JPH0742587Y2 - 長いクロスコラムを有する工作機 - Google Patents
長いクロスコラムを有する工作機Info
- Publication number
- JPH0742587Y2 JPH0742587Y2 JP1989018304U JP1830489U JPH0742587Y2 JP H0742587 Y2 JPH0742587 Y2 JP H0742587Y2 JP 1989018304 U JP1989018304 U JP 1989018304U JP 1830489 U JP1830489 U JP 1830489U JP H0742587 Y2 JPH0742587 Y2 JP H0742587Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross column
- tension
- rod
- tension rod
- machine tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Machine Tool Units (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、長いクロスコラムを有する工作機の改良に関
するものである。
するものである。
一般に、長いクロスコラムに複数個のヘッドを長手方向
へ摺動自在に装着した工作機、例えばNCルータにおい
て、クロスコラムが自重とヘッドの重量で下方へたわむ
ことがある。このたわみは、百分の一ミリオーダのもの
であるが、たわむとヘッドの直角が正確には出なくなる
ため、加工精度が落ちるという工作機にとって重大な欠
点が生ずる。従来、かゝる問題を解決するため、クロス
コラムの内部に長手方向に沿ってテンションロッドを設
け、下方へたわんだ部分を吊り上げて矯正する技術が知
られている(例えば、実開昭49−122484号公報)。
へ摺動自在に装着した工作機、例えばNCルータにおい
て、クロスコラムが自重とヘッドの重量で下方へたわむ
ことがある。このたわみは、百分の一ミリオーダのもの
であるが、たわむとヘッドの直角が正確には出なくなる
ため、加工精度が落ちるという工作機にとって重大な欠
点が生ずる。従来、かゝる問題を解決するため、クロス
コラムの内部に長手方向に沿ってテンションロッドを設
け、下方へたわんだ部分を吊り上げて矯正する技術が知
られている(例えば、実開昭49−122484号公報)。
しかしながら、この種のテンションロッドを用いる方法
では、テンションロッドによって強い力で吊り上げるた
め、下方へたわんだ撓みは矯正し得ても、その際に、テ
ンションロッドに捩れを与える不具合があった。そし
て、この捩れを除去する作業も容易でない上、この歪み
を生じさせないための簡単な構造を得ることが難しかっ
た。
では、テンションロッドによって強い力で吊り上げるた
め、下方へたわんだ撓みは矯正し得ても、その際に、テ
ンションロッドに捩れを与える不具合があった。そし
て、この捩れを除去する作業も容易でない上、この歪み
を生じさせないための簡単な構造を得ることが難しかっ
た。
本考案は、この欠点を簡単な改良によって解消した工作
機を提供しようとするもので、つぎのように構成する。
機を提供しようとするもので、つぎのように構成する。
すなわち、複数個のヘッドを長手方向へ摺動自在に装着
した左右へ長いクロスコラムを有する工作機において、
クロスコラムの中央下部の前壁と後壁間に支持杆を架設
し、この支持杆をクロスコラムの長手方向へ張設して下
方へ凹に湾曲させたテンションロッドで下より支持さ
せ、かつ、そのテンションロッドを少なくとも、クロス
コラムの前壁側と後壁側とに沿わせてそれぞれ張設して
なる長いクロスコラムを有する工作機である。具体的に
は、一方のテンションロッドの中央へ、該テンションロ
ッドを張るためのテンションボルトを取付けてある。
した左右へ長いクロスコラムを有する工作機において、
クロスコラムの中央下部の前壁と後壁間に支持杆を架設
し、この支持杆をクロスコラムの長手方向へ張設して下
方へ凹に湾曲させたテンションロッドで下より支持さ
せ、かつ、そのテンションロッドを少なくとも、クロス
コラムの前壁側と後壁側とに沿わせてそれぞれ張設して
なる長いクロスコラムを有する工作機である。具体的に
は、一方のテンションロッドの中央へ、該テンションロ
ッドを張るためのテンションボルトを取付けてある。
前壁と後壁との下部は支持杆によって連結されクロスコ
ラムの剛性を向上させる。テンションロッドは両端がク
ロスコラムに係止され、中央部で支持杆を介してクロス
コラムの中央部を吊り上げている。
ラムの剛性を向上させる。テンションロッドは両端がク
ロスコラムに係止され、中央部で支持杆を介してクロス
コラムの中央部を吊り上げている。
こゝで、テンションロッドは前後して2本が設けられて
おり、両者の張力を適度に調整することにより、クロス
コラムの歪みを矯正できる、または歪みの発生を抑制で
きる。
おり、両者の張力を適度に調整することにより、クロス
コラムの歪みを矯正できる、または歪みの発生を抑制で
きる。
