JPH0743231Y2 - 浴槽ユニットにおける洗い場構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、浴槽ユニットにおける洗い場構造に関するも
のである。

（従来の技術） 一般に、浴槽ユニットは、洗い場を形成する防水パン
と、この防水パンと一体の、あるいは別体の浴槽とから
構成されている。この防水パンは、排水性を確保するた
め傾斜面に形成されており、その洗い場で腰掛けなどを
用いて身体を洗う際には安定性が良くないという欠点が
ある。このため、防水パンを形成する洗い場にはすのこ
を敷設して対応している（実開昭61−144889号公報参
照）。

（考案が解決しようとする課題） ところで、すのこは、合成樹脂などを注入して耐水処理
を施した木材が用いられているが、水栓金具から噴出す
る水流が直接すのこに作用するとすのこが著しく劣化
し、頻繁に交換しなければならないという問題がある。

本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、す
のこの劣化を防止することのできる浴槽ユニットにおけ
る洗い場構造を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 本考案は、洗い場を形成した防水パンと、この防水パン
の洗い場に隣接して設置された浴槽からなる浴槽ユニッ
トにおいて、前記防水パンの洗い場には水栓金具に臨ん
で一部が切り欠かれたすのこが敷設され、このすのこに
形成された切欠部には敷石が配置されたことを特徴とす
るものである。

（作用） 防水パンに形成された洗い場には、その一部が切り欠か
れたすのこが敷設されている。このすのこに形成された
切欠部には水栓金具が対向している他、敷石が配置され
ている。したがって、水栓金具から噴出する水流は敷石
に作用し、すのこの耐久性を向上させることができる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

１は本考案の浴槽ユニットであって、この浴槽ユニット
１は洗い場2aを形成した防水パン２と、この防水パン２
の洗い場2aに隣接して設置された浴槽３とから構成され
ており、これらの洗い場２および浴槽３にはそれぞれ水
栓金具4,4aが設けられている。

ところで、前記防水パン２の洗い場2aには、その表面全
体を被って水平面を形成するようにすのこ５が敷設され
ている。このすのこ５は、その表面に合成樹脂を注入す
るなどして耐水処理を施した木材で構成されている。そ
して、このすのこ５の、前述の水栓金具４が直下に臨む
個所は一定面積にわたって凹状に切り欠かれて切欠部5a
が形成されている。また、すのこ５に形成された切欠部
5aには敷石６が配置されている。

したがって、水栓金具４から噴出する水流は敷石６に作
用し、すのこ５にはその飛沫が飛び散るにすぎないこと
から、すのこ５の劣化を防止することになる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、水栓金具が直下に臨む個
所を一部切り欠いたすのこを防水パンの洗い場に敷設
し、このすのこの切欠部に敷石を配置したことにより、
水栓金具から噴出する水流をすのこに直接作用させるこ
とがなく、すのこを長期にわたって使用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の浴槽ユニットにおける洗い場構造の実施
例を例示するもので、第１図はその平面図、第２図は一
部省略して示す第１図II−II線の断面図である。 １…浴槽ユニット、２…防水パン 2a…洗い場、３…浴槽 ４…水栓金具、５…すのこ ６…敷石

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗い場を形成した防水パンと、この防水パ
   ンの洗い場に隣接して設置された浴槽からなる浴槽ユニ
   ットにおいて、前記防水パンの洗い場には水栓金具に臨
   んで一部が切り欠かれたすのこが敷設され、このすのこ
   に形成された切欠部には敷石が配置されたことを特徴と
   する浴槽ユニットにおける洗い場構造。