JPH0743355Y2 - コンクリート型枠およびその締結金具 - Google Patents
コンクリート型枠およびその締結金具Info
- Publication number
- JPH0743355Y2 JPH0743355Y2 JP1992047689U JP4768992U JPH0743355Y2 JP H0743355 Y2 JPH0743355 Y2 JP H0743355Y2 JP 1992047689 U JP1992047689 U JP 1992047689U JP 4768992 U JP4768992 U JP 4768992U JP H0743355 Y2 JPH0743355 Y2 JP H0743355Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing
- formwork
- mold
- concrete formwork
- fastening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G9/00—Forming or shuttering elements for general use
- E04G9/02—Forming boards or similar elements
- E04G2009/028—Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside
Landscapes
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、土木、建築工事等に
おいて使用される、軽量で耐用性に富み、熱可塑性樹脂
で一体成形された、真に実用に供し得るコンクリート型
枠および型枠組立時に使用する締結金具に関する。
おいて使用される、軽量で耐用性に富み、熱可塑性樹脂
で一体成形された、真に実用に供し得るコンクリート型
枠および型枠組立時に使用する締結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築工事におけるコンクリート型
枠材としては、木製(ベニヤ板)のものや鋼板製のもの
が主流であったが、近時、熱帯雨林地方の木材の乱伐に
よる環境破壊が深刻化し、木材(熱帯材)の乱費を防止
する目的もあって、木製の型枠材に代わるものが種々提
案されている。例えば実開昭59−148839号公報
ではFRP用の合成樹脂で型枠を形成したものが提案さ
れ、実開昭62−40142号公報ではガラス繊維マッ
トで強化された熱可塑性樹脂で補強用の桟木まで一体成
形したコンクリート型枠が提案されている。これらの型
枠においては、従来の木製ないし鋼板製の型枠で必要と
される、コンクリート打設面となる平面部の平滑処理
や、離型性を向上させるための特殊処理が不要となる。
枠材としては、木製(ベニヤ板)のものや鋼板製のもの
が主流であったが、近時、熱帯雨林地方の木材の乱伐に
よる環境破壊が深刻化し、木材(熱帯材)の乱費を防止
する目的もあって、木製の型枠材に代わるものが種々提
案されている。例えば実開昭59−148839号公報
ではFRP用の合成樹脂で型枠を形成したものが提案さ
れ、実開昭62−40142号公報ではガラス繊維マッ
トで強化された熱可塑性樹脂で補強用の桟木まで一体成
形したコンクリート型枠が提案されている。これらの型
枠においては、従来の木製ないし鋼板製の型枠で必要と
される、コンクリート打設面となる平面部の平滑処理
や、離型性を向上させるための特殊処理が不要となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】コンクリート型枠とし
て例えばベニヤ板合板を使用した場合、 腐食や解体時の破損等があって耐久性に劣る。
て例えばベニヤ板合板を使用した場合、 腐食や解体時の破損等があって耐久性に劣る。
【0004】 現場において型枠の加工場が必要であ
る。
る。
【0005】 解体時にベニヤ板の桟木の釘仕舞いを
必要とする。
必要とする。
【0006】 離型性が悪いのでコンクリート仕上げ
面が悪く、また、転用回数が低く、その都度型枠を製作
して補充しなければならない。リサイクルがきかないの
で産業廃棄物となって処理に困る、といった欠点があ
る。
面が悪く、また、転用回数が低く、その都度型枠を製作
して補充しなければならない。リサイクルがきかないの
で産業廃棄物となって処理に困る、といった欠点があ
る。
【0007】また、鋼製型枠の場合、上記欠点は多少解
消されるが、重量的に嵩むのでハンドリングが困難とな
り、クレーン等を使用して型枠を組立、解体する必要が
あり、作業能率が低下するとともに、クレーン等の設置
スペースを狭い現場において確保しなければならない等
の不都合がある。
消されるが、重量的に嵩むのでハンドリングが困難とな
り、クレーン等を使用して型枠を組立、解体する必要が
あり、作業能率が低下するとともに、クレーン等の設置
スペースを狭い現場において確保しなければならない等
の不都合がある。
【0008】一方、従来提案されているFRP製型枠の
課題としては、まず第一に、一人の作業員でも容易にハ
ンドリング可能な型枠の軽量化を、必要充分な剛性確保
しつつ、達成していなかったこと(軽量化と剛性確保と
は相反する要請なので両者の調和がポイントとなる)が
挙げられる。第二に、従来作業者が慣れ親しんできた合
板製型枠からFRP製型枠に切り換える過渡段階では、
型枠組立作業の混乱を避け作業能率の低下を防ぐ観点か
ら、合板製型枠とFRP製型枠とを混用する必要があ
る。その場合、従来の合板製型枠に使用していたセパレ
ータ等の金物もそのままFRP製型枠に流用できること
が切り換えを円滑に行ううえで重要となる。実際現場で
は、合板製型枠用とFRP製型枠用とを区別してこれら
の金物を製作準備し、使い分けすることは極めて困難で
あり、これを強いると却って作業を煩雑化させ作業能率
を低下させてしまうこととなる。しかし、従来提案され
ているFRP製型枠では、合板製型枠で使用するセパレ
ータ等の金物をそのままFRP製型枠にも流用(兼用)
できるようにするための配慮等が欠けていたため未だ実
用に供することができていない。
課題としては、まず第一に、一人の作業員でも容易にハ
ンドリング可能な型枠の軽量化を、必要充分な剛性確保
しつつ、達成していなかったこと(軽量化と剛性確保と