さらに、テンションロッドはテンションボルトによって
側壁側へ引っ張っており、クロスコラムの歪みを矯正
し、あるいは歪みの発生を抑制する。
側壁側へ引っ張っており、クロスコラムの歪みを矯正
し、あるいは歪みの発生を抑制する。
以下に、本考案の実施例を図面に基いて説明する。第1
図に示すように、左右へ樹立したコラム1、1の下部か
ら前後方向へ延びるベッド2、2を突設し、その上面へ
Xレール3、3を介してテーブル4、4を前後方向へ摺
動自在に配設する。テーブル4、4の裏面長手方向へボ
ールネジ5、5を取付け、これをそれぞれXサーボモー
タ6、6で回転させてテーブル4、4を移動させる。コ
ラム1、1の上端間左右方向へ長いクロスコラム7を架
設し、その前面上下へYレール8、8を設ける。Yレー
ル8、8に左右方向へ自走する移動盤9を取付け、移動
盤9の全面に4個のルータヘッド10を装着する。各ルー
タヘッド10はネジ棒11により左右へ移動可能とする。各
ルータヘッド10には、必要とするカッタ10aを装着す
る。
図に示すように、左右へ樹立したコラム1、1の下部か
ら前後方向へ延びるベッド2、2を突設し、その上面へ
Xレール3、3を介してテーブル4、4を前後方向へ摺
動自在に配設する。テーブル4、4の裏面長手方向へボ
ールネジ5、5を取付け、これをそれぞれXサーボモー
タ6、6で回転させてテーブル4、4を移動させる。コ
ラム1、1の上端間左右方向へ長いクロスコラム7を架
設し、その前面上下へYレール8、8を設ける。Yレー
ル8、8に左右方向へ自走する移動盤9を取付け、移動
盤9の全面に4個のルータヘッド10を装着する。各ルー
タヘッド10はネジ棒11により左右へ移動可能とする。各
ルータヘッド10には、必要とするカッタ10aを装着す
る。
クロスコラム7の中央下部の前壁71と後壁72間に支持杆
12を架設する。クロスコラム7内の長手方向で前壁71側
と後壁72とに、下方へ凸に湾曲し、支持杆12の下を通っ
て、これを支えるテンションロッド131、132を張設す
る。テンションロッド131、132の両側は、第3図に示す
ようにクロスコラム7の側壁73、74の外方へ突出させ、
先端にナット14を螺合し、このナット14でテンションロ
ッド131、132の張りを調整する。
12を架設する。クロスコラム7内の長手方向で前壁71側
と後壁72とに、下方へ凸に湾曲し、支持杆12の下を通っ
て、これを支えるテンションロッド131、132を張設す
る。テンションロッド131、132の両側は、第3図に示す
ようにクロスコラム7の側壁73、74の外方へ突出させ、
先端にナット14を螺合し、このナット14でテンションロ
ッド131、132の張りを調整する。
後壁72側のテンションロッド132の中央には第2図、第
4図に示すように、テンションロッド132を後へ引っ張
るテンションボルト15を設ける。テンションボルト15
は、テンションロッド132を通すリング16を設け、その
外周へ内端を取付け、外端をクロスコラム7の後壁72の
外方へ突出させ先端にナット17を螺合する。このテンシ
ョンボルト15の進退により、テンションロッド132の張
りを調整する。
4図に示すように、テンションロッド132を後へ引っ張
るテンションボルト15を設ける。テンションボルト15
は、テンションロッド132を通すリング16を設け、その
外周へ内端を取付け、外端をクロスコラム7の後壁72の
外方へ突出させ先端にナット17を螺合する。このテンシ
ョンボルト15の進退により、テンションロッド132の張
りを調整する。
つぎに作用を説明する。ヘッド10の重量でクロスコラム
7がしなったときは、前壁側のテンションロッド131の
ナット141を締める。ナット141の締め込みにより、テン
ションロッド131が張られ支持杆12が持ち上げられ、中
央が上がってクロスコラム7のしなりを補正する。テン
ションロッド131の張りでクロスコラム7の側壁73、74
が歪んだとき、すなわち、側壁73、74の前壁71および前
壁71へ取り付けたYレール8、8側が内方へ歪んだとき
は(二点鎖線で表示)、テンションボルト15を後退さ
せ、後壁側のテンションロッド132を張る。この張りに
よるテンションロッド132の張力で後壁73、74が内方へ
張られるため、側壁73、74の歪みが補正され、同時に前
壁71とYレール8、8の内方への歪みも補正される。
7がしなったときは、前壁側のテンションロッド131の
ナット141を締める。ナット141の締め込みにより、テン
ションロッド131が張られ支持杆12が持ち上げられ、中
央が上がってクロスコラム7のしなりを補正する。テン
ションロッド131の張りでクロスコラム7の側壁73、74
が歪んだとき、すなわち、側壁73、74の前壁71および前
壁71へ取り付けたYレール8、8側が内方へ歪んだとき
は(二点鎖線で表示)、テンションボルト15を後退さ
せ、後壁側のテンションロッド132を張る。この張りに
よるテンションロッド132の張力で後壁73、74が内方へ
張られるため、側壁73、74の歪みが補正され、同時に前
壁71とYレール8、8の内方への歪みも補正される。
また、前後のテンションロッド131、132を交互に締めて
