JPH0742271A

JPH0742271A - 耐火層間材

Info

Publication number: JPH0742271A
Application number: JP21000793A
Authority: JP
Inventors: Kanji Matsuda; 寛司松田; Yuji Hatanaka; 裕司畑中
Original assignee: RONBITSUKU JAPAN KK
Current assignee: RONBITSUKU JAPAN KK
Priority date: 1993-08-03
Filing date: 1993-08-03
Publication date: 1995-02-10
Anticipated expiration: 2012-10-29
Also published as: JP2671252B2

Abstract

(57)【要約】【目的】溶接の火花が落下してきても損傷せず、しか
も雨水が下層階に流下するのを防止できるようにする。【構成】耐火性を有する芯材６を、外被材７で包む。
外被材７の上面に、上面被覆材８を取付ける。上面被覆
材８の内側延長縁８ａを、床１の鉄板２に接着する。上
面被覆材８の外側延長縁８ｂを、外壁４に密着させる。
上面被覆材８を、防水性を有し、かつ溶接の火花に耐え
得る材料で作る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、下層階で発生した火災
が上層階に延焼するのを防止するための耐火層間材に係
り、特に施工性がよく、しかも床と外壁との間から脱落
するおそれがない耐火層間材に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、高層建築物においては、ＰＣ版
製のカーテンウォールパネル等の壁パネルを、狭い間隙
を介し上下および左右方向に連続配置して外壁とする外
壁構法が採用されている。

【０００３】ところで、この種の外壁構法においては、
例えばデッキプレート上にコンクリートを打設して構成
される床の端面と外壁との間に、その構造上所定の隙間
が形成されるため、この間隙を層間材で閉止する必要が
あるとともに、下層階で発生した火災が上層階に延焼す
るのを防止するためには、この層間材を耐火構造とする
必要がある。

【０００４】そこで従来は、床と外壁との間に、Ｕ溝状
にラス網を挿入固定するとともに、このＵ溝内に、ロッ
クウール等の不燃材料を充填して耐火構造とした耐火層
間材を用いるようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の耐火層間材
においては、ラス網で形成されるＵ溝内に、現場で不燃
材料を充填する必要があるため、作業が容易でないとと
もに作業に危険を伴ない、また外壁を設置した後でなけ
れば施工できないため、例えば柱の陰になっている部位
に対しては、作業ができなかったり不充分な施工とな
り、所期の耐火性能が得られないおそれがある。

【０００６】そこで、本発明者等は先に、特願平４−２
６９４５５号において、セラミックスファイバあるいは
グラスウール等を集束または積層して弾性を持たせた芯
材と、この芯材を包む外被フィルムとから、角棒状の耐
火層間材を構成し、これを床と外壁との間に接着固定す
るようにしたものを提案した。

【０００７】本発明者等が提案した先の耐火層間材は、
芯材が外被フィルムで包まれているため、施工が容易で
あるとともに、外壁を設置する前に、床の端面に予め接
着固定しておくことができるため、柱の陰になっている
部位に対しても充分な耐火性能が得られる等、多くの利
点を有している。

【０００８】ところが、耐火層間材が装着されている階
の上層階で行なっている溶接の火花が、耐火層間材上に
落下した場合には、耐火層間材上面の外被フィルムに孔
が穿くことになる。そして、この状態で、床面上に溜ま
っている雨水を掃き出した場合には、前記外被フィルム
の孔から耐火層間材内に多量の雨水が流入し、流入した
雨水の重量で耐火層間材が脱落するおそれがある。

【０００９】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、施工が容易で安定した固定力が得られ、また上層階
で溶接作業を行なっても不具合が生じるおそれがない耐
火層間材を提供することを目的とする。

【００１０】本発明の他の目的は、芯材を短寸法の繊維
で形成した場合であっても、取扱い中に芯材が外部に飛
散するおそれがない耐火層間材を提供するにある。

【００１１】本発明の他の目的は、耐火層間材の固定力
を向上させ、かつ上面被覆材と床面との間に雨水が浸入
すするのを防止することができる耐火層間材を提供する
にある。

【００１２】本発明の他の目的は、上面被覆材上に雨水
が溜まった場合でも、溜まった雨水が、外壁にそって流
下するのを抑えることができる耐火層間材を提供するに
ある。

【００１３】本発明の他の目的は、外壁を設置する前に
耐火層間材を床に固定しておく場合でも、充分な固定力
が得られる耐火層間材を提供するにある。

【００１４】本発明のさらに他の目的は、上層階側の雨
水が下層階側に流下するのを完全に防止することができ
る耐火層間材を提供するにある。

【００１５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項１に係る発明は、建築物の床と外壁
との間に配置される耐火層間材において、不燃材料を用
いて角棒状に形成された芯材と；この芯材を包む外被材
と；芯材を床と外壁との間に配置した状態における外被
材の上面全域を被覆し、少なくとも防水性および溶接火
花に対する耐性を有する上面被覆材と；をそれぞれ設け
るようにしたことを特徴とする。

【００１６】また、本発明請求項２に係る発明は、芯材
を、セラミックス繊維，ロックンウール，グラスウール
またはアスベスト等の無機質繊維を、集束または積層し
て形成するようにしたことを特徴とする。

【００１７】また、本発明の請求項３に係る発明は、外
被材をプラスチックフィルムで形成し、芯材をほぼ完全
に覆うようにしたことを特徴とする。

【００１８】また、本発明の請求項４に係る発明は、上
面被覆材の床に対応する幅方向内端に、内側延長縁を設
け、この内側延長縁を、接着層を介し床に接着するよう
にしたことを特徴とする。

【００１９】また、本発明の請求項５に係る発明は、上
面被覆材の外壁に対応する幅方向外端に、外被材の外側
面よりも稍突出する外側延長縁を設けるようにしたこと
を特徴とする。

【００２０】また、本発明の請求項６に係る発明は、外
被材の床に対応する内側面を、床の外側面に接着層を介
し接着するようにしたことを特徴とする。

【００２１】さらに、本発明の請求項７に係る発明は、
上面被覆材の幅方向両端部に内側延長縁および外側延長
縁をそれぞれ設け、これら延長縁を、接着層を介し床お
よび外壁に接着するようにしたことを特徴とする。

【００２２】

【作用】本発明の請求項１に係る発明においては、芯材
を床と外壁との間に配置した状態における外被材の上面
全域を被覆する上面被覆材が設けられ、この上面被覆材
は、少なくとも防水性および溶接火花に対する耐性を有
している。このため、上層階で行なっている溶接の火花
が耐火層間材上に落下してきても、外被材がこの火花に
よって損傷するおそれがなく、また外被材が網状等、開
口を有している場合であっても、芯材が雨水によって濡
れたり、芯材が吸収した雨水の重量によって耐火層間材
が落下するといった不具合がない。

【００２３】また、本発明の請求項２に係る発明におい
ては、芯材が、無機質繊維を集束または積層して形成さ
れ、一定の弾性を有している。このため、床および外壁
に対し充分な密着性が得られる。

【００２４】また、本発明の請求項３に係る発明におい
ては、プラスチックフィルム製の外被材により、芯材が
ほぼ完全に覆われている。このため、外被材に雨水が付
着しても、芯材が濡れるおそれはなく、また芯材が短い
繊維で形成されている場合であっても、取扱い時に外部
に飛散するおそれがない。

【００２５】また、本発明の請求項４に係る発明におい
ては、上面被覆材の内側延長縁が床に接着される。この
ため、充分な固定力が得られ、また雨水が、上面被覆材
と床との間に浸入するおそれもない。

【００２６】また、本発明の請求項５に係る発明におい
ては、上面被覆材の外側延長縁が、外被材の外側面より
も稍突出している。このため、床と外壁との間に耐火層
間材を配置した際に、前記外側延長縁が外壁に密着し、
外壁面にそって雨水が流下するのを大幅に抑制すること
が可能となる。

【００２７】また、本発明の請求項６に係る発明におい
ては、外被材の内側面が床の外側面に接着される。この
ため、外壁を設置する前に床に耐火層間材を固定する場
合であっても、充分な固定力が得られる。

【００２８】さらに、本発明の請求項７に係る発明にお
いては、上面被覆材に設けた両延長縁が、床および外壁
にそれぞれ接着される。このため、大きな固定力が得ら
れるとともに、上面被覆材上に溜まった雨水が流下する
のを完全に防止することが可能となる。

【００２９】

【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
１は、本発明の第１実施例に係る耐火層間材を示すもの
で、図中、符号１は建築物の床であり、この床１は、図
示しないデッキプレートの外周縁にコンクリート止め用
の鉄板２を溶着するとともに、デッキプレート上にコン
クリート３を打設して形成されるようになっている。そ
して、この床１とカーテンウォールパネル等で形成され
る外壁４との間には、所定幅の間隙Ｇが形成されてお
り、この間隙Ｇ内には、耐火層間材５が配設されるよう
になっている。

【００３０】この耐火層間材５は、図２に示すように、
セラミックス繊維，ロックウール，グラスウールあるい
はアスベスト等の無機質繊維を集束または積層して弾性
を持たせた角棒状の芯材６と、この芯材６の外表面を完
全に被覆する例えばポリエチレンフィルム製の外被材７
とを備えており、外被材７を含めた芯材６の幅寸法Ｗ
は、前記間隙Ｇよりも大寸法に設定されている。したが
って、芯材６は多少圧縮された状態で間隙Ｇ内に配置さ
れ、充分な密着性が確保されるようになっている。

【００３１】前記外被材７の上面には、図２に示すよう
に、防水性と溶接火花に対する耐性とを有する例えば耐
熱ゴム製の稍厚手の上面被覆材８が固設されており、外
被材７の上面は、この上面被覆材８によって完全に被覆
されるようになっている。

【００３２】この上面被覆材８の床１に対応する幅方向
内端部には、図２に示すように、１０〜４０ｍｍ程度の
突出長さを有する内側延長縁８ａが長手方向に通して設
けられており、この内側延長縁８ａの下面には、例えば
ブチルゴム製の接着層９が設けられ、その表面は剥離紙
１０で保護されている。そしてこの内側延長縁８ａは、
図１に示すように、耐火層間材５を間隙Ｇ内に配置した
際に、床１の外側面に貼着固定され、床１との間の防水
性を確保するようになっている。なお、この内側延長縁
８ａは、床１の外側面ではなく、床１の上面に貼着固定
するようにしてもよく、また貼着固定後、止めビス等に
より床１に完全に固定するようにしてもよい。

【００３３】前記上面被覆材８の外壁４に対応する幅方
向外端部には、図２に示すように、５ｍｍ程度の突出長
さを有する外側延長縁８ｂが長手方向に通して設けられ
ており、この外側延長縁８ｂは、図１に示すように、耐
火層間材５を間隙Ｇ内に配置した際に、外壁４に密着し
て湾曲し、外壁４との間の防水性を確保するようになっ
ている。

【００３４】前記上面被覆材８の長手方向両端部には、
図３に示すように、５ｍｍ程度の突出長さを有する端部
延長縁８ｃがそれぞれ設けられており、この端部延長縁
８ｃは、図４に示すように、耐火層間材５を長手方向に
連続配置する際に相互に重ね合わされるとともに、必要
に応じ接着剤等で相互に接着され、連結部分の防水性お
よび溶接火花に対する耐性が確保されるようになってい
る。

【００３５】一方、前記外被材７の床１に対応する内側
面には、図２に示すように、例えばブチルゴム製の接着
層１１が設けられており、その表面は剥離紙１２により
保護されている。そして外被材７は、図１に示すよう
に、耐火層間材５を間隙Ｇ内に配置した際に、前記接着
層１１により床１の外側面に貼着固定され、外壁４を設
置する前に耐火層間材５を床１に取付けた場合であって
も、耐火層間材５が脱落しないだけの充分な固定力が得
られるようになっている。なお、これについては後に詳
述する。

【００３６】次に、本実施例の作用について説明する。
施工に際しては、まず剥離紙１２を除去して接着層１１
を露出させ、次いでこの耐火層間材５を、床１と外壁４
との間の間隙Ｇ内に上方から挿入する。この際、芯材６
の幅寸法Ｗは、間隙Ｇよりも大寸法に設定されているの
で、芯材６は多少圧縮された状態で間隙Ｇ内に介装さ
れ、その反力で外被材７が床１および外壁４に充分に密
着する。そしてこれにより、外被材７が接着層１１を介
し確実に床１に貼着固定される。

【００３７】一方、上面被覆材８の外側延長縁８ｂは、
それ自体が有する弾力性により、図１に示すように、外
壁４にそって湾曲し、外壁４に密着する。

【００３８】次いで、剥離紙１０を剥離除去して接着層
９を露出させ、図１に示すように、上面被覆材８の内側
延長縁８ａを床１の内側面に貼着固定する。

【００３９】このようにして、所定の耐火層間材５を設
置したならば、同様の作業を長手方向に順次行ない、耐
火層間材５を長手方向に順次連続配置していく。この
際、相互の耐火層間材５の端部延長縁８ｃは、図４に示
すように、上下に重ね合わされることになるが、必要に
応じ、両端部延長縁８ｃを接着剤等を用いて相互に接着
する。

【００４０】ところで、建築物の柱等の陰になっている
部位においては、外壁４を設置した後に耐火層間材５を
装着しようとすると、柱と外壁４との間に作業員が入る
ことができないことがあり、この場合には、耐火層間材
５を装着することができない。

【００４１】そこでこのような場合には、外壁４を設置
する前に、図１に示す状態で、耐火層間材５を予め床１
に固定しておく。そしてその後、外壁４を設置する。こ
の際、内側延長縁８ａを、止めビス等を用いて床１に完
全に固定し、耐火層間材５の固定をより確実なものとし
てもよい。

【００４２】しかして、耐火層間５の上面は、溶接火花
に対する耐性を有する上面被覆材８で完全に覆われるの
で、上層階で行なっている溶接作業の溶接火花が耐火層
間材５上に落下してきても、上面被覆材８が損傷するお
それは全くない。

【００４３】また、上面被覆材８は防水性を有し、その
内側延長縁８ａは床１に接着され、また外側延長縁８ｂ
は、自己が有する弾力性で外壁４に密着しているので、
床１上に溜まっている雨水を掃き出した際に、この雨水
が上面被覆材８上に溜まっても、下層階側に流下するの
をほぼ完全に防止することができる。このため、下層階
で壁面仕上げ作業等を行なっていても、特に大きな問題
はない。

【００４４】また、耐火層間材５と外壁４との間には、
接着される部分が全くないので、外壁４を設置する前
に、耐火層間材５を床１に取付けることができ、柱等の
陰になっている部位に対しても、何等支障なく適用する
ことができる。

【００４５】図５および図６は、本発明の第２実施例を
示すもので、前記第１実施例における外側延長縁８ｂに
代え、内側延長縁８ａとほぼ同一寸法の外側延長縁１８
ｂを設け、その下面に接着層１９を設けるとともに、接
着層１９の表面を剥離紙２０で保護するようにし、かつ
前記第１実施例における接着層１１を省略するようにし
たものである。なお、その他の点については、前記第１
実施例と同一構成となっており、作用も同一である。

【００４６】しかして、本実施例の場合には、外側延長
縁１８ｂが外壁４に接着されるので、より確実な防水効
果が得られ、下層階への雨水の流下を完全に防止するこ
とができる。

【００４７】図７および図８は、本発明の第３実施例を
示すもので、前記第１実施例における内側延長縁８ａに
代え、外側延長縁８ｂとほぼ同一寸法の内側延長縁２８
ａを設け、かつ外被材７の外側面に、接着層１１と同様
の接着層２９を設け、その表面を剥離紙３０で保護する
ようにしたものである。なお、その他の点については、
前記第１実施例と同一構成となっており、作用も同一で
ある。

【００４８】しかして、本実施例の場合には、上面被覆
材８が直接床１および外壁４に接着されることはない
が、外被材７が床１および外壁４に接着されるので、前
記第２実施例とほぼ同様の効果が期待できる。

【００４９】なお、前記各実施例においては、上面被覆
材８の周縁に、延長縁８ａ，８ｂ，８ｃ，１８ｂ，２８
ａを設ける場合について説明したが、芯材６は多少圧縮
された状態で間隙Ｇ内に介装され、また長手方向にも、
多少圧縮された状態で連続配置されるので、延長縁８
ａ，８ｂ，８ｃ，１８ｂ，２８ａを省略しても、上面被
覆材８の周縁を、床１や外壁４に密着させたり、あるい
は相互に重ね合わせることができる。そしてこの効果
は、芯材６の周縁が上面被覆材８よりも多少突出してい
る場合にも、同様に得ることができる。

【００５０】また、前記各実施例においては、芯材６が
外被材７により完全に被覆される場合について説明した
が、芯材６が長い繊維で形成されている場合には、外被
材７に開口があっても、取扱い中に芯材６が外被材７外
に散逸することが少ないので、このような場合には、外
被材７を網材等で形成してもよい。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
に係る発明は、外被材の上面全域を上面被覆材で被覆す
るとともに、この上面被覆材に、少なくとも防水性およ
び溶接火花に対する耐性を持たせるようにしているの
で、上層階で行なっている溶接の火花が耐火層間材上に
落下してきても、外被材がこの火花によって損傷するお
それがなく、また外被材が網状等、開口を有している場
合であっても、芯材が雨水によって濡れたり、芯材が吸
収した雨水の重量によって耐火層間材が落下するといっ
た不具合がない。

【００５２】また、本発明の請求項２に係る発明は、芯
材を、無機質繊維を集束または積層して形成しているの
で、一定の弾性が得られ、床および外壁に対し充分な密
着性が得られる。

【００５３】また、本発明の請求項３に係る発明は、プ
ラスチックフィルム製の外被材によって、芯材をほぼ完
全に覆っているので、外被材に雨水が付着しても、芯材
が濡れるおそれはなく、また芯材が短い繊維で形成され
ている場合であっても、取扱い時に芯材が外部に散逸す
るおそれがない。

【００５４】また、本発明の請求項４に係る発明は、上
面被覆材の内側延長縁を床に接着するようにしているの
で、充分な固定力が得られるとともに、雨水が上面被覆
材と床との間に浸入するおそれがない。

【００５５】また、本発明の請求項５に係る発明は、上
面被覆材に、外被材の外側面よりも稍突出する外側延長
縁を設けるようにしているので、外側延長縁が外壁に密
着し、外壁面にそって雨水が流下するのを大幅に抑制す
ることができる。

【００５６】また、本発明の請求項６に係る発明は、外
被材の内側面を床の外側面に接着するようにしているの
で、外壁の設置に先立って、耐火層間材を予め床に固定
しておく必要がある場合であっても、充分な固定力が得
られ、外壁設置時に耐火層間材が落下するといった不具
合がない。

【００５７】さらに、本発明の請求項７に係る発明は、
上面被覆材の両延長縁を、床および外壁にそれぞれ接着
するようにしているため、大きな固定力が得られるとと
もに、雨水の下層階側への流下を完全に防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る耐火層間材の装着状
態を示す断面図である。

【図２】図１の耐火層間材の装着前の状態を示す断面図
である。

【図３】図１の耐火層間材の長手方向端部の構成を示す
断面図である。

【図４】長手方向に連続する耐火層間材の連結部分の構
成を示す平面図である。

【図５】本発明の第２実施例を示す図１相当図である。

【図６】図５の耐火層間材の装着前の状態を示す断面図
である。

【図７】本発明の第３実施例を示す図１相当図である。

【図８】図７の耐火層間材の装着前の状態を示す断面図
である。

【符号の説明】

１床２鉄板３コンクリート４外壁５耐火層間材６芯材７外被材８上面被覆材８ａ，２８ａ内側延長縁８ｂ，１８ｂ外側延長縁８ｃ端部延長縁９，１１，１９，２９接着層Ｇ間隙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建築物の床と外壁との間に配置される耐
火層間材において、不燃材料を用いて角棒状に形成され
た芯材と；この芯材を包む外被材と；芯材を床と外壁と
の間に配置した状態における外被材の上面全域を被覆
し、少なくとも防水性および溶接火花に対する耐性を有
する上面被覆材と；を具備することを特徴とする耐火層
間材。
【請求項２】芯材は、セラミックス繊維，ロックウー
ル，グラスウールまたはアスベスト等の無機質繊維を、
集束または積層して形成されていることを特徴とする請
求項１記載の耐火層間材。
【請求項３】外被材は、プラスチックフィルムで形成
され、芯材をほぼ完全に覆っていることを特徴とする請
求項１または２記載の耐火層間材。
【請求項４】上面被覆材は、床に対応する幅方向内端
に内側延長縁を備え、内側延長縁は、接着層を介し床に
接着されることを特徴とする請求項１，２または３記載
の耐火層間材。
【請求項５】上面被覆材は、外壁に対応する幅方向外
端に、外被材の外側面よりも稍突出する外側延長縁を備
えていることを特徴とする請求項１，２，３または４記
載の耐火層間材。
【請求項６】外被材の床に対応する内側面は、床の外
側面に接着層を介し接着されることを特徴とする請求項
１，２，３，４または５記載の耐火層間材。
【請求項７】上面被覆材は、その幅方向両端部に、内
側延長縁および外側延長縁を備え、これら各延長縁は、
接着層を介し床および外壁に接着されることを特徴とす
る請求項１，２，または３記載の耐火層間材。