は相反する要請なので両者の調和がポイントとなる)が
挙げられる。第二に、従来作業者が慣れ親しんできた合
板製型枠からFRP製型枠に切り換える過渡段階では、
型枠組立作業の混乱を避け作業能率の低下を防ぐ観点か
ら、合板製型枠とFRP製型枠とを混用する必要があ
る。その場合、従来の合板製型枠に使用していたセパレ
ータ等の金物もそのままFRP製型枠に流用できること
が切り換えを円滑に行ううえで重要となる。実際現場で
は、合板製型枠用とFRP製型枠用とを区別してこれら
の金物を製作準備し、使い分けすることは極めて困難で
あり、これを強いると却って作業を煩雑化させ作業能率
を低下させてしまうこととなる。しかし、従来提案され
ているFRP製型枠では、合板製型枠で使用するセパレ
ータ等の金物をそのままFRP製型枠にも流用(兼用)
できるようにするための配慮等が欠けていたため未だ実
用に供することができていない。
【0009】なお、かかるコンクリート型枠の組立の
際、型枠同士を締結するのにUクリップが多用されてい
る(例えば実公昭49−38339号公報参照)が、U
クリップは、その特殊な構造上、操作部が型枠の縁材を
挟み込む挟着部を兼ねているため、クリップの取り付け
/取り外しが面倒で、また締結力が充分得られない、と
いう欠点がある。
際、型枠同士を締結するのにUクリップが多用されてい
る(例えば実公昭49−38339号公報参照)が、U
クリップは、その特殊な構造上、操作部が型枠の縁材を
挟み込む挟着部を兼ねているため、クリップの取り付け
/取り外しが面倒で、また締結力が充分得られない、と
いう欠点がある。
【0010】本考案は、かかる課題に鑑み、充分に軽量
化された型枠自身の必要充分な強度・剛性と相まって組
立状態でも充分な強度・剛性を有する強固なコンクリー
ト型枠組立構造が得られ、真に実用化に供することがで
きるコンクリート型枠およびその締結金具を提供するこ
とを目的とする。
化された型枠自身の必要充分な強度・剛性と相まって組
立状態でも充分な強度・剛性を有する強固なコンクリー
ト型枠組立構造が得られ、真に実用化に供することがで
きるコンクリート型枠およびその締結金具を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の手段は、ガラス繊維マットで強化された熱可塑
性樹脂で一体成形されるコンクリート型枠において、該
型枠四周に補強縁材を立設し、該補強縁材に囲まれた型
枠裏面の少なくとも短手方向に所定間隔で該補強縁材と
同じ高さの中間補強材を該型枠裏面に垂直に立設すると
ともに、該補強縁材ないし中間補強材とで囲まれた型枠
裏面に、該中間補強材より背の低い一定の幅を有する平
板形の補強リブを、その板厚方向を該型枠裏面から突設
して該型枠面板と該補強リブとで所定の板厚をもつ平板
状補強リブとして構成したことを特徴とするコンクリー
ト型枠である。
求項1の手段は、ガラス繊維マットで強化された熱可塑
性樹脂で一体成形されるコンクリート型枠において、該
型枠四周に補強縁材を立設し、該補強縁材に囲まれた型
枠裏面の少なくとも短手方向に所定間隔で該補強縁材と
同じ高さの中間補強材を該型枠裏面に垂直に立設すると
ともに、該補強縁材ないし中間補強材とで囲まれた型枠
裏面に、該中間補強材より背の低い一定の幅を有する平
板形の補強リブを、その板厚方向を該型枠裏面から突設
して該型枠面板と該補強リブとで所定の板厚をもつ平板
状補強リブとして構成したことを特徴とするコンクリー
ト型枠である。
【0012】また、請求項2の手段は、コンクリート型
枠同士を締結するための金具であって、挿入部と、当接
部およびこの当接部に連接した操作部と、コンクリート
型枠の補強縁材を挟み込む略門型状の挟着部材とを備え
てなり、前記挿入部と当接部と操作部の基端部とで略コ
の字形をなし、該操作部に対して斜め下方に傾斜して該
当接部と挿入部を連続的に形成し、該操作部の真下に前
記門型挟着部材の頂面部を接合すると共に該挟着部材か
ら延出させるとともに、前記門型挟着部材の両脚部の間
隔を下方にいくにつれて狭くし先端では再び拡げたこと
を特徴とするコンクリート型枠用の締結金具である。
枠同士を締結するための金具であって、挿入部と、当接
部およびこの当接部に連接した操作部と、コンクリート
型枠の補強縁材を挟み込む略門型状の挟着部材とを備え
てなり、前記挿入部と当接部と操作部の基端部とで略コ
の字形をなし、該操作部に対して斜め下方に傾斜して該
当接部と挿入部を連続的に形成し、該操作部の真下に前
記門型挟着部材の頂面部を接合すると共に該挟着部材か
ら延出させるとともに、前記門型挟着部材の両脚部の間
隔を下方にいくにつれて狭くし先端では再び拡げたこと
を特徴とするコンクリート型枠用の締結金具である。
【0013】請求項3の手段は、コンクリート型枠同士
を締結するための金具であって、挿入部と、挿入部の先
端に回動自在に設けた係止部材と、該挿入部に連接する
操作部とからなり、該操作部に略逆S字形に折り曲げて
該操作部の型枠の補強縁材に摺接する押接部を形成した
ことを特徴とするコンクリート型枠用の締結金具であ
る。
を締結するための金具であって、挿入部と、挿入部の先
端に回動自在に設けた係止部材と、該挿入部に連接する
操作部とからなり、該操作部に略逆S字形に折り曲げて
該操作部の型枠の補強縁材に摺接する押接部を形成した
ことを特徴とするコンクリート型枠用の締結金具であ
る。
【0014】
【作用】上記コンクリート型枠の構成では、補強用の桟
を含む型枠全体が熱可塑性樹脂で一体成形されているた
め、離型性や耐用性に富み転用回数が多く、また軽量で
あるので運搬や組立、解体等の際のハンドリングが容易
となるという、材質面に由来する作用を奏しつつ以下の
作用も奏する。
を含む型枠全体が熱可塑性樹脂で一体成形されているた
め、離型性や耐用性に富み転用回数が多く、また軽量で
あるので運搬や組立、解体等の際のハンドリングが容易
となるという、材質面に由来する作用を奏しつつ以下の
作用も奏する。
【0015】補強縁材ないし中間補強材のセパレータ孔
を取り囲む構造的組み合わせにより、型枠を縦方向にも
横方向に使用しても支障がなく、種々雑多なコンクリー
ト構造物に対応できる。また、平板状補強リブとして構
成したので、充分な軽量化ととも、セパレータ孔をこの
平板状補強リブ上の任意の位置に設けることができるか
ら、対向した型枠同士のセパレータを介在しての連結作
業が難無く行える。さらに、型枠面板と平板状補強リブ
との板厚の合計を従来の合板製型枠の板厚と同一に設定
すれば、従来の合板製型枠に使用していた金物が流用で
き、作業性に影響を与えない。
を取り囲む構造的組み合わせにより、型枠を縦方向にも
横方向に使用しても支障がなく、種々雑多なコンクリー
ト構造物に対応できる。また、平板状補強リブとして構
成したので、充分な軽量化ととも、セパレータ孔をこの
平板状補強リブ上の任意の位置に設けることができるか
ら、対向した型枠同士のセパレータを介在しての連結作
業が難無く行える。さらに、型枠面板と平板状補強リブ
との板厚の合計を従来の合板製型枠の板厚と同一に設定
すれば、従来の合板製型枠に使用していた金物が流用で
き、作業性に影響を与えない。
【0016】上記締結金具では、操作部を利用して簡単
に締結作業ができ、締め付け力も充分得られる。特に、
請求項2の締結金具では、門型挟着部材の脚部の先端の
間隔の広がっているため、型枠の補強縁材の端面が多少
内側に変形していても、型枠を組立てた場合の2つの補
強縁材を上から挟み込むことができ、型枠同士を強固に
固定できる。また、操作部の真下に挟着部材の頂面が接
合されていることから、挟着部材の補強ひいては型枠を
締結したときに強固な固定力が得られ、型枠自身の必要
充分な強度・剛性と相まって型枠組立構造全体としても
充分な強度・剛性をもったものにしうる。特に請求項3
の締結金物では、締結状態において締結金具を型枠内に
収容できるようにもできる。
に締結作業ができ、締め付け力も充分得られる。特に、
請求項2の締結金具では、門型挟着部材の脚部の先端の
間隔の広がっているため、型枠の補強縁材の端面が多少
内側に変形していても、型枠を組立てた場合の2つの補
強縁材を上から挟み込むことができ、型枠同士を強固に
固定できる。また、操作部の真下に挟着部材の頂面が接
合されていることから、挟着部材の補強ひいては型枠を
締結したときに強固な固定力が得られ、型枠自身の必要
充分な強度・剛性と相まって型枠組立構造全体としても
充分な強度・剛性をもったものにしうる。特に請求項3
の締結金物では、締結状態において締結金具を型枠内に
収容できるようにもできる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1(a) は本考案のコンクリート型枠
の実施例を示す斜視図、同じく図2は他の実施例にかか
るコンクリート型枠を示す斜視図である。これらの図は
型枠の裏面側の構造を示すものであり、表面側はコンク
リート打設面側に相当し、この部分は平滑な平面部1に
形成されている。本考案の型枠はガラス繊維マットで強
化された熱可塑性樹脂で一体成形されたものであり、木
材は一切使用されていない。
ながら説明する。図1(a) は本考案のコンクリート型枠
の実施例を示す斜視図、同じく図2は他の実施例にかか
るコンクリート型枠を示す斜視図である。これらの図は
型枠の裏面側の構造を示すものであり、表面側はコンク
リート打設面側に相当し、この部分は平滑な平面部1に
形成されている。本考案の型枠はガラス繊維マットで強
化された熱可塑性樹脂で一体成形されたものであり、木
材は一切使用されていない。
【0018】図1(a) に示すコンクリート型枠におい
て、長方形の平面部(型枠面板)1の四周には補強縁材
2が立設されており、補強縁材2の側面には型枠組立の
ための締結孔3が設けてある。強度上の観点から短手方
向に補強縁材2と同じ高さの中間補強材4が一定間隔で
設けられており、また補強縁材2と中間補強材4に囲ま
れた平面区画には補強縁材2より背の低い平板状の補強
リブ5が、十字形にその板厚方向を型枠面板から突出さ
せて形成してある。すなわち、一定の幅を有する平板形
の補強リブ5を、その板厚方向を該型枠裏面から突設し
て該型枠面板1と該補強リブ5とで所定の板厚をもつ平
板状補強リブとして構成してある。従って、中間補強材
4のような高いリブを設けるに比べると遙かに軽量化に
寄与できる。それに加え、例えば型枠面板1と平板状補
強リブ5との板厚の合計を従来の合板製型枠の板厚と同
一に設定すれば、従来の合板製型枠に使用していたセパ
レータ等の金物を流用できる(つまり、金物の共通化と
なる)。合板製型枠から本案の型枠に移行する場合も、
その過渡期においては合板製型枠と混用されることか
ら、かかる金物の共通化によって作業の混乱は起こらず
従来通り作業が効率よく行え、切り換えを円滑に行うこ
とができるようになる。そして、この平板状補強リブ5
の十字形中央部にはセパレータ取着孔6が開設されてい
る。補強リブ5を一定の幅を持った平板状に形成した関
係上、セパレータ取着孔6を設けることができることか
ら、この位置で対向する型枠同士の締結が可能となり、
この部分の型枠パネルの剛性が小さくてすみ、結果的に
型枠自体が軽量化される。なお、セパレータ取着孔6
は、型枠組立時にコンクリート打設空間を形成している
型枠間に杆状のセパレータを介在してこれを固定するた
めに利用される。図1に示すように、平板状補強リブ5
を挟んで補強縁材2の両側、つまり、セパレータ取着孔
5を通る延長線の補強縁材2の両側(少なくとも片側)
の側面に締結孔3が設けられている。これは、型枠組立
時に、セパレータ取着孔6の利用して型枠組立構造体全
体の補強材であるバタが水平方向に設置されるので、こ
のバタを挟んで両側を後述の締結金具AないしCによっ
て締結できるようにしたものである。これは、型枠の長
手方向に限らず短手方向についても同様に締結孔3が配
置されているため、型枠を横方向に使用しても支障がな
い。横方向に使用した場合には、補強縁材間のスパンは
非常に大きくなり、これだけでは型枠に撓みが生じる。
そこで、中間補強材が有効に働く。即ち、この使用形態
では、中間補強材を横切るようにバタが設置されること
から、中間補強材をこれに支持されることになる。従っ
て、中間補強材は補強縁材と同じ高さになっている。
て、長方形の平面部(型枠面板)1の四周には補強縁材
2が立設されており、補強縁材2の側面には型枠組立の
ための締結孔3が設けてある。強度上の観点から短手方
向に補強縁材2と同じ高さの中間補強材4が一定間隔で
設けられており、また補強縁材2と中間補強材4に囲ま
れた平面区画には補強縁材2より背の低い平板状の補強
リブ5が、十字形にその板厚方向を型枠面板から突出さ
せて形成してある。すなわち、一定の幅を有する平板形
