JPH0741991B2 - 粉粒体の空気輸送方法及び粉粒体の空気輸送装置 - Google Patents

粉粒体の空気輸送方法及び粉粒体の空気輸送装置

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JPH0741991B2
JPH0741991B2 JP3215173A JP21517391A JPH0741991B2 JP H0741991 B2 JPH0741991 B2 JP H0741991B2 JP 3215173 A JP3215173 A JP 3215173A JP 21517391 A JP21517391 A JP 21517391A JP H0741991 B2 JPH0741991 B2 JP H0741991B2
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光司 二村
俊昭 西阪
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株式会社日本アルミ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は圧力空気により、粉粒体を圧力タ
ンクから輸送管を通して適宜の容器に輸送する空気輸送
方法及び空気輸送装置に関し、特に圧力タンク内圧より
も高い圧力の補助空気を、前後2段の補助導管から複数
の噴出口を介して輸送管の途中に供給して、粉粒体の付
着、堆積あるいは閉塞を防止する空気輸送方法あるいは
空気輸送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気輸送装置を示す図4および図
6において、粉粒体が収納されると共に輸送用圧力空気
が供給される圧力タンク1と、該圧力タンク1の排出部
7に接続されてホッパー3まで至る輸送管2と、輸送管
2の途中に接続される補助空気供給機構50とを備えて
いる。そして圧力タンク1内にタンク加圧用空気供給管
8から圧力空気を供給し、圧力タンク1内の粉粒体を、
上記圧力空気により輸送管2を通して輸送管末端のホッ
パー3まで輸送すると共に、輸送管途中で複数の補助空
気噴出ノズル54から補助空気を供給するようになって
いる。
【0003】各補助空気噴出ノズル54は空気供給源に
接続された1つの補助導管51に設けられており、各補
助空気噴出ノズル54は輸送管2の長さ方向に略等間隔
を隔てた位置から図6のように補助空気を噴出するよう
になっている。
【0004】図5は補助導管51の噴出ノズル54の数
を減らすと共に、圧力タンク1の出口直後に、別の補助
導管57に接続された1個の噴出ノズル56を設け、タ
ンク出口直後で補助空気を集中的または間欠的に噴出さ
せるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4の従来構造では、
補助導管51から供給される補助空気の噴出量は、輸送
管2の管内圧が高い上流側で少なく、管内圧の低い輸送
管2の下流側に集中する傾向にあり、圧力タンク1直後
の補助空気は不足気味になるため、粉粒体はタンク1直
後にてプラグを形成し、閉塞することがある。これに対
して、上流側の噴出ノズルの噴出口の断面積をより大き
くして噴出流量をより増大させると、タンク1直後の補
助空気不足はある程度解消されるが、全体の噴出流量が
増大し、輸送末端での輸送管内の流速が増大し過ぎて、
粉粒体の破砕や輸送管の摩耗が生じる。
【0006】図5の構造では、補助空気供給機構50に
よる補助空気に加え、これと略同流量の補助空気を、タ
ンク直後において集中的に噴出させることにより、タン
ク直後の補助空気不足を解消しているが、タンク出口直
後の1箇所に上流側の補助空気が集中し、一方、輸送管
2の上流から下流にかけての部分での噴出量が少ないた
め、特に付着・凝集性が大きく、プラグを形成しやすい
粉体の場合などでは、圧力タンク1からの粉粒体の排出
が一時的に多くなった時に、閉塞が生じやすい不具合が
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、圧力タンク内に圧力空気を供給し、圧力タ
