JPH0742422A - 操作／動作履歴保持機能を備えた鍵管理保管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータの操作や、装置の動作、異常など
の履歴情報を記憶保持する機能を備えた鍵管理保管装置
において、履歴情報を管理者や操作者の確認が容易な形
で表示部に表示させるようにする。 【構成】 オペレータの操作や、装置の動作、異常など
の操作／動作情報を記憶保持する機能を備えた鍵保管装
置において、上記操作／動作情報を表示部４に表示する
に際して、ａ）最新データから順次古いデータに遡って
表示部４にスクロールさせる、ｂ）最古データから順次
新しいデータに繰下がって表示部４にスクロールさせ
る、ｃ）指定された日のデータをスクロール表示させる
以上の表示方法のうちから、任意の表示方法を選択でき
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ビルやマンション等
の出入り口に設置され、各室の入室用鍵を集中管理する
鍵管理保管装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近来、ビルやマンション等の出入り口
に、各室の入室用鍵を集中管理する鍵管理装置が設置さ
れるようになってきている。この鍵管理装置において、
鍵の誤返却を防止する方法として、従来は、鍵管理装置
にに設けられた個別の扉付き鍵収納箱の内部に取り付け
てあるキーシリンダの鍵穴を、保管しようとする鍵に取
り付けてあるキーシリンダ専用鍵を合致させていた。

【０００３】ところが、上記の鍵の返却方法において
は、キーシリンダが高価な部品であるために、商品コス
トが高くなり、又、キーシリンダ専用鍵を紛失した場合
にキーシリンダを交換しなければならなかった。また、
別の方法として、個別の蓋付きホルダー挿入孔の奥に入
るホルダーの端面に所定形状の穴を設け、ホルダー挿入
孔の奥にはこのホルダーの端面の穴に嵌合する突起を設
けて、この突起と前記穴とを嵌合させていた。

【０００４】ところが、このような鍵の返却方法におい
ては、ホルダーに個別の穴を設けるために、穴を塞ぐ部
品が必要であり、又、構造が複雑になり高い寸法精度が
要求されるので、加工性が悪く、加工にかかる費用が高
くなるといった欠点があった。しかも、上記した２つの
例の鍵の返却方法では、誤返却であることを知らせるガ
イダンスがないため、使用者に対して不親切なものであ
った。

【０００５】上記の各問題を解決するものとして、従
来、例えば次に説明するような鍵管理装置が用いられて
いる。即ち、内部に各室の鍵を保管するために設けられ
た箱体の前面に、鍵の取り出しや保管を可能とした小扉
を設けた鍵保管ボックスを複数配置し、この鍵保管ボッ
クスの側方に、カードリーダとテンキー等の操作部が設
けられていて、ＩＣカードに記憶させたＩＤコードと操
作部から入力される暗証コードとを照合することによっ
て、あらかじめ設定されている特定の鍵保管ボックスの
小扉を自動的に開くことができるようにしている。

【０００６】また、鍵の取り出しや保管、保管ボックス
の小扉の閉め忘れやこじ開け等の装置の異常に対して
は、アラームが鳴るとともに、内部に設置されているプ
リンタユニットにも印字されて管理できるようになって
いる。また、このような鍵管理装置は、その運用面にお
いて、各テナントの使用者に特定の鍵保管ボックスの小
扉を開くために、ＩＣカードを１枚又は複数枚渡してい
るので、鍵の所有者を限定する必要がなく、更に、鍵の
保管及び操作情報を内蔵させたプリンタユニットなどに
印字するために、無人で鍵の管理を行うことができるな
どの利点があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の鍵管理装置においては、操作情報と装置の異常管理を
プリンタユニットで行っているために、数ケ月毎にプリ
ンタ用紙の交換を行う必要があり、面倒である上、プリ
ンタ用紙の残量がなくなったり、交換中などにあっては
装置を使用することができず、不便であった。

【０００８】また、１巻のプリンタ用紙に数ケ月分のデ
ータが印字されているために、後で特定年月日のデータ
を調査するときにも検索が面倒でかなりの手間を要する
などの問題もあった。そこで、本発明は、上記従来の問
題に鑑みてなされたものであって、部品点数が少なく
て、構造が簡単であり、加工性を高めることができ、コ
ストを低減することができ、しかも、鍵の取り出し、保
管や鍵保管ボックスの小扉が開いたなどの操作情報や装
置に生じた異常などの情報を操作／動作情報として、表
示部に予め整理された順序パターンでスクロール表示で
きる、メンテナンスに便利な鍵管理保管装置を提供する
ことを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案される本発明は、オペレータの操作や、装置の動
作、異常などの操作／動作情報を記憶保持する機能を備
えた鍵保管装置の改良であって、上記操作／動作情報を
表示部に表示するに際して、 ａ）最新データから順次古いデータに遡って表示部にス
クロールさせる、 ｂ）最古データから順次新しいデータに繰下がって表示
部にスクロールさせる、 ｃ）指定された日のデータをスクロール表示させる、以
上の表示方法のうちから、任意の表示方法を選択できる
ようになっている。

【００１０】また、請求項２において提案された本発明
は、記憶装置に記憶された操作／動作履歴データを外部
のプリンタやパソコンなどに出力転送できる出力インタ
ーフェースを更に備えた構成となっている。更に、請求
項３において提案された本発明は、特定のＩＤコードを
記録させたＩＤカードをカードリーダで読み取るカード
リーダと、このカードリーダによって読み取ったＩＤコ
ードの登録が確認されたときに、信号処理部からの指令
に応じて鍵保管ボックスの小扉を自動的に解錠させる錠
制御手段を更に備えた構成となっている。

【００１１】

【作用】請求項１に記載された本発明の鍵管理保管装置
によれば、オペレータの操作履歴や装置の動作、異常
（締め忘れ、こじ開け）などの履歴が、予め表示順序な
どを定めた３つのパターンのうちから、任意のものを管
理者側で選択して、表示部にスクロール表示し、確認で
きる。

【００１２】また、請求項２に記載された本発明の鍵管
理保管装置によれば、内部の記憶装置に記憶させた操作
／動作履歴データを、出力インターフェースを通じて、
他のコンピュータやプリンタに出力して、表示したり、
印字したりできる。更に、請求項３に記載された本発明
の鍵管理保管装置によれば、予めＩＤコードを記憶させ
たカードをカードリーダで読み取らせて、ＩＤコードの
登録照合を行うだけで、鍵の取出しと保管が可能とな
る。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の鍵管理装置の一実施例につい
て、図面に基づいて説明する。図２は、請求項３に記載
された鍵管理保管装置の外観を示している。ボックス状
本体Ａの右側には、ＬＣＤより成る表示部４やテンキー
２，カーソルキー３などの操作部、アラームや操作音を
出力し、必要に応じてガイド情報を音声出力させるスピ
ーカ４が設けられ、鍵保管ボックス５は左側に多段配置
されている。１は、オペレータに予め持たせたＩＤカー
ドに記憶させたＩＤコードを読み取るカードリーダであ
り、１ａはカード読み取りスリットである。２は各種の
情報を入力するためのテンキー、３はスクロール操作キ
ーとなるカーソルキーである。図例では、４つの鍵保管
ボックス５が上下方向に５段積み構成となっているが、
鍵保管ボックス５の数は任意である。なお、５１は鍵保
管ボックスの動作表示ランプである。

【００１４】図３は、本発明の鍵管理装置の内部構成を
ブロック図をもって示したものである。１０は制御装置
でマイクロコンピュータで構成される。７はオペレータ
の所持するカードに記憶させたＩＤコードなどを記憶さ
せた登録メモリ、８は後述する操作／動作情報を記憶保
持する履歴記憶メモリ、５Ａは鍵保管ボックスに対応し
て、各々の鍵保管ボックス５に設けた小扉を施錠する錠
制御手段であり、カードリーダ１によって読み取られ、
更に必要に応じてテンキー２を操作するなどによって、
オペレータによって入力された暗証コードの登録が制御
装置１０において確認されたときに、小扉を解錠させ
る。４は、オペレータの操作や装置の動作、異常の発生
などの情報を表示するための表示部で、ＬＣＤなどで構
成される。

【００１５】更に、９は履歴記憶メモリ８に記憶保存さ
れた操作／動作情報を、他のコンピュータやプリンタな
どに転送するための外部出力インターフェースである
（請求項２）。履歴記憶メモリ８に記憶された操作／動
作情報は、外部出力インターフェース９から通信ケーブ
ルを介して転送されることによりパソコンなどに入力で
き、パソコンに入力すれば、フロッピィディスクなどの
外部記憶手段に保存したり、パソコン側で処理して項目
別表示や、統計処理なども出来る。なお、６はオペレー
タの操作を補助したり、管理者に必要な管理情報を音声
メッセージで出力させるための音声合成装置であり、必
要に応じて設けられる。

【００１６】図１の１００〜１０６は、本発明の要部で
ある操作／動作履歴をスクロール表示させる場合のフロ
ーチャートを示している。オペレータの操作や、装置の
動作が変化する毎に、制御装置１０では、その状態を検
知判別して、順次履歴記憶メモリ８に格納して行くが、
このようにして一旦履歴記憶メモリ８に記憶保存された
履歴情報を表示部４に表示する場合、テンキー２の操作
によって、次のような３つの表示パターンを選択するこ
とができる。すなわち、テンキー２の［＊］を操作し、
暗証コードをテンキー２を操作して入力すると、装置は
操作／動作履歴表示モードを実行する。この場合、オペ
レータあるいは管理者は、予め準備された３つの表示パ
ターンのうち、いずれかの表示パターンが選択できる。

【００１７】例えば、操作／動作情報を最新データから
順次スクロール表示させる場合には続いて、［１］を操
作し、最古データから順次スクロール表示させる場合に
は続いて［２］を操作し、指定日の操作／動作履歴を表
示させる場合には、続いてテンキーを操作して、年月日
を入力する。例えば、指定日を入力する場合、［＃］
［９］，［３］，［＃］［０］，［３］，［＃］，
［２］，［０］を入力すれば、１９９３年３月２０日に
履歴記憶メモリ８に記憶保存された操作／動作情報が表
示部４に表示され、このときの操作／動作情報が１つの
表示画面に表示できない場合には、カーソルキー３を操
作すれば操作／動作情報を順次、表示部４に表示するこ
とができる。

【００１８】なお、１０２は最新データから最古データ
まで順次遡って表示する場合（具体例は、図４参照）、
１０３は最古データから最新データまで繰下がって表示
する場合で、これらの表示パターンは管理者が定期的に
行えば、装置の使用状態や動きを管理できる（具体例
は、図５参照）。また、１０４〜１０６は指定した年月
日のデータを表示実行するもので、使用者などが選択操
作すればよい（具体例は、図６参照）。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の鍵管理
装置によれば、鍵の取出し、保管や鍵保管ボックスの小
扉が開いたなどの操作情報や装置に生じた異常などの情
報を随時、所定のパターンで表示できるので、管理者や
使用者に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】操作／動作情報を履歴表示する場合の動作手順
を示したフローチャートである。

【図２】本発明の鍵管理保管装置の外観図である。

【図３】本発明の鍵管理保管装置の内部構成を示すブロ
ック図である。

【図４】操作／動作情報の表示例を示す図である。

【図５】操作／動作情報の表示例を示す図である。

【図６】操作／動作情報の表示例を示す図である。

【符号の説明】

Ａ 鍵管理保管装置の本体 １ カードリーダ ２ テンキー ３ カーソルキー ４ 表示部 ５ 鍵保管ボックス ５Ａ 錠制御手段 ６ 音声合成装置 ７ ＩＤコード登録メモリ ８ 履歴記憶メモリ ９ 出力インターフェース １０ 制御装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】オペレータの操作や、装置の動作、異常な
   どの操作／動作情報を記憶保持する機能を備えた鍵保管
   装置において、 上記操作／動作情報を表示部に表示するに際して、 ａ）最新データから順次古いデータに遡って表示部にス
   クロールさせる、 ｂ）最古データから順次新しいデータに繰下がって表示
   部にスクロールさせる、 ｃ）指定された日のデータをスクロール表示させる、以
   上の表示方法のうちから、任意の表示方法を選択できる
   ようにした操作／動作履歴保持機能を備えた鍵管理保管
   装置。
2. 【請求項２】記憶装置に記憶された操作／動作履歴デー
   タを外部のプリンタやパソコンなどに出力転送できる出
   力インターフェースを更に備えた請求項１に記載の操作
   ／動作履歴保持機能を備えた鍵管理保管装置。
3. 【請求項３】特定のＩＤコードを記録させたＩＤカード
   をカードリーダで読み取るカードリーダと、このカード
   リーダによって読み取ったＩＤコードの登録が確認され
   たときに、信号処理部からの指令に応じて鍵保管ボック
   スの小扉を自動的に解錠させる錠制御手段を更に備えた
   請求項１または２に記載の操作／動作履歴保持機能を備
   えた鍵管理保管装置。