が作られ、振動抑制部材7に供給される。
振動抑制部材7は、図2に示すように分注ノズル1の外
形に合致するような曲率を有する円弧形状に形成され、
内側から外側にかけて厚み方向に分極されている(分極
方向E)。また、振動検出部材6と振動抑制部材7の内
側及び側側には、それぞれ銀を蒸着して電極が形成され
ており、内側電極をアースG、外側電極を振動検出信号
取り出し用電極及び振動抑制信号用電極としてある。す
なわち、振動検出部材6から分注ノズル1の振動に呼応
した振動検出信号VI が図示を省略した制御回路に入力
され、この制御回路で反転増幅された振動抑制信号VO
が作られ、振動抑制部材7に供給される。
【0015】次に、上記構成からなる本実施例の作用を
説明する。分注ノズル1を搬送しストッパー8に支持ブ
ロック2が衝突すると、図3に示すように、分注ノズル
1には衝撃力と慣性力によって支持部5を節、吐出口3
を腹とする一次の屈曲振動が発生する。このとき、振動
検出部材6と振動抑制部材7は搬送方向Bの軸線上で対
向して設置されているため、振動検出部材6と振動抑制
部材7を構成しているそれぞれの圧電素子には、一方が
圧縮され、かつ他方の圧電素子が引っ張られる変形が交
互に発生する。
説明する。分注ノズル1を搬送しストッパー8に支持ブ
ロック2が衝突すると、図3に示すように、分注ノズル
1には衝撃力と慣性力によって支持部5を節、吐出口3
を腹とする一次の屈曲振動が発生する。このとき、振動
検出部材6と振動抑制部材7は搬送方向Bの軸線上で対
向して設置されているため、振動検出部材6と振動抑制
部材7を構成しているそれぞれの圧電素子には、一方が
圧縮され、かつ他方の圧電素子が引っ張られる変形が交
互に発生する。
【0016】例えば、本実施例のように図において右側
の圧電素子を振動検出部材6、左側の圧電素子を振動抑
制部材7とすると、振動検出部材6からは振動検出信号
VIが減衰の電圧波形として得られる(図4参照)。そ
して、この振動検出信号VIを図示しない制御回路で反
転・増幅した振動抑制信号(電圧波形)VO (図4参
照)を振動抑制部材7をなす圧電素子の電極に印加する
と、分注ノズル1の振動を抑制する方向に振動検出部材
6の圧電素子の発生力が作用する。すなわち、振動検出
部材6が圧縮されると、同時に振動抑制部材を圧縮しよ
うとし、逆に振動検出部材6が引っ張られると、同時に
振動抑制部材7を引っ張って、分注ノズル1が変形する
のを防止する。
の圧電素子を振動検出部材6、左側の圧電素子を振動抑
制部材7とすると、振動検出部材6からは振動検出信号
VIが減衰の電圧波形として得られる(図4参照)。そ
して、この振動検出信号VIを図示しない制御回路で反
転・増幅した振動抑制信号(電圧波形)VO (図4参
照)を振動抑制部材7をなす圧電素子の電極に印加する
と、分注ノズル1の振動を抑制する方向に振動検出部材
6の圧電素子の発生力が作用する。すなわち、振動検出
部材6が圧縮されると、同時に振動抑制部材を圧縮しよ
うとし、逆に振動検出部材6が引っ張られると、同時に
振動抑制部材7を引っ張って、分注ノズル1が変形する
のを防止する。
【0017】このように、分注ノズル1の変形を抑制し
続けることによって分注ノズル1に発生する振動を短時
間で減衰させ、しかも発生する振動の大きさを極端に小
さくすることができる。
続けることによって分注ノズル1に発生する振動を短時
間で減衰させ、しかも発生する振動の大きさを極端に小
さくすることができる。
【0018】なお、振動検出部材6として圧電素子の他
に、歪ゲージ、高分子圧電フィルムなどを用いて実施し
ても同様な振動の検出ができる。このときも制御回路で
振動検出信号VI を反転し、適正電圧になるように増幅
したVO を振動抑制部材の圧電素子の外側電極に印加す
る。
に、歪ゲージ、高分子圧電フィルムなどを用いて実施し
ても同様な振動の検出ができる。このときも制御回路で
振動検出信号VI を反転し、適正電圧になるように増幅
したVO を振動抑制部材の圧電素子の外側電極に印加す
る。
【0019】本実施例によれば、分注ノズル1の振動の
大きさが小さくなり、振動を短時間で停止させることが
できるため、試薬・検体等の水滴の飛散をなくすことが
可能になる。よって、分析の正確度が向上し、信頼度の
高い分析を行うことができる。
大きさが小さくなり、振動を短時間で停止させることが
できるため、試薬・検体等の水滴の飛散をなくすことが
可能になる。よって、分析の正確度が向上し、信頼度の
高い分析を行うことができる。
【0020】
【実施例2】図5は本発明の実施例2の振動検出部材及
び振動抑制部材の設置部位を示す部分拡大図である。振
動検出部材6及び振動抑制部材7をなす2個の圧電素子
は、それぞれ矢印H、矢印Iの方向に分極され、分注ノ
ズル1の搬送方向の軸線上で分注ノズル1の側面に配置
されている。各圧電素子の内側にはポリイミド等の絶縁
部材10が配置され、圧電素子(振動検出部材6及び振
動抑制部材7)の内側電極と分注ノズル1とを電気的に
絶縁している。
び振動抑制部材の設置部位を示す部分拡大図である。振
