JPH0742650Y2 - 張り板 - Google Patents
張り板Info
- Publication number
- JPH0742650Y2 JPH0742650Y2 JP1171192U JP1171192U JPH0742650Y2 JP H0742650 Y2 JPH0742650 Y2 JP H0742650Y2 JP 1171192 U JP1171192 U JP 1171192U JP 1171192 U JP1171192 U JP 1171192U JP H0742650 Y2 JPH0742650 Y2 JP H0742650Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- front plate
- plates
- back plate
- glued
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は湿度の変化により、表板
が伸縮しても反りを生じさせないようにした張り板ブロ
ックに関するものである。
が伸縮しても反りを生じさせないようにした張り板ブロ
ックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】張り板ブロックとしては実開昭57−9
7013号公報に開示されるものがある。この張り板ブ
ロックは表板、中間材、裏板の三者を一体に接着剤で接
着固定し、表板の接合部を面取りし、かつ一部を突出さ
せた構造となっている。
7013号公報に開示されるものがある。この張り板ブ
ロックは表板、中間材、裏板の三者を一体に接着剤で接
着固定し、表板の接合部を面取りし、かつ一部を突出さ
せた構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この表板が、天然木厚
板貼りの場合、天然木は吸湿性の激しい性質をもってい
るので、その日の気候において表板に伸縮が生じて表板
の接合部に隙間を生じたりする変化がある。更に天然木
表板厚貼りに対して、薄貼り裏板を全面接着固定に貼り
合わせた場合、天然木表板伸縮により、表板の力が強い
ため表面に反り返ったり、日割れが生ずる変形を起す。
板貼りの場合、天然木は吸湿性の激しい性質をもってい
るので、その日の気候において表板に伸縮が生じて表板
の接合部に隙間を生じたりする変化がある。更に天然木
表板厚貼りに対して、薄貼り裏板を全面接着固定に貼り
合わせた場合、天然木表板伸縮により、表板の力が強い
ため表面に反り返ったり、日割れが生ずる変形を起す。
【0004】本考案は上述の欠点を解消することを目的
とする。
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するためになしたもので、天然木厚板をもって表板と
し、この表板の四周面を面取りし、かつ裏面に反り防止
用の溝を設け、この裏面一側端に係止用の突出片を表板
本体と一体に形成し、この表板の他端側端縁に、隣接す
る表板の突出片を押圧係止する係止用溝を一体に形成
し、この表板のうち突出片側裏面を糊をつけないで、係
止用溝を有する側の裏面のみに糊付して、表板を裏板に
接着固定すると共に、互いに隣接する表板を裏板に糊付
けしない側の係止片を糊付けした側の係止溝に押圧し、
表板の複数枚を互いに寄せ合せて裏板に接着固定して張
り板の一ユニットとしたことを要旨とする。
するためになしたもので、天然木厚板をもって表板と
し、この表板の四周面を面取りし、かつ裏面に反り防止
用の溝を設け、この裏面一側端に係止用の突出片を表板
本体と一体に形成し、この表板の他端側端縁に、隣接す
る表板の突出片を押圧係止する係止用溝を一体に形成
し、この表板のうち突出片側裏面を糊をつけないで、係
止用溝を有する側の裏面のみに糊付して、表板を裏板に
接着固定すると共に、互いに隣接する表板を裏板に糊付
けしない側の係止片を糊付けした側の係止溝に押圧し、
表板の複数枚を互いに寄せ合せて裏板に接着固定して張
り板の一ユニットとしたことを要旨とする。
【0006】
【作 用】裏板3の表面に配列して接着される表板は、
表板の裏面全面にわたって糊付けするのではなく、接着
していない表板1,2の底面17,27はこれと隣接配
設され、かつ糊付けされる側の溝13,23内に互いに
表板1,2の突出片11,21が嵌合され、表板1,2
はその糊付けされた側の係止用溝にて、その上方向よ
り、互いに押えられている。このため、室内空気の湿度
が変化し、この湿度変化に応じて表板1,2が吸湿乾燥
により、板の年輪方向に伸縮せんとする場合でも、この
表板1,2の幅方向に自在に伸縮し、表板1,2の反り
が未然に防止されるようになる。
表板の裏面全面にわたって糊付けするのではなく、接着
していない表板1,2の底面17,27はこれと隣接配
設され、かつ糊付けされる側の溝13,23内に互いに
表板1,2の突出片11,21が嵌合され、表板1,2
はその糊付けされた側の係止用溝にて、その上方向よ
り、互いに押えられている。このため、室内空気の湿度
が変化し、この湿度変化に応じて表板1,2が吸湿乾燥
により、板の年輪方向に伸縮せんとする場合でも、この
表板1,2の幅方向に自在に伸縮し、表板1,2の反り
が未然に防止されるようになる。
【0007】
【実施例】以下本考案張り板を図示の実施例にもとづい
て説明する。図において1は表板で、これは所望の天然
木厚板で、所望の幅の細長いものを用い、その長手方向
の一側端縁と短手方向の一端縁に係止用の突出片11,
12を表板の本体と一体にして突設する。
て説明する。図において1は表板で、これは所望の天然
木厚板で、所望の幅の細長いものを用い、その長手方向
