JPH0742687B2 - 消波構造物 - Google Patents

消波構造物

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JPH0742687B2
JPH0742687B2 JP3100617A JP10061791A JPH0742687B2 JP H0742687 B2 JPH0742687 B2 JP H0742687B2 JP 3100617 A JP3100617 A JP 3100617A JP 10061791 A JP10061791 A JP 10061791A JP H0742687 B2 JPH0742687 B2 JP H0742687B2
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wave
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榮三郎 谷口
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榮三郎 谷口
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/11Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から進入してくる
波を減衰させるために漁港等に構築される消波構造物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の消波構造物としては、図
10に示すように、コンクリートブロックやケーソン等
の堤体20を設置し、その前面に多数の消波ブロック2
1を投入したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来構造のものでは、波の衝撃に耐えられるよう
に堤体20が所要の幅と重量とを有することが必要であ
り、その結果、堤体20を支持する地盤が軟弱な場合に
は、まず所定の地盤改良を実施して地盤改良部22を形
成しなければならず、基礎工事にかなりの時間がかかる
という問題点がある。また、従来の堤体20による遮断
効果は漁港内の水の循環を阻害して水質を悪化させるの
で、漁港内における活魚の畜養上好ましくない。本発明
は、従来技術の上記のような問題点に鑑み、重量を必要
とせず、しかも漁港内の水の循環を阻害することのない
消波構造物を提供することを目的とするものである。
【0004】このため本発明では、長方形状に形成され
た一対の端部ブロックと、同じく長方形状に形成され、
該一対の端部ブロックを連結すると共に、端部ブロック
に対し上方に突出して設けられた中間ブロックとにより
水平断面H状に成形され、水平方向に多数の透過孔が穿
設された第1の透波ブロックと、長方形状に形成された
主ブロックと、四角柱状に形成され、主ブロックに対し
上方に突出して設けられた補助ブロックとにより水平断
面T状に形成され、水平方向に多数の透過孔が穿設され
た第2の透波ブロックとにより構築される消波構造物で
あって、2個の第1の透波ブロックの端部ブロックの外
面同士を当接させたものと、第1の透波ブロックの一対
の端部ブロックの外面に2個の第2の透波ブロックの主
ブロックの外面をそれぞれ当接させたものとを長手方向
に交互に配設して水平方向の連結を行い、垂直方向に積
み上げるに際しては、同一種類の透波ブロックの上面に
は同一種類の透波ブロックを載置するようにし、構築し
た後において各透波ブロックの透過孔が連通した状態と
なるようにしたものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る消波構造物を示す垂直断面
図、図2は第1の透波ブロックを示す斜視図、図3は第
2の透波ブロックを示す斜視図、図4は消波構造物の水
平断面図、図5は基礎工の上面に第1の透波ブロックを
載置しようとする状態を示す斜視図、図6は基礎工の上
面に第1の透波ブロックを載置した状態を示す斜視図、
図7は基礎工の上面に第2の透波ブロックを載置した状
態を示す斜視図、図8は本発明に係る消波構造物の作用
説明図、図9は消波構造物を漁港に構築した状態を示す
平面図である。
【0006】図1,図4に示すように、消波構造物A
は、鉄筋コンクリートによって成形された第1及び第2
の透波ブロック1,2を複数個組み合わせることにより
構築される。図1,図2,図4に示すように、前記第1
の透波ブロック1は、長方形状に形成された一対の端部
ブロック1a,1bと、同じく長方形状に形成され、該
一対の端部ブロック1a,1bを連結する中間ブロック
1cとにより水平断面H状に成形されており、水平方向
には円筒条の透過孔1dが多数穿設されている。ここ
で、端部ブロック1a,1bと中間ブロック1cとの高
さは同一であり、中間ブロック1cは端部ブロック1
a,1bに対し上方に突出して設けられている。尚、端
部ブロック1a,1b間の距離は端部ブロック1a(あ
るいは1b)の幅の2倍に設定されている。一方、図
3,図4に示すように、前記第2の透波ブロック2は、
長方形状に形成された主ブロック2aと、四角柱状に形
成された補助ブロック2bとにより水平断面T状に成形
されており、水平方向には円筒状の透過孔2cが多数穿
設されている。ここで、主ブロック2aは前記端部ブロ
ック1a(あるいは1b)と同一形状をしており、補助
ブロック2bは主ブロック2aに対し上方に突出して設
けられている。尚、主ブロック2aと補助ブロック2b
とは、その幅及び高さが同一に設定されている。
【0007】次に、上記のように成形された第1及び第
2のブロック1,2を使用して消波構造物Aを構築する
方法について説明する。図1に示すように、まず、海底
面9に捨石3を投入して基礎マウンド6を形成する。次
いで、この基礎マウンド6の上面に2種類の底面ブロッ
ク4a,4bを所定の形に配置して基礎工5を形成する
(図5参照)。ここで、底面ブロック4a,4bは、そ
の外形が上記第1及び第2のブロック1,2と略同一で
あり、基礎工5を形成した状態においては、その上面に
2種類の突部5a,5bが形成される(図5参照)。次
いで、この基礎工5の上面に躯体となる第1及び第2の
透波ブロック1,2を積み上げていく。この積上げ作業
は以下の要領で行われる。例えば、基礎工5の上面の前
端側に第1の透波ブロック1を載置すると(図5,図
6)、この第1の透波ブロック1の端部ブロック1a,
