JPH0411823Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、絵画部分と暦部分の印刷表示および
使用操作が通常の各月別の12枚綴りの月めくりカ
レンダーと同様でありながら、常に当月分と翌月
分の暦を同時に確認することができる月めくりカ
レンダーに関するものである。

〔従来の技術〕

従来の当月分と翌月分の暦を同時に確認できる
月めくりカレンダーとしては、たとえば実開昭52
−167350号公報の第１図、第２図示のものおよび
第３図示のものがある。前者は、中央の絵柄部の
左右両側縁部に縦方向に沿つて２ケ月分の暦部を
配し絵柄部と暦部との隣接縁部にミシン目を施し
たカレンダー紙６枚を月順で重ねて上縁で綴じた
ものである。また、後者は、絵柄部の左右いずれ
か一方の側縁部に縦方向に沿つて１ケ月分の暦部
を配したカレンダー紙12枚を奇数月と偶数月とで
暦部が絵柄部の左右両側縁部に交互に突出するよ
うに月順に重ねて上縁で綴じたものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記従来の前者における中央の絵柄部の左右両
側縁部に縦方向に沿つて２ケ月分の暦部をミシン
目を施して配した６枚のカレンダー紙からなる月
めくりカレンダーは、偶数月時に毎月の奇数月の
暦部をミシン目を介して切り取ることとなるが、
カレンダー紙はかなり厚手であるため切り取り跡
を残さず美麗に切り取ることが難しく使用上外観
体裁が良好でないという難点がある。また、２ケ
月に亘つて同一絵柄を用いることとなるので興趣
に乏しいという難点があるとともに、第６枚目の
カレンダー紙には11，12月分の暦部が配列してい
るため12月時に11月の暦部を切り離すと残りは12
月の暦部だけとなり、12月においては当月分のみ
で翌月分の暦を見ることができないという問題点
がある。

一方後者の各月毎の絵柄部と暦部とを配した12
枚のカレンダー紙からなる月めくりカレンダーに
おいては、各月の暦部が絵柄部の縦方向側縁部に
沿つて並列配置され奇数月と偶数月とで暦部が絵
柄部の左右両側縁部に交互に突出するように各カ
レンダー紙を千鳥状に重ねているため、当月分の
絵柄部と翌月分の暦部との間にカレンダー紙全体
に亘つて段差がある状態が看取され外観体裁上良
好でないという難点がある。また、重ねられたカ
レンダー紙において中央の絵柄部分は12枚が密接
に重ねられた状態となるが、左右の暦部は６枚づ
つで各暦部との間には一枚のカレンダー紙の厚さ
分の空間が配された状態となり、そのため上縁に
おける綴じ込み作業上不都合であり、綴じ込んだ
外観体裁上も良好でないという難点がある。さら
に、12枚目のカレンダー紙には12月分の暦部のみ
が配されているため前記前者の場合と同様12月に
おいて翌月分の暦を見ることができないという難
点がある。

本考案は、上記従来の月めくりカレンダーが有
している諸難点を解消し、カレンダーの製造、使
用および外観体裁上良好なカレンダーを提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するために、「各月毎
に絵画または写真を印刷表示した絵画部とその下
方に横巾方向に沿つて位置し該当月の暦を印刷表
示した暦部とを設けた12枚のカレンダー台紙を有
しこれを月順に重ねて上縁で綴じた月めくりカレ
ンダーにおいて、第11枚目までのカレンダー台紙
における各暦部は前記各絵画部の下方の横巾方向
一側片側部分に奇数月と偶数月とで左右反対側に
位置するように設けその他側片側部分を切欠部と
なし、第12枚目のカレンダー台紙における暦部は
その絵画部の下方の横巾方向全体に亘つて設けそ
の一側片側部分に12月の暦を他側片側部分に翌年
１月の暦を夫々印刷表示せしめたことを特徴とす
る。」という手段をとつている。

〔作用〕

各月のカレンダー台紙には、絵画部の下方横巾
方向の一側片側部分に当月分の暦部が印刷表示さ
れておりその他側片側部分は切欠部となつている
ので、通常の12枚綴りの月めくりカレンダーと同
様のめくり操作をすることによりその切欠部には
下葉のカレンダー台紙における翌月分の暦部が現
われ、また第12枚目のカレンダー台紙には12月分
と翌年１月分の暦部が印刷表示されているので常
に当月分と翌月分の暦を同時に看取し確認するこ
とができる。