の一側端縁と短手方向の一端縁に係止用の突出片11,
12を表板の本体と一体にして突設する。
【0008】この突出片11,12は表板1の端縁下
部、すなわち底面側に設けられる。また表板の残る他の
端縁には底面側をその長手方向及び短手方向の端側面に
沿って隣接する他の表板の突出片11,12が嵌合する
ようにして係止用の溝13,14を切削して形成する。
そしてこの表板1の長手方向で、かつその裏面(底面)
の中央部分には反り防止用の浅い溝15を形成する。
部、すなわち底面側に設けられる。また表板の残る他の
端縁には底面側をその長手方向及び短手方向の端側面に
沿って隣接する他の表板の突出片11,12が嵌合する
ようにして係止用の溝13,14を切削して形成する。
そしてこの表板1の長手方向で、かつその裏面(底面)
の中央部分には反り防止用の浅い溝15を形成する。
【0009】これにより表板裏面は中央より片方の係止
用溝を有する側の底面16と、他方の係止用突出片側の
底面17とに分離され、この一方の底面16のみを糊付
けして裏板3に接着せしめ、他方の底面17は糊付けせ
ず裏板3に対し単に接しているだけとし、表板の吸湿、
乾燥時により表板が主としてその年輪方向に伸縮すると
き、糊付側の底面16を裏板に固定させるとともに、こ
の糊付しない底面17側が裏板に対して自由に裏板に沿
って摺動伸縮させて表板の反りを未然に防止する。
用溝を有する側の底面16と、他方の係止用突出片側の
底面17とに分離され、この一方の底面16のみを糊付
けして裏板3に接着せしめ、他方の底面17は糊付けせ
ず裏板3に対し単に接しているだけとし、表板の吸湿、
乾燥時により表板が主としてその年輪方向に伸縮すると
き、糊付側の底面16を裏板に固定させるとともに、こ
の糊付しない底面17側が裏板に対して自由に裏板に沿
って摺動伸縮させて表板の反りを未然に防止する。
【0010】2は表板で、表板1と同じ材質を用い、係
止用の溝22,24や突出片21,23を端縁に設け、
裏面に反り防止用の溝25を設け、この溝25を挟んで
一方の底面26は平坦面とし、この底面26を糊付けし
て裏板3に接着せしめ、他方の突出片21を有する側の
底面27は糊付けしないものとする。
止用の溝22,24や突出片21,23を端縁に設け、
裏面に反り防止用の溝25を設け、この溝25を挟んで
一方の底面26は平坦面とし、この底面26を糊付けし
て裏板3に接着せしめ、他方の突出片21を有する側の
底面27は糊付けしないものとする。
【0011】また表板1,2ともデザイン的に美しいも
のとするため凹条の溝18,28を刻設し、表板1,2
を互いに寄せ合わせて裏板3に接着固定したとき、この
溝18,28及び各表板端面の面取り19,19ととも
にレンガ状の模様を形成するようになす。この溝18,
28は省略することも可能である。
のとするため凹条の溝18,28を刻設し、表板1,2
を互いに寄せ合わせて裏板3に接着固定したとき、この
溝18,28及び各表板端面の面取り19,19ととも
にレンガ状の模様を形成するようになす。この溝18,
28は省略することも可能である。
【0012】このように形成した複数材の表板1と2と
を用いて、裏板3に接着し、張り板のブロックを形成す
るとき、図1に示すように表板1と2とを一枚づつ用い
てその側縁に形成される表板2の突出片21を裏板より
少し突出するようにして、まず裏板3に底面26を接着
する。次にこの表板2の溝23に表板1側の突出片11
を嵌合し、表板1と2との2枚を互いに平行した一体も
のようにする。このとき表板1の底面16と表板2の底
面26に糊付けされて裏板3に接着される。この状態を
図1下半分に示す。
を用いて、裏板3に接着し、張り板のブロックを形成す
るとき、図1に示すように表板1と2とを一枚づつ用い
てその側縁に形成される表板2の突出片21を裏板より
少し突出するようにして、まず裏板3に底面26を接着
する。次にこの表板2の溝23に表板1側の突出片11
を嵌合し、表板1と2との2枚を互いに平行した一体も
のようにする。このとき表板1の底面16と表板2の底
面26に糊付けされて裏板3に接着される。この状態を
図1下半分に示す。
【0013】これにより接着していない表板1,2の底
面17,27は、これと隣接配設され、かつ糊付けされ
る側の溝13,23内に互いに表板1,2の突出片1
1,21が嵌合され、表板1,2はその糊付けされた側
の係止用溝にて、その上方向より、互いに押えられてい
るので、表板1,2が吸湿乾燥により板の年輪方向に伸
縮せんとする場合でも、この表板1,2の幅方向に自在
に伸縮し、表板1,2の反りが未然に防止されるように
なる。
面17,27は、これと隣接配設され、かつ糊付けされ
る側の溝13,23内に互いに表板1,2の突出片1
1,21が嵌合され、表板1,2はその糊付けされた側
の係止用溝にて、その上方向より、互いに押えられてい
るので、表板1,2が吸湿乾燥により板の年輪方向に伸
縮せんとする場合でも、この表板1,2の幅方向に自在
に伸縮し、表板1,2の反りが未然に防止されるように
なる。
【0014】またこの表板1,2の左端側は裏板の端縁
より少し左方へ突出するように、また反対に表板1,2
の右端側は裏板の端縁より少し内側に入るようにする。
またもう一組の表板1と2が図1上半分に示されるよう
に上述の下半分の板のようにして互いに寄せ合わせられ
るが、このとき裏板の中央部に配設される表板2はその
係止片21を前記表板1の溝13内に嵌合されるように
して裏板に接着固定する。従って前記表板1,2の突出
片11,21側は裏板と接着されていなくてもこの上側
より互いに隣接された表板1,2の係止用溝にて押圧固