の補強リブ5を、その板厚方向を該型枠裏面から突設し
て該型枠面板1と該補強リブ5とで所定の板厚をもつ平
板状補強リブとして構成してある。従って、中間補強材
4のような高いリブを設けるに比べると遙かに軽量化に
寄与できる。それに加え、例えば型枠面板1と平板状補
強リブ5との板厚の合計を従来の合板製型枠の板厚と同
一に設定すれば、従来の合板製型枠に使用していたセパ
レータ等の金物を流用できる(つまり、金物の共通化と
なる)。合板製型枠から本案の型枠に移行する場合も、
その過渡期においては合板製型枠と混用されることか
ら、かかる金物の共通化によって作業の混乱は起こらず
従来通り作業が効率よく行え、切り換えを円滑に行うこ
とができるようになる。そして、この平板状補強リブ5
の十字形中央部にはセパレータ取着孔6が開設されてい
る。補強リブ5を一定の幅を持った平板状に形成した関
係上、セパレータ取着孔6を設けることができることか
ら、この位置で対向する型枠同士の締結が可能となり、
この部分の型枠パネルの剛性が小さくてすみ、結果的に
型枠自体が軽量化される。なお、セパレータ取着孔6
は、型枠組立時にコンクリート打設空間を形成している
型枠間に杆状のセパレータを介在してこれを固定するた
めに利用される。図1に示すように、平板状補強リブ5
を挟んで補強縁材2の両側、つまり、セパレータ取着孔
5を通る延長線の補強縁材2の両側(少なくとも片側)
の側面に締結孔3が設けられている。これは、型枠組立
時に、セパレータ取着孔6の利用して型枠組立構造体全
体の補強材であるバタが水平方向に設置されるので、こ
のバタを挟んで両側を後述の締結金具AないしCによっ
て締結できるようにしたものである。これは、型枠の長
手方向に限らず短手方向についても同様に締結孔3が配
置されているため、型枠を横方向に使用しても支障がな
い。横方向に使用した場合には、補強縁材間のスパンは
非常に大きくなり、これだけでは型枠に撓みが生じる。
そこで、中間補強材が有効に働く。即ち、この使用形態
では、中間補強材を横切るようにバタが設置されること
から、中間補強材をこれに支持されることになる。従っ
て、中間補強材は補強縁材と同じ高さになっている。
【0019】上記補強縁材2、中間補強材4および平板
状補強リブ5に囲まれた平面区画には水抜き孔7が設け
られている。この水抜き孔7は、コンクリート打設時に
打設コンクリート内に混入している品質に悪影響を与え
る水(コンクリート余剰水)や空気を速やかに排出する
とともに、打設コンクリートによる水頭圧が側圧力とし
てそのまま型枠にかからないよう、圧力を解放してこれ
を低減するためのものである。これによって、良質のコ
ンクリート構造物が得られ、かつ、圧力軽減により型枠
のスキャントリングを小さくでき、結果的に型枠の軽量
化が可能となる。水抜き孔7の形状は図1(b) に示すよ
うに、円形部7aと、これに続く型枠裏側に向かって末
広がり状に徐々に拡径して開口する拡径部7bからなっ
ており、水抜き孔7にコンクリートが詰まっても、型枠
解体後に型枠を叩くことで容易にこれを除去できるよう
になっている。
状補強リブ5に囲まれた平面区画には水抜き孔7が設け
られている。この水抜き孔7は、コンクリート打設時に
打設コンクリート内に混入している品質に悪影響を与え
る水(コンクリート余剰水)や空気を速やかに排出する
とともに、打設コンクリートによる水頭圧が側圧力とし
てそのまま型枠にかからないよう、圧力を解放してこれ
を低減するためのものである。これによって、良質のコ
ンクリート構造物が得られ、かつ、圧力軽減により型枠
のスキャントリングを小さくでき、結果的に型枠の軽量
化が可能となる。水抜き孔7の形状は図1(b) に示すよ
うに、円形部7aと、これに続く型枠裏側に向かって末
広がり状に徐々に拡径して開口する拡径部7bからなっ
ており、水抜き孔7にコンクリートが詰まっても、型枠
解体後に型枠を叩くことで容易にこれを除去できるよう
になっている。
【0020】上記実施例では平板状補強リブは十字状に
設けられているが、パネルのサイズによっては長手方向
の補強リブ5を中間補強材4と同じものに代えてもよい
し、また強度的に問題なければ、図2の実施例の型枠の
ように中間補強材4と平行な補強リブ5だけで長手方向
の補強リブは省略してもよい。図2の実施例では、打設
空間を確保するための設置するセパレータの取付間隔L
が隣接する型枠(図上長手方向に連結すべき型枠がある
場合)との間でも均等になるようにするため、中間補強
材4の配設間隔を両端部で狭くした例を示している。な
お、上記実施例の型枠と同一構成には同一符号をつけて
示し、詳細な説明は省く。
設けられているが、パネルのサイズによっては長手方向
の補強リブ5を中間補強材4と同じものに代えてもよい
し、また強度的に問題なければ、図2の実施例の型枠の
ように中間補強材4と平行な補強リブ5だけで長手方向
の補強リブは省略してもよい。図2の実施例では、打設
空間を確保するための設置するセパレータの取付間隔L
が隣接する型枠(図上長手方向に連結すべき型枠がある
場合)との間でも均等になるようにするため、中間補強
材4の配設間隔を両端部で狭くした例を示している。な
お、上記実施例の型枠と同一構成には同一符号をつけて
示し、詳細な説明は省く。
【0021】上記コンクリート型枠はモジュール化され
た単位パネルであって、多数のこれら型枠を現場で組み
立ててコンクリート打設空間を形成した後、この打設空
間にコンクリートを打設し、養生後に該コンクリート型
枠を解体するものである。本考案の型枠は木製と異な
り、耐用性に富み転用回数が多く、リサイクルも可能で
産業廃棄物にならないというメリットがあり、また、木
製ないし鋼製型枠と異なり、軽量であるためハンドリン
グが非常に簡便で運搬、整理等は勿論、組立解体が容易
である。
た単位パネルであって、多数のこれら型枠を現場で組み
立ててコンクリート打設空間を形成した後、この打設空
間にコンクリートを打設し、養生後に該コンクリート型
枠を解体するものである。本考案の型枠は木製と異な
り、耐用性に富み転用回数が多く、リサイクルも可能で
産業廃棄物にならないというメリットがあり、また、木
製ないし鋼製型枠と異なり、軽量であるためハンドリン
グが非常に簡便で運搬、整理等は勿論、組立解体が容易
である。
【0022】図3は上記コンクリート型枠を組立時、型
枠同士を締結するのに使用する締結金具Aの斜視図、図