ンク内の粉粒体を、上記圧力空気により輸送管を通して
輸送管末端の適宜容器まで輸送すると共に、タンク内圧
よりも高い圧力の補助空気を、前後2段の補助導管から
複数の噴出口を介して輸送管の途中に供給する粉粒体の
空気輸送方法において、輸送管の上流側部分では、検知
した圧力タンク内圧に対して常に一定圧高くなるように
設定された前段補助空気を、輸送管の長さ方向に略一定
間隔あるいは適宜の間隔を置いて配置された複数の前段
用噴出口からそれぞれ輸送管内に噴出させ、輸送管の下
流側部分では、タンク内圧の最大値よりも高い一定圧力
値の後段補助空気を、輸送管の長さ方向に略一定間隔あ
るいは適宜の間隔を置いて配置させると共に上記前段用
噴出口の数よりも多い複数の後段用噴出口から噴出さ
せ、さらに前段用噴出口よりも噴出口1個当りの噴出量
が少ない噴出量で補助空気を噴出させる。
【0008】上記方法を実施するために、本願請求項2
記載の発明は、粉粒体が収納されると共に輸送用圧力空
気が供給される圧力タンクと、該圧力タンクの排出部に
接続されて適宜容器まで至る輸送管と、輸送管の途中に
接続される補助空気供給機構とを備えた粉粒体の空気輸
送装置において、補助空気供給機構として、上流側の前
段用補助空気供給機構と、下流側の後段用補助空気供給
機構の2種類を備え、両補助空気供給機構は、それぞれ
輸送管の長さ方向に間隔を隔てた複数箇所に噴出口を備
えており、後段用補助空気供給機構は前段用補助空気供
給機構に対して、噴出口の数は多く、1個当りの噴出口
の噴出量は少量に設定されており、前段用補助空気供給
機構は圧力タンク内圧検知部を備え、前段用補助空気供
給機構の圧力は、検知した圧力タンク内圧に対して常に
一定圧高くなるように設定され、後段用補助空気供給機
構の圧力はタンク内圧の最大値よりも高い圧力値に設定
されている。
【0009】また前段用と後段用の噴出口で1個当りの
流量に差を持たせるために、後段用噴出口の断面積を前
段用噴出口の断面積よりも小さくしたり、あるいは後段
用噴出口に取り付けるフィルターとして、前段用のフィ
ルターよりも通気抵抗の大きい(網目の細かい)フィル
ターを装着する。
【0010】
【実施例】図1は本願請求項2記載の発明を適用した粉
粒体の空気輸送装置の配管図であり、この図1におい
て、粉粒体を収納する圧力タンク1は、密閉蓋等により
密閉可能に構成されると共に、下端部に焼結金網製のコ
ーン状排出部7が設けられ、該排出部7の下端に輸送管
2が接続されている。
【0011】圧力タンク1の上端には粉粒体の供給管5
がバルブ6を介して接続され、上記粉粒体供給管5から
圧力タンク1内に粉粒体を供給している。また圧力タン
ク1の上端には圧力計13が設けられ、該圧力計13で
タンク内圧P1を測定するようになっている。
【0012】圧力タンク1の下部には、上記コーン状排
出部7に側方から流動化およびタンク加圧用空気供給管
8がバルブ9を介して接続され、該流動化用空気供給管
8からの圧力空気により排出部7内にある粉粒体を速や
かに輸送管側に排出する。
【0013】輸送管2は例えば1インチステンレス鋼を
使用し、圧力タンク排出部7から下流側末端までの長さ
は50mである。輸送管2の末端にはホッパー3が配置
され、該ホッパー3に上方から粉粒体を供給するため
に、輸送管2は途中に立上り部2aを有し、ホッパー3
の上方まで延びている。また圧力タンク1の出口直後の
部分には開閉バルブ10が設けられている。輸送管2の
上流側には前段用補助空気供給機構15が配置され、輸
送管の下流側には後段用補助空気供給機構16が配置さ
れている。
【0014】前段用補助空気供給機構15は、輸送管2
と並列配置された前段用補助導管18を備えており、前
段用補助導管18の上流側はパイロット空気式減圧弁2
3及び開閉バルブ22を介して空気供給源に接続してい
る。前段用補助導管18には前段補助空気用圧力計25
が設けられると共に、輸送管の長さ方向に略等間隔S1
を隔てて複数の前段用噴出ノズル19が枝別れしてお
り、各前段用噴出ノズル19は輸送管2のタンク排出部
直後から上流側にわたって輸送管2の途中にそれぞれ接
続されている。
【0015】パイロット空気式減圧弁23のパイロット
作動部はパイロット空気管14を介して圧力タンク1内
に接続しており、前段用補助導管18の圧力P2 を、タ
ンク内圧P1 に対して常に一定圧Pt だけ高い値に維持
するように制御する。すなわちタンク内圧P1 が変動し
ても、前段用補助導管18内の空気圧力P2 はP1 +P
t になるように制御される。
【0016】後段用補助空気供給機構16は、輸送管2
と並列配置された後段用補助導管28を備えており、開
閉バルブ35及び図示しない調圧弁を介して空気供給源
に接続している。後段用補助導管28には輸送管の長さ
方向に略等間隔S2 を隔てて複数の後段用噴出ノズル2
9が枝別れしており、各後段用噴出ノズル29は輸送管
2の下流側にそれぞれ接続され、輸送管末端近辺まで至
っている。
【0017】上記後段用噴出ノズル29間の間隔S2 は
前段用噴出ノズル19間の間隔S1(約0.5m)より
も大きく、略2〜3倍程度(約1〜1.5m)に設定さ
れている。後段用補助導管28内の圧力は調圧弁により
タンク内圧P1 よりも高い一定圧力値P3 に設定されて
いる。該圧力値P3 はタンク内圧1 の変動に関係なく一
定に設定されており、したがって常にタンク内圧P1 の
最大値より高い値である。
【0018】前段用噴出ノズル19は数箇所〜10数箇
所(たとえば10箇所)に配置され、後段用噴出ノズル
29は前段用噴出ノズル19の数に対して数倍〜10数
倍の箇所(たとえば45箇所)に配置されている。
【0019】図2は前段用および後段用噴出ノズル1
9,29の拡大断面図を示しており、輸送管2の下面に
下向きのソケット部33が形成され、該ソケット部33
の内周めねじ部33aに口径Dの噴出口21を有する噴
出ノズル19,29が螺着されている。噴出ノズル1
9,29はテーパねじ部19aとストレートねじ部19
bを有すると共に、上記テーパねじ部19aの先端に円
筒部19cを一体に備えており、テーパーねじ部19a
がソケット部33に螺合されている。ストレートねじ部
19bはたとえば前段用補助導管18あるいは後段用補
助導管28に螺合される。また円筒部19cは中央部に
上記噴出口21を有している。38はOリングである。
前段用および後段用噴出ノズル19,29の円筒部19
cの先端面には焼結金網製のフィルター20,30が固
着され、該フィルター20,30を介して輸送管2内に
開口している。なお前段用噴出ノズル(フィルタ−)1
9の口径は、後段用噴出ノズル29の口径の約2〜3倍
となっている。
【0020】図1の圧力タンク1内に収納される粉粒体
としては、たとえば酸化チタン、酸化亜鉛あるいはフェ
ライト粉等の付着・凝集性の大きい粉粒体が収納され、
流動化空気供給管8の圧力空気により、排出部7から輸
送管2内に排出され、輸送管2内を輸送される。
【0021】輸送管2内の上流側部分(前段の補助導管
部)では、圧力タンク1から導出されたタンク内圧P1
を検知して、該内圧に対して常に一定圧Pt 大きい値の
圧力P2 の前段補助空気が、輸送管長さ方向に略一定間
隔S1 を置いた各前段用噴出ノズル19からそれぞれ輸
送管2内に噴出される。すなわち、粉粒体の輸送に伴う
一連のタンク内圧の変化に連動して圧力P2 が設定され
るため、輸送管2の内圧と補助導管18の内圧とが常に
一定の差圧となり、常時一定量の補助空気が供給され
る。上記前段用補助空気の圧力について、簡単な具体例
で説明すると、圧力タンク内圧P1 がたとえば0.5Kg
/cm2G〜2.5Kg/cm2Gの範囲で変化し、Pt が0.5Kg
/cm2Gだとすると、前段の補助空気圧P2 は、1.0Kg/
cm2G〜3.0Kg/cm2G範囲で変化することになり、常に
タンク内圧よりも一定圧(0.5Kg/cm2G)高い値に維
持される。
【0022】また、特に付着・凝集性の大きい粉粒体の
場合は、圧力タンク1からの排出量の変動が大きく、し
かも上流側では管内圧が高いために管内流速が小さい。
したがってタンク出口から数メートル近辺は輸送管内の
粉粒体の濃度変動が大きく、付着、堆積および閉塞の傾
向は特に大きいが、上流側で補助空気を多めに、かつ分
散して投入するので、必要な空気量が確保されると共に
粉粒体のプラグ形成が防止され、粉粒体は適度に分散さ
れて下流側に流される。
【0023】上記のように上流側の前段補助空気により
分散され、管内濃度が均一化された粉粒体は輸送管2内
の下流側部分(後段の補助導管部)において、タンク内
圧P1 よりも高い一定圧力値P3 で、上記前段側補助空
気の噴出位置間隔S1 よりも広い間隔S2 で、かつ多数
の後段用噴出口29から噴出される後段用補助空気によ
り、プラグ形成が防止されると共に、輸送管末端まで安
定して輸送され、ホッパー3に供給される。上記後段用
補助空気の圧力P3 について、簡単な具体例で説明する
と、タンク内圧P1 がたとえば0.5Kg/cm2G〜2.5K
g/cm2Gの範囲で変化するとすれば、その最大値 2.5K
g/cm2Gよりも高い一定値(例えば3.0Kg/cm2G)の後
段用補助空気P3 が供給される。なおライン全体がトラ
ブルで停止したような場合でも、上記前段側および後段
側補助空気により容易に再起動可能である。
【0024】
【別の実施例】
(1)図1に示す実施例では、前段用噴出ノズル19
と、後段用噴出ノズル29の設定流量は、噴出口21,
31の断面積Dを異ならせることにより差を生じさせる
ようにしているが、両噴出口の口径Dを同一にして、フ
ィルター20,30の通気抵抗(例えば網目の密度)の
異なるものを利用して流量の大小を設定してもよい。た
とえば前段用フィルター20として目の粗い通路抵抗の
小さいもので、図3のグラフAの特性をもつものを利用
して大きい流量を確保し、後段用フィルター30として
目の細かい通路抵抗の大きいもので、図3のグラフBの
特性を持つものを利用して流量を小さく抑える。このよ
うにすると噴出ノズル自体は前段と後段用で共通の部品
を利用できる。
【0025】(2)図1の後段用補助導管28内の圧力
調整に関し、前段用補助導管18と同様にタンク内圧を
パイロット圧として利用して、常にタンク内圧より高い
圧力に調整するようにしてもよい。なお、前段用補助導
管18内の圧力調整についても、タンク内圧をパイロッ
ト圧とせず、タンク内圧より高い一定値に保持しても良
い。
【0026】(3)図1の実施例では前段用噴出ノズル
19同士間の間隔S1ならびに後段用噴出ノズル29同
士の間隔S2 をそれぞれ一定としているが、前段用補助
空気供給機構15内において、タンク出口直後の前段用
噴出ノズル19の間隔を密とし、また後段用補助空気供
給機構16内において、輸送管末端側の後段用噴出ノズ
ル29の間隔を粗とするか、または、1個のノズル29
からの噴出量を更に小さく設定することもできる。また
それに加え、立上り部2aの下部付近において、噴出ノ
ズル29の間隔を密にする等の変化を持たせることも可
能である。
【0027】(4)更に、実施例1では、補助空気の供
給を前段と後段に2区分したが、本発明は、これに限定
されることなく、例えば3区分することも可能である。
その場合は、各区分におけるノズルの数(密度)とノズ
ルの1個あたりの噴出量を3段階に設定する。
【0028】(5)また、実施例1では、前段側と後段
側で、ノズル19,29からの噴出量を変えているが、
この噴出量をそれぞれ同じとし、前段側ノズル19の取
付ピッチを密とし、後段側ノズル29の取付ピッチを粗
にするなどの工夫も可能である。
【0029】(6)噴出ノズル19,29は管の上面側
に設けても良く、また管断面に対し、螺旋状に設ける
等、任意に取付可能である。
【0030】前段用および後段用補助空気は、それぞれ
単独にまたは同時に間欠的に供給しても良い。また、空
気以外の不活性ガスを用いても良い。 (7)図7は、噴射ノズルの接続構造の変形例を示して
おり、たとえば後段用噴射ノズル29について、それら
を複数本ずつ集合導管40に集合させてブロック化し、
集合導管40を後段用補助導管28に接続している。こ
のような噴射ノズルのブロック化構造は、図1の後段用
補助空気供給機構16のみに適用する場合のほか、後段
用と共に前段用補助空気供給機構15について適用する
場合もあり、また、前段用補助空気供給機構15のみに
適用する場合もある。 (8)図8は、さらに別の実施例を示しており、前段用
補助空気供給機構15として、前段用補助空気導管18
を、上流側の元管部18aと、下流側であって輸送管2
と並行配置された蓄圧管部18bとから構成し、蓄圧管
部18bの径を、蓄圧作用を有するように元管部18a
よりも太くしている。後段用補助空気供給機構16につ
いても、前段用の場合と同様に、後段用補助空気導管2
8を、上流側の元管部28aと、下流側であって輸送管
2と並行配置された蓄圧管部28bとから構成し、蓄圧
管部28bの径を、蓄圧作用を有するように元管部28
aよりも太くしている。各噴射ノズル19,29の接続
構造としては、前記図7と同様のブロック化構造を採用
している。また、前段用噴射ノズル19から後段用噴射
ノズル29への移行部分Dにおいては、噴射の機能が中
断しないように、両噴射ノズル19,29を交差させ、
交互に配列するようにしている。図8の実施例では、蓄
圧管部18b,28bの太さを、輸送管2より太くし、
蓄圧作用を向上させている。 (9)図8においては、前,後段用噴射ノズル19,2
9を共にブロック化構造にしているが、後段側のみブロ
ック化構造とし、前段側は、図1のような直接配列構造
としておいてもよい。 (10)図8においては、蓄圧管部18b,28bの太
さを、輸送管2より太くしているが、元管部18a,2
8aよりも太ければ、輸送管29よりも細くとも可能で
ある。 (11)図1の後段用補助空気導管28あるいは図8の
後段用蓄圧管部28bが、輸送管2より細い場合におい
て、後段用噴射ノズル29の接続構造として、図7のブ
ロック化構造を採用すると、ばらつき等の防止に効果的
である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると: (1)輸送管2内の上流側部分では、タンク内圧に対し
て常に一定圧大きい値の噴出圧力の前段補助空気を、輸
送管の長さ方向に略一定間隔あるいは適宜の間隔を置い
て配置された複数の前段用噴出口21からそれぞれ分散
して輸送管2内に噴出させ、しかもその流量を下流側部
分よりも多くしているので、輸送管2内での付着、堆積
傾向が大きい上流側部分において、必要な空気量が十分
に確保されると共に、粉粒体のプラグ形成を防ぐことが
できる。特に酸化チタン、酸化亜鉛あるいはフェライト
粉のように付着、堆積しやすい粉粒体を使用する場合に
は、圧力タンク1からの排出時に、かたまって一度に排
出されたりしてその排出量(濃度)に濃淡が生じやす
く、付着、堆積傾向が特に大きくなるが、そのような条
件下でのプラグ形成防止効果は顕著である。
【0032】(2) 輸送管2内の下流側部分では、タ
ンク内圧よりも高い圧力値の後段補助空気を、輸送管の
長さ方向に略一定間隔あるいは適宜の間隔を置いて配置
されると共に上記前段用噴出口21の数よりも多い複数
の後段用噴出口31から噴出させ、さらに前段用噴出口
21よりも噴出口1個当りの噴出量が少ない噴出量で補
助空気を噴出させているので、前述の前段用補助空気に
より分散され、管内濃度が均一化された粉粒体は、下流
側において、少量の補助空気により、プラグを形成する
ことなく、安定して輸送管末端まで輸送することができ
る。しかも空気量を必要最小限に抑えて下流側での補助
空気の過剰供給をなくすことにより、無駄な空気の消費
をなくすと共に、管内流速を小さくして破砕や管の摩耗
等の不具合を防ぐことができる。
【0033】(3)粉粒体として、付着凝集性の強い粉
体等を使用する場合には、輸送ラインの前段部分におい
て、圧力タンク1からの排出量の変動が大きく、しかも
輸送管内圧が高いために、輸送用空気は圧縮状態とな
り、管内流速が小さい。したがって、上流側、すなわち
前段側の数メートル近辺は、輸送管内での粉粒体の濃度
変動が大きく、付着、堆積、閉塞の傾向が強い。このよ
うな情況下において、圧力タンク1の内圧のみを検知し
て、これに対して常に一定圧高くなるように、上記排出
量の変動が大きい前段部分の補助空気の圧力を変化さ
せ、かつ、1つの噴出口からの噴出量を多くしているの
で、圧力タンク1という1箇所を圧力検知するだけで、
輸送ライン内で起きる上記現象を効果的に防止できると
共に、多数の圧力検知用のコスト等を節約でき、装置自
体も簡素化できる。さらに、粉粒体が分散され、かつ、
濃度が均一化されている後段では、特に圧力検知するこ
となく、タンク内圧の最大値よりも高い一定の圧力値
で、少量の補助空気を噴出しているので、補助空気によ
り搬送性能を十分に維持しながらも、検知機構等の複雑
な機構をさらに省略でき、装置の簡素化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る空気輸送装置の配管図であ
る。
【図2】 前段用および後段用噴出口部分の縦断面拡大
図である。
【図3】 フィルターの流量特性を示すグラフである。
【図4】 従来例の配管図である。
【図5】 別の従来例の配管図である。
【図6】 図4の従来例の実施例(簡略図)である。
【図7】 噴射ノズルの変形例を示す配管部分図であ
る。
【図8】 本発明の別の実施例を示す配管図である。
【符号の説明】
1 圧力タンク 2 輸送管 3 ホッパー(容器) 15 前段用補助空気供給機構 16 後段用補助空気供給機構 19 前段用噴出ノズル 20 前段用フィルター 21 前段用噴出口 29 後段用噴出ノズル 30 後段用フィルター 31 後段用噴出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力タンク内に圧力空気を供給し、圧力
    タンク内の粉粒体を、上記圧力空気により輸送管を通し
    て輸送管末端の適宜容器まで輸送すると共に、タンク内
    圧よりも高い圧力の補助空気を、前後2段の補助導管か
    ら複数の噴出口を介して輸送管の途中に供給する粉粒体
    の空気輸送方法において、輸送管の上流側部分では、検
    知した圧力タンク内圧に対して常に一定圧高くなるよう
    に設定された前段補助空気を、輸送管の長さ方向に略一
    定間隔あるいは適宜の間隔を置いて配置された複数の前
    段用噴出口からそれぞれ輸送管内に噴出させ、輸送管の
    下流側部分では、タンク内圧の最大値よりも高い一定圧
    力値の後段補助空気を、輸送管の長さ方向に略一定間隔
    あるいは適宜の間隔を置いて配置させると共に上記前段
    用噴出口の数よりも多い複数の後段用噴出口から噴出さ
    せ、さらに前段用噴出口よりも噴出口1個当りの噴出量
    が少ない噴出量で補助空気を噴出させることを特徴とす
    る粉粒体の空気輸送方法。
  2. 【請求項2】 粉粒体が収納されると共に輸送用圧力空
    気が供給される圧力タンクと、該圧力タンクの排出部に
    接続されて適宜容器まで至る輸送管と、輸送管の途中に
    接続される補助空気供給機構とを備えた粉粒体の空気輸
    送装置において、補助空気供給機構として、上流側の前
    段用補助空気供給機構と、下流側の後段用補助空気供給
    機構の2種類を備え、両補助空気供給機構は、それぞれ
    輸送管の長さ方向に間隔を隔てた複数箇所に噴出口を備
    えており、後段用補助空気供給機構は前段用補助空気供
    給機構に対して、噴出口の数は多く、1個当りの噴出口
    の噴出量は少量に設定されており、前段用補助空気供給
    機構はタンク内圧検知部を備え、前段用補助空気供給機
    構の圧力は、検知した圧力タンク内圧に対して常に一定
    圧高くなるように設定され、後段用補助空気供給機構の
    圧力はタンク内圧の最大値よりも高い圧力値に設定され
    ていることを特徴とする粉粒体の空気輸送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の粉粒体の空気輸送装置に
    おいて、後段用噴出口の断面積を前段用噴出口の断面積
    よりも小さくして、後段用噴出口の噴出口1個当りの噴
    出量を前段用噴出口の噴出量より小さくしたことを特徴
    とする粉粒体の空気輸送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の粉粒体の空気輸送装置に
    おいて、前段用噴出口と後段用噴出口にそれぞれフィル
    ターを設け、後段用フィルターとして、前段用フィルタ
    ーよりも通気抵抗の大きいフィルターを設けたことを特
    徴とする粉粒体の空気輸送装置。
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