定される。
より少し左方へ突出するように、また反対に表板1,2
の右端側は裏板の端縁より少し内側に入るようにする。
またもう一組の表板1と2が図1上半分に示されるよう
に上述の下半分の板のようにして互いに寄せ合わせられ
るが、このとき裏板の中央部に配設される表板2はその
係止片21を前記表板1の溝13内に嵌合されるように
して裏板に接着固定する。従って前記表板1,2の突出
片11,21側は裏板と接着されていなくてもこの上側
より互いに隣接された表板1,2の係止用溝にて押圧固
定される。
【0015】また図1上半分に示す表板1は溝14側を
裏板3の端縁より少し内側に入った状態で、底面16に
糊付けして裏板3に接着する。このとき表板1の突出片
11は先の表板2の溝23内に嵌合され、押圧固定され
る。またこの上半分の表板1と2とを一対としたもの
は、下半分の一対として表板1と2に対し右方向へ半ピ
ッチのみその位置をずらせ、上半分の表板1,2はその
左端側を裏板の端縁より大きく突出し、反対し、右端側
を裏板端縁より深く内側に入った状態とし、この部分に
て裏板の表面を露出せしめるものである。
裏板3の端縁より少し内側に入った状態で、底面16に
糊付けして裏板3に接着する。このとき表板1の突出片
11は先の表板2の溝23内に嵌合され、押圧固定され
る。またこの上半分の表板1と2とを一対としたもの
は、下半分の一対として表板1と2に対し右方向へ半ピ
ッチのみその位置をずらせ、上半分の表板1,2はその
左端側を裏板の端縁より大きく突出し、反対し、右端側
を裏板端縁より深く内側に入った状態とし、この部分に
て裏板の表面を露出せしめるものである。
【0016】このようにして上半分一対とした表板1,
2を下半分一対とした表板1,2に対して半ピッチのみ
その位置を横方向にずらすことにより溝18,28、面
取り19,29が互いに上半分のものと下半分のものと
が千鳥状となり美しいデザインとなる。
2を下半分一対とした表板1,2に対して半ピッチのみ
その位置を横方向にずらすことにより溝18,28、面
取り19,29が互いに上半分のものと下半分のものと
が千鳥状となり美しいデザインとなる。
【0017】
【考案の効果】本考案による時は表板の一部を裏板に対
して未接着部分を形成しているので、表板が吸湿、乾燥
する場合でも板の伸縮量をこの未接着部分を摺動させて
吸収でき、表板の反りを未然に防止でき、内装材として
適したものとなる。また耐久性を有する美しいデザイン
の張り板を提供できる利点がある。
して未接着部分を形成しているので、表板が吸湿、乾燥
する場合でも板の伸縮量をこの未接着部分を摺動させて
吸収でき、表板の反りを未然に防止でき、内装材として
適したものとなる。また耐久性を有する美しいデザイン
の張り板を提供できる利点がある。
【図1】平面図である。
【図2】断面図である。
【図3】外観図である。
1,2 表板 3 裏板 11,12,21,22 突出片 13,14,23,24 溝 15 反り防止用の溝 16,17,26 底面 18 溝 19,29 面取り
Claims (1)
- 【請求項1】 天然木厚板をもって表板とし、この表板
の四周面を面取りして、かつ裏面に反り防止用の溝を設
け、この裏面一側端に係止用の突出片を表板本体と一体
に形成し、この表板の他端側端縁に隣接する表板の突出
片を押圧係止する係止用溝を一体に形成し、この表板の
うち突出片側裏面を糊をつけないで、係止用溝を有する
側の裏面のみに糊付して、表板を裏板に接着固定すると
共に、互いに隣接する表板を裏板に糊付けしない側の係
止片を糊付けした側の係止溝に押圧し、表板の複数枚を
互いに寄せ合せて裏板に接着固定して張り板の一ユニッ
トとした張り板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1171192U JPH0742650Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 張り板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1171192U JPH0742650Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 張り板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653105U JPH0653105U (ja) | 1994-07-19 |
JPH0742650Y2 true JPH0742650Y2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=11785634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1171192U Expired - Lifetime JPH0742650Y2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 張り板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742650Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP1171192U patent/JPH0742650Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0653105U (ja) | 1994-07-19 |
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