〔実施例〕

上記構成に係る本考案の実施例について別紙図
面を参照して説明する。第１図は奇数月のカレン
ダー台紙を表示したもので、この奇数月のカレン
ダー台紙１ａの上方部は絵画または写真を印刷表
示した絵画部２となつており、この絵画部２の下
方の横巾方向左側片側部分に奇数月の暦を印刷表
示した暦部３ａが配設されており、その反対側右
側片側部分は切欠部となつている。一方第２図は
偶数月のカレンダー台紙を表示したもので、この
偶数月のカレンダー台紙１ａの上方部は前記奇数
月の場合と同様の絵画部２となつており、この絵
画部２の下方の横巾方向右側片側部分に偶数月の
暦を印刷表示した暦部３ｂが配設されており、そ
の反対側左側片側部分は切欠部となつている。こ
の各奇数月のカレンダー台紙１ａと偶数月のカレ
ンダー台紙１ｂとからなる11枚のカレンダー台紙
と第４図の12月のカレンダー台紙１Ｂとの12枚を
月順に重ねて上縁で綴じることによつて月めくり
カレンダーを形成する（第３図示の状態）。12月
のカレンダー台紙１Ｂは第４図示の如く、上方部
を絵画部２となし、その下方に横巾方向全体に亘
つて暦部４を配設しており、その右側片側部分に
12月の暦が左側片側部分に翌年の暦が夫々印刷表
示されている。

〔考案の効果〕

本考案は叙上のように構成したので、上述の従
来の月めくりカレンダーの有する諸難点を解消す
ることができ、次の効果を奏する。すなわち、当
月分と翌月分の暦を同時に確認するために一々使
用済みの暦部のみを切り取る必要がないので、切
り取り作業に伴う煩雑さや外観体裁を損うという
おそれがないとともに、月毎に新しい絵画を鑑賞
することができる。そして、暦部はカレンダー台
紙の上方部における絵画部の下方にその横巾方向
に沿つて一側片側部分に配置され、その他側片側
部分が翌月の暦部を現出させるための切欠部とな
つているので、上記従来のようにカレンダー紙の
全体に亘つて絵画部と暦部とに段差がある状態が
露呈するという不都合はなく、ほぼ一枚のカレン
ダー台紙に当月分と翌月分の暦が印刷表示されて
いるのと同様の外観を有しており、外観体裁が良
好である。また、重ねた12枚のカレンダー台紙の
上縁は全体に亘つて密接に重合し一様の厚さとな
つているので、上記従来の場合と異なり綴じ込み
作業上の不都合を伴うことはなくそれによる外観
体裁を損うこともない。さらに、12月のカレンダ
ー台紙には12月と翌年１月の暦が印刷表示されて
いるので、１月から12月まで常に当月分と翌月分
の暦を同時に看取、確認することができ使用上好
適である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図
は奇数月のカレンダー台紙、第２図は偶数月のカ
レンダー台紙、第３図は12枚のカレンダー台紙を
重ね綴じた状態、第４図は第12枚目のカレンダー
台紙の各平面図である。 １ａ……奇数月のカレンダー台紙、１ｂ……偶
数月のカレンダー台紙、２……絵画部、３ａ……
奇数月の暦部、３ｂ……偶数月の暦部、４……第
12枚目のカレンダー台紙の暦部、５……12月の暦
部、６……翌年１月の暦部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各月毎に絵画または写真を印刷表示した絵画部
   とその下方に横巾方向に沿つて位置し該当月の暦
   を印刷表示した暦部とを設けた12枚のカレンダー
   台紙を有しこれを月順に重ねて上縁で綴じた月め
   くりカレンダーにおいて、第11枚目までのカレン
   ダー台紙における各暦部は前記各絵画部の下方の
   横巾方向一側片側部分に奇数月と偶数月とで左右
   反対側に位置するように設けその他側片側部分を
   切欠部となし、第12枚目のカレンダー台紙におけ
   る暦部はその絵画部の下方の横巾方向全体に亘つ
   て設けその一側片側部分に12月の暦を他側片側部
   分に翌年１月の暦を夫々印刷表示せしめたことを
   特徴とするカレンダー。