動検出部材6及び振動抑制部材7をなす2個の圧電素子
は、それぞれ矢印H、矢印Iの方向に分極され、分注ノ
ズル1の搬送方向の軸線上で分注ノズル1の側面に配置
されている。各圧電素子の内側にはポリイミド等の絶縁
部材10が配置され、圧電素子(振動検出部材6及び振
動抑制部材7)の内側電極と分注ノズル1とを電気的に
絶縁している。
【0021】振動検出部材6の外側電極と振動抑制部材
7の内側電極及び振動検出部材6の内側電極と振動抑制
部材7の外側電極とは、図示するように交差して接続さ
れており、その途中には電圧波形を反転し増幅する制御
回路を配置していない。その他の構成は実施例1と同様
であるので、その説明を省略する。
7の内側電極及び振動検出部材6の内側電極と振動抑制
部材7の外側電極とは、図示するように交差して接続さ
れており、その途中には電圧波形を反転し増幅する制御
回路を配置していない。その他の構成は実施例1と同様
であるので、その説明を省略する。
【0022】本実施例にあっては、各圧電素子の内側電
極と外側電極を接続することによって反転電圧波形を印
加している。すなわち、振動検出部材6の圧電素子から
発生する振動検出信号を直接、振動抑制信号として振動
抑制部材7に印加し、制御回路を省略している。その他
の作用は実施例1と同様である。
極と外側電極を接続することによって反転電圧波形を印
加している。すなわち、振動検出部材6の圧電素子から
発生する振動検出信号を直接、振動抑制信号として振動
抑制部材7に印加し、制御回路を省略している。その他
の作用は実施例1と同様である。
【0023】本実施例によれば、振動抑制信号が制御回
路で増幅されないため、分注ノズル1の振動停止に多少
時間がかかったり、振動が多少大きくなる等の短所もあ
るが、分注ノズル1の突出口の開口径を小さくすること
によって、吐出口における液体の表面張力による作用が
増加し、振動抑制作用との相乗効果で水滴の飛散が発生
しない。したがって、制御回路を設けることなく水滴の
飛散を防止することができ、コスト低下やメンテナンス
の簡略化を図ることができる。
路で増幅されないため、分注ノズル1の振動停止に多少
時間がかかったり、振動が多少大きくなる等の短所もあ
るが、分注ノズル1の突出口の開口径を小さくすること
によって、吐出口における液体の表面張力による作用が
増加し、振動抑制作用との相乗効果で水滴の飛散が発生
しない。したがって、制御回路を設けることなく水滴の
飛散を防止することができ、コスト低下やメンテナンス
の簡略化を図ることができる。
【0024】なお、図6に示すように、振動検出部材6
の圧電素子の分極方向(矢印C)と振動抑制部材7の圧
電素子の分極方向(矢印D)を相反するようにすると、
各圧電素子の内側電極同士、外側電極同士をそれぞれ接
続すればよくなり、上記絶縁部材10の配置を省略する
ことができる。この場合、振動検出部材6と振動抑制部
材7の外側電極の間にはエネルギー消費用の負荷(抵
抗)11を配置して実施してもよい。
の圧電素子の分極方向(矢印C)と振動抑制部材7の圧
電素子の分極方向(矢印D)を相反するようにすると、
各圧電素子の内側電極同士、外側電極同士をそれぞれ接
続すればよくなり、上記絶縁部材10の配置を省略する
ことができる。この場合、振動検出部材6と振動抑制部
材7の外側電極の間にはエネルギー消費用の負荷(抵
抗)11を配置して実施してもよい。
【0025】
【実施例3】図7は本発明の実施例3を示す斜視図であ
る。分注ノズル1は、変位拡大機構15の一部を構成す
るL字形状のレバー16の先端16aに設けた穴17に
接着固定されており、レバー先端16aの下方近接の分
注ノズル1の側面に実施例1と同様な振動検出部材6が
接着固定されている。
る。分注ノズル1は、変位拡大機構15の一部を構成す
るL字形状のレバー16の先端16aに設けた穴17に
接着固定されており、レバー先端16aの下方近接の分
注ノズル1の側面に実施例1と同様な振動検出部材6が
接着固定されている。
【0026】変位拡大機構15はステンレス、リン青銅
等の金属材で形成され、上記レバー16とL字形状の固
定部18とが一体に形成されている。レバー16は固定
部17の先端下面に設けられ、変位拡大機構15は矩形
状に形成したレバー16の側面16bと固定部18の側
面18bとによって挟まれた空間部19を有する略コの
字形状に形成されている。
等の金属材で形成され、上記レバー16とL字形状の固
定部18とが一体に形成されている。レバー16は固定
部17の先端下面に設けられ、変位拡大機構15は矩形
状に形成したレバー16の側面16bと固定部18の側
面18bとによって挟まれた空間部19を有する略コの
字形状に形成されている。
【0027】レバー16の側面16bには、振動部材2
0を構成する積層型圧電アクチュエータの接続部21が
固定部18の側面18aと対向する位置に一体に設けら
れている。接続部21は上記積層型圧電アクチュエータ
と同形状の断面を有する形状に形成されている。積層型
圧電アクチュエータは、一方の端面が接続部21の端面
に接着固定され、他方の端面は固定部18の側面18a
に接着固定され、他の部材と接触しないようにして変位
拡大機構15の空間部19内に配置されている。この積
層型圧電アクチュエータには、分注ノズル1に設けた振
動検出部材6から発生する振動検出信号を図示しない制
御回路に入力して作られた反転適正電圧の振動抑制信号
が供給される。
0を構成する積層型圧電アクチュエータの接続部21が
固定部18の側面18aと対向する位置に一体に設けら
れている。接続部21は上記積層型圧電アクチュエータ
と同形状の断面を有する形状に形成されている。積層型
圧電アクチュエータは、一方の端面が接続部21の端面
に接着固定され、他方の端面は固定部18の側面18a
に接着固定され、他の部材と接触しないようにして変位
拡大機構15の空間部19内に配置されている。この積
層型圧電アクチュエータには、分注ノズル1に設けた振
動検出部材6から発生する振動検出信号を図示しない制
御回路に入力して作られた反転適正電圧の振動抑制信号
が供給される。
【0028】レバー16と固定部18及びレバー16と
接続部21との間には、弾性変形する薄肉部22及び薄
肉部23がそれぞれ形成されている。すなわち、変位拡
大機構15は、レバー16と固定部18の薄肉部22を
支点、レバー16と接続部21の薄肉部23を作用点と
するテコの原理を用いて積層型圧電アクチュエータの変
形量を拡大する機構に形成されている。
接続部21との間には、弾性変形する薄肉部22及び薄
肉部23がそれぞれ形成されている。すなわち、変位拡
大機構15は、レバー16と固定部18の薄肉部22を
支点、レバー16と接続部21の薄肉部23を作用点と
するテコの原理を用いて積層型圧電アクチュエータの変
形量を拡大する機構に形成されている。
【0029】上記固定部18には穴24が開けられ、こ
の穴に貫通して変位拡大機構15の支持部材25が接着
固定されている。
の穴に貫通して変位拡大機構15の支持部材25が接着
固定されている。
【0030】本実施例にあっては、分注ノズル1の振動
によって振動検出部材6から発生する振動検出信号を制
御回路に入力し反転して、振動抑制部材20の積層型圧
電アクチュエータに供給する。積層型圧電アクチュエー
タは薄板の圧電素子をパラレルに積層したもので、低電
圧で大きな発生力を得ることができる。よって、制御回
路から振動抑制部材20である積層型圧電アクチュエー
タに供給される振動抑制信号の電圧を非常に小さくでき
る。
によって振動検出部材6から発生する振動検出信号を制
御回路に入力し反転して、振動抑制部材20の積層型圧
電アクチュエータに供給する。積層型圧電アクチュエー
タは薄板の圧電素子をパラレルに積層したもので、低電
圧で大きな発生力を得ることができる。よって、制御回
路から振動抑制部材20である積層型圧電アクチュエー
タに供給される振動抑制信号の電圧を非常に小さくでき
る。
【0031】また、テコの原理を用いた変位拡大機構1
5によって積層型圧電アクチュエータの変位量を拡大し
ているため、さらに小さい電圧でも充分な変位量を得る
ことができ、分注ノズル1の振動を抑制し、水滴の飛散
を防止する。
5によって積層型圧電アクチュエータの変位量を拡大し
ているため、さらに小さい電圧でも充分な変位量を得る
ことができ、分注ノズル1の振動を抑制し、水滴の飛散
を防止する。
【0032】本実施例によれば、振動抑制部材20の低
電圧駆動が実現でき、制御回路の小型化を図ることがで
きる。また、分注ノズル1には振動検出部材6の圧電素
子が1個の設置で済むため、分注ノズル1の交換による
圧電素子の消費が半減でき、非常に経済的である。
電圧駆動が実現でき、制御回路の小型化を図ることがで
きる。また、分注ノズル1には振動検出部材6の圧電素
子が1個の設置で済むため、分注ノズル1の交換による
圧電素子の消費が半減でき、非常に経済的である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、振動検
出部材と振動抑制部材を用いて、分注ノズル搬送時の急
速停止による分注ノズルの振動をなくし、分注ノズルの
突出口から試薬・検体が飛散するのを皆無にすることが
できる。よって、分析結果が正確になり、信頼度の高い
医療用分析機を安定して提供することができる。
出部材と振動抑制部材を用いて、分注ノズル搬送時の急
速停止による分注ノズルの振動をなくし、分注ノズルの
突出口から試薬・検体が飛散するのを皆無にすることが
できる。よって、分析結果が正確になり、信頼度の高い
医療用分析機を安定して提供することができる。
【図1】本発明の実施例1を示し、ストッパーで分注ノ
ズルを位置決めしている状態の側面図である。
ズルを位置決めしている状態の側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施例1においてストッパーに分注ノ
ズルが衝突した直後における振動検出部材及び振動抑制
部材を設置した部分の拡大図である。
ズルが衝突した直後における振動検出部材及び振動抑制
部材を設置した部分の拡大図である。
【図4】振動検出部材から検出される振動検出信号及び
振動抑制部材を制御する制御信号を示す波形図である。
