JPH0742434B2 - 路面標示用組成物 - Google Patents
路面標示用組成物Info
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- JPH0742434B2 JPH0742434B2 JP2018951A JP1895190A JPH0742434B2 JP H0742434 B2 JPH0742434 B2 JP H0742434B2 JP 2018951 A JP2018951 A JP 2018951A JP 1895190 A JP1895190 A JP 1895190A JP H0742434 B2 JPH0742434 B2 JP H0742434B2
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Description
しくは、形状保持性の良い路面標示用塗料組成物に関す
るものである。本発明によれば、該路面標示組成物を溶
融し、その所定量を路面に塗布し、突起を形成し、その
上に反射材を散布するか、あるいはあらかじめ該組成物
を反射材を溶融混合し施工するか、または所望により、
所定の形状に成形し、この成形体を、溶融型路面標示塗
料の施工時にその上に散布し固着させることによって突
起を形成し、向上した夜間の視認性を有する路面標示体
を得ることができる。
が雨水により覆われると、この路面標示体もまた雨水に
より冠水し、雨天夜間時においてはその標示機能を失っ
ているのが現状である。従来より夜間の視認性を向上す
べく大粒径のガラスビースの散布したり、または表面に
突起を設けるなどの試みが行なわれてきているが、大粒
径ガラスビーズの散布は塗膜からガラスビースが離脱し
やすく、また表面に突起を設けたものは夏季高温時に、
突起が変形しやすく突起が平らになりやすいなどの理由
により、雨天夜間時の視認性を維持することが困難であ
るので現在ほとんど使用されていない。従って、特に危
険な場所などで雨天時の夜間に標示機能を必要とする場
合には、反射道路鋲、チャッターバーなどが使用されて
いるが、これらは舗装内部に一部を埋め込む必要があ
り、施工時間がかかるだけでなく、設置場所を変更する
時の移設がむずかしく、さらに万一金属性の標示物が離
脱すると交通事故を招く恐れがあり非常に危険であっ
た。
であって、特に前記したように夏季高温時の変形を少な
くすることができ、突起の形状保持性が良く、下地舗装
面はもちろん、従来の路面標示材料にも十分付着し、雨
天時に雨水に冠水されることなく、夜間の視認性に優れ
た性能を示すことのできる路面標示用組成物を提供する
ものである。
性マレイン酸樹脂などが主に用いられているが、現在で
はロジン系樹脂はその原料を天然物に依存しているため
需要量に対応しきれずに高価なものとなっており、これ
に替り工業的に安価でかつ容易に製造できる炭化水素樹
脂(一般にこれを石油樹脂と称している。)が採用され
ている。またごく一部であるが石油樹脂の耐久性を向上
させる目的でエチレン−酢酸ビニール樹脂を添加する場
合もあるが添加量としては少ない。なぜならばエチレン
−酢酸ビニール樹脂は溶融粘土が高く、また現在使用さ
れている脂肪族系炭化水素樹脂との相溶性があまりよく
ないことから多量を添加することができなかったのであ
る。またポリアミド樹脂も耐久性向上の目的で使用され
ているが、ポリアミド樹脂はロジン系樹脂とは相溶性が
良いが現在主に用いられいる石油樹脂との相溶性は良く
ない。つまり、ポリアミド樹脂から成る路面標示用塗料
を炭化水素樹脂からなる路面標示用塗料の上に塗布する
とき付着性が悪いという欠点がある。
間反射が得られないことはすでに述べたが、これは塗膜
上に降った水を排水する作用がないからで、排水性を付
与するために突起を形成して、突起の間隔を通して排水
することが必要になる。雨量によっても差はあるが、突
起の高さがたとえば10mm以上あればその反射効果は大き
いが、車両が突起物の上を通過する時の騒音の問題や、
自動車、オートバイの通過による横転事故などが発生す
る場合も考えられるので、反射効果とこれら諸問題を考
慮すると、突起の高さは3mm〜6mmが好ましく、得られた
突起物の形状保持の良いことが必要であり、本発明はこ
れらの点に鑑み鋭意研究努力した結果、 (a)全不飽和成分中に1,3−共役ジエン成分を有する
脂肪族系不飽和炭化水素樹脂留分と(b)全不飽和成分
