JPH074213U - 車両の側突による乗員保護装置 - Google Patents
車両の側突による乗員保護装置Info
- Publication number
- JPH074213U JPH074213U JP3212293U JP3212293U JPH074213U JP H074213 U JPH074213 U JP H074213U JP 3212293 U JP3212293 U JP 3212293U JP 3212293 U JP3212293 U JP 3212293U JP H074213 U JPH074213 U JP H074213U
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- seat
- vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートを移動した場合にもシートとエアバッ
ク装置が常に相対する位置とされる車両の側突による乗
員保護装置を提供する。 【構成】 シート4の側方のドアトリム5内に設置され
たスライドレール6上をスライダー8は摺動可能に組付
けられ、このスライダー8上にエアバック本体3が固定
されている。スライダー8にその一端が係止されたワイ
ヤー10はプーリー11、12を介してその他端がアッ
パレール13に係止されている。スプリング9は常にス
ライダー8を車両の前方に引く様に弾着されている。シ
ート4を移動させるとアッパレール13がシート4の移
動と同方向に同距離引張され、従ってワイヤー10によ
り、エアバック本体3はシート4の移動と同方向に同距
離移動する。
ク装置が常に相対する位置とされる車両の側突による乗
員保護装置を提供する。 【構成】 シート4の側方のドアトリム5内に設置され
たスライドレール6上をスライダー8は摺動可能に組付
けられ、このスライダー8上にエアバック本体3が固定
されている。スライダー8にその一端が係止されたワイ
ヤー10はプーリー11、12を介してその他端がアッ
パレール13に係止されている。スプリング9は常にス
ライダー8を車両の前方に引く様に弾着されている。シ
ート4を移動させるとアッパレール13がシート4の移
動と同方向に同距離引張され、従ってワイヤー10によ
り、エアバック本体3はシート4の移動と同方向に同距
離移動する。
Description
【0001】
本考案は車両の側突による乗員保護装置に関する。
【0002】
従来、車両の側突による乗員保護装置としては図10に示す様にシートサイド のドアトリム5内に取り付けられるエアバック装置がある。この装置は側突され たときにエアバックが膨らんでシートに着座した乗員を保護するものである。従 来のエアバック装置においては図11に示す様にインフレータ2及びエアバック 1をハウジング内に有するエアバック本体3が基準位置にあるシート4に対し相 対する位置に固定設置されている。前記基準位置とは本明細書中、シート4を前 後方向に移動させない場合の位置である。そして前記シート4に対し相対する位 置とは本明細書中、エアバック1膨張時においてそのシート4に座している乗員 に対して膨張したエアバック1がその乗員を最適に保護しうる位置である。
【0003】
しかしながら、シート4は前記基準位置から前後に200mm程可動する為、シ ート4を基準位置から移動した場合には前記相対位置からエアバック本体3がず れてしまう。このずれはシート4の移動量が大となる程大きくなり、例えば移動 させたシート4の位置によってはエアバック1膨張時においてシートバックが障 害となり、エアバック1による保護効果が減少する場合も考えられる。またシー ト4の可動範囲の全ての位置の乗員に対してこれら全てを保護するエアバック1 とするには基準位置におけるシート4上の乗員保護のみに要求されるエアバック 1の容量よりもより大きな容量が必要とされる。 そこで本考案の課題はシートが移動した場合にその移動後のシート位置と相対 する位置にまでエアバック本体が移動する車両の側突による乗員保護装置を提供 することにある。
【0004】
前記課題を解決する為に請求項1では側突されたときにシートサイドのドアト リム内に装着されたエアバックが膨らんで、シートに着座した乗員を保護するた めの車両の側突による乗員保護装置であって、前記エアバックを収納したエアバ ック本体を取着し、同エアバック本体を車両の前後方向に摺動させる摺動体と、 前記シートに取着された可動体が車体に固定された固定体に沿って移動すること により同シートを前後方向に移動させるシート移動機構と、前記シートの前後方 向の移動に応じて前記摺動体を前記シートと同方向に同距離移動させる連結体と を備えたことを特徴とする車両の側突による乗員保護装置を創作し、請求項2で は側突されたときにシートサイドのドアトリム内に装着されたエアバックが膨ら んで、シートに着座した乗員を保護するための車両の側突による乗員保護装置で あって、前記エアバックを収納したエアバック本体を車両の前後方向に移動させ る駆動機構と、この駆動機構に駆動力を出力するモータと、前記シートを前後方 向に移動した場合にこのシートに移動量及び方向に応じた信号を出力するシート 移動センサと、このシート移動センサからの信号に基づき、前記モータに駆動電 力を供給し、前記エアバック本体が前記移動後のシートと相対する位置となるま で前記エアバック本体を車両の前後方向に移動させる制御手段とを備えたことを 特徴とする車両の側突による乗員保護装置を創作した。
【0005】
請求項1に記載の車両の側突による乗員保護装置は上記構成により前記連結体 は前記シートの前後方向の移動に応じて前記摺動体を前記シートを同方向に同距 離移動させる。従って前記摺動体に取着されたエアバック本体は車両の前後方向 に前記シートの前後方向の移動に応じて前記シートと同方向に同距離移動する。 そして請求項2に記載の車両の側突による乗員保護装置は上記構成により、前 記制御手段は前記シート移動センサからの信号に基づき、前記モーターに駆動電 力を供給し、前記エアバック本体が前記移動後のシートと相対する位置となるま でエアバック本体を車両の前後方向に移動させる。
【0006】
実施例1 請求項1に記載の車両の側突による乗員保護装置の実施例について図1ないし 図6に基づき説明する。 本例の車両の側突による乗員保護装置は図2に示される様にエアバック1及び インフレーター2がハウジング内に収納されたエアバック本体3を有し、このエ アバック本体3は図1に示される様にシート4の側方のドアトリム5内の所定位 置に設置された所定長さのスライドレール6上にて車両の前後方向に移動可能と されている。さらにこのエアバック本体3を移動させる機構はシート4の下面に 固着されシート4と連動するアッパレール13の移動方向及び移動量と同一にな る様にワイヤー10及びプーリー11,12により連動されたものである。
【0007】 前記スライドレール6はドアパネル5Aに溶接により固定されている。また、 図2に示される様にスライダー8はスペーサー7を介することにより、スライド レール6上を摺動可能に組付けられている。このスライダー8上にエアバック本 体3がボルト締めにより固定されている。上記構成によりエアバック本体3はス ライドレール6上を車両の前後方向に移動しうる。
【0008】 図1に示される様にこのスライダー8に形成されたスプリング係止輪24及び この係止輪24よりさらにスライドレール6の前方に突設されたスプリング係止 片25との間に所定長のスプリング9が弾着され、スプリング9は常にスライダ ー8を車両の前方に引く様に付勢されている。
【0009】 図1に示される様にスライダー8に突設されたワイヤー係止片26にはワイヤ ー10の一端が係止されている。このワイヤー10はスライドレール6の後方端 下部位置にてドアトリム5から突設されたプーリー11に図5に示される様に摺 動可能状態で保持されている。そして図1に示す様に展長方向を変えてスライド レール6の下方においてスライドレール6と略平行に前方へ展長されている。そ してワイヤー10はドアパネル5Aの前方端下方の車両床から突設されるプーリ ー12に摺動可能状態で保持された後再び展長方向を変え、後方向へと展長され ている。そしてワイヤー10の他端はシート4の下方のアッパレール13上に取 着されたブラケット14に図3に示される様に係止されている。
【0010】 前記アッパレール13は通常のシート4の移動に用いられるものと同様であり 、すなわち車体に固定されたロアレール15にアッパレール13は摺動可能状態 で取付けられ、アッパレール13にはシート4に固定され、シート4と連動する 。
【0011】 なお図1及び図4に示される様に上記本例の車両の側突による乗員保護装置の 構成の大部分はドアトリム5内に設置されており、ドアパネル5Aの前方端下部 の貫設孔からワイヤー10がドアトリム5外へ展長されプーリー12に保持され る。
【0012】 そして上記構成においてシート4が基準位置に固定されている場合にはエアバ ック本体3はシート4に対して相対する位置となる様にスライドレール6の設置 位置及びスプリング9の長さが調整されている。
【0013】 次に本例の車両の側突による乗員保護装置の作動状態を説明する。 シート4の下部に設置されたアッパレール13とロアレール15のロックを解 除し、シート4を後方向にある距離移動した場合にはアッパレール13が後方へ 同距離引張される為ワイヤー10も後方へ同距離引張され、スライダー8もアッ パレール13が引張されたのと同距離ワイヤー10により後方向に引張される。 従ってスライダー8上に固定されたエアバック本体3はシート4と同方向に同距 離だけ移動される。
【0014】 逆にシート4を前方向にある距離移動した場合にはアッパレール13が前方へ 同距離引張されワイヤー10が緩む方向に移動する為、スプリング9によりスラ イダー8が前方へ同距離引張される。従ってスライダー8上に固定されたエアバ ック本体3はシート4と同距離だけ前方へ移動する。
【0015】 従って本例の車両の側突による乗員保護装置によると、図6に示される様にシ ート4の動きと連動しエアバック本体3が移動するので、シート4とエアバック 本体3とは常に相対位置となる。
【0016】 実施例2 次に請求項2に記載の車両の側突による乗員保護装置の実施例を図7ないし図 9に基づき説明する。 本例の車両の側突による乗員保護装置は実施例1と同様にエアバック1及びイ ンフレーター2がハウジング内に収納されたエアバック本体3がシート4の側方 のドアトリム5内の所定位置に設置された所定長さのスライドレール6上にて車 両の前後方向に移動可能とされている。そして本例の車両の側突による乗員保護 装置においてはこのエアバック本体3の移動は、シート移動量検出センサ20に より検出されたシート4の移動量対応の出力信号に基づいて、後述の制御手段に よりシート4の移動と連動される。
【0017】 図8に示される様に前記スライドレール6にはスペーサ7を介して摺動可能に 組み付けられたスライダー8上にエアバック本体3が固定されている。そして図 7に示される様に前記スライドレール6の長手方向の略中心軸上にスライドレー ル6と略同長に配設されたシャフト16にはネジが切られており、このネジと螺 合するネジが切られたナット17(図8参照)がこのシャフト16と嵌合されて いる。そしてこのナット17はスライダー8に固定されている。
【0018】 なおシート4が基準位置に固定されている場合にはエアバック本体3はシート 4に対して相対する位置となる様にシャフト16上のナット17の嵌合位置が調 整されている。
【0019】 次に上記エアバック本体3の移動方向及び移動量を調整する制御機構について 図9のブロック図に基づき説明する。 本例では制御手段としてコンピュータ(以下、CPUという。)18が用いら れている。
【0020】 前記CPU18にはシート移動スイッチ19からシート移動信号が入力される 。シート移動量センサ20はシート4の移動方向及び移動量を検出し、その検出 結果に応じた信号をCPU18に入力する。またエアバック本体移動量センサ2 1はエアバック本体3の移動方向及び移動量を検出し、その検出結果に応じた信 号をCPU18に入力する。
【0021】 一方CPU18からはシート4を移動させる為の駆動力を与えるシート移動用 モータ22及びエアバック本体3を移動させる為の駆動力を前記シャフト16に 与えるエアバック本体移動用モータ23に対して駆動電力が供給される。
【0022】 次に本実施例の作動を説明する。 シート移動スイッチ19が操作されるとCPU18はシート移動用モータ22 を駆動させ、シート4を操作方向に応じた方向に移動させる。そしてシート移動 量センサ21はシート4の移動方向及び移動量を検出し、その検出信号をCPU 18に入力する。その結果CPU18は、シート4の移動方向及び移動量と同方 向及び同量だけエアバック本体3が移動する様に、エアバック本体移動用モータ 23に駆動力を供給する。そしてエアバック本体3の移動が停止したときに、エ アバック本体移動量センサ21の出力信号に基づき、CPU18はシート4の移 動方向及び移動量がエアバック本体3の移動方向及び移動量と同一であることを 確認する。従って本例の車両の側突による乗員保護装置によると、シート4を基 準位置から移動させた場合にもエアバック本体3はシート4と相対する位置へ移 動する。
【0023】
本考案の車両の側突による乗員保護装置によると、シートを移動した場合にも エアバック本体が移動後のシート位置に対して相対する位置まで移動する。従っ て常にシートに座している乗員を膨張したエアバックが最適に保護する位置とさ れる為、車両側突時の乗員の保護効果が一層有効なものとされる。また固定設置 されたエアバック本体によって、シート可動範囲の全てをカバーする為には大き な容量のエアバックが要求されるが、本考案の車両の側突による乗員保護装置に よればそれよりも小さい容量のエアバックでシート可動範囲の全てをカバーしう る為、エアバック容量を小さくできる。
【図1】実施例1の車両の側突による乗員保護装置の全
体的な構成を示した斜視図である。
体的な構成を示した斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図1のB部分の詳細図である。
【図4】実施例1の車両の側突による乗員保護装置の車
両内設置状態説明図である。
両内設置状態説明図である。
【図5】図1の部分詳細図である。
【図6】本考案の車両の側突による乗員保護装置の作用
説明図である。
説明図である。
【図7】実施例2の車両の側突による乗員保護装置の要
部斜視図である。
部斜視図である。
【図8】図7のA−A線における断面図である。
【図9】電気制御ブロック図である。
【図10】従来のエアバック本体の車内設置状態図であ
る。
る。
【図11】図10のA−A線における断面図である。
3 エアバック本体 6 スライドレール 7 スペーサー 8 スライダー 9 スプリング 10 ワイヤ 11,12 プーリー 13 アッパレール 16 シャフト 17 ナット
Claims (2)
- 【請求項1】 側突されたときにシートサイドのドアト
リム内に装着されたエアバックが膨らんで、シートに着
座した乗員を保護するための車両の側突による乗員保護
装置であって、 前記エアバックを収納したエアバック本体を取着し、同
エアバック本体を車両の前後方向に摺動させる摺動体
と、 前記シートに取着された可動体が車体に固定された固定
体に沿って移動することにより同シートを前後方向に移
動させるシート移動機構と、 前記シートの前後方向の移動に応じて前記摺動体を前記
シートと同方向に同距離移動させる連結体とを備えたこ
とを特徴とする車両の側突による乗員保護装置。 - 【請求項2】 側突されたときにシートサイドのドアト
リム内に装着されたエアバックが膨らんで、シートに着
座した乗員を保護するための車両の側突による乗員保護
装置であって、 前記エアバックを収納したエアバック本体を車両の前後
方向に移動させる駆動機構と、 この駆動機構に駆動力を出力するモータと、 前記シートを前後方向に移動した場合にこのシートに移
動量及び移動方向に応じた信号を出力するシート移動セ
ンサと、 このシート移動センサからの信号に基づき、前記モータ
に駆動電力を供給し、前記エアバック本体が前記移動後
のシートと相対する位置となるまで前記エアバック本体
を車両の前後方向に移動させる制御手段とを備えたこと
を特徴とする車両の側突による乗員保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3212293U JPH074213U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 車両の側突による乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3212293U JPH074213U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 車両の側突による乗員保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074213U true JPH074213U (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=12350086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3212293U Pending JPH074213U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 車両の側突による乗員保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074213U (ja) |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP3212293U patent/JPH074213U/ja active Pending
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