JPH0742086A - 規則的に着色した染色糸 - Google Patents
規則的に着色した染色糸Info
- Publication number
- JPH0742086A JPH0742086A JP5205581A JP20558193A JPH0742086A JP H0742086 A JPH0742086 A JP H0742086A JP 5205581 A JP5205581 A JP 5205581A JP 20558193 A JP20558193 A JP 20558193A JP H0742086 A JPH0742086 A JP H0742086A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- divided
- colored
- dyed
- regularly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06B—TREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
- D06B11/00—Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing
- D06B11/002—Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing of moving yarns
- D06B11/0023—Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing of moving yarns by spraying or pouring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Coloring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、布帛に感性豊かでより繊細な
模様、図柄の付与を行うため、糸に対して計画的に求め
る所定の位置に求める所定の着色を施した染色糸、即
ち、規則的な着色を施した染色糸及びそれらを素材とす
る物を提供するものである。 【構成】糸の周面を区分した領域ごとに規則的に着色し
たことを特徴とする染色糸。 【効果】 糸の単位で極めて繊細な模様、色彩が規則的
に得られる。糸の単位で温度勾配の異なった状態を得ら
れる。本発明の糸を素材とする物は、計画的にしかも今
までにない模様、色彩を得ることができ、感性を表現す
るのに好適である。
模様、図柄の付与を行うため、糸に対して計画的に求め
る所定の位置に求める所定の着色を施した染色糸、即
ち、規則的な着色を施した染色糸及びそれらを素材とす
る物を提供するものである。 【構成】糸の周面を区分した領域ごとに規則的に着色し
たことを特徴とする染色糸。 【効果】 糸の単位で極めて繊細な模様、色彩が規則的
に得られる。糸の単位で温度勾配の異なった状態を得ら
れる。本発明の糸を素材とする物は、計画的にしかも今
までにない模様、色彩を得ることができ、感性を表現す
るのに好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新しい感性を表現し得
る布帛を造るために、糸に規則な着色を施した染色糸及
びそれを素材とする物に関するものである。
る布帛を造るために、糸に規則な着色を施した染色糸及
びそれを素材とする物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、若年層はいうまでもなく老年に至
るまで、年齢を問わず、個性を表現しようとする傾向
が、一段と強まってきている。然して繊維業界でも、こ
のような個性ある主張に対応すべく、次々と新しい衣料
材の開発が試みられており、その結果、昨今は個性を表
現するため機能性はもとより、新しい感性をもつ素材が
市場に登場している。
るまで、年齢を問わず、個性を表現しようとする傾向
が、一段と強まってきている。然して繊維業界でも、こ
のような個性ある主張に対応すべく、次々と新しい衣料
材の開発が試みられており、その結果、昨今は個性を表
現するため機能性はもとより、新しい感性をもつ素材が
市場に登場している。
【0003】その具体的な例として、新原糸、例えば各
種複合繊維の開発とその実用化、編織技術の高度化によ
る特殊柄出し、風合いの表現化、そして最終衣料材とし
て仕上げるための捺染をふくめた染色仕上げ加工技術の
高度化等が挙げられる。中でも、染色仕上げ加工技術
は、模様、色彩を左右し直接視覚に訴えるものであるこ
とから感性を表現するには極めて重要である。そして、
感性を表現すべくより多様な模様、色彩を付与するため
には、よりきめ細かく染色することが必要である。
種複合繊維の開発とその実用化、編織技術の高度化によ
る特殊柄出し、風合いの表現化、そして最終衣料材とし
て仕上げるための捺染をふくめた染色仕上げ加工技術の
高度化等が挙げられる。中でも、染色仕上げ加工技術
は、模様、色彩を左右し直接視覚に訴えるものであるこ
とから感性を表現するには極めて重要である。そして、
感性を表現すべくより多様な模様、色彩を付与するため
には、よりきめ細かく染色することが必要である。
【0004】その意味ではいわゆるスペースダイングと
称される染色法(例えば実公平4−10227号公報参
照)が開発されてきている。スペースダイングは、糸を
(1)カセ糸状、(2)ワープ状、(3)ニット状、
(4)チーズ状にしたままで部分的に異色に染め上げ、
一旦染め上げた後、糸単位の段階にまで解きほぐすと、
糸の長さ方向にランダムな着色が施された染色糸になる
ことに注目した技術である。
称される染色法(例えば実公平4−10227号公報参
照)が開発されてきている。スペースダイングは、糸を
(1)カセ糸状、(2)ワープ状、(3)ニット状、
(4)チーズ状にしたままで部分的に異色に染め上げ、
一旦染め上げた後、糸単位の段階にまで解きほぐすと、
糸の長さ方向にランダムな着色が施された染色糸になる
ことに注目した技術である。
【0005】これは糸単位で染色される方法であるた
め、この糸を使用して編織された布帛は比較的細かな色
調の表現が可能であり、後染品とは異なる染色布帛を提
供できるための有効な手段と考えられる。スペースダイ
ングによって染色されてできた糸は、糸の長さ方向に着
色された部分と着色されない部分とが混在した全体的に
ランダムな染色状態を有するものとなる。
め、この糸を使用して編織された布帛は比較的細かな色
調の表現が可能であり、後染品とは異なる染色布帛を提
供できるための有効な手段と考えられる。スペースダイ
ングによって染色されてできた糸は、糸の長さ方向に着
色された部分と着色されない部分とが混在した全体的に
ランダムな染色状態を有するものとなる。
【0006】このスペースダイングによる糸を使って、
編物や織物等の布帛を製造すると、着色されている部分
と着色されてない部分、或いは異なった色に着色された
各々部分同志が、それぞれ錯綜しながら交差組織となる
ので、予期しないランダムな霜降り模様、色彩になり、
特殊な視覚的効果を発現するわけである。この予期しな
い模様、色彩になるところが、スペースダイングによる
糸を使った面白さである。
編物や織物等の布帛を製造すると、着色されている部分
と着色されてない部分、或いは異なった色に着色された
各々部分同志が、それぞれ錯綜しながら交差組織となる
ので、予期しないランダムな霜降り模様、色彩になり、
特殊な視覚的効果を発現するわけである。この予期しな
い模様、色彩になるところが、スペースダイングによる
糸を使った面白さである。
【0007】しかし、この方法から得られる編物や織物
等の布帛は、予期し得ない模様、色彩をもったものとな
るが、あくまでもそれは結果的に偶然得られた模様、色
彩にすぎない。何故なら布帛に使われている糸そのもの
が、スペースダイングによるものであり、編物或いは織
物の組織の単位に十分合致できるだけの細かで正確な着
色を施された染色糸とはいえないからである。
等の布帛は、予期し得ない模様、色彩をもったものとな
るが、あくまでもそれは結果的に偶然得られた模様、色
彩にすぎない。何故なら布帛に使われている糸そのもの
が、スペースダイングによるものであり、編物或いは織
物の組織の単位に十分合致できるだけの細かで正確な着
色を施された染色糸とはいえないからである。
【0008】従って、この様な方法によっては、新しい
個性の主張に対応するために当初からそれに合った布帛
の模様、色彩等のデザインを企画し、これを正確に表現
すべく糸単位での染色を設計して、予定した企画通りの
布帛にするようなことはできなかった。
個性の主張に対応するために当初からそれに合った布帛
の模様、色彩等のデザインを企画し、これを正確に表現
すべく糸単位での染色を設計して、予定した企画通りの
布帛にするようなことはできなかった。
【0009】これがデザインを企画するという観点から
見た場合の大きな欠点であった。即ち、新感性の衣料素
材としての布帛の模様、色彩を予めデザインし企画し、
これに基づいて糸の求める所定の位置に求める所定の着
色を設計通りに規則的に施す技術は未だかって存在して
いなかったのである。このようなことから、市場が求め
ている新しい感性を計画的に表現するための糸そのもの
は、実現化していない。
見た場合の大きな欠点であった。即ち、新感性の衣料素
材としての布帛の模様、色彩を予めデザインし企画し、
これに基づいて糸の求める所定の位置に求める所定の着
色を設計通りに規則的に施す技術は未だかって存在して
いなかったのである。このようなことから、市場が求め
ている新しい感性を計画的に表現するための糸そのもの
は、実現化していない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点の
解決を意図したものである。即ち本発明の目的は、布帛
に感性豊かでより繊細な模様、図柄の付与を行うため、
糸に対して計画的に求める所定の位置に求める所定の着
色を施した染色糸、即ち、規則的な着色を施した染色糸
及びそれらを素材とする物を提供するものである。
解決を意図したものである。即ち本発明の目的は、布帛
に感性豊かでより繊細な模様、図柄の付与を行うため、
糸に対して計画的に求める所定の位置に求める所定の着
色を施した染色糸、即ち、規則的な着色を施した染色糸
及びそれらを素材とする物を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、走行する糸の単位の状態で、それに対応する複
数の噴射ノズルを備えたヘッド又は単独の噴射ノズルを
備えた分割ヘッドを設け、その配置をある配列にしてイ
ンクジェット印写した時、求める位置に求める着色がな
された染色糸を製造できることを初めて見出した。
の結果、走行する糸の単位の状態で、それに対応する複
数の噴射ノズルを備えたヘッド又は単独の噴射ノズルを
備えた分割ヘッドを設け、その配置をある配列にしてイ
ンクジェット印写した時、求める位置に求める着色がな
された染色糸を製造できることを初めて見出した。
【0012】そして更に糸の素材、太さ及び形状によっ
ては、インクジェット印写直前に該糸を偏平形状、いわ
ゆる楕円形状、又はこれに類似した形状とし、その後直
ちにインクジェット印写を行う方がより糸の染色を確実
にするため効果的であることも分かった。このような本
発明者等の染色方法の実現により、初めて以下に示す染
色糸の完成をみたのである。
ては、インクジェット印写直前に該糸を偏平形状、いわ
ゆる楕円形状、又はこれに類似した形状とし、その後直
ちにインクジェット印写を行う方がより糸の染色を確実
にするため効果的であることも分かった。このような本
発明者等の染色方法の実現により、初めて以下に示す染
色糸の完成をみたのである。
【0013】即ち本発明は、糸の周面を区分した領域ご
とに規則的に着色した染色糸に存する。
とに規則的に着色した染色糸に存する。
【0014】また本発明は、糸の周面を糸の軸方向に区
分した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
分した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
【0015】更にまた、本発明は糸の周面を糸の軸方向
と垂直な方向に区分した領域ごとに規則的に着色した染
色糸に存する。
と垂直な方向に区分した領域ごとに規則的に着色した染
色糸に存する。
【0016】更にまた、本発明は糸の周面を糸の軸方向
に区分し且つ糸の軸方向と垂直な方向に区分した領域ご
とに規則的に着色した染色糸に存する。
に区分し且つ糸の軸方向と垂直な方向に区分した領域ご
とに規則的に着色した染色糸に存する。
【0017】更にまた、本発明は糸の周面を曲線状に区
分した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
分した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
【0018】更にまた、本発明は糸の周面を螺旋状に区
分した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
分した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
【0019】更にまた、本発明は糸の周面を波状に区分
した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
した領域ごとに規則的に着色した染色糸に存する。
【0020】更にまた、本発明は上記染色糸を素材とす
る織物に存する。更にまた、本発明は上記染色糸を素材
とする編物に存する。更にまた、本発明は上記染色糸を
素材とする被服に存する。
る織物に存する。更にまた、本発明は上記染色糸を素材
とする編物に存する。更にまた、本発明は上記染色糸を
素材とする被服に存する。
【0021】本発明の主な特徴は、編物或いは織物の組
織の単位に十分合致できるだけの極めて細かで正確な着
色を施された染色糸であって、その本質は、糸一本の単
位でなされ、しかも糸の周面を区分した領域ごとに規則
的に着色した染色糸にある。この場合、規則的に着色し
たとは、意図的な意志のもとで行われた結果的な状態を
いうのである。
織の単位に十分合致できるだけの極めて細かで正確な着
色を施された染色糸であって、その本質は、糸一本の単
位でなされ、しかも糸の周面を区分した領域ごとに規則
的に着色した染色糸にある。この場合、規則的に着色し
たとは、意図的な意志のもとで行われた結果的な状態を
いうのである。
【0022】直接、糸の求める所定の位置に求める所定
の着色を規則的に施したミクロ的な染色糸であり、規則
的な着色糸である限り、従来のように偶然的な又は偶発
的な着色結果によるものではなく、計画的な着色を期待
できるものである。
の着色を規則的に施したミクロ的な染色糸であり、規則
的な着色糸である限り、従来のように偶然的な又は偶発
的な着色結果によるものではなく、計画的な着色を期待
できるものである。
【0023】ここで、一本の糸に計画的な着色を期待で
きるとは、後述するように、本発明の糸がコンピュータ
制御の染色法によってなされるものであるために、それ
が可能となるのであり、糸の求める所定の位置に求める
所定の着色を意図的なもとに規則的に施すことができる
のである。
きるとは、後述するように、本発明の糸がコンピュータ
制御の染色法によってなされるものであるために、それ
が可能となるのであり、糸の求める所定の位置に求める
所定の着色を意図的なもとに規則的に施すことができる
のである。
【0024】ところで、一本の糸に計画的に規則的な着
色ができることは、意外にも面白い特性を生むことにな
ったので、ここで述べておく。染色された部分について
は、染色されない部分に較べ熱吸収性が異なるので、い
わば、糸の中で温度勾配の異なった部分を計画的に且つ
規則的に付与することができることにもなるのである。
温度勾配の異なった部分を持った糸を適切な熱処理条件
の下で熱処理すると、糸に部分的な熱収縮差を生ぜしめ
ることになり、その結果いわゆるクリンプ生じる。よっ
て、糸に付与する着色柄、そしてそれを熱処理する条件
を選択することにより、糸にクリンプの場所,強弱等を
自由に変えることができる。
色ができることは、意外にも面白い特性を生むことにな
ったので、ここで述べておく。染色された部分について
は、染色されない部分に較べ熱吸収性が異なるので、い
わば、糸の中で温度勾配の異なった部分を計画的に且つ
規則的に付与することができることにもなるのである。
温度勾配の異なった部分を持った糸を適切な熱処理条件
の下で熱処理すると、糸に部分的な熱収縮差を生ぜしめ
ることになり、その結果いわゆるクリンプ生じる。よっ
て、糸に付与する着色柄、そしてそれを熱処理する条件
