JPH0742225A - 真空弁付き汚水枡 - Google Patents
真空弁付き汚水枡Info
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- JPH0742225A JPH0742225A JP18977393A JP18977393A JPH0742225A JP H0742225 A JPH0742225 A JP H0742225A JP 18977393 A JP18977393 A JP 18977393A JP 18977393 A JP18977393 A JP 18977393A JP H0742225 A JPH0742225 A JP H0742225A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 汚水吸入管7の管壁に通孔を設け、この通孔
に、真空弁4が閉まると開き閉じると開く逆止弁20を
設けた真空弁付き汚水枡1。 【効果】 真空弁4が開いて汚水吸入管7が汚水を吸引
し出すと逆止弁20が自動的に閉まり、空気を吸い込む
ことなく効率よく汚水を吸引する。又、真空弁4が閉じ
ると、汚水吸入管7内の汚水は下方に逆流するが、その
ときには逆止弁20が開いて、汚水吸入管7の中が大気
圧になるから、ウォーターブロックが形成されない。従
って、次に、真空弁4が開いたときに、汚水吸入管7か
ら効率よく汚水を水込むので便利である。
に、真空弁4が閉まると開き閉じると開く逆止弁20を
設けた真空弁付き汚水枡1。 【効果】 真空弁4が開いて汚水吸入管7が汚水を吸引
し出すと逆止弁20が自動的に閉まり、空気を吸い込む
ことなく効率よく汚水を吸引する。又、真空弁4が閉じ
ると、汚水吸入管7内の汚水は下方に逆流するが、その
ときには逆止弁20が開いて、汚水吸入管7の中が大気
圧になるから、ウォーターブロックが形成されない。従
って、次に、真空弁4が開いたときに、汚水吸入管7か
ら効率よく汚水を水込むので便利である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空弁付き汚水枡に関す
る。詳細には、家庭の便所、洗面所、流し台等の汚水排
出箇所から排出される汚水を、内部が負圧の真空汚水管
を経由して地域に設けられている真空ポンプ場に集め、
ここから汚水処理場に送り込む真空式下水道施設におい
て、汚水排出箇所と真空汚水管との間に設けられる真空
弁付き汚水枡に関する。
る。詳細には、家庭の便所、洗面所、流し台等の汚水排
出箇所から排出される汚水を、内部が負圧の真空汚水管
を経由して地域に設けられている真空ポンプ場に集め、
ここから汚水処理場に送り込む真空式下水道施設におい
て、汚水排出箇所と真空汚水管との間に設けられる真空
弁付き汚水枡に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道施設は、家庭の便所、洗面
所、流し台等から排出される汚水を真空弁付き汚水枡に
一次的に蓄え、この真空弁付き汚水枡に流入した汚水を
内部が負圧の真空汚水管を経て真空ポンプ場に集め、こ
こから汚水処理場に送り込むものである。この際使用さ
れる真空弁付き汚水枡は、汚水の量が一定量(上位水
準)以上になると真空弁を開けて、自動的に内部が負圧
の真空汚水管に汚水を吸引・排出させ、一定量(下位水
準)以下になると真空弁を閉め、再び真空弁付き汚水枡
の中に汚水を溜めるようになっている。
所、流し台等から排出される汚水を真空弁付き汚水枡に
一次的に蓄え、この真空弁付き汚水枡に流入した汚水を
内部が負圧の真空汚水管を経て真空ポンプ場に集め、こ
こから汚水処理場に送り込むものである。この際使用さ
れる真空弁付き汚水枡は、汚水の量が一定量(上位水
準)以上になると真空弁を開けて、自動的に内部が負圧
の真空汚水管に汚水を吸引・排出させ、一定量(下位水
準)以下になると真空弁を閉め、再び真空弁付き汚水枡
の中に汚水を溜めるようになっている。
【0003】この従来の真空弁付き汚水枡は特開平3−
247828号公報に記載されているから、この公報記
載されている真空弁付き汚水枡を図5を参照しながら、
更に詳細に説明する。従来の真空弁付き排水枡1の汚水
枡本体2の構造は、中央部がやや膨らみ下部に窪んだ椀
状の溜部61が形成された形状をしていて、汚水枡本体
2の内部は仕切り板3によって上下に仕切られ、上部は
真空弁4が設置されている真空弁室5となり、下部は汚
水を一時溜める汚水枡部6となっている。この汚水枡部
6に汚水流入管7から汚水が流入する。
247828号公報に記載されているから、この公報記
載されている真空弁付き汚水枡を図5を参照しながら、
更に詳細に説明する。従来の真空弁付き排水枡1の汚水
枡本体2の構造は、中央部がやや膨らみ下部に窪んだ椀
状の溜部61が形成された形状をしていて、汚水枡本体
2の内部は仕切り板3によって上下に仕切られ、上部は
真空弁4が設置されている真空弁室5となり、下部は汚
水を一時溜める汚水枡部6となっている。この汚水枡部
6に汚水流入管7から汚水が流入する。
【0004】そして、汚水吸入管9の一方の端部である
吸込口15が汚水枡部6の下位水準近傍まで垂下され、
汚水吸入管9の他方の端部が真空弁4に接続されてい
る。汚水枡部6内に所定量(上位水準)以上になるとこ
れを検知管8により検知し、真空弁4が開くようになっ
ている。すると、汚水吸入管9の流路と内部が負圧の真
空汚水管10の流路とが通じ、汚水枡部6の中に溜めら
れている汚水は自動的に真空弁4を通り真空汚水管10
を経て下流の真空ポンプ場に吸引・排出される
吸込口15が汚水枡部6の下位水準近傍まで垂下され、
汚水吸入管9の他方の端部が真空弁4に接続されてい
る。汚水枡部6内に所定量(上位水準)以上になるとこ
れを検知管8により検知し、真空弁4が開くようになっ
ている。すると、汚水吸入管9の流路と内部が負圧の真
空汚水管10の流路とが通じ、汚水枡部6の中に溜めら
れている汚水は自動的に真空弁4を通り真空汚水管10
を経て下流の真空ポンプ場に吸引・排出される
【0005】汚水枡部6の汚水が所定量(下位水準)以
下になると、汚水吸入管9の下端からしばらく空気を吸
い込んだ後に真空弁4が閉じるようになっている。する
と、汚水の排出が停止して再び汚水枡部6内に汚水が溜
まる。尚、12は真空弁付き汚水枡1の蓋である。13
はブリーザー管であり、真空弁4の作動のために必要な
大気圧を導入する配管であり、その先端は地上に開口し
ている。11は通気管であり、この先端も地上に開口し
ていて、真空弁4が開弁後に汚水の搬送を促進するため
に吸引される空気を導入する配管である。
下になると、汚水吸入管9の下端からしばらく空気を吸
い込んだ後に真空弁4が閉じるようになっている。する
と、汚水の排出が停止して再び汚水枡部6内に汚水が溜
まる。尚、12は真空弁付き汚水枡1の蓋である。13
はブリーザー管であり、真空弁4の作動のために必要な
大気圧を導入する配管であり、その先端は地上に開口し
ている。11は通気管であり、この先端も地上に開口し
ていて、真空弁4が開弁後に汚水の搬送を促進するため
に吸引される空気を導入する配管である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の真
空弁付き汚水枡1では次のような問題がある。即ち、汚
水枡部6の汚水が下位水準以下になると、しばらく汚水
吸入管9の下端から空気を吸い込んだ後に真空弁4を閉
じるようになっているが、この空気を吸い込む際、空気
と共に汚水も吸い込むから、真空弁を閉じると、汚水吸
入管9の下端から真空弁4までに存在する汚水吸入管9
内の汚水が下方に逆流して汚水吸水管9内に高い位置ま
で汚水が溜まって所謂ウォーターブロックを形成し、次
に、真空弁4が開いたときに吸い込む力が減少し搬送効
率が落ちる。特に、汚水枡部6の中に流入する汚水の量
が多い(例えば80l/min)と、空気と共に吸い込
む水の比率が大となるから、ウォーターブロックが高く
なり、真空弁4が開いても汚水を十分吸い込み難くな
る。
空弁付き汚水枡1では次のような問題がある。即ち、汚
水枡部6の汚水が下位水準以下になると、しばらく汚水
吸入管9の下端から空気を吸い込んだ後に真空弁4を閉
じるようになっているが、この空気を吸い込む際、空気
と共に汚水も吸い込むから、真空弁を閉じると、汚水吸
入管9の下端から真空弁4までに存在する汚水吸入管9
内の汚水が下方に逆流して汚水吸水管9内に高い位置ま
で汚水が溜まって所謂ウォーターブロックを形成し、次
に、真空弁4が開いたときに吸い込む力が減少し搬送効
率が落ちる。特に、汚水枡部6の中に流入する汚水の量
が多い(例えば80l/min)と、空気と共に吸い込
む水の比率が大となるから、ウォーターブロックが高く
なり、真空弁4が開いても汚水を十分吸い込み難くな
る。
【0007】又、ウォーターブロックが高くなって汚水
吸入管9内の真空度が高くなると真空弁4が開かないこ
とがある。そこで、本発明の目的は、ウォーターブロッ
クが形成しない真空弁付き汚水枡を提供することであ
る。
吸入管9内の真空度が高くなると真空弁4が開かないこ
とがある。そこで、本発明の目的は、ウォーターブロッ
クが形成しない真空弁付き汚水枡を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
し上記目的を達成するためになされたものであって、汚
水を一時溜める汚水枡部と、汚水枡部に溜まった汚水の
量を検知する検知管と、汚水枡部から汚水を吸入する汚
水吸入管と、この汚水吸入管と内部が負圧の真空汚水管
との間に設けられる真空弁とからなる真空弁付き汚水枡
において、前記汚水吸入管は一方の端部が汚水枡部の下
位水準近傍まで垂下され他方の端部が真空弁に接続さ
れ、中間部の管壁に通孔が設けられ、この通孔に前記真
空弁が閉まると開き、真空弁が開くと閉じる逆止弁が取
り付けられているものである。
し上記目的を達成するためになされたものであって、汚
水を一時溜める汚水枡部と、汚水枡部に溜まった汚水の
量を検知する検知管と、汚水枡部から汚水を吸入する汚
水吸入管と、この汚水吸入管と内部が負圧の真空汚水管
との間に設けられる真空弁とからなる真空弁付き汚水枡
において、前記汚水吸入管は一方の端部が汚水枡部の下
位水準近傍まで垂下され他方の端部が真空弁に接続さ
れ、中間部の管壁に通孔が設けられ、この通孔に前記真
空弁が閉まると開き、真空弁が開くと閉じる逆止弁が取
り付けられているものである。
【0009】本発明において、汚水吸入管に取り付けら
れる逆止弁の取付位置は適宜でよいが、逆止弁に汚水が
多く付着すると逆止弁の作動が鈍くなることがあるか
ら、汚水の中に埋没しない場所、即ち、上位水準より高
い位置に設け、且つ、汚水の飛沫がかかり難い場所、即
ち、汚水吸入管の下端から20cm以上、好ましくは3
0cm以上高い位置に設けるのが好適である。
れる逆止弁の取付位置は適宜でよいが、逆止弁に汚水が
多く付着すると逆止弁の作動が鈍くなることがあるか
ら、汚水の中に埋没しない場所、即ち、上位水準より高
い位置に設け、且つ、汚水の飛沫がかかり難い場所、即
ち、汚水吸入管の下端から20cm以上、好ましくは3
0cm以上高い位置に設けるのが好適である。
【0010】
【作用】本発明真空弁付き汚水枡は家庭の便所、洗面
所、流し台等の汚水排出箇所から排出される汚水が汚水
枡部に一時溜められる。この汚水枡部の中に溜められる
汚水の量が増えて上位水準以上になると、検知管が検知
し真空弁が開く。すると、汚水吸入管内が内部が負圧の
真空汚水管と繋がるから、汚水吸入管内が真空になり、
汚水枡部の中の汚水を吸引し、自動的に汚水が真空汚水
管へと流れてゆく。その際、汚水吸入管の管壁に設けら
れている逆止弁は、真空弁が開くと閉じる構造になって
いるから、汚水吸入管に空気が入らず、従って、汚水の
みが効率よく汚水吸入管内に吸引される。
所、流し台等の汚水排出箇所から排出される汚水が汚水
枡部に一時溜められる。この汚水枡部の中に溜められる
汚水の量が増えて上位水準以上になると、検知管が検知
し真空弁が開く。すると、汚水吸入管内が内部が負圧の
真空汚水管と繋がるから、汚水吸入管内が真空になり、
汚水枡部の中の汚水を吸引し、自動的に汚水が真空汚水
管へと流れてゆく。その際、汚水吸入管の管壁に設けら
れている逆止弁は、真空弁が開くと閉じる構造になって
いるから、汚水吸入管に空気が入らず、従って、汚水の
みが効率よく汚水吸入管内に吸引される。
【0011】汚水枡部の中の汚水の量が少なくなり、汚
水の水面が下位水準まで、即ち、汚水吸入管の下端まで
低下すると、汚水吸入管の下端から汚水と空気とが同時
に吸引される。この圧力変化を検知管が検知し、しばら
く空気を吸引した後に真空弁が閉じる。真空弁が閉じる
と、汚水吸入管の先端から真空弁までに存在する汚水は
下方に逆流するが、真空弁が閉じると逆止弁が開く構造
になっているから、この逆止弁通して汚水吸入管内が大
気圧となり、汚水吸入管の中は真空にならない。従っ
て、この逆流した汚水は汚水吸入管の中に溜まることな
く汚水枡部の中に流れていってウォーターブロックを形
成しない。従って、次に、真空弁が開いたときに効率良
く汚水が吸引される。
水の水面が下位水準まで、即ち、汚水吸入管の下端まで
低下すると、汚水吸入管の下端から汚水と空気とが同時
に吸引される。この圧力変化を検知管が検知し、しばら
く空気を吸引した後に真空弁が閉じる。真空弁が閉じる
と、汚水吸入管の先端から真空弁までに存在する汚水は
下方に逆流するが、真空弁が閉じると逆止弁が開く構造
になっているから、この逆止弁通して汚水吸入管内が大
気圧となり、汚水吸入管の中は真空にならない。従っ
て、この逆流した汚水は汚水吸入管の中に溜まることな
く汚水枡部の中に流れていってウォーターブロックを形
成しない。従って、次に、真空弁が開いたときに効率良
く汚水が吸引される。
【0012】本発明において、汚水吸入管の管壁に取り
付けられる逆止弁が汚水枡部の上位水準より高く、且
つ、汚水吸入管の下端から20cm以上好ましくは30
cm以上上方の位置に取り付けていると、汚水が逆止弁
に付着することがなく、従って、逆止弁の作動が鈍くな
らない。
付けられる逆止弁が汚水枡部の上位水準より高く、且
つ、汚水吸入管の下端から20cm以上好ましくは30
cm以上上方の位置に取り付けていると、汚水が逆止弁
に付着することがなく、従って、逆止弁の作動が鈍くな
らない。
【0013】
【実施例】次に、本発明の真空弁付き汚水枡の実施例を
説明する。図1〜2は、本発明真空弁付き汚水枡の一実
施例を示すもので、図1は真空弁付き汚水枡の断面図、
図2は図1の逆止弁付近を拡大して示す断面図である。
図3は本発明の他の実施例を示すもので、逆止弁付近を
拡大して示す断面図である。図4は本発明の別の実施例
を示すもので、逆止弁付近を拡大して示す断面図であ
る。
説明する。図1〜2は、本発明真空弁付き汚水枡の一実
施例を示すもので、図1は真空弁付き汚水枡の断面図、
図2は図1の逆止弁付近を拡大して示す断面図である。
図3は本発明の他の実施例を示すもので、逆止弁付近を
拡大して示す断面図である。図4は本発明の別の実施例
を示すもので、逆止弁付近を拡大して示す断面図であ
る。
【0014】図1〜2において、図5に示す従来の真空
弁付き汚水枡と同一または相当する部分は同一符号で示
してある。従来と同じ構造の部分について簡単に説明す
ると、汚水枡本体2の内部は仕切り板3によって上下に
仕切られ、上部は真空弁4が設置されている真空弁室5
となり、下部は汚水を一時溜める汚水枡部6となってい
る。この汚水枡部6の中央部は椀状に窪んで溜部61と
なっている。この汚水枡部6には家庭の便所、洗面所、
流し台等の汚水排出箇所から排出される汚水が汚水流入
管7から自然流下して流れ込んでくる。
弁付き汚水枡と同一または相当する部分は同一符号で示
してある。従来と同じ構造の部分について簡単に説明す
ると、汚水枡本体2の内部は仕切り板3によって上下に
仕切られ、上部は真空弁4が設置されている真空弁室5
となり、下部は汚水を一時溜める汚水枡部6となってい
る。この汚水枡部6の中央部は椀状に窪んで溜部61と
なっている。この汚水枡部6には家庭の便所、洗面所、
流し台等の汚水排出箇所から排出される汚水が汚水流入
管7から自然流下して流れ込んでくる。
【0015】8は検知管であり、この検知管8は汚水枡
部6の中に垂下していて、汚水が溜まるとこの検知管8
内の圧力が上がり、この圧力の変化により汚水の高さを
検知し、上位水準以上になると、真空弁4を開けるよう
になっている。又、下位水準以下になると圧力の変化に
より検知して真空弁4を閉じるようになっている。9は
内径75mmの塩化ビニル樹脂製の汚水吸入管であり、
この汚水吸入管9は一方の端部15が汚水枡部の下位水
準近傍まで垂下され、他方の端部が真空弁4に接続され
ている。この端部15の位置は汚水枡部6の溜部61中
央の底面から60〜70mm上方に開口するようになっ
ている。そしてこの端部15の形状はラッパ状に拡がり
先端が楕円形に開口していると、汚物が詰まりにくい。
部6の中に垂下していて、汚水が溜まるとこの検知管8
内の圧力が上がり、この圧力の変化により汚水の高さを
検知し、上位水準以上になると、真空弁4を開けるよう
になっている。又、下位水準以下になると圧力の変化に
より検知して真空弁4を閉じるようになっている。9は
内径75mmの塩化ビニル樹脂製の汚水吸入管であり、
この汚水吸入管9は一方の端部15が汚水枡部の下位水
準近傍まで垂下され、他方の端部が真空弁4に接続され
ている。この端部15の位置は汚水枡部6の溜部61中
央の底面から60〜70mm上方に開口するようになっ
ている。そしてこの端部15の形状はラッパ状に拡がり
先端が楕円形に開口していると、汚物が詰まりにくい。
【0016】尚、この汚水吸入管の材質は耐久性のよい
ものであればいかなるものでもよい。例えば、コンクリ
ートやステンレス鋼、鉄等の金属、セラミック等の無機
物やガラス繊維強化ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂等が好適である。特
に塩化ビニル樹脂が最も好適である。この汚水吸入管9
が接続されている真空弁4の先は内部が負圧の真空汚水
管10に通じている。従って、真空弁4を開けると、汚
水吸入管9内は内部が負圧の真空汚水管10に繋がり、
汚水吸入管9内が真空になり、汚水枡部6から汚水を吸
入するようになっている。
ものであればいかなるものでもよい。例えば、コンクリ
ートやステンレス鋼、鉄等の金属、セラミック等の無機
物やガラス繊維強化ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂等が好適である。特
に塩化ビニル樹脂が最も好適である。この汚水吸入管9
が接続されている真空弁4の先は内部が負圧の真空汚水
管10に通じている。従って、真空弁4を開けると、汚
水吸入管9内は内部が負圧の真空汚水管10に繋がり、
汚水吸入管9内が真空になり、汚水枡部6から汚水を吸
入するようになっている。
【0017】13はブリーザー管であり、真空弁4の作
動のために必要な大気圧を導入する配管であり、その先
端は地上に開口している。11は通気管であり、この先
端も地上に開口していて、真空弁4が開弁後に汚水の搬
送を促進するために吸引される空気を導入する配管であ
る。
動のために必要な大気圧を導入する配管であり、その先
端は地上に開口している。11は通気管であり、この先
端も地上に開口していて、真空弁4が開弁後に汚水の搬
送を促進するために吸引される空気を導入する配管であ
る。
【0018】上記構造は従来とほぼ同じであるが、本実
施例では、図2に示すような汚水吸入管9の中間部の管
壁に直径2〜5mmの通孔が設けられ、この通孔に内径
2〜5mmの枝管21が設けられ、この枝管21の中に
逆止弁20が設けられていることが異なる。この逆止弁
20は汚水吸入管9の下端から40cm上方の管壁に取
り付けられている。尚、この下端から40cm上方は汚
水の上部水準より高い位置になっている。
施例では、図2に示すような汚水吸入管9の中間部の管
壁に直径2〜5mmの通孔が設けられ、この通孔に内径
2〜5mmの枝管21が設けられ、この枝管21の中に
逆止弁20が設けられていることが異なる。この逆止弁
20は汚水吸入管9の下端から40cm上方の管壁に取
り付けられている。尚、この下端から40cm上方は汚
水の上部水準より高い位置になっている。
【0019】この逆止弁20の構造は、図2に示すよう
に枝管21の上壁に設けられた回転軸23に回転自在に
吊り下げられ、その枝管21の内周面には弾性体からな
る突起25が設けられている。そして、常時、逆止弁2
0は自重により垂れ下がって開いた状態になっている。
そして、真空弁4が開くと、汚水吸入管9が真空になる
から逆止弁20から大気が入り、その勢いで逆止弁20
が引き寄せられて突起25に当接して、逆止弁20が閉
まるようになっている。又、真空弁4が閉まると、逆止
弁20を引き寄せている力がなくなるから、逆止弁20
は自重により垂れ下がり開くようになっている。
に枝管21の上壁に設けられた回転軸23に回転自在に
吊り下げられ、その枝管21の内周面には弾性体からな
る突起25が設けられている。そして、常時、逆止弁2
0は自重により垂れ下がって開いた状態になっている。
そして、真空弁4が開くと、汚水吸入管9が真空になる
から逆止弁20から大気が入り、その勢いで逆止弁20
が引き寄せられて突起25に当接して、逆止弁20が閉
まるようになっている。又、真空弁4が閉まると、逆止
弁20を引き寄せている力がなくなるから、逆止弁20
は自重により垂れ下がり開くようになっている。
【0020】この枝管21の内周面に設けられている弾
性材料からなる突起25は耐久性があり逆止弁20に密
着する材料あればいかなるものでもよいが、天然ゴム、
合成ゴム、軟質塩化ビニル樹脂等の弾性体が好適であ
る。特に、合成ゴムの一種であるスチレンブタジエンゴ
ムが好適である。
性材料からなる突起25は耐久性があり逆止弁20に密
着する材料あればいかなるものでもよいが、天然ゴム、
合成ゴム、軟質塩化ビニル樹脂等の弾性体が好適であ
る。特に、合成ゴムの一種であるスチレンブタジエンゴ
ムが好適である。
【0021】次に、この真空弁付き汚水枡1の作用につ
いて説明する。通常、真空弁4は閉まり、逆止弁20は
開いている。家庭の便所、洗面所、流し台等の汚水排出
箇所から排出された汚水は自然流下して汚水流入管7か
ら汚水枡部6内に流れ込み、この汚水枡部6内で一時溜
められる。この汚水枡部6内の汚水の量が増えて上位水
準以上になると、検知管8が検知して真空弁4が開く。
いて説明する。通常、真空弁4は閉まり、逆止弁20は
開いている。家庭の便所、洗面所、流し台等の汚水排出
箇所から排出された汚水は自然流下して汚水流入管7か
ら汚水枡部6内に流れ込み、この汚水枡部6内で一時溜
められる。この汚水枡部6内の汚水の量が増えて上位水
準以上になると、検知管8が検知して真空弁4が開く。
【0022】すると、汚水吸入管9内が内部が負圧の真
空汚水管10と繋がるから汚水吸入管9内が真空にな
り、汚水枡部6内の汚水が吸引され、自動的に汚水が真
空汚水管10へと流れてゆく。この際、汚水吸入管9の
管壁に設けられている逆止弁20は、真空弁4が開くと
自動的に閉まるようになっているから、汚水吸入管9の
中に空気が入らず、効率よく汚水が汚水吸入管9を経て
真空汚水管10に流れてゆく。汚水枡部6内の汚水の量
がだんだん少なくなり、遂に、下位水準以下になり、汚
水吸入管9の下端から空気が入るようになると、この圧
力変化を検知し、しばらく吸引した後、真空弁4が閉ま
る。
空汚水管10と繋がるから汚水吸入管9内が真空にな
り、汚水枡部6内の汚水が吸引され、自動的に汚水が真
空汚水管10へと流れてゆく。この際、汚水吸入管9の
管壁に設けられている逆止弁20は、真空弁4が開くと
自動的に閉まるようになっているから、汚水吸入管9の
中に空気が入らず、効率よく汚水が汚水吸入管9を経て
真空汚水管10に流れてゆく。汚水枡部6内の汚水の量
がだんだん少なくなり、遂に、下位水準以下になり、汚
水吸入管9の下端から空気が入るようになると、この圧
力変化を検知し、しばらく吸引した後、真空弁4が閉ま
る。
【0023】真空弁4が閉じると、汚水吸引管9の先端
から真空弁4までに存在する汚水は下方に逆流するが、
真空弁4が閉じると吸引力がなくなり逆止弁20が自重
により垂れ下がって逆止弁20が開き外部と同じ大気圧
となるから、この逆流した汚水がウォーターブロックを
形成しない。従って、次に真空弁4が開くと効率よく汚
水が吸引される。
から真空弁4までに存在する汚水は下方に逆流するが、
真空弁4が閉じると吸引力がなくなり逆止弁20が自重
により垂れ下がって逆止弁20が開き外部と同じ大気圧
となるから、この逆流した汚水がウォーターブロックを
形成しない。従って、次に真空弁4が開くと効率よく汚
水が吸引される。
【0024】次に、図3に示す実施例について説明す
る。図3に示す実施例を図1〜2に示す実施例と比較す
ると、逆止弁が異なるだけであるから、この逆止弁につ
いて説明する。図3に示す逆止弁20aは枝管21aの
下側の内壁に設けられた回転軸23aに回転自在に取り
付けられ上方に立った状態になっている。そして、この
逆止弁20aは螺旋状のスプリングバネ26aによって
支持されている。そして、真空弁が開くと逆止弁20a
が引き寄せられて枝管21aの内周面に設けられている
突起25aに当接して閉じるようになっている。又、真
空弁が閉じると、スプリングバネ26aによって引き寄
せられて開くようになっている。
る。図3に示す実施例を図1〜2に示す実施例と比較す
ると、逆止弁が異なるだけであるから、この逆止弁につ
いて説明する。図3に示す逆止弁20aは枝管21aの
下側の内壁に設けられた回転軸23aに回転自在に取り
付けられ上方に立った状態になっている。そして、この
逆止弁20aは螺旋状のスプリングバネ26aによって
支持されている。そして、真空弁が開くと逆止弁20a
が引き寄せられて枝管21aの内周面に設けられている
突起25aに当接して閉じるようになっている。又、真
空弁が閉じると、スプリングバネ26aによって引き寄
せられて開くようになっている。
【0025】次に、図4に示す実施例について説明す
る。図4に示す実施例を図1〜2に示す実施例と比較す
ると、逆止弁が異なるだけであるから、この逆止弁につ
いて説明する。図4に示す逆止弁20bの2枚は枝管2
1aの中央部の水平方向に設けられた回転軸23bに上
下方向にそれぞれ回転自在に取り付けられ、スプリング
バネ26b、26bによって支持されている。そして、
真空弁が開くと、2枚の逆止弁20b、20bがそれぞ
れ引き寄せられて枝管21bの内周面に設けられている
突起25b、25bに当接して閉じるようになってい
る。又、真空弁が閉じると、スプリングバネ26b、2
6bに寄って引き寄せられて開くようになっている。
る。図4に示す実施例を図1〜2に示す実施例と比較す
ると、逆止弁が異なるだけであるから、この逆止弁につ
いて説明する。図4に示す逆止弁20bの2枚は枝管2
1aの中央部の水平方向に設けられた回転軸23bに上
下方向にそれぞれ回転自在に取り付けられ、スプリング
バネ26b、26bによって支持されている。そして、
真空弁が開くと、2枚の逆止弁20b、20bがそれぞ
れ引き寄せられて枝管21bの内周面に設けられている
突起25b、25bに当接して閉じるようになってい
る。又、真空弁が閉じると、スプリングバネ26b、2
6bに寄って引き寄せられて開くようになっている。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の真空弁
付き汚水枡には汚水吸引管の管壁に通孔が設けられ、こ
の通孔に逆止弁が設けられている。そして、この逆止弁
は真空弁が開くと閉まる構造になっているから、真空弁
が開いて汚水吸引管が汚水を吸引し出すと、逆止弁が自
動的に閉まり、効率よく汚水吸引管の中を汚水が流れ
る。
付き汚水枡には汚水吸引管の管壁に通孔が設けられ、こ
の通孔に逆止弁が設けられている。そして、この逆止弁
は真空弁が開くと閉まる構造になっているから、真空弁
が開いて汚水吸引管が汚水を吸引し出すと、逆止弁が自
動的に閉まり、効率よく汚水吸引管の中を汚水が流れ
る。
【0027】又、この逆止弁は真空弁が閉まると開く構
造になっているから、真空弁が閉まり、汚水吸引管内の
汚水が下方に逆流しても、逆止弁が開きこの汚水吸引管
内が外部と同じ大気圧になり、ウォーターブロックが形
成されない。従って、次に、真空弁が開いたときに、汚
水吸入管から効率よく汚水を吸い込むことができる。こ
のように逆止弁によって汚水が効率よく吸引でき、且
つ、ウォーターブロックを形成することがないので便利
である。
造になっているから、真空弁が閉まり、汚水吸引管内の
汚水が下方に逆流しても、逆止弁が開きこの汚水吸引管
内が外部と同じ大気圧になり、ウォーターブロックが形
成されない。従って、次に、真空弁が開いたときに、汚
水吸入管から効率よく汚水を吸い込むことができる。こ
のように逆止弁によって汚水が効率よく吸引でき、且
つ、ウォーターブロックを形成することがないので便利
である。
【0028】本発明におてい、汚水吸入管の管壁に取り
付けられる逆止弁が汚水枡部の上部水準より高く、且
つ、汚水吸入管の下端から20cm以上上方に位置に取
り付けていると、汚水が逆止弁に付着することがなく、
逆止弁の作動が鈍くならないので便利である。
付けられる逆止弁が汚水枡部の上部水準より高く、且
つ、汚水吸入管の下端から20cm以上上方に位置に取
り付けていると、汚水が逆止弁に付着することがなく、
逆止弁の作動が鈍くならないので便利である。
【図1】本発明の真空弁付き汚水枡の一実施例を示すも
ので、真空弁付き汚水枡の断面図である。
ので、真空弁付き汚水枡の断面図である。
【図2】図1の逆止弁付近を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、逆止弁付近
を拡大して示す断面図である。
を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の別の実施例を示すもので、逆止弁付近
を拡大して示す断面図である。
を拡大して示す断面図である。
【図5】従来の真空弁付き汚水枡を示す断面図である。
1 真空弁付き汚水枡 2 汚水枡本体 3 仕切り板 4 真空弁 5 真空弁室 6 汚水枡部 7 汚水流入管 8 検知管 9 汚水吸入管 10 真空汚水管 11 通気管 12 蓋 13 ブリーザー管 20、20a、20b 逆止弁
Claims (1)
- 【請求項1】 汚水を一時溜める汚水枡部と、汚水枡部
に溜まった汚水の量を検知する検知管と、汚水枡部から
汚水を吸入する汚水吸入管と、この汚水吸入管と内部が
負圧の真空汚水管との間に設けられる真空弁とからなる
真空弁付き汚水枡において、前記汚水吸入管は一方の端
部が汚水枡部の下位水準近傍まで垂下され他方の端部が
真空弁に接続され、中間部の管壁に通孔が設けられ、こ
の通孔に前記真空弁が閉まると開き、真空弁が開くと閉
じる逆止弁が取り付けられていることを特徴とする真空
弁付き汚水枡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18977393A JPH0742225A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 真空弁付き汚水枡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18977393A JPH0742225A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 真空弁付き汚水枡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742225A true JPH0742225A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16246958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18977393A Pending JPH0742225A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 真空弁付き汚水枡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742225A (ja) |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP18977393A patent/JPH0742225A/ja active Pending
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