中の少なくとも成分中にジヒドロシクロペンタジエンを
含む脂肪族系内部オレフィン含有留分とからなる混合留
分を重合して得た脂肪族系炭化水素樹脂と〔A〕、メル
トインデックスが100〜450で、酢酸ビニル含有量が15〜
33重量%のエチレン−酢酸ビニール共重合体および/ま
たはメルトフローレートが15〜150でエチレン−エチル
アクリレート含有量が15〜30重量%のエチレン−エチル
アクリレート共重合体〔B〕とからなり、樹脂〔A〕と
〔B〕の比率〔A〕/〔B〕が重量比で70/30〜20/80で
ある路面標示組成物を用いて路面標示を行うことにより
前記に記載した問題点を解決することができた。
酸ビニール共重合体およびエチレン−エチルアクリレー
ト共重合体との相溶性が、従来使用されている脂肪族炭
化水素樹脂よりも良く、エチレン−酢酸ビニール樹脂お
よびエチレン−エチルアクリレート樹脂などの高分子樹
脂を多量に使用することができ、酸価が2.0〜5.0、溶融
粘度が100〜160cps/200℃で、軟化点が95〜100℃であ
る。
らに突起物の硬さを向上させる目的で、水素添加した芳
香族系炭化水素樹脂を添加することができる。従来より
使用されている芳香族系炭化水素樹脂は耐熱性、耐候性
が悪く、たとえば白色系の塗料には使用でいないが、水
素添加した芳香族系炭化水素樹脂はこれらの性質を改良
したものであり、軟化点が95〜125℃で好ましくは100〜
120℃が良く、さらにエチレン−酢酸ビニール樹脂およ
びエチレン−エチルアクリレート樹脂との相溶性が良い
ものでなければならない。
トインデックスが100〜450(g/10min)で好ましくは150
〜400(g/10min)である。メルトインデックスが100以
下では、形状保持性は良いが、当該組成物を溶融する場
合に容易に溶解できず、また得られた当該溶融物の流動
性が悪く、得られた突起物の色相が悪くなる。またメル
トインデックスが450以上では、当該組成物は容易に溶
融できるが、得られた突起物は柔らかくなり高温時に車
両が通過すると容易に変形し、形状保持性が悪い。ま
た、酢酸ビニール含有量は15〜30重量%で、好ましくは
19〜28重量%である。15重量%以下では容易に溶融しな
くなり、得られた突起物の色相が悪く好ましくない。ま
た、30重量%以上になると柔らかくなり、形状保持性が
悪く好ましくない。
はメルトフローレートが15〜150、好ましくは20〜100で
ある。メルトフローレートが15以下では溶融し難くま
た、150以上では溶融しやすくなるが得られた突起物が
柔らかくなり、形状保持性、ガラスビース固着性が悪く
好ましくない。さらにエチルアクリレート含有量は15〜
30重量%で、好ましくは17〜25重量%が良い。エチルア
クリレート含有量が15重量%以下では非常に溶融し難く
作業性に劣り、30重量%以上では溶融しやすくなるが柔
らかくなり、突起物の形状保持性が劣り好ましくない。
填剤、補助剤(可塑剤、チクソトロピック剤、酸化防止
剤、ワックスなど)などからなるもので、特に前記脂肪
族系炭化水素樹脂〔A〕と前記エチレン−酢酸ビニール
共重合体および/またはエチレン−エチルアクリレート
共重合体〔B〕との比率が重量比で〔A〕/〔B〕が70
/30〜20/80からなる樹脂組成で好ましくは40/60〜70/30
である。70/30以下であると、夏季高温時の形状保持性
が悪くなり、また20/80以上であると当該組成物を容易
に溶融し難くなり、得られた突起物の色相が悪くなるの
で好ましくない。
組成物にチクソトロピック性をもたせるために補助剤の
一部にチクソトロピック剤を添加しても良く、たとえば
微粒子のシリカ粉、酸化ポリエチレン系界面活性剤、酸
化ポリエチレン系ワックス、有機ベントナイト、タルク
などを用いることができる。
を反射材と溶融混合して均一にした混合物を2〜6mm、
好ましくは4〜6mmの大きさの球状、半球状、回転楕円
体状などにあらかじめ造粒成形し、あるいは1〜3mmの
大きさの骨材、例えば磁器質骨材、セラミック骨材、ス
ラッグ、ガラスビース、硅砂などの硬質骨材を核として
その核の表面に均一溶融した前記混合物をコーティング
して平均径が4〜6mmの造粒成形体をつくり、これをそ
のまま使用するか、または更に反射材をその成形体表面
に固着させて形状保持性の良い路面標示材をつくること
もできる。造粒成形体に散布する反射材としては路面標
示塗料用ガラスビーズで屈折率が1.5〜2.0、粒子径は0.
1〜1.2mmのものが良い。1.2mm以上の粒径では、ガラス
ビーズが大きすぎて本発明の路面標示用組成物と大粒径
のガラスビーズとの付着が悪くなり、路面に施工したと
きに標示体表面からガラスビーズの脱離が見られるた
め、施工初期の反射は良いが長期間反射性を維持できな
いため好ましくない。
び比較例において使用した基本配合は次の通りである。
はメルトインデックスが400で、酢ビ含有量が19重量%
のものを使用し、また脂肪族系炭化水素の一例として
は、特公昭63−37149号公報に記載の(a)沸点が−20
ないし+100℃の範囲の留分であり、全不飽和成分中の
1,3−共役ジエン成分が20モル%以上の範囲、末端モノ
オレフィン成分が30モル%以下の範囲およびシクロペン
ジエン成分が5モル%以下の範囲にある脂肪族系不飽和
炭化水素含有留分と、(b)全不飽和成分中の、少なく
とも成分中にジヒドロシクロペンタジエンを含む脂肪族
系内部オレフィン成分が80モル%以上の範囲、末端モノ
オレフィン成分が15モル%以下の範囲およびシクロペン
タジエン成分が5モル%以下の範囲にある脂肪族系内部
オレフィン含有留分とを、不飽和成分中の1,3−共役ジ
エン成分が10ないし60モル%の範囲を、少なくとも成分
中にジヒドロジシクロペンタジエンを含む脂肪族系内部
オレフィン成分が40ないし90モル%の範囲、末端モノオ
レフィン成分が25モル%以下の範囲およびシクロペンタ
ジエン成分が5モル%以下の範囲となるように混合し、
この混合物をフリーデルクラッ型触媒の存在下に重合さ
せて得た炭化水素樹脂で、軟化点が97.5℃、溶融粘度が
130cps/200℃、酸価が3.4のものを使用した。
ニール共重合体〔B〕の重量比は〔A〕/〔B〕=50/5
0で、基本配合に従って加熱溶融混合して均一な組成物
を調整した。
をメルトインデックスが15で、酢酸ビニール含有量が14
重量%のものに代えた以外は実施例1と全く同様に行な
った。
をメルトインデックスが600で、酢酸ビニール含有量が2
8重量%のものに代えた以外は、実施例1と全く同様に
行なった。
をメルトインデックスが30で、酢酸ビニール含有量が33
重量%のものに代えた以外は、実施例1と全く同様に行
なった。
ルトフローレートが5で、エチル−アクリレート含有量
が9重量%のエチレン−エチルアクリレート共重合体に
代えた以外は、実施例1と全く同様に行なった。
体をメルトフローレートが25で、エチル−アクリレート
含有量が17重量%のものに代えた以外は、実施例1と全
く同様に行なった。
体をメルトフローレートが25で、エチル−アクリレート
含有量が35重量%のものに代えた以外は、実施例1と全
く同様に行なった。
体をメルトフローレートが275で、エチル−アクリレー
ト含有量が25重量%のものに代えた以外は、実施例1と
全く同様に行なった。
加量の半量を実施例6に用いたエチレン−エチルアクリ
レート共重合体に代えた以外は、実施例1と全く同様に
行なった。
酸ビニール共重合体の重量比を80/20に変更し、さらに
充填材の添加量のうち5重量%を補助剤に代えた以外は
実施例1と全く同様に行なった。
にに代えた以外は、実施例1と全く同様に行なった。
酸ビニール共重合体の重量比を10/90に変更し、さらに
充填材の添加量のうち5重量%を補助剤に代えた以外は
実施例1と全く同様に行なった。但し、流動性が悪いた
め補助材の中でチクソトロピック剤の添加はしない。
の球状体に造粒し、屈折率1.52で、平均粒子径が、0.4
〜0.6mmのガラスビースをその表面に固着させて形状保
持性の良い路面標示用材をつくった。
のセラミック骨材の表面にコーティングして粒径約6mm
の球状に造粒し、その表面に実施例13に用いたガラスビ
ーズを固着させて形状保持性の良い路面標示材をつくっ
た。
変更した以外は実施例13と全く同様に行ない路面標示材
を得た。
品名:アトムライン#15白(アトム化学塗料株式会社
製)〕。
粘度が2000cps/200℃のものを樹脂成分として使用し、
次の配合で均一な組成物を調整した。
約5mmの球状に造粒し、その表面に屈折率1.52で平均粒
子径が0.4〜0.6mmのガラスビーズを固着させて形状保持
性の良い路面標示材をつくった。
きさの保持装置付き流動性試験機を用いて、組成物が20
0℃で100cm3流出するに要する時間(秒)を測定した。
滑なアルミニウム板上に流し落し、冷却固化した円板体
の円周と高さを測定し、次式によりチクソ性を算出しチ
クソ性とした。
60℃で荷重速度30mm/分で圧縮し、変形が20%になった
時負荷を止め、ただちに取り出し、高さを測定し次式に
より形状保持率を算出した。
例に規定するアプリケーターで路面標示用塗料3種(溶
融)上、またはアスファルト路面上に塗布し、4cm×4cm
のアタッチメントをエポキシ系の接着材で固着させ、ア
タッチメントの周囲をカッターナイフで、建研式引張り
試験機で引張り、付着状態を調べ次のように評価した。
し、ガラスビースを散布して荷重66kg、回転数33rpm、
回転半径30cm及びスチールラジアルから成る促進摩耗試
験機で30分間摩耗させ、散布ガラスビーズの離脱状態を
調べ、次のように評価した。
を散布しながら車両のヘッドライトをあてて目視で調
べ、次のように評価した。
発明によれば従来の路面標塗料では雨天夜間時に視認で
きなかった路面標示体の形状保持性が良く、下地舗装面
はもちろん従来の路面標示用塗料にも十分付着する雨天
夜間の視認性に優れた路面標示を行うことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】〔A〕(a) 不飽和成分中に1,3−共役
ジエン成分を有する脂肪族系不飽和炭化水素含有留分
と、 (b) 少なくとも成分中にジヒドロシクロペンタジエ
ンを含む脂肪族系内部オレフィン含有留分と、 からなる混合留分を重合して得た脂肪族系炭化水素樹脂
と、 〔B〕メルトインデックスが100〜450で、酢酸ビニル含
有量が15〜33重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体お
よび/またはメルトフローレートが15〜150で、エチル
アクリレート含有量が15〜30重量%のエチレン−エチル
アクリレート共重合体 とからなり、樹脂〔A〕と〔B〕の比率〔A〕/〔B〕
が重量比で70/30〜20/80である形状保持性の良い路面標
示用組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載の路面標示用組成物に反射
材を混合し、所望により該混合物を成形してなる路面標
示材。 - 【請求項3】平均径が2〜6mmの球状、半球状または回
転楕円体状に造粒成形した請求項2に記載の路面標示
材。 - 【請求項4】平均径が1〜3mmの骨材に、請求項2に記
載の路面標示材料を被覆して平均径が4〜6mmの球状、
半球状または回転楕円体状に造粒成形した路面標示材。 - 【請求項5】請求項3または4の造粒成形した路面標示
材の表面に反射材を固着した路面標示材。 - 【請求項6】請求項2、3または4に記載の路面標示材
を路面に施工した後、その上に平均粒径が0.1〜1.0mm
で、屈折率が1.5〜2.0のガラスビーズを散布してなる路
面標示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018951A JPH0742434B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 路面標示用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018951A JPH0742434B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 路面標示用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03227381A JPH03227381A (ja) | 1991-10-08 |
JPH0742434B2 true JPH0742434B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=11985956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018951A Expired - Lifetime JPH0742434B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 路面標示用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742434B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2003262035A1 (en) | 2003-02-25 | 2004-09-17 | Toda Kogyo Corporation | Resin composition for pavement |
JP4001168B2 (ja) * | 2003-02-25 | 2007-10-31 | 戸田工業株式会社 | 舗装用樹脂組成物、舗装用アスファルト組成物及び舗装用アスファルト組成物の製造方法 |
JP2006104250A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Rejino Color Kogyo Kk | 塗料組成物 |
Family Cites Families (2)
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JPS5249811B2 (ja) * | 1973-08-28 | 1977-12-20 | ||
US4497941A (en) * | 1981-10-16 | 1985-02-05 | Exxon Research & Engineering Co. | Ethylene copolymers for hot melt systems |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2018951A patent/JPH0742434B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03227381A (ja) | 1991-10-08 |
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