を選択することにより、糸にクリンプの場所,強弱等を
自由に変えることができる。
【0025】染色するに際し染料インクに赤外線吸収剤
又は反射剤等を混入するとその効果はより増大する。こ
のように、一本の糸に計画的に規則的な着色ができるこ
とは、糸形状を計画的に調整できるメリットを持つので
ある。この点が、糸に計画的に規則的な着色ができるこ
とによる別の特異な特性である。
又は反射剤等を混入するとその効果はより増大する。こ
のように、一本の糸に計画的に規則的な着色ができるこ
とは、糸形状を計画的に調整できるメリットを持つので
ある。この点が、糸に計画的に規則的な着色ができるこ
とによる別の特異な特性である。
【0026】さて織物においては、経糸及び緯糸の位置
関係が規定されていることにより、予め糸の配設状態が
読み取れるため、織り組織と色の配置を計画的にしかも
定量的に捕らえることができ、それを基に設計通りに染
色された糸を織り込んで布帛とした場合、織物として従
来得られなかった独特の視覚的効果を有する模様、色彩
が設計通りに付与できる。
関係が規定されていることにより、予め糸の配設状態が
読み取れるため、織り組織と色の配置を計画的にしかも
定量的に捕らえることができ、それを基に設計通りに染
色された糸を織り込んで布帛とした場合、織物として従
来得られなかった独特の視覚的効果を有する模様、色彩
が設計通りに付与できる。
【0027】同様に編物においても、経編みでも緯編み
でも糸のループ長及びウェール等の位置関係が規定され
るため、編み組織と色の配置を計画的にしかも定量的に
捕らえることができ、それを基に設計通りに染色された
糸を編み込んで布帛とした場合、編物として従来得られ
なかった独特の視覚的効果を有する模様、色彩が設計通
りに付与可能である。
でも糸のループ長及びウェール等の位置関係が規定され
るため、編み組織と色の配置を計画的にしかも定量的に
捕らえることができ、それを基に設計通りに染色された
糸を編み込んで布帛とした場合、編物として従来得られ
なかった独特の視覚的効果を有する模様、色彩が設計通
りに付与可能である。
【0028】本発明でいう糸とは、一本〜数百本を集束
したフイラメント集合体、同じくこれを撚糸処理或い
は、加工糸処理したフイラメント糸、ステープルよりな
る紡績糸、及びこれらを集束したステープル集合糸、更
に上記フイラメント、ステープルをミックスした糸等を
いう。
したフイラメント集合体、同じくこれを撚糸処理或い
は、加工糸処理したフイラメント糸、ステープルよりな
る紡績糸、及びこれらを集束したステープル集合糸、更
に上記フイラメント、ステープルをミックスした糸等を
いう。
【0029】
【作用】糸の単位で極めて繊細な模様、色彩が表現でき
る。糸に熱吸収性の異なる部分を規則的に付与できる。
本発明の糸を素材とすることによりできた物は、計画的
でしかも今までにない視覚的効果を有する繊細な模様、
色彩を得ることができる。
る。糸に熱吸収性の異なる部分を規則的に付与できる。
本発明の糸を素材とすることによりできた物は、計画的
でしかも今までにない視覚的効果を有する繊細な模様、
色彩を得ることができる。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0031】図1は本発明の第1の実施例を示すもの
で、糸の周面を糸の軸方向に区分した領域Aごとに規則
的に着色した糸を模式的に表した図である。糸の周面を
糸の軸方向に区分した領域Aごとに規則的に着色されて
模様が形成されている。
で、糸の周面を糸の軸方向に区分した領域Aごとに規則
的に着色した糸を模式的に表した図である。糸の周面を
糸の軸方向に区分した領域Aごとに規則的に着色されて
模様が形成されている。
【0032】図2は本発明の第2の実施例を示すもの
で、糸の周面を糸の軸方向と垂直に区分した領域Bごと
に、即ち、輪切り状に規則的に着色した糸を模式的に表
した図である。糸の周面を糸の軸方向にそしてそれと垂
直な方向に区分した領域Bごとに規則的に着色されて模
様が形成されている。
で、糸の周面を糸の軸方向と垂直に区分した領域Bごと
に、即ち、輪切り状に規則的に着色した糸を模式的に表
した図である。糸の周面を糸の軸方向にそしてそれと垂
直な方向に区分した領域Bごとに規則的に着色されて模
様が形成されている。
【0033】図3は本発明の第3の実施例を示すもの
で、糸の周面を糸の軸方向に区分し且つ糸の軸方向と垂
直な方向に区分した領域Cごとに規則的に着色した糸を
模式的に表した図である。糸の周面を糸の軸方向とそし
て垂直な方向に区分した領域Cごとに規則的に着色され
て模様が形成されている。
で、糸の周面を糸の軸方向に区分し且つ糸の軸方向と垂
直な方向に区分した領域Cごとに規則的に着色した糸を
模式的に表した図である。糸の周面を糸の軸方向とそし
て垂直な方向に区分した領域Cごとに規則的に着色され
て模様が形成されている。
【0034】図4,図5は本発明の第4の実施例を表す
もので、糸の周面を曲線状に区分した領域ごとに、即ち
ここでは、糸の周面を螺旋状に区分した領域D,Eごと
に規則的に着色した糸を模式的に示した図である。糸の
周面を螺旋状に区分した領域D,Eごとに規則的に着色
されて模様が形成されている。特に図5の螺旋状に区分
した領域Eは、断続的な模様が付与されているものであ
る。
もので、糸の周面を曲線状に区分した領域ごとに、即ち
ここでは、糸の周面を螺旋状に区分した領域D,Eごと
に規則的に着色した糸を模式的に示した図である。糸の
周面を螺旋状に区分した領域D,Eごとに規則的に着色
されて模様が形成されている。特に図5の螺旋状に区分
した領域Eは、断続的な模様が付与されているものであ
る。
【0035】図6,図7は本発明の第5の実施例を示す
もので、糸の周面を曲線状に区分した領域ごとに、即ち
ここでは、糸の周面を波状に区分した領域F,Gごとに
規則的に着色した糸を模式的に示した図である。糸の周
面を波状に区分した領域F,Gごとに規則的に着色され
て模様が形成されている。特に図7の波状に区分した領
域Gは、断続的な模様が付与されているものである。
もので、糸の周面を曲線状に区分した領域ごとに、即ち
ここでは、糸の周面を波状に区分した領域F,Gごとに
規則的に着色した糸を模式的に示した図である。糸の周
面を波状に区分した領域F,Gごとに規則的に着色され
て模様が形成されている。特に図7の波状に区分した領
域Gは、断続的な模様が付与されているものである。
【0036】以上、第1〜5の実施例に示された染色糸
は、区分領域ごとに着色が異っているだけでなく、ま
た、区分領域ごとに温度勾配の異なった特性を有するも
のである。
は、区分領域ごとに着色が異っているだけでなく、ま
た、区分領域ごとに温度勾配の異なった特性を有するも
のである。
【0037】図8は本発明の第6の実施例を表すもの
で、糸の周面を区分した領域Hごとに規則的に着色した
糸を素材として造った織物を示したものである。具体的
には、平織において左半分を染色した糸を経糸として使
った場合で、糸の半分の幅の単位で染色されているの
で、組織として極めて繊細な模様、色彩が得られる。
で、糸の周面を区分した領域Hごとに規則的に着色した
糸を素材として造った織物を示したものである。具体的
には、平織において左半分を染色した糸を経糸として使
った場合で、糸の半分の幅の単位で染色されているの
で、組織として極めて繊細な模様、色彩が得られる。
【0038】図9は本発明の第7の実施例を表すもの
で、糸の周面を区分した領域Iごとに規則的に着色した
糸を素材として造った緯編みの編物を示したものであ
る。具体的には、パール編において、ループ長の半分の
単位で染色された場合で、極めて繊細な切れ縄目の独特
の模様、色彩が付与できる。また本発明の糸を使った被
服は、独特の視覚的効果を持ち極めて繊細な模様、色彩
を有するものとなり特有の感性豊かな染色効果を期待で
きる。
で、糸の周面を区分した領域Iごとに規則的に着色した
糸を素材として造った緯編みの編物を示したものであ
る。具体的には、パール編において、ループ長の半分の
単位で染色された場合で、極めて繊細な切れ縄目の独特
の模様、色彩が付与できる。また本発明の糸を使った被
服は、独特の視覚的効果を持ち極めて繊細な模様、色彩
を有するものとなり特有の感性豊かな染色効果を期待で
きる。
【0039】さて、本発明の染色糸が製造可能となった
のは、糸の求める所定の位置に求める所定の色を自在に
