JP3046159U

JP3046159U - 枕

Info

Publication number: JP3046159U
Application number: JP1997006152U
Authority: JP
Inventors: 真道細見
Original assignee: ミリオン株式会社
Priority date: 1997-07-15
Filing date: 1997-07-15
Publication date: 1998-02-24
Anticipated expiration: 2003-07-15

Abstract

(57)【要約】【課題】常に両面とも同じ硬さであるため、寝心地が悪
く、頭と首を圧迫してしまうといった問題を有する。【解決手段】前記枕本体１は、長手方向の中心境目が凹
むべく高さの異なる大径部と小径部とを連設してなり、
一面側にソフト面２を他面側にハード面３を形成する。
ソフト面２は、粗大セルウレタンからなり、少なくとも
その表面に略半球状に突出した複数の突起２ａ，２ａ…
を面状に形成する。ハード面３は、圧力に対してゆっく
りと変形し、ゆっくりと戻る性質を有するウレタンチッ
プモールドからなり、少なくともその表面に略半球状に
突出した複数の突起３ａ，３ａ…が一面に形成されてい
る。従って、厚みのある大径部の方を首の下にして寝る
ことにより、６〜８ｃｍの理想的な高さで、かつ、頚部
が水平に保たれるため、頭から首、足、腰にかけて無理
のない正しい寝姿勢を保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、枕の改良に関し、更に詳しくは、頭頚部の徐圧作用があり、優しく首から背中を支え、快適な深い睡眠を得ることができる両面使い分けのできる枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、斯かる枕としては、例えば、実開昭６２−１６１８７１号公報に開示のものが従来例として既に周知である。この従来の枕は、外表面の首部当接部に単一又は複数の突起を形成している。

【０００３】また、布地等の適宜素材にて縫製された枕本体内に蕎麦殻等の内容物を詰めてなる、所謂、蕎麦枕と称されるものも従来例として既に周知である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した実開昭６２−１６１８７１号公報に開示の枕にあっては、首部や後頭部の部分に複数の突起部が当たるものの、常に同じ硬さであるため、寝心地が悪く、頭と首を圧迫してしまうといった問題を有するものである。

【０００５】また、上述した従来の蕎麦枕にあっては、枕の内容物に蕎麦殻等を使用しているため、体温熱が篭もり易く、また、湿気を嫌う蕎麦殻にあっては、簡単に洗うことができず、ダニや虫がわいてしまうことも少なくなかった。

【０００６】本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、圧力に対してゆっくりと変形して頭と首を圧迫せず、心地よい感触が得られると共に、熱の放出が早く、また、簡単に洗えてダニや虫がわきづらいなど衛生的で、かつ、体調や好みに合わせて両面使い分けのできる有用な枕を提供することを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、枕本体の一方の面に形成されたソフト面と、同枕本体の他方の面に形成されたハード面とを備えてなる枕に存する。

【０００８】また、前記枕本体は、高さの異なる大径部と小径部とを備えるのが好ましい。

【０００９】更に、前記ソフト面は、粗大セルウレタン等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起を設けてなるのが良い。

【００１０】また、前記ハード面は、ウレタンチップモールド等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起を設けてなるのが良い。

【００１１】更に好ましくは、長手方向に高さの異なる大径部と小径部とを有する枕本体と、該枕本体に被装される枕カバーとを備えてなる枕において、前記枕本体は、粗大セルウレタンにて成形されたソフト面と、ウレタンチップモールドにて成形されたハード面とを備えるのが良い。

【００１２】このように構成される本考案の枕は、枕本体の一方の面に形成されたソフト面と、同枕本体の他方の面に形成されたハード面とを備えてなることによって、体調や好みに応じて、両面使い分け可能となる。

【００１３】また、前記枕本体は、高さの異なる大径部と小径部とを備えることにより、厚みのある大径部の方を首の下にして寝ると、理想的な高さで、かつ、頚部が適度な角度に保たれ、頭から首、足、腰にかけて無理のない正しい寝姿勢を保つこととなる。

【００１４】更に、前記ソフト面は、粗大セルウレタン等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起を設ければ、指圧効果があるばかりではなく、寝汗を吸収し易く、かつ、頭と頚部を点（突起）で支えるため、枕本体との接触面積が小さく、血行を促進することとなる。

【００１５】また、前記ハード面は、ウレタンチップモールド等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起を設ければ、肩と首の隙間をぴったりと密着させるべく圧力に対してゆっくりと変形して頭と首を圧迫せず、心地よい感触が得られることとなる。

【００１６】更に、長手方向に高さの異なる大径部と小径部とを備えた枕本体が、粗大セルウレタンにて成形されたソフト面と、ウレタンチップモールドにて成形されたハード面とを備えれば、厚みのある大径部の方を首の下にして寝るとにより、理想的な高さで、かつ、頚部が水平に保たれ、頭から首、足、腰にかけて無理のない正しい寝姿勢を保持できるのみならず、寝汗を吸収し易く（ソフト面）、また、肩と首の隙間をぴったりと密着させるべく圧力に対してゆっくりと変形・保持するため、頭と首を圧迫せず、使用者の頭、首の形状、大きさ等に応じた心地良い感触が得られることとなる。

【００１７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Ａは、本考案に係る枕であり、この枕Ａは、所定大きさの枕本体１と、該枕本体の外表面に被装される枕カバー（図示せず）とを備えている。

【００１８】前記枕本体１は、芯材が後述するウレタンチップモールドにて成形されると共に、その長手方向中心の境目が凹むべく高さの異なる大径部１ａと小径部１ｂとを連設してなり、図１乃至図３に示すように、一面側にソフト面２を他面側にハード面３をそれぞれ形成している。

【００１９】前記ソフト面２は、粗大セルウレタンからなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起２ａ，２ａ…が面状に形成されている（プロファイル加工）。この粗大セルによるプロファイル加工（凹凸波形）により、指圧効果があるばかりではなく、寝汗も吸収して夏でも快適に使用できる。

【００２０】一方、前記ハード面３は、圧力に対してゆっくりと変形し、ゆっくりと戻る性質を有するウレタンチップモールド（詳しくは、低反発ピーチウレタン・フォームモールド）からなり、前記ソフト面２と同様、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起３ａ，３ａ…が一面に形成されている。

【００２１】このように構成される本考案の枕Ａは、体調や好みに応じてソフト面２とハード面３との両面を使い分けできると共に、厚みのある大径部１ａの方を首の下にして寝ると、６〜８ｃｍの理想的な高さで、かつ、頚部が水平に保たれるため、頭から首、足、腰にかけて無理のない正しい寝姿勢を保持できるのである。

【００２２】しかも、枕本体１（ハード面）に、底反発のウレタンチップモールドを使用しているため、肩と首の隙間をぴったりと密着させるべく圧力に対してゆっくりと変形して頭と首を圧迫せず、心地よい感触が得られ、しかも「圧縮残留歪み」と「固さ低下率」が低いので、いつまでもヘタリの少ない状態で使用できる。

【００２３】更に、前記ソフト面２とハード面３との表面には、略半球状に突出した複数の突起２ａ，３ａ…が設けられているため、就寝時に（特に、寝返りする度に）指圧効果が得られることは云うまでもない。

【００２４】また、頭と頚部を点（突起）で支えることができるため、枕本体１との接触面積が小さく、血行を促進することができる他、各突起２ａ，３ａ…間に生じる通気溝４，４…により、体温熱や汗等の湿気の篭もりもないため、優れた通気性を持たせることができ、カビやダニも発生しづらいのである。

【００２５】更に、この枕本体１は、従来の蕎麦枕と異なり、粗大セルウレタンやウレタンチップモールドから成形されているため、軽くて、かつ、簡単に洗濯できるため、衛生的に使用できるのである。

【００２６】また、本考案に係る枕Ａは、マッサージ具としても兼用できるのである。例えば、うつ伏せ状態で、枕本体１に顎を乗せて頭を左右にゆっくりと振り、更に、今度は仰向け状態で首筋の下に枕本体１を当てて頭を同じように振ることにより、疲労した首の筋肉や神経、頚椎に適度の刺激が加えられため、気持ちよく寝ることができて目覚めもスッキリするなど、疲労回復に役立つものである。

【００２７】また、首だけではなく腰の疲れにも利用することができ、仰向けに寝た状態で、この枕本体１を腰の下に当てて足を組み、気持ち良くなってきたら足を組み替えるなど、これら工程を数回、毎晩続けて行うことにより、腰の疲労回復にも十分に役立つものである。

【００２８】尚、本考案の枕は、本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本実施例にあっては、枕本体１の表裏両面にそれぞれソフト面２とハード面３とを備えているが、必要に応じ、何れか一方のみにしても良い。

【００２９】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、枕本体の一方の面に形成されたソフト面と、同枕本体の他方の面に形成されたハード面とを備えてなることによって、体調や好みに応じて両面使い分けできるため、使用者にあった快適な眠りを実感できるといった効果を奏するものである。

【００３０】また、前記枕本体は、高さの異なる大径部と小径部とを備えることにより、厚みのある大径部の方を首の下にして寝ると、理想的な高さで、かつ、頚部が適度な角度に保たれ、頭から首、足、腰にかけて無理のない正しい寝姿勢を保つことができるといった効果を奏するものである。

【００３１】更に、前記ソフト面は、粗大セルウレタン等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起を設ければ、指圧効果があるばかりではなく、寝汗を吸収し易く、かつ、頭と頚部を点（突起）で支えるため、枕本体との接触面積が小さく、血行を促進することができるといった効果を奏する。

【００３２】また、前記ハード面は、ウレタンチップモールド等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出した複数の突起を設ければ、肩と首の隙間をぴったりと密着させるべく圧力に対してゆっくりと変形して頭と首を圧迫せず、心地よい感触が得られるといった効果を奏するものである。

【００３３】更に、長手方向に高さの異なる大径部と小径部とを有する枕本体と、該枕本体に被装される枕カバーとを備えてなる枕において、前記枕本体が、粗大セルウレタンにて成形されたソフト面と、ウレタンチップモールドにて成形されたハード面とを備えてなることによって、厚みのある大径部の方を首の下にして寝るとにより、理想的な高さで、かつ、頚部が水平に保たれ、頭から首、足、腰にかけて無理のない正しい寝姿勢を保持できるのみならず、寝汗を吸収し易く(ソフト面) 、また、肩と首の隙間をぴったりと密着させるべく圧力に対してゆっくりと変形・保持するため、頭と首を圧迫せず、使用者の頭、首の形状、大きさ等に応じた心地よい感触が得られるため、快眠することができるといった効果を奏するものである。

【００３４】このように本考案の枕は、体調や好みに合わせて両面を使い分けできる他、圧力に対してゆっくりと変形して頭と首を圧迫せず、心地よい感触が得られると共に、熱の放出が早く、また、簡単に洗えてダニや虫がわきづらいなど衛生的であり、また、構成が単純であるため、大量生産に適し価格も低廉なものとして需要者に供給することができるなど、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る枕本体のソフト面側を示す斜視図
である。

【図２】同枕本体の正面図である。

【図３】同枕本体の側面図である。

【図４】同枕本体の平面図である。

【図５】同枕本体の底面図である。

【図６】同枕本体のハード面側を示す斜視図である。

【符号の説明】

１枕本体１ａ大径部１ｂ小径部２ソフト面２ａ突起３ハード面３ａ突起４通気溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】枕本体の一方の面に形成されたソフト面
と、同枕本体の他方の面に形成されたハード面とを備え
てなることを特徴とする枕。
【請求項２】前記枕本体は、高さの異なる大径部と小径
部とを備えてなることを特徴とする請求項１に記載の
枕。
【請求項３】前記ソフト面は、粗大セルウレタン等の適
宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状に突出
した複数の突起を設けてなることを特徴とする請求項１
に記載の枕。
【請求項４】前記ハード面は、ウレタンチップモールド
等の適宜素材からなり、少なくともその表面に略半球状
に突出した複数の突起を設けてなることを特徴とする請
求項１に記載の枕。
【請求項５】長手方向に高さの異なる大径部と小径部と
を有する枕本体と、該枕本体に被装される枕カバーとを
備えてなる枕において、前記枕本体は、粗大セルウレタ
ンにて成形されたソフト面と、ウレタンチップモールド
にて成形されたハード面とを備えてなることを特徴とす
る枕。