JPH0742763Y2 - 矩形カード用連続帳票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、矩形カードをミシン目を介して縦横に連続し
てなる連続帳票に関する。

［従来技術］ 第５図に示すように、各種宴席等にあって着席者等を記
入した矩形カードａが適宜使用される。この矩形カード
ａは単一形状をしており、各矩形カード毎に氏名等が記
入される。

ところで、多数人の参加者がある場合等には名前を各個
の矩形カードａに記入するのは手間がかかる。そこで、
第６図のように矩形カードｂをミシン目ｃを介して縦横
に連続した矩形カード用連続帳票ｄを使用し、該矩形カ
ード用連続帳票ｄの各矩形カードｂにプリンターで名前
を印刷処理した後に、ミシン目により各矩形カードｂを
切り放して用いるようにする手段が提案されている。

［考案が解決しようとする課題］ ところで上述の従来構成から成る連続帳票ｄにあって
は、矩形カードｂの縦横方向への連続形成を容易とする
ために各矩形カードｂは長方形となっており、その分離
状態で各矩形カードｂの四隅は角ばっており、大量処理
の印象を拭えず、高級感に欠け、興趣を損なうものであ
った。

そこで、矩形カードを興趣あるものとするためには第５
図の単一片からなる従来構成の矩形カードのように、各
角部に円弧縁を備えるようにすることが考えられる。ま
たこの各矩形カードの角部を円弧状とし得る刃型により
連続帳票にミシン目を形成して、かかる構成に対応する
ことが想起される。このときこのミシン目の形成にあっ
て、各円弧状ミシン目により囲まれる星形カスは不要で
あるから、実開昭59-35059号に開示されているように、
ミシン目の形成と同時にこれが切り落とされる。

ところが数種の実験により確かめられたことには、この
切り落とされた星形カスが連続帳票上に残留することが
あり、そのまま印刷すると星形カスが所要印字面を覆っ
て星形カス上に印字され、文字の欠落を生じる場合があ
る。

また、第４図に示すように、プリンターｐ内で連続帳票
（１）を走行させる場合に、印字ヘッドｈに対向するプ
ラテンローラｒを周回する等、円弧の急峻な部分を走行
することとなるが、このとき前記ミシン目により連続帳
票が折曲（同図鎖線α参照）し、その走行及び印刷が円
滑になされない場合がある。

本考案は、高級感に富んだ矩形カードを得ることがで
き、しかも大量印刷処理に適した矩形カード用連続帳票
の提供を目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、矩形カードをミシン目を介して縦横に連続し
てなる印刷用連続帳票において、各矩形カードの角部を
円弧状切断線とするミシン目を形成し、該円弧状切断線
により囲まれる星形カスを、その周囲で切断線の無い部
分を設けることにより矩形カード側と接続状態としたこ
とを特徴とするものである。

［作用］ 本考案では該円弧状ミシン目により囲まれる星形カスを
切断線の無い部分により矩形カード側と接続状態にして
残した。これにより、その星型カスが連続帳票上に残留
して印刷を阻害することがない。またプリンターを走行
する際に星型カスが平面保持機能を生じ、ミシン目での
折曲に対して抵抗となり、プリンターにおける円弧部の
走行に際しても、ミシン目で折曲しないという作用を生
じる。

而して星形カスを連続帳票に残留させることにより、印
刷が適正に施されることとなる。そして星形カスは各矩
形カードをミシン目により切り出す際に除去される。

［実施例］ 第１〜３図について本考案の一実施例を説明する。

第１図は、本考案に係る矩形カード用連続帳票１を示
す。この矩形カード用連続帳票１には多数の矩形カード
２がミシン目３を介して縦横に連続している。この矩形
カードにはあらかじめ、寿，ホテル名等の文字７や、金
縁の囲い等が印刷されている。

前記ミシン目３は、矩形カード２の各角部を円弧状に切
り出し得るようにするために、該矩形カード２の角部位
置で円弧状切断線４となっている。そして、各矩形カー
ド２の角部には円弧状切断線４に囲まれた星形カス６が
形成される。

前記円弧状切断線４はミシン目３の垂直部と共に切込み
装置により切込み加工される。

ところで前記星形カス６はその周囲で切断線の無い部分
を設けることにより矩形カード２側と部分的に接続され
ており、このため矩形カード用連続帳票１の印刷時にも
星形カス６は連続帳票１に残ったままとなっている。

第2,3図は、前記円弧状切断線４の一例を示すものであ
り、第２図は円弧状切断線４を形成する刃型12の切断線
４の形成箇所をｃ形状とし、かつ円弧状切断線４を一側
のミシン目３の線分にのみ連続させ、他側の線分と不連
続としている。そしてこの不連続部により切断線の無い
部分ｘを生じさせて星形カス６の切り落としを防止する
ようにしている。

第３図は円弧状切断線４を形成する刃型12の所要箇所を
ｒ形状とし、その繋ぎ目部の隙間により切断線の無い部
分ｙを生じさせて星形カス６が落ちないようにしたもの
である。

このようにして円弧状切断線４を備えるミシン目３を形
成された矩形カード用連続帳票１は、第４図に示すプリ
ンターｐにより各矩形カード２に名前等が印字される。
このとき、星形カス６は連続帳票１に接続されているか
ら、これが分離して連続帳票１上に残留し印字ヘッドｈ
の前面の印刷面を覆って、文字抜けを生じさせることは
ない。また、星型カス６が平面保持機能を生じるから、
印字ヘッドｈに対向するプラテンローラｒの位置等でミ
シン目３により連続帳票１が折曲するようなことがな
い。

尚、この印刷後にミシン目３によって各矩形カード２が
切り離され、このとき星型カス６も同時に除去されて使
用に供される。

［考案の効果］ 本考案は、上述のように角部が円弧状となっている矩形
カード２を連続して矩形カード用連続帳票１を構成した
ものであるから、大量印刷が可能であると共に切り出さ
れた矩形カード２は、各角部の円弧縁により高級感を与
え、各種宴席に最適となると共に、前記ミシン目３の切
込みに際して、各円弧状切断線４により囲まれる星形カ
ス６が切り落とされないようにしたものであるから、該
星形カス６が分離して矩形カード用連続帳票１上に滞留
し、矩形カード２への印字を阻害したり、プリンター内
での走行中にミシン目３で連続帳票１が折曲するような
ことがなく、美麗な印刷が可能となる等の優れた効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図は矩形カード
用連続帳票１の平面図、第2,3図は夫々星形カス６を囲
む円弧状切断線４の拡大図、第４図はプリンタｐの概要
図、第５図は従来構成の矩形カードａの平面図，第６図
は従来構成の矩形カード用連続帳票ｄの平面図である。 １……矩形カード用連続帳票 ２……矩形カード ３……ミシン目 ４……円弧状切断線 ６……星形カス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】矩形カードをミシン目を介して縦横に連続
   してなる印刷用連続帳票において、各矩形カードの角部
   を円弧状切断線とするミシン目を形成し、該円弧状切断
   線により囲まれる星形カスを、その周囲で切断線の無い
   部分を設けることにより矩形カード側と接続状態とした
   ことを特徴とする矩形カード用連続帳票。