付与することができるインクジェット染色が今回完成を
見たからである。以下その染色糸を造るためのインクジ
ェット染色法を述べる。
のは、糸の求める所定の位置に求める所定の色を自在に
付与することができるインクジェット染色が今回完成を
見たからである。以下その染色糸を造るためのインクジ
ェット染色法を述べる。
【0040】図14は、本発明の染色糸を造るための分
割ヘッドを用いたインクジェット染色法であり、分割ヘ
ッドが3個であるインクジェット染色法を模式的に示し
た図である。フィードローラQ1,Q2はインクジェッ
ト染色用に前処理された糸を前方に進めインクジェット
印写工程Zに送り込むものである。インクジェット印写
工程Zは、糸の走行方向に沿った2つのインクジェット
噴射工程Z1,Z2より成りたっている。
割ヘッドを用いたインクジェット染色法であり、分割ヘ
ッドが3個であるインクジェット染色法を模式的に示し
た図である。フィードローラQ1,Q2はインクジェッ
ト染色用に前処理された糸を前方に進めインクジェット
印写工程Zに送り込むものである。インクジェット印写
工程Zは、糸の走行方向に沿った2つのインクジェット
噴射工程Z1,Z2より成りたっている。
【0041】先ず最初に、第1のインクジェット噴射工
程Z1が用意されており、この工程に送り出されてきた
糸Yは、ここで、第1番目のインクジェットの印写が行
われる。第1の噴射工程には、糸の周りを取り囲むよう
に、3個の分割ヘッドT1,T2,T3が糸の軸線と垂
直な面に設けられており、該各分割ヘッドは糸に向かっ
て各々配置角度θをなして配置され、糸を中心としてそ
の周りをそれぞれ独立に回動可能となっている。また糸
に向かって接離自在になって糸との間隔をも調整が可能
となっている。
程Z1が用意されており、この工程に送り出されてきた
糸Yは、ここで、第1番目のインクジェットの印写が行
われる。第1の噴射工程には、糸の周りを取り囲むよう
に、3個の分割ヘッドT1,T2,T3が糸の軸線と垂
直な面に設けられており、該各分割ヘッドは糸に向かっ
て各々配置角度θをなして配置され、糸を中心としてそ
の周りをそれぞれ独立に回動可能となっている。また糸
に向かって接離自在になって糸との間隔をも調整が可能
となっている。
【0042】各分割ヘッドにはその内部をくり抜くこと
によりそれぞれ噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3が形
成されており、該噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3は
各々分割ヘッドの中心線上に配設される。分割ヘッドに
は、図示しないが、各噴射ノズルに染料インクを供給す
る供給回路と、染料インクを噴射ノズルから強制的に噴
射させるための電磁弁(例えばピエゾ素子等よりなる)
と同期するいわば開閉弁が備わっており、電磁弁はコン
ピユータの出力からの電気信号により制御される。
によりそれぞれ噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3が形
成されており、該噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3は
各々分割ヘッドの中心線上に配設される。分割ヘッドに
は、図示しないが、各噴射ノズルに染料インクを供給す
る供給回路と、染料インクを噴射ノズルから強制的に噴
射させるための電磁弁(例えばピエゾ素子等よりなる)
と同期するいわば開閉弁が備わっており、電磁弁はコン
ピユータの出力からの電気信号により制御される。
【0043】分割ヘッドからは染料インクが糸に向かっ
て噴射され、糸はその周囲を区分した領域で設計通りの
色に印写される。
て噴射され、糸はその周囲を区分した領域で設計通りの
色に印写される。
【0044】分割ヘッドの回動制御及び各分割ヘッドの
噴射ノズルからの染料インクの噴射制御は、コンピュー
タのメモリー部に設計された糸の着色条件(例えば,噴
射時間、開閉する噴射ノズルの選択等)を前もって入力
させて記憶させておき、この記憶情報に基づいて行われ
るコンピュータ制御である。したがって以下述べる分割
ヘッドの回動及び分割ヘッドからの染料インクの噴射
は、ことわりはないものの、あくまでコンピュータ制御
によりなされる。コンピュータによる分割ヘッドの回動
制御及び各分割ヘッドからの染料インクの噴射制御は、
本発明の本質でないのでこれ以上詳しくは述べない。
噴射ノズルからの染料インクの噴射制御は、コンピュー
タのメモリー部に設計された糸の着色条件(例えば,噴
射時間、開閉する噴射ノズルの選択等)を前もって入力
させて記憶させておき、この記憶情報に基づいて行われ
るコンピュータ制御である。したがって以下述べる分割
ヘッドの回動及び分割ヘッドからの染料インクの噴射
は、ことわりはないものの、あくまでコンピュータ制御
によりなされる。コンピュータによる分割ヘッドの回動
制御及び各分割ヘッドからの染料インクの噴射制御は、
本発明の本質でないのでこれ以上詳しくは述べない。
【0045】今、3つの分割ヘッドT1,T2,T3に
より、異なった染料インクを連続的に噴射すれば、糸の
周囲を糸の軸方向に区分した領域Aで3色の色に着色さ
れた染色糸を得ることができる(図1参照)。
より、異なった染料インクを連続的に噴射すれば、糸の
周囲を糸の軸方向に区分した領域Aで3色の色に着色さ
れた染色糸を得ることができる(図1参照)。
【0046】ここで分割ヘッドT1と分割ヘッドT3を
閉じ(分割ヘッドを閉じるとは分割ヘッドの噴射ノズル
を閉じることをいう)、分割ヘッドT2のみ開いて(分
割ヘッドを開くとは分割ヘッドの噴射ノズルを開くこと
をいう)染料インクを連続的に噴射すれば、糸の軸方向
に区分した領域Jで1色の色に着色された染色糸を得る
ことができる(図10参照)。
閉じ(分割ヘッドを閉じるとは分割ヘッドの噴射ノズル
を閉じることをいう)、分割ヘッドT2のみ開いて(分
割ヘッドを開くとは分割ヘッドの噴射ノズルを開くこと
をいう)染料インクを連続的に噴射すれば、糸の軸方向
に区分した領域Jで1色の色に着色された染色糸を得る
ことができる(図10参照)。
【0047】ところで、通常糸は一定のスピードで走行
しているので、噴射時間を選択することにより、糸方向
にある距離だけの着色領域を作ることができる。
しているので、噴射時間を選択することにより、糸方向
にある距離だけの着色領域を作ることができる。
【0048】例えば、3つの分割ヘッドT1,T2,T
3により、同じ色の染料インクを断続的に、しかも各分
割ヘッドの断続時間を同期して噴射すれば、糸の周囲を
糸の軸方向に区分した領域で、しかも糸の軸方向に垂直
な方向に区分した領域Kで断続的に着色された染色糸を
得ることができる(図11参照)。
3により、同じ色の染料インクを断続的に、しかも各分
割ヘッドの断続時間を同期して噴射すれば、糸の周囲を
糸の軸方向に区分した領域で、しかも糸の軸方向に垂直
な方向に区分した領域Kで断続的に着色された染色糸を
得ることができる(図11参照)。
【0049】もっとも、この場合、分割ヘッドが3つで
はなく糸の全周囲を取り囲むように数多く配置すると、
糸の軸方向に垂直な方向に区分した領域Bで断続的に着
色されたいわば輪切り状の染色糸を得ることができるこ
とが理解できよう(図2参照)。
はなく糸の全周囲を取り囲むように数多く配置すると、
糸の軸方向に垂直な方向に区分した領域Bで断続的に着
色されたいわば輪切り状の染色糸を得ることができるこ
とが理解できよう(図2参照)。
【0050】また、例えば、3つの分割ヘッドT1,T
2,T3により、異なった染料インクを断続的に、しか
も各分割ヘッドの断続時間を違えて噴射すれば、糸の周
囲を糸の軸方向に区分した領域で、しかも糸の軸方向に
垂直な方向に区分した領域Cで、それぞれ3色の色が断
続的に着色された染色糸を得ることができる(図3参
照)。
2,T3により、異なった染料インクを断続的に、しか
も各分割ヘッドの断続時間を違えて噴射すれば、糸の周
囲を糸の軸方向に区分した領域で、しかも糸の軸方向に
垂直な方向に区分した領域Cで、それぞれ3色の色が断
続的に着色された染色糸を得ることができる(図3参
照)。
【0051】また、例えば、分割ヘッドT1と分割ヘッ
ドN3を閉じ、分割ヘッドT2のみ開いて染料インクを
断続的に噴射すれば、糸の軸方向に区分した領域で1色
の色が断続的に着色された部分Lを持つ染色糸を得るこ
とができる(図12参照)。
ドN3を閉じ、分割ヘッドT2のみ開いて染料インクを
断続的に噴射すれば、糸の軸方向に区分した領域で1色
の色が断続的に着色された部分Lを持つ染色糸を得るこ
とができる(図12参照)。
【0052】一方、分割ヘッドは糸を中心として糸の周
りを回動可能となっていることから、走行糸に対して分
割ヘッドをある角度回動させて、3つの分割ヘッドT
1,T2,T3から、各々異なった染料インクを噴射す
れば、糸の周面を螺旋状に区分した領域Dで3色の螺旋
状の部分的な着色領域を付与することができる(図4参
照)。
りを回動可能となっていることから、走行糸に対して分
割ヘッドをある角度回動させて、3つの分割ヘッドT
1,T2,T3から、各々異なった染料インクを噴射す
れば、糸の周面を螺旋状に区分した領域Dで3色の螺旋
状の部分的な着色領域を付与することができる(図4参
照)。
【0053】この場合染料インクを断続的に噴射すれ
ば、糸の周面を螺旋状に区分した領域Eで、3色の断続
された螺旋状の部分的な着色領域を付与することができ
る(図5参照)。
ば、糸の周面を螺旋状に区分した領域Eで、3色の断続
された螺旋状の部分的な着色領域を付与することができ
る(図5参照)。
【0054】また、分割ヘッドT2を固定し、他の2つ
の分割ヘッドT1,T3を走行する糸の周りに周期的に
ある角度往復回動させ、分割ヘッドT1,T2,T3か
らそれぞれ異なった染料インクを噴射すれば、糸の周囲
を糸方向に区分した領域で、1本が真っ直な直線部M
と、それを挟む他の2本が波状の曲線部Nである模様を
付与することができる(図13参照)。
の分割ヘッドT1,T3を走行する糸の周りに周期的に
ある角度往復回動させ、分割ヘッドT1,T2,T3か
らそれぞれ異なった染料インクを噴射すれば、糸の周囲
を糸方向に区分した領域で、1本が真っ直な直線部M
と、それを挟む他の2本が波状の曲線部Nである模様を
付与することができる(図13参照)。
【0055】また、分割ヘッドT2を閉じ、分割ヘッド
T1,T3を互いに接離自在に周期的にある角度往復回
動させ、分割ヘッドT1,T3からそれぞれ異なった染
料インクを噴射すれば、糸の周囲を波状に区分した領域
Fで、2色の対照的な波状の部分的な着色領域を付与す
ることも可能である(図6参照)。
T1,T3を互いに接離自在に周期的にある角度往復回
動させ、分割ヘッドT1,T3からそれぞれ異なった染
料インクを噴射すれば、糸の周囲を波状に区分した領域
Fで、2色の対照的な波状の部分的な着色領域を付与す
ることも可能である(図6参照)。
【0056】この場合、染料インクを断続的に噴射する
と、糸の周囲を波状に区分した領域Gで、2色の対照的
な断続された波状の部分的な着色領域が付与される(図
7参照)。
と、糸の周囲を波状に区分した領域Gで、2色の対照的
な断続された波状の部分的な着色領域が付与される(図
7参照)。
【0057】糸の周りの設けることのできる分割ヘッド
の数は、自ずと物理的に限界があるものの、分割ヘッド
の数を増やせば増やすほど、より多色の部分的な着色領
域が得られる。3つの分割ヘッドの配置角度θを大きく
することにより、糸の軸方向に区分した領域での着色部
分の間隔をより大きくとることもでき、逆に、3つの分
割ヘッドの配置角度θを小さくすることにより、糸の軸
方向に区分した領域での着色部分の間隔をより小さくと
ることもできる。
の数は、自ずと物理的に限界があるものの、分割ヘッド
の数を増やせば増やすほど、より多色の部分的な着色領
域が得られる。3つの分割ヘッドの配置角度θを大きく
することにより、糸の軸方向に区分した領域での着色部
分の間隔をより大きくとることもでき、逆に、3つの分
割ヘッドの配置角度θを小さくすることにより、糸の軸
方向に区分した領域での着色部分の間隔をより小さくと
ることもできる。
【0058】第1のインクジェット噴射工程Z1を経た
糸は、矢印方向に進み、次にその後方に位置する第2の
インクジェット噴射工程Z2に送られる。
糸は、矢印方向に進み、次にその後方に位置する第2の
インクジェット噴射工程Z2に送られる。
【0059】第2の噴射工程には第1のインクジェット
噴射工程と同じく、糸の周りを囲むように3つの分割ヘ
ッドt1,t2,t3が設けられている。そして、これ
らの分割ヘッドt1,t2,t3は糸に向かって各々配
置角度θをなして配置され、糸を中心としてその周りを
それぞれ独立に回動可能となっていること、及び各分割
ヘッドはそれと中心線を同じくする噴射ノズルnz1,
nz2,nz3 を備えていることは、第1の分割ヘッ
ドと同じである。
噴射工程と同じく、糸の周りを囲むように3つの分割ヘ
ッドt1,t2,t3が設けられている。そして、これ
らの分割ヘッドt1,t2,t3は糸に向かって各々配
置角度θをなして配置され、糸を中心としてその周りを
それぞれ独立に回動可能となっていること、及び各分割
ヘッドはそれと中心線を同じくする噴射ノズルnz1,
nz2,nz3 を備えていることは、第1の分割ヘッ
ドと同じである。
【0060】走行する糸に対して、染料インクが各分割
ヘッドt1,t2,t3から糸に向かって噴射され、噴
射された染料インクは、糸の周囲を規則的に区分した領
域で糸を設計通りの色に印写する。
ヘッドt1,t2,t3から糸に向かって噴射され、噴
射された染料インクは、糸の周囲を規則的に区分した領
域で糸を設計通りの色に印写する。
【0061】第2のインクジェット噴射工程における分
割ヘッドt1,t2,t3を第1のインクジェット噴射
工程における分割ヘッドT1,T2,T3と同じ位相に
配置することにより、分割ヘッドT1,T2,T3と分
割ヘッドt1,t2,t3との各々が一直線に並んで糸
方向に前後2段になり、第1の分割ヘッドT1,T2,
T3で着色した領域に再度第2の分割ヘッドt1,t
2,t3で違った色を重ねて着色することができること
から、両色の混合色の付与が可能である。第2の噴射工
程に加え第3の噴射工程を加えることにより、今度は分
割ヘッドが3段になって3色の混合色を施すことがで
き、噴射工程を増やすことにより、より多くの色の選択
が可能となることが理解される。
割ヘッドt1,t2,t3を第1のインクジェット噴射
工程における分割ヘッドT1,T2,T3と同じ位相に
配置することにより、分割ヘッドT1,T2,T3と分
割ヘッドt1,t2,t3との各々が一直線に並んで糸
方向に前後2段になり、第1の分割ヘッドT1,T2,
T3で着色した領域に再度第2の分割ヘッドt1,t
2,t3で違った色を重ねて着色することができること
から、両色の混合色の付与が可能である。第2の噴射工
程に加え第3の噴射工程を加えることにより、今度は分
割ヘッドが3段になって3色の混合色を施すことがで
き、噴射工程を増やすことにより、より多くの色の選択
が可能となることが理解される。
【0062】また第2の噴射工程における分割ヘッドt
1,t2,t3の位相を、第1の噴射工程Z1の分割ヘ
ッドT1,T2,T3の位相とズラした位相に配置する
ことにより、分割ヘッドT1,T2,T3と分割ヘッド
t1,t2,t3との各々がズレて糸方向に2段にな
り、糸の周囲をより細かく区分した領域でより多くの色
に印写することができる。
1,t2,t3の位相を、第1の噴射工程Z1の分割ヘ
ッドT1,T2,T3の位相とズラした位相に配置する
ことにより、分割ヘッドT1,T2,T3と分割ヘッド
t1,t2,t3との各々がズレて糸方向に2段にな
り、糸の周囲をより細かく区分した領域でより多くの色
に印写することができる。
【0063】例えば、第1の噴射工程の各分割ヘッドT
1,T2,T3の位相と、第2の噴射工程の各分割ヘッ
ドt1,t2,t3との位相を均一に1/2θズラして
配置することにより、1/2・θの配置角度で各々全分
割ヘッドが配置されることになり、各分割ヘッドから異
なった色を噴射させることで糸の周囲を区分した領域で
計6色の色合いが出せるものである。
1,T2,T3の位相と、第2の噴射工程の各分割ヘッ
ドt1,t2,t3との位相を均一に1/2θズラして
配置することにより、1/2・θの配置角度で各々全分
割ヘッドが配置されることになり、各分割ヘッドから異
なった色を噴射させることで糸の周囲を区分した領域で
計6色の色合いが出せるものである。
【0064】インクジェット印写工程Zを済ませた染色
糸は、インクジェット印写後に通常なされる処理である
スチーミングによる熱固着工程に送られて、熱固着がな
され、その後洗浄が行われる。
糸は、インクジェット印写後に通常なされる処理である
スチーミングによる熱固着工程に送られて、熱固着がな
され、その後洗浄が行われる。
【0065】一方、太番手の糸の着色をより効果的に行
うため、糸を前もって偏平状に変形させることも行って
いる。その理由を簡単に述べると、染色ボケを防ぎ糸に
対する分割ヘッドの接離距離を糸に最適なものとするた
め、糸の太さが太い時は分割ヘッドを遠ざけ、また糸が
細い場合は分割ヘッドを糸に近づけることで一応対応で
きる。したがって、緯編に使用される太番手の糸、糸を
撚りあわせた双糸、特殊糸例えばスラブヤーンやネップ
ヤーン等においては、分割ヘッドを遠ざけるため、どう
しても染料インクが表層部のみに染着され、濃色の染色
が鮮やかに決まらないのである。
うため、糸を前もって偏平状に変形させることも行って
いる。その理由を簡単に述べると、染色ボケを防ぎ糸に
対する分割ヘッドの接離距離を糸に最適なものとするた
め、糸の太さが太い時は分割ヘッドを遠ざけ、また糸が
細い場合は分割ヘッドを糸に近づけることで一応対応で
きる。したがって、緯編に使用される太番手の糸、糸を
撚りあわせた双糸、特殊糸例えばスラブヤーンやネップ
ヤーン等においては、分割ヘッドを遠ざけるため、どう
しても染料インクが表層部のみに染着され、濃色の染色
が鮮やかに決まらないのである。
【0066】これは糸に対して染料インクの吐出力が十
分ではないからであるが、自ずと分割ヘッドのノズルの
噴射力には、設備面、品質への影響の面、及び生産性の
面等から物理的限界があり、吐出力にも当然限界がで
る。したがって、糸に対し偏平形状付与工程を加え糸を
偏平状にすることによって糸の表面から中心部までの距
離を縮めて、その直接印写された表面と中心部とで、染
料インクの付与量に大きな差が生じないようにしたので
ある。
分ではないからであるが、自ずと分割ヘッドのノズルの
噴射力には、設備面、品質への影響の面、及び生産性の
面等から物理的限界があり、吐出力にも当然限界がで
る。したがって、糸に対し偏平形状付与工程を加え糸を
偏平状にすることによって糸の表面から中心部までの距
離を縮めて、その直接印写された表面と中心部とで、染
料インクの付与量に大きな差が生じないようにしたので
ある。
【0067】次にその偏平形状付与工程を有する糸のイ
ンクジェット染色法について述べるが、これは図14の
インクジェット染色法におけるフィードローラの後、イ
ンクジェット印写工程Z前に、偏平形状付与工程Z0を
設けたものである。偏平形状付与工程とは、糸を偏平形
状、例えば楕円形、長円形、及びこれらに類する形に変
形させ染色し易いようにすることであり、ここでは偏平
付与ローラP1,P2により押圧力を与えることで偏平
化が行われる。
ンクジェット染色法について述べるが、これは図14の
インクジェット染色法におけるフィードローラの後、イ
ンクジェット印写工程Z前に、偏平形状付与工程Z0を
設けたものである。偏平形状付与工程とは、糸を偏平形
状、例えば楕円形、長円形、及びこれらに類する形に変
形させ染色し易いようにすることであり、ここでは偏平
付与ローラP1,P2により押圧力を与えることで偏平
化が行われる。
【0068】糸の材質、太さ、形状等により最適な圧力
があるため、偏平付与ローラP1,P2の互いの押圧力
はそれに応じた調整ができるようになっている。尚、糸
の材質よっては偏平付与ローラP1、P2を加熱するこ
とが、偏平形状を付与する上で効率的なので、必要な糸
に対しては該ローラの加熱が行われる。
があるため、偏平付与ローラP1,P2の互いの押圧力
はそれに応じた調整ができるようになっている。尚、糸
の材質よっては偏平付与ローラP1、P2を加熱するこ
とが、偏平形状を付与する上で効率的なので、必要な糸
に対しては該ローラの加熱が行われる。
【0069】更に付言しておくと、偏平形状を付与する
まえに、例えば水溶性糊剤等を糸に付着させておくこと
により、偏平形状が一層効果的になされることが発明者
等の実験からわかっている。
まえに、例えば水溶性糊剤等を糸に付着させておくこと
により、偏平形状が一層効果的になされることが発明者
等の実験からわかっている。
【0070】図15は、本発明の染色糸を造るための偏
平形状付与工程を加えた糸のインクジェット染色法を模
式的に示した図である。
平形状付与工程を加えた糸のインクジェット染色法を模
式的に示した図である。
【0071】フィードローラQ1,Q2より送りだされ
てきた糸Yが偏平付与工程Z0に入ると、偏平付与ロー
ラP1,P2が糸を両側より押圧して圧力をかけて潰
す。偏平形状になった偏平糸yに対し、図14の染色法
と同様に、第1のインクジェット噴射工程Z1で、分割
ヘッドT1,T2,T3から染料インクが糸に向かって
噴射される。
てきた糸Yが偏平付与工程Z0に入ると、偏平付与ロー
ラP1,P2が糸を両側より押圧して圧力をかけて潰
す。偏平形状になった偏平糸yに対し、図14の染色法
と同様に、第1のインクジェット噴射工程Z1で、分割
ヘッドT1,T2,T3から染料インクが糸に向かって
噴射される。
【0072】この時糸は楕円等の偏平形状になっている
ため、図17に示す如く半径r2は偏平形状を付与され
る前の半径r1より小さくなり、糸の中心までの距離が
いわば短縮された状態となる。
ため、図17に示す如く半径r2は偏平形状を付与され
る前の半径r1より小さくなり、糸の中心までの距離が
いわば短縮された状態となる。
【0073】こうして、分割ヘッドから糸に噴射された
染料インクは、糸の周囲を区分した領域で設計通りの色
に印写するのであるが、染料インクが糸の中心部まで届
き易くなるために、より染め具合が実に鮮やかになるの
である。
染料インクは、糸の周囲を区分した領域で設計通りの色
に印写するのであるが、染料インクが糸の中心部まで届
き易くなるために、より染め具合が実に鮮やかになるの
である。
【0074】第1のインクジェット噴射工程Z1を経た
糸は、矢印方向に進み、次にその後方に位置する第2の
インクジェット噴射工程Z2に送られるが、以後は図1
4で述べたとおりである。
糸は、矢印方向に進み、次にその後方に位置する第2の
インクジェット噴射工程Z2に送られるが、以後は図1
4で述べたとおりである。
【0075】糸は偏平付与ローラの圧力により変形させ
られた後は偏平形状を維持するが、第1のインクジェッ
ト噴射工程Z1と第2のインクジェット噴射工程Z2と
を通過して、いわゆるインクジェット工程Zを終了する
と、やがて糸の形状は自ら持つ回復力により徐々に元の
形に落ち着いて行く。もっとも、更にインクジェット印
写後に通常行われる後処理、例えば湿熱処理等により、
糸形状は完全に回復する。
られた後は偏平形状を維持するが、第1のインクジェッ
ト噴射工程Z1と第2のインクジェット噴射工程Z2と
を通過して、いわゆるインクジェット工程Zを終了する
と、やがて糸の形状は自ら持つ回復力により徐々に元の
形に落ち着いて行く。もっとも、更にインクジェット印
写後に通常行われる後処理、例えば湿熱処理等により、
糸形状は完全に回復する。
【0076】以上、分割ヘッドが3個の場合で説明して
きたが、分割ヘッドの数やインクジェット噴射工程の数
を増やし、全体として分割ヘッドを走行糸の全周を取り
囲むようにより多く配置すれば、糸の全面に渡っての着
色ができることは言うまでもない。例えば、図2のよう
に、糸の周面を糸の軸方向と垂直に区分した領域、即ち
輪切り状に着色した糸は、そのような配置のもとで染料
インクの噴射を断続的に行った場合に得られた染色糸で
ある。
きたが、分割ヘッドの数やインクジェット噴射工程の数
を増やし、全体として分割ヘッドを走行糸の全周を取り
囲むようにより多く配置すれば、糸の全面に渡っての着
色ができることは言うまでもない。例えば、図2のよう
に、糸の周面を糸の軸方向と垂直に区分した領域、即ち
輪切り状に着色した糸は、そのような配置のもとで染料
インクの噴射を断続的に行った場合に得られた染色糸で
ある。
【0077】次に、今まで述べてきた分割ヘッドによる
インクジェット染色法ではなく、分割ヘッドを使わず
に、多数の噴射ノズルを備えたヘッドを用いたインクジ
ェット染色方法もあるので、それについて以下簡単に言
及する。
インクジェット染色法ではなく、分割ヘッドを使わず
に、多数の噴射ノズルを備えたヘッドを用いたインクジ
ェット染色方法もあるので、それについて以下簡単に言
及する。
【0078】図16は、そのヘッドを用いたインクジェ
ット染色法を模式的に示した図である。
ット染色法を模式的に示した図である。
【0079】ヘッドTの糸との対向面は、糸の周りを取
り囲むような曲線になっており、ヘッド内部には複数の
噴射ノズルが糸に向かって放射状に配設されている。
り囲むような曲線になっており、ヘッド内部には複数の
噴射ノズルが糸に向かって放射状に配設されている。
【0080】図14で前述した分割ヘッドと同じよう
に、各噴射ノズルは配置角度θに配置されているが、ヘ
ッドTは先述した分割ヘッドと違って複数の噴射ノズル
NZがセットとなっていることから、ヘッドを選ぶこと
により噴射ノズルのヘッド内の配設状態が決まってしま
うので、走行糸に対して個々に独立して自由に噴射ノズ
ルの配置角度を変えることはできない。もっとも、ヘッ
ド全体は糸を中心として回動可能であることから、例え
ば噴射ノズルT1,T2,T3からそれぞれ異なった3
色の染料インクを断続的に噴射すれば、糸の周面を螺旋
状に区分した領域Eで、3色の断続された螺旋状の部分
的な着色領域を得るようなことは容易にできる(図5参
照)。
に、各噴射ノズルは配置角度θに配置されているが、ヘ
ッドTは先述した分割ヘッドと違って複数の噴射ノズル
NZがセットとなっていることから、ヘッドを選ぶこと
により噴射ノズルのヘッド内の配設状態が決まってしま
うので、走行糸に対して個々に独立して自由に噴射ノズ
ルの配置角度を変えることはできない。もっとも、ヘッ
ド全体は糸を中心として回動可能であることから、例え
ば噴射ノズルT1,T2,T3からそれぞれ異なった3
色の染料インクを断続的に噴射すれば、糸の周面を螺旋
状に区分した領域Eで、3色の断続された螺旋状の部分
的な着色領域を得るようなことは容易にできる(図5参
照)。
【0081】第1のインクジェット噴射工程の第1のヘ
ッドTの噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3からのイン
クジェット印写の後、第2のインクジェット噴射工程へ
移り、重ねて第2のヘッドの噴射ノズルtz1,tz
2,tz3からインクジェット印写を行い混合色を得る
ことができることは、前述した分割ヘッドの場合と同じ
である。
ッドTの噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3からのイン
クジェット印写の後、第2のインクジェット噴射工程へ
移り、重ねて第2のヘッドの噴射ノズルtz1,tz
2,tz3からインクジェット印写を行い混合色を得る
ことができることは、前述した分割ヘッドの場合と同じ
である。
【0082】分割ヘッドを使ったインクジェット染色法
と異なるのは、糸が走行している時、それぞれの噴射ノ
ズルが独立して回動できないことから、一段目のヘッド
Tを通った時点で、一挙に図6、図7及び図13のよう
な染色糸は作れないことである。もっとも、次の2段目
のヘッドtとの併用を行えば、着色時の時差は生ずるも
のの作ることは可能である。
と異なるのは、糸が走行している時、それぞれの噴射ノ
ズルが独立して回動できないことから、一段目のヘッド
Tを通った時点で、一挙に図6、図7及び図13のよう
な染色糸は作れないことである。もっとも、次の2段目
のヘッドtとの併用を行えば、着色時の時差は生ずるも
のの作ることは可能である。
【0083】また、第1のインクジェット噴射工程の前
に、偏平形状付与工程を設けることによって、より鮮や
かに染色を可能とすることができることも前述した分割
ヘッドの場合と同じである。
に、偏平形状付与工程を設けることによって、より鮮や
かに染色を可能とすることができることも前述した分割
ヘッドの場合と同じである。
【0084】以上本発明を述べてきたが、この発明は実
施例にのみ限定されるものではなく、その本質から逸脱
しない範囲で、他のいろいろな変形例が可能なことはい
うまでもない。例えば、糸の周面を区分した領域とは、
糸の周面を直線或いは曲線を使って区分された可能な限
りの形を有する区分領域をいうものであり、その区分の
大きさも実施例のものに限定されるものではない。要は
その区分領域が意図的なもとに染色されていることが重
要である。
施例にのみ限定されるものではなく、その本質から逸脱
しない範囲で、他のいろいろな変形例が可能なことはい
うまでもない。例えば、糸の周面を区分した領域とは、
糸の周面を直線或いは曲線を使って区分された可能な限
りの形を有する区分領域をいうものであり、その区分の
大きさも実施例のものに限定されるものではない。要は
その区分領域が意図的なもとに染色されていることが重
要である。
【0085】
【発明の効果】糸の単位で極めて繊細な模様、色彩が規
則的に得られる。糸の単位で温度勾配の異なった状態を
得られる。本発明の糸を素材とする物は、計画的にしか
も今までにない模様、色彩を得ることができ、感性を表
現するのに好適である。
則的に得られる。糸の単位で温度勾配の異なった状態を
得られる。本発明の糸を素材とする物は、計画的にしか
も今までにない模様、色彩を得ることができ、感性を表
現するのに好適である。
【図1】糸の軸方向に区分した領域ごとに規則的に着色
した糸を模式的に示した図である。
した糸を模式的に示した図である。
【図2】糸の軸方向と垂直に区分した領域ごとに着色し
た糸を、模式的に示した図である。
た糸を、模式的に示した図である。
【図3】糸の軸方向としかもそれと垂直な方向に区分し
た領域で、それぞれ3色の色が断続的に着色された糸を
模式的に示した図である。
た領域で、それぞれ3色の色が断続的に着色された糸を
模式的に示した図である。
【図4】糸の周面に3色の螺旋状の部分的な着色領域を
付与された糸を模式的に示した図である。
付与された糸を模式的に示した図である。
【図5】糸の周面に3色の断続された螺旋状の部分的な
着色領域を付与された糸を模式的に示した図である。
着色領域を付与された糸を模式的に示した図である。
【図6】2色の対照的な波状の部分的な着色領域を付与
された糸を模式的に示した図である。
された糸を模式的に示した図である。
【図7】2色の断続された対照的な波状の部分的な着色
領域を付与された糸を模式的に示した図である。
領域を付与された糸を模式的に示した図である。
【図8】織物を示した図である。
【図9】編物を示した図である。
【図10】糸の軸方向に区分した領域で1色の色に着色
された糸を模式的に示した図である。
された糸を模式的に示した図である。
【図11】糸の周囲を糸の軸方向に区分した領域で、し
かも糸の軸方向に垂直な方向に区分した領域で断続的に
着色された染色糸を模式的に示した図である。
かも糸の軸方向に垂直な方向に区分した領域で断続的に
着色された染色糸を模式的に示した図である。
【図12】糸の軸方向に区分した領域で1色の色が断続
的に着色された糸を模式的に示した図である。
的に着色された糸を模式的に示した図である。
【図13】1本が真っ直な直線部で、それを挟む他の2
本が波状の曲線部である模様を付与された糸を模式的に
示した図である。
本が波状の曲線部である模様を付与された糸を模式的に
示した図である。
【図14】分割ヘッドを用いたインクジェット染色法を
模式的に示した図である。
模式的に示した図である。
【図15】偏平形状付与工程を有する分割ヘッドを用い
たインクジェット染色法を模式的に示した図である。
たインクジェット染色法を模式的に示した図である。
【図16】ヘッドを用いたインクジェット染色法を模式
的に示した図である。
的に示した図である。
【図17】偏平糸の断面を示した図である。
A 糸の周面を糸の軸方向に区分した領域 B 糸の周面を糸の軸方向と垂直に区分した領域 C 糸の軸方向としかもそれと垂直な方向に区分した領
域 D,E 糸の周面を螺旋状に区分した領域 F,G 糸の周面を波状に区分した領域 H 糸の周面を区分した領域 I 糸の周面を区分した領域 J 糸の軸方向に区分した領域 K 糸の軸方向としかもそれと垂直な方向に区分した領
域 L 糸の軸方向に区分した領域で1色の色が断続的に着
色された部分 M 直線部 N 波状の曲線部 NZ 噴射ノズル NZ1,NZ2,NZ3 噴射ノズル nz1,nz2,nz3 噴射ノズル P1,P2 偏平付与ローラ Q1,Q2 フイードローラ r1,r2 半径 T1,T2,T3 分割ヘッド t1,t2,t3 分割ヘッド T ヘッド t ヘッド Y 糸 y 偏平糸 Z インクジェット印写工程 Z0 偏平形状付与工程 Z1 第1のインクジェット噴射工程 Z2 第2のインクジェット噴射工程
域 D,E 糸の周面を螺旋状に区分した領域 F,G 糸の周面を波状に区分した領域 H 糸の周面を区分した領域 I 糸の周面を区分した領域 J 糸の軸方向に区分した領域 K 糸の軸方向としかもそれと垂直な方向に区分した領
域 L 糸の軸方向に区分した領域で1色の色が断続的に着
色された部分 M 直線部 N 波状の曲線部 NZ 噴射ノズル NZ1,NZ2,NZ3 噴射ノズル nz1,nz2,nz3 噴射ノズル P1,P2 偏平付与ローラ Q1,Q2 フイードローラ r1,r2 半径 T1,T2,T3 分割ヘッド t1,t2,t3 分割ヘッド T ヘッド t ヘッド Y 糸 y 偏平糸 Z インクジェット印写工程 Z0 偏平形状付与工程 Z1 第1のインクジェット噴射工程 Z2 第2のインクジェット噴射工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広崎 幸雄 福井県福井市毛矢1丁目10番1号 セーレ ン株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】糸の周面を区分した領域ごとに規則的に着
色したことを特徴とする染色糸。 - 【請求項2】糸の周面を糸の軸方向に区分した領域ごと
に規則的に着色したことを特徴とする染色糸。 - 【請求項3】糸の周面を糸の軸方向と垂直な方向に区分
した領域ごとに規則的に着色したことを特徴とする染色
糸。 - 【請求項4】糸の周面を糸の軸方向に区分し、且つ糸の
軸方向と垂直な方向に区分した領域ごとに規則的に着色
したことを特徴とする染色糸。 - 【請求項5】糸の周面を曲線状に区分した領域ごとに規
則的に着色したことを特徴とする染色糸。 - 【請求項6】糸の周面を螺旋状に区分した領域ごとに規
則的に着色したことを特徴とする染色糸。 - 【請求項7】糸の周面を波状に区分した領域ごとに規則
的に着色したことを特徴とする染色糸。 - 【請求項8】請求項1、2、3、4又は5記載の糸を素
材とすることを特徴とする織物。 - 【請求項9】請求項1、2、3、4又は5記載の糸を素
材とすることを特徴とする編物。 - 【請求項10】請求項1、2、3、4又は5記載の糸を
素材とすることを特徴とする被服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205581A JPH0742086A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 規則的に着色した染色糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205581A JPH0742086A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 規則的に着色した染色糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742086A true JPH0742086A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16509255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5205581A Pending JPH0742086A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 規則的に着色した染色糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742086A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5089683A (ja) * | 1973-12-17 | 1975-07-18 | ||
JPS51123382A (en) * | 1975-04-17 | 1976-10-28 | Unitika Ltd | Intermittently dye imparting method and apparatus for yarn article |
JPS5522085A (en) * | 1978-08-05 | 1980-02-16 | Toyoji Tsujikawa | Dyeing of yarn for both side patterned fabric |
JPH0359161A (ja) * | 1989-07-26 | 1991-03-14 | Superba Sa | 織物糸の連続染色用装置 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP5205581A patent/JPH0742086A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5089683A (ja) * | 1973-12-17 | 1975-07-18 | ||
JPS51123382A (en) * | 1975-04-17 | 1976-10-28 | Unitika Ltd | Intermittently dye imparting method and apparatus for yarn article |
JPS5522085A (en) * | 1978-08-05 | 1980-02-16 | Toyoji Tsujikawa | Dyeing of yarn for both side patterned fabric |
JPH0359161A (ja) * | 1989-07-26 | 1991-03-14 | Superba Sa | 織物糸の連続染色用装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6060146A (en) | Molded surface fastener member and method of manufacturing the member | |
DE69707276T2 (de) | Bedrucktes beflocktes flor gewebe und verfahren zu seiner herstellung | |
US3952555A (en) | Warp knit denim fabrics | |
JPH0770952A (ja) | 糸のインクジェット染色法 | |
KR101923129B1 (ko) | 논 스판덱스 고신축 경편트리코트 원단의 제조방법 및 그 원단 | |
JPH0742086A (ja) | 規則的に着色した染色糸 | |
JPH0742085A (ja) | 糸のインクジェット染色法 | |
JPS5839935B2 (ja) | フクゴウシノ セイゾウホウ | |
KR100855242B1 (ko) | 자동차 내장재용 직물, 인공피혁 및 인조가죽 제조방법 | |
US6520216B2 (en) | Process for obtaining a woven cloth | |
JP2023178041A (ja) | 刺繍システム | |
KR101130853B1 (ko) | 탄성복합사 제조장치 | |
TWI574645B (zh) | Method for manufacturing zipper chain and zipper chain | |
JPS6223088B2 (ja) | ||
KR20160116764A (ko) | 인터밍글 합사 제조방법 | |
KR930011940B1 (ko) | 다색 의장사용 슬라이버의 제조방법 | |
JP4190929B2 (ja) | 仮撚加工糸及びその製造方法並びにその仮撚加工糸の合撚糸及び織編物 | |
KR100282589B1 (ko) | 고신축성편지의 제조방법 | |
KR200184392Y1 (ko) | 편직용 실 | |
JPH0229775B2 (ja) | Maruchifuiramentoshikaranarumokushi | |
JPH01321954A (ja) | パイル布帛とその製造方法 | |
JPS6315382B2 (ja) | ||
JPS6314102B2 (ja) | ||
KR100711589B1 (ko) | 신축성 섬유의 변사처리방법 | |
JPH09105041A (ja) | フアンシーヤーン |