1bは基礎工5の突部5b,5b間及び突部5a,5a
間にそれぞれ挟持される一方、突部5aを挟持した状態
となり、第1の透波ブロック1の中間ブロック1cは基
礎工5の突部5a上に載置された状態となる(図1参
照)。また、図7に示すように、基礎工5の上面の前端
側に第2の透波ブロック2を載置すると、この第2の透
波ブロック2の主ブロック2aは基礎工5の突部5a,
5a間に挟持される一方、突部5bに当接した状態とな
り、補助ブロック2bは基礎工5の突部5bに載置され
た状態となる。尚、第1及び第2の透波ブロック1,2
を基礎工5の上面の後端側に載置した場合にも同様とな
る。このように、第1及び第2の透波ブロックは、消波
構造物Aの長手方向及び幅方向への移動が阻止された状
態で基礎工5の上面に載置されることになるので、モル
タル等の固着手段を一切必要とせず、その結果、構築作
業を非常に簡単に行うことができる。このようにして基
礎工5の上面に第一段目を構築すると、その外形は基礎
工5の外形(図5参照)と同一になる。従って、第二段
目以降の構築も第一段目と同様に行うことができる。第
1及び第2の透波ブロック1,2を所定の高さに積み上
げたら、その上端に天端ブロック7を打設して固定する
(図1)。尚、基礎マウンド6の法面には被覆ブロック
8が配置されており、これにより基礎マウンド6の保護
がなされている。以上により、前面から後面に貫通して
多数の透過孔が形成された消波構造物Aが構築される
(図1,図4)。
【0008】次に、本実施例に係る消波構造物Aの作用
について説明する。消波構造物Aは、例えば漁港10に
構築される(図9)。漁港10の内部へ進入しようとす
る波(図8点線イ,図9矢印ホ)は、消波構造物Aの透
過孔1d(あるいは2C)内で吸収され、これにより消
波構造物Aに加わる衝撃力が低減されるので、消波構造
物Aの軽量化を図ることができる。また、透過孔1d
(あるいは2C)内で吸収された波のエネルギーは水平
方向への流れに変換され(図8矢印ロ)、この流れが漁
港10内の水の循環を促す(図8矢印ハ,ニ、図9矢印
へ,ト)。このため、漁港10内の水質が悪化すること
はないので、漁港10内における活魚の畜養が容易にな
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の効果】本発明では、消波構造物を以上のように
構成したことにより、消波構造物の前面から後面に貫通
して多数の透過孔が形成されることになり、その結果、
港外から進入してくる波は透過孔内で吸収され、これに
より消波構造物に加わる衝撃力が低減されるので、消波
構造物の軽量化を図ることができ、軟弱地盤上にもその
改良等の基礎工事を行うことなく構築することができる
というすぐれた効果がある。また、透過孔内で吸収され
た波のエネルギーは水平方向への流れに変換され、この
流れが漁港内の水の循環を促すので、漁港内の水質が悪
化することはなく、その結果、漁港内における活魚の養
殖が容易になるというすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消波構造物を示す垂直断面図であ
る。
【図2】第1の透波ブロックを示す斜視図である。
【図3】第2の透波ブロックを示す斜視図である。
【図4】消波構造物の水平断面図である。
【図5】基礎工の上面に第1の透波ブロックを載置しよ
うとする状態を示す斜視図である。
【図6】基礎工の上面に第1の透波ブロックを載置した
状態を示す斜視図である。
【図7】基礎工の上面に第2の透波ブロックを載置した
状態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る消波構造物の作用説明図である。
【図9】消波構造物を漁港に構築した状態を示す平面図
である。
【図10】従来技術を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
A 消波構造物 B 消波構造物 1 第1の透波ブロック 1a 端部ブロック 1b 端部ブロック 1c 中間ブロック 1d 透過孔 2 第2の透波ブロック 2a 主ブロック 2b 補助ブロック 2c 透過孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長方形状に形成された一対の端部ブロック
    と、同じく長方形状に形成され、該一対の端部ブロック
    を連結すると共に、端部ブロックに対し上方に突出して
    設けられた中間ブロックとにより水平断面H状に成形さ
    れ、水平方向に多数の透過孔が穿設された第1の透波ブ
    ロックと、長方形状に形成された主ブロックと、四角柱
    状に形成され、主ブロックに対し上方に突出して設けら
    れた補助ブロックとにより水平断面T状に形成され、水
    平方向に多数の透過孔が穿設された第2の透波ブロック
    とにより構築される消波構造物であって、2個の第1の
    透波ブロックの端部ブロックの外面同士を当接させたも
    のと、第1の透波ブロックの一対の端部ブロックの外面
    に2個の第2の透波ブロックの主ブロックの外面をそれ
    ぞれ当接させたものとを長手方向に交互に配設して水平
    方向の連結を行い、垂直方向に積み上げるに際しては、
    同一種類の透波ブロックの上面には同一種類の透波ブロ
    ックを載置するようにし、構築した後において各透波ブ
    ロックの透過孔が連通した状態となることを特徴とする
    消波構造物。
JP3100617A 1991-02-04 1991-02-04 消波構造物 Expired - Lifetime JPH0742687B2 (ja)

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JPH04254608A JPH04254608A (ja) 1992-09-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0826530B2 (ja) * 1987-03-23 1996-03-13 株式会社クボタ 波浪吸収消波ブロツクおよびこのブロツクを用いた消波壁

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JPH04254608A (ja) 1992-09-09

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