4は締結の状態を示す斜視図である。締結金具Aは、上
記型枠の締結孔3に挿通する挿入部8と、これに続く上
記補強縁材2の側面に当接する当接部9と、当接部9に
連接した操作部10と、この操作部10に一体に取付け
られた補強縁材2を挟み込むための門型状の挟着部材1
1とからなる。挿入部8と当接部9と操作部10基端部
とで略コの字形状をなしており、操作部10に対して斜
め下方に傾斜して当接部9と挿入部8が連続的に形成さ
れている。挟着部材11は、取付平面部11aとこの両
側に連接された脚部11bからなる全体が門形状をして
おり、この両側脚部11bの間隔は下方にいくにつれて
多少幅を狭くして先端で外側に折り曲げられて再び間隔
を拡げた形になっている。操作部10の真下に前記門型
挟着部材11の頂面、即ち、取付平面部11aが固着接
合され、操作部10の先端部が挟着部材11から延出さ
れている。従って、図4に示す如く、挟着部材11が2
つ合わさった補強縁材2上に跨がって上から嵌まり易く
なるとともに、脚部11b間隔が狭くなった部分で補強
縁材2、2を側面から締め付けるようになっている。ま
た、門型挟着部材11の脚部11bの先端の間隔の広が
っているため、型枠の補強縁材2の端面が多少内側に変
形していても、型枠を組立てた場合の2つの補強縁材を
上から挟み込むことができ、型枠同士を強固に固定でき
る。また、操作部10の真下に挟着部材11の頂面が接
合されていることから、挟着部材の補強ひいては型枠を
締結したときに強固な固定力が得られ、型枠自身のみな
らず型枠組立構造体としても充分な強度・剛性をもった
ものにしうる。
枠同士を締結するのに使用する締結金具Aの斜視図、図
4は締結の状態を示す斜視図である。締結金具Aは、上
記型枠の締結孔3に挿通する挿入部8と、これに続く上
記補強縁材2の側面に当接する当接部9と、当接部9に
連接した操作部10と、この操作部10に一体に取付け
られた補強縁材2を挟み込むための門型状の挟着部材1
1とからなる。挿入部8と当接部9と操作部10基端部
とで略コの字形状をなしており、操作部10に対して斜
め下方に傾斜して当接部9と挿入部8が連続的に形成さ
れている。挟着部材11は、取付平面部11aとこの両
側に連接された脚部11bからなる全体が門形状をして
おり、この両側脚部11bの間隔は下方にいくにつれて
多少幅を狭くして先端で外側に折り曲げられて再び間隔
を拡げた形になっている。操作部10の真下に前記門型
挟着部材11の頂面、即ち、取付平面部11aが固着接
合され、操作部10の先端部が挟着部材11から延出さ
れている。従って、図4に示す如く、挟着部材11が2
つ合わさった補強縁材2上に跨がって上から嵌まり易く
なるとともに、脚部11b間隔が狭くなった部分で補強
縁材2、2を側面から締め付けるようになっている。ま
た、門型挟着部材11の脚部11bの先端の間隔の広が
っているため、型枠の補強縁材2の端面が多少内側に変
形していても、型枠を組立てた場合の2つの補強縁材を
上から挟み込むことができ、型枠同士を強固に固定でき
る。また、操作部10の真下に挟着部材11の頂面が接
合されていることから、挟着部材の補強ひいては型枠を
締結したときに強固な固定力が得られ、型枠自身のみな
らず型枠組立構造体としても充分な強度・剛性をもった
ものにしうる。
【0023】ここで、図4と図5(a) 〜(c) に基づき、
上記締結金具Aを用いてコンクリート型枠同士を締結す
る場合の要領について説明する。図5(a)(b)(c) はそれ
ぞれ締結状態の側面図、平面図、正面図である。まず2
つのコンクリート型枠の補強縁材2を突き合わせて、両
方の締結孔3が一致するようにセットする。図4、図5
(a) の仮想線の如く締結金具Aを立てた状態で、型枠の
締結孔3に金具の挿入部8を当接部9が補強縁材2の側
面に当接するまで挿入する。すると、門型の挟着部材1
1が重なり合った2つの補強縁材の真上に来るようにな
っている。そこで、挟着部材11から延出した部分の操
作部10を上方から例えばハンマーなどで叩いて、挿入
部8を軸にして下方に回動すると、挟着部材11が補強
縁材2、2を挟み込み、さらに押し下げると、脚部11
bの間隔が一部狭くなっているところで補強縁材2、2
が締め付けられる。
上記締結金具Aを用いてコンクリート型枠同士を締結す
る場合の要領について説明する。図5(a)(b)(c) はそれ
ぞれ締結状態の側面図、平面図、正面図である。まず2
つのコンクリート型枠の補強縁材2を突き合わせて、両
方の締結孔3が一致するようにセットする。図4、図5
(a) の仮想線の如く締結金具Aを立てた状態で、型枠の
締結孔3に金具の挿入部8を当接部9が補強縁材2の側
面に当接するまで挿入する。すると、門型の挟着部材1
1が重なり合った2つの補強縁材の真上に来るようにな
っている。そこで、挟着部材11から延出した部分の操
作部10を上方から例えばハンマーなどで叩いて、挿入
部8を軸にして下方に回動すると、挟着部材11が補強
縁材2、2を挟み込み、さらに押し下げると、脚部11
bの間隔が一部狭くなっているところで補強縁材2、2
が締め付けられる。
【0024】そして金具Aは図4の実線位置で定着す
る。この例では挟着部材11が縁材2を直角に挟み込む
ので充分な締結力が得られ、また、操作部10を有する
ので締結作業が簡単となる。この締結金具Aでは操作部
10が図5(a)(c)に示す如く、補強縁材2の上に位置し
型枠からはみ出した恰好となっている。なお、金具取り
外しは操作部10を上記と逆方向にハンマーで叩いて回
動しながら挟着部材11を縁材2から外した後、操作部
10を掴んで締結孔から挿入部8を引き抜けばよい。
る。この例では挟着部材11が縁材2を直角に挟み込む
ので充分な締結力が得られ、また、操作部10を有する
ので締結作業が簡単となる。この締結金具Aでは操作部
10が図5(a)(c)に示す如く、補強縁材2の上に位置し
型枠からはみ出した恰好となっている。なお、金具取り
外しは操作部10を上記と逆方向にハンマーで叩いて回
動しながら挟着部材11を縁材2から外した後、操作部
10を掴んで締結孔から挿入部8を引き抜けばよい。
【0025】図6と図8(a) は締結金具の他の2つの実
施例を示す斜視図である。締結金具B、Cを提供する主
目的は、上記締結金具Aが型枠の外にはみ出しているた
め型枠組立時に型枠固定用として裏面側に設ける角パイ
プ( バタ) の邪魔になる点を解消することにある。
施例を示す斜視図である。締結金具B、Cを提供する主
目的は、上記締結金具Aが型枠の外にはみ出しているた
め型枠組立時に型枠固定用として裏面側に設ける角パイ
プ( バタ) の邪魔になる点を解消することにある。
【0026】図6に示す締結金具Bにおいては、直線状
の挿入部12の先端部に切り欠き溝13が設けられ、こ
の溝13内に板状の係止部材14が挿入されピン15で
挿入部12に係着されており、係止部材14はピン15
を支軸として回動自在となっている。挿入部12に続い
て略逆S字形に折り曲げられた操作部16が形成されて
いる。操作部16の折り曲げ部(押接部)16aが平坦
になるよう加工されている。この金具Bを使用して締結
する様子を示したのが図7(a) 〜(c) である。
の挿入部12の先端部に切り欠き溝13が設けられ、こ
の溝13内に板状の係止部材14が挿入されピン15で
挿入部12に係着されており、係止部材14はピン15
を支軸として回動自在となっている。挿入部12に続い
て略逆S字形に折り曲げられた操作部16が形成されて
いる。操作部16の折り曲げ部(押接部)16aが平坦
になるよう加工されている。この金具Bを使用して締結
する様子を示したのが図7(a) 〜(c) である。
【0027】まず図7(a) の如く、金具Bを仮想線位置
から挿入部12を型枠の補強縁材2の締結孔3に嵌入し
て係止部材14全体が突出する位置まで移動させ、次に
図7(c) の如く係止部材14を回転して十字形にする。
次いで係止部材14が縁材2側面に当たる位置まで操作
部16を引き戻した後、操作部16をハンマー等で叩い
て下向きに回動すると、図7(b) の如く平坦となってい
る折り曲げ部16aが縁材2の側面に摺接しながらこれ
を側面から締め付ける。この例では、金具の操作部16
が縁材2より突出しない、つまり、型枠内に収まった状
態で型枠同士が締結されるようになっている。従ってコ
ンクリート型枠を固定するための角パイプ(バタ)を自
由に配置することが可能となる。
から挿入部12を型枠の補強縁材2の締結孔3に嵌入し
て係止部材14全体が突出する位置まで移動させ、次に
図7(c) の如く係止部材14を回転して十字形にする。
次いで係止部材14が縁材2側面に当たる位置まで操作
部16を引き戻した後、操作部16をハンマー等で叩い
て下向きに回動すると、図7(b) の如く平坦となってい
る折り曲げ部16aが縁材2の側面に摺接しながらこれ
を側面から締め付ける。この例では、金具の操作部16
が縁材2より突出しない、つまり、型枠内に収まった状
態で型枠同士が締結されるようになっている。従ってコ
ンクリート型枠を固定するための角パイプ(バタ)を自
由に配置することが可能となる。
【0028】図8(a) の金具では、直線状の挿入部12
にピン15で係止部材14が回動自在に設けてある点は
上記金具Bと同様略逆S字形をなしているが、厳密には
言えば、挿入部12に連接した半円形部17と押接部1
8を有するくの字形操作部19を備えた点で形状が多少
異なる。この実施例では、挿入位置から押接部18まで
の距離b( 図8(b)参照) が、図6の金具Bにおける距離
a( 図7(b) 参照) より短くなり、補強縁材2に大きな
曲げがかからないというメリットがある。金具Cの締結
要領は図8(b) 、(c) の締結の状態図から判るように、
図6の金具Bの場合と同じである。
にピン15で係止部材14が回動自在に設けてある点は
上記金具Bと同様略逆S字形をなしているが、厳密には
言えば、挿入部12に連接した半円形部17と押接部1
8を有するくの字形操作部19を備えた点で形状が多少
異なる。この実施例では、挿入位置から押接部18まで
の距離b( 図8(b)参照) が、図6の金具Bにおける距離
a( 図7(b) 参照) より短くなり、補強縁材2に大きな
曲げがかからないというメリットがある。金具Cの締結
要領は図8(b) 、(c) の締結の状態図から判るように、
図6の金具Bの場合と同じである。
【0029】
【考案の効果】 本願考案のコンクリート型枠の構成
では、補強用の桟を含む型枠全体が熱可塑性樹脂で一体
成形されているため、離型性や耐用性に富み転用回数が
多く、また軽量であるので運搬や組立、解体等の際のハ
ンドリングが容易となるという、材質面に由来する効果
を奏しつつ以下の効果をも得ることができる。
では、補強用の桟を含む型枠全体が熱可塑性樹脂で一体
成形されているため、離型性や耐用性に富み転用回数が
多く、また軽量であるので運搬や組立、解体等の際のハ
ンドリングが容易となるという、材質面に由来する効果
を奏しつつ以下の効果をも得ることができる。
【0030】a) 補強縁材ないし中間補強材のセパレ
ータ孔を取り囲む構造的組み合わせにより、型枠を縦方
向にも横方向に使用しても支障がなく、種々雑多なコン
クリート構造物に柔軟に対応でき、本願考案の型枠の汎
用性と実用性を高めることができる。
ータ孔を取り囲む構造的組み合わせにより、型枠を縦方
向にも横方向に使用しても支障がなく、種々雑多なコン
クリート構造物に柔軟に対応でき、本願考案の型枠の汎
用性と実用性を高めることができる。
【0031】b) 平板状補強リブとして構成したの
で、充分な軽量化とともに、セパレータ孔をこの平板状
補強リブ上の任意の位置に設けることができるため、対
向した型枠同士のセパレータを介在しての連結作業が難
無く行え、型枠組立作業の能率を高めることができる。
で、充分な軽量化とともに、セパレータ孔をこの平板状
補強リブ上の任意の位置に設けることができるため、対
向した型枠同士のセパレータを介在しての連結作業が難
無く行え、型枠組立作業の能率を高めることができる。
【0032】c) 型枠面板と平板状補強リブとの板厚
の合計を従来の合板製型枠の板厚と同一に設定すれば、
従来の合板製型枠に使用していた金物がそのまま流用
(即ち、金物の共通化)できる。合板製型枠から本案の
型枠に移行する場合も、その過渡期においては合板製型
枠と混用されることから、かかる金物の共通化によって
作業の混乱は起こらず従来通り作業が効率よく行え、切
り換えを円滑に行うことができる。このことは結果的に
本願考案の型枠の実用化の達成を容易にする。
の合計を従来の合板製型枠の板厚と同一に設定すれば、
従来の合板製型枠に使用していた金物がそのまま流用
(即ち、金物の共通化)できる。合板製型枠から本案の
型枠に移行する場合も、その過渡期においては合板製型
枠と混用されることから、かかる金物の共通化によって
作業の混乱は起こらず従来通り作業が効率よく行え、切
り換えを円滑に行うことができる。このことは結果的に
本願考案の型枠の実用化の達成を容易にする。
【0033】 本願考案の締結金具では、操作部を利
用して簡単に締結作業ができ、締め付け力も充分得られ
る。特に、請求項2の締結金具では、門型挟着部材の脚
部の先端の間隔の広がっているため、型枠の補強縁材の
端面が多少内側に変形していても、型枠を組立てた場合
の2つの補強縁材を上から挟み込むことができ、型枠同
士を強固に固定できる。また、操作部の真下に挟着部材
の頂面が接合されていることから、挟着部材の補強ひい
ては型枠を締結したときに強固な固定力が得られ、型枠
自身の必要充分な強度・剛性と相まって型枠組立構造全
体としても充分な強度・剛性をもったものにしうる。特
に請求項3の締結金物では、締結状態において締結金具
を型枠内に収容できるようにもできる。
用して簡単に締結作業ができ、締め付け力も充分得られ
る。特に、請求項2の締結金具では、門型挟着部材の脚
部の先端の間隔の広がっているため、型枠の補強縁材の
端面が多少内側に変形していても、型枠を組立てた場合
の2つの補強縁材を上から挟み込むことができ、型枠同
士を強固に固定できる。また、操作部の真下に挟着部材
の頂面が接合されていることから、挟着部材の補強ひい
ては型枠を締結したときに強固な固定力が得られ、型枠
自身の必要充分な強度・剛性と相まって型枠組立構造全
体としても充分な強度・剛性をもったものにしうる。特
に請求項3の締結金物では、締結状態において締結金具
を型枠内に収容できるようにもできる。
【図1】本考案の実施例にかかるコンクリート型枠の斜
視図である。
視図である。
【図2】同別の実施例にかかるコンクリート型枠の斜視
図である。
図である。
【図3】本考案のコンクリート型枠組立時に使用する締
結金具の斜視図である。
結金具の斜視図である。
【図4】同締結金具を使用してコンクリート型枠を締結
した状態の斜視図である。
した状態の斜視図である。
【図5】(a) 〜(c) は同締結金具による締結要領を示す
側面図、平面図および正面図である。
側面図、平面図および正面図である。
【図6】締結金具の別の実施例を示す斜視図である。
【図7】(a)(b)はその締結要領を示す正面図、平面図、
(c) は締結状態の正面図である。
(c) は締結状態の正面図である。
【図8】(a)は締結金具の更に他の実施例を示す斜視
図、(b)(c)は締結状態の平面図と正面図である。
図、(b)(c)は締結状態の平面図と正面図である。
1…平面部(型枠面板) 2…補強縁材 3…締結孔 4…中間補強材 5…(平板状)補強リブ 6…セパレータ取着孔 7…水抜き孔 A、B、C…締結金具 8…挿入部 9…当接部 10…操作部 11…挟着部材 16a…折り曲げ部(押接部) 18…押接部
Claims (3)
- 【請求項1】 ガラス繊維マットで強化された熱可塑性
樹脂で一体成形されるコンクリート型枠において、該型
枠四周に補強縁材を立設し、該補強縁材に囲まれた型枠
裏面の少なくとも短手方向に所定間隔で該補強縁材と同
じ高さの中間補強材を該型枠裏面に垂直に立設するとと
もに、該補強縁材ないし中間補強材とで囲まれた型枠裏
面に、該中間補強材より背の低い一定の幅を有する平板
形の補強リブを、その板厚方向を該型枠裏面から突設し
て該型枠面板と該補強リブとで所定の板厚をもつ平板状
補強リブとして構成したことを特徴とするコンクリート
型枠。 - 【請求項2】 コンクリート型枠同士を締結するための
金具であって、挿入部と、当接部およびこの当接部に連
接した操作部と、コンクリート型枠の補強縁材を挟み込
む略門型状の挟着部材とを備えてなり、前記挿入部と当
接部と操作部の基端部とで略コの字形をなし、該操作部
に対して斜め下方に傾斜して該当接部と挿入部を連続的
に形成し、該操作部の真下に前記門型挟着部材の頂面部
を接合すると共に該挟着部材から延出させるとともに、
前記門型挟着部材の両脚部の間隔を下方にいくにつれて
狭くし先端では再び拡げたことを特徴とするコンクリー
ト型枠用の締結金具。 - 【請求項3】 コンクリート型枠同士を締結するための
金具であって、挿入部と、挿入部の先端に回動自在に設
けた係止部材と、該挿入部に連接する操作部とからな
り、該操作部に略逆S字形に折り曲げて該操作部の型枠
の補強縁材に摺接する押接部を形成したことを特徴とす
るコンクリート型枠用の締結金具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992047689U JPH0743355Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | コンクリート型枠およびその締結金具 |
JP10268147A JPH11148226A (ja) | 1992-07-08 | 1998-09-22 | コンクリート型枠およびその締結金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992047689U JPH0743355Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | コンクリート型枠およびその締結金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068601U JPH068601U (ja) | 1994-02-04 |
JPH0743355Y2 true JPH0743355Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12782260
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992047689U Expired - Lifetime JPH0743355Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | コンクリート型枠およびその締結金具 |