振動抑制部材を制御する制御信号を示す波形図である。
【図5】本発明の実施例2の振動検出部材及び振動抑制
部材の設置部位を示す部分拡大図である。
部材の設置部位を示す部分拡大図である。
【図6】本発明の実施例2の変形例を示す分注ノズルの
横断面図である。
横断面図である。
【図7】本発明の実施例3を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【図10】従来例の問題点を示す説明図である。
1 分注ノズル 6 振動検出部材 7,20 振動抑制部材
Claims (2)
- 【請求項1】 検体・試薬を分注する分注ノズルと、こ
の分注ノズルを搬送する搬送機構とを有する医療用分析
機において、上記分注ノズルに発生する振動を検出する
振動検出部材を分注ノズルの側面に設けるとともに、上
記振動検出部材から発生する振動検出信号に応じて上記
分注ノズルの振動を抑制する方向に力を発生させる振動
抑制部材を分注ノズルの側面あるいは分注ノズルの支持
部材に設けたことを特徴とする医療用分析機。 - 【請求項2】 上記振動検出部材及び振動抑制部材は圧
電素子からなることを特徴とする請求項1記載の医療用
分析機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20890393A JPH0743368A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 医療用分析機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20890393A JPH0743368A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 医療用分析機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743368A true JPH0743368A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16564039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20890393A Withdrawn JPH0743368A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 医療用分析機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743368A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005265689A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Olympus Corp | 液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの駆動方法並びに液体分注装置 |
WO2009031504A1 (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-12 | Olympus Corporation | 分注方法、自動分析装置の試料分注方法、および自動分析装置 |
CN104969077A (zh) * | 2012-10-24 | 2015-10-07 | 阿尔特贡股份公司 | 利用共振针来测量和控制少量流体剂量的方法和装置以及适合于这种目的的共振针 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP20890393A patent/JPH0743368A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005265689A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Olympus Corp | 液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの駆動方法並びに液体分注装置 |
WO2009031504A1 (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-12 | Olympus Corporation | 分注方法、自動分析装置の試料分注方法、および自動分析装置 |
JP2009063449A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Olympus Corp | 分注方法、自動分析装置の試料分注方法、および自動分析装置 |
CN104969077A (zh) * | 2012-10-24 | 2015-10-07 | 阿尔特贡股份公司 | 利用共振针来测量和控制少量流体剂量的方法和装置以及适合于这种目的的共振针 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |