JPH0743028Y2 - 整理用箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、伝票、手帳、ノート
リーフ、書類、フロッピーディスク、小物などの整理用
箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の小物の整理用箱には、簡単に製作
でき、風合もあり、また特別な手段もなく蓋部を係止で
きるものはなかった。

【課題を解決するための手段】

【０００３】この考案は、前記の課題を解決するため
に、ボール紙、硬質プラスチック等の硬質板の外側に、
レザーシートを全面に貼着して折り曲げ、下部前辺、底
辺、後辺、頂辺、上部前辺を夫々形成した外筐部分と、
硬質塩化ビニル樹脂等の硬質材のシートを折り曲げて形
成した内筐部分とを組合せて構成し、また、下部前辺と
上部前辺の先端には係止用段部を形成してあることを特
徴とする整理用箱を得たものである。

【０００４】

【実施例】図１はこの考案の整理用箱１０の斜視図であ
って、外筐部分２０と内筐部分３０との組み合わせで構
成されている。

【０００５】図２は外筐部分２０の展開図、図３は折り
曲げた状態を示す図であって、外筐部分はボール紙、硬
質プラスチック等の硬質板の外側に、細い凹凸部があっ
て、適度の摩擦と、うるおいのある感じを有するレザー
シートを全面に貼着し、折目２８を介して、下部の前辺
２１、底辺２２、後辺２３、頂辺２４、上部前辺２５が
形成されている。それを折り曲げると、図３の如くな
る。

【０００６】図４は硬質塩化ビニル樹脂等の硬質材を打
ち抜いて作った内筐部分の展開図であって、３１は前
辺、３２，３３は側辺、３６は底辺、３４，３５，３７
は折返辺となる部分を夫々示し、破線は折り曲げ線を示
している。図５は図４の破線に沿って折り曲げて内筐部
分３０を形成したところを示している。

【０００７】そして、内筐部分３０を図３に示すよう
に、外筐部分の下部前辺２１，底辺２２，後辺２３で囲
まれたスペース２８に嵌め込んで貼着すると、図１に示
すような、この考案の小物の整理用箱１０が構成され
る。そして蓋を閉めると図６の如く、頂辺２４が内筐部
分３０の上方を蓋い、上部前辺２５が上方から被さって
下部前辺２１と係合する。

【０００８】図７，図８に示す如く、下部前辺２１と、
上部前辺２５の夫々の先端には段部２６，２７が形成さ
れている。そして図９は図６に示す係合部のＸ−Ｘ断面
を拡大して表したものであって、下部前辺２１の段部２
６と、上部前辺２５の段部２７とが係合しているが、前
述の如く、外筐部分には全面にレザーシートが貼着され
ているので、レザーシートの適度の摩擦によって、この
段部２６，２７の噛み合い部分で下部前辺２１と上部前
辺２５とが係止されて仮ロック状態となり、蓋部が確実
に係止され工合がよい。この場合、図９中Ａで示すあき
スペースを設けることにより、スムースな仮ロックを行
なうことができる。

【０００９】

【効果】この考案の整理用箱は前記のような構成であっ
て、仮ロック部にマジックテープ、粘着物質、金具等の
別部品を取り付ける必要がなく、大きな金型が不用であ
り、安価、かつ、簡単に製作でき、外観も風合があり、
何ら別の手段を設けず蓋部が仮ロックできるという実用
的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の整理用箱の蓋を開けた状態の斜
視図

【図２】 外筐部分の展開図

【図３】 外筐部分を折り曲げた状態の図

【図４】 内筐部分の展開図

【図５】 内筐部分を折り曲げた状態の図

【図６】 蓋を閉じた状態を示す図

【図７】 前辺の先端の段部を示す図

【図８】 前辺の先端の段部を示す図

【図９】 図６のＸ−Ｘ断面図

【符号の説明】

１０ 整理用箱 ２０ 内筐部分 ２１ 下部前辺 ２２ 底辺 ２３ 後辺 ２４ 頂辺 ２５ 上部前辺 ２６ 段部 ２７ 段部 ２８ スペース部 ３０ 内筐部分 ３１ 前辺 ３２ 側辺 ３３ 側辺 ３４ 折返辺 ３５ 折返辺 ３６ 底辺 ３７ 折返辺

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 整理用箱において、ボール紙、硬質プ
   ラスチック等の硬質板の外側に、レザーシートを全面に
   貼着して折り曲げ、下部前辺、底辺、後辺、頂辺、上部
   前辺を夫々形成した外筐部分と、硬質塩化ビニール等の
   硬質材を折り曲げて形成した内筐部分とを組合せて構成
   し、また、下部前辺と上部前辺の先端には係止用段部を
   形成してあることを特徴とする整理用箱。