JPH0742676Y2 - 射出成形機の糸引き防止装置 - Google Patents

射出成形機の糸引き防止装置

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JPH0742676Y2
JPH0742676Y2 JP1991007460U JP746091U JPH0742676Y2 JP H0742676 Y2 JPH0742676 Y2 JP H0742676Y2 JP 1991007460 U JP1991007460 U JP 1991007460U JP 746091 U JP746091 U JP 746091U JP H0742676 Y2 JPH0742676 Y2 JP H0742676Y2
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JP
Japan
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injection molding
molding machine
injection
mold
prevention device
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Application number
JP1991007460U
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JPH0496314U (ja
Inventor
太市 藤
Original Assignee
阪奈金型株式会社
大阪中央ダイカスト株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱可塑性樹脂の射出成
形時における射出成形機の糸引きを防止する射出成形機
の糸引き防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂の射出成形作業にお
いて、溶融樹脂を金型キャビティに射出後、キャビティ
内の溶融樹脂が固化すると型を開いて成形品を取り出
す。この時、キャビティ内に注入された溶融樹脂の冷却
固化は、金型に接している部分から順次内側へと進行さ
れる。この際、スプルー内からランナー部分に注入され
ている溶融樹脂も同様にして冷却固化される。
【0003】しかしながら、射出成形機の射出ノズル側
にある樹脂は、運転中常に溶融状態にあるので、所要時
間経過後型開きを行うと、スプルー部分が金型から離型
する際に、スプルーのノズルとの接触部分で軸心付近の
溶融状態の樹脂が延伸され、糸引き現象が発生する。
【0004】こうして、型開きの際に溶融状態の樹脂の
糸引きが生じると、金型パーティングラインの損傷、成
形品の連続落下トラブルによる自動運転阻害、糸が絡み
合うことによってランナーと成形品との選別に時間がか
かる、糸が金型キャビティ内に残って次の成形品にバリ
やヒケが発生して不良品となる等種々の問題点がある。
【0005】ところで、糸引きを解消するために、例え
ば図4に示されているような糸引き防止キャップ30が用
いられている。この糸引き防止キャップ30は、金型のス
プルーブッシュ31のノズル32との接触面に沿うような欠
球形で、中心部にスプルー33に挿入されて軸心を遮るよ
うな薄い邪魔板34が取り付けられたものである。この糸
引き防止キャップ30をスプルーブッシュ31のノズル32の
接合面に接着テープ35にて固定し、前記邪魔板34によっ
て糸引きの原因となるスプルー33の軸心付近の樹脂を欠
落させて、糸引きを解消しようとするものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、金型の
スプルー33部分は成形品の離型を円滑に行うためにラン
ナー側へ広がるテーパが付けられていることから、前述
の糸引き防止キャップ30を使用した場合、スプルー33の
傾斜面と邪魔板34の側面34a とが作る小間隙37にも樹脂
が充填される。この小間隙37内で固化した樹脂が、型開
きの際にスプルー33内に残って成形品と共にスプルー33
部分が排出されるのを妨げ、連続運転に対して阻害する
という問題点がある。また、前記糸引き防止キャップ30
は、スプルーブッシュ31に接着テープ35によって取り付
けられているので、金型交換の際に脱落して紛失すると
いう問題点もある。
【0007】本考案は、このような問題点を解決するこ
とを目的として、金型のスプルーの傾斜面と邪魔板の側
面との間に小間隙が作られることによる連続運転に対す
る阻害がなく、また金型交換の際に脱落して紛失するこ
ともない射出成形金型の糸引き防止装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】本考案に
よる射出成形機の糸引き防止装置は、前述された目的を
達成するために、合成樹脂射出成形機の射出ノズルの先
端部に装着される射出成形機の糸引き防止装置であっ
て、 (a)射出孔中心を軸心方向に横断して設けられる溝部
に嵌挿されるとともに、外周が前記射出ノズルの周面と
合致される邪魔板および (b)この邪魔板を金型のスプルーと接触しない位置で
前記射出ノズルの先端部に一体的に固着させる係止リン
グを有することを特徴とするものである。
【0009】邪魔板が樹脂の射出孔の軸心を横断して設
けられているので、この邪魔板によって射出成形作業時
には溶融樹脂が一旦分流されてスプルー、ランナーを経
てキャビティに充填される。この状態では何等充填操作
に支障を来すことはない。また、成形された製品が取り
出される際には、この邪魔板によって樹脂が射出ノズル
部分で軸心部が欠落した状態になって、射出ノズル先端
とスプルー端面との位置においてスプルー側に樹脂が中
心部で完全に固化した状態の断層が生じることになり、
糸引きが発生しない。
【0010】しかも、従来の糸引き防止キャップで見ら
れるように、金型側に装着する必要がないから成形作業
に際して従来と同様に金型を取り扱うことができ、もち
ろん従来の手段によるような樹脂片が金型内に残って連
続運転に対する阻害がない。また、射出成形機側に取り
付けられているので、脱落紛失することもない。
【0011】
【実施例】次に、本考案による射出成形機の糸引き防止
装置の具体的な一実施例について図面を参照しつつ説明
する。
【0012】図1に示されているのは、射出成形機の射
出ノズル1 であり、本考案による射出成形機の糸引き防
止装置10が装備されている。この射出ノズル1 は、従来
使用されているものと外形は同一であって、半球形に形
成されたノズル先端部11に、図2で示されるように、射
出孔12の軸心を軸心方向に、言い換えれば射出孔12の軸
線に直交する方向に横断して細幅の溝13が刻設されてい
る。この細幅の溝13は、射出ノズル1 の半球形をした部
分の終端部分まで図1で示したように切り込んで形成さ
れている。そして、この溝13には、薄肉の金属板で作ら
れている邪魔板15が外縁15' を射出ノズル1 の外周と合
致するように形成されて嵌設されている。
【0013】前記邪魔板15は、射出ノズル1 に対して両
側の端部を、当該射出ノズル1 に設けられる円周方向の
係止溝16に合致するように設けられている係止切込み1
7,17で、スナップリング18にて係止固定されている。
【0014】前述したように射出ノズル1 に邪魔板15が
嵌め込まれているので、射出成形作業時、射出成形機の
シリンダ(図示せず)から押し出されて金型20内に溶融
樹脂が注入される際、図3にて示されるように、射出孔
12内で一旦分流されてスプルー21、ランナー22を通過し
てキャビティ23に充填される。この状態では樹脂が溶融
状態で送られるので、何等の支障もない。キャビティ23
への注入充填が終わって、成形品を取り出す際には、樹
脂の冷却固化が金型20内で行われ、形開きして取り出さ
れるとき、スプルー21と射出ノズル1 との樹脂の流通路
において、射出孔12内に邪魔板15があって、スプルー21
との境界で樹脂の流通路における中心が欠落した状態に
なっているので、スプルー21側での軸心部は完全に固化
した状態で形開きが行われることになり、糸引きが生じ
ることはない。
【0015】また、糸引き防止装置10は、射出シリンダ
側に取り付く射出ノズル1 に設けられているので、金型
の交換に際しては特別な配慮をすることはない。また、
さらに成形用の樹脂の色換え作業に際して、射出成形機
のシリンダ内にある前回使用の樹脂を排出する作業に当
たって、射出ノズル1 を開放状態で射出シリンダ内部か
ら樹脂に推力を加えて排出するような操作を行っても、
邪魔板15はスナップリング18にて係止されているから、
離脱することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による射出成形機の糸引き防止装置が装
備された射出ノズルの一部縦断面図である。
【図2】図1のII−II視図である。
【図3】本考案による射出成形機の糸引き防止装置が装
備された射出ノズルと射出成形金型とを組み合わせた状
態を示す縦断面図である。
【図4】従来の糸引き防止キャップを装着した射出成形
金型の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 射出ノズル 10 糸引き防止装置 11 ノズル先端部 12 射出孔 13 溝 15 邪魔板 15' 邪魔板の外縁 16 係止溝 17 係止切込み 18 スナップリング 20 金型 21 スプルー 23 キャビティ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂射出成形機の射出ノズルの先端
    部に装着される射出成形機の糸引き防止装置であって、 (a)射出孔中心を軸心方向に横断して設けられる溝部
    に嵌挿されるとともに、外周が前記射出ノズルの周面と
    合致される邪魔板および (b)この邪魔板を金型のスプルーと接触しない位置で
    前記射出ノズルの先端部に一体的に固着させる係止リン
    グを有することを特徴とする射出成形機の糸引き防止装
    置。
JP1991007460U 1991-01-25 1991-01-25 射出成形機の糸引き防止装置 Expired - Lifetime JPH0742676Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991007460U JPH0742676Y2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 射出成形機の糸引き防止装置

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JP1991007460U JPH0742676Y2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 射出成形機の糸引き防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0496314U JPH0496314U (ja) 1992-08-20
JPH0742676Y2 true JPH0742676Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=31739324

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JP1991007460U Expired - Lifetime JPH0742676Y2 (ja) 1991-01-25 1991-01-25 射出成形機の糸引き防止装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19956214B4 (de) * 1999-11-23 2004-01-29 Otto Männer Heißkanalsysteme GmbH & Co. KG Offene Spritzgießdüse

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60173306U (ja) * 1984-04-24 1985-11-16 五味 象治 射出成型機用ノズル
JPH05332Y2 (ja) * 1988-02-03 1993-01-07

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Publication number Publication date
JPH0496314U (ja) 1992-08-20

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Legal Events

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Effective date: 19960528