ゆけば、クロスコラム7の歪みは生じにくい。
ゆけば、クロスコラム7の歪みは生じにくい。
以上のように、本考案によれば、クロスコラムは支持杆
により前壁と後壁とが連結されその剛性を増す上、支持
杆とテンションロッドとは固定されていないので、テン
ションロッドによって歪みが矯正される際、新たに生じ
易い歪みを無くし、あるいは軽減できる。
により前壁と後壁とが連結されその剛性を増す上、支持
杆とテンションロッドとは固定されていないので、テン
ションロッドによって歪みが矯正される際、新たに生じ
易い歪みを無くし、あるいは軽減できる。
テンションロッドはクロスコラムの前後に一対を設け、
これを交互に張るようにすれば、クロスコラムの側壁に
歪みをおこすことなく、たわみを矯正できる。
これを交互に張るようにすれば、クロスコラムの側壁に
歪みをおこすことなく、たわみを矯正できる。
また、一方のテンションロッドに、これを張るテンショ
ンボルトを設ければ、このテンションロッドの張りで、
クロスコラムの側壁の歪みを補正できるなどの効果があ
る。
ンボルトを設ければ、このテンションロッドの張りで、
クロスコラムの側壁の歪みを補正できるなどの効果があ
る。
第1図は本考案の実施例を示す正面図、第2図は第1図
におけるII−II矢視図、第3図は第2図におけるIII−I
II矢視図、第4図は第2図におけるIV−IV矢視図であ
る。 7……クロスコラム 71……前壁 72……後壁 10……ルータヘッド 12……支持杆 131、132……テンションロッド 15……テンションボルト
におけるII−II矢視図、第3図は第2図におけるIII−I
II矢視図、第4図は第2図におけるIV−IV矢視図であ
る。 7……クロスコラム 71……前壁 72……後壁 10……ルータヘッド 12……支持杆 131、132……テンションロッド 15……テンションボルト
Claims (2)
- 【請求項1】複数個のヘッドを長手方向へ摺動自在に装
着した左右へ長いクロスコラムを有する工作機におい
て、クロスコラムの中央下部の前壁と後壁間に支持杆を
架設し、この支持杆をクロスコラムの長手方向へ張設し
て下方へ凸に湾曲させたテンションロッドで下より支持
させ、かつ、そのテンションロッドを少なくとも、クロ
スコラムの前壁側と後壁側とに沿わせてそれぞれ張設し
てなる長いクロスコラムを有する工作機。 - 【請求項2】一方のテンションロッドの中央へ、該テン
ションロッドを張るためのテンションボルトを取付けて
なる第1項記載の長いクロスコラムを有する工作機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989018304U JPH0742587Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 長いクロスコラムを有する工作機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989018304U JPH0742587Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 長いクロスコラムを有する工作機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02110442U JPH02110442U (ja) | 1990-09-04 |
JPH0742587Y2 true JPH0742587Y2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=31232828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989018304U Expired - Lifetime JPH0742587Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 長いクロスコラムを有する工作機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742587Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS526794B2 (ja) * | 1972-03-03 | 1977-02-24 | ||
JPS49122484U (ja) * | 1973-02-14 | 1974-10-19 | ||
JPS649033A (en) * | 1987-07-01 | 1989-01-12 | Nissan Shatai Co | Control device for automatic transmission |
-
1989
- 1989-02-17 JP JP1989018304U patent/JPH0742587Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02110442U (ja) | 1990-09-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |