JPH0743329U - 発熱時用冷却具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】折り曲げ自在とした冷却具を作製、使用する事
によって、従来の冷却具では問題があった、頭、顔、肩
等、体の凹凸部への密着度を高め、風邪等、発熱時に、
より効果的に冷却する。 【構成】保冷剤（１）を連結した袋（２）に入れ、連結
部（３）より折り曲げ自在とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、風邪等の発熱時に使用する冷却具に関する物である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、発熱時に、保冷剤を袋状に密封し冷凍庫で冷却して使用する氷 枕や氷嚢、商品名、アイスノン（登録商標）、アイスノン（登録商標 ）ソフトベルト等があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来からある、保冷剤を使用した冷却具には次のような特徴があった 。 （１） 冷凍庫で冷却した時、堅くなりにくい保冷剤を使用していた が、それでも自在に曲がる程柔らかくはなかった。 （２） 堅くなった保冷剤が直接、体を刺激しないように、外袋に、 やや厚い素材や、薄いパッドを重ねて使用していた。 （３） 一度、冷凍庫で冷却した冷却具は、温まりにくく、長時間使 用できるように、ある程度まとまった量を適度な厚みを持たせて 袋状に密封してあった。 従来からある冷却具は、以上のような構造のため、頭の下に置く氷枕 としては具合が良かったが、額、顔、喉、等の上に乗せて使用するに は、大きく、重く、また、堅く曲がりにくいので、額や顔等凹凸面に 密着しにくいという欠点があった。そして、冷却具が大きく厚いので 、冷凍庫で冷却する際に時間がかかる。さらに、曲がりにくく外袋に やや厚手の素材が使用してある、という構造上、発熱時、急速に顔等 を冷却する、体の一部分を冷却する、というような目的には適さない 、等の問題点があった。本考案は、これらの課題を解決するためにな されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

保冷剤（１）を連結した袋（２）、または、区切り部分のある袋（４ ）に入れ、連結部（３）、または、区切り部分（５）より折り曲げ自 在とした冷却具を作製する。

【０００５】

【作 用】

本考案の冷却具は、保冷剤を分散して連結、又は区切ってあるので、 冷凍庫で冷却した際に保冷剤が堅まっても、連結部、区切り部分で自 在に折り曲げる事が出来る。額、顔、等に乗せた場合、自重で折れ曲 がり凹凸部に密着する。火傷した手、炎症を起こした肩、足等、体の 一部分に巻き付けて使用する事が出来る。また、本考案の冷却具は、 表面積が大きく出来ているので、冷却力が強い。 本冷却具は、保冷剤の量が少なく表面積が大きく出来ているので、強 力で、小さく、薄く、軽い反面、保冷時間が短くなる。そこで、薄く 小さい事、冷凍庫で冷却する時間が短い事、を利用し、複数個を取り 替え、繰り返し冷却しながら使用する事を前提とし、従来からある保 冷剤使用の冷却具とは使用法、目的が異なる。

【０００６】

【実施例】

本考案の冷却具を作製するに当たっては、袋状のビニール等に保令剤 を充填しながら連続的に区切って密封してゆく。一部つながって区切 り部分のある袋に保冷剤を充填する。または、保冷剤を充填した袋全 体をプレスする等して区切りをつけるが、区切り方については、立て 、横、斜め、円形、楕円、キルティング状、袋の折れ曲がり方を考慮 したもの等、用途に応じていろいろ考えられる、また、大きさ、形に ついても、指先に巻く小さな物から体全部を包めるシーツの様な物ま で多種多様に考えられる。図（１）は、代表的な、発熱時に、額や、 ほてった顔を冷却するための物である。 図（８）、（９）は、顔全体を覆えるように、袋の折れ曲がり方を考 慮して区切りをつけた物である。 本冷却具を使用するとき、冷却具が直接体に触れないように、布等で 出来た袋に入れると快適であるが、その時、体に触れない面に断熱シ ートを挿入すると、保冷力がより持続する。また、始めから冷却具の 片面に断熱材を張り付けておいてもよい。 なお、本考案の冷却具は、人体以外にも利用出来る。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の冷却具は、薄く軽いので、顔等に乗せて使用する際違和感が 少ない、また、使用時、冷却具の自重で顔等の凹凸面に沿って曲がり 密着するが、曲がる時、保冷剤を入れた袋の連結部、または区切り部 分が丁度良い隙間となって、空気を流通させ、非常に快適強力に患部 を冷却する事が出来る。風邪等の発熱時に、本冷却具で、顔面、首筋 、喉、等を冷やすと、かつて経験した事が無い程、快適で安静にする 事が出来る。本考案の冷却具は、薄型で自在に曲がるので、火傷した 指や腕、痛めた肩、足首、ふくらはぎ等、従来、バケツと氷水と濡れ タオル等を使用していた患部にも簡単に装着冷却出来る。 本考案の冷却具は、袋の区切り方によって、折れ曲がり方を変化させ る事が出来るので、人体各部の専用モデルを作製する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の斜視図である

【図２】 本考案の平面図である

【図３】 本考案の平面図である

【図４】 図２のＡ−Ａ線の断面図である

【図５】 図３のＢ−Ｂ線の断面図である

【図６】 本考案を使用した例の斜視図である

【図７】 本考案を使用した例の斜視図である

【図８】 本考案の平面図である

【図９】 本考案を使用した例の斜視図である

【符号の説明】

１ 保冷剤 ２ 連結した袋 ３ 連結部 ４ 区切り部分のある袋 ５ 区切り部 ６ 本考案の冷却具 ７ マジックテープ（登録商標） ８ 顔全体を覆えるようにした冷却具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】連結した袋（２）に保冷剤（１）を入れ、
   連結部（３）で折れ曲がることを特徴とした冷却具。
2. 【請求項２】区切り部分のある袋（４）に保冷剤（１）
   を入れ、区切り部分（５）で折れ曲がることを特徴とし
   た冷却具。
3. 【請求項３】区切り部分のある袋（４）に保冷剤（１）
   を入れ、区切り部分（５）で折れ曲がり、顔全体を覆え
   るようにした冷却具（８）。