JP10268147A Pending JPH11148226A (ja) | 1992-07-08 | 1998-09-22 | コンクリート型枠およびその締結金具 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10268147A Pending JPH11148226A (ja) | 1992-07-08 | 1998-09-22 | コンクリート型枠およびその締結金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPH0743355Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006014791A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Meiko Kogyo Kk | 組立棚における棚板取付構造 |
JP4804954B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2011-11-02 | 城東テクノ株式会社 | コンクリート床形成用部材及びl字型縁材 |
JP5297944B2 (ja) * | 2009-08-25 | 2013-09-25 | 岩倉化学工業株式会社 | コンクリート成形用型枠材連結具およびそれを用いたコンクリート成形用型枠組立方法。 |
DE102012217689A1 (de) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | Harsco Infrastructure Services Gmbh | Wandschalung und Wandschalungssystem |
CN106481064B (zh) * | 2016-10-25 | 2019-08-09 | 深圳市鈤励科技有限公司 | 拉片拉杆通用模板及模板系统 |
MA55876A (fr) * | 2019-05-07 | 2022-03-23 | Peri Se | Pince d'alignement et ensemble connecteur de tirant pour panneaux de coffrage |
CN110630004A (zh) * | 2019-09-06 | 2019-12-31 | 浙江华铁建筑安全科技股份有限公司 | 一种建筑施工拼接式铝合金模板 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5213851B2 (ja) * | 1972-10-19 | 1977-04-18 | ||
JPS5251865Y2 (ja) * | 1973-11-16 | 1977-11-25 | ||
JPS567849U (ja) * | 1979-06-29 | 1981-01-23 | ||
JPS569563A (en) * | 1979-06-30 | 1981-01-31 | Mikasa Setsukei Jimushiyo Kk | Concrete casting form |
JPS62196846U (ja) * | 1986-06-06 | 1987-12-15 | ||
JP3071053U (ja) * | 2000-02-16 | 2000-08-22 | 春日製紙工業株式会社 | トイレットペーパーロール |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP1992047689U patent/JPH0743355Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-09-22 JP JP10268147A patent/JPH11148226A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068601U (ja) | 1994-02-04 |
JPH11148226A (ja) | 1999-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102129560B1 (ko) | 콘크리트 거푸집용 거푸집 패널 | |
JPH0743355Y2 (ja) | コンクリート型枠およびその締結金具 | |
KR101083698B1 (ko) | 단차보강재를 갖는 데크플레이트. | |
WO2009064157A2 (en) | Improvements to formwork panel and accessory | |
KR200403876Y1 (ko) | 사각 맨홀 거푸집 | |
KR200414945Y1 (ko) | 유러폼의 슬라브 타설용 데크패널 | |
KR200303750Y1 (ko) | 건축물 축조용 거푸집 보강대의 클램프 | |
KR102181071B1 (ko) | 곡면형 벽체 형성용 거푸집 체결장치 | |
KR20070030477A (ko) | 사각 맨홀 거푸집 | |
KR100433150B1 (ko) | 건축용 갱폼의 작업대 조립구조 | |
JPH03260264A (ja) | 柱型枠の施工法 | |
JP2555352Y2 (ja) | 平板状補強リブを有するコンクリート型枠 | |
KR200405229Y1 (ko) | 콘크리트 슬래브 타설용 패널을 지지하는 각재의고정클램프 | |
KR960002474Y1 (ko) | 건축용 거푸집패널 | |
KR850001936Y1 (ko) | 건축용 패널 | |
KR970005537Y1 (ko) | 건축용 조립식 거푸집 | |
JP2614425B2 (ja) | コンクリート用組立枠結合金具 | |
KR20010054439A (ko) | 리브형 강판을 갖는 거푸집패널 | |
KR200391961Y1 (ko) | 옹벽 마감용 패널 | |
KR200394623Y1 (ko) | 유로폼 보강재을 지지하기 위한 클램프 | |
JP2539292Y2 (ja) | 化粧用型枠パネル | |
KR200361278Y1 (ko) | 건축물 시공을 위한 거푸집 보강대의 클램프 | |
KR200362854Y1 (ko) | 건축물 축조를 위한 거푸집 보강대의 클램프 | |
JPH11303384A (ja) | コンクリート型枠及びその施工方法 | |
JPH08226233A (ja) | コンクリート